テイルズオブレジェンディア クロエ・ヴァレンス
ガシャンッ!ガシャッ
酔った賊徒が喧嘩でもしているのだろうか、山賊のアジトから響く戛然とした剣戟。
中では、多数の山賊達が剣を構えた少女を囲むようにして武器を構えていた。
ガランガランという鈍い音と共に、ぴたりと激しい剣戟が鳴り止む。
少女の剣が叩き落されたのだ。
青い服を身に着けた少女、クロエ・ヴァレンスは誘拐された少女を助けに山賊のアジトまで乗り込んだまでは良かったものの、一人で突入するのはあまりに無鉄砲すぎた。
ミイラ取りがミイラになってしまったと言うべきか。
クロエは山賊に誘拐された少女の話を聞きつけて、アジトまで乗り込んだのだ。
聖ガドリア王国の名門ヴァレンス家の令嬢にして騎士であるクロエは、その血筋に恥じない強さを誇る。
しかし、一人だけでは多数に歯が立たず、山賊の長と一戦交える以前に下っ端共に手こずっていた。
「オラどうした?もう動けねぇのか?」
「ウェヘッヘッヘ…」
野卑な笑みを浮かべて、跪いたクロエを見下ろす山賊達。
必死に剣を振るう少女を弄ぶように相手をする様は見世物にでもしているかのようだ。
クロエ一人に対して数で勝っている事を良い事に、山賊達の中にはうら若き少女である彼女を好色そうな目で見る者さえいた。
「私はまだ…戦える!」
落ちた剣を握り直して、目の前の山賊に剣を振りかぶる。
「健気だねぇぇ、でも、その威勢がどこまで続くかなぁ?」
クロエを愚弄するようなふざけた口調で挑発しながら、斬撃をかわす山賊。
肩でぜえぜえと息を切らし、疲れて足腰をガクガクと震わせる少女などもはや敵ではない。
「黙れ!ふんっ、はぁぁぁっ!」
千鳥足でフラフラになりながらも、剣を振るうクロエ。
一太刀かわされても、二太刀、三太刀、我武者羅に空を斬り続ける。
体力の尽きた彼女を動かしているのは、『人を救うこと、国を守ること、それこそが騎士の本分』という生まれながらの騎士道精神。
「後ろがガラ空きだぜぇ~?」
「あっ!」
しかし、多勢に無勢。
死角からしがみつかれて身動きがとれなくなってしまう。
剣も無理やり奪い取られ、無防備なクロエに山賊達が群がる。
「やめろ!離せぇ!!」
「へっへっへっへっへ…」
薄ら笑いを浮かべながら、必死にもがくクロエにたかる山賊。
酒臭い息が吐きかけられ、むわっとした熱気がクロエの体を包む。
「おぉっ、よく見たらコイツ可愛い顔してるじゃねぇか!」
「へっへっへ…女騎士が敗北したらどんな目に遭うか、分かってるよなぁ?」
「今まで俺らの邪魔してきた借り、このカラダに返させてもらおうか…」
武器を収めた山賊達が身動きのとれないクロエに好き勝手な想いをぶつける。
公正や慈愛を徳とし、忠誠という大義の下に統べられた騎士団とは違って、山賊の戦う理由など己の私利私欲を満たすものでしかない。
「何を言っている!離せと言っているのが聞こえないのか!!」
そんな下劣で下品な想いに気付かず、山賊達の言っている事がまるで理解できないクロエ。
まだ戦おうとしているクロエはブーツの踵でしがみついている男の足を何度も踏みつける。
何を企んでいるのかは知らないが、いたいけな少女を誘拐する連中を許す訳にはいかない。
クロエは自らの手で誅さなければ気が済まないのだ。
「へっへっへ!まぁそうかてぇ事言わずに、俺達とイイ事しようぜぇ…」
「な、何をするつもりだ!」
身動きのとれないクロエの体をまさぐり始める山賊。
全身タイツのような、体にぴちっとフィットするような服の上からいやらしく手を這わせる。
日夜鍛錬に励んでいるだけあってウエスト58cmの腰は細くくびれて、反対に乳房は流石名家の血と言うべきか、17歳という年齢の割によく育っている。
「おほっ!可愛い顔してる割にはエロい乳してるじゃねぇか…いくつなんだぁ?お嬢ちゃぁん…」
「や、やめろ!胸を触るな!くぅっ、離せ!!」
騎士の決闘では負けた者の命運は勝った者の裁量に委ねられる。
敗れたからには潔く命を散らすのが騎士としての本望。
それが戦いに敗れて、胸を触られるなど騎士道を貫くクロエには信じられない事であった。
剣を振る事以外は何も知らない、純朴な少女なのだ。
体を触られる不快感が怒りへと変わって、やがて爆発する。
「やめろと言っているだろう!!」
「おあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
脚は拘束されていないのが幸いした。
クロエに頬擦りしながら乳房を揉む男の股間に思いっきり膝蹴りを喰らわせてやったのだ。
ミシャッと音をたてるように、膝が金的にクリーンヒットする。
本気で蹴り上げたので、睾丸が潰れたかもしれない。
しかし、自分が犯されようとしている瞬間に相手の事を気遣う余裕などない。
今さっきまでクロエの乳房を揉んでいた両手で股間を押さえながら、苦悶に顔を顰めた山賊ががくりと膝から落ちる。
「脚も抑えないとヤバいなぁ、よし、俺が抑えてやるっ」
「へへっ、俺も俺もぉ~」
悶絶している男を無視して、率先してクロエの脚にしがみ付きだす山賊達。
「す、すがり付くな!気持ち悪い!」
黒タイツに覆われた美脚は適度に引き締まっていて、垂涎ものだ。
ふとももに頬擦りしながら、尻やふとももの内側をいやらしく撫で回す。
「うへへっ…」
「嫌!」
手足を拘束されたクロエに、容赦なく山賊の欲望が迫る。
胸を覆い隠すのはタイツ一枚だけなので、乳房の感触がダイレクトに揉む手に伝わってくる。
「うひょーっ!オッパイに指が呑み込まれてくみてえだ!!」
軟らかさに思わず声を上げて、歓喜を表現する山賊。
不快感に身を捩るも、流石のクロエも大の男にしがみつかれては全く動けない。
「可愛い顔して剣なんか握るからこういう事になるんだぜぇ…お嬢ちゃん」
軟らかく、形の良い乳房を肋の上で転がすように揉みしだく。
タイツの上からでこの軟らかさなら、生で揉んだらどんなにか気持ち良いのだろうと、タイツを引き剥がしたい衝動に駆られる。
「アンタ、名家の令嬢だそうじゃねえか。どうだ?由緒正しき名門の騎士サマが俺達みたいな下衆共にオッパイ揉まれる気分は?」
「最低よ!」
「「「ゲッハッハッハッハッハッハ!」」」
予想通りの回答に下品な胴間声を響かせて笑い出す山賊達。
正義を裏切り、正義に裏切られ続けてきた山賊達にとって、その正義の象徴たる騎士を辱めている事が痛快でたまらない。
「騎士なんか辞めて淫売やった方がずっと儲かるんじゃねぇのか?」
「ちげぇねえ!ゲハハハハハ!」
眦をきっと吊り上げて、奥歯を噛み締めながら山賊を睨みつけるクロエ。
クロエ個人だけでなく、騎士そのものまで愚弄するような発言に怒りがこみ上げる。
「どうしてこんなエロい格好で戦ってたんだぁ?ホントは俺達に犯されたかったんじゃねぇのか?」
「人質を救出しに来た騎士サマが逆に敵に敗北して犯されるっていうプレイをしたかったんじゃねえの?」
都合の良い妄想を垂れ流しながら、乳房を揉みしだく山賊。
次第に行為はエスカレートし出して、乳房を揉みながら下半身を擦り寄せてくる。
(どこまでも下品な連中だ…!)
煩悩のままにしか動かない、下等な人間。
己の私利私欲しか考えられないから盗難や強姦、そして少女を誘拐するような行為に及ぶのだろう。
そんな下品な連中に自分が何もできず良いように弄ばれているのが、悔しくて悔しくてしょうがなかった。
「へっへ、ほんと可愛い顔してるよなぁ…」
「むぐっ!?」
乳房を揉みながらクロエの顔をぼやっと眺めていたかと思えば、いきなり頬を潰すように掴み上げる男。
そして、おもむろに顔を近寄せると、無理やり唇を重ね合わせた。
「んぐぅっ!!?」
「はぁ、はぁ…むちゅぅううううっ、ちゅばっ、ふうぅっ!ちゅっ、むぅ…ちゅっ」
強引に交わされた口付け。
一瞬、何があったのか理解できなかった。
無垢なクロエにだって、ファーストキスは心に決めた人とするものだと分かっていた。
それが、今クロエの唇に押し付けられているのは忌むべき山賊の唇。
クロエにはファーストキスが奪われたという事が認められなかった。
「名家の騎士サマのファーストキスが山賊とのキスなんて…こりゃ傑作だぜ!!」
まくしたてる山賊共の声で何が起こっているのが、現実を呑み込む。
しかし、その現実は呑み込むにはあまりに重く、何度も吐き出したくなる。
初めてのキスは、お酒とタバコの味がした。
「ちゅばっ!んぐっ…はぁ、ふぅ…ちゅうううううっ!!ちゅるっ、れろっ!」
重なり合う唇の隙間から、時折熱い吐息が漏れる。
クロエとの口付けを堪能しながら乳房の感触をも愉しむ山賊。
無精髭がちくちくと顔に刺さるのがくすぐったくて気持ち悪い。
既にビンビンにいきり立ったペニスが、服越しにクロエの下半身を撫でていた。
勢い良く唇が離されると、吸盤を外した時に鳴るような間抜けな音が鳴る。
「へへっ、良かったろ?俺様との熱いキス」
「うぅ…っ」
剣に全てを注いで生きてきたクロエにだって年相応の少女らしい面くらいある。
むしろ、真面目ゆえに堅い貞操感を持っている彼女だからこそ、奪われた悲しみは大きい。
涙で潤んだ瞳が儚げに、ぶるぶると左右に揺れ出す。
「おい、お前が無理やりキスしたせいで泣いちゃっただろ?」
「ぐへへっ!強い騎士サマでもキスされただけで泣いちゃうんだなぁ」
「ファーストキスも守れない女の子に騎士なんか務まるんですかぁ~?」
ファーストキスを奪われて涙するクロエをおちょくるように山賊達が野次を浴びせる。
日頃、略奪や誘拐で生計を立てる事もある山賊達の事、クロエよりも年下の少女に無理やりキスをして泣かせた経験は数知れない。
しかし、強くて凛々しいイメージで知られる騎士がキスを強制されて泣くとは意外だった。
まるで、貴族の家から宝石箱でも盗んでやったような、人の大事な物を奪ってやった時の快感。
それも、誘拐しようと思ってもなかなか誘拐できない存在だからこそ良い。
「安心しろよ、今夜は俺が慰めてやるからな…」
山賊の一人が涙ぐんだクロエの頭を抱き寄せて、黒髪を優しく撫でる。
汗臭い胸板にクロエの顔を押し付けて、恋人のように抱きすくめた。
「いだだだだだだだだ!!」
しかし、一方的に押し付けられた愛に流されるほど、クロエも弱い女性ではない。
押し付けられた胸板に噛み付いてやったのだ。
たまらず離れて、噛まれた胸を押さえる山賊。
「誰がお前達のような下衆共に負けるものか!」
涙ぐんでいるせいで声が掠れていたが、気丈な態度で言い放つ。
正義が悪に負ける事など有り得ない。
それが世の理であり、クロエが今まで見てきた世界での常識である。
しかし、そんな鼻っ柱の強い態度が山賊達の嗜虐心に火を付けた。
反抗的な態度に怯むどころか、余計山賊達の目は情欲にぎらつく。
「へぇ~、そんじゃ、生意気な騎士サマにはお仕置きでもしなきゃな」
山賊はそう言うと、クロエの身に着けている青い上着とマントを力づくに引っ剥がす。
「やっ!」
胸の辺りまでしか丈のない上着を脱がせると、残るは全身タイツとブーツのみ。
「うひょーっ!エッチなボディライン丸出し!」
「あの小っちゃい上着脱がしただけでこんなエロくなるのかよ!」
「たまんねぇカラダしてんなぁオイ!」
全身タイツのみになったクロエを見て、山賊達が興奮混じりに賛辞を贈る。
今までは隠されていた脇や背中、鎖骨の辺りがさらけ出されて、より煽情的に見える。
それに、今まではマントなどを付けていたおかげで『服らしい服』に見えていたが、全身タイツのみになったクロエのシルエットは裸そのものだ。
黒いタイツを肌色に変えるだけで、誰もが全裸と見間違えるだろう。
「俺もうガマンできねえよ!」
脚にすがり付いていた山賊が急にズボンを下ろす。
下着も完全に脱ぎ切らないままにいきり立ったペニスを露出させると、タイツ越しのふとももにそれを擦り付けた。
「うおおおおあああああぁぁぁぁ…気持ちえぇ…」
「ちょっと、何をしているの!?」
盛った犬のようにクロエのふとももを股で挟んで、ひたすら腰を振る山賊。
極楽浄土にでも達したかのように表情を緩め、愉悦に浸る。
クロエは山賊が何をしたいのか全く理解できず、怒るよりも困惑した様子を見せる。
ただ、何やら硬くて生温かいモノが自身のふとももに擦り付けられる感触は不快でしかない。
「へっへ!そんじゃ俺も」
「俺も俺も!」
「クロエたんハァハァ…」
一斉にズボンを下ろして、痛いほどに勃起したペニスを見せつける山賊達。
青い血脈を浮かせた長くて赤黒い肉塊は、少女の肢体を欲しがらんと天を衝く勢いで反り立つ。
「えっ…」
目の前で男達が男性器を露出させている異様な光景に、目を丸くして絶句するクロエ。
いくら初心なクロエといえども、もう17歳。
男の股間に生えているソレを何のために使うのかくらいは分かる。
(…犯される、の?)
騎士である自分が賊などにレイプされるなど今まで考えた事がなかった。
クロエは騎士として、賊に襲われた女性を助ける側の人間だったからだ。
正義が悪に負ける事などあって良い事なのだろうか。
今まさに目の前にしている光景は、正義の象徴たる自分が悪の象徴たる賊共に犯されようとしている瞬間。
本来罪として罰せられなければならない行為を騎士である自分がされようとしている。
このまま悪に呑み込まれるがままにされて良いのだろうか。
いや、騎士としても、一人の少女としても、そんな横暴は許すべきではない。
力の限り、彼女は正義を叫び続ける。
「や、やめろ!!私に触れるな!!」
手足が動かずとも、クロエは体に力を込めて必死に抗う。
戦いに敗れて、幾つものペニスを見せつけられる絶望的な状況でも、己の信念を崩さずに抵抗し続けるクロエ。
その勇ましい姿に山賊達の興奮はさらに昂ってしまう。
ペニスを見せつけられただけで怯えるような女じゃ面白くない。
気丈な騎士が下賤な自分達に犯されて、泣き叫ぶ姿を見てみたいのだ。
純白の似合う正義が悪の槍に貫かれて、濁った色に染まっていく姿を。
「オイ!寝かせるぞ」
両脚を持ち上げられて、ゆっくりと床に下ろされるクロエ。
「両手抑えろ!」
すぐさま両手を掴まれて、四肢を拘束されてしまう。
「へっへっへ、これでもう動けねぇなあ」
「思う存分、可愛がってあげるからねぇ…」
「い、嫌!」
床に磔にされるように拘束されたクロエの肢体に、山賊達が砂糖に群がる蟻の如くぞろぞろとたかる。
そして、クロエの体の気に入った部分を手に取って、各々好き好きに性器に擦り付ける。
「クロエちゃんの手、気持ち良いよぉ…ほっそりしてて、ひんやりしてて…」
手を掴んだ山賊はクロエの手にペニスを握らせて、上下に揺すってシコシコとしごく。
普段剣の柄を握り締めているとは思えないほど繊細で華奢な指が、山賊のペニスに絡み付かされる。
生温かくて、細長くて、時折ぬるっとした感触。
それも掌で生き物のようにどくどく脈打っているのが気持ち悪い。
「うおおぉ…タイツ越しのオッパイたまんねぇ…」
「ざらざらした感触が…病みつきんなるな」
「もっと踏んでくれぇ…」
胸や脚、腹や手に至るまで、クロエの体は玩具のように扱われる。
それぞれお気に入りの部分にあり付いた山賊は、無邪気な子供のように満面の笑みを浮かべて、ペニスをクロエの体に擦り付ける。
タイツ越しなのが不幸中の幸いであったが、それでもじんわりとペニスの温かさや硬さはクロエの地肌に伝わってくる。
「クロエちゃんはチ●ポ間近で見るの初めてかな?」
「ひっ…!」
顔に跨った山賊がビキビキにそそり立ったペニスをクロエの顔面の傍に近付ける。
初めて間近で見るペニスに恐れを為して、息を呑むような悲鳴を上げるクロエ。
今顔に向けられている肉槍はどんな槍よりも恐ろしい。
「ぐへへ…」
ペニスをなるべく見ないように、顔を背けるクロエ。
その横顔に、あろう事か、そのペニスをクロエの頬になすり付けたのだ。
「―――ッ!?」
カウパー液でぬるぬるした感触と火照ったペニスの感触で気がおかしくなりそうだ。
「んんー…クロエちゃんのお肌すべすべだねぇ…」
「う゛ぅ゛っ…」
クロエの顔を抑えつけながらペニスを顔面に擦り付ける山賊。
ペニスの裏筋を頬に押し付けて、こめかみに垂れた黒髪でカウパー液を拭き取る。
今まで何人もの女を犯してきた下劣なペニスで、正義を標榜する美しい女騎士の顔面を汚す事が痛快でたまらない。
「これがキ●タマだ。ほら、二つあるのが分かるだろぉ?」
「そ、そんなものを擦り付け…ふえぇっ!!??」
山賊の股の下で反駁しようとした口に親指を突っ込まれ、意味不明な叫び声を上げてしまうクロエ。
喋る事さえ許されない状況で、いきなりぶよぶよとした肉の袋のようなものを押し付けられる。
それが何であるか、何のために存在するものなのか、無垢なクロエは知らない。
睾丸をクロエの頬に押し付けたかと思うと、そのまま頬の上で二つの玉を転がすようにじっくりと肌に馴染ませる。
皺のたくさん付いているような軟らかい感触に、時折硬い玉のようなものが当たる感触。
指を口に入れられている異物感と相俟って、今にも嘔吐してしまいそうだ。
「うおぉぉぉ…やべぇ、たまんねえ…」
むくむくとはち切れんばかりに膨張するペニスに反して、睾丸はみるみる内に縮まっていく。
射精が近い証であった。
快感に耐えかねて、ポンプの要領で精巣から押し上げられた精液が一気に上ってくる。
「うお、出るっ!!」
「―――ッ!!??」
ドビュッ!!!ドビュッ!!!ドビュピュッ!!!
びくりと、山賊がその身を震わせたかと思うと、ペニスの先端から白っぽい液体が勢い良く迸る。
そして吐き出された液体はクロエの顔面にぶつけられ、その美しい容貌を汚していく。
(嘘…まさか、これ…)
精子だと認めたくなかった。
恥も外聞もない罪悪人の遺伝子を刻み込んだ精子を顔にかけられているなど、認めたくなかった。
しかし、温かい液体が顔に粘つく感触や精液独特の鼻をつくような臭いからは逃れられない。
現実から逃れようと固くつむられた瞳から涙が零れる。
「オイ!もうお前出しちまったのかよ!」
「相変わらず早漏だなぁ、ゲハハハッ!!」
「仕方ねぇだろ!コイツの顔が可愛すぎてタマんなくなってきちまったんだよ…」
早漏早漏と、早々に射精してしまった山賊を小馬鹿にする他の山賊達であったが、自分達にも余裕がない事は分かっていた。
クロエの顔が可愛すぎてすぐに射精してしまった、という言い訳には思わず納得してしまう。
その顔に黄ばんだ精子がぶちまけられている様を見て、たまらず二番手三番手と他の山賊達も続く。
「くぅぅ~っ、出すぞっ!クロエっ!!」
タイツ越しのふとももにペニスを擦り付けていた男がびくびくと腰を震わせる。
タイツのざらざらした感触にクロエの体温や軟らかさを感じられて、射精せずにはいられない。
大量に発射された精子がふとももだけならず、股間の辺りまで染みていく。
「おお俺も、イクっ!!!」
ペニスを手に擦り付けていた山賊は顔に向かって射精する。
勢い良く発射された精子が飛び散って、クロエの艶のある黒髪を汚す。
「あぁっ!出すぞ!!」
「おっぱいに…出るぅっ!!」
「腋コキたまんねぇ~~!」
思い思いにクロエの体に精子をぶちまける山賊達。
かけられた精子がタイツに染みて、クロエの素肌に粘つく。
流石のクロエも精子の放つ男臭さや不潔な山賊達の体臭に圧されて、気を失いそうになってしまう。
「お愉しみ中すんません!あの、あにきがもうすぐ帰ってくるみたいです!」
見張り番に立たせておいた下っ端が水を差すように大声を上げる。
一瞬、クロエに群がる山賊達は煩わしそうに下っ端を睨みつけるも、やがて現実を呑み込んでそそくさと服を着直す。
「あにきにバレたらどやされっからな…しょうがねぇ」
心底物惜しそうに体から離れていく山賊達。
賊といえども頭目に黙って、捕まえた女で好き勝手愉しんでいれば咎められる。
捕縛したクロエの身体で勝手に遊んでいた事がバレたら、ボコボコにされた上で山賊団から追放されるに違いない。
「それでこの女どうすんだよ!」
体中精子まみれにされてぐったりとしたクロエの腕を掴んで、山賊が切迫した声を上げる。
山賊達がちゃんと服を着ていても、傍に精子まみれの少女が転がっていたのでは何をしていたのかバレてしまう。
一番手っ取り早いのは外に放り棄てる事だが、その精子で濡れた美貌を見ているとただ捨てるには勿体ない気がした。
「…俺に任せろ。良い案がある」
「良い案って何だよ?何かあんのかよ」
一人の山賊が出てきて、クロエの体を抱き抱える。
「馬鹿野郎。そんなもん金にしちまえば良いだけじゃねえかよ、金にしちまえばぁ」
「あぁー」
日常的に山賊達がやっている事であった。
年端のいかない少女を拉致して、金にあぶれた変態貴族に売り付ける。
これをやるだけで金も手に入れば、クロエの始末も片付く一石二鳥。
そこに気付かなかったのはクロエが日頃拉致しているような無力な少女達とは違った、強き少女だったからでろうか。
「そのためにはぁ…」
「ごふ!!」
いきなりクロエの鳩尾を殴る山賊。
不意をつかれたせいで一瞬呼吸が止まり、気を失ってしまう。
「もっと優しくやってやれよ…」
「子宮潰れたら売りもんにならなくなるだろ」
野卑な山賊といえども女性をいたわる感情くらいは持ち合わせているのか、がっくりと項垂れたクロエを気遣う野次が飛ぶ。
「とりあえずお前らはここに掃除しとけ。俺はちょっと、ひとっ走りしてくる」
「早く戻ってこいよ」
抵抗できないように荒縄でクロエの腕を縛ると、裏手からすぐに出ていく。
おそらく、町外れの豪邸に住む美少女奴隷愛好家の変態オヤジにでも売り付けるつもりなのだろう。
幸いと言うべきか、まだクロエの処女は奪わなかったので相当な高値で売れるはずだ。
(同情するぜ。正義を貫く女騎士サマが汚い豚みてぇなおっさんに飼われて一生を終えるなんてなぁ)
17歳の処女というだけでも男達にとっては垂涎ものの価値があるのに、名門ヴァレンス家の令嬢という血統書が付けばいっそう値打ちは跳ね上がるだろう。
飼われた後は一生抜け出す事のできない牢獄の中で、醜い中年男の相手をして快楽を提供するだけ。
クロエにとっては地獄以下の生活、いや生が待っているのであった。
「ん、んん…」
虹彩に靄がかかっているように、目の前がぼやついている。
狭くて雑然とした空間に長く居過ぎたせいか、やけに周りが静かに感じられた。
ここはどこだろうか。
思い出したくもない記憶を掘り起こせばクロエは山賊のアジトで捕まって、あんな事やこんな事をされていたはずだ。
やがて、意識が戻ってくると体中を這い回る不快な感触に気がつく。
「…!?」
驚いて思わず身を硬くさせるも、体が思うように動かない。
手足が拘束されているようで、一つに束ねられた手足を動かそうとするとカチャカチャと無機質な音が鳴った。
それに、今座っている椅子の感触は何なんだろう。
体を這い回る不快な感触もそうだが、何かぶよぶよとした熱を持ったものに座っているような感覚がする。
背中に密着するものからは、ぱくぱくと小さく鼓動が伝わる。
気が付くと目の前の鏡には、豚のように肥えた中年の男に抱き抱えられる自分の姿があった。
「気が付いたみたいだねぇクロエちゃん」
「はっー!」
耳元でいきなり囁かれ、息を呑むような悲鳴を上げてしまうクロエ。
やはり、クロエの勘づいた通り背後には人がいたのだ。
それも、幼い娘の体を洗う父親のように膝に乗せて。
「な、何の真似だ!?今すぐ離せ!」
訳の分からない男に抱き抱えられて、捕まっている場合などではない。
今すぐここを抜け出して、山賊達に捕まった少女を再び助けに行くのが騎士としての使命。
暴れるクロエをよりがっしりと抱き直す男。
「離さないよぉ。クロエちゃんはもうおじさんの物になっちゃったんだからねっ」
「はぁ!?」
自分が誰かの物になるなど考えた事もなかった。
人は生まれながらにして人権を持っていて、それは何人にも剥奪される事はない、それが当たり前ではないのか。
「結構お金出したんだよぉ…名家の令嬢で、騎士で、しかも新品だっていう話だったから、提示された額以上に払っちゃったよ。あ、勿論分割で払うんだけどね」
(新品…?分割…?)
男の言っている事はよく理解できなかったが、まるで人を物か何かのように扱う口ぶりにクロエの義侠心がわなわなと憤る。
「人の命を金で買うなど…人を奴隷か何かだと思っているのか貴様は!」
「うん、だって奴隷だもん」
義憤に駆られたクロエに、男が軽薄な口調で答える。
鏡に映る男の表情は悪意に満ちて醜く歪んでいるのに、その口ぶりは少しも自分のやっている事に悪意を感じていないように見えた。
叫びが残響して、部屋中にこだまする。
どうやらここは大きな浴場のようだ。
シャワーヘッドから浴槽まで、全て金で彩られ、水が跳ねて金がぎらつく様には男の強欲な心の一面がよく表れているように見える。
おそらく自分は山賊達に捕まった後、自分は人身売買にかけられたのであろう。
純粋無垢で世間知らずのクロエといえども奴隷市場の存在くらいは知っている。
目の前で奴隷商に連れて行かれそうになっていた少女を助けた事もある。
まさか、自分がその奴隷になるとは思ってもみなかったが。
人の命を道具以下に扱い、弄ぶなどあってはならない事だ。
ましてや、年端のいかぬ少女の純潔を奪って、自身の性欲のためだけに、生ける肉人形に仕立てる事など。
この男は今まで数多の少女の人生を弄んできたのだろう。
正義の名の下に剣を振るうクロエにとっては、最も忌むべき存在である。
心も体も醜い邪欲で肥えたこの男の存在を許す訳にはいかない。
(絶対に…絶対に赦すものか…!!)
体を錠で括っても、心までは手が届かない。
クロエは一人の騎士として、欲にまみれたこの男を贖罪させると、心に誓った。
「今日からたっぷりかわいがってあげるからねぇ…クロエちゃぁん…」
男の毛むくじゃらの腕が毒蛇のようにクロエの素肌に巻き付く。
男に脱がされたのだろう、目が覚めたらクロエは全裸だった。
「山賊共に酷い目に遭わされたんだろ?かわいそうにねぇ…今日はおじさんが汚い精子で汚れた体を洗ってあげるからね」
タイツ越しに染みた精子の感触がまだ素肌に残っていた。
今すぐにでも洗い流したい気分だったが、洗う手が汚らわしい変態オヤジの手では余計穢れてしまう。
「あ、でも明日からはクロエちゃんがおじさんの体を洗うんだよ?だっておじさんはクロエちゃんのご主人様なん…」
「黙れ!!その臭くて汚い口を閉じろ!!」
男の口から垂れ流されたありもしない妄想をぴしゃりと断ち切るように言い放つ。
心身共に醜い変態男に騎士である自分が使役するなど有り得ない。
有り得ない事だと分かっていても、下品な妄想を聞かされると気色悪さに怖気が走る。
「ぐふふっ!強気だねぇぇ…おじさん強気な女の子は大好きだよぉ」
クロエの気丈な態度に、男が下卑た笑みを浮かべた。
耳たぶを甘噛みして、呪詛のような言葉を直接鼓膜に塗り付ける。
「その強気な態度が何時までもつか見ものだねぇ。今までおじさんの家に来てそんな強気な態度を貫けた女の子はいないんだよぉ~ウヘヘッ!みんなおじさんのお人形さんになっちゃうんだぁ…」
狂気さえ感じられる男の言葉に、クロエは思わず恐怖を感じてしまう。
まさか自分が『おじさんのお人形さん』になるなんて思わなかったが、耳元で囁かれる得体の知れない底なし沼のような肉欲に、ずぶずぶと自分も呑み込まれてしまうのではないかと一瞬恐怖がよぎる。
しかし、すぐに気を取り留めて、表情を引き締めるクロエ。
(絶対に屈服するものか…!)
自分が悪の手に堕ちない事は勿論、クロエは自分の身を買ったというこの男に裁きを下して、他に身を買われた少女達を助けなければならない。
そして、少女を攫った山賊達にもリベンジを果たして、贖罪させなければならない。
クロエの敵愾心が木でできた枷をカチャカチャ鳴らす。
そのためには、目の前の現実を打破する必要があった。
「クロエちゃんオッパイおっきいよねぇ~もみもみ…」
「…っ」
山賊達にも胸を揉まれる事はあったが、タイツの上から揉まれるのと直に揉まれるのとでは全く違った。
男の太い指がクロエの豊満な乳房に喰い込んで、縦横無尽にこねくり回す。
敏感な乳房に男の指の指紋や形、熱などを刻み込まれているような気さえして、自分の体が男の色に染められていくような錯覚に苛まれる。
それに、もっと嫌だったのは乳首が露出した事だ。
「クロエちゃんの乳首コリコリ~」
「んふぅッ!」
神経の集中している乳首を刺激されれば、如何に強い心を持った者でも生理現象として艶っぽい声を出してしまう。
「ッ…!やめろ…く、くすぐったい…くふっ!!」
感性を押し殺そうと、奥歯を噛み締めて必死に耐えようとするも、情けない声が出るのを抑えられない。
「ホラホラ~、強くて凛々しい女騎士サマも乳首責めには耐えられないのかなぁ?」
「くッ…!ふっうぅ!」
さりさりと乳首を指の腹で転がすように責めに、甘い吐息が漏れてしまう。
こするようなタッチで繊細にクロエの乳首をいじってきたかと思えば、今度は潰すように乳首を強く摘まんでいじめて、激しい緩急をつけてくる。
年若く、未熟なクロエは翻弄され続ける。
好きでもない男に触られて乳首が硬く尖っているのも、自分の体が憎らしい。
「ぐへへっ!いいよぉ~クロエちゃん、おじさんの指で躍るお人形さんみたいだぁ」
「だっ、誰が貴様の人形になどっ!…はぁんッ!」
人形になどなってたまるものか、と心の内では思っていても体が自然に反応してしまう。
敏感に反応するクロエに、喜色満面の男。
もしかしたら、クロエの反抗的な態度までもが男の思うがままになっているのではないか。
鏡に映った男のニヤつきはクロエの抵抗する様子さえも愉しんでいるように見える。
かといって、この忌み嫌うべき男に反抗的な態度を取らない訳にはいかない。
手枷足枷を嵌められ、欲望のままに体を弄ばれ、心まで堕ちてしまえば、それこそ男の肉人形になってしまうのであろう。
反抗的な態度を貫く事がクロエにとって心の支柱となっていた。
見るからに高価そうな、太くてギラギラとした指輪をたくさん付けた手が、クロエのくびれた腰を掴む。
そして、抵抗できないクロエを引き寄せて、無理やり自分の方へ向き直らせる。
今までは背中を向けていたから良かったが、胸を合わせるように正対すると男のいやらしい笑みを浮かべた顔が見えて気持ち悪い。
「せっかく可愛い顔してるんだから、こっち向かなきゃあ」
「くぅ、離せ…ッ!?」
それに、正対した事でお互いの股間が見えてしまう。
見るなと言う方が無理かもしれない。
勿論、クロエのが見られる事は羞恥極まりないのだが、男の今にも大きくなりつつある男性器を見せつけられると自身の恥ずかしさを忘れてしまう。
山賊達のペニスを散々見せつけられていたのでペニスを間近で見るのはこれで初めてではなかったが、男のペニスはその強欲の権化とも言うべく、禍々しいほどに巨大だった。
「クロエちゃんの乳首吸っちゃおうかなぁ~」
「な、何を言っている!ふざけた事を抜か…んあぁッ!!」
打ち上げられた海草のようにわずかな髪がへばり付いた、無様に禿げ散らかった頭が接近してきたかと思うと、クロエの乳首を啄ばんで、吸い出す。
硬くしこった乳首が男の口の中で転がされて、色気を含んだ嬌声を上げてしまう。
両腕でクロエの腰を抱いて、正面から密着しながら乳首を吸う男。
背後から抱き付かれている時は『何をされるのか分からない』といった得体の知れない恐怖があったが、正対して胸を合わせているとお互いの全てを曝け出しているような、不思議とそんな気になってくる。
勿論、クロエの頭の中では男を認めているはずもなく、肌を合わせているだけで嫌悪感が沸々と湧き上がってくるのだが、客観的に見れば抱き合っている男女にしか見えず、クロエもそう意識せざるを得ない。
心の中を見せるという意味で『胸の内を明かす』という言葉があるように、胸と胸を合わせていると体面だけでも男の事を認めてしまっているようで、妙に気持ちが悪かった。
「ぶひひっ!クロエちゃん、そろそろおじさんガマンできなくなってきたよぉ~」
「…!?」
それまでクロエの体を引き付けるようにして乳首を吸っていた男が、今度はクロエの尻を抱えて体を持ち上げるように力を入れる。
尻たぶを掴まれ左右に広げられた下肢は、何かを迎え入れるかのように膣口をも広げた。
「な、何をするつもりだ!」
少しクロエの体を持ち上げたまま、自らのペニスの先に股間をあてがう。
本来なら挿入する前にもっと色々な事をして弄びたかったところだろうが、我慢しきれなかったのだろう。
ゴツゴツとした肉塊に青筋を浮かせた欲棒は既に限界まで大きくなっていた。
「や、やめろ変態!!くぅッ…離せぇ!!」
「ぶっひっひっひっひ…」
恐怖と屈辱の入り混じった表情で必死にもがくクロエをせせら笑う男。
男が手を離せば、その瞬間クロエの体はあてがわれたペニスへ向かって落ちてしまうのだ。
クロエの貞操の命運は男の手にかかっていると言っても過言ではない。
「そんなに暴れたらクロエちゃんのアソコにおじさんのオチ●チン入っちゃうぞぉ?」
かといって、もがくのも危険だ。
汗をかいた体が滑って、男の手からすとんと落ちてしまうかもしれない。
それを分かって、男はあえて力を緩めてクロエの体が滑って落ちるのを待ち構える。
「あっ手が滑った」
「…ふぐっ!?んぁああああああああああああああああああっっっ!!!!」
男の手の力が緩んだ途端、クロエの体が男の反り立ったペニスに受かって落ちていく。
限界まで勃起した肉槍はクロエの処女膜を儚くも突き破り、一気に奥まで貫く。
「んあぁっ!あぁ!あ、ぐっ、こんなっ、事…うふぅうっ!」
脳天まで串刺しにされるような感覚に、クロエの視界がチカチカと明滅する。
はしたない声が出てしまわないように歯を食いしばるも、男のペニスがクロエの子宮を突き上げる度、恥ずかしい声が漏れてしまう。
「くおおぉ、ふぅ…クロエちゃんの中、あったかいよぉ…」
男も先程までの余裕を忘れて、あまりの気持ち良さに顔をしかめてしまうほどだ。
処女特有の締め付け具合もさながらに、騎士として鍛え抜かれたクロエの肉体が男のペニスをぎゅうぎゅうに締め上げる。
「く…うぅ…っ」
日頃、悪を懲らしめるために鍛えてきた肉体が、悪を体現するような変態貴族の欲を満たしてしまう皮肉。
正義を追求する果てに己の純潔まで捧げなければならないのだろうか?
正義は必ず悪に勝つのではなかったのか?
激しく上下に揺さぶられる内に、クロエは今まで貫いてきた信念を見失いそうになっていた。
「くぅぅっ…たまらんっ!!」
快感極まったのか、男はクロエを抱き抱えたまま立ち上がり、大きく腰を乱高下させてクロエの膣を穿つ。
パンッパンッと爆ぜるような音が浴場に響き、男の肥満体に浮かんだ脂汗が飛沫を上げるように飛び散る。
クロエもなんとか抵抗しようと試みるも、拘束されている上、男の20cm近い巨根で激しく突かれているのでは頭を働かせる事さえままならない。
だらしなく弛んだ腹を揺らしながら必死にピストン運動に励む男の顔は、もはや必死そのものだった。
こめかみに青筋を浮かせ、顔を真っ赤に紅潮させたその顔は今にも何かで弾けてしまいそうに見える。
その頭の中では激流のような神経伝達物質が流れ出て、勃起中枢まで焼き焦がさんとばかりに体中へと溢れ出す。
「おっ、あっ、出るっ!!クロエちゃん出るっ!!!」
息を短く切るように男が言ったかと思うと、ピストン運動をぴたりと止めてクロエを強く抱き締める。
(なっ、何を…?)
何故男が腰の動きを止めたのかは分からない。
しかし、どこかとてつもなく嫌な予感がした。
男の前立腺がびくびくと収縮すると、精巣からせり上がってきた精液がクロエの子宮へ向かって一挙に発射される。
ドビュゥウウウウウウウッ!!!ドビュッ!!!ドビュッウウウウウウッ!!!
「…!?んいやぁあ!!!熱っ!!熱いのぉおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
膣の中でペニスが躍動したかと思うと、焼けるように熱い精液を吐き出す。
子宮が焼かれるような感覚に耐えかねて、ぱくぱくと開いた口を痙攣させるクロエ。
まるで電流を当てられた魚のようだ。
ドビュッ!!ドビュルルッ!!ドピュピュッ!!
「んあぁ…嫌ぁ…っ!」
滝のように涙を流しながら、胎内を汚熱で犯される感触に打ちひしがれるクロエ。
男の悪徳を受け継ぐ精子が、今頃クロエの正義を貫く運命を持った卵子を探している頃だろう。
二人の結合部分から溢れた白濁がぽたぽたと垂れていた。
「はぁっ!はぁっ!…ぐふふっ!たくさん出ちゃったねぇ、おじさんの精子」
顔中に玉のような汗を浮かせながら、ぜえぜえと息を急き切らす男。
最後の一滴まで注ぎ込まんと、クロエの腰をがっちりと抱えて、ペニスで子宮に栓をする。
「これからもずうっとずっと…可愛がってあげるからねぇ、クロエちゃん」
掌の汗を塗り付けるように、ぐったりとしたクロエの黒髪を撫でる男。
もはや、もがく余力さえ残っておらず、樫の木でできた手錠がやけに硬く感じられる。
剣は折れ、矢は尽きた。
彼女の正義を追い求める旅もここで終わってしまうのか。
ありもしない、それでいてあるべき姿の、理想を追いかけて散っていったやおろずの人々のように。
「はい、これで最後だよね?」
「あぁ、これで最後っす」
机に置かれた布袋を持ち上げると、じゃりんじゃりんと金属がこすれ合う音が鳴る。
袋を差し出した太った男は、無関心な様子で台帳に何かを書き込んで、山賊は重さを確かめるように、ぶら下げた袋を不躾に何度も振って鳴らす。
はだけた服の懐に袋をしまい込むと、髭面に皺を刻んで微笑んだ山賊が問う。
「なぁ、あの女、どうなったんすか?」
「なに、気になるの?」
『女』と聞かれて、銭の鈍臭さを思わせるような鈍重な表情が一挙に笑みで晴れ出す。
それでも、下賤な山賊に対しての軽蔑の念を見せつつ、尊大な態度で付け加える。
「お前如きが見て何になるの?」
「頼んますよぉ…俺らだってあの女に散々やられてた訳だし、そんな女がどんな末路を歩んだのか気になるじゃないすか」
両手を合わせて、媚びへつらうような表情で頼み込む山賊。
力の無き者には強く、力の有る者には弱く、賊というのはかくも卑しいものか。
その表情に少し満足したのか、「ふん」と小さく鼻を鳴らして男が立ち上がる。
「ついてきな」
男についていった先は、広い寝室。
その中央に一人の少女が手足に枷を嵌められ、天井から吊るされるような形で拘束されていた。
一糸まとわぬ少女の姿を見て、一目で性奴隷なのだと分かる。
顔立ちにまだ幼さを残した、大人になりかけの少女といったところか。
男と山賊が部屋に入っても、眼一つさえ動かず、だらしなく口を半開きにしたまま項垂れていた。
整った顔は人形のように生気が失われ、何事にも関心を示さないように見える。
それに、山賊も驚いたのは歪に膨らんだ腹だ。
なだらかな曲線を描きながらも、その膨らみはほっそりとした骨格には明らかに不似合いに見える。
その中にいるのは男との間にできてしまった子供である事は言うまでもない。
性奴隷愛好家の変態貴族に名門の令嬢で正義を貫く女騎士。
本来、交わる事のないはずの両者。
その腹の中からは黒い翼を持った白鳥でも産まれてくるのだろうか。
「ぐふふっ…6ヶ月」
男が少女の傍に寄って、膨れた腹を自慢げにさすってみせる。
6ヶ月といえば、山賊から男がその少女を買った直後に妊娠させたという事だろうか。
仕事が早いというか何というか、いずれこうなる事は分かっていたにせよ、やはり実際に孕ませられた姿を見せられると山賊も思わず固唾を呑む。
それにしても、あの正義に燃えていた騎士がたった半年の間で妊婦に様変わりしている事に驚く。
既に心は壊れてしまったのだろうか、輝きを失った瞳からは少しも義だとか勇気だとか、そんなものは感じられない。
快楽に屈した訳でもなく、己の信念を貫く訳でもなく、ただただ少女は現実から心を閉ざしたように、物を言わぬ木偶に成り下がってしまった。