「はい」
「なんですか、これ、って重っ!」
「なにって鉄だよ」
俺は手のひらサイズの薄い鉄の塊をめぐみんに手渡した。重さは二キログラムほどか。なんの効果もないただの鉄である。
「こんなの渡されてどうしろと。鈍器みたいにモンスターに近づかれたらこれで殴れとでも?」
「持つか。ベルトに挟むでもしていてくれ」
「ああ――ふむふむ。ユウスケも考えてますね。そういうことですか。ジャイアントトード対策ですね」
この鉄の塊には意味がある。
俺達がパーティーを組むかどうかのお試しに受けた依頼はジャイアントトード退治。外見は滅茶苦茶デカいカエルとか。
これがかなり素早く、牛や人間を一飲みにする凶悪なモンスターである。繁殖期である春と冬眠前の秋は活発的に生物を襲う。
分厚い肉は美味だが、打撃技を通さず、生命力も強い。こんな凶悪なモンスターは初心者には無理に思える。しかしこのモンスターにも弱点があって金属製のものは呑み込めない。
剣を持っている俺はいいが、金属製の物を持ってないように見えるめぐみんへの保険として鉄の塊を渡したのだ。ちなみに鉄の塊は鍛冶屋で理由を説明して頭を下げて借りた。
「作戦は覚えているか?」
「当たり前です。紅魔族は知力が高いことで有名なんですよ。その中でも天才の私が覚えられないわけありません」
「よし。じゃあ作戦開始とするか」
彼女に少し高くなっている地面にいてもらって、俺はカエルがいる場所に飛び込んでいった。
「ゲコッ」
まんまカエルの鳴き声を発している。
しかし、その巨体はカエルとは桁が違う。俺の身長よりデカい。
これなら農家の大人や子供が呑み込まれるというのもわかる。
見える範囲ではカエルは五体いる。近くに二体。中距離に二体。かなり離れた場所に一体だ。
「小デコイ」
近くにいるカエルを引き付ける。
このスキルはモンスターを引き寄せる。他に気になることがなく、ある程度の近さもあってジャイアントトードの二匹はこちらに向かってきた。
一番遠くにいるカエルはスキルの範囲外なので、まったく引き寄せられることはなく向こうをむいたままだ。
二匹では足りない。俺はあらかじめ拾っておいた石を中距離にいる片方の巨大カエルに投げた。これはダメージにはならないが、興味はひけたようだ。
これで俺に襲い掛かってきてるのは三匹。できれば後一匹は欲しいな。
俺はうろちょろとあまりその場所から離れないようにしながら逃げ回る。
カエルとの位置を調整しながら俺は足に力をこめる。カエルは餌を食べる時は立ち止まらなくてはいけない。舌の射程距離に注意しながら、ジャンプした瞬間を狙って俺はめぐみんから見たらカエルの向こう側の位置取りをする。
これは爆裂魔法の範囲から逃げるためと後は保険だ。
レベルアップで上昇したステータス。敏捷も高めなので、カエルの速度にはなんとか勝ってる。
「…………チッ!」
勘がした。
俺は立ち止まり、勘が知らせた方を向きながら外套の内ポケットにある神器のスイッチを押す。
「……あぶね」
俺の足元めがけて伸びているジャイアントトードの舌。
俺よりも速い個体がいたのか、それとも獲物を絡め取る反射が優れているのか、一秒以内に俺は捕まっていただろう。
丁度ジャイアントトードがめぐみんと俺との視線を遮っていてよかった。保険が効いたか。
めぐみんは知力が高い。俺よりも地頭は良いのだろう。神器を使っていることもバレないように特に気を付けないといけない。
足の位置を変え肘でスイッチを押して、俺は時間を再開させる。
その瞬間腰から抜かれた俺の剣はカエルの舌を斬っていた。
来るとわかっているなら、いくら早くても対応できる。
また追いかけっこの始まりだ。めぐみんには大体の射程距離を聞いている。その間までで俺は逃げ回る。
しかし、これ以上はもう無理か。
「ゲコッ」
「ゲコーゲコー」
「ゲコッ! ゲコッ!」
カエルの合唱が周囲に鳴り響く。
三匹では少し足りないような感じもするけど、このままでは捕まってしまう。中距離にいるもう一匹のカエルに石を投げる暇すらない。
巨体での圧迫感。多数ということもあって、負担が大きい。今は精神を尖らせてどうにか逃げ回っているが、それも長くは持たないだろう。集中を途切らせるか足を止めたときには俺の体は絡めとられる。
「おっ、来たか」
そう思っていると、俺とジャイアントトードのロマンの欠片もない追いかけっこに釣られたのか、中距離にいるジャイアントトードが近づいてくる。一番離れたところにいるジャイアントトードはまだ向こうをむいたままである。
「良い状況だ」
完ぺき。
作戦を実行する。
「小デコイ」
これによって更に熱心に四匹のジャイアントトードは俺を追いかけることになる。
そして、それからの――
「接近」
一番遠くにいるジャイアントトードに俺は接近のスキルを発動させる。
急激に加速する。位置取りを気にしていたおかげで真っすぐに俺は遠くのカエルに走ることができる。似たような速さだった俺とジャイアントトードは、今やウサギと亀だ。カエルだから蛇に例えた方が良かっただろうか。ウサギと亀だと最後ウサギ負けるし。
とにかく俺はジャイアントトードの注意を引きながら距離を開けることに成功した。
剣を持ちながら俺は爆裂魔法を撃ってくれのサインである丸を頭上に作る。
作ってから、頭を殴られたような衝撃に襲われる。
あくまでも比喩だ。実際には殴られたりはしておらず、俺の感覚だけの話。
「ま、ず、い――!」
カエルに狙われた時とは段違いの警告に、俺の口から勝手に言葉が出た。
勘が離れろと叫んでいる。危険! 危険! 危険! ここでは俺は怪我をする!
ここはまだ彼女の魔法の範囲内だ!
足に力を入れ、俺は更にジャイアントトードを引き離す。
一瞬音がなくなった。俺は自分が時間を止めたのかと思った。だが、違う。これは彼女の魔法の発動する一瞬前だ。
轟音と共に背中に強風が打ち付ける。
その風に押されるように俺は五メートルぐらい走って、止まり――振り返った。
「…………」
言葉が、出なかった。
これが魔法。彼女が人生をかけて追うと決めた究極の魔法。
体が震えた。強大な力が体を掠めていった体の反射。
確かにこんなもの、習得して使うとなると多大な見返りが必要となるだろう。
大逆転の一手。戦況をひっくり返す神の如き反則。彼女のレベルからしてこれでまだ成長途中、それなのに……これか。大物を食えるかもしれない? これは大物を殺す一撃だ。
まるで隕石が直撃したクレーターかのようなありさまになっている光景に、俺は唾を飲み込んだ。
撃った本人はというと、聞いていた通り倒れている様子だった。
確かにこんな必殺を持っていたとしてもソロでは無理だろう。撃った後に倒れるのでは、すぐ死んでしまう。
爆裂魔法の音を聞きつけたのか一番遠いところにいるジャイアントトードもこっちに向かってきているし。
だがまあ一匹だけだ。
タイマンなら勝てると思う。
「フレイムソード」
エンチャント系の中で火力を上げるスキルを使う。薄っすらと俺の剣が赤く染まる。
近づいてくるジャイアントトード。
舌を伸ばせば届く距離になったのか、カエルは止まり。俺はその隙を見逃さず一歩前進して斬った。
火力を上げているとはいえ、これだけで倒せる生命力をしていない。
返す剣でもう一度俺は横凪ぎにカエルを斬る。
そしてパッとおおよそ舌が届かない位置まで離れる。
ジャイアントトードの様子を見るが、倒れて動く様子はない。致命傷になったのだろう。
「倒せ、たよな?」
それにしても大きなカエルだな。このカエルは美味で巨大なのもあって、一匹五千エリスで売れる。この肉だけでも俺の一日の報酬を超える。……まあ俺は人を食ったかもしれないカエルを食いたいとは思わないけど。
爆裂魔法食らったカエルは蒸発したが、五匹討伐すれば特別報酬も貰えるし、充分な儲けだろう。
俺は笑顔で振り返ると、ジャイアントトードに呑み込まれかけているめぐみんの姿があった。
ゆっくりと口に入っていく小柄な姿に、これが捕食か。と冷静に思った。他の方向にいたジャイアントトードが爆裂魔法の音を聞きつけたのだろう。
動けないめぐみんはパクっと食べられていた。
「せ、せせせせ接近!」
大慌てで接近スキルを使い、俺は飛ぶような勢いで走る。
さっき爆裂魔法で命の危機を感じたときよりも必死に俺は爆走した。
めぐみんを呑み込んだジャイアントトードを倒すのは簡単だった。
保険の鉄の塊が効いたのか、ジャイアントトードは完全に飲み込むこともできず、逃げることもせず止まったままだからだ。
頭を斬り飛ばし、めぐみんをジャイアントトードから引っ張り出すと、めぐみんはなんというかぬるぬるだった。カエルの液が全身にべったりとついている。
エロい。カエルの体液と思わなければ。いや、思っても人によってはエロい光景か?
「カエルの中身って臭いけど、温かいんですね。呑み込まれて気づきました」
かなり危険な状況にいたというのに、こんな言葉を吐けるこいつはかなり凄いやつなのかもしれない。
「……どうやら大丈夫そうだな。しかし、俺の作戦が甘かったかもしれないな。途中までは上手くいったと思ったんだが、すまない」
「謝らないでください。戦力に対して最良の戦果だと思いますよ。不確定要素はどうしたってありますし、最後の最後でほんのちょっぴり運が悪かっただけです」
「そう言ってもらえると助かる」
「ジャイアントトードを四匹纏めて消し飛ばしたのは気持ちよかったですしね。これですこれですよ爆裂魔法の使い道! あんな巨体の連中が一気に消える。この快感に勝るものはないですね!」
まだ起き上がれないのか、寝ころびながら杖に体をこすり付ける少女。
こいつ、やべーやつなんじゃね。
俺も人のことはまったく言えないけど。
「それで……どうするのですか?」
こちらを見る彼女の視線には不安が込められていた。
言葉の意味はすぐわかった。パーティーを組むかどうかという話だろう。
威力の高すぎる魔法。今後暫くは絶対必要という機会はないに違いない。しかし、将来はどうだろう。千の回数は意味がなくても、重要な一回でこの魔法は使える。
それに普段も決して使えない魔法というわけではないだろう。使い方次第だ。
「めぐみんの体持っていいかな」
「いいんですか。私べちょべちょですよ」
「だからだよ。早く風呂に行きたいだろ。それにここにいてもまたモンスターに襲われたらまずいしな」
「それならお願いします」
「おう。よっと」
めぐみんの体を抱きかかえる。
ねちょっとしたカエルの分泌液が手と腕につく。折角女の子の腰と膝裏を触っているのにまったくうれしくないのが悲しい。
「こ、この持ち方なんですか。てっきりおんぶかと」
「あっ、ごめん。そうした方がいいか?」
「別にどっちでも構いませんけど……」
めぐみんはとんがり帽子を深く被る。
こうしてみると、ごくごく普通の女の子なんだけどな。体も小学生かと思えるほど軽いし。
「これからのパーティーメンバーは大事にしないといけないしな」
さらりと俺は決めた意思を伝えた。
とんがり帽子を少し上げて、彼女は真紅の瞳をぱちくりする。
「それって……」
「まあこの持ち方にしたのは、おんぶだと背中に分泌液がべっちゃりとつくのが嫌だというのもあるけど。それ服についたら取れにくそうだし」
「……へーえ、完全にそれが理由じゃないですかね」
彼女は杖の持ち手の部分で、俺の頬を軽く突く。
杖もカエルの分泌液だらけで頬にべったりつく感触が気持ち悪い。やめろやめてくれ。
「うわ、頬っぺたきもちわる。手がふさがってるし拭えないんだぞ!」
「服につけなかった分、優しいと思ってください」
「はぁ、わかったよ。めぐみん。ま、これからよろしく頼む」
腕の中にいる彼女はそんな状況なのに決めポーズを作ろうとする。
「仕方ありませんね、ユウスケ。求められれば応えるのが私という存在です。これは世界が選びし選択! 運命の導き手によって宿命づけられた邂逅! 偉大なる魔法使いとそこそこ才能ある剣士との冒険が今始まるのです!」
こうして、俺と魔法使いはパーティーを組むことにした。
臆病者の俺にしては、大胆な選択だと思う。
いやむしろ臆病者だからこそ、未来に対しての布石を打ったのかもしれない。……もしくはこいつの可愛さに負けたか。
公衆浴場で体についた汚れを丁寧に洗い落とした俺達は、宿屋に帰ってきていた。
べっちょりと汚れているめぐみんの服だが、公衆浴場で洗って初級魔法を使って乾かしてもらったのでなんとかなった。そのお金は俺が出した。本当にあまり金は持ってないらしい。
少しふらつくことはあるけど、魔力が幾らか回復してきためぐみんの後ろを俺は歩いている。階段でもしめぐみんがこけたりでもしたら危ないからだ。後ろを歩いてたら受け止めることができる。
スカートが短いせいで、生足が見えるどころか下着まで見えそうなのは役得だが。
「同じ宿屋だったとはな」
「奇遇ですね。その割には私はユウスケの顔も見たことがないのは不可思議ですけど」
「俺は朝早くから冒険者ギルドに行ってたからな。それでだろう」
「え? 私も明日からは六時起きとかそういうのですか」
「俺一人で暇だから朝早くに行ってただけで、ある程度はパーティーに合わせるって。そんな無茶は言わないわ」
生活リズムが合わなかったからか、こんな近くに住んでいて彼女とは一度も顔を合わせることはなかった。まあそこまで広い街ではないので、知らぬ間にめぐみんとはすれ違ったこともあったかもしれないが。
めぐみんは腕で瞼をこすっていた。眠たげだ。魔力を根こそぎ使いきるってのは、体力まで消耗するものであるらしい。
欠伸をしながらめぐみんは俺に今日の予定を聞いてくる。
「ふわー……。私は一度仮眠しますけど、ユウスケはどうします」
「俺か。俺はまずは鉄の塊を返しに行かないといけないな。その次は冒険者ギルドに討伐報告。ジャイアントトードの死骸が二匹あっただろう。めぐみん持っていたから引きずってくるわけにいかないし、台車でも借りてあの死骸を冒険者ギルドに持って行くつもり。報酬は合わせて六万エリスになるだろうから、三万エリスずつでいいよな? 一度寝るみたいだから夜。そうだな、十九時ぐらいに俺の部屋をノックしてくれ。その時渡すわ」
淀みなくペラペラ喋りながら二人とも階段を登り切ると、めぐみんは不思議そうな顔をしていた。
「ユウスケって責任感の塊みたいな人ですね。なんで冒険者なんていう博打な職業をしているか疑問です」
「そうか? 俺は自分のことを結構ちゃらんぽらんなところがあるやつと思うけどな」
「いえいえ。商人や公務員のが向いているように見えますよ」
そうなのかな。自分ではあまりわからない。
ただ単に一度やり始めたことを中途半端で放りだすのが気持ち悪く感じるだけだ。
「そういうところは、少し私の友人に似てます」
笑顔を見せた彼女の姿は、本当に年相応で可愛らしく思える。
奇抜な言動をしているが、根っこのところにあるのは幼い少女なのかもしれない。
しかし、その知り合いと一緒にしたら知り合いが可哀想だ。俺はクズの中のクズで、彼女の知り合いは良い人だろうしな。
彼女の部屋の前で立ち止まると、彼女は鍵を鍵穴に差し込んだ。
「送ってくれてありがとうございます。夜頃にノックしますね」
「今日は大活躍だったし、ゆっくり休んでくれ」
鍵を回すところで、俺は時間を停止させた。
こちらを見ていない。注意もしていない。時間を停止させる場所、環境共に最適である。
それでも今立っている場所と姿勢を覚えておく。
神器を使ったセクハラタイムが始まる。
最初のルナさんの時は罪悪感が強かったが、今はもうそこまでない。何度かすることによってどんどん罪悪感が薄れていく。慣れというのはいい意味でも悪い意味でも強い。
改めてみると、めぐみんは本当にちっこい。
華奢で触ると壊れてしまう未成熟さがある。
黒髪に顔を近づける。よく洗ったのか、公衆浴場についてある洗髪剤の匂いと、ほのかに彼女自身の匂いがする。
俺の方が大分背が高いので、背後から彼女の胸を覗きこむ。
見えそうで見えない。それがまたいい。こうして見ると、めぐみんのおっぱいにも僅かな谷間が見える。
後ろから手を回して、めぐみんのおっぱいに手を当てる。
まったくのぺったんこというわけではない。むにむにと彼女の目の色と同じ服の上から揉むと、小さいが膨らんだおっぱいの存在を感じ取れる。
もちろん、ルナさんのおっぱいと比べたらあれだが、めぐみんなりに育った胸がある。
しかし、男がこんな小さな女の子の胸を背後から揉んでるとか、誰かに見られたら即通報物だな。それが起こらない時間停止には感謝しかない。
めぐみんの首は非常に細い。
俺みたいな巨大な手で触るのは躊躇うぐらいだ。そんな首に鼻をつけてすんすんと嗅ぐ。よりめぐみんの匂いがする。
かるーくめぐみんのお尻に勃起した男性器を当てる。
もちろんどっちも服を着てるから、めぐみんの感触なんてちんこには伝わってこない。めぐみんはマントも着てるしな。けれどその状況だけでも俺の股間には刺激が強かった。
背後から彼女の服の胸元に手を伸ばし、空気を入れるように服を掴んで引っ張ると、黒のブラジャーが見える。
「まだ小さいし必要あるんだろうか」
滅茶苦茶失礼なことを口にする。
まあ別に小さくても擦れて痛いと聞いたことがあるし、おかしくはないのかな。
だけど、そのブラは少しサイズがあってないのか、ちょっと緩い。
それにしても黒とは大人な。可愛らしい容姿とは反対の下着に興奮を隠せない。
ブラジャーも引っ張るとそこに淡いピンク色があった。薄紅色の乳首がちょこんと二つある。
おお、と感嘆の言葉が出る。これがめぐみんの乳首か。
まだ秘さなければならない彼女の果実を、俺は汚い男の目で視姦する。
ルナさんと比べると更に色素が薄い気がする。ちっこくて幼くて可愛いめぐみんのこれまた可愛らしい乳首。
「よっと」
服を引っ張っている方とは別の手で、俺は上から服の中に手を突っ込む。
なんて遠慮のない行動。
無作法極まりないやり方で、俺の手はめぐみんの服の中に潜った。悪い蛇みたいに俺の手はめぐみんの肌を這いずり回る。
柔らかい。めぐみんはどこを触っても柔らかかった。触った手が肌に沈んでいくようだ。それに温かい。子供特有の熱さがめぐみんの肌から感じられた。さぞ冬に抱いて寝ると快眠できるに違いない。
おっぱいの膨らみをじっくりと手で確認していく。この天才少女が育ってきた軌跡を感じるように、じんわりと乳首の周りを撫でていく。
「めぐみんこれから育つといいな」
そしてかぷっと悪い蛇は乳首に食いつく。
手で摘まんだのはめぐみんのさくらんぼだ。禁断の果実に俺は我慢できなかった。
ふにふにとした小さな乳首が俺の手で形を変える。
俺の下半身に熱を持っているのがわかった。
こんなエロい姿には自然となってしまう。仕方ない。
外見は幼い少女。それもエロいことなんて知らないような活発的なめぐみんの乳首が俺の手にあるのだ。あれだけの破壊力を持つ魔法の持ち主が今はこれだ。めぐみんのおっぱいは、俺に勝手に遊ばれている。手の甲にブラジャーの感触を楽しみながら、指先は乳首を触っている。
彼女の肌は本当に子供みたいにきめ細やかで、温かくて柔らかい。
未成熟な肢体だからこそ出せる味。
手のひら全部を使って彼女のおっぱいを味わう。表面は柔らかいが、奥に僅かにしこりみたいなのがある。
そのしこりを幾分か楽しんだ後、これ以上は上半身を触るのはまずいと俺は手を離した。
めぐみんは俺より賢い。
触った感触は極端に少なくなるとはいえ、実際にあるのだ。最初から怪しいと思わせることはないだろう。
疲労で判断能力が落ちているだろうとはいえ、いきなり踏み込みすぎはよくない。
さてお次は、下だ。
俺は彼女の上半身から手を離して、彼女の下半身に取り掛かることにした。
黒のブラジャーの位置もしっかりと直しておく。
まずはめぐみんのマントを片手で持ちあげながら、服の上から彼女のお尻を触る。
むにっとした感触はあるが、流石にお尻は小さくて揉み応えという点では及第点だ。
この前赤くウェーブがかかった髪の毛の魔法使いの子にも時を止めてやったが、そっちは案外お尻がでかくて揉み応え抜群だったっけ。
俺はスカートをゆっくりとまくっていく。
背後から気づかないめぐみんの下着を見ようと、スカートをまくる。まるで痴漢のような気分だ。いや痴漢よりも数段タチ悪いけど。
「こっちも黒か」
黒の下着が見えてくる。上下でちゃんと揃えているようだ。この前の魔法使いの子は白だったが、これも良い。
欲望にまみれた目線で俺は彼女の下着を食い入るように見つめる。
黒の下着は、彼女の細い肢体と白い綺麗な肌とのアンバランスさがむしろ扇情的であった。
「金ないのは本当っぽいけど、下着には気を使ってるんだな」
流石に女の子か。
下着を触ってみると感触が気持ちいい。なによりその下着の奥にあるものが今から楽しみだ。
揉み揉み。揉み揉み。
これだとめぐみんに痴漢している変態おっさんだな。
ここが電車の中なら雰囲気が出るのに。
宿屋の部屋の扉前で、小学生みたいな背格好のめぐみんのお尻を撫でまわして揉んでいるなんて、前の世界では考えられないことである。
俺は屈んで彼女のお尻に顔を近づける。キュートなお尻がアップで見える。
止めることなく顔を近づけていき、俺は彼女の下着にキスをした。ちゅちゅとめぐみんの下着にキス跡を残す。
俺の性欲に火がつきそうになる。この下着を剥ぎ取り、彼女を押し倒し、俺の熱いものをぶちこみたくなる欲求だ。この可愛いめぐみんで俺の性欲を発散させたい。
獣みたいな身勝手な欲求を俺はなんとかコントロールする。
もし許されるならこの白くて細い足の至る所にキス跡を残したいところだが、今回はこれで我慢だ。
「……俺も落ち着くか」
今日のところはこれ以上はいいだろう。
出会ったばかりだ。がっつきすぎるのは良くない。いきなりばれても不味いしな。
下着の中身は明日以後に取っておこう。
上着をきっちり直して、時間を再開させる前に頬っぺたを触ってみる。
ルナさんよりも柔らかい。マシュマロみたいな肌とはよく言うが、ぷにぷにしてて気持ちいい。
ぷにっと何度かして満足した後、俺は元の位置に戻って時間を動かすことにした。
今日はこれからやることが多い。
めぐみんに言ったことだけではなく、ちょっとした調べものもある。今日の予定を頭に思い浮かべながら俺は世界を動かした。
朝宿屋でご飯を食べた俺達はアクセル街の外に出ていた。
外でモンスターと出くわしてもいいように装備はしっかりとしている。
「はー。まだですかー?」
「えっと、もうちょっと。この地図通りならここ真っすぐ行ったらつくと思う」
ただし目的はモンスター退治というわけではない。
俺は警察署で貰った地図を見ながら先頭を歩いている。
「今日は爆裂魔法の練習とやらをするんですよね?」
「うん。そのために昨日警察で爆裂魔法を使っていい場所を聞いて申請して、許可を貰ってきた、ほら、その日クエストで爆裂魔法を使えない時になんかでも撃てる場所は必要だろう?」
「私が寝てた間にそんなことしてたんですか……」
なぜかめぐみんは驚いているようだった。
しかし、爆裂魔法のことを考えたら許可取るのは普通だろう。
「まああれだけの音と威力だしな。当然街の近くでぶっ放すわけにもいかないだろ。近くに家や重要な作物や薬草が取れてない場所。随分昔に廃村になった場所。まったく使われてない大きな湖。そんなところならいいらしい。この地図の赤い点のとこな」
後ろを歩いているめぐみんに地図を見せる。
それに驚いてるような呆れているような不思議な表情を見せる。
巨乳の警察官に丁寧に聞いたらきちんと対応してくれた。申請されて許可されるまで日本みたいに数日かかると思っていたから、この速さには驚きである。というか押し付けられるように貰った。俺が知らなかっただけでめぐみんの爆裂魔法は結構問題になってたらしい。
「ユウスケって遠足の準備を何度も確認するタイプですよね」
「何度って、夜寝る前と行く直前の二度だよ」
メモ用紙に持って行く物を書き出してチェックするぐらいだ。
爆裂魔法は火とは違う。轟音と振動はするけど、山火事になる心配はない。大きな湖がアクセル街からは一番近いが、今日することには適してない。
普段使うとしたらここの大きい湖だろうけど。
「ここだな」
ようやく地図の場所にたどり着く。
何もない開けた場所に俺達は来た。
「練習といっても私はモンスターに打ち込んだ方がレベルアップもできるし、スカッと爽快でいいと思いますけど」
めぐみんはというと不満そうだ。
まあ一日に一発しか撃てないし、そう言う気持ちもわかる。
しかし、今からやることは重大なことだ。特に爆裂魔法が近くで放たれる俺にとっては。
「めぐみんって自分の爆裂魔法の範囲って知ってる?」
「範囲ですか。そうですね……。円形に大きな範囲なぐらいの認識です」
「多分めぐみんってその爆裂魔法の真ん中にモンスターがくるようにしているんだよね」
「当然です。そうすれば外すことはまずないですからね」
「それなら爆裂魔法の範囲を知っていれば、モンスターを爆裂魔法の端っこの方で倒すこともできるんだよね?」
「爆裂魔法は当たっただけで大抵の敵は瞬殺ですからね。それは当然端っこで当ててもモンスターは――あぁそういうことですか」
賢いというだけはある。
これだけのことでこちらが言いたい意図を読み取ったのだから。
「円形ってことは、モンスターを中心にすればそこから全方向に同じ距離の爆裂魔法が襲い掛かる。円の半径は一緒だから当然だな。でもモンスターを中心にしなければ、かなり位置を調節することができる」
爆裂魔法の範囲は変わらない。だが、同じようにモンスターを倒すにしても、位置調節して俺方向への距離を結果的に短くすることができる。
これだけでも爆裂魔法に巻き込まれる可能性を随分減らせる。
「どうした。いきなり帽子脱いだりして」
「脱帽ってことですよ」
めぐみんはトレードマークとでもいうべきとんがり帽子を手に持っていた。
「よくそんなこと考えつきましたね」
「たまたまだよ。どうしたら爆裂魔法を活かせるかと考えてたら思いついただけだ」
「私より爆裂魔法のことをわかっているようで腹が立ちます」
「理不尽すぎる!」
「ま、冗談ですが」
なにが楽しいのか、子供っぽい表情でめぐみんは笑っている。
「でも、実際そんなことが可能なんですかね」
「どうなんだろ。試してみる価値はあるだろ。めぐみんって花火って知ってるか?」
「聞いたことはあります」
こっちの世界は日本とかなり似てる部分が多い。
おそらく転生者の影響だろう。日本からの転生者はそこそこの数はいるようで、そいつらはどいつも強い力を持っている。つまり影響力がデカい。
なのでその影響力によって日本とある程度似た環境になっているのだろう。まあそれでも違う点は多々あるが。魚がなぜか畑で取れたり。
「花火はあれだけ広範囲に飛び散りながら職人の手によって、自由自在に形を変えることができる。どの地点で爆発するかなんてのもな。だからこそ花火は人の心を打つ。――めぐみんの爆裂魔法は凄い。これからも威力は上がるし、詠唱速度は上がるだろう。でも緻密さには目を向けなくていいのか。威力、速さ、そして場所さえもコントロールできてこそ最強の魔法と言えるのではないか」
「……ユウスケ。私を煽ってますね」
「そんなつもりはないけどなー」
あえて挑発的な口ぶりで俺はめぐみんに語り掛けていた。
彼女は自分の魔法。爆裂魔法にすごい愛着を持っている。プライドをくすぐる方が彼女のやる気が出ると思ったからだ。
「ふふふふ」
悪い顔をするめぐみん。
手に持っていたとんがり帽子を格好良く被りなおす。
「いいでしょういいでしょう! その安い誘いに乗ってあげようじゃありませんか!」
出会ってそれほど経ってないのに、最早お決まりと化したポーズを取る。
「我は紅魔族一の天才にして爆裂魔法を最も愛する者! それぐらいは朝飯前です!」
意図は当然看破されていたが、それはそれとしてやる気になれたようで良かった。
ただやらされるのと自分でやろうと思うのでは効率は違うしな。
「それで最初はどうしたらいいです?」
やる気満々のめぐみんは興奮しながら俺に聞いてくる。
俺は冒険者ギルドに借りたメジャーみたいなものを取り出した。
「まずは爆裂魔法を撃ってもらって大きさを測る。昨日のはすでにジャイアントトードを持ってくる時に測定済みだ。日によってどの程度の誤差があるのか知りたい。その次はわかった爆裂魔法の範囲で、モンスターに放つとき俺やめぐみんのいる方向によってどこに着弾させれば良いかを目測で把握する練習だな」
「よしわかりましたまずは爆裂魔法ですね! ――朝は焼け」
「えっ、いきなり!」
興奮しすぎているのか、めぐみんは詠唱を始める。
「夜は闇が覆う。太陽は狂う。朝と夜に挟まれてその差に狂う。朝と夜の狭間に生まれし狂いし暁の光よ」
あれっ、なんか嫌な予感がするぞ。
なぜか俺の勘が言っている。ここにいるとちょっと不味くないかと。
「ちょっと! めぐみん!」
めぐみんの詠唱を止めさせようとするが、もう遅い。段違いの集中力。彼女はもう他のことなんてまったく気にしていない。
「暁に狂え――エクスプロージョン!」
前から抱き着くようにしてめぐみんを庇いながら押し倒すようにして飛ぶ。
爆裂魔法の爆風が背中に叩きつけられる。ジャイアントトードを倒してレベルアップしたとき、魔法耐性につぎ込んでおいて良かったと本当に思った。
そのまま前方に吹き飛ぶ。
「ふぎゅ!」
ちょっと押し倒して痛いかもしれないが、これぐらいは我慢してほしい。
爆風はすぐ収まる。
自分の背中を慌てて確かめると、別に怪我をしている様子もなかった。ホッとする。正直あの威力を直撃してたら生き残れる人間はまずいないだろう。めぐみんのようにやたら集中的にスキル、例えば防御スキルに振っている人間でもいない限り。
「お前な……」
呆れたようにめぐみんの顔を見る。
さっき言ったばかりなのにこの失敗ってどういうことよ。
「てへ。ちょっと撃つ場所が近すぎました」
あざとく失敗したと自分の頭をこつんと叩く。
わざとらしいことこの上ない。なのに怒る気にもならないのはこう――可愛いからだ。
うん、可愛いって得だわ。
改めて俺はめぐみんに爆裂魔法の攻撃範囲を把握してもらわないとと強く決心した。