年内に書くと言っておいて年末ギリギリになって申し訳ない。
「うわぁ!助けてくれえええ!!」
街外れの山沿い。
ここは人の手が通りづらく、モンスターや夜盗なども現れやすい。
ちょうど、山菜を採っていた男達がゴブリンに襲撃されている姿があった。
「はぁぁっ!!」
そこへ一閃。
刃が煌めいたかと思えば、男達を襲撃していたゴブリン達はあっという間に絶命させられる。
「えっ?」
「ここは私が何とかするわ!今のうちに逃げて!」
凜とした女性の声が聞こえたかと思えば、紙切れの如く、ゴブリン達が斬られていくのが見える。
束ねた長い黒髪が風に靡いていた。
「危なかったわね」
街の傍まで来ると、息をせき切らせた男達の前に一人の女性が現れる。
先程、ゴブリンの襲撃から助けてくれた女性だ。
「あ、ありがとうございます…サクヤさん」
「何とお礼を言って良いか…」
サクヤと呼ばれた妙齢の女性は、汚れた血の付いた刀を静かに拭いながら答える。
「うふふっ、お礼なんて別にいいのよ。困ってる人を見つけたら助けてあげるのが当たり前だから…」
男達よりも一回りほど若い女剣士は慈愛に満ちた表情を浮かべると、颯爽とその場を立ち去ろうとする。
「あっちょっと待って下さい!」
「何かしら?」
山菜を採っていた一人の男がサクヤを呼び止める。
差し出した両手にあったのは彼が今まで採っていた山菜であった。
「もし、これ良かったら、どうぞ食べてください…これ美味しいんで」
「あら、頂いても良いのかしら?うふふっ、それじゃあ、ありがとう」
山菜を手に取ると、背筋の伸びた凜然とした立ち振る舞いのまま帰っていくサクヤ。
「困った時は何時でも言ってね」
その後ろ姿を男達は呆気にとられたような、とぼけたような表情で見届けた。
夕暮れ時。
日が落ちかけて、辺りが紅に染まる頃、男達はとぼとぼと街へ向かって歩いていた。
「へへっ…なんか俺ら、あんな若いネーチャンに助けられて、だせーな…」
「しょうがねえだろ、俺らは鎌や鍬の振り方は知ってても刀は握った事もねえ」
「あっやべえ!!」
何とない会話の中、一人が急に大声をあげる。
「どうしたんだ急に?」
「やべえ、やっちまった…」
一人立ち止まる男。
「サクヤさんに間違えて毒草渡しちまった…」
「おい!マジかよ…」
毒草、といっても人を死に至らしめるような物ではない。
神経に効いてちょっと動きづらくなる程度の物だ。
「やっべ、今すぐ換えに行かないと…!」
「…いや、ちょっと待てよ」
急いでサクヤの元へ行こうとする男の肩を他の男が掴む。
「な、なんだよ?」
「…ここだけの話さ」
急に声を潜める男。
周囲に人がいないのを確認して、さらなる言葉を紡ぐ。
「…サクヤさん、良い女だよなぁ?」
「……あぁ、美人でスタイルも良くて知的で、その…良い女だと思うが?」
男の問いの真意を分からず、問答する。
「ぶっちゃけよ、今日期待しなかったか?」
「…何を?」
「ゴブリン共が俺ら襲ってきてさ、サクヤさんが助けに来てバッサバッサ倒してくれたけど…」
「うん」
「もしサクヤさんが負けてたらどうなってたんだろうな?」
「えっ」
呆気にとられながらも、ようやく男の真意を汲み取れてきた他の男達。
最初は驚きに満ちていたその表情が、徐々に下品な笑みを孕んでいく。
「…そりゃあ、お前負けてたらって…へへへっ、そりゃタイヘンな事になってただろうなぁ~」
「まああのサクヤさんがゴブリンに負けるなんて事は100%ありえねえけど、もしあったら…へへへっ!」
表向きには感謝していながらも、心の中では皆"そうなる事"を期待していたのだ。
あのすらりとした凜々しい美女が、醜いゴブリンに負けて…慰み物にされる姿を。
「なぁ?見てみてえだろお?」
「そりゃ見てえけどよ…でも無理じゃん」
当然、ゴブリン如きに負けるサクヤではない。
たとえ、100体のゴブリンが一斉に襲ってきたとしてもサクヤが勝つだろう。
「普通はそうだわな、普通は…」
「普通じゃないって…それは…あっ!?」
パッと閃くような表情を見せる男。
「そう、それは今は普通じゃねえってんだよゲヘヘッ…そこで俺に良い案があるんだけどよ…」
ヒソヒソ話を続ける男達。
その表情には下卑た喜びと期待がありありと映し出されていた。
夕食を終えたであろう19時過ぎ。
辺りが暗くなった頃に、一人の男がサクヤの元を訪れる。
「……それは大変ね。分かったわ、今すぐ向かうから」
男の言葉を神妙な面差しで受け取ると、すぐに刀を持って外へ出る準備を始めるサクヤ。
例の山菜はスープに入れて食べて"しまった"そうだ。
男に案内されたのは山沿いの洞窟。
ここには植物型の大きなモンスターが根を張っていた。
幾つもの触手を生やして、餌を捕食するローパーのようなモンスターだ。
「…被害が遭ったというのは、ここ?」
洞窟の中に入り、付いてきた男達に様相を聞くサクヤ。
「ち、小さい女の子が一人でここに入っていって…それであいつに…!」
遠目からモンスターの様子を観察するサクヤ。
「その女の子はどうしたの?」
「その子は俺達が助け出したんですが…ただ、あいつを野放しにしておくと危ないですよ!」
「サクヤさん、お願いします。やっちゃってください!」
凶暴そうには見えなかったが、確かに人里離れた洞窟でこの手のモンスターが住み着いているというのは良い話ではない。
「分かったわ、早々に駆除するから、下がってて」
「サクヤさん!」
わざとらしく案ずる様子を見せる男達。
サクヤの清廉な心は彼らが面の下で浮かべる邪念に気付けない。
刀を抜いて、真っ向からモンスターに襲い掛かる。
「はあぁあああああああっ!!」
「!?」
突然、攻撃してきたサクヤに対し、驚いている様子を見せるモンスター。
実際、男達が話した事は嘘ではなかった。
三日前、少女が洞窟に遊びに来て、件のモンスターに捕まっているのを見たのは事実だ。
そして、それを数人がかりで助け出したのも事実。
危ないから駆除すべき、というのは理に適っている。
だが…
ブシャッッッ!ブシュッッ!!
華麗に刀を捌き、モンスターの触手をバッサバッサ斬っていくサクヤ。
素人目にもサクヤ相手にモンスターの勝ち目がないのは分かる。
「おい!大丈夫なのかよ?」
声をひそめて、話し合う男達。
「大丈夫だ…策がある」
「…おい?」
にわかに、忍び足でモンスターと戦うサクヤに近寄る男。
戦いに集中するサクヤはその不穏な足音に気付かなかった。
「サクヤさんっ!加勢しますっっ!!」
「えっ?」
ガバッ!と急に背後から抱き付かれたかと思いきや、モンスターの方へサクヤを押し出す男。
「加勢しまああああああす!!!」
「なっ…?えぇっ?」
困惑するサクヤ。
あっという間にその肢体を触手に絡め取られ、身動きがとれなくなってしまう。
両腕両脚、触手に絡め取られ、いつの間にか刀も男に取られてしまい抵抗できなくなる。
「…これは、どういう事?」
拘束されながらも鋭い眦で男を睨み付けるサクヤ。
動けない様子を見て、安心し切ったニヤけ顔であとの男達も出てくる。
「へへへっ、どういう事も何も…」
「いや~俺達は加勢しただけですよ…その"モンスター"にね」
ぐへへへへ、と下卑た笑い声をあげる男達。
サクヤには彼らの目的が掴めない。
「…洗脳されているの?」
「はあぁ?」
サクヤの真面目な口調での質問に、男達はぽかんと口を開けお互い顔を見合わせる。
そして、大爆笑。
「だっはははははは!!どうやらこの女剣士サマはなんにも分かっちゃいねえみたいだなぁ!」
「洗脳なんかされてませんよ~っだ!!あっはっはっはっはっはっは!!!」
「な、何?じゃあ何な…きゃあっ!!?」
爆笑する男達に困惑している内に、自身を縛る触手から何やら粘度の高い液体が体に垂らされているのが分かったサクヤ。
そして、何故か自身の服だけ溶かされている事にも気付く。
「な、何なのコレ!?」
ノワールと呼ばれるサクヤの衣装がどろりと溶かされ、次第にサクヤの美しい裸体が露わになっていく。
「おっ、おおおおおおっっ!!!」
その裸体を見た一同が歓喜の声を上げる。
あの見る度に目を奪われていた巨乳が露わになり、それを際立たせるキュッとくびれた腰も丸見えになる。
「なっ!やっ、見ないで!」
顔を少し赤らめながら男達の方へ言い放つサクヤ。
剣士として触手から逃れなければいけない矜恃よりも女として裸体を見られてしまった恥じらいが勝ってしまった。
そうこうしている内にモンスターは先が吸盤のようになっている触手を発生させて、サクヤの体へ突き付ける。
ヂュウウウッ…とわざとらしく吸い上げる音をたてる触手に、サクヤは今自分が何をされようとしているのか悟り、彼女の顔が青ざめる。
「ひっ…」
「おおおおおおおっ!!?」
男達もサクヤが何をされるのかすぐに悟り、目を輝かせる。
吸盤型の触手はその大きな乳房へとゆっくりと向かっていき、まるでサクヤの恐怖する様子を愉しむかのように迫る。
「い、嫌っ!嫌よ!」
暴れるサクヤの乳房がぶるんぶるんと揺れる度、男達の歓喜の声が上がる。
しかし、抵抗しない訳にはいかない。
抵抗するのを止めたら、降伏したと見做されてさらに男達がおちょくってくるし、彼女の剣士としての矜恃がそれを許さない。
ぺとっ。
吸盤の冷たい感触が乳首から伝わって、背筋をゾクリと凍らせる。
次の瞬間、全身に電撃のような衝撃が体中を走った。
チュウウウウウウウウウッッッ!!!
「んぁあああああああっっ!!?」
引き締まった美しい裸体を仰け反らせ、絶叫するサクヤ。
目をひん剥いたその表情がいつもの落ち着いた様子とは正反対で、見ている男達の興を煽る。
「うほぉ~!たまんねえぜ!!」
「もっとヤっちゃってくださいよ触手さ~ん」
軽薄な言葉をサクヤに投げかける男達。
サクヤにとっての真の敵は怪物などではなく、彼らだったのかもしれない。
「あ、あなた達、いい加減に…うぶっ!!?」
男達に怒声を浴びせようとしてたその口に太い触手を突っ込まれる。
「ん゛ん゛~っ!!」
「「「おおおおおお…」」」
苦しそうなうめき声をあげるサクヤに見ている男達は余計股間を膨らませてしまう。
ジュッボジュッボと淫らな音を立てさせられて、フェラチオを強要させられるサクヤ。
完全にモンスターの為すがままにされる。
「んっ…んっ…んっ…」
リズミカルに触手を上下動され、色っぽい声をあげてしまう。
束ねた黒髪が揺れ、苦しそうな表情が美しい。
やがて、触手の動きが止まり、ビクビクッと律動する。
「んぶっ…!?」
ビュルッビュルッ!!ビュルルルッ…!!
喉の奥に注がれる白濁。
臭くて不味い精液を無理やり飲まされ、腹の底から吐き気がこみ上げる。
「お゛っ…え゛え゛え゛え゛…っ!!」
びちゃびちゃと黄ばんだ精液混じりの吐瀉物を吐き出すサクヤ。
その後もその美しい裸体を弄ばれる。
彼女にとっての地獄はまだまだ始まったばかりであった。