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「さて、キミはどちらを選ぶのかな♡」
右手の人差し指を付け根から舐め上げながら俺に問う美女。
「人間としての死を選ぶのか。そ♡れ♡と♡も♡人間として短い一生を終えるのか。」
DEAD or ALIVEと言うよりもDEAD or DIEだ。
でももう俺の答えは決まってる。
「俺はキミの糧になろう。別に夢とか持って居た訳じゃないけどまだ死にたくは無い。」
答えを聞いた美女は口角を異常なまでに釣り上げる。
「あは♡素敵、やっぱりキミは素敵♡」
そう言って彼女は歩き出す。
「こっちを見て♡」
呼ばれた方向は右側。
昔の俺の頭が在る方。
「自分自身だもの、別れの言葉は要らないわよね?」
そう言って美女は右手を振り上げる。
グシャッ
右手の平で、まるでゴキブリを潰すかのように昔の俺の頭を潰した。
瞬間、視界には映らないチャンネルのようなスノーノイズが走り出す。
バチンと俺の脳内が激しい音を出し、それこそ本当にチャンネルが合ったかの様に思考が鮮明になっていく。
「さようなら、日照の世界♡ようこそ、暗闇の世界♡」
美女は満足気に自らの右手を舐めまわし手に付いた血肉を浚う。
俺は無言で立ち上がり美女に近付いて行く。
美女は俺に左手を差し伸べる。
俺はその左手を取り、俺の方へ引き寄せる。
「えっ?」
美女は俺のその行動に驚いた顔をした。
――この後めちゃくちゃS○Xした――
8X―・・・・・・・・
「色好、前から気になってたんだけど。」
俺はキッチンで自分の飯を作りながら、リビングのソファーで寛ぐ色好に声をかける。
「んー、なーにー?」
ガサガサと新聞の頁を捲る音がする。
「なんであの時、俺を殺したんだ?」
バリッと(多分)新聞が破れた音がした。
「えっえーっと・・・えっとねー・・・」
歯切れが物凄く悪い。
出来あがった麻婆豆腐を皿に盛り付け、先に作ったサラダを冷蔵庫から出しリビングに持って行く。
「別に言いたく無いなら言わなくて良いよ。なんとなくふと思っただけだから。」
テーブルに料理を置き、置いてあった茶碗にご飯を装う。
「いただきます。」
「・・・」
ソファーのクッションを両腕で抱え、体育座りをしながら俯く無言の色好。
サラダを箸で取り、口に運び咀嚼し飲み込む。
「気にしなくて良いよ。そんなに考え込むと思ってなかった。」
本当にただの思いつきなのでそこまで悩まれると反応に困ってしまう。
気にならないかと言えば嘘になるが、気にするなと言われればどうでも良い程度にはどうでも良い事だ。
「理由を聞いても怒らない?」
とてもか細い声でそんな事を言う色好。
俺は箸をテーブルに置く。
その音を聞いて色好の身体がビクッと震えたのが見えた。
俺は椅子から立ち上がり、色好の許へと行き隣へ腰掛ける。
「俺は色好が何をしても、何を言われても怒らない自信がある。それにもう過去の事だ、今更怒ったってしょうがない。だろ?」
色好の頭を左手で撫でる。
「好汰・・・」
「本当に言わなくて良いからな。別に気にしてないし。」
そう言ってソファーから立ち上がろうとするとシャツの裾を抓まれ、立ち上がる事を阻止された。
「言う・・・。だから隣に居て・・・」
色好を見ると、まるで怖い映画を見ている子供の様な表情だなと思った。
普段から『ぶっ殺そう』とか『ぶっ壊そう』とか『○んち○突っ込んで』とか言ってる色好からは到底想像も出来ない様な表情だった。
俺は素直に隣に腰掛ける。
色好は体育座りの体制のまま、俺の左側に身体を預けた。
「前に・・・さ、あの夜に私は目覚めたって言ったよね?」
「ああ。それは聞いた。」
「899年振りに目が覚めたんだけどね、それだけ寝てたらやっぱりお腹は空いちゃうの。」
「そうだろうな。」
「でね、好汰に出逢う前にいっぱい下等種を食べてたんだけどね・・・」
「そうなのか?」
「うん・・・でもね・・・私の口に合うのが無かったの。」
「なるほど。」
「それがね・・・段々イライラして来てね・・・」
「うん。」
「ブチ切れ寸前怒り心頭モードで自我が薄れて来ちゃってね・・・」
「うん。」
「気がついた時には好汰を食べてた。」
「ああ、取り敢えず食事の内の一品だったってだけか。」
「まぁ・・・端的に言えば・・・」
まあ、ヴァンパイア(俺の知ってたヴァンパイアと大分違ってたけど)の性質上しょうがない事だろう。
ちょっとプライドが高かった分、飯に有りつけるまで時間と労力と犠牲が掛かったってだけの話だ。
「前に言ってたけど、ヴァンパイアって糧としての眷属ってのは一生で一人だけなんだよな?」
「うん。」
「899年前はどれ位生きてたか知らないけど、起きて早々に俺をその眷属に決めちゃったのは?」
ボフッっと音を立てて(立ってない)顔が紅潮する。
「・・・・・す。」
隣に座っているのに全く聞こえない。
「え?」
「・・・・です。」
「もうちょっと大きな声で。」
「一目惚れですっ!!!」
行き成り左耳元で大声で叫ばれた。
キーンっと耳鳴りが続く。
色好は左側でクッションに顔を埋めうつ伏せで寝転がってしまった。
「何をしてでも好汰を手に入れたかったの・・・私の傍に置いておきたかったの・・・」
「そうか。」
俺はソファーから立ち上がり、食卓に戻ると食事を再開した。
それを確認した色好はちらりと俺を覗き見している。
「本当に俺で良かったのか?一生の糧は。」
「好汰じゃなきゃ嫌だ。」
クッションに右目以外を埋めている所為で声がくぐもっている。
「好汰は、私の事恨んでる・・・?」
とても弱々しく俺に問う。
その問いに俺は数秒間悩む。
「俺は下等種だった頃、特に夢も無かったしこれと言った趣味も無かった。」
「・・・」
「でも、別に不幸だって思った事は無いし、友人と呼べる奴は少なかったけど、そいつらが居れば十分だった。職場も仕事も文句無かったから特に不満も無く生きて居たよ。」
此方を覗き見て居た色好はいつの間にかまたクッションに顔の全てを埋めて居た。
それを特に気にせず話を続ける。
「でもあの夜、色好にDEAD or ALIVEと問われた時、俺は既に色好に恋をしていたんだ。」
この台詞を聞いて色好の身体が小さく跳ねる。
目を瞑り、あの時の一齣を思い出す。
「恋なんて生まれて初めてだった。もしかしたら吊り橋効果もあったのかもしれない。でも、それでも俺は全身を血に染める色好を見て綺麗だなと、素敵な女性だな・・・と思ったんだ。」
「好汰ぁ・・・」
目を開けると、いつの間にか対面の椅子に座って妖艶に瞳を潤ませる色好が居た。
「そんな話聞いたら・・・アソコがキュンキュンしちゃうじゃんよぉ・・・♡って言うかしちゃってるよぉ・・・♡」
「お・・・おう。」
どうやらいつもの色好に戻ったみたいだ。
「早くハメて!!今すぐハメて!!コータを私の厭らしい穴にネジ込んでっ!!」
食卓の上でM字開脚をする色好。
既にショートパンツは脱ぎ捨てられており色好の綺麗な秘所は丸見えだった。
「色好、俺は今食事中なんだが。」
「そんなの後回し!!さあ早くコータを取り出して此処にブチ込んで!!もう下拵えは出来てるから私を食べてさあさあ!!ハリー♡ハリー♡」
瞳孔が♡になっている(比喩)。
と言うかM字開脚のまま俺に近付いて来ていた為、麻婆豆腐の上に色好の臀部が来ており、秘所から止め処無く溢れ出るお汁が麻婆豆腐にボタボタと滴り落ちて居た。
俺はその麻婆豆腐をレンゲで掬い取り、口へ運んで咀嚼し飲み込んだ。
「全くしょうがないな、この我儘お姫様は。」
十数分後にこの麻婆豆腐には俺の遺伝子も加わり、後に
ぼくのかんがえたさいきょーのう゛ぁんぱいあ。