※この作品はR-18です。

貞操観念の薄い飛行島   作:ココナポッカ

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セツナ編

「うわぁーーん!! どうしようトワ。あたし一人じゃこんなクエストできっこないよ!!」

 

 

 

 お昼。

 飛行島の散歩兼見回りをしていると、遠くから聞き覚えのある声が悲鳴となって俺の耳に入ってきた。

 俺はすぐにその声が聞こえた方に向かう。

 

 あの声は……もしかしてセツナか? トワって言ってたし。

 

 そう考えながら声の主がいる場所に着くと、やはりそこには巫女服に身を包んだ少女が二人いた。

 淡い紅色の巫女服を着ているのがセツナ。もう一人の藍色の巫女服を着ているのがトワ。二人はクジョウの島の生まれで幼なじみだ。

 

 

「自業自得です。元はと言えば、セツナがお金を使い過ぎないならこんなことにはならなかったんですよ」

「はい、反省してます……」

 

 

 どうやら、セツナがトワに説教を受けてるらしかった。

 たまに見る光景だし、さほど珍しくはないんだけど、現場に来た以上気になった。

 

 

「セツナ、トワ。何かあったの? クエストがどうのこうのって言ってたような」

 

「赤髪さん、こんにちは……」

 

「赤髪様ですか、ちょっと聞いて頂けませんか!!」

 

「お、おう」

 

 

 これはまた、トワはぷんぷんと怒りのオーラ全開だ。普段が大人しい彼女なだけあって、その分怒った時は凄みが増すな。

 威圧に圧されて、俺は少し後ずさりする。

 そんな彼女に対し、セツナはいつもの朗らかさが無く、肩を重たそうにして弱々しくため息を吐いていた。本当に何があったんだよ。

 

 

「実はセツナがお金を使いすぎたらしくて、このままだと食事無しの野宿生活になってしまいそうなんですよ。ほんと、信じられません」

 

「だってさだってさ、飛行島って世界中を旅してるから、その分たくさん色んな島とか観光できるじゃん? それで色々楽しんで見て回ったり、島の名物料理とか食べて回ったり、遊んでたりしてたら、いやぁ……いつの間にか財布がすっからかんになっちゃってて。あはは……」

 

「笑い事ではありません! どうして後先考えずにお金を使うんですか! もっとよく考えてから行動しなさいと何度も言ったではありませんか!」

 

 

 トワの怒りを含んだ声に「ごめんなさい!」と勢いよく頭を下げるセツナ。

 世界各地を旅をしている冒険家にとって、資金が底をつきかけて生活に支障を及ぼすのはありふれた問題だ。

 旅をしているとなると様々な場面でお金は必要になってくるし、油断してるとあっさり無一文になってしまう。

 ある程度、計画的にお金を使っていけば多少は改善できるが、それをせずにセツナは観光やら名物料理やらにお金を使い込んだことに対して、トワは叱咤しているらしい。

 

 だけど、それなら……。

 

 

「ギルドで依頼の報酬で稼げばいいんじゃないか? 二人ともギルドに冒険家登録はしてるんだよな?」

 

 

 一つ所に留まらない冒険家にとって、お金を稼ぐ方法はギルドの依頼を達成することだ。

 ギルドは世界中のどこにでもあるし、冒険家登録さえしておけば依頼を受けることができる。内容は街の掃除や魔物退治など様々なものがあるが、自分の力量に合わせて依頼を受けて見事達成すればなんとか日銭を稼げる。

 だが、俺の意見にトワは目を伏せてがっかりして見せた。

 

 

「はい、一応。私もそう思って、依頼で生活費を稼ぐようにとセツナに勧めたんです。ですが、セツナが報酬だけを見て稼ぎが良い依頼を受けてしまって……はぁぁぁ」

 

「まさか依頼内容を見ないで、報酬の良い依頼を受けてしまったとか……」

 

 

 コクリと頷くトワ。ビンゴだ。

 

 

「違うってば!! 依頼内容はちゃんと確認したよ。討伐する魔物の数も少ないし、これならあたしでもできるかって思ったのを選んだよ!」

 

「ですが、よく確認していなかったのでしょう? その討伐対象の魔物が夜にしか出現せず、森の中に現れる……ということまでは確認しなかったんですよね? まさかお化け嫌いのセツナが、それを知って依頼を受けるわけないですし」

 

「そ、そうだけど……細かいことは後で確認すればいいかって思って、まさかこんなことになるとは思わなくてさぁ。依頼、キャンセルしようかなあ」

「駄目ですよ。引き受けた以上、ちゃんと責任は取らないと依頼主に迷惑かけてしまいます。それに、セツナがちゃんと依頼内容を確認していれば、こんなことにはならなかったんですから」

 

「お、おにぃ〜〜……せめて手伝ってよぉ!!」

 

「そうしてあげたいところですが無理です。私は一旦、クジョウの島に帰る予定があるのですから」

 

 

 あっさりと一蹴され、落胆するセツナ。

 なるほど。話の途中で俺もトワが手伝えばいいんじゃないかと思ったが、こういう時に限って彼女に用事ができたらしい。

 どう考えてもセツナの自業自得だけど、ちょっと可哀想である。明るくて行動力のあるセツナだけど、お化けは大の苦手なのだ。

 夜に一人でクエストに向かって、お化けに怯えて動けなくなるセツナを容易に想像できる。

 そう思うと、俺はなんだか放っておけなくなってしまった。

 

 

「うう。カスミ先輩達も今は不在だし、どうしよ。あたしだけじゃどうにもならないってこれ」

 

「セツナ。良かったらだけど、そのクエスト、俺が一緒に同行しようか?」

 

「……え? 赤髪さん、今なんて?」

 

「だから俺もクエストに協力していいかなって。一人ならともかく俺と一緒なら何とかなるだろうし」

 

「お、おお!! ありがとう!! 恩に着るよ赤髪さん!!」

 

 

 セツナの表情に活気が戻り、俺の手を両手で握って上下にぶんぶんと振り回してくる。ここまで喜んでくれるなら、俺も協力する甲斐があるというものだ。

 

 

「迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません。セツナのこと、よろしくお願い致します。

 セツナ、あなたも赤髪様にあまりご迷惑をかけてはいけませんよ」

 

「大丈夫大丈夫、ちゃんと分かってるって」

 

「本当でしょうか……」

 

 

 はあ、ともう一度ため息するトワだった。

 

 

 

 

■

 

 

 

 

 クエストを一緒に受ける約束をして一度別れると、夜になってから俺とセツナは再度合流した。

 討伐対象の魔物は森の奥に棲みついており、俺達は薄暗い森の中を進んでいく。

 

 

「うう、怖い……。赤髪さんがいるから安心だけど、やっぱり怖いものは怖いんだよなあ」

 

 

 確かに、二人で一緒にいるといっても森の中は気味悪く、木々の葉っぱが上空まで生い茂って月明かりを遮っていた。

 頼りになるのは木々の葉っぱの隙間から差し込むほんの少しの月明かりと、俺が持っている電灯のルーンのみ。

 隣のセツナは周りの茂みを警戒しながら恐る恐る前を進んでいくので、俺もそれに合わせてゆっくりと森の中を進むことにした。

 

 

「ひゃっ! あ、赤髪さん! 今そこの茂みからなにか音がしたんだけど……!」

 

「音? ああ、大丈夫大丈夫。ただの星だぬきみたいだ」

 

「そ、そうなんだ……よ、よかった。────ひ、ひぃっ!? この不気味な音はなに!?」

 

「夜行性の鳥じゃないか? ほら、あそこにいる鳥が鳴いてるんだよ」

 

「な、なんだあ……びっくりした。もう、脅かすんじゃない!!」

 

 

 鳥にそんなこと言っても仕方ないだろうに。……しかし、この状況、あまりよくないよな。

 セツナがお化けにビビって、進む速度が遅くなっていることに問題

はない。そうなることを承知で俺もクエストに同行したわけだし。

 

 問題なのはセツナがお化けに怯えるあまり、俺の腕を必死に抱き寄せてしまっているのだ。

 ちょっと引き剥がそうとするが……。

 

 

「赤髪さん、あんまり離れないで!」

 

 

 この通り、さらに強く抱き締め返してきて、更には俺に身体を密着させてきて非常に宜しくない。まるで、怖がりの彼女を連れてお化け屋敷に挑んでいるカップルみたいだ。

 腕に感じるふわりとした胸の感触はもちろんのこと、セツナの髪から漂ってくる甘い香りが俺の鼻腔をくすぐってきて色々とまずい。

 だけど、おいそれと性欲増強のルーンのことを話すわけにはいかない。

 

 

「セツナ、そんなにくっつかれると……」

 

「え? あ、ああ! そうだよね。ここが暗い場所で誰もいないって言っても、男女二人きりで抱きつかれたら恥ずかしいよね」

 

 

 遠回しに指摘すると、セツナが口をあわあわさせ頬を赤らめる。だが、俺の腕を離すことなく彼女は言葉を続けた。

 

 

「……で、でもさ。もう少しこうしてたらダメかな? あたしはその、正直怖いって理由もあるけど、赤髪さんが相手ならそこまで嫌じゃないし。赤髪さんはどうかな? やっぱり、あたしみたい色気もない女の子らしくもないやつより、トワみたいな穏やかな女の子に抱きしめられた方がいい?」

 

 

 ……まさか、そんな質問されるとは。

 

 本音を言うと、セツナもトワも魅力的な女の子で、どちらから抱きしめられても、男の俺としては嬉しい思いしかないんだけどな。

 平然を装っているものの、今の俺はこの状況に内心かなり興奮してしまっている。セツナが既に一度身体を重ねた相手なら俺は遠慮なく彼女を襲っていたかもしれない。

 

 俺はそれがバレないように、彼女の質問に答える。

 

 

「そんなこと無いよ。セツナも十分可愛い女の子だし、俺もこうされるのは嬉しいから」

 

「マジ? ならさ、もう少しこうしていようよ」

 

「いいの?」

 

 

 いや、性欲増強のルーンのことを考えるとダメなことだろうけど。でも、セツナに密着されるのが心地よすぎてどうしても自分から断る気になれなかった。

 

 

「うん。さっきも言ったけど、赤髪さんなら全然いいよ。

 依頼を手伝ってくれたそのお礼ということで、もうしばらくこうしてあげる。というか、あたしがこうしてないと怖くて動けなくなるから、まじでお願い離れないで!」

 

「はは……それは、確かに困るからだめだな」

 

 

 それならば仕方がないと、俺達は身体を密着させたまま(具体的に言うと、セツナが俺に一方的に抱きついたまま)、先を進んでいく。

 

 彼女の身体の柔らかな感触。いつまでも堪能していたい甘い匂い。セツナが和服なせいか、衣擦れの音が大きく響いて、それがどことなく妙に俺の脳内に熱い刺激を与えてくる。

 

 それでも俺はセツナと共に森の奥へと歩みながら、ついに魔物を討伐して依頼を完了させた。

 

 

 

「ふ、ふう……なんとか終わったー。これでやっと帰れるわー」

 

 

 

 落ち着いたところで、一旦休憩。

 

 そうしていると、一枚の木の葉が上空から落ちてきて、セツナの後ろの首筋に付いてしまう。

 俺が木の葉を振り払ってあげようとするが、その時だった。

 セツナがお化けか何かだと勘違いしたのか叫び声を上げながら、こちらに振り向きざま俺に拳を勢いよく振るってきた。

 

 

「ひ、ひいい!! み、巫女パンチ!?」

 

「ちょ、セツナっ、げふっ!!」

 

「お、ぉぉおお化けは勘弁してぇ!! ……て、え、ええ!? 赤髪さん!? なんで!?」

 

 

 腹に拳を見事に突き入れられて俺は怯んでしまい、両膝を地面に落として身悶える。うぐっ……痛い。

 

 

「うわわごめんなさい赤髪さん!! あたし、ついお化けが襲ってきたと勘違いして、思わず殴ちゃった」

 

「セツナの首に葉っぱが付いてたから取ろうとしただけなのに……」

 

「そうだったんだ。あたしってば本当にひどいことしちゃった。あ、赤髪さん、ひとまず横になって休んで」

 

「そ、そうする……」

 

 

 セツナもわざとしたわけじゃないので俺も責める気にはなれない。それよりも、俺は少しでも腹の痛みから逃れようとして地面に寝転がる。生い茂った葉っぱが冷たいけど、それを気にする余裕はない。

 さ、流石はセツナの巫女パンチだ。拳が彼女の武器なだけあって、腹に強烈なダメージが……っ。

 

 

「赤髪さん、大丈夫? あたしが言うのもなんだけど、結構豪快に食らったよね」

 

「痛いけど、血とかは出てないから平気だよ。しばらくすれば痛みも引くと思うから、気にしないで」

 

「そんなわけにはいかないよ! あたしのクエストにせっかく協力してもらってるのに、こんなひどいことしちゃって、何かあたしにできることは……そうだ!」

 

 

 なにか閃いたセツナ。

 すると、俺の後頭部に手を差し込んできて軽く頭を起こされる。次に下ろされた時には、地面の代わりに何か柔らかいものが後頭部から伝わってきた。

 これはもしかして……。

 

 

「どうかな? あたしの膝枕なんだけど……ゴツゴツしてたりとか、痛かったりしない?」

 

「全然。むしろ、気持ちいいよ」

 

「それなら良かった! 膝枕なんて誰かにしてあげたことなんてないんだけど、落ち着くならしばらくこうしてようよ」

 

 

 セツナの膝枕は確かに気持ちが良い。時間が経つにつれて腹の痛みも引いてきて、今では彼女の柔らかな膝の感触の方が強く感じられる。

 だけどこれは、腹に拳を入れられるのとは別の方向でやばい。

 体内に宿る性欲増強のルーンによって、色々なものが込み上げてくる。俺はそれを避けようとして頭を起き上がらせようとするが、おでこに手を置かれて阻止される。

 

 

「ダメだよ赤髪さん。もう少しゆっくり休んで体力回復しないと」

 

「りょ、りょうかい」

 

 

 性欲が込み上げてきちゃうからこれ以上はやばい!! なんて言う訳にはいかず、俺は大人しく再び頭をセツナの柔らかな太ももの上に乗せる。

 官能的なむっちりとした感触はとても心地よいが、俺はそれが原因で性欲を刺激される。自身の体の底から熱が昇ってくるのが分かる。

 

 幸いなことに、セツナはまだその事に気がついてないみたいだ。それなら、あと少しだけこのままでもいいよな。

 

 

「それにしても赤髪さんには、たくさん迷惑かけちゃったね。せっかくクエスト手伝ってくれたのに、殴ったりしてほんとごめん!」

 

「困った時はお互い様だよ。それに、膝枕をして貰えるなら手伝ったかいもあるしね」

 

「あ、あたしの膝枕をそんなに評価してくれるのは嬉しいけど……でもやっぱり、ちゃんとお礼を返さないと、あたしとしても納得できないんだよね。赤髪さんは何かして欲しいこととかある?」

 

「うーん」

 

 

 して欲しいこと……いま膝枕してくれるだけでも十分なお礼だと思うのだが、そんなこと言われるとどうしても男というものは、エッチなお礼を考えてしまう。

 でも、そんな要求をする訳にもいかず、俺は他になにか考える。

 

 そんな感じで試行錯誤していると、突然、頬に柔らかな感触が触れてくる。

 

 セツナが、まるで物を丁寧に扱うような手つきで俺の頬を優しく撫でてきたのだ。

 俺は若干動揺するが、セツナはそんな俺をじーっと眺めながら頬を撫で続けてくる。彼女の表情がほんのりと紅色に染まっていて、瞳がちょっと色っぽく感じる。

 

 

「セツナ……?」

 

「……え? う、うわわ。あたし、いつの間に赤髪さんのほっぺた撫でてんだろう。変なことしちゃったね」

 

「いや、別に変じゃないし、セツナがしたいなら続けてくれてもいいんだけど」

 

 

 本当は俺がされてたいだけなんだけどな。

 

 

「そ、そう。それなら、もうしばらくこうしてるね」

 

 

 そう言って、セツナは俺の頬を優しく撫で続ける。

 そうして時間が経つにつれて、俺とセツナはちょっと甘い雰囲気に包まれる。

 それが心地よくて二人ともその雰囲気に大人しく呑まれていく。

 

 

「……どうしてだろうね。あたし、元気が取り柄って自覚はあんだけど、ここまで大胆なことはしないんだよね。相手が赤髪さんだからかな……?

 赤髪さん……もっとお礼がしたいから、ちょっと目を瞑ってよ」

 

「え? うん、いいけど」

 

 

 言われて、俺はすぐに目を瞑る。

 

 

「……んっ、ちゅっ」

 

 

 視界が真っ暗になった瞬間、唇に柔らかな感触が降りてきて、耳元で水が弾ける音が響く。

 何も見えなくてもセツナがキスをしてきたということは俺にでもわかった。

 

 

「えへへ、どうかな? 思い切ってキスしてみたんだけど……」

 

 

 恥ずかしそうに口元を小さく微笑ませるセツナ。

 そんなの、気持ちよかったという答え以外に何も無い。キスは一瞬だったけど、俺はあっという間にセツナの魅力にとりつかれていた。

 

 

「セツナ、もう一回してもらってもいいかな」

 

「え! も、もう一回って言われても……そんなにあたしとのキス、気持ちよかったの?」

 

「とても気持ちよかったからもう一回したいんだ。だめかな?」

 

「そこまで言うなら……よ、よーし、いくぞ!」

 

 

 今からキスする女の子として、その掛け声はなんか間違ってるような……まあそれがセツナの魅力なのだと思い、今度の俺は目を見開きながら、顔を下ろしてくるセツナのキスを受け入れる。

 膝枕をしてもらっているため、お互いの顔と唇が上下逆のまま重なるが、しっかりと唇が張り付いてきてなんの問題も無い。

 

 セツナが顔を下ろした拍子に明るい紅茶色の髪も垂れてきて、俺の顔の周りをふわりと掠める。

 視界をセツナの顔と髪で覆われたまま、俺はちゅぱっ、ちゅぱっとみずみずしい唇を堪能していく。

 

 まだまだセツナの唇を味わっていたい。そう思うも途中で、セツナが顔を上げて頬を真っ赤にさせた。

 

 

「んっ、ぷはぁっ……あ、赤髪さん。あたし、これ以上キスしたら変になりそうだから、もう……」

 

「そうか、それは残念だな」

 

 

 俺は体を起こして立ち上がると、セツナもそれに続いて立ち上がりお互いに対面する。

 実はというと、先程の膝枕とキスのおかげで俺の体に眠る性欲増強のルーンが荒ぶり始めている。

 昂ってきたこの性欲を、もう俺の理性では抑えられそうにない。

 

 

「だったらセツナ、今度は俺の方からキスするよ」

 

「え、いいの? ……て、違う違う!! ちょ、ちょっと待って赤髪さんストップストップ! これ以上はダメだって!」

 

「あれ。でもセツナ、さっきいいの、て返答してきたよね。俺がキスしたいって言ったのに、そういう言い方するってことは実はセツナもキスがしたいって思ってるんじゃないか?」

 

 

 そんな感じでちょっとばかし強引に話を進めてみると、セツナは俺と視線を合わせたり外したりして、言うか言うまいかと口の開閉を繰り返す。

 明らかに動揺しているようで、セツナはついに本音をぶちまけるようにして声を出した。

 

 

「そ、それは……ああもう、そ、そうだよ! あたしだって赤髪さんともっとキスしたいよ! だけど、そんなことしたら、赤髪さんとあたしはそんな感じの関係になっちゃうし、あたしは良くても赤髪さんに迷惑かけてしまうから……」

 

 

 そんなの俺の方からも大歓迎である。

 俺がただの節操なしの男ということは認めるが、セツナが魅力的に感じているのも事実だ。

 セツナは自分が魅力的な女の子であることに自信を持ってもいいと思う。普段は強気な面もあるのに、そんなところがまた可愛いんだけど。

 

 

「大丈夫だよ。セツナは可愛いんだから、そんなに自分を卑下しないでもっと自信をもっていいよ」

 

「あ、ありがとう……。そう褒められるのは嬉しいけど、真正面から言われるとけっこう恥ずいな。てか、赤髪さんって女の子になら誰でもそんなふうに接してるでしょ。この女たらしめ」

 

「え、ええ。違うと思うけどなあ」

 

 

 そう言いながらも内心不安になる。性欲増強のルーンが影響してるからと言っても、少しの間でいつの間にか女の子と性的関係を築いてしまってるわけだしなぁ。

 

 

「女の子を褒めるのはいいかもしれないけどさ、誰に対してもそんな感じだと、いつか誰かに後ろから刺されるって」

 

「それは怖いな、一応気をつけるよ」

 

「まあ、困ってる人を放っておけなかったり、誰に対してでもお人好しなところが、赤髪さんの魅力でもあるんだけどね。……あたしも赤髪さんのそういうところ、好きだし」

 

 

 両手を後ろに組んでそっぽを向いたように呟くセツナ。小声だったものの、木々が揺れる音さえ鮮明に聞き取れる森の中では、しっかりと聞き取れた。

 俺はそれを肯定と受け取り、セツナの両肩にやさしく手を置く。

 肩をぴくんと小さく震わせるセツナだが、逃げる気配は感じられない。

 やがて、俺に視線を向けて口を開いた。

 

 

「うん……ちょっと恥ずかしいけど、いいよ。あたしも赤髪さんともっとキスがしたい。

 赤髪さんが他の女の子にこんなことしてるのかはともかくとして、あたしだけ、されないのも何だか悔しいし……あたしも赤髪さんのこと好きだって証明もちゃんとしたいから……だから、きて」

 

 

 今度はさっきの妙に覇気のある掛け声とは違って、どこか儚さを秘めたセツナの色っぽい声に、ついに俺は限界を迎え始める。

 俺はセツナを強く抱き寄せると、少し荒々しく唇を重ねる。抱き寄せた際に彼女の巫女服の大きな袖がパサリとひらめく。

 

 

「んむっ、ちゅ、ちゅるっ……赤髪さんっ」

 

 

 張りのある唇をちゅうちゅうと何度も吸い上げる、ちょっと激しめのキス。セツナは軽く爪先立ちして、目を閉じながら俺の吸い付きに呑まれていくように身体を預けてくる。

 

 今になって俺だけじゃなく、セツナも性欲増強のルーンの効果を受けているのだろうと考えるが……今はもう彼女と唇を重ねることしか考えられない。

 

 何回も唇を擦り合わせることで、熱と心地よい痺れを帯びてきて、背筋にも微弱な快感が伝わってくる。

 

 

「赤髪さんとのキス、気持ちいい……。キスするだけで心がとろけちゃいそう」

 

 

 心ではないが、そういうセツナは瞳をトロンとさせて、熱っぽい視線を俺に向けていた。

 俺とセツナは再び唇を重ねて、お互いの感触を味わっていく。

 セツナの言う通り、彼女とキスは気持ちよすぎて俺の方まで心がとろけてしまいそうになる。

 もっとキスをしたいことで、俺はセツナの唇を味わうことができた訳だが……彼女がここまで気持ちよさそうにしてくれるならもっと踏み込んでみてもいいかもしれない。

 セツナの瑞々しさたっぷりの唇を啄んだり吸い付いたりを繰り返して、その途中で俺は舌を伸ばし始める。

 閉じた唇をつつかれたセツナがそれに気づいてうっすらと瞼を開くと、唇に小さな隙間を作り、俺はそこに遠慮なく舌を這わしていく。

 そのままセツナの舌と絡めて口内を舐めまわしていくと、彼女もそれに応えるかのように舌を激しく動かしてくる。

 

 口内で互いの舌が濃厚なまでに絡まり刺激を与えあい、熱くてねっとりとした唾液が混ざりあっていく。

 

 

「れるっ、れるるっ、ちゅるっ、んむっ……えるっ、ちゅぷっ、赤髪さぁん……っ。んっ、んふっ、くちゅっ、じゅるるっ……!」

 

 

 お互いに了承した上でのキスと言っても、このキスはあまりにも激しくて興奮を禁じ得なくなる。

 

 森にいやらしい水音を響かせながら、俺は無意識のうちにセツナの後ろに手を回してそのままお尻を揉みはじめる。巫女服の厚めの生地の上からでも程よくむっちりとした肉感が手の内に伝わってくるが、これにはさすがにセツナもビックリしてしまったようだ。

 

 

「んんっ、やぁぁっ、あ、赤髪さんっ……!?」

 

 

 唇を離し、俺の腕から逃れて少し後ろに下がるセツナ。

 ダメだとわかっていてももうこれ以上興奮を抑えられそうにもない。意識が性欲に溺れてしまいそうななか、俺はなんとか脳内をフル回転させてセツナに告げる。

 

 

「ごめん。最初はキスだけのつもりだったけど、興奮しすぎてもう止まれないかも」

 

「あたしでそんなに興奮してくれたんだ……。

 赤髪さん。ちょっとびっくりしちゃったけど、あたし、赤髪さんにならこのままエッチなことされてもいいよ?」

 

「いいの?」

 

「赤髪さんは結構モテるからね……あたしも、他の女の子に負けたくないし」

 

「っ──セツナッ!!」

 

 

 俺はセツナを力強く抱きしめて、細い首筋へと舌を這わせて舐めていく。背中に回した両手は再びお尻の方へと移動させて、厚い布の上からぐにぐにと揉みしだいていく。

 

 

「やあっ、ひゃんんっっ……赤髪さんっ、ちょっと興奮しすぎだよ……あんっ、はあっ、はぁぁ……っ」

 

 

 そう言われても興奮を抑えることができないのだから仕方がない。

 俺は構わずにセツナの滑らかな首筋に沿って何度も舌で舐め続けたり、肉眼のあるお尻を何度も揉み続ける。

 首とお尻から与えられる刺激にセツナは悩ましい声を上げ身体を震わせる。

 巫女服が肩からゆっくりとズレてきて、首筋より下の部分がチラチラと見え隠れする。よだれで艶めかしいツヤを放つ鎖骨が露わになるが、それだけで満足できる俺じゃない。

 セツナの肩に手を置いて、中途半端に脱げかけていた巫女服を完全に下ろしていく。

 

 

「やだ。これ以上脱がされたら、恥ずかしいとこ見えちゃう……っ」

 

 

 そう言うが、抵抗する気配はないようだ。

 巫女服とそれに付いた真っ赤なスカートを完全に脱がし終えると、彼女の身を包んでいた布がパサリと音を立てて地面に舞い落ちる。

 

 ほとんどの素肌を露わにしたセツナが身につけているものの残りは、胸に巻いているサラシと女性の秘部を隠している下着のみ。

 色気のある下着とはいえないが、それでもセツナの身体はとても魅惑的に感じられた。

 無駄肉のない細い体つき。だけども、全身の健康的な綺麗な肌は劣情を催すような色香を放っていて、俺は目が釘付けになってしまう。

 

 

「……そんなにじっと見つめられると照れちゃうよ」

 

「その、つい綺麗だから見とれててさ」

 

「そう? あたしさ、隣にいつもスタイル抜群のトワがいたから、あまり自分の身体には自信が無いんだよね」

 

 

 そんなこと言うなら、俺がどれだけセツナの身体に興奮しているのか行動してみせるとしよう。そうして彼女にはもっと自分に自信をもってもらおう。

 そんなふうに都合の良い理由を考えて、俺はセツナのサラシに手を触れてさらに脱がしていく。

 ぐるぐるとゆっくりとサラシを解いていくと、セツナの乳房がぷるんと揺れてさらけ出される。

 セツナの胸はそこまで大きくはないものの、軽く揺れる程度の小さなお椀くらいの大きさはあった。

 

 俺は近くの木の根元に背中を預けて腰を下ろし、目の前の地面に指さす。

 

 

「セツナ、背中向けてここに座って」

 

「うん。……こ、これでどう?」

 

 

 セツナが大人しく従って、背中を向けた状態で俺の目の前に腰を地面に付ける。

 よし。この体勢からやりやすいだろう。

 セツナもこれから何をされるのか察したようで、背中をぴったりと俺の胸に付けてくる。後ろからセツナの前の方へと手を伸ばすと、早速そこそこに実った胸へと触れ始める。

 

 

「あっ、ううん、あぁ……っ」

 

 

 胸に触れた途端、セツナは顔を赤らめつつも肩の力を抜いて、俺の両手を大人しく受け入れた。

 まずは乳房に押し付けるように捏ねていき、やわらかくて官能的な触感を味わっていく。

 底の浅いおわん型の胸は俺の両手にあっさりと覆われたが、その分手のひら全体にしっとりとした吸い付くような張りを感じることができて、心地よい快楽に俺は早くも夢中になる。

 

 

「んっ……あたしの胸、さっきから触ってるけど、どうかな? トワみたいにそんなに大きくないけど、きもちいい?」

 

「すごく気持ちいいよ。ずっとこうしていたいくらいだ」

 

「そ、それならもっと揉んでいいよ。赤髪さんの好きに胸いじって、んあっ、ぅぁぁっ……」

 

 

 それでは遠慮なくということで、俺は少し強めに圧をかけて胸の感触を手のひらに染み込まれながら愉しむ。

 エマやシエラみたいに大きくもなければ、ミゼリコルデやナギみたいに小さくもない、少し揺れるくらいに膨らんだセツナの胸。

 巨乳でもなければ貧乳でも無い普乳だが、今まで揉んできた胸の感触に負けず劣らずの心地よい感触を秘めている。

 

 

「あんっ、あぁっ、胸もまれるのっ、気持ちいいっ……好きな人に揉まれてるからかな、へへ……んぅ、ひゃぁぁ……っ」

 

 

 胸を捏ねたり揉んだりして柔らかさを堪能していると、セツナが両足を震わせながら太もも同士を擦り始める。胸の内に収まっている彼女の身体からは熱が上昇していくのを感じられた。

 そんな嬉しいことを言われると、感情がたかぶってもっと攻めてやりたい気持ちになってしまう。

 

 

「こっちも気持ちよくしないとね」

 

 

 俺はその気持ちのまま、胸を揉んでいた左手をセツナのお腹をなぞりながら下へと移動させる。

 

 

「んやっ、赤髪さん、それくすぐったい……って、ああっ、そこは……っ」

 

 

 気づかれたのと同時にセツナの下着の裏へと手を突っ込む。なにやらねっとりとしたものから下着をはがしていくような感覚がした。

 もはやそれが何なのかは直接確かめなくても分かる。俺はセツナの秘部を指でなぞると、温かい液体が指先にまとわりついた。

 

 

「やあ、そんなとこっ、恥ずかしい……っ」

 

「もうこんなに濡れてるよ、セツナ」

 

「い、言うな馬鹿! 恥ずかしいって言ってるのに……あっ、や、やめっ、あんっ」

 

 

 いきなり罵倒されたので、セツナの秘部を指で擦り付けると艶めいた声音をもらした。まだまだこれからだというのに、彼女は十分に感じていてくれてるようだ。

 いつもは勝気なセツナが俺の腕の中で、快楽を享受しながら甘い声を出しているという事実だけでもかなり興奮してしまう。

 罵倒する余裕すらないほどに攻めてやろうと、俺はセツナの秘部へと指を挿入させ、胸を弄り続けていた右手で乳首をつまんで追い打ちをかける。

 

 

「あっ、だ、だめこれっ、ひゃっ……んんっ」

 

「恥ずかしいだけじゃないよね、セツナ?」

 

「う、うん……っ、赤髪さんのゆびで、あたしのだいじなところぐじゅぐじゅっていじられるのっ、すごくいいっ、もっと、強くして……っ」

 

 

 セツナのお願いというのなら、俺は膣内で動かす指をさらに激しく蹂躙させてやわらかい秘肉に刺激を与えていく。秘肉がぎゅうっと指にまとわりつく度に俺はそれを押し返し、代わりにセツナの口元から艶めいた声が漏れ出てくる。

 膣口で指を前後して刺激を送ったり、膣内をぐちゅぐちゅに掻き回したりしているうちに、膣肉が熱を上げてきて愛液をぽたぽたと分泌し始める。

 そして、刺激を受け止めるのに限界がきたセツナは森の中に大きな喘ぎ声を響かせ、身体を海老反りにさせた。下着に大量の愛液が染み込んできて、太ももにまでつたって溢れていく。指を抜き取ると、しっかりと愛液が絡みついて糸になって伸びてきた。

 強大な快楽を迎えたセツナは何度も呼吸して、俺の胸にだらりともたれかかってくる。

 

 

「んっ、はぁっ、はぁっ、ふぅっ……あはは。気持ちよすぎて、恥ずかしいって思いも吹き飛んじゃった。

 あたしばかり気持ちよくなっちゃダメだよね。よし、今度はあたしが赤髪さんを気持ちよくさせてあげる」

 

 

 そう言うと、セツナは一旦俺の胸から離れて正面に向き直る。

 俺のズボンの中に潜む愚息は既に熱を溜め込んでおり、それを主張するように上に向かってズボンごと押し上げていた。

 

 

「う、うわあ……男の人のってこんなに大きくなるんだ。えーと、確か口とか使って気持ちよくすればいいんだよね。あたしにできるかな」

 

 

 俺はズボンを下ろしながら不安を述べるセツナだが、彼女の目線は愚息の方を興味津々のようだ。

 パンツも脱がされると、膨れ上がった肉棒がピンっと跳ねて上を向いて現れる。

 ひんやりとした夜の森の空気が肉棒にふれると、ちょっと寒くて軽く身震いする。

 

 

「あっ、寒かったよね。待ってね。今あたしが口の中で、赤髪さんの気持ちよく、温かくしてあげる……んっ」

 

 

 優しそうに微笑んで、俺の股間に顔を近づけてくるセツナ。

 彼女は頬の隣で揺れる紅色の髪を邪魔にならないように横に寄せると、藍色に染まっている髪の内側がチラリと見えた。

 セツナは愚息の根元に手を添えると、潤いのある唇で亀頭を咥え込み、慣れない感じでゆっくりと上下に動かす。

 熱を帯びた唇のぷるんとした感触が敏感な部分を何度も刺激してきて、腰や肉棒が快楽でぴくぴくと控えめに震えてしまう。

 

 

「んむっ、れるるっ……赤髪さん、気持ちよさそうな表情してる。もうちょっと、激しくしてみるね」

 

 

 れろっ、れろろっ、ちゅぷっ、ちゅぷちゅぷっ、ぴちゃっ……いやらしい水音が激しくなるくらいに、肉棒がセツナの唇と舌で蹂躙されていく。

 肉棒全体を唇の感触が包み込み快楽を与えてきて、亀頭を舌でれろれろと舐められて温かい唾液がまとわりついてくる。

 

 

「くっ、すごく上手だよセツナ……」

 

 

 そう言われたのが嬉しかったのか、セツナは笑みを浮かべると、目をうっとりと細めたままさらに激しく肉棒に舌を這わせる。

 セツナが俺のために健気に愚息を愛でてくれてることを思うと、俺も嬉しくなり彼女をもっと愛したやりたい気持ちが高まってくる。

 肉棒でただひたすら快楽を得ていると、セツナが突然肩を震わせた。

 

 

「もしかして寒い?」

 

「ちょっとだけ寒いかも……。ごめんね、こんな雰囲気の時にこういうこと言っちゃって」

 

「寒いのは仕方ないよ。とにかく、風邪ひかないようにどうにかしないと」

 

 

 肉棒から口を離し、両腕で自身の身体を抱きしめて縮こまるセツナ。

 

 俺が下半身を露出させるだけで寒く感じたんだから、下着以外の何も身につけていないセツナはもっと寒く感じているだろう。

 そんな当たり前のことに今更気づき、俺は申し訳ない気持ちになる。かと言ってここで中断するのも、色々と苦しいのでどうにかできないか思案する。

 ふと、そばに落ちているセツナが先程着ていた巫女服が視界に入る。俺はそれを手に取った。

 

 

「セツナ、一応これを着なよ」

 

「だけどその服、袖も裾もぶかぶかだし、今着たら続きやりにくいのよね。着慣れてはいるけど、こういう時に着たら動きにくくて赤髪さんに迷惑かけちゃうかも」

 

「分かってる。とりあえず、肩にかける感じで着てみて」

 

 

 そう言って、俺は紅色の巫女服をセツナの背中に回してマントを着る感じで肩に掛けてあげる。

 これで背中側は多少マシになったが、正面はほぼ裸のままなので完全に寒さを誤魔化すのはできないかもしれない。

 

 

「……これでもまだ寒いかも。赤髪さん、やっぱり服脱いで続けよう。この程度の寒さならへっちゃらだし、気にしないでいいからさ」

 

「いや、そのままでいいよ。もっと温かくしてあげるから一旦立ってくれる?」

 

 

 セツナは言う通りに立ち上がると、俺は彼女の下着に手をかけて下に降ろす。

 下着を脱がされたセツナは愛液で滑りを帯びた秘部を露わにして、巫女服に隠れた背中と肩以外が完全に露出される。

 その中途半端な着衣が逆に興奮をそそってきて、俺はセツナを抱き寄せて再び背中を後ろにある成木に預ける。

  

 

「このまま続きをすれば温まると思うから……」

 

「え。これ以上の続きってことは………う、うんっ」

 

 

 続きという言葉を聞いてセツナは動揺するが、既に覚悟していたのか直ぐに頷いた。

 俺は地面に腰を下ろしてから、秘部と肉棒の距離を縮めようと彼女の腰を引き寄せる。

 お互いの体温を感じあえるまでに二人の身体が密着して、キスできる距離まで顔が近づくと俺とセツナの視線が重なる。

 

 

「いれるから、きつかったら言ってね」

 

「う、うん! もう覚悟できてるし、いつでもこい」

 

 

 だからその返しはちょっと違うような……まあそれがセツナだからいいか。

 俺は肉棒の根元を手で固定して、亀頭と秘部をキスするようにセツナの腰をゆっくりと下ろさせる。

 亀頭が秘部にぬちゃりと音を立てながら侵入し、膣内へと肉棒が少しずつ挿入されていく。

 内部へある程度肉棒を押し入れたところで、膣肉がぎゅっと肉棒にまとわりついてきて挿入がなかなかスムーズに進まなくなる。

 それでも時間をかけて少しずつ膣内へと進ませ、そして俺は跨っているセツナに向かって腰を一気に押し上げて処女膜を突き破ると、奥という奥に肉棒を到達させた。

 

 

「んうっ、くぅ、あぁっ……!」

 

 

 処女膜が破られた瞬間にセツナは痛みに耐える声を上げながら、俺に腕を回してぎゅっと助けを求めるように抱きついてくる。

 俺は彼女の頭に手を立てて優しく撫でながら、唇をちゅっと重ねる。

 

 

「んんっ、ちゅっ、ちゅぷっ……ちゅるっ、じゅるる」

 

 

 セツナの方も口元から唾液をこぼしても構わずに俺の舌を絡めとり貪りついてくる。

 今日一番とも言えるくらいの激しいキスを交わし続け、濃厚な快楽と熱によって思考が蕩けそうになり、このままセツナと溶けて混じりあっていきそうな感覚に陥る。

 セツナの悲痛の声も全く聞こえなくなり、代わりに口内で弾ける水音が口元から零れていた。

 

  

「んっ、ちゅっ……赤髪さんの言う通り身体が温まってきた……そう言えば、さっきまで森の中も怖かったはずなのに、今はそうでもないかも。これも赤髪さんと気持ちいいことしてるからかな」

 

「これからもっと温かくしてあげるし、気持ちよくしてあげるから安心していいよ」

 

「うん、お願い。赤髪さんのこと、もっと感じさせて……」

 

 

 一物を覆う温かく柔らかな秘肉の感触に誘われるがままに、俺はゆっくりと腰を動かし始める。

 

 ぱんっ、ぱんっぐちゅっ、すぱんっ、ずぷっ、ずぷぷっ

 

 

「んんっ、やぁっ……あ、あっ、あぁっ、赤髪さんのっ、大きくてっ、太くてっ……熱いっ、あたしのなかっ、めちゃくちゃにされてっ、気持ちいいっ」

 

 

 お互いに正面を向いて俺の腰にセツナを跨がせた状態で、下から膣奥を突き上げるようにして腰を振っていくと、熱くて濡れ濡れの秘肉が肉棒をぎゅうっと全体から締めつけにくる。

 ちょっと前まで純血だったセツナの膣内はすっかり俺の肉棒を求めるように絡みついてきて、俺は与えられる快楽にすぐにくたばらないようにと耐え続け、膣奥を何度も何度も突いていく。

 

 

 ぐちゅっ、ずぷっ、ずぽっ、ぬちゅっ、ずっ

 

 

 膣内に肉棒を前後させる度に、セツナの身体が宙をふわっと軽い感じに浮き上がり、また俺の腰へと降りてくる。

 対面座位の姿勢からはセツナのおわん型の乳房がぷるんぷるんと揺れるのが良く見えて、かなり大きいというわけではないのにとても淫靡に見えてしまう。

 

 

「セツナ、身体は温まってきた?」

 

「う、うんっ、それどころか……すごく熱いっ、熱いよっ。赤髪さんとあたしの大事なところが深く繋がって、こすれてっ、熱くなってるよぉ……っ。赤髪さんっ、赤髪さんっ、もっと深く突いてっ、あたしを熱くしてっ、やぁっ、ああっ、あんっ」

 

 

 セツナの声がさらに艶を増して夜の森の中に響き渡る。

 きっと限界を迎えているのだろうが、それは俺の方もだった。熱を帯びた膣肉が激しく肉棒を締め続けてきて、この快楽にもうあまり耐えられそうになかった。

 体の底から煮えたぎってくるものを勢いよくセツナの膣肉に叩きつけたいという欲望で頭がいっぱいになって、それ以外何も考えれなかった俺はセツナの腰をきついくらいに抱き寄せて、腰を大きめに振っていく。

 

 

「やあっ、あ、ああっ、あんっ、ひぅっ、んあぁんっ……!」

 

 

 そのラストスパートとも言わんばかりの激しい腰振りに合わせ、セツナも上下に大きく揺れ動き、肩にかけただけの巫女服が地面に落ちて再びセツナは完全に裸になる。

 そして、膣内がぴくぴくと震え始め肉棒のほうからも急速に熱が流れてくるのが伝わってきた。

 

 これ以上は無理だ……!

 

 

「くっ、もう出る……っ!」

 

「はあっ、やぁっ、ああっ……んぅっ、いいよっ、赤髪さんっ、赤髪さんのせいえきっ、出してっ、たくさん出してっ! あ、あたしも限界だから、このまま赤髪さんのせいえき受け止めるから、熱いのたくさんちょうだい……っ!」

 

 

 びゅっ、びゅくっ、びゅくびゅくっ、びゅるるっ、どぷっ、とぷぷっ、びゅくっ

 

 

「あああっ、すごい、熱っ、あついよぉ……っ! 赤髪さんのせいえきで、膣内がどろどろにされちゃってるっ、気持ちよすぎてっ、頭も真っ白になって、はあ、ふぁぁぁ……っ」

 

 

 俺はセツナの膣内へと凄まじい勢いで精液を吐きだしていき、それを受け止めたセツナは絶頂して身体をビクビクと痙攣させながらも、膣内では肉棒をぎゅうぎゅうと絞り取るようにして圧力をかけていた。

 締まりの良い膣内は、肉棒から吐き出した大量の精液を全ておさめることができず、二つの性器の結合部のほんの隙間からどぷどぷと溢れださせていった。

 

 

 

■

 

 

 

 

 

 衣服の乱れを直して、セツナも巫女服を整えたところで彼女はまた顔を赤くしながら口を開いて言った。

 

 

「あ、あわわっ……あたしってば雰囲気に流されたとはいえ、赤髪さんとなんてことしてるのよ!? しかも、めちゃくちゃ乱れてたし、恥ずかしすぎて死にそう……ううっ!」

 

 

 あの時は雰囲の流れということもあって、そこまで意識してなかったのだろう。

 セツナは身悶えながら、心底恥ずかしそうにしていた。多分、行為を終えて性欲増強のルーンの効果が薄まってしまったため、彼女は改めて羞恥心を覚えたのだろう。

 

 

「もしかしてセツナは俺とエッチするの嫌だった?」

 

 

 だとしたら本当に申し訳ないことをした。謝ったところで許されるものでは無いが……。

 だが、その心配は無用だったようでセツナは首を横に振る。

 

 

「ううん、赤髪さんとエッチなことしたかったのはあたしの本心だよ。赤髪さんへのお礼と、他の女の子にも負けたくないって思いがあったからね。恥ずかしいけど……嬉しくもあるから!」

 

 

 ……たしかに、今まで気軽に明るく接してきたセツナが、俺の事をここまで思ってくれてさらには身体を重ねてくれたことには驚きだ。

 今までは友達として仲良く接してくれたが、今回は身体を重ねたことである意味友達以上の関係を築いてしまったため、それが嬉しくもあり恥ずかしくもあるのかもしれない。

 

 

「だけど、赤髪さんが嫌だったら言ってよね。あたしとそう言う関係がもし嫌になったなら、今日したこと全部忘れるから!」

 

 

 一瞬、悲しそうにしたのにそれを明るい表情で上塗りするセツナ。

 無論、俺は彼女と今回築いた関係を止める気も、今回のことを無かったことにするつもりもさらさらない。

 俺は感謝を含めてその気持ちをセツナに伝えた。

 

 

「それなら例えば、またあたしが赤髪さんを欲しくなった時にえ……エッチなことしたくなったりとかあったりするかもだけど……そんな感じでもいい?」

「もちろん、その時は喜んで」

「よ、よしっ! それなら遠慮せずにこれからもっと大胆にスキンシップしてやるからね。覚悟してよね、赤髪さん!」

 

 

 セツナは嬉しそうに俺の肩をぽんぽんと叩いてくる。

 甘い会話の時にする対応ではないような……て、このツッコミはもういい。

 

 飛行島まで帰る途中、誰も見ていない間、セツナが俺に寄り添ったり頬に口付けしたりとスキンシップは今までよりも大胆なものになっていた。

 そう言えば、セツナには俺が性欲増強のルーンのことを話してないが……まあ、このような関係になってしまった以上、いつ話してもいいだろう。

 

 

 ともかく、こうしてセツナ・アラヤというクジョウの島出身の巫女少女と、深い関係を持つことになった。これでこういう関係を持ったのはセツナを含めて五人目だ。

 性欲増強のルーンの呪いのせいもあるとはいえ、これ以上新しい女の子とエッチなことしないように、そろそろ自制しなければ……そう思いつつも、俺はセツナと交流を深めると共に、二人きりの時間を作ったりしてエッチなこともしてしまうのであった。

 

 

 

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