ちょっと手直しして投稿しました。
まだいくつか残ってるんですけど、こっちに引っ越しちゃおうかなと思ってます。
あの日、あの時、あの秋葉原で――――
僕は天使を見た。
ベル○ール秋葉原前のあの通りで。
天使が踊っていた。
金糸のような髪をはためかせ、透き通るような白い肌をきらめかせ。
メイド服に身を包んだ彼女を見て、僕はそれを天使だと直感した。
もしも、この世に天使がいたならば
僕は迷わずその天使を…
秋晴れに澄んだ空気は水のよう。
練習帰りの帰路、金色の髪をなびかせて、絢瀬絵里は一人歩いていた。
枯れ葉を揺する、秋のそよ風が火照った体に心地よかった。
(今日の練習は少し疲れたわね…)
バレエの経験があるとはいえ、長いこと激しい運動をしていなかった絵里に本気のダンスレッスンは応える。
(これは明日も筋肉痛かしら)
体は疲れる、しかし心は輝いていた。
本気でスクールアイドルを志すようになってから、絵里の心中は充実していた。
思えば、生徒会長に専念していた頃は何かに追われるようなプレッシャーを感じていた。
そこから抜け出す事ができたのは…穂乃果、あなたが変わる事を恐れないで、突き進む勇気を教えてくれたから。
ブオオオオオン
目の前の路肩に一台のワゴン車が停まる。
あたかも絵里の行く手を遮るような停め方にため息が出る。
(なんでこんな停め方するのかしら)
運転しているのはどんな人間なのか。
一目くれようと運転席を覗きながら横を通り過ぎようとした瞬間。
バタンッ!
「きゃっ!?」
いきなり運転席側のドアが開いたかと思うと、腕を掴まれ強引に車内に引き込まれる。
(何!?何が起こってるの!?)
あまりにも急な事なので声すら出せない。
為されるがままに口元にハンカチを押し当てられ、意識を失ってしまった。
暗闇に包まれた視界。
壁越しにしとしとと降りしきる雨音が聞こえる。
(ここは…どこ…?)
ぼやついた頭で記憶を掘り起こす。
確か学校からの帰り道で、通りすがりの車に―――
「気がついたみたいだね?」
「!!??」
ぎょっとして声さえ出ない。
いきなり眼前が明かりで照らされ、眼鏡をかけた男の顔が浮かび上がる。
(お、お化け!?)
暗闇に突然現れた男の顔はあまりにも不気味だった。
「ごめんねぇ、いきなり驚かせちゃって」
天井に備え付けられていた裸電球が灯される。
暗闇が仄明るくなると、どうやらここは小屋のような小さな建物の中だという事が分かる。
「ここはどこ…?一体なぜ私を…」
体を動かすとぎしぎしとベッドが軋む。
見てみれば、古びたベッドの四角に手足を縄でくくりつけられていた。
「なぜって?それはねぇ…ぐふっ」
ぐふっ、と不気味な笑みを漏らす男。
眼鏡に長髪、歳は30代くらいか。
脂ぎったぶつぶつの肌はまるで毒イチゴのように穴ぼこで、碌に手入れされていない事が分かる。
肥満体形にアニメキャラのプリントされたTシャツ姿は、大衆の抱く典型的なキモオタ象そのもの。
その容姿だけで絵里に警戒心と不快感を覚えさせるほどの醜悪さがあった。
「それはねぇ、君が可愛すぎるからだよ、絢瀬絵里ちゃん」
「…え?」
がばっと跳び付くように、縛られて動けない絵里に覆い被さる。
体を重ね合わせ、顔を近付けると絵里の顔を犬のように舐めたくった。
「ひゃっ!?何をするのっ?」
ざらざらとした生温かい感触が顔を這いずり回る。
経験した事のないような異様な不快感に思わず上擦った声を発してしまう。
「んん~、絵里ちゃんのお肌綺麗でちゅねぇ~」
赤ん坊のような口調が気持ち悪い。
絵里の日本人離れした、初雪を思わせるような白い素肌を舐め回す男。
見た目が綺麗なだけでなく、陶器のようにすべすべで滑らかな肌の感触は若々しさを感じさせる。
「な、なんで私の名前を知ってるの!?…や、やめてっ!くぅうっ」
男のあまりにも一方的すぎる愛撫から逃れようと、全身に力を込めるも縄は千切れる気配を見せない。
古ぼけたベッドがぎしぎしと虚しく軋むのみであった。
「なんで君の名前を知っているかって?そりゃあ、ボクは君のファンだからさ」
ジーンズのポケットから絵里の缶バッジを取り出す男。
「こないだの秋葉でのライブ見てさぁ…君に一目惚れしちゃったんだよねぇ」
頭をぼりぼりとかきながら、愛の告白を敢行する。
ホコリのようなフケが絵里の顔へ舞った。
「いくらファンだからって…こんな事、許せないわ!」
ファンを大事にしたい気持ちは絵里も強く持っている。
しかし、自分の好きなアイドルを誘拐するなど問題外であろう。
いや法外だ。
腕を手繰り寄せるように引っ張り、縄を解こうと試みる。
「ダメだよぉ、逃げようとなんかしちゃあ。絵里ちゃんはもう僕の物なんだからねっ」
「ひっ!」
まるで自分の所有している印を付けるかのように、絵里の頬に軽くキスをする男。
キスをされた事と男の歪んだ所有欲に恐怖を覚え、思わず息を呑む絵里。
(怯えちゃダメ…気をしっかり持つのよ)
震える拳を握って、自分にそう言い聞かせる。
心臓が飛び出そうなくらい乱れる中、呼吸を落ち着けて、口を開いた。
「誰があなたなんかの物になるって言ったのかしら?この変質者!」
真っすぐな、射抜くような視線で自らの意志を貫き通してみせる。
「はぁ、はぁ、口答えするなんて生意気だなぁ。でも従順なだけのペットじゃ面白くないからね」
「ううっ…!」
絵里の反抗を意に介さず、愛おしそうに、脂汗で泥のように滑った頬を絵里の頬に擦り付ける。
「絵里たんっ…好きだよぉ、はぁはぁ」
「気持ち悪いからっ、離れて!」
頬を擦り寄せたまま、絵里の耳や首に舌を這わせる。
勿論、それだけで終わるつもりはなかった。
「飼い主に気持ち悪いなんて言う減らず口には栓をしてあげなきゃね」
「…ッ!いやっ!」
絵里の顔を掴んで、唇を近付けていく男。
男のやろうとしている事に恐怖で顔が青ざめる。
男のめくり上げるように突き出された唇が絵里の瑞々しい唇に接近してゆく。
ファーストキスの喪失が一刻一刻と近付く。
「やだっ!そんなの…やめてっ!」
初めてのキスがこんな醜い男に奪われるなど信じたくもない。
四肢を拘束されていながらも、なんとか逃げようと必死にもがく絵里。
「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないか。ほぉら、甘くてアツアツのチュウ、しよおよっ」
「そんな事したらっ…警察を呼ぶわよっ!」
お互いの鼻息がかかり合うような距離で、悪あがきと言わんばかりに警察の名を出す絵里。
しかし、男は臆す様子さえ見せずに薄笑いを浮かべる。
「警察ぅ?体縛られてどう呼ぶって言うんだい?それに、警察が来ても、来る前に絵里ちゃんのファーストキスは頂いちゃうよお」
満面の笑みで絵里の唇へ迫る男。
絵里にはその笑みが悪魔のように見えた。
守り通してきたファーストキスが奪われる瞬間を指咥えて見過ごす訳にはいかない。
縄を解こうと全身に力を込めて暴れてみせる。
古ぼけたベッドの脚なら、力を込めれば壊せそうだ。
金切り声を上げるように高い音で軋むベッド。
しかし、キスするまでの時間を制している男が悠長に待ってくれるはずがなかった。
「それじゃっ、絵里ちゃんのファーストキス、頂きまーす」
「いやぁあっ!!」
男の毛穴まみれの団子鼻が絵里の視界を埋め尽くし、間もなく唇に温かい、ねばついた感触が訪れる。
ぶちゅっ!じゅちゅっ!ぢゅうううううっ、ちゅばっ!
(い…や…そんな…っ)
男のぶよぶよした生温かい唇が絵里の唇を穢す。
生臭い唾液はヘドロのように唇へ染み込んでゆき、絵里にファーストキスが失われた事を分からせしめる。
絵里はそれを認めたくなかった。
乙女なら誰もが幻想を抱くファーストキス。
特に絵里のような華やぐ女子高生なら尚更の事。
勿論、相手はお互い愛し合っている人と。
好きな人に気持ちを伝える大事なツールとして。
しかし、今、絵里のファーストキスを奪った相手は一回り年上の名前も知らないキモオタ風の男。
絵里のロマンチックな幻想はぬめぬめとした男の唇に打ち砕かれ、昴を思わせる青い瞳は悲しみの涙で潤んでいた。
ぶちゅ、ちゅっ、ちゅるるっ!ちゅっちゅっ!
虚しくベッドが軋む音と男が淫らに奏でる水音が小屋の静寂を支配する。
男は飽きる事もなく、30分以上に渡って絵里の唇を堪能する。
唇がお互いの唾液で塗れ、まるで溶けてしまいそうだった。
「ぶちゅっ、ちゅばっ!はぁっ、はぁっ、美味しかったよ、絵里の唇」
何時の間にか呼称が"絵里"と呼び捨てになっている。
長きに渡るキスでお互いの心が通じ合えたと、一方的に思い込んでいるのだろうか。
絵里はキスでくらくらになった頭を落ち着けながら、親しげに呼び捨てにされる事を不快に感じていた。
「こんな事して…許されると思ってるの…!」
瞳に涙を浮かばせながらも、断固とした姿勢を崩さない絵里。
その気丈さに男は余計気を良くしたのか、卑しくニヤつく。
「いいねぇ、その態度。その強気な表情が絶望と悲しみで濁るのを想像すると…タマらないよぉっ!」
感動に打ち震えるように身を痙攣させ、興奮で引きつったような声を出す。
絵里が完全に抵抗しなくなって、その美しい顔が絶望に淀むのを妄想しているのだろう。
「それまでじっくりと、可愛がってあげるからね、絵里」
「いやぁああああああああああああっ!!!」
雨脚が地だんだ踏み鳴らす小夜時雨に、少女の悲鳴は打ち消えていく。
助けを呼ぶためではない。
狂気じみた男への拒絶心理が叫びとなって現れたのだ。
男が怪しい手つきで絵里の腹を撫でる。
クリーム色のカーディガンの裾を掴むと、おもむろに頭上までずり上げた。
「な、何をするつもり!?」
衣服を一枚脱がせるだけで、女性特有のふんわりとした優しい香りが雄の本能を刺激する。
胸元の緑色のリボンを乱雑に外すと、几帳面にシャツのボタンを一個一個外しにかかる。
「良い匂いするねぇ、絵里はぁ…ぐふふっ!ボクなんだか嬉しくなってきちゃったよぉ」
一層息遣いが荒くなり、生臭い吐息が絵里の顔面へ吹きかかる。
興奮するあまり、震える手ではボタンなど一向に外せない。
「あぁっ、もう、ガマンできないよぉっ!じれったいなぁ!」
ブチブチブチッ!
一向に外れてくれないボタンに痺れを切らしたか、いきなシャツの襟を両手で掴むと、力づくで開襟してみせる。
一気に一番下のボタンまで外れた絵里のシャツは肌蹴て、豊かな双丘を包む水色のブラジャーと真珠のように美しい柔肌を露わにした。
「きゃああっ!」
拘束された身ながらも、なんとか体を隠そうと必死にもがく絵里。
その抵抗が虚しいものだと認めたくなかった。
「キレーなお肌してるねぇ、特にこのお腹なんて…」
「ひゃあぁ!」
日々のダンスレッスンで引き締まった、雪原のように白い腹に舌を這わせる。
少し形の浮き出た肋の辺りから舌で舐め下ろし、縦に窪んだ、細長いへそを集中的に攻める。
「ひゃぁっ、そこ、おへそばっかり、舐めないでっ!」
へそは皮膚の薄い部分である上、毛細血管も集まっている箇所であるため、舐める事によって性感を与える事は十分に可能である。
そのへそを舐められて、何か股間に違和感を覚えるような、なんともいえないもどかしさに苛まれる絵里。
性感といっても相手が相手、それを快感だとは一切感じなかったが、何とも言えないこそばゆさが絵里を襲う。
(いや…こんなの、気持ち悪い)
へそを舐めるというアブノーマルなプレイに震撼する。
勿論、この男に素肌を触られるだけでも寒気が走るほどであったが、へそ責めの変態性や奇怪さに怖さとは別次元の気色悪さを覚える。
執拗なへそへの執着心に、悪寒で体が固まってしまう絵里。
「絵里はおへそも綺麗だねぇ、ゴマがあったら舐め取ってあげようと思ってたけど」
キュッとくびれた腰を掴んで、くりくりと、ほじるようにへそをいじくる男。
まるで触覚を伸ばして甘い蜜を吸う、虫のようであった。
へそを責めながら背中に手を回し、ブラを外しにかかる男。
しかし、女性経験の無さ故か、いつまで経ってもブラのホックを外すのに手間取る男。
(くそ…こんなんじゃボクが童貞だって事はばれちゃうじゃないか!)
苦心した末、なんとかホックが外れる。
早速ブラを吹っ飛ばすように払いのけると、たゆん、と揺れて絵里のマシュマロのような乳房が露わになる。
白くて丸い、軟らかい双つのそれは、マシュマロと形容するに相応しい。
男が見惚れる暇もなく、絵里の悲鳴が耳をつんざく。
「み、見ないでぇえええええっ!!」
恥じらいで顔を真っ赤に染めた絵里が身を捩って叫ぶ。
しかし、身を捩る度に女子高生離れした巨乳がぷるぷると扇情的に揺れ、男の興をそそる。
「はぁ、はぁ、やっぱり絵里のおっぱいはおっきいねぇ~。はぁ、もうガマンできないよぉ」
揺れる乳房を捕えるように揉みしだきにかかる男。
手汗まみれになった両手の中で、縦横無尽に姿を変える絵里の乳房。
「はぁ、初めて見た時からずっと思ってたよ、絵里のおっぱい揉みたいって。それが今日、はぁ、ついに、夢が叶ったんだ!はぁ、はぁ、存分に愉しませてもらうからねぇ!」
興奮で息を急き切らしながら、絵里の乳房への想いを吐露する男。
どうやら秋葉原のライブで見た時から揉みたいと強く思い続けていたらしい。
「いや、触らないでっ!この変態!」
乳房を揉まれながらも口で気丈に振る舞ってみせる絵里。
しかし、絵里が反抗的な態度を示すほど、男の揉み手は荒くなる。
「はぁ、はぁ、凄いよぉ…大きいだけじゃなくて、軟らかくてすべすべだよぉ!こんなおっぱい初めてだよぉ!!」
歓喜の余り大声を上げて揉みたくる男。
しかし、男にとっては初めても何も、今揉んでいる絵里の乳房が初めてのおっぱいであるはずである。
それにも係わらず初めて、と叫んでしまったのは今まで感じた事のないような触感だったせいか。
「ちょっ、痛い!痛いから止めて!」
男が潰すように強く揉みすぎるせいで、痛みに悲鳴を上げる絵里。
そんな悲鳴にも気を良くするように、ニタリと笑みを浮かべる。
「はぁ、はぁ、ごめんねぇ…絵里のおっぱいがあまりにも最高すぎて…」
(痛くしてきたのはそっちだっていうのに、私が悪い事になるの!?)
理不尽な言い訳に歯噛みする絵里。
「こんなに軟らかいおっぱい強く揉んだら潰れちゃうからなぁ…はぁ、もっと優しくしてあげるからね」
その言葉通り、男は撫でるように、優しく絵里の乳房を嬲る。
痛さはないものの、優しくされる事が今度は逆に気持ち悪さを生む。
「はぁ、どうかな?優しくされる気分は。気持ち良いでしょ」
さするように揉みながら、顔を近付けて問う。
「全然…気持ち良くなんてないわ」
眉間に皺を寄せて、鋭い剣幕で反駁する絵里。
本当は怖さで一杯だったが、この変態男の気を良くしてはならない。
正義の心に似た感情が絵里の心を勇気づける。
「ぶひひ!生意気だねぇ、絵里」
絵里の意図とは相反して、さらに喜色ばんだ表情を浮かべる男。
しかし、その澄んだ瞳でなおも睨み続ける。
「そんな生意気な絵里がおっぱい吸われちゃったらどんな表情するのかなぁ?はぁはぁ」
「!?」
言うが早いか、絵里の乳首へ唇を尖らせて迫る男。
絵里は何をされるのか悟り、恐怖で体を強張らせる。
「試してみるしかないよねぇ」
大きくて綺麗な乳房を眼前にして我慢できなかったのか、先程のキスの時とは反対にすぐさま乳首に吸い付く男。
「ひぁあっ!」
敏感な乳首に、男のぬとぬとした唇を感じ、小さな悲鳴を上げる。
むちゅっ!ちゅぅぅうううううっ!ぢゅるるっ
乳飲み子の如く、強く絵里の乳首を吸いたてる男。
もっとも、絵里からすればこんな年上の醜い男に愛情のあの字すら浮かばないのだが。
「ぶちゅっ!はぁはぁ…絵里のおっぱい、おいちいよ…もっと、チュウチュウしたいよ…」
「き、気持ち悪いから…やめて、あっ」
両手で一つの乳房を掴み、軽く搾るようにして吸う。
時折、口に含んだまま顎を引いて、引っ張るように刺激したり、口内で舌でチロチロと刺激したり、男なりに趣向を凝らして絵里の乳首を弄り抜く。
両乳首を弄り抜いた所で、男がやっと顔を上げる。
絵里の胸元が男の唾液でてらてらと妖しく光っていた。
「はぁはぁ、本当は母乳が出るまで吸っていたかったんだけどねぇ、もっと他のコトもシたいからね。絵里はどうだった?ボクの乳吸い、気持ち良かったでしょお」
「最悪に決まってるでしょ…この変態!」
溜まりに溜まりかねた鬱憤が爆発する。
男の顔にふいに吹き掛かった液体。
乳首を存分に吸いたくり、満悦の表情でいる男の御尊顔に唾を吐きかけたのだ。
うら若き女子高生がするような方正な行為でない事くらい分かっている。
しかし、それでもこの男には抵抗の意を示し続けなければならない。
四肢が拘束されて、動けない中での最大限の抵抗のつもりであった。
「可愛い女の子が人の顔に唾吐き付けるなんて、はしたない真似しちゃあダメだよぉ」
顔に付いた唾を拭いながら、嬉しそうに口角をひり上げる男。
絵里が抵抗してくるのが楽しいのだ。
最初からあの絢瀬絵里が黙って自分の愛撫を受け容れてくれるとなど思わなかったから。
むしろ、あの映像で見た通りの絢瀬絵里なのだという実感が湧いて、それがたまらなく嬉しかった。
「そんな生意気な娘にはボクがしっかりと教育してあげなきゃね」
唾を拭ったその手を笑顔で舐める男。
軽蔑の意を含めて放った唾を嬉しそうに舐める、その狂気的な光景に、絵里は恐怖で息を呑む。
「絵里がボクの顔に吐きかけてきたのが唾液なら…ボクは絵里の顔に精液をかけてあげるよぉ!」
「え?ちょ、何言って…きゃあああ!!」
絵里の腹に跨った姿勢で、ずるりといきなりズボンをずり下ろす男。
下着ごと下ろされ、興奮の炎を燻らせるようにズボンの下で猛っていたソレが絵里の眼前で露わになる。
初めて見たソレに思わず悲鳴を上げ、目をつむってしまう絵里。
赤黒く滾ったソレは、はち切れんばかりに膨れ上がり、ピクピクと震えている。
「はぁはぁ…女子高生とは思えないくらい大きなおっぱいだよねぇ。気持ち良さそうだから使わせてもらうよ」
腹に跨り、絵里の乳房を両手で挟むように寄せてみる。
双つの山の間に、男が先程乳首を舐め回した時の唾液が流れ、深い渓谷のような様相を示す。
「絵里は、パイズリって知ってるかな?」
勿論、知っている訳がない。
しかし、確かめるように乳房をこねるその仕草と、目の前でいきり立った肉塊を見て、その恐怖の全貌は見えつつあった。
乳房の間にペニスを置くと、それを挟むように乳房を寄せる。
男の言う通り高校生離れした豊かな乳房はペニスをちゃんと包み込んでしまう。
「あぁっ!これが、パイズリ…かぁぁ」
初めてのパイズリに、極楽浄土に浸ったようなうわずった声を上げる。
優しく包むような温かさと軟らかさを最も敏感な部分で感じ、すぐに快感が高まってくる。
「やめて!変な事しないでっ!」
得体の知れない事をされる恐怖に顔を顰める絵里。
正面を見ると男の亀頭と目を合わせてしまうため、顔を背けざるを得ない。
男はペニスを乳房で包んだまま、腰をグラインドさせる。
乳房を濡らす唾液がネチョネチョと淫らな音をたてて、ピストン運動の潤滑油となる。
「はぁはぁ、このままボク、イっちゃったらぁ…どうなると思う?絵里」
パイズリした姿勢のまま男がイけば相手の女の顔面に精子がかかる。
射精を知っていれば、よく考えれば性経験のない絵里でも分かる事である。
「な、何を考えているの!?嫌!それだけはっ!」
男の腰の動きが緩む。
極上の乳房でパイズリしてもらった挙句、天使の如く美しい顔がそこにあるのだ。
絵里の顔面を自分の色に染めてやりたい。
そんな想いが男のペニスの先端に集結し、弾ける。
「ダメだよぉ…絵里ぃ…そんな顔されたら、ガマンできなくなっちゃうじゃないかぁ!あぁっ」
男の快感が頂点に達した瞬間、絵里の顔面に黄ばんだ白濁液がほとばしる。
ドビューッ!!!ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!
「――――――ッ!」
横を向いていたため、顔面全体に精子がかかる事はなかったが、耳や金色の髪に精子が吐きかけられる。
横向きの首筋が白濁で汚れている様がとてつもなくセクシーだった。
(こんなの…酷い…)
まだ熱を帯びた精子が独特の臭いを醸し出す。
男は絵里の顔面を汚せた悦びに飽き足らず、残り汁を分泌する鬼頭を嫌がる絵里の顔面に擦り付ける。
硬く閉じられた瞳から涙が零れ、顔にへばり付いた汚濁を洗い流す。
しかし、涙は心に負った傷までは洗ってくれない。
そして、涙に暮れる絵里に、さらなる男の欲望が燃え盛る。
「そんな泣き顔されたらタマらないよぉ…はぁはぁ」
一発出したのにも関わらず、男の剛直は萎えるどころか、さらに熱さを帯びて大きくなっていた。
「今すぐ気持ち良くシてあげるからね…ほら、泣きやんで」
涙を掬おうとする男の指を叩き退ける絵里。
滲んだ瞳はなおも怒りの炎を湛えていた。
「あなたは絶対に許さない…絶対に警察に突き出してやるんだからぁ!!」
涙声で叫ぶ絵里。
叫びは寂しく、暗闇と静寂の中へ消え去った。
「精子まみれの顔でそんな事言われても…逆にそそってきちゃうよぉ」
抑えきれない興奮が体の中で爆発しようとするように、急にそそっかしく過敏な挙動をしだす男。
周囲を見回したと思うと慌てて飛び出すように、絵里のそばを離れる。
少し離れた机の上に男のリュックサックが置いてあった。
「はぁ、はぁ…絵里の、大事な初めてだからね…せめて痛くないように、シてあげるよっ」
掘り出すようにリュックサックの中を漁ると、ぼとりとボトル状の何かが落ちる。
「あったぁ…」
どうやらそれが探し物だったらしく、すぐさま拾い上げて絵里のもとへ再び寄ってくる。
「今日はねぇ…絵里の初めてを頂きに来たんだよぉ、ぐふふっ」
ボトル状の何かを握り締めて、自らの股間にぬるぬるのローションを垂らす。
「は、初めてって…あなた、まさか…!」
慄く絵里をよそに、絵里の股間にもローションを垂らす男。
体の震えはローションの冷たさから来るものではなかった。
「待って!お願い、それだけはっ…嫌っ、待って!やめてええええ!」
絵里の足首を掴んで、頭の方へ倒すと、いわゆる『まんぐり返し』の姿勢が出来上がる。
今まで女性としての尊厳を守り、抵抗し続けてきた絵里にとって屈辱的な姿勢である。
絵里の体が軟らかいおかげで、男は簡単にまんぐり返しの姿勢をキープできる。
足が床に付くくらい倒すと、首を伸ばして顔を近付ける。
「初めての時はちょっと痛いらしいからね。痛くないように、優しくキスしながら挿れてあげるよぉ」
「!?」
避ける暇もないくらい、すぐ唇を重ね合わせると、そのまま腰を押し出す。
手で微調整して、亀頭の照準を定めると、先端が絵里の入り口に触れている事を感じる。
(こんな男が…初めてだなんてっ、そんな事…あって良い訳がないじゃない!)
悪夢のような仕打ちに身悶える絵里。
何が何でも逃げなければならない状況だが、カエルのように股を開くような不慣れな姿勢でいる上、キスで顔を抑えられ、身動きが取れない。
我慢できなかったのか、男はキスをしながらふーっと鼻で息を吸いこむと、一思いに剛直を突き挿れる。
ローションで滑ったお互いの秘所は、一瞬で合体し、絵里の未開の膣を押し拡げる。
「もごぉっ!!」
男の口の中で何やら絵里が叫ぶ。
その顔は処女膜を破られた心と体の痛みに歪んでいた。
ネッチョネッチョと響く淫らな音にぎしぎしと軋むベッドの音。
男は唇で絵里と一つになりながら、腰を振り、ピストン運動を繰り返す。
長くて太い剛直は絵里の子宮を突き上げるように暴れ回る。
「ちゅばっ!…はぁ、はぁ、最高だよ絵里のマ○コ…きゅうきゅう締め付けてくる上にあったかくてふわふわなんだからぁ…はぁ、はぁ」
呼吸を落ち着けながら、膣壁にこすり付けるように小さく腰を揺り動かす男。
まだ、挿入して1分近くしか経っていないが、早くもイってしまいそうな様相を呈している。
「ボクのチ○ポを締め付けるために今まで鍛えててくれてたんでしょ?はぁ、気持ち良いよぉ!」
腰ががくがくと震え、今にも快感が爆発しそうなのが見て取れる。
「そんな訳…ないでしょ…っお…」
振り絞るような、かすれた声で呻く絵里。
処女を喪失したせいか、それまでの威勢は衰え、頼りない泣き顔で男のピストンに打ちひしがれる。
「はぁはぁ、口ではそんな事言ってても、体は正直だからね。こんなに気持ち良く締め付けてくれて、本当はボクのチ○ポが欲しくて欲しくてしょうがないんだろ!?」
興奮で声に怒気を含ませながら、腰を振る男。
「運命なんだよ…君とボクが出会ったのは。君がスクールアイドルになったのも、あの日秋葉でライブをしたのも、全部運命なんだよ!君とボクが永遠に結ばれるというね…」
都合の良すぎる持論をぶちまける男。
無論、絵里は男のためにスクールアイドルやライブをやっている訳ではない。
音乃木坂のため、自分のため、そして、μ'sのみんなのため…。
「うあああっ!もう出ちゃうっ!出ちゃうよぉ絵里いいいっ!」
ふと、みんなの顔が頭に浮かんできて、胸が切なく痛む。
(みんな…ごめんね)
μ`sのみんな、亜里沙、お父さん、お母さん…
(私、もう…帰れない…)
ビューッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!
電撃が走ったように、男の腰が躍動すると、絵里の膣に熱いナニかが流れ込んでくる。
しっかりと子宮口に押し付けられたソレはびくびくと脈動し、余す事なく子宮に精子を注入する。
清らかな胎内は恐怖の種で満たされ、どす黒い欲望の色に穢されてゆく。
「はぁっ、はぁっ…うひひひい!!こんなに精子出しちゃったら、絵里に赤ちゃんできちゃうかもねぇ」
男が何やら言っている。
「でも大丈夫だよ。赤ちゃんできちゃったらちゃんと責任取ってあげるからねっ」
どうやら私を孕ませたらどうするか、という話らしい。
本当なら今すぐ逃げ出して避妊薬を飲むべきなのだろう。
しかし、どうせ逃げられない。
死んだ魚のように瞳が濁り、美しい色白の肌は儚げに映る。
まるでマトリョーシカ人形になってしまったかのように、絵里の顔からは生気が失せていた。
「ぶひひっ!産まれてくるなら絵里に似た女の子が良いなぁ…あっ、そういえばもう子供の名前も決めてあるんだ。女の子だったら―――」
もう、何も見たくない、聞きたくない。
現世への絶望が、絵里の意識を断ち切った。
もしも、この世に天使がいたならば
僕は迷わずその天使を…
地獄へ突き落すだろう。
なぜなら、ボクはこの世に生きる悪魔なのだから。