まだ陽が顔を出したばかりの早い朝。
飛行島の端にある森の中で、女性の──ミゼリコルデの淫らな声が響いていた。
「ひゃあっ、んうっ、はあぁっ」
ぱんっ、ぱんっと腰と腰を激しくぶつけながら、俺は背後からミゼリコルデのお尻を掴んで何度も肉棒を挿入して性器と性器が擦れる快楽を貪り尽くす。彼女は上の服だけ着て、下は一糸纏わぬ状態だった。
俺が性欲増強のルーンに寄生されてからしばらくが経つ。定期的に女の子と性行為しなければ死んでしまうという状態になってしまった事を知ったミゼリコルデは、俺のためにこうやって時々暇を見つけて二人でセックスをしているのだ。
最初は俺が死なないようにするためという理由だったが、今では単純にお互いの肉体を求め合う関係になっていた。
「あ、ああっ、もう何回もシてるのにっ、気持ち良くてっ、耐えられっ、んぁっ……あなたのおちんちんがっ、私の奥をかき乱してるっ! すごいわっ……やぁっ、ああんっ!」
ちなみに外でセックスをするのは初めてで、いつもなら誰もいないどちらかの部屋でセックスしている。……のだが、朝から性欲増強のルーンにより衝動的に性欲がこみ上げた俺は、そろそろ誰かが起きてもおかしくない時間だということを考えて、ミゼリコルデを連れ出して部屋ではなく誰もいない森の中で行為に及んだのだ。
しかし、外でするのもこれはこれで興奮して病みつきになりそうだ。
ミゼリコルデも最初は外ですることを恥ずかしがっていたものの、バックで攻められて喘ぎ声を上げているところを見ると完全に性行為に溺れているようだ。木に両手を付けて自らの体を支えて背後から犯されるという慣れてない体位のせいか、彼女がガクガクと足腰を揺らして崩れかけるが、俺はそれを許さずに肉棒で腰ごと突き上げて体勢を維持させる。
「やああっ、あっ、そんな激しくしたらだめぇ……」
むしろそのような言葉は俺をその気にさせるだけだということを彼女は理解しているのだろうか。
俺は手加減するどころか、さらに肉棒で膣内を激しく擦り上げて快感を貪る。
人気のない森の奥という静謐なその場所は、彼女の淫らな声がしっかりと空間に反響してそれが止むことは無い。ミゼリコルデの艶めいた喘ぎと、膣内から分泌された愛液を肉棒でかき混ぜる嫌らしい水音が混じり合ったそれらは俺と彼女をさらなる興奮へと導いてくれる。
腰と腰がぶつかった反動でミゼリコルデの髪がゆさゆさと揺れて、俺は着衣したままのミゼリコルデの服の内側に片手を突っ込んで胸を揉みしだいていく。
快楽を堪能しすぎたことにより、不意に肉棒から体が震えるような気持ちいい熱がこみ上げてきた。
「ああっ、いくイクっ、イッちゃう……っ!」
どびゅっ、びゅくびゅくっ、びゅるるっ、とミゼリコルデの一際高い嬌声と、膣が肉体をきつく締め上げてくる感覚と同時に俺は精液を解き放った。凄まじい勢いで精液が彼女の膣に注がれて、やがて溢れてきた残りの精液が膣から彼女の太ももへと流れ落ちる。
快楽が体を駆け巡り、やがてそれが落ち着くと、ミゼリコルデはこちらを向いて俺に唇を重ねてきた。
「んっ、ちゅっ……全く、朝からこんなに激しくされるなんてね」
「ごめん。どうしても抑えが効かなくて」
「分かっているわ。でも、セックスだけじゃなくキスもたくさんね。ちゅぅっ、れるっ……」
性欲増強のルーンは呪いの他にも、女の子の方からエッチなことをしてくれるような効果も備わっている。ミゼリコルデは性行為を終えた後だというのに、熱っぽい瞳を向けながら何度も俺と唇を重ねた。
もちろん、俺も彼女の気持ちに答えて彼女の唇を味わう。甘いキスの音が森に静かに響き渡った。
性欲増強のルーン。
これにより俺はミゼリコルデとエッチな関係を持つことになり、俺の生活はふしだらな日々へと変わっていた。
今日はナギと共に魔物討伐の依頼に来ていた。
これには単純に依頼をこなすという目的だけじゃなく、ナギの鍛錬という意味も兼ねていた。
ナギは心が優しすぎる。それは彼女の魅力でもあるのだが、戦いで度を超えた同情や優しさは自分の死に直結する。
俺だって無駄に命を奪う行為はしたくない。非情で情も知らない殺人鬼になれとは言わないが、それが出来ないのなら敗北、死んでしまう事など簡単に予想ができる。ナギは何かを傷つけることが苦手で、戦いの途中で敵に攻撃するのを躊躇うことが多かった。戦闘の腕前は中々のものだし、複数の魔物を余裕で相手取ってる戦いぶりを見てると一見平気見えるが、その実ナギは相手が魔物であっても傷つけるのを恐れている。時にはそれが危険な状況を生み、見ててハラハラするものがあった。
具体的に言うと、敵を傷つけるのを恐れるあまりで本領を発揮出来ず動き方がおかしかったり、もう少しで倒せるという状況でそこでもやっぱりトドメをさせなくて逆に体勢を立て直した相手に襲われたりなどなど。
要はナギは実力はあるけど、緊張したり優しかったりで実戦で力を発揮できないタイプということだ。
そんな彼女が心配で、俺は時折こうやって魔物退治に付き添いながら彼女をサポートしながら戦い方を教えている。
「師匠ー! 早く早く」
だからか、ナギはいつの間にか俺のことを師匠と呼ぶようになっていた。
今日のナギは張り切っているようで、俺より先に魔物がいる場所へと向かっていく。年の差はあまり変わらないはずなのに、今の彼女はまるで遠足に行く子供のように見えた。
「ナギ、それ以上先に行くと危ないよ。いつ魔物が出てくるか分からないし」
「大丈夫だよ。今日はなんだかいける気がするんだ。師匠はあたしの成長した姿をそこで見てていいよ」
「それこの間も言ってた」
そして俺が助けに行くまでワンセットというね。
「うっ、今日こそは本当に大丈夫だよ。あの時はちょっと魔物の数を間違えたというか油断してただけだから」
それも本当はいつものように魔物を倒そうと単身で突撃したはずなのに、結局攻撃することが出来なかっただけだったような。
「と、とにかく、今度こそ師匠に頼らないで魔物を倒してみせるから期待しててね!」
本当に大丈夫だろうか……。口ではああ言ってるが、ナギはいざという時に緊張してしまうから不安しかないんだけど。
そんな感じで魔物討伐の指定場所に到達する。そこは森の奥を進んだ先にあって、そこだけ木々に囲まれたように森が開けていた。
しかし、見晴らしの良いそこには魔物が一匹も見当たらなかった。
「おかしい、報告のあった場所はここで合ってると思うんだけど。師匠はちょっとここで待って、もう少し奥を見てくるから」
「あ、ナギ!」
フラグ立てに建設的な発言をしたナギが、先にある木々の中へと足を踏み入れようとした瞬間、彼女がいる辺りの地面がふと影を落としたかのように暗くなる。
上空から魔物が襲ってきたのだとナギは即座に判断して、攻撃を身軽に交わした。その後すぐに魔物が先程ナギがいた地面を押しつぶし、仕留め切れなかった俺たちを睨んでいた。
いつの間にやらその魔物だけでなく、他の魔物達まで現れて俺たちを囲んでいる。どうやら俺たちは罠に掛かったようで、ここの魔物は知能が高いようだった。
死角を奪われないように俺とナギは背中を合わせて、辺りの魔物に武器を構える。
「ナギ、油断しないようにな。無理だと思ったらすぐ逃げて」
「師匠一人でなんてそれこそ無茶だよ。それに、せっかくできた大切な仲間を見捨てたりなんてできない────とりゃあ!」
突っ込んできた一匹の魔物を、ナギは大斧で吹き飛ばす。躊躇いもなく、そして容赦のない強烈な一撃。宙を派手に舞った魔物は、後方の魔物達に突っ込んでそれらにもダメージを与える。
避けようのない危険に、彼女は本能的に動いたようだった。
これならこの状況でもナギならしばらく持ちこたえてくれるだろう。その間に俺も魔物を倒さなければ。
魔物の一匹一匹の強さは大したことなく、例え複数同時に襲い掛かってきても的確に対処すればなんてことは無かった。ナギの方もなんなく敵を蹴散らし、魔物の数は次第に減っていった。
「よし、あとはあいつで終わり……!」
あと、残すはグラマラス・クイーン。植物の化け物のような、触手を操る大きな蕾に巨大な口を持つ魔物一匹だけだった。
しかしそこでナギの様子がおかしくなる。軽々と大きな武器を奮っていた細腕が小刻みに震え、敵を前にして構えがなってない。
「う、うぅ……」
どうやらナギの限界が来てしまったようだ。さっきまでは普通に敵を倒していたが、それでも内心は敵を殴るたびに気力が削がれていたのだろう。
ナギは雑念を迷いを振り払うように頭を横に振って、再度武器を構えるが、
「おい! あたしは強くて怖いんだぞ! これ以上痛い目に合いたくないならこれ以上村を襲うのはや、やめろ!」
ナギを見てまるでポカーンと惚けたように静止するグラマラス・クイーン。彼女は脅迫したつもりなんだろうけど、おどおど(敵に怯えているのではなく、敵を傷つける事に怯えて)していて、敵には効果がないようだった。
「きゃっ!?」
すると、グラマラス・クイーンは突如触手を伸ばしてナギの片手を縛り上げ口の中へ放り投げる。食べられる直前で、ナギは必死の形相で前顎と下顎を閉じないように強引に開いていた。
「うわー! 助けて師匠!?」
「ナギぃ!?」
俺は慌てて、ナギに当たらないように斬撃を放ってグラマラス・クイーンの頭と胴体を真っ二つにする。
勢いで空中に飛ばされたナギを、俺は地面に激突する寸前で抱きとめてそのまま後ろに倒れる。ちゃんと腕の中にナギが収まっているのを見て俺はホッとため息をついた。見たところ、怪我はない。一瞬焦ったが、無事に済んでよかった。
魔物を倒して、ナギを助けたところでようやく辺りは静かになった。
「し、師匠! 今のはめちゃくちゃ怖かったよ! 食べられるかと思った!」
うん、静かにはならなかった。
未だにナギは冷や汗を流して若干涙目になっていた。さっきの威勢は全くどこに行ってしまったというのか。俺は苦笑しながらナギの頭を撫でてやった。
そして、ようやく俺はその事態に気がついた。ナギという少女の体が俺の体にぴったりくっついているということに。
性欲増強のルーンのせいで、俺は今までよりも性欲が強くなりふとした女性との接触で性欲がこみ上げるようになってしまった。そもそもルーンの影響が無くとも、男の俺としてはこの状況は衛生的によろしくない。いや、嬉しくはあるけども。
戦闘は終わったというのに、まだ怖がっていたナギの荒い息が俺に振りかかり、運動したばかりの密着した身体からは温かい体温が伝わってくる。加えて、女の子特有の甘い匂いと柔らかい体つきに強く反応してしまった俺は股間を硬くさせて、少々動揺してしまっていた。
こ、このままだと色々まずい!
「な、ナギ、もう戦闘は終わったからそろそろ離れて」
「そ、そうだね。助けてくれてありがとう師匠。今離れるから……て」
遅かったようだ。と言うより、俺が密着したナギを剥がそうとした時に、股間がナギのお尻に触れてしまったのだ。
当然、股間の状態を感じ取り理解したナギは顔を真っ赤にして、ようやく俺から離れて後方に飛び下がり尻餅をつく。今離れてしまっても時すでに遅く、彼女は魔物に食われそうになった時よりも顔を真っ赤にして目には動揺の色が見えた。
「し、師匠!? な、ななななんでそれがこんなにどうなってあわわわわ!?」
……うーん、どうしようかこれ。
多少気まずい事態になってしまったが、戦いは無事に終わり、俺たちは魔物がいない安全な場所で昼飯を摂った。
ナギは、「し、師匠のあれが……」とソワソワしながら一人で独り言を言うばかりで、俺の方から話しかけても顔を紅くして距離を取られるなどして、会話することができないでいた。
その後は俺一人で木の下で休憩を取っていると、しばらくその場にいなかったナギが自分からこちらへとやってきた。様子は落ち着いた感じだったが、瞳は俺から視線を外したりまた向けたりと静かにパニクっている。
「し……師匠、隣座っていいかな」
「ああ、いいけど」
構わないが彼女はもう平気なのだろうか。それは分からないが、彼女は割と俺の近くに、肩は当たるか当たらないかの距離に腰を下ろしてきた。ちょっとだけ彼女の呼吸の音が聞こえてくる。
しばらくそのままでいると、やがてナギの方から口を開いてきた。
「さ、さっき師匠が私を助けてくれた時の話だけどさ。師匠があたしを抱きとめた時に……お、男の人の大事な部分大きくしてた、よね?」
俺はコクリとだけ頷く。ナギは「や、やっぱり!?」と動揺を含んだ言い方をしながら、再び冷静になろうとして、
「……じゃ、じゃあさ。あれって師匠があたしに興奮してくれたって、女の子として見てくれたってことであってる?」
「……うん。ナギみたいな女の子に覆い被されて興奮するなってのが無理のある話だよ」
「あ、あたしみたいな地味な女の子でも興奮してくれるの? だってほら、胸も小さいし目つきが怖いって言われるんだよ」
「いやいや怖いなんてことないよ。むしろナギは可愛いよ、さっきも言ったけどナギみたいな女の子とああなったのはむしろ嬉しいくらいだよ。だから興奮したんだし」
「う……さっきから褒めまくったり、興奮興奮連呼しないでよ。せっかく落ち着いてきたのに、また恥ずかしくなってきたじゃないか」
確かにわざわざ興奮したとまではいう必要は無かったと思うけど、そもそも、この状況で恥ずかしくなるなって言う方が無理ある。
しかし、ナギが可愛いと思ったのは本当だ。それに彼女の優しさは戦いの時は足を引っ張る時もあるけど、本来はとても魅力的な部分のはずだ。
彼女は自分に魅力が無いと卑下するがそんなことは無い。俺は彼女の自身の魅力に気づいてもらうためにも、ちょっと強引な方法だがある行動に出ようか考える。というか、俺が先程のこともあり興奮を抑えられないでいた。これも、ルーンの呪いかもしれないが俺はあっさりとその行動に出ることに決めた。脆すぎる、俺の理性。
「ナギ、ちょっとごめん」
「どうしたの急にこっち向いてきて? い、今はまだ恥ずかしいからあまり見ないでほしいって…………ほ、本当に顔が近いから師匠!?」
慌てふためくナギに構わず、俺は彼女の肩を抱き寄せて唇を重ね合わせる。
柔らかくて瑞々しい彼女の唇から、驚きの声がくぐもって聞こえてきた。不意打ち気味にキスをしたため、ナギは瞳を大きくさせてすぐに唇を離した。
「なななな! 急になんてことするんだよ師匠、あたし初めてだったのに……」
「ごめん。ナギが可愛いくて我慢出来なかったんだ」
「か、可愛いのは分かったからありがとう!! でも、流石にキスしてくるとは思わなかったよ………」
それはご最も。俺も彼女から殴られることを覚悟していた。しかし、彼女の拳も罵倒も飛んでくることはなく、ナギは少しだけ艶めいた瞳で俺を見て、こちらに聞こえるくらいの声で呟いてきた。
「……そ、そんなにあたしが可愛いと思ってるならさ。師匠はキスだけじゃなくて、あたしとえ、エッチ、してみたいとか思ってるの?」
どうしてそんな直球に? と思ったが、先ほど俺がナギに対して股間を立たせてしまった事があったからだろう。
まさか、ナギからそういうことを聞かれるとは思わなかった……思わなかったが、俺は性欲増強のルーンという奇天烈なものに呪われているわけで、驚きはしたものの、俺はこんな可愛い女の子とセックスできるのならばと、欲望に忠実になることを選んだ。
それに性欲増強のルーンは定期的に女の子と性行為しなければ死ぬ効果があるのだが、それも色んな女の子と体を交えなければ死ぬのだ。今はミゼリコルデと体を重ねているが、彼女一人とのセックスでいつまで呪いを抑えられるか分からない。そういう意味でも好都合である。
「うん。もしナギがいいって言うなら、喜んでしたい」
「よ、よくそんなことあっさり言えたね。ううん、でも師匠がああなったのはあたしのせいだし……あ、あたしも師匠とそういうことできるのは嫌じゃないというか、むしろ師匠ならいいというか……」
「ナギ?」
「うん、いいよ。師匠にはたくさんお世話になってるし、師匠が喜んでくれるならあたしとエッチしても」
その一言に俺の脳内の何かが弾ける。俺は性欲に従うままにナギを抱き寄せて唇を重ねた。ただ先程のような軽い口付けではなく、遠慮のない舌を絡ませて互いの粘膜をこすり合わせる甘くて深い口付け。ナギは戸惑いはしたもの、やがて口内の痺れていく気持ちの良い感覚に目をうっとりさせて、彼女の方からも舌をちろちろと動かしてきて、舌同士をつついたり、唾液を混ぜ合わしていく。
しばらくの間、唾液が溢れるほどにナギとのキスを愉しんでいると、やがてどちらからともなく唇を離して、荒い呼吸をしながら互いを繋ぐようにできた唾液の話が地面に落ちた。
「ふっ、はぁっ……師匠とのキス、気持ちよかった。唇だけじゃなくて全身がビリビリしてきて、身体が熱くなってくるよ。師匠はどうだった?」
もちろん気持ちよかったよ、とそう答えるとナギは嬉しそうに微笑む。キスにより早くも彼女は頬を火照らせて、気持ちよさそうにしていた。
すると、今度はナギの方から抱きついてきてそのまま俺ごと後ろに押し倒してきた。俺も背中に手を回して抱きしめてやると、ナギが積極的に唇を重ねてきて俺もそれを受け入れる。彼女の瑞々しい唇を啄んだり吸い付いたりしながらキスは次第にヒートアップしていく。しかも、体勢的にナギの方が有利だからか彼女の口付けは大胆になり、俺の頬を両手で挟み込み、さらに口内に舌を蹂躙させてくる。
「んふっ、れろれろっ……ふふっ。ちゅぷっ、ちゅっ……ぷはっ」
舌と舌が絡み合い、口内が熱くなるような快感に支配されてからやっとナギの方から唇が離れる。思った以上に積極的になっていて、少々びっくりした。でも、これなら遠慮なく先に進めるということだ。
「……あれ、おかしいな。あたし初めてなのに……さっきまで恥ずかしかったはずなのに、自分から師匠とイチャイチャしちゃってる。師匠があたしを褒めたり、キスが気持ちいいから悪いんだよ?」
ここまでナギが積極的なのは性欲増強のルーンの効果が及んでるからだろうが、野暮なことを言う必要はない。
俺は上半身を起こしてナギを腰に乗せたまま、彼女の服の裾に手をかける。「あっ……」と吐息を漏らしながらナギは少しだけ驚いたような表情をするが、抵抗の意思は見えなかった。それを肯定と受けとり、俺は彼女の服を脱がしていく。
やがてブラも脱がし終えると、彼女の決して大きいとは言えない二つの膨らみが露になった。
「ご、ごめんね小さくて……。本当は師匠にもっと喜んでほしかったんだけど、こんな胸じゃ……って、師匠っ、あぁ……っ」
俺は彼女が自身を卑下する前に早速その二つの乳房へと触れていく。
「ふぅっ、はぁ……あっ、んやぁっ」
ナギの乳房は何方かと言えば小さい方で手で軽く終えるほどの控えめな大きさだ。しかし、触れてみれば女性の胸ならではの柔らかさと
適度な肌の張りが返ってきた。揉みしだいていくと手の中で柔らかく控えめながらも形を変えて、俺はその気持ちの良い感触の虜になっていく。ナギは小さく嬌声を漏らしながら肩をピクピクさせていた。
真正面からだと距離が近すぎるせいでちょっと揉みにくい……。
「ナギ、ちょっとこのまま背中向けて」
「う、うん……」
彼女を後ろに向かせて背中と俺の胸を合わせるようにして、再び腰に座らせる。俺はそのまま背後からもう一度ナギの胸へと手を伸ばして、今度は違う方面から揉んでいく。
先程は正面から揉んだわけだが、後ろからだとまた違った心地よい揉み心地が味わえる。引く力を利用して彼女の控えめな胸を潰すように揉んだり、揉みあげたりして感触と共にナギの可愛らしい反応を堪能する。「やっ、あんっ、んぅっ、んん……」と、聴いているだけで魅力されるような甘い声に俺は背筋をゾクゾクさせる。
「ナギ、ちょっとこっち向いて」
「師匠? ん……んぁっ、れろっ……んくっ!」
顔を少し後ろに向けたナギの唇を咄嗟に奪う。続け様に胸をいじる手はそのままに、右手は胸からスカートの中の秘部へと潜らせる。柔らかい秘部の表面は湿っており若干の熱を含んでいる。秘部と胸から与えられる刺激に、次第にナギの表情は蕩けてきてさらなる快感を求めるように俺の口内へと舌を伸ばしてくる。
ぴちゃっ、れろっ、れろろっ、ちゅるっぴちゅっ……嫌らしい水音を鳴らしながら舌と舌を擦り合わせていると、ナギの肩が途端に震え上がる。秘部を刺激していた右手からは先程よりねっとりとした感触があった。
「ふぅ、ふはっ……」
「だ、大丈夫?」
「うん、平気。気持ちよすぎて、興奮しすぎたみたい」
そう言うと、ナギはこちらに正面を向けて、俺のズボンに手をかけながら、
「……師匠。師匠はもっと気持ちよくなりたいよね」
真っ赤に上気したナギの表情。それは誘っているようにしか見えなくて、俺はズボン越しでも分かるくらい股間をピクピクと反応させる。彼女の言葉に口で返答しなくとも、俺の意思は伝わったようで。
「ふふ、おちんちんが我慢出来ないって言ってるよ。今度はあたしが師匠を気持ちよくしてあげるね」
性欲増強のルーンの影響か、だんだん積極的になっていくナギ。俺は彼女にされるがままに服を脱がしてもらい、ズボンとパンツも……着ていた服を全て脱がされて完全に裸になった。そのついでなのだろうか、ナギの方もスカートと下着を脱いでしまう。彼女の方も残ったのは太ももまで届いた黒いニーソックスだけとなり、お互いほぼ全裸になった。
「こういうことは知識しかなくて、するのは初めてだけど……」
「ああ、期待してるよ」
「うん。頑張るから、気持ちよくなってね、師匠」
早速、ナギは優しく俺の硬くなった愚息を握りながら優しく上下させ、唇を亀頭に──ではなく、乳首を甘噛みしてくる。いきなり同時攻めとはちょっと予想外。慣れてないせいか、乳首に口付けたまま上目遣いでこちらの表情を伺いながら、ナギはゆっくりと刺激を送ってくる。
柔な手の感触に股間を包み込まれ、女の子のぷるんとした唇が乳首を吸ったり舌で舐めたりと。ナギの攻め方は穏やかであるが、しっかり伝わってくる快感に俺は思わず肩を震わせる。
「師匠もあたしと同じで胸が弱いんだね、なんだか嬉しいな。……だけど、今度はこれはどうかな」
ナギが次にとった行動。それは、なんと彼女はニーソックスを履いたままの両足の裏を使い、愚息を挟み込んできた。
「よいしょ、よいしょっ」
足で扱かれる肉棒はピクピクと震え、先走り汁が溢れてくる。液体がナギの足裏にまとわりつくと、ぬちゃぬちゃっと嫌らしい音を鳴らしながら肉棒を攻め立てる。
足裏の柔らかな感触と、ちょっとこそばゆいが心地良く感じるソックスが擦れ合う感覚。その二つが与えてくる刺激は予想以上に強く、いつまでも耐えられるものではないと、快楽に支配されるなか脳がそう訴えかけていた。
「くふっ、あぁっ……」
ふと、彼女の方をよく見るとナギは自らの秘部に手を当てて快楽の自給自足を行っていた。淫らで艶かしい彼女を見た俺は、我慢出来ずに早く彼女の中を貪り尽くしたいという衝動に突き動かされていた。
「し、師匠……?」
俺はナギを抱え込み抱き寄せると、濡れそぼった膣を下に位置する肉棒にあてがう。こちらの意図を理解したナギは、自分から腰をゆっくりと下ろして肉棒を膣内に挿入していく。
ぐにゅっ‥‥ずぷっ、ずぷぷ‥‥にちゃっ、ずぷっ
「あああっ、やぁっ、熱くて太い…………っう、うあっ」
そしてそのまま、ナギは腰を完全に俺の下半身に乗せると痛そうな声を上げる。秘部からは血の線が流れてきて、処女膜を奪ったことを知らせれていた。
「はぁっ、し、ししょうっ、あたしのなか、どう? き、気持ちいいかな」
「うん。締め付けが強すぎて、すごく気持ちいい」
柔で熱い膣肉が肉棒を逃がさまいとでも言うように物凄い勢いで絡みついてくる。思わず腰を振りたくなるが、一人だけ快感を味わうわけにはいかない。俺は処女を失った痛みが少しでも早く無くなるようにと、ナギと唇を重ねて積極的に舌を絡ませていく。
「んふぅっ、れろっ、ちゅるるっ……」
濃厚な口付けにナギも負けじと舌で容赦なく応戦してくる。舌どうしが擦れ合い、痺れるような快感が口内を熱くしていく。
いつの間にか、ナギは頬を緩ませてうっとりとしている。先程の痛そうな声も表情も消え去っていた。これなら、もう動いても大丈夫だろう。
ナギの背中に両手を回して体全体がぶれないようにしっかりと俺の腰の上に固定させ、彼女の方からも手をこちらの肩にしがみつかせてくる。俺は彼女を突き上げるようにして腰を動かし始めた。
ずぷっ……ぐちゅ、ぐぷっ、ずりゅっ
「やっ、あ、ああっ」
肉棒で膣内を何度も擦りあげると、ぐっしょりと溢れでてくる熱い愛液がまとわりついてくる。ぎゅうっと全方位から秘肉が激しく締め付けてきて、俺は凄まじい快楽に何とか耐えつつナギを下から何度も突き上げていく。
こちらに抱きつきながら耳元でナギの可愛らしい嬌声が響いて、腰を止めずにはいられない。肉棒でひたすら膣内を蹂躙して快楽を味わい、奥を突かれる度にナギの体が軽く跳ね上がり、薄紫色のツインテールが揺れ動く。
「ああっ、すごっ、これぇっ、すごいよっ、奥に熱いのがっ、きてるっ、ふああっ……!」
一物を膣内に挿入してからそれほど時間が経ってないが、ナギの膣肉が与えてくる快楽があまりにも強すぎて、限界が近づいてきてるのが分かる。与えてくるというよりも、快楽が叩きつけられているようで、俺はただひたすら夢中になって素早く腰を振ってナギの膣内を犯していく。
彼女もそれに反応して、嬌声を激しくもさらに艶が増し、快楽に耐えるように俺の肩から背中へ両腕を回してより強く抱きついてくる。肉棒を締め上げる膣肉がどんどん熱くなり、ラストスパートと言わんばかりに性器どうしが激しく擦れ求め合う。
「師匠、抱きしめてっ! ふぁっ、気持ちいいっ、もっとっ、奥までししょーのおちんちんでついてっ、あんっ、好き、大好きだよ師匠っ!」
「くっ……ナギ、俺もう」
「あぁっ、あたしもイクっ! ひいぁっ、あっ、出してっ、師匠のせいえき、あたしの中にいっぱいだしてぇっ」
びゅくっ、びゅくくっ、どびゅっ、どぷぷっ、どぷっ
ついに奥底からこみ上げてきた熱い欲望が膣内に放たれる。強烈な快感に全身が襲われて、膣肉に包まれた肉棒が中で何度も痙攣した。
「あ、やあぁっ、すごっ、熱いのがっ……! んんっ、あたしの中にどくどくって出てるよぉ」
ナギも絶頂して一時の合間体をビクビクと震わせる。膣壁が最後の一滴まで絞り尽くそうと、肉棒を強く締め付けてきて絶頂に相応しい快楽を与えてくれる。
そうして大量の精液をナギの膣内に出し終えた頃には、彼女は荒い呼吸をなんとか整えると、俺に顔を近づけてきた。
「師匠、あたしもう師匠にメロメロだよ。師匠、だいすきぃ……んっ、ちゅぅっ」
「師匠は私に失望しないの?」
魔物討伐も無事終わり、そこから色々と予定が狂って体を交えてしまったその日。
帰りの途中、ナギが突然そう問いかけてきた。
「俺がナギに? どうして?」
「だって今まで何度も師匠の足引っ張ってるし、いつまで経ってもあたしは成長しないままだし、それなのに今回のエッチみたいなことには積極的になっちゃったから……」
「そんなことないぞ」
「え」
「訓練はこれからも付き合うし、今日の戦いを見ても少しずつ成長してるのが分かるし、失望もしてないし不真面目だと思わない。それに、俺はナギとエッチなこと出来て良かったと思ってるからね」
「え、エッチ出来て良かったって……っ。そ、そうはっきり言われると恥ずかしいよ……」
顔を真っ赤にして俯くナギを見ながら俺は思う。
性欲増強のルーンは定期的に女の子と性行為しなければならない呪いがある。俺はその呪いに体を蝕まれていて、ミゼリコルデと何度も体を交える関係を手に入れたが、特定の女の子一人ではいつまでも呪いを抑えることはできない。
それらのことを踏まえて、俺は今後のためにも思い切って聞いてみた。
「ナギ。良かったらだけど、また機会があればああいうこと一緒にしないか?」
「ああいうことって……も、もしかしてエッチなこと!? あ、あたしは嫌じゃないけど……うぅ、まさか師匠の方がふしだらな人だったなんて」
「うっ……ふしだらなのは否定しないけど、これには理由があってだな」
これからも呪いを解消するためにも彼女に協力してもらうには、俺の体の状態を知ってもらった方がいい。というか、それを知ってもらわないと俺が本当にただの『ふしだらな人』で終わってしまう。まあ、理由があったとしてもふしだらな人間というカテゴリからは抜け出せそうにないが。
俺は性欲増強のルーンのことをナギに説明した。具体的には、呪いのせいで色んな女の子と体を交えなければ死んでしまうというということを。
驚かれたりはしたものの、疑われることはなかった。あっさり納得して理解してくれたのは、やはり性欲増強のルーンの『女の子とエッチな関係になったり、そういう展開を作る』という能力によるものかもな。むしろ、その力に期待してナギにこの協力をもちかけたのだから。
「そ、そうだったんだ。大変なことになっちゃってたんだね。ん? それってつまり……師匠はあたし以外の女の子とエッチしてるということ?」
ムスッとするナギ。飛行島に向けて歩いている俺の目の前に立ちふさがって、詰め寄ってくる。……どうやら、性欲増強のルーンの力は完璧に働いてくれるという訳では無いらしい。洗脳レベルで性欲増強のルーンの力が女の子に働いたのなら、それはそれで嫌だが、この状況の対応にも困っていた。
や、やっぱだめだったか?
「お、怒ってる……?」
「怒ってるよもちろん。……だから」
突然、ナギが顔を寄せてくる。何事かと思わず目伏せたが、唇に柔らかい彼女の唇が軽く触れ合うだけで終わった。目を開けてみると、ナギは怒ってるという程の不満げな表情はしておらず、どこか満足気な笑みを浮かべながら頬を朱に染めていた。
「師匠がまたあたしとエッチなことしてくれるなら許してあげる。でも、他の女の子とばかりそういうことしてたら許さないからね」
「それは、もちろんだよ」
それこそ、俺が求めていた関係なわけだし。性欲増強のルーン呪いを抑えるという意味でも、ナギとまたエッチなことしたいという欲望的な意味でも、彼女の思いは喜んで引き受けよう。
「ありがとう。…でも、次はベッドで私を愛してほしいな。これから戦い方じゃなくて、私にエッチなことも教えてね」
こうして、今後から俺とナギは体を交えるというふしだらな関係でありながら、お互いに満足な関係を持つようになった。
まさか早くもまた可愛い女の子とエッチな関係を持つことになるとは……。
性欲増強のルーン、案外悪くないかもしれない。