一旦、数絵は対局室を出た。後半戦に向けて気合を入れ直すため、雰囲気を変えようと思ったのだ。
「(やっぱり、優希には勝てないな。部内戦では私のほうが強いし、夏の県個人戦でも私のほうが順位は上だった。でも、団体戦での貢献度は全然違う…。)」
南場で強い数絵と対照的に東場で強い優希。どうしても数絵は優希を意識してしまう。
インターハイでは、二回戦で永水女子高校の女子神代小蒔や宮守女子高校の小瀬川白望を相手に、優希は、ほぼ原点で戻ってきた。準決勝戦でも、臨海女子高校の辻垣内智葉を相手に戦い抜き、決勝戦では宮永照を相手に序盤で暴れまわった。
あの活躍と自分をどうしても比較してしまった。
数絵も、みなもと同じで休憩時間に自販機のところに来ていた。そして、つぶつぶドリアンジュースの隣のオレンジジュースを購入しようとした、その時だった。
「数絵。」
背後から、みなもの声がした。
「(もしかして、マイナスになった罰として、つぶつぶドリアンジュースの刑?)」
そんなことを思いながら、数絵が振り返ると、みなもがオレンジジュースを片手に持っていた。
みなもが、オレンジジュースを数絵に差し出した。
「はい、これ。私のおごり。」
「あ、ありがとう。」
数絵が、早速オレンジジュースに口をつけた。頭を回すための糖分補給だ。
「思ったより削られたね。数絵の楽勝だと思ってたけど…。」
「うん…。白糸台の和了りはともかく、阿知賀のドラ支配が、思ってたよりもキツイ。」
「あれは、仕方がないね…。でね。咲からの伝言…て言うか、咲と私が感じたことを伝えに来たんだ。」
「何か分かったの?」
「うん。まず、白糸台だけど、東一局と東二局で和了ったのみ。たまたま流れが来ていただけ。多分、それは、もう純が狂わせている。」
「あの鳴きでってこと?」
「うん。それと、白糸台と阿知賀は数絵の南場支配についてゆけていない。純も数絵の親を流すのが精一杯。最後の満貫は、たまたま配牌が良かっただけ。後半戦は、多分、白糸台も純も小さな手を和了るのが精一杯なはず。」
「どうして?」
「簡単なこと。ドラがないから。」
「納得。」
「唯一ドラを持つ阿知賀への振込みだけ気をつけて。それと、南場はリーチをかけると純が反応するから、リーチしないほうが良いかもね。あと一番大事なことだけど、東場は阿知賀が和了る前に、純に安手で和了らせる。」
「ちょっと、それ、差し込めってこと?」
「そうじゃなくて、阿知賀に振り込ませる。」
「どうやって?」
「それはね…。」
みなもが数絵に耳打ちを始めた。その内容に、数絵は驚きながらも、どこか納得した表情を見せていた。
対局室に数絵が戻ってきた。
この様子を、咲達は控室のモニターで見ていた。
みなもが控室に戻ってきた。
「咲。伝えてきたよー。」
「うん。それで、数絵ちゃんの反応は、どうだった?」
「納得してた。それに、あれをやり出したら、絶対に純が乗ってくる。そうしたら、阿知賀は崩れる。下手すりゃ、南場でトビ終了かもね。」
場決めが終わり、数絵は起家になった。南家が玄、西家が麻里香、北家が純だった。
ドラは{②}。
東一局の序盤は非常に静かだった。
ところが、中盤に差し掛かった時、麻里香の捨て牌を数絵が鳴いた。
「カン!」
それも、大明槓だった。
槓ドラは{九}。
「(そんなことしたら、阿知賀のドラが増えるだけだろ!)」
一瞬、純はそう思った。しかし、その後、ドラ傍の牌が玄から次々と捨てられてきた。それで数絵のやろうとしていることが理解できた。
「(これって、ドラが増え過ぎて、それでいてドラが捨てられないから、こうなるってことか。ドラ入り順子がドラ暗刻に変わる…。なら、俺のやることは…。)」
最後に玄から出てくるであろう牌。それは、暗刻にならない赤ドラの傍と純は考えた。そして、数巡後、玄が{[⑤]}をツモった。
この時の玄の手牌は、
{四[五]九九九[5]②②②②④[⑤]⑥} ツモ{[⑤]}
{②}と{九}がドラ。ドラ11の手。
ドラを捨てられない玄が、この手から聴牌を目指すなら、どうするか?
玄は、一先ず{[⑤]}を頭にしようと、{④[⑤]⑥}の面子を崩して{⑥}を捨てた。
その時だった。
「ロン! 1300。」
純が玄を狙い撃ちした。
東二局も、数絵が大明槓した。東一局と全く同じ展開だった。そして、ドラだらけの手から玄がドラ傍の牌を切ると、
「ロン! 2600。」
また、純に和了られた。
東三局も同様な戦略で純が玄より1300点を和了った。
さすがに、ここまでくると麻里香も状況が理解できた。それと、今は清澄高校をはめようとか、点数的に、そんなことを考えている余裕などないことにも…。
そして、東四局は、
「ロン! 2000。」
麻里香が玄から和了った。
これで、麻里香は、後半戦のヤキトリを解消した。
南入した。ここからは、数絵は守りの麻雀をしない。狩る側に回る。
この段階で、各校点数は、
東家:清澄高校 167800
南家:阿知賀女子学院 50100
西家:白糸台高校 43800
北家:龍門渕高校 138300
「(みなもから言われたことは四つ。一つ目は、東場は、なんでもいいからカンして槓ドラを増やすこと。それで阿知賀の手を狭くして振り込ませる。二つ目は、南場はカンせずに和了る麻雀をすること。三つ目は、リーチをかけずに連荘すること…。)」
数絵がタンピン一盃口を聴牌した。そのままダマ聴。
すると、玄が和了り牌を切ってきた。
「ロン! 3900。」
ここまで、玄の五連続振込み。さすがの玄も、目に涙が溢れてきた。
「(折角、前半はプラスだったのに…。)」
ドラが切れない体質が仇となった。これでは、ドラを支配しているのではなく、ドラに振り回されている状態と言えた。
落ち込む玄の様子を横目に、数絵の口元が笑っていた。
「(そして、みなもから言われた四つ目は、ダマなら守りの弱い阿知賀が聴牌気配を察知できずに振り込んでくる。そこを徹底的に叩けば流れが来る。流れを掴めばドラ無しでも高い手がくる。そうなったら、そのまま阿知賀をトバす!)」
南一局一本場も、早々に数絵が聴牌した。そして、
「ロン! タンヤオのみ。2300。」
ダマで玄を狙い打った。
安手ではあったが、これで玄は六連続振込み。これで、前半戦のプラス分を、後半戦のマイナス分が完全に上回った。
南一局二本場。
「ロン! 平和タンヤオ。3500。」
また、数絵がダマで玄から和了った。
しかし、南一局三本場。
数絵の狙いが分かったのか、純が速攻で鳴いてきた。そして、
「ロン! 2600の三本場は3500。」
安手だが、玄から直取りした。連続振込みで運をなくした玄から結果的に和了り牌が零れ落ちた。
「(あのまま連荘で流れが清澄に行ったら、そのうちドラ無しでも、染め手で高い手を和了るかもしれない。親ハネ2回直撃したら阿知賀がマズイ。)」
このまま阿知賀が数絵に振り込み続けてトビ終了したら龍門渕は2位で終わる。純は、数絵の連荘を強引に阻止しに行ったのだ。
「(多分、ミーナの指示だろう。さすが、敵を叩き潰すことに容赦のなかった北欧の小さな巨人…。でも、これで阿知賀が次鋒でトバされることは無くなっただろう。ドラが全て阿知賀にあるし、一旦、清澄に行きかけていた流れを切った以上、清澄が高い手を作るのは容易ではないはず。)」
この時点で、阿知賀女子高校の点数は36900点だった。ドラなし麻雀で、この点数を削り取るには、余程の流れが来ていなければ難しいだろう。
南二局、玄の親番。
「平和ツモ三色! 1300、2600。」
数絵がツモ和了りした。後半戦で初めて、玄の振込み以外の和了りだった。
そして、南三局、麻里香の親番。
前半戦では満貫を二回和了った麻里香だったが、後半戦では、まだ安手を一回和了ったのみだった。それが焦りを産んだ。
「(連荘して稼がなきゃ。)」
この親が、麻里香にとってラストチャンス。ただ、ムリに連荘を狙って強気の捨て牌が増えてきた。
それを数絵は見逃さなかった。
「ロン! 2600!」
数絵が麻里香の親を流した。
そして、オーラス。
「ロン! 2000。」
数絵が玄を直撃した。これで、次鋒後半戦11回の和了りのうち、玄の振込みが9回。しかも、後半戦だけで玄の失点は25000点になった。
各校点数は、
暫定1位:清澄高校 187300
暫定2位:龍門渕高校 140500
暫定3位:白糸台高校 39900
暫定4位:阿知賀女子学院 32300
後半戦で数絵が20000点近く稼ぐ結果となった。
「「「「お疲れ様でした。」」」」
数絵は、一先ず満足そうな表情だった。逆に玄は、それとは対極的に死にそうな顔をしていた。
単にドラを独り占めするだけでは勝てない。むしろ、ドラの行き来を自由自在に支配できるくらいの力が必要であることを改めて実感した。
フラフラしながら、玄は控室に戻っていった。
そして、控室のドアを開けた途端、玄の目から大粒の涙が零れ落ちた。
「みんなの大事な点棒を取られて、ごめんなさい…。」
「ちょっと、玄。なに泣いてんのよ。トータルでは15000も削られてないじゃん。それを言い出したら、私なんか50000点以上も削られたんだよ!」
「でも、憧ちゃんの相手は、北欧の小さな巨人…。」
「そんなの関係ないってば。それに、インターハイでは150000点差を私達は逆転したんだよ。まだ大丈夫だって。」
「でも…。」
すると、監督の赤土晴絵が、
「今回の負けで、玄は課題が見えたと思う。これからは、他校も玄対策に共闘で同じことをやってくる。だから、私も大会が終わったら玄を大改造する。この借りは、インターハイで返すんだ。でも、今は、みんなを信じて。まだ負けたわけじゃない。」
と言った。
しかし、玄は、何も言わずに、その場で俯いていた。
「じゃあ、灼。頼んだよ。」
「はい。赤土先生。」
気合の入った顔で、灼が控室を後にした。
一方、清澄高校の控室では、数絵がホッとした表情で、つぶつぶドリアンジュースを飲んでいた…と言うか、みなもに飲まされていた。
「これ、美味しいんだけど、匂いがね。」
「まあ、罰ゲームだと思って。」
「一応、私はトータルでプラスだったんだけど。」
すると、まこが、
「そうじゃ。これで罰ゲームだったら、もし、わしがマイナスじゃったら、どないすればいいんじゃ?」
と聞いた。部内ランキングでは、まこよりも数絵のほうが上だ。その数絵がてこずったのだ。しかも、中堅ともなれば、次鋒よりも一枚上手の選手が出てくる可能性が高い。
みなもは、ニヤニヤした顔で、
「3本くらい、一気飲み?」
と言った。
「さすがに3本は飲めんのう。」
「冗談だって。まこ先輩は、白糸台のオーラスに気をつけてね。それと、阿知賀のボーリング娘も。」
「おう。じゃあ、行ってくるとするか。」
まこが、腕を回しながら控室を出て行った。
龍門渕高校控室では、純がソファーに腰掛けて、早速ハンバーガーをかじっていた。
「結局、トータルで900点しか稼げなかった。リー棒分にもならねえ。」
すると、衣が、
「大丈夫だ、純。とにかく、智紀も、衣まで回してくれればよい。そこで、今度こそ咲を倒して龍門渕高校が優勝だ!」
と激しいオーラを撒き散らしながら言った。
龍門渕高校の中堅は、智紀だった。彼女は、パソコンをシャットダウンすると、静かに控室を後にした。
また、白糸台高校の控室では、
「残念。仇はとれなかったね、麻里香。」
「ごめん、淡。」
「さすが、テルーの妹達だよ。」
「でも、打っていたのは南浦さんだったけど…。」
「あれは、ミナモとサキの入れ知恵だと思う。あんな、性格の悪い打ち方、ミナモかサキじゃないと考え付かない。とにかくタカミは、清澄からハーベストタイム二連発、直撃でお願い。」
「できるかどうか、分からないけど、点差は縮めてくるつもり。」
渋谷尭深が、湯飲みにお茶を入れなおし、それを両手で持って控室を出て行った。
各選手が対局室に入ってきた。
場決めがされ、起家は尭深、南家が灼、西家が智紀、そして、まこがラス親だった。
東一局がスタートした。
尭深の第一打牌は{中}。ハーベストタイムに向けての一打だ。
数巡後、
「リーチ!」
灼がリーチをかけた。
筒子多面聴を特徴とする灼に対し、智紀、まこ、尭深は、一先ず筒子以外を捨てて打ち回した。しかし、
「リーチ一発ツモ! ドラ3。3000、6000。」
お約束と言わんばかりに筒子多面聴をツモ和了りした。
東二局。尭深の第一打牌は{白}。恐らく、オーラスは大三元狙いだろう。
「リーチ!」
親の灼がリーチをかけた。すると、
「ポン!」
まこが鳴いて一発を消した。しかし、数巡後、
「ツモ! 4000オール!」
灼が和了った。そして、東二局一本場、尭深の第一打牌は{中}。
この局は、四人とも、なかなか手が進まない場だった。そのような中、智紀がなんとか平和を聴牌した。そして、
「ロン! 平和ドラ1。2300。」
安手だが、尭深を直撃した。極力連荘を避けて、ハーベストタイムに向けての準備『尭深スロット』を一つでも減らしたいとの考えだった。
東三局は智紀の親だった。尭深の第一打牌は{發}。
この局は、
「ロン! 3900。」
まこが尭深を直撃した。
そして、東四局、尭深の第一打牌は{南}。そして、数巡後、
「リーチ!」
灼が攻めてきた。
「ポン!」
まこが一発消しに鳴くが、
「ツモ! 2000、4000。」
またもや、灼に筒子多面聴をツモ和了りされてしまった。
南入した。南一局開始時点での各校の得点は、
東家:白糸台高校 21700
南家:阿知賀女子学院 64300
西家:龍門渕高校 133800
北家:清澄高校 180200
東場だけで、灼が32000点を叩きだしていた。この様子を控室のモニターで見ながら、
「灼ちゃん。ありがとう…。」
玄は嬉し涙を流していた。
この局、尭深の第一打牌は{發}。ここまで、彼女は、{中白中發北發}と第一打牌で切っていた。そして、
「ツモ! 2000オール。」
尭深が、連荘でスロット数を増やしにきた。
南一局一本場、尭深の第一打牌は{中}。
しかし、数巡後、
「ツモ! 1100、2100。」
連荘阻止。なんとか智紀が安手で尭深の親を流した。
南二局、灼の親。尭深の第一打牌は{南}。
灼は、晴絵からインターハイでの江口セーラのように、オーラスで尭深に役満を和了られようと、それ以上に稼げばよいと指示されていた。灼には、憧や久のような狡猾さはない。ならば、真っ向勝負に賭けたほうが良いとの判断だった。
「リーチ!」
とにかく攻める。そして、
「一発ツモ! 6000オール!」
また、大きく2位との点差を詰めてきた。
とは言え、まだ2位とは50000点近く、1位とは100000点近くも差があったが、中堅戦開始時点と比べると、随分と状況は変わっていた。
南二局一本場、尭深の第一打牌は{白}。
とにかく、まこと智紀は連荘を避けたいところだった。
「ポン!」
まこが、智紀に{中}を鳴かせた。そして、
「ツモ。中ドラ1。600、1100。」
智紀が安手で流した。
南三局、尭深の第一打牌は{白}。
数巡後、
「リーチ!」
再び灼が攻めてきた。リーチ牌は{六}。
「(筒子多面聴を特徴とするなら、筒子以外なら大丈夫なはず。)」
そう思って、智紀が灼のリーチ牌の筋牌である{九}を捨てた。この時だった。
「ロン! リーチ一発ドラ3。8000。」
急遽、萬子待ちに変えてきた。それも、{七七七九}の変則2面待ち。
「(なんで{九}切りリーチじゃないんだろう?)」
デジタル打ちの智紀からすれば、待ち牌の多い{六七七七}のほうが効率よく思えた。
しかし、これはツモ和了りを狙ったリーチではなく、{九}を出させるリーチだった。効率性とは別の『智紀に振り込ませる』打ち方だったのだ。
そして、オーラス。ドラは{3}。
尭深の配牌は、
{二①7南南白白白發発中中中}
これまで蒔いてきた種が芽を出していた。
ただ、この時、配牌が山の浅いほうから、
{中白中發南發中南白白①二7}
の順になっていることを、モニター越しだが、みなもは見逃さなかった。
尭深の第一ツモは{①}。打{二}。
次巡、尭深のツモは{東}。打{7}。
さすがに尭深の特性は、他家全員に知られていた。当然、
{南南白白白發発中中中}
の10枚を持っていることを分かっており、誰も字牌を切ろうとしなかった。
灼が不要牌の{①}を切った。すると、
「ポン!」
尭深が鳴いた。これで。尭深は聴牌した。そして次巡、
「ツモ。混一混老対々三暗刻ダブ南小三元。8000、16000です。」
数え役満だった。
各校点数は、
暫定1位:清澄高校 154500
暫定2位:龍門渕高校 116400
暫定3位:阿知賀女子学院 78100
暫定4位:白糸台高校 51000
智紀が25000点以上、まこが30000点以上失点した。このままで行くと、恐らく、まこは『つぶつぶドリアンジュース3本一気飲み』を強制されるだろう。
これに対し、尭深は10000点以上、灼は40000点以上稼いだ。特に、灼の追い上げには目覚しいものがあった。
阿知賀女子学院に近しい者達…、阿知賀女子学院麻雀部後援会の面々や奈良県の麻雀部員達は、インターハイ準決勝戦の再現、15万点差からの逆転劇を期待せずには、いられなかった。
一方、イーヴリンは、長野県における中学生から大学生までの過去数年間の大会牌譜を集めて解析していた。
彼女の部屋のモニターには、地下麻雀の様子が映し出されていた。ウクライナの選手に、やっと24本目の液体が注入されたところだった。太さは5センチ程度。
選手達は、この本数でも嫌がって抵抗していたが、たしかに、今までの100本達成に比べると客の興奮度は低かった。
ネリーの時のように、筋肉弛緩剤を打ったり、気絶したりするほど壮絶ではなかったからだ。
ウクライナ選手の顔が歪んだ。ただ、まだ競技中だった。その選手は、この状態で凹型の椅子に座らされた。これなら、局部に棒が挿入されても座ることができるだろう。
もう、性器からの刺激が強くて麻雀に集中できるはずがなかった。しかし、それでも打たなければならなかった。打ち終えなければ、1本あたり1000ユーロの金がもらえなくなるからだ。
「もう…だめ…。」
そう言いながらも、その選手は惰性で麻雀を打ち続けた。
つぶつぶドリアンジュースは、今後も小ネタとして使わせてもらいます。