透華を心配して、対局室に井上純と国広一が駆け込んできた。二人とも、龍門渕高校のメンバーだ。
一がみなものことを睨みつけた。
「お前が…、お前が透華をこんな目に…。」
何時、みなもに殴りかかってもおかしくない表情だった。
すると、一の肩を純が掴んで制止した。
「やめろ。これは、正当に戦った結果だ。別にコイツのせいじゃないだろ。」
「…。」
「これは、冷静な『冷たい透華』が、ここまでやらなければならないくらい俺達が不甲斐ないってことだ。むしろ、オレ達のせいだろ。」
「たしかに…、そうだけどさ。」
一は、納得のゆかない表情だった。
「それに、手を抜かれたら、それはそれで透華の本意じゃない。透華の表情を見ろ。」
この時、透華の顔は青白く、真唇は紫に変色していた。しかし、嬉しそうな表情をしていた。まるで、大事を成し遂げて満足しきった感じに見えた。
純が、みなもに近づいてきた。
「済まなかったな、ミーナ。」
「えっ?」
ミーナと呼ぶからには、みなもがニーマンの元にいた時に、近しい位置にいた人間と言うことになる。
「おいおい、忘れたのかよ。」
「ええと…、も…もしかして、純?」
「おお。覚えていてくれたか。」
純は、以前ドイツにいた。
一度だけ、地下麻雀にも次鋒で出たことがあった。それは、ミナモのデビュー戦だった。ただ、その時は、純まで回ってこなかった。
あの時は、さすがにミナモが敵でなくて良かったと実感した。
突然、純の後から恐ろしいほど強大なオーラが放たれたのを、みなもは感じた。衣が対局室に入ってきたのだ。
「お前が咲の妹か?」
「そ…そうだけど。」
「衣も、お前と最高の試合が出来て透華は満足していると思うぞ。」
「ええと、純。彼女は?」
「ああ、こいつか。こいつは、うちのエースで大将の天江衣だ。日本チームでは副将をやっていたぞ。」
「あなたが天江さんか。咲から聞いている。」
「衣も、お前と最高の試合がしたくなった。個人戦も出るのだろう?」
「そのつもりだけど。」
「では、その時に相見えよう。」
救急隊が対局室に入ってきた。そして、ストレッチャーに透華を乗せた。
「透華様には、私が付き添いますので…。」
龍門渕家のメイド、杉乃歩が、そう言いながら対局室を出ようとした。すると、純が、
「歩。お前が、あと三局、透華の代わりに打つんだよ。」
と言いながら歩の手を掴んだ。逃げられないようにするためだ。
「どうして私なんかが…。それに、私は透華様付きのメイドです。透華様についていないと…。」
「いや。透華には、一についていってもらう。」
「でも…。」
「歩は、補員だろ。こういった時のための補員だ。」
そう。歩は、たしかに補員登録されていた。しかも、龍門渕高校の補員は、歩しかいなかった。
「それは…、そうですけど…。でも、折角、透華様のご活躍で1位になれたのに、私なんかが出たら最下位になってしまうのではないかと…。」
「俺も代わってやりたいが、俺達は、補員じゃない。代わりに出られるのは、補員登録されたお前だけなんだ。ここで、お前が出てくれないと俺達は棄権することになる。それこそ、折角、透華が1位になったのを無駄にすることになる。」
「そんなぁ…。」
「大丈夫だ。三連続でダブル役満直撃とかされない限りトブことはない。それに、お前が削られた分は、俺達が取り返すから安心しろ。」
「わ…分かりました。」
そう答えながらも歩は震えていた。
相手は、インターハイで決勝戦に出場した憧に誠子、それから『北欧の小さな巨人』とまで謳われた魔物。負けか敗北の二択しかない。少なくとも勝利の文字は見えてこない。
それでも歩は、透華のため、両頬を両手でパチンと叩いて気合をいれ、卓についた。
「じゃあ、ミーナ。またな。」
純は、そう言うと透華を乗せたストレッチャーを追いかけて対局室を後にした。
透華の付き添いとして、一は、純に救急車に乗せられた。
一が透華の顔を覗き込んだ。死人のような顔色をしていたが、たしかに純の言うとおり満足そうな顔をしていた。
「じゃあ、純君、智紀、衣。行ってくる。」
「ああ。透華を頼むぞ。」
「うん。」
「副将までには戻ってこいよ。」
「わかってる。ハギヨシもいるし、すぐに戻ってこれると思う。」
救急車がサイレンを鳴らして動き出した。
対局室では、これより先鋒後半戦が再開されようとしていた。
一方、大阪では、千里山女子高校3年の園城寺怜、清水谷竜華、江口セーラと、姫松高校3年の愛宕洋榎、真瀬由子、末原恭子の計6人が竜華の家に集まっていた。
怜、竜華、セーラ、洋榎の四人は、春から関西の有名大学に進学することが決まっていた。4人とも麻雀推薦だった。
由子は、関西のお嬢様校に進学することになっていた。麻雀は、これからは趣味程度のものに変わってゆくだろう。
この中で、恭子だけは関西を離れ、東京に本校を持つ大学に進学する。
部屋のテレビには、高校春季麻雀大会決勝戦の様子が映し出されていた。生中継である。
千里山女子高校は二回戦で敗退、姫松高校は準決勝で敗退していた。ともに母校が出場していない試合だったが、この中継映像を見るのは恭子のリクエストであった。
今日は、恭子の壮行会だった。
恭子が大阪を離れるのを、洋榎は、気に入らない様子だった。
「恭子が東京に行くって、なんでやねん。」
「東京って言いましても都内は3年生と4年生の2年間だけですよ。最初の2年間は、山の中ですわ。」
「そう言う意味やなくてやな。どうして大阪を離れるんや!」
「私は、自分がインカレとかプロとかで通じるだけの力があるとは思ってません。選手としては、ただの凡人です。でも、なんらかの形で麻雀とは関わってゆきたいと思ってます。その方法を見つけにいくんです。」
「でも、それなら大阪でもイインちゃう?」
「いえ。私は、どうしても、やってみたいことがあるんです。それを叶えるためにいくんです。」
恭子の意志は固かった。
ただ、それがなんなのかは、まだ洋榎達にも教えていなかった。
テレビに、みなもの姿が映し出された。
「こいつ、一度倒したらなあかん。うちのかわええ絹を泣かせやがって。」
洋榎は、準決勝戦で絹恵が、みなもに大負けしたのを根に持っていた。ただ、失禁事件までは知らされてなかった。
一方、竜華は別の反応をしていた。
「キャー! やっぱり、この子、カワイイなぁ。」
すると怜が、冷めた声で、
「見た目はな。でも、とんでもない魔物やで。」
と竜華に膝枕してもらいながら言った。
「そら、そうやけど…。」
「竜華も分かっとる思うけど、この子は元チャンピオン(照)と現チャンピオン(咲)の妹やし…。同じ遺伝子やで。」
「あっ、チャンピオンと言えば、怜。」
「なんや?」
「現チャンピオンとは、世界大会で一緒やったんやろ。」
「せやな。」
「どんな子だったん?」
「そやな…。全体的に細身で足も細いから、膝枕はイマイチやったな。衣ちゃんも照も細かったし、智葉は筋肉で硬かった。」
膝枕ソムリエの評論が始まった。
「憩と爽がマシやったな。でも、なんと言っても慕監督やな。慕監督が絶品やったから世界大会でも頑張れたんやで!」
「それやなくて、選手としての宮永咲や!」
「なんや、そっちか。」
「そうや!」
「まあ、とんでもない化物やな。ただ、平和主義って言うか、闘争心がない。やから、練習の時は、あの世界大会で見せたような迫力はない。」
「ふーん。なんか、信じられへんなぁ。」
この会話を聞きながら、
「(そう、それや。宮永の足りないものは…。うちが、そこを目一杯叩いたる。それが、大阪を離れる理由や。覚悟してろよ、宮永…。)」
恭子は、そう心の中で呟いていた。
この頃、対局室では、先鋒後半戦南二局が再開されていた。
各校点数は、
東家:龍門渕高校 167600
南家:白糸台高校 35600
西家:阿知賀女子学院 45700
北家:清澄高校 151100
正直、憧や誠子が相手にならない魔物に、素人同然の歩が敵うわけがなかった。開始後数巡で、
「ロン! タンピン一盃口ドラ3。12000。」
歩が、みなもに振り込んだ。
続く南三局も、
「ロン! 發中対々。8000。」
吸い寄せられるように、歩が、みなもに振り込んだ。
そして、オーラス、
「ロン! タンピン三色ドラ1。8000。」
またもや歩が、みなもに振り込んだ。三連続だ。しかし、28000点のマイナスで済んだとも言える。
各校点数は、
暫定1位:清澄高校 179100
暫定2位:龍門渕高校 139600
暫定3位:阿知賀女子学院 45700
暫定4位:白糸台高校 35600
みなもが1位を取り返した。
「「「「有難うございました!」」」」
対局終了後の挨拶を済ませ、みなも達が卓を離れた。
憧は、これだけの点差をつけられた悔しさもあるが、次鋒に繋げられたことにホッとしている自分が、ここにいることを感じていた。
「みなもさん。やっぱり強いね。」
「あ…有難う。お疲れ様。」
「こちらこそ…。それにしても、龍門渕さん、凄かったね。私は、前半戦で一回だけ和了れたけど、あれは、龍門渕さんがワザと振り込んだんじゃないかなって思えて…。」
「あれに…、気付いてたんだ。」
「えっ? ってことは、やっぱり…。」
憧は、透華が自分に差し込んだとは思ってはいたが、それをどこかで否定したい気持ちがあった。折角の和了りを否定するようだからだ。
しかし、みなもから、『あれは差し込みだ!』と断言されたも同然に思える。さすがに落ち込んできた。
「実質、和了りなしってことか。」
「でも、私だって、点数では勝てたけど。勝負では負け。龍門渕さんの勝ちだよ。」
「そうなのかな…。」
「うん…。ホント、世界は広いよ。でも、また、あの龍門渕さんと戦ってみたい。今度こそは、勝って見せる。」
「方策はあるの?」
「ない。ないけど勝つ!」
「じゃあ、私も、次こそは、みなもさんに勝つ。方策はないけど。」
こんな会話をしている横を、歩が暗い顔で静かに通り過ぎた。そして、対局室を丁度出た時だった。
「歩。」
「えっ?」
「辛い目にあわせて済まなかったな。」
純が来ていた。純は、今大会では次鋒を任されていた。
「後は任せろ。俺達で取り返す。それに、最後には衣が控えてるんだ。俺達の最高の大将がな。」
「は…はい!」
歩は、笑顔を見せると同時に涙を流し始めた。ただ、それは悔しさとか悲しさから来るものではなかった。自責の念から開放され、安心感からくる涙だった。
対局室に数絵が入ってきた。
「みなも。お疲れ。」
「数絵。後をよろしく。」
対局者以外は対局室にいることは許されない。みなもは、急いで対局室を出て行った。
「じゃあ、新子さん。また。」
「宮永さんも。」
みなもと憧は、それぞれ控室に戻っていった。
暫くして、
「ただいま。」
みなもが清澄高校控室に戻ってきた。
「咲が言っていたより面倒だったよ。」
「私も驚いたよ。役満なんて。」
「それも驚いたけど、あの支配力。あんなの、ドイツにはいなかったよ。でも、惜しい気がする。」
「なにが?」
「あの力を自由に使いこなせるようには、なっていないでしょ。突然、スイッチが入って、制御できない。」
「たしかにね…。」
デジタル以外を理解できない和には、みなもと咲の会話の意味が、良く分からなかった。彼女の頭の上には、大きなハテナマークが浮かんでいた。
「で、状況はどう?」
みなもがソファーに腰を降ろした。
「今、東四局がはじまったところじゃ。」
まこが、リモコンでテレビ画面を切り替えて、各校点数を表示した。
現在の各校点数は、
東家:清澄高校 168700
南家:白糸台高校 58200
西家:龍門渕高校 139100
北家:阿知賀女子学院 34000
数絵が10000点以上も点棒を失っていた。
「白糸台の次鋒が、起家でいきなり親ハネツモしまして、東一局一本場では井上さんが鳴きで仕掛けで1000、2000の手で流したのですが、東二局で、また白糸台次鋒が満貫を和了ったんです。東三局では井上さんが、また鳴いて5200をツモ和了りで…。」
和が、これまでの和了りの状況をみなもに説明した。
「振り込んでいないのに、随分ツモで削られたね。」
典型的なツモられ貧乏だった。和了れないところに高い手をツモられる。まさに不運な状態だった。
白糸台高校の次鋒は、多治比麻里香1年。多治比真祐子の妹だった。
彼女は、部内のレギュラー落ちした先輩達から、姉の失禁事件のことをネタにされ、馬鹿にされてきた。それで、咲とみなもがいる清澄高校を目の仇にしていた。怒りの矛先を作らなければ、気がおさまらなかったのだろう。
ゆえに、心中穏やかではなかった。当然、麻雀に集中しているとは言えない状態だった。この東一局の親ハネと南二局の満貫は、単に運が良かっただけしれない。
阿知賀女子学院の次鋒は松実玄。ドラを占有する特性を持つ。
龍門渕高校の井上純は鳴きで流れを操作する。
東四局は、数絵の親。ドラは{東}。
6巡目、『阿知賀のドラゴンロード』の二つ名で呼ばれる玄の手は、
{三四[五][⑤]⑦⑧⑧4[5]7東東北}
ここに{東}ツモ、打{北}。
7巡目、{⑨}ツモ、打{⑧}。
8巡目、{6}ツモ、打{4}。
そして、9巡目、{東}ツモ。
「カン!」
{東}を暗槓した。槓ドラ表示牌は{北}。
嶺上牌は、{⑤}。
「ツモ! 嶺上開花ツモ東、ドラ12。8000、16000です!」
とうとう、玄がドラ爆数え役満をツモ和了りした。
数絵は、痛い失点をしたが、
「(ここからが、私のホームグラウンド。)」
と自分に言い聞かせた。
この時、卓全体を温かい風が覆った。
南一局開始時点での各校点数は、
東家:白糸台高校 50200
南家:龍門渕高校 131100
西家:阿知賀女子学院 66000
北家:清澄高校 152700
南場になると、数絵は強くなる。しかし、リーチをかけて裏ドラを乗せ、火力を上げることが多い。咲のようにドラなしで高い手を作れるわけではなかった。
「リーチ!」
数絵が攻めに出た。すると、
「ポン!」
純が鳴いて一発を消した。当然、ツモ牌もずらした。しかし、
「ツモ! リーチツモタンヤオ。」
数絵は、余裕でツモ和了りした。しかし、裏ドラ表示牌をめくったが、裏ドラは一枚も乗らなかった。
「1000、2000。」
南二局も、
「リーチ!」
数絵がリーチをかけた。そして、
「リーチ一発ツモ。」
やはり、ドラはない。裏ドラも乗らない。
「1000、2000。」
続く南三局も
「リーチ!」
数絵は攻めに出た。
続く、麻里香の捨て牌を、
「チー!」
純が一発消しで鳴いた。しかし、数絵に鳴きは通じなかった。
「ツモ! メンタンピンツモ。」
数絵が和了った。
しかし、やはりドラは無かった。
「1300、2600。」
火力不足だ。全然稼ぎ足りない。
そして、オーラス。数絵の親番だ。
配牌とツモの相性が良い。数絵は、3巡で聴牌した。そして、
「リーチ!」
ドラが無く、裏ドラも乗らず、火力が高くなくても親の連荘で稼げば良い。数絵はそう思っていた。そして、
「ツモ! 2000オール!」
数絵はツモ和了りした。そして、和了り止めはせず、一本場を宣言した。
しかし、
「チー!」
その次巡、
「ツモ! 2100、4100!」
純に満貫を和了られた。
ここで、前半戦終了音ブザーが鳴った。
次鋒前半戦終了段階での各校点数は、
暫定1位:清澄高校 167800
暫定2位:龍門渕高校 133100
暫定3位:阿知賀女子学院 57300
暫定4位:白糸台高校 41800
清澄高校は、1位を保持したが、数絵自身は11300点のマイナスになった。決して数絵は弱くない。ただ、玄との相性が極端に悪いゆえの結果だった。
一方、麻里香は、憎き清澄高校の数絵がマイナスになっても、まだ気に入らない様子だった。トータルでは清澄高校に12万点以上も差をつけられていたからだ。
「(まだまだ足りない。潰す!)」
ある意味、麻里香は気合が入っていた。
しかし、純粋に麻雀で勝ちたい気持ちよりも、どうやって卓の上で清澄高校を貶めてやろうかと、要らぬことばかり考えていた。
一応、麻雀で倒そうと思っていたところは、ある意味フェアであった。殴りかかろうとか、麻雀以外のことで仇をとろうとは、していなかった。
しかし、これでは麻雀競技に集中しているとは言えなかった。彼女は、まだ、それに気付けずにいた。
この頃、ニーマンは、地下麻雀を開催していた。
ただ、ミナモ・ニーマンと言うスターがいなくなったことは、相対する3チーム全てを-10万点まで削るだけの力のある者がいなくなったことを意味していた。
これでは、地下麻雀を観戦に来る会員達の欲求を満たせない。
「イーヴリン。今日の様子は?」
「ブルーメンタール姉妹を先鋒と大将においておりますし、まずドイツチームが負けることはないかと。」
「そうじゃない。あの棒に100本の液体のうち、どこまで注入する展開になるか聞いているんだ!」
「中堅戦を終わって、ウクライナのチームに15本ですね。多分、ウクライナが最終的に30本、他は挿入なしと言ったところでしょうか?」
これでは商売にならない。
別に会員達は、腕を切り落とすとか足を切り落とすとか、残虐性を求めてはいなかった。ニーマンが猟奇的な趣味を持つ者を会員にしないようにしていたからだ。肉体的に選手生命を絶たれるものが出ては困る。
会員は、快楽と苦痛に顔が歪む少女達の姿が見たい者達だけだった。それはそれで変質的だったが…。
だが、
『最近はつまらない』
『刺激がない』
『脱退を考えている』
と言った苦情や意見が、最近ニーマンのところに来ていた。このままでは、地下麻雀の経営が成り立たなくなる。
ニーマンがモニターを見ると、ウクライナの選手に棒が挿入されていたが、太さも大したことはなかった。5センチにも満たない。長さは22センチあるのだが、やはり、太さと長さの両方が揃って、はじめて客が興奮する。これでは、客が興ざめしてしまう。
「ミナモの代わりを至急探す。それができなければ、ブルーメンタールにわざと負けさせて、あいつらの膜を破るくらいしないと、客の気持ちが収まらない。」
「探すって何処を?」
「日本だ。魔境長野。ミナモの故郷だ。単に強いだけではダメだ。スター性や意外性も必要だ。」
「わ…わかりました。」
そう言われても、心当たりは宮永姉妹、天江衣くらいしか思い付かなかった。
宮永姉妹は、ミナモのこともあるので日本側のガードが固い可能性が高い。天江衣は龍門渕財閥に守られている。どちらも連れてくることは難しい。
他に誰がいるのか?
イーヴリンは、半分途方にくれていた。
冷たい透華は最強ですかね、やっぱり。
私は大阪弁が話せませんので、洋榎達の大阪弁は、エセ大阪弁です。ごめんなさい。