※この作品はR-18です。

陵辱短篇集   作:perv

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*skebに投稿していた分です。


ペルソナ5R 芳澤かすみ

 「すみません。急いでるので」

凛とした声。

通勤通学に出向くサラリーマン達が行き交うターミナル。

ダークグレーのブレザーにタータンチェックのスカート…秀尽学園高校の制服だ。

触れば折れてしまいそうな、か細くて繊細な印象を見る者に与えるような少女と、向かい合っているのは赤い眼鏡をかけた脂ぎった中年男性。

「君、秀尽の子だろう?暴力事件とかで大変みたいだね。よかったら相談乗るよ?」

警戒したような張り詰めた表情を見せる少女に対して、どこか馴れ馴れしく喋りかける男。

少女は首を横に振って、言葉に怒気を含ませる。

 

 「お気遣いどうもです。けど、本当に急いでるので失礼しますね」

あくまで丁寧な口調ながら、不審な相手に対して距離を置こうとする姿勢は崩さない。

すっと踵を合わせ、一礼して、足早に男の目の前を去ろうとする少女。

そのか細い腕がぐいと掴まれる。

「…っ!」

生え際が後退した額の広い中年顔がぬっと少女に迫る。

「遠慮しなくていいんだって」

強引な言い寄り方に、さすがに周囲の目も集まってくる。

険を帯びていた少女の表情も、どこか恐れを含んだ弱々しいものへと変わっていた。

 

 「ですから…」

「忙しいなら番号渡すから連絡してよ。それならいいだろう?」

口臭を含んだ吐息と唾液が撒き散らされる。

腕を掴んで顔を近づけながら言い寄る中年男に、少女はそのほっそりした体を仰け反らせるように顔を遠ざける。

「やめて…」

困り果てた表情で助けを求めるように、辺りを見回す少女。

そこに現れたのは…

 

 

 「———うん、そう…忙しいんだ?」

しとどに降り注ぐ雨。

ぼつ、ぼつ、と雨の打たれる傘の下、少女は誰かと電話をしていた。

その相手とは、先日彼女を執拗に迫る男から助けた同じ高校の男子。

もとい、少女の彼氏。

「そっか…じゃあまた明日」

一緒に帰る約束をしていたが、急用が入り遅れるとの報せを受けていた。

スマホの表面を叩き、それを持ったままだらりと細長い腕をぶら下げる。

しょうがない——とぼそり呟くと、雨の中を一人歩き出す。

 

 寸分の隙間もなく降り注ぐ雨。

天気予報ではこんなに降るなんて言ってなかったのにな。

心の中でそう独りごちる。

ワインレッドの瞳が薄墨色の曇天を仰ぐ。

いつも隣にいてくれる彼もいない。

少女の精巧に造られた人形のような顔がより無機質さを際立たせて、寂しさというよりも寄りがたいほどの美しさをたたえる。

 

 ざーっと、降りしきる雨や水たまりをかき分けて、少女へ向かってくる二つの明かり。

(…何?)

近づいてくるそれ。

霧のような雨の向こうから、徐々に車らしき輪郭がはっきり見えてくる。

白い軽バン。

ハンドルを握るのは、どこかで見たような中年の男。

 

 ガチャ…バンッ!

ばさっと黒い傘を開き、車から出てくる男。

———やっぱり、あの男だ。

こちらを見てにたりと笑う、脂ぎった赤眼鏡の、あの男。

「…ッ!」

その顔にひっと息を呑む少女。

雨の中、笑顔で近付いてくる男に思わず体を強張らせてしまう。

 

 「やぁ、かすみちゃん」

馴れ馴れしく名前を呼ばれる少女。

芳澤かすみ。

秀尽学園に通う高校一年生。

周囲から容姿端麗と評される美少女で、中学時代から新体操選手として優秀な成績を収める文武両道としても知られる。

それが彼女のいわば"概要"。

あとは電話番号、生年月日、住所に至るまで…男は網羅していた。

一体何のために?

 

 "かすみ"と下の名前を気易く呼ばれた事に、この上ない不快感がぞわーっと全身をかけ上がる。

明らかに、逃げた方が良い事は分かっている。

だけど、雨の中、それに相手は車だ。

逃げようにもこちらが不利である事は分かる。

怜悧さを思わせるほど美しく整った顔に僅かに皺を寄せたまま、立ちすくむかすみ。

「な、何ですか…」

声が震えるのを隠すように、ぼそっと言う。

男の脂ぎった笑顔が近付いてくる度、あの時の、絡まれた時の記憶が蘇り、吐き気さえ催す。

 

 「何ですかって…ほら、あの時は変な邪魔が入ってちゃんとお話できなかっただろ?だからこうして…」

傘と傘とがぶつかるような距離で顔を近付ける男。

思わず後ずさるかすみ。

「困ってるんだろう?隠さなくていいんだよ。私が力になってあげるから」

「で、ですから…その必要はないですって」

たじろぎながらも抗う意志は見せ続けるかすみ。

一瞬、助けを求めるように周りを見るも、雨の中誰もおらず。

「ほら、これが私の電話番号だ。かすみちゃんの番号も教えてくれるかな?これからも定期的に会ってお話したいから…」

「だから結構です!」

かすみの体の中に溜まった不快感や拒絶感といったものを吐き出すような声。

差し出してきた手をばちぃんっと振り払うと、足早にその場を去ろうとするかすみ。

「——っ」

反抗的な彼女の態度に、叩かれた手をさすりながら駆け足でその背中を追う男。

「待てぇっ!!」

その声を聞いて、走り去ろうとするかすみの後頭部を持っていた傘で思い切り殴りつける。

「がッ…!」

どさっ、と崩れ落ちるかすみ。

そのお腹を横から思い切り蹴りつけて、激痛にひっくり返ったその華奢な身体に馬乗りになる。

「ぐッッ!!?うぅッ…」

握れば指と指とがくっついてしまいそうなくらい細いその鶴首を両手で絞め上げる。

「大人しく、しろぉ…っ!」

「ぐっ!あ゛ッ…助け…」

震える手でポケットの中をまさぐり、スマホを取り出すかすみ。

手探りで通報しようとするも、激痛と息ができなくなっているので意識が朦朧としてきて。

(い、や…誰か、たす、け…て)

薄れ行く視界の中で、ぼうっと男の脂ぎった顔が靄ついていく。

声が出ない。

警察に通報しなきゃ…とスマホを握った手で遮二無二指を動かす。

しかし望みは虚しく、体に力が入らなくなっていき、そして…

 

 「…ちっ」

失神した彼女の細い身体を横抱きにして、車の中へ積み込む。

その様子をたまたま通りかかった通行人に見られるが、お構いなしと言った様子で舌打ちしながらも車のエンジンをかける。

ブロロロロロ…

ルームミラーで気を失っているかすみの寝顔を確認する。

「待っててねえ、かすみちゃんっ」

ハンドルを握りながらぐふふっと笑う男。

ぐっとアクセルペダルを踏み込み、"愛の巣"へ疾走する。

 

 

 ぼんやりとした微睡みの中、その紅色の瞳は開かれる。

見た事のない部屋の中、薄暗いその空間。

声を上げようとすると何かで口を塞がれている事に気付く。

(…!?)

口だけじゃない、手足も動かせない。

ぎし…と自身の横たわるベッドが軋むと、何かが近付いてくるのが分かった。

「やぁ、かすみちゃん。目が覚めたかい?」

馴れ馴れしく自身の名を呼ぶ声に、かすみの後頭部がずきりと痛む。

「…っ!」

その痛みに、全てを思い起こさせられる。

雨がしとどに降り注ぐ中、頭を殴られ、意識朦朧とする中、車に詰め込まれた事。

そして目の前の脂ぎった中年男、数日前にも自身に絡んできたこの男がその犯人だという事。

 

 「んん゛—————————っ!!!!」

助けを呼ぼうと声を上げるも、塞がれた口では虚しい呻きにしかならない。

ポニーテールに結われたスカーレットレッドの髪が揺れ、ベッドから起き上がろうとするもそれさえも叶わず。

「暴れちゃだめだよお…今、喋れるようにしてあげるからね」

鼓膜にへばりつくような粘着質な声。

それを聞いているだけで脳が腐るような、そんな不快感さえ覚えるかすみ。

「んッ…!」

口を塞いでいた猿轡を男が解くと、かすみの尖らせた唇から言葉が紡がれる。

「何の…つもりですか…!?」

掠れた声をかろうじてひり出すかすみ。

大声を上げてやろうかと思ったが、なぜか声を張れなかった。

もし叫んだりしたら、またこの男に殴られたりするのではないか。

何をされるか分からない、そんな恐怖が頭をよぎり、つい体が強張ってしまう。

逃げなきゃいけないという勇気に、得体の知れない男への恐怖心が勝ってしまう。

 

 「何のつもりかって?そんなの最初に会った時に言ったじゃないかぁ…」

「…やだ!?触らないで!」

ベッドの上で縛られて動けないかすみに、男がべたべたとその身体に触れる。

新体操で磨き上げられたモデルのような肢体に、男の汗ばんだ手がつつーっと触れる。

制服越しながらもその触感の気持ち悪さは十二分にほど肌に伝わって。

 

 「好きだよ。かすみちゃんっ…」

頬を両手で掴み、かすみの真紅の瞳を覗き込むようにして言った言葉。

その言葉の真意を理解できず…いや、理解する事を拒絶し、思わず「えっ…」と呟くかすみ。

両手で掴むとすっぽり覆われてしまいそうなほど小さな顔。

白い肌はきめ細やかで、肌触りも何度も触りたくなるほど素晴らしい。

そんな超高級品とも言うべく、類い稀な美少女の肌に触れている。

今まで女性と喋る事さえままならなかった自分が、娘にあたるほど若い美少女に吐息と吐息とがぶつかり合うような距離で触れている。

 

 「…んう゛ッ!!」

かすみがふいに呻き、首を捻る。

男がその瑞々しい唇をぺろりと舐めたのだ。

「ぶふふっ!ごめんねぇ、かすみちゃん…ちょっとびっくりさせちゃったかな?」

シーツで汚された唇を拭うように、横を向いて顔をベッドに押し付ける。

「…最低」

横目でキッと睨み付けながら、小さな声でぼそっと言うかすみ。

付着した唾液を拭えても、その言い表せない不快感は取れない。

少女の心に深い闇を落とすように、それは精神的な疵となって今後も生涯残り続ける。

 

 「じゃあ今度は、ちゃんと…」

「…?な、何を…」

かすみの顔を強引に正面を向かせるようにすると、顔をゆっくりと近付ける。

見れば見るほど脂ぎっていて、汚らしい男の顔が視界に入ってきて。

「誓いのキッスを…」

「は…?」

唇をめくり上げるようにして、突き出しながら迫る男。

「…っ!」

何をされようとしているのか悟ったかすみはひっと息を呑んで、顔を青くする。

 

 男に抑え付けられながらもじたばたともがくかすみ。

しかし、華奢な少女の力では到底男の肥満体を押し退ける事はできず。

「嫌…!嫌ぁ…っ」

涙を目に浮かべながら抵抗する様に、男はより嗜虐心を煽られてしまう。

ぷるぷるの、若さと純真さを象徴するような瑞々しい唇。

そこにはつい先程男の舌が触れただけで、今まで何者もの侵入を許さなかった。

 

 その無垢な唇に、男のぶよぶよで臭い唇が押し付けられようとしている。

「かすみちゃ~ん…」

タコのように突き出したその唇の奥から、少女の名前を愛おしそうに呼ぶ。

かすみの意志とは相反して、無情にも"その時"は迫っていく。

唇の向こう側に黄ばんだ歯が覗いた。

 

 「やめて、ください…お願いですから…っ!」

この世の全ての少女の憧れである、ファーストキス。

かすみもその例に漏れず、ファーストキスにはロマンチックで乙女チックな理想を描いていた。

その想いが今、無惨にも汚されぐちゃぐちゃに踏みにじられようとしている。

「んんぅ~…」

目を瞑って、ついにその時が迫る。

かすみの鼻筋の通った鼻梁と男の団子鼻とがぶつかり合う。

必死に逃げようと最後まで身を捩るかすみ。

しかしその望みは叶わず…

 

 ぶちゅうううううううううううっっっっっっっっっっ!!!!!!!

「んぶぅっッ!!!」

カエルが潰れたような醜い呻きが唇と唇との間から漏れる。

ただの肉塊のような肥えた顔が少女の小さな顔を覆い尽くす。

少女の憧れの象徴が臭く汚らしい唇に汚され、なぶられる。

(い、や…こんなの…)

ぶちゅっ!ちゅばっ…ちゅぶ…

圧倒的に体重差のある体にのしかかられ、身動きのとれないまま唇を蹂躙されるかすみ。

吐き気と不快感に苛まれ、意識さえも遠のく。

 

 キスをしながら、かすみのポニーテールに手をかける男。

年相応の少女らしい、可愛らしい赤いリボンに手をかけ、解く。

「ぶふっ…!髪下ろした姿も可愛いねぇ」

唇を離し、腰まで伸びるロングヘアーを披露するかすみに感想を述べる男。

「はぁっ…!はぁっ…!」

大粒の涙を流しながら、呼吸を整えるかすみ。

男のキスが気持ち悪すぎて、呼吸さえままならなかったのだ。

 

 ブレザーのボタンに手をかけ、それを一個ずつ外していく男。

下に着ていた白のタートルネックのインナーからは身体の美しいラインが露わになっていた。

「やめ…っ、やめて!」

新体操で磨き上げられた美しい肢体。

一切無駄のない、流麗な曲線を描く少女の肉体。

そのくびれた腰に跨ると、興奮を抑えきれないのか舌を出してはペロペロと自身の唇の周りを舐めてみせる。

「ひいっ…」

そのおぞましい光景に、弱気な声を漏らしてしまうかすみ。

男はおもむろにインナーの上からかすみの成長途中の胸を触る。

「おっぱいは控えめなんだねっ」

「嫌ぁっっ!!!」

控えめとはいえど、明らかに確認できる胸の二つの膨らみに興奮を隠せない男。

ぐにぐに、と服の上から揉みながら、興奮のあまりボタボタと涎を彼女の顔に垂らす。

 

 「美しい…、美しいよかすみちゃん…」

ふいに男が取り出した物は何やら仰々しい、一眼レフ。

見下ろすようなかっこうでかすみの顔や身体を撮影し始める。

パシャッ!パシャッ!

「おぢさんはこう見えても写真家なんだ…君みたいな綺麗な女の子を撮っているんだよ」

それがプロとしてのカメラマンとしての活動なのか、はたまた…

狂気じみた言葉と共に、かすみの身体を様々な角度から撮ってみせる。

一方的に焚かれるフラッシュを前に、どうともする事ができないかすみ。

一体、撮った写真をどうするのか。

それを考えただけで、心が冷たい水に浸されるような想いがした。

 

 「やめてください!勝手に撮らないで…」

せめてもの、言葉だけでも反抗の意志を見せる。

しかし男にその意思が通ずる訳もなく。

「んん~?何か言ったかな?」

夢中になって何度も撮る男。

「目の前に美しいものがあって、それを撮影したいと思うのは皆一緒だろう?山の上から見下ろす風景だとか、美しい彫像だとか。それと一緒だよ、かすみちゃん」

「私は物じゃありません。私の意志を無視しないで…」

震えた声で何とか反抗しようとするかすみ。

だが、男への恐怖心が勝り、どこか尻すぼみな口調となってしまう。

 

 「君のすべてを見せてごらん?」

カメラ片手に、かすみの黒タイツを纏った脚を擦る。

ほっそりした足首からふくらはぎ、適度に筋肉で引き締まったふとももから、スカートの中へ。

「…ッ!やめてっ」

「ぐふふふふっ」

お尻をいやらしい手つきで撫で回し、拘束されて動けないかすみのスカートを捲る。

厚手の黒タイツの下には純白の下着が透けていた。

「かすみちゃんは純白パンティーかぁ…君らしくて、良いよぉ~」

「き、気持ち悪い!」

思わず心境をそのまま吐露してしまうかすみ。

しかしそれで何かが変わる訳ではないと、彼女は誰よりも分かっていて。

「ぐへへ…じゃあ、脱ぎ脱ぎしちゃおっか?タイツ…」

男はタイツを掴むと、一気に引き下ろす。

露わになった白く美しい脚を撫で触ると、再びカメラを構えて、撮影する。

 

 「いいよぉ…綺麗だよぉ、綺麗だよかすみちゃん…」

陶酔したように何度もシャッターを切る男。

かと思えば、持っていたカメラを投げ捨て、欲望がままに抱き付いてきて。

「やだ!…臭っ!」

「臭いとか言っちゃダメだよかすみちゃん…それとも、おぢさんと一緒におフロでも入るかい?」

加齢臭漂う男の肥満体とは正反対に、かすみの肉体からは馥郁とした香りが漂う。

毎日ちゃんと清潔に体を洗っている匂い。

髪の毛からシャンプーの匂いが漂ってきては、男の欲望を煽り立てる。

 

 「もっと脱いじゃおうね?かすみちゃん…」

ついにブレザーの下に着ていたインナーまでも強引に引きちぎるように脱がせる男。

「嫌ぁッ!」

慎ましやかな乳房を覆う、白い上品そうなブラジャー。

そして、玉の肌との言うべく、艶やかで白い美肌。

男は撮影する事なんかそっちのけで、瞳を血走らせたまま女子高生の裸体にダイヴする。

「ずっと好きだったんだよ?初めて見た時から、ずっと…」

髪の毛に顔を埋めるようにして、耳元で一方的な愛を囁いたかと思えば、再びその唇を奪う。

「んぶッ!!?」

今度は接吻するだけでなく、自らの舌をかすみの口の中へ捩じ込み、ディープキスを堪能する。

かすみの舌を巻き取るようにして、技巧の欠片も感じさせない動きで彼女の口腔内を貪る。

 

 「はぁっ!はぁっ…好きい…」

唾液塗れになった舌をべちょっ!と頬に押し付けると、ブラジャーのホックを外す。

「かすみちゃん…かすみちゃんっ…!」

いきなり下着ごとズボンを脱ぎ捨てると、もう既に限界まで屹立した男性器をかすみに見せつける。

「————!?!」

初めて眼前にするソレに、目を大きく見開いたまま、言葉を発せないかすみ。

男の欲望の象徴。

ソレをどう使うのか、無垢なかすみも理解していた。

 

 「ぁ————」

喉の奥から小さな声が発されたのみ。

男はかすみの両脚を担ぐようにして股を開かせると、自身のソレを彼女の股ぐらへ押し付ける。

「もうガマンできないよぉ、かすみちゃあん…」

何が起ころうとしているのか、現実を呑み込めない。

理解できない、いや、したくない。

心が目の前に広がる光景を拒絶していた。

「ひとつになろうね…」

しかし現実は彼女のそんな想いなど汲まぬまま、残酷にも進んでいって———

 

 ずぷぷぷぷぷっ…、プチッ

「ぁ゛—————————っ」

儚くも処女膜が突き破られる。

普段あの美しい声を発する喉から出たものとは思えないほど、醜く、無様な呻きが聞こえた。

そして聞くに堪えない、悲鳴。

「ん゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ————————————————————————————————っっっ!!!!!」

男の肉棒がかすみのついさっきまで処女だった、誰にも触れられた事のなかった膣を無遠慮に穿ち、奥まで満たす。

愛する人との愛の育み合い…などといった理想は消え散って、目の前の脂ぎった変態ストーカー男に処女を奪われたという現実。

それが嫌でも、下腹に走る鈍い痛みで分からせられる。

「嫌っ…嫌ぁ…!」

泣きながら呻くも、男は愛しのかすみと肉体的に結ばれたという快楽で全く彼女の声など耳に入らず。

「ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!」

気持ち良さのあまり、かすみの腰を掴んでは何度も腰を振る男。

きつすぎるほどの締りの良い膣を何度も行ったり来たりチ〇ポを往復させ、あっという間に快楽は最高潮まで高まっていく。

玉袋の中で睾丸がせり上がり、幾億もの精子達がそれぞれ"己が使命"を果たさんと動きを活発にし始め、そして…

 

 「ぅおお゛ッ!」

泣き咽ぶかすみの最奥までチ〇ポをねじ込んだまま、腰を固定すると、はちきれんばかりに高まった快楽を解放させた。

挿入からわずか1分足らず。

それだけ男が興奮していたという事であろう。

自分の娘でもおかしくないような年頃の、芳澤かすみという少女と結ばれた事に。

びくんっ、と全身を震わせる男に、嫌な予感を感じ取るかすみ。

その瞬間、何か生温かい液体が自身のお腹に流れ込んでくるのを感じて。

しかし、それが優しさや思いやりなどを感じさせる温もりではない事など分かっていて——————

 

 ビュルルンッッ!!!ビュルビュルビュルビュル—————————ッッッ!!!!

「お゛っ…、ぉ゛…」

かすみの胎内へ汚濁をぶちまけ続ける男。

それが何であるか、悟った瞬間一気にかすみの全身からは血の気が失せた。

「い、嫌っ…!嫌嫌嫌嫌ぁっっ!!!!」

嫌悪感を露わにして泣き叫ぶも、射精の快感で失神しかけている男には聞こえておらず。

そのまま大量の白濁を注入されるかすみ。

べっとりとしたタンパク質の塊。

かすみも、かつてはここから誕生したのだ。

自身の父親の精子が母親の卵子と受精し、着床する事で生まれた生命。

それと同じ事が今、かすみと男との間で起こっている。

これがどんなにか怖ろしい事か。

もし、赤ちゃんなんてデキちゃったら?

そんなおぞましい最悪な展開を想定したところで、現実を拒絶するように、かすみの意識は途切れてしまった。

 

 

 「ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!」

『秀尽学園女子生徒行方不明事件』から2日ほど経つ。

警察も全力を挙げて捜査に励むが、手掛かりが少なく、未だ解決の糸口は掴めず。

彼らが手間取っている内に、捜索対象であるかすみの精神は壊れていっていた。

いや、もう既に壊れてしまっていたのかもしれない。

 

 「ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふおおぉ———————ッッ!!!」

"愛の巣"の一室。

全裸の脂ぎった男に背後から抱きしめられるのは、レオタード姿のかすみであった。

青っぽい、美しいレオタード衣装に身を包んだかすみは背後から犯され、男が雄叫びを上げると同時に精を注がれた。

しかし、身をぶるりと震わせただけで嫌がるそぶりさえ見せず。

瞳からは光が失せていた。

まるで人形のように揺さぶられ、犯されるだけのかすみ。

既に自我は崩壊してしまっていた。

 

 それだけでなく、かすみのお腹の中では既に"新たな生命"が宿ってしまっていた。

男の執着心が功を奏した結果と言うべきか。

大量に注がれた汚濁の内、最も生命力の強かった精子がかすみの若く健康的な卵子を汚し、彼女を母にするに至らせしめた。

当然それは彼女の望んだ事ではない。

一方的に彼女を苛んだ男の性欲によるものだ。

まだ1、2日しか経っていないものの、着々と生命の息吹は強くなっていき、かすみの精神を蝕んでいく。

植え付けられた"新たな生命"には何の罪も無いというのに。

 

 「うおぉぉ——————っ!!!かすみいぃぃぃ—————————っ!!!」

男が欲望を吐き出し尽くし、気が済んだ後は撮影タイムであった。

レオタード姿のまま股間から白濁を垂れ流す姿や虚ろな視線のままもう涙も何もかも涸れた無気力な人形のような顔を撮られたりする。

撮った写真は外に流出する事なく、"愛の巣"の壁や天井にびっしりと貼られていた。

もし、逃げたりするような事があればこれらを全てばらまくぞと、男はかすみに脅しをかけていたがもはやその必要もないようだ。

 

 数日後、男は逮捕され、かすみの身柄は救出される。

しかし、その頃にはもう…彼女の精神は粉々に破壊され再起不能と言うべき状況にまで陥っていた。

その後の芳澤かすみがどのような人生を送ったのかは公にはなっていない。

確かなのは、彼女が秀尽学園を休学したままその後二度と学校に姿を現す事が無かったという事と、新体操で将来を嘱望されていたはずの少女の名がぴたりと公の場に出なくなった事、その二つだけであった。

 

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