相手がゴブリンなのでとにかく虐めぬかれる話。
結末はちょっとしたグロなんですが直接的な描写は避けました、どんな事されたのかはご想像にお任せします。
「や、やめろ…!くそ…」
剣を落とし、地べたを這いつくばる黒髪の少女。
最強の彼女が這うその洞穴は、最弱のモンスターの巣穴であった。
「gob~!」
周囲には大量の亡骸。
全て彼女に斬り伏せられたゴブリンだ。
だが、生き残った数匹の小鬼の手によって、あろう事か彼女は無力化させられ、彼らの好きにされようとしている。
歯を食い縛り、必死にもがいてみせる彼女。
だが、既に倒したホブゴブリンの一撃を腹に受けたのが今になって効いてきた。
痛みと疲労で身体が思うように動かない。
「うぅ…っ、くっ…!」
薄暗く湿っぽい洞穴で芋虫のように這い回る彼女の姿は、もはや『剣聖』という肩書の美しさ凛々しさ尊さからはかけ離れていた。
最弱のモンスターに打ちのめされ、敗北を喫した彼女。
その姿はもはや剣など握った事のない村娘や素人冒険者と何ら変わりはなかった。
「gobgob…」
涎を垂らし、彼女の豊満な肉体に思わずニヤリと口元を歪める小鬼共。
猿や犬程度の知能しかない彼らにも、劣情という感情は持っているらしい。
と、言うよりかはその部分に関しては特化していた。
生殖行為の対象となり得る"雌"に対しては質の良し悪し関わらず性器をむき出しにして襲い掛かる。
そして、今目の前で這いつくばっている人間の彼女は…紛いもなく生殖行為の対象であった。
「gobーーーーーー!!!」
一匹がもう辛抱ならんと言う風に奇声を上げながら飛び掛かると、堰を切ったようにもう一匹、二匹…と飛び掛かる。
「や、やめろぉ!」
無数に群がる小鬼達。
普段の凛々しい雰囲気からは想像もできないほどの弱々しい声。
四肢を抑えつけられ、周囲には醜い顔、顔、顔。
欲望と劣情に満ちた穢らわしい顔で視界が埋め尽くされ、彼女は混沌と絶望の淵へと追いやられるのであった。
一番乗りに襲い掛かったゴブリンが、剣聖の引き締まったお腹に馬乗りになって、その豊満な乳房に手を伸ばす。
「gob!gob!」
「やめろ、離せ!きゃあっ!?」
ビリビリビリーッ!
勢いよく、衣服を引きちぎるゴブリン。
露わになった爆乳がぶるん、と弾みをつけてゴブリン達の衆目に晒される。
「gobbbbbb!!」
「い、痛いッ!」
爆乳を好き勝手揉みしだくゴブリン。
爪を立てて、相手が痛がる事などお構いなしに揉みまくる。
強引に胸を揉まれて痛がる剣聖など、ただのか弱い年相応の娘でしかなかった。
普段であれば造作もなく殺せるような相手に好き放題されて…
彼女の肩書は霞のように消え去る。
胸の柔らかさに興奮したゴブリンの涎がちょうど口元に垂れてくる。
(く、臭っ…!なんだこれは…)
今まで体感した事のないほどの汚臭。
それが凝縮された液体が口に入りそうになった。
それだけでむせ返るような思いがした。
だが、それさえもこれから始まる悲劇の序章に過ぎない。
「gob♪gob♪」
小気味良く鳴き声を上げる一匹のゴブリンが股ぐらに手をかける。
剣聖が脚に付けている甲冑を外して、脚を覆う黒いタイツ状の衣類を引きちぎる。
「…なっ」
"そういう事"になるだろうとは分かっていた。
ゴブリンという生物がどういう生物なのか、冒険者である自分はよく分かっていた。
ドラゴンやデーモンを相手にする身でありながら無視できる存在ではなかった。
だから分かっていた、そのはずなのにいざ"そういう事"に及ぶとなると体中から冷たい汗が噴き出て、全身が冷たくなった。
短い両腕で剣聖の股を担ぐように抱えるゴブリン。
首をもたげると、そのゴブリンの股から赤黒い、おぞましい肉槍が反り立っているのが一瞬見えてしまった。
「や、やめろ…」
通じる訳がないのに、何度もその言葉を発してしまう。
それは本能的な恐怖が口をついて出る言葉であった。
『私より強い男がいないのが悪い』
彼女の仲間である勇者から嫁入りについて聞かれた時に出た言葉だ。
言い換えればそれは、自分より強い男がいれば考えるという事。
それほどまでに彼女は強さに拘っているという事の証左であった。
その彼女が今、最弱の小鬼に貞操を汚されようとしている。
一匹一匹では蟻を潰すに等しいほど弱い存在。
その癖か弱い少女を攫っては凄惨な仕打ちを強いて、家畜や畑を荒らす害悪そのもののような存在。
そんな卑弱な化物に、最強の剣士とさえ言われる彼女が性行為を強制されようとしていた。
無論、彼女は拒んでいる。
だが、敗者である彼女に権利はない。
「gob~…」
低俗なモンスターに相応しい下卑た笑みを浮かべて、ゴブリンは自身の男性器を剣聖の女性器に擦り付ける。
生温かく、硬い物が自身の敏感な部分に当たったのを感じて、剣聖の体はびくりと一瞬震える。
(い…や…、そんな…馬鹿な…)
脳裏に浮かんだ光景は、どの街や村にもある一幕。
馬車に乗せられてきた娘達は、光の無い淀んだ瞳で虚空を眺める。
「おい、またかよ…」
「あぁ、あの娘…最近見かけないと思ったら」
「…あれ銅等級の冒険者だよな、あんな実力者でもゴブリンに…」
ローブを深く被った彼女達に向けられる下世話な視線や声。
ゴブリンの巣穴から救出された娘達だ。
ゴブリンに捕まれば、男達は食料にされるか玩具にされるか、いずれにしろ待つのは死のみ。
女であれば…死はまだ生温い仕打ちなのかもしれない。
それほどまでに凄惨な目に遭う恐れがある。
戻ってきた彼女達の様相がそれを物語る。
死ぬまで一生消えない傷、心の傷、それがゴブリン達の稚拙で単純で理不尽な愉悦感から成されるのかと思うと…剣聖は憤りさえ覚えた。
だから彼女はゴブリンの巣穴へ赴いた。
小さな子供がゴブリンに連れ去られたという話を身近で聞いて、飛び出さずにはいられなかった。
勇者や賢者の力を借りるまでもない、私一人で十分だ、と。
招いた結果がこれだ。
心の底から忌むべきその最低最悪のモンスターを前に、剣聖は彼女が今まで目に焼き付けてきた少女達と同じ末路を歩まされようとしていた。
下劣な小鬼の快楽や本能のせいで、彼女の人生そのものが黒く染められようとしていた。
そんな事は許されるべきではない。
自分と同じくらいの年齢の少女達が理不尽にも、ゴブリンに犯されて気を病んで歪んだ人生を歩む事。
それを誰よりも許せなかった自分が、その許せない目に遭わされようとしている。
「gobbb…」
両腕両脚を他のゴブリンに抑えられ、股間にいるゴブリンが腰をゆっくりとせり出す。
まるで、剣聖の凛々しい容貌が恐怖に彩られていくのを愉しむように。
「い、嫌だ…やめろ…」
だが、自分がそんな仕打ちに遭う訳にはいかない。
自分はそういう目に遭う少女達を助けなければいけない立場なのだ。
自分にはそれができる。
それができないで何が金等級だ。
全身に力を込めて、最後の力を振り絞る。
「くっ!」
「gob!?gobrrr!!」
一瞬だけ自由になった脚を振り上げて、股ぐらを掴むゴブリンを蹴り飛ばすと、自由になった腕で動揺したゴブリン共を振り払う。
「gob!?gobーーーッ!」
すぐさま起き上がり逃げ出す剣聖。
振り払われたゴブリン共が血眼になって追いかけてくるのが分かる。
脇目もふらず駆け出す彼女。
剣はどこだ?
いや、どうせ見つけたとしても振り回すだけの体力が残っていない。
なら今は逃げるだけ。
衣服をビリビリに破られ、半裸状態で走り回っては出口を探す。
望まぬ子で膨らんだ腹のまま街へ帰るよりかはマシだろう。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
息が切れるのが早い。
何か毒でも打ち込まれたかもしれない。
だが、気にしている暇さえもない。
速く、もっと速く走らねば―――
「うあ゛っ!?」
足を滑らせたのかと思ったが、どうやら違うようだ。
急に視界が反転して、暗くて狭い洞穴の道から逆さまになった一匹のゴブリンの画へと変わる。
どさっ…!
背中から叩きつけられた時に気付く。
束ねた黒髪を後ろから引っ張られたのだと。
すぐに起き上がろうとすると、脚にしがみ付かれて再び倒されてしまう。
「gob~♪」
ラッキーだと言わんばかりに、腰巻を脱いで勃起した生殖器を見せつける。
人間の物とは違って、生殖器の表面に小さなイボが無数に付いていた。
簡単に抜けなくするためだろうか?
イボイボの付いた赤黒いその姿が、余計剣聖の恐怖心を煽り立てる。
「く、くそっ…このぉ…!」
もがく剣聖。
だが、脚を抱えられ、背中を地に付けたのではもう逃げる事は難しい。
長い脚をひっくり返った蛙のような体勢で固定され、再び性器を擦り付けられる。
「やめろ…やめろっ!このぉっ!離せ!離せぇーーーっ!!!」
聞き心地の良い、女の悲痛な叫びが洞穴に反響する。
洞穴中から集まってくるゴブリン達。
それは終わりのない輪姦を意味していた。
「gobb~♪gobgob!」
ズブッ!!ぐちゅうううぅぅぅ~っ
「うあっ」
勢い良く尻にゴブリンの腰が当たったかと思えば、自身の中に"ゴブリン"が入ってきたのが分かった。
濡れてもいない膣に無理やり挿入され、快楽など皆無。
あるのは痛みだけ。
それも身体的な痛みだけでなく、うら若き女としての貞操を傷つけられた痛み。
「あぁはああああっ!!嫌ぁーーーーーーーーーッ!!!」
ゴブリンと一つになった瞬間に、両手で顔を覆う剣聖。
こんな事があって良いのか?
自分は何も悪い事はしていない。
こいつらに連れ去られた子供を助けようとしただけ。
なのに、何故…
こんなにも酷い目に遭わなければいけないのか。
覆った両手の指と指の隙間から汗とも涙ともつかぬものが溢れ出す。
女として辱められ、涙を流してしまった自分を誰にも見せる訳にはいかない。
ただゴブリンに負けて辱められてしまった彼女に、もう二度と剣聖の名は名乗れないだろう。
「gob!gob!」
最高の感触を前に、興奮して嬌声のような声を発すゴブリン。
その味わう膣の持ち主が、人間界最強との呼び声もある女だとはつゆほども知らない。
知らないまま、ゴブリンは彼女のその人間界最強という名声や金等級という地位と共に、女性として真っ黒に汚す。
剣聖の膣は締まりが非常に良く、図らずもゴブリンに至高の快楽を与えてしまう。
イボの付いた剛直は暖かい剣聖の中でさらに大きくなり、より彼女の子宮に近い所での射精を促す。
容易に抜けないようにと変異したイボ、体は小さいが只人より少し大きい性器、
そして確実に相手を孕ませる生命力の高い精子。
全てが『女を孕ませる事』に特化していた。
脚を無理やり広げさせ、その股の上に乗っかるようにしてヘコヘコと情けなく腰を振るゴブリン。
既に玉袋の中では一つ一つの精子が己が役を果たさんと活発に動き回り、沸騰しそうなほど沸き立っていた。
ゴブリンの精子は非常に強力で、まずその精子で孕んだ者は必ずゴブリンを出産する。
しかも精子一つ一つの生命力が人間とは比べ物にならず、一度注入されてしまえば子宮内で何日間も泳ぎ続ける。
その最弱のモンスターのDNAを刻み込まれるのは、人間界最強の剣士。
ゴブリンには分からないだろうが、凛々しく美しい見た目の持ち主で且つ若く、優秀過ぎるほどの母体だ。
女としても優秀な彼女のDNAが、今ゴブリンの下劣なDNAに汚されようとしていた。
「あぁっ…くうっ…」
唇を噛み締め、屈辱と悔しさに涙を流す剣聖。
ゴブリンに犯されるなど思いもしなかった。
若い女として、彼女の純情は真っ黒に汚されてしまった。
剣聖としての矜持は未だ保っていたが。
(覚えてろ…この小鬼共…!必ずここを脱出して…復讐してやる…っ!)
剣聖としても、女としても、汚されてそのままで終わるつもりはなかった。
「gooooooob!gobgob!!」
ゴブリンがぐぐっと腰をせり出して、顎を上げる。
微かに震える腰。
それが何を意味するのか、剣聖は何となく分かってしまう。
「絶対に、殺してやる…っ!」
涙目で愉悦に満ちたゴブリンの笑顔を睨みつけながら一言放つ。
それをされてしまう事については、剣聖はこの時諦めていたのかもしれない。
いずれここを脱出して、復讐をするという怒りで彼女の頭の中は満ちていたからだ。
考えたくもなかったとも言える。
下劣で汚らしい事この上無いゴブリンの子を妊娠させられてしまう事など、まともに受け止めていたら気が狂ってしまう。
二つの睾丸がキュッと引き上がり、玉袋の中で暴れ回っていた幾億もの精子が解放された。
ドロドロの生温かい液体が長い尿道という名のトンネルを通って、外へ解き放たれる。
解き放たれた先には丸くて大きな卵子が見えた。
咄嗟に飛びつくゴブリンの精子達。
卵子に何度もぶつかり、その壁を突き破る事を試みる。
ゴブリンの精子からすれば人間の卵子など、バターに等しい。
受精膜をすぐに破り、剣聖の凛々しく整った容貌、豊かな乳房、美しい黒髪、海内無双の強さを誇る肉体、どんな鍛錬にも耐え抜く強靭な精神…
それらを記憶した優秀なDNAを汚らわしい小鬼のDNAで黒く塗り潰す。
「あぁあっ!?ああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
熱い液体が下腹に注がれているのが分かった瞬間、剣聖は人とも獣ともつかない悲鳴を上げた。
理性の欠片も感じられない絶叫。
本能的に受け付けない物を強制的に注入されたという不快感からであった。
ゴブリンは悲しみに暮れる彼女の事など気にも留めず、最後の一滴まで注がんとふるふると腰を震わせる。
この瞬間、彼女がゴブリンを出産する事が確定してしまった。
悲鳴を聞いて集まってきたのは他のゴブリン達。
各々、天をも突き破る勢いで屹立した男性器を見せつけている。
「…殺す」
「gob?」
涙を流しながら剣聖が呟いた一言に、ゴブリンが反応する。
意味が分かる訳がないが、呪詛のような異様な重みを持った一言であった。
「…殺してやる、貴様ら、全員…」
折れない彼女の恨み節。
その呟きはゴブリンの歓喜の奇声に消えていった。
―――半年後。
行方不明になっていた彼女が救出される。
勇者PTの一人、剣聖が行方不明になっていた事は冒険者界隈では非常に大きな反響を呼んでいた。
実際、彼女がいない間は魔物の動きもより活発になっていたらしい。
そんな強くて名声も高い彼女が、まさかゴブリンに捕らえられているとは誰も思いもしなかったのだ。
馬車が引かれ、荷台の上には何人かの少女。
その中に、彼女もいた。
いつもより多めな下世話なギャラリー。
"あの"剣聖がどんな変わり果てた姿で戻ってくるのか気になっているのであろう。
生憎、ローブを纏って縮こまっていたせいでどういう状態かはよく分からなかった。
しかし、後に剣聖を助けた冒険者から噂話が広まる。
『彼女は小鬼の子を孕んだ状態で助け出された』と。
彼女がそこでどんな凄惨な仕打ちを受けたのか、それは彼女のみでしか分からない。
だが、見て断言できる事が一つあった。
それは凄惨、という言葉では表現できないほど惨たらしいものであったと。
戻ってきた彼女は言葉を忘れていた。
剣聖が戻ってきたのにも関わらず、勇者と賢者二人のみで活動し続ける勇者PT。
修道院の援助を受ける事さえも拒んで、街の隅の庵で生活する剣聖。
再会した勇者が彼女に何と言葉をかけ、何を感じたのかは分からない。
だが、再会してもなお剣聖は冒険者に復帰しない。
腕や脚が失くなっていた訳ではない。
目や鼻が失くなっていた訳でもない。
それでも彼女は女として、いや人としての尊厳を酷く傷つけられていた。
もう小鬼の子を産む事はない。
それでも、毎日頭の中で残響する小鬼達の歪んだ笑顔と愉悦に満ちた奇声…
「ヒィイイイイイーーーーーーーーー!!!!」
庵の中で一人、両耳を塞いで絶叫する剣聖。
小鬼は死んだ。
だけど、彼らの狂気と恐怖を一生忘れられないよう、いや、毎日思い出させるよう植え付けられた。
人として生理的に避けられない所、そこに彼らの幼稚で下劣な狂気を植え付けられた。
痛む度、それをされた時の事を思い出す。
『gobbbb~gob~!』
『ひッ…やめろっ、やめてくれ…っ、ひっ!?』
『…ヒギイイイイイイーーーーーーーーーーーーーッ!!!!??』』
恥ずかしくて人にも言えない。
そんな事を思っている内に、言葉を失ってしまった。
これは勇者にも賢者にも言えない。
彼女達と再会して、余計にそれを思った。
もはや、自分は自分ではない。
薫風が青葉をかけ分けるように吹きすさぶ。
庵の空きっぱなしの戸がひゅううと風を切った。
まるで、戻らない家主の行末を寂しがるかのように。