――めちゃくちゃS○Xした後――
俺は全裸の彼女からピロートークで現状必要な情報を聞いた。
彼女がヴァンパイアである事。
長い事眠っていて昨日目覚めた事。
俺はヴァンパイアである彼女の糧になった事。
俺の生殺与奪権は彼女次第だと言う事。
特にそれ以外は今まで通りで問題無い事。
そして・・・
8X―・・・・・・・・
「じゃあさっき話した事を踏まえて・・・」
「はい。」
俺が気まずかったので取り合えず着替えてもらった。
「ちょっと左手出して。」
「はい、これで良いですか?」
俺は左手を差し出す。
彼女は右手で俺の左手首を掴む。
グイッと少し引っ張られた。
「おっと。」
少しバランスを崩す。
ブチブチブチャッ
何かが千切れる音と汚い水音が俺の左側から聞こえた。
そして引っ張られていた感覚がいつの間にか消えていた。
答えは簡単だった。
「へ?」
俺の左腕が捥がれていた。
「はろはろー♡あは♡」
彼女は笑顔で俺の千切れた腕を左右に振っている。
そしてフライドチキンを頬張るかのように口に運んだ。
「
俺は自分の左腕があった場所を眺めながら呟いた。
全く痛くない。
血は止まる事を知らず、血管や筋肉の繊維に千切れた皮膚は吹き出る血に煽られはしゃぎ回っている。
たまに見え隠れする白い骨は割れずに肘の辺りまで残っていた。
「これは私の為の犠牲だからね。食事の度に痛がられたらこっちが疲れちゃうしね。まぁそう言うのを好む奴も居るしどっちかと言うと私も嫌いじゃないけど、今は私がキミにそれを望んでない。しかしやっぱりおいしーねキミ♡」
「好汰・・・です」
「ん?」
「夜盾・好汰。それが俺の名前です。さっきから貴女に『キミ』・・・と、呼ばれるのが
俺の足元には俺の血の水溜りが出来上がっている。
他の人が見たら[今はそんな事言ってる場合じゃないだろう]等と言うのだろう。
だけど今の俺は自分の腕が無い事よりも、目の前の彼女に『キミ』と呼ばれる事の方が苦痛だった。
「・・・」
「・・・あの・・・」
「『こうた』って漢字だよね?」
「はい。」
彼女はヴァンパイア。しかも長い事寝てたらしいから文化に付いて行けて無くても不思議ではない。
「どういう字?」
「昼夜の【夜】に、矛盾の【盾】、好き嫌いの【好】に【さんずいに太い】です。」
「最後だけ説明の方法が違うんだね」
ケタケタと笑う動きに併せて綺麗な赤い髪が弾む。序でに言うと主張が激しい二つの膨らみも弾んでいる。
「【夜】に【好き】かぁ、良いね♡じゃあ次から好汰って呼ぶね」
鼓動が早くなるのを感じた。
――名前を呼ばれた事に興奮を覚えた――
8X―・・・・・・・・
「今日は何食べようかな。」
虚空に言葉を吐き出す。
仕事帰り。自分の飯の献立を考えていた。
「あれ?好汰じゃない。」
「よう。久し振り。」
元彼女だ。あぁ、面倒臭い。
「仕事の帰り?これから何所行くの?」
「これからスーパー行って飯の材料かって帰るんだよ。」
懇切丁寧に説明してやる事も無いと思ったが変に事を荒立てる必要の無い事だ。
別の事を考えつつ、適当にやり過ごそうと思う。
あぁ、ちなみに元彼女は俺が下等種の頃に関係が在っただけだ。
あっちから告白しといてあっちから離れていった只の○女。
「だからさぁ・・・この後ちょっと付き合ってよ」
「あぁ、ゴメン無理。明日も早いしさっさと帰って寝たいんだ。悪いな。」
「・・・知ってるよ。」
突然元彼女の声のトーンが下がる。
「どうせあの赤髪女の所に行くんでしょ・・・?」
なんだ知ってるなら話が早い。
「ああ、そうだな。だからお前に付き合っている時間は無い。早く帰らないと怒られるしな。それじゃまた。」
そう言って前に立っていた元彼女の左側を通り抜ける。
スッと右腕を掴まれそうになるのを咄嗟に避ける。
「なにすんだよ。女の臭いが付くと色好が五月蝿いんだよ。」
「待ちなさいよ・・・なによシキって・・・」
「なんだよ、時間が惜しいんだ。」
「なによなによなによっ!!ヘコヘコヘコヘコ奴隷みたいにしちゃって気持ち悪い。時間が惜しい?はっ。なんなの!?そのシキって女に時間も管理されちゃってるの?好汰も可哀相。髪の毛をあんな風に赤に染めてるような変な女に捕まっちゃってさぁ。頭イカれてんじゃないの!?なんか尻に敷かれてるって話し聞いてたし、良く怒られるって話も聞いてた。だからっ!!寂しそうにしてんなら私が拾ってあげようかと思って【おい】た・・・えっ?」
【
「ひっ」
勝手にその場に尻餅をつく
ああ、イライラする。
「あ・・・あぁ・・・お願い、やめ・・・やめて」
俺は元彼女の髪の毛を掴み持ち上げる。
「痛い痛い痛い痛いっ!!!ごめんなさいごめんなさい!!やめてぇ・・・痛いのぉ・・・」
【うるせえ。黙れよ
汚ぇ・・・
俺は
遠心力で
「お゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛でゃ゛ぶぇ゛どぅえ゛ー」
なんか言ってるが興味ない。
最頂点に
【さようなら(笑)】
「はいすとーっぷ。よしよし♡」
「色好・・・?」
頭を撫でられる感触。
色好は
「俺は・・・一体・・・?」
やった事は憶えているが記憶が酷く曖昧だ。
まるで自己再S○Xをした時に似た感覚だった。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・はっ・・・」
細かく荒く呼吸を繰り返している元彼女。
「同じ目に逢いたくなかったら二度と好汰の前に現れない事。良いね?」
やけに優しいと思った。
「はっ・・・はっ・・・はっ・・・はっ・・・」
多分色好の声は聞こえていないだろう。
「ねえ好汰。好汰は
「いや全く。」
「だよね♡」
なるほど。元より生かすつもり無しって事か。
色好は右手をバキバキと音を発てながら開閉し始めた。
【なぁにが、奴隷みたいにしちゃって気持ち悪いだぁ!!あぁ!?好汰が可哀相!?あぁん!?寂しそうにしてたら私が拾ってあげるだぁ!!
右手で元彼女の首を掴み持ち上げる。
色好の頭頂部が黒く暗く変色していく。
ちなみにこの状態は目が赤くなる状態よりもキレている状態だ。
この状態になると俺でも止められない。
因みにキレている色好の状態を下記にまとめてみたので参考にして欲しい。
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☆キレた色好の表面的状態変化参考一覧★
レベル0
・ぷんぷん口で言う。
対処法
・可愛いから対処の必要なし。
気が付くと機嫌が良くなってる事が多い。
レベル1
・右手をバキバキを鳴らし開閉する。
対処方法
・撫でるor謝る。(その時の状況で適宜)
レベル2
・レベル1+白目の部分が赤く染まる。
対処方法
・レベル1同様+ハグとかキスとかの愛情表現。
レベル3
・レベル2+髪の毛先が風も無いのに上に靡く。
対処方法
・主にS○X。大体朝までコース。
レベル4
・レベル3+頭頂部が黒く暗く染まる。
対処方法
・対処不可能。見かけたら自分が原因で無い限りは逃げましょう。
レベルMAX(∞)
・目が笑ってない笑顔で左手をにぎにぎ開閉する。
対処方法
・あるなら教えてくれ。
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因みに色好が納得の行く結果になるまでこの怒りは収まらない。
まぁ、今回は止める理由も無いし(止められないし)簡単に収まりそうなのでこのまま見ていよう。
俺もイライラさせられたし自業自得って奴だな。
【さて、お前は死ぬまで
色好は元彼女に右手を振り下ろし、序で肉塊になった元彼女を左手で薙いだ。
【おめでとう、
8X―・・・・・・・・
「好汰ってさー・・・」
「ん?」
「すごい巻き込まれ体質だよね♡」
色好がそんな事を言ってケタケタ笑う。
「色好がそれ言うの?まぁ、巻き込まれて良かった事があるからそれも好いんじゃないかなって思う。」
そう言って左隣を歩く色好の頭を抱え寄せる。
「んふふ~気持ち良い♡」
「ちなみにさっきの俺って一体何なんだ?」
「しーらない。そんな事よりお腹空いた。」
そう言えば俺もお腹空いたな。
「あ、飯の材料買ってない。絡まれた所為で忘れたよ。」
「なら今日は出前で良いんじゃない?」
「そうだな。そうしよっうわっ!?」
色好に腰を掴まれ空へ飛び上がる。
「ならさっさと帰ろ♡
月をバックに笑う色好は身震いする程に可愛かった。
謎が謎を呼ぶ謎展開。