誤字訂正しました。
――俺の唇を奪った――
「うがあああぁぁぁああああぁぁあぁ」
「ん~!!!おいふぃい~!!」
ロマンチックにキスされたとかそんな甘ったるいもんじゃなかった。
その美女は本気で物理的に男の唇を噛み千切って奪っていった。
尚も身悶えのた打ち回る男を尻目に、頬に手を当てうっとりと妖艶な表情を浮かべ、
噛み千切り奪った男の唇を何度も咀嚼し、その味に舌鼓を打っている美女。
「はぁ・・・貴方、最高に美味しいわ。」
「ぐうぅぅぅ・・・ああぁぁあぐぅあぁぁぁ」
美女の瞳は今や先程の狂気の色は無く、
むしろ恋に恋する乙女の様な、そんな潤んだ瞳を持って男を見下していた。
「ねぇ・・・貴方このまま死にたくないわよねぇ?殺されたくないわよねぇ?」
「じにだぐない」
口の中に溜まった血液と唾液でまともな発音が出来なくなっていたがそんな些細なことは今は関係なかった。
死にたくない、殺されたくない。
その思いを男はただただ必死に言葉にするだけだった。
「そうよねぇ。普通の人間じゃなくなっちゃうけど、それはしょうがないこと・・・しょうがないことなの」
そう言って美女は左手を振り翳す。
男の頭は空に舞う。
8X―・・・・・・・・
「好汰ー。ねぇ、好汰ー」
「あんだよ?」
色好はいつもの様にリビングのソファで仰向けに寝転がり寛いでいた。
へそが隠れない程度に小さめのサイズの白いシャツ、
臀部が半分以上食み出る形状のデニム生地のショートパンツ。
此処に居るよと激しく主張する胸に付いた大きすぎる二つの山。
シミも母斑細胞母斑も全く見当らない白めの肌理細やかな綺麗なプリプリの肌。
「おんや?好汰のコータが臨戦態勢にはいっておりますが・・・シタいのかな~♡」
「ちげーよ、普通に俺位の年頃男子はこんな感じだよ。」
こんな生活を続けてもう半年以上・・・未だに慣れない色好の格好。
「まぁいっか。今日は帰り遅い?」
「上司の気分次第。」
「ねぇ、やっぱその上司殺そうよ。」
突如ソファーから立ち上がり白目の部分を真っ赤に染め、
右手指をバキバキと音をたてながら開閉を繰り返す。
「だーめ」
俺は色好の頭をチョップする。
「えーなんでよー。私達の世界を邪魔する奴は死んで良いよー」
「結局今の上司が死んでも新しい上司が出てきて結果的には同じだよ。
じゃ、なるべく早く帰ってくるから。」
「いってらっしゃい・・・」
頭を両手でさすりながら唇を尖がらせ拗ねる。
会社に行く前はいつもこんな感じで一悶着ある。
小さく溜息を吐く。
「・・・いってきます」
―♪―
8X―・・・・・・・・
「えへへぇー♡好汰からちゅーしてくれたぁ♡早く帰ってこないかなぁ♡」
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「色好って存外チョロいよなぁ・・・」
チョロい2回目