※この作品はR-18です。

陵辱短篇集   作:perv

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これは昔書いた物なんですけど、モモは改めて陵辱書きたいキャラですね。


報復のアゼンダ ~モモ編~

「あ、あ…」

パンッパンッと小気味の良い音が辺りの静寂を切り裂く。

夜の暗闇に包まれた公園で、触手に縛られた一人の少女、宇宙一の殺し屋と謳われる金色の闇は太った中年男性に犯されていた。

 

「むひょおおおおおおおお!ヤミちゃん2発目もイっちゃいますぞぉ~!」

2人の接合部分からは黄ばんだ精液が溢れ出ていた。

激しく肉棒の抽送が繰り返される度、ズチュズチュと淫らな水音が響く。

歳に似合わず夢中で腰を振り続ける校長に対し、アゼンダはふと制止するように手を振りかざす。

すると、それまで鼻息を荒げて意気込んでいた校長が萎むように倒れた。

 

「くっくっく、アンタにはまだやってもらわなきゃいけない事があるんでね」

去勢されたように精気を失い、四つん這いに突っ伏す校長。

触手の拘束からも解き放たれたヤミもがっくりと魂を失ったように地に臥せた。

その股間から校長の精子が垂れ流れ、池のように地に広がっていく。

 

「くくっ!無様だねェ、金色の闇」

地に臥せったヤミの頭を上からぐりぐりと足で踏む。

「…」

糸を切られたマリオネットのように生気を失ったその顔は、頭を踏まれる屈辱にも応える事なく、ただただ地を舐めていた。

 

 

 

 教室に張ったガラス窓から白日の光芒が射し込む。

3限目が終わった小昼、生徒達の会話で賑わう和気藹々とした雰囲気の中心に、一際目立つ桃色のショートカットの美少女がいた。

 

「わぁ、モモちゃん綺麗なお花~」

モモと呼ばれた、花瓶に花を活ける少女を、他の女子生徒達が取り囲む。

「ふふっ、いつもは宇宙の植物を持ってきてるんですけど、今日は地球の植物を持ってきたんですよ」

花瓶に活けられた植物は『白薔薇』。

幾層にも織り重なるように萌えた花弁は見る者に気品の良さを思わせ、その薫りは女性達を虜にする。

教室の後ろに置かれた白薔薇は白い日差しを受けて、透明に消え入りそうに、儚さのようなものを表現していた。

 

「今日持ってきたのは白薔薇。花言葉は『純潔』っていうんですよ」

「純潔かぁ、まるでモモちゃんみたい!」

純潔の花言葉を持つ白薔薇は他にも『清純』や『私はあなたにふさわしい』などの花言葉も持つ。

いずれも白むくその姿にぴったり合う。

「やだぁ、純潔だなんて、恥ずかしいですよぉ」

「またまたぁ」

花の周りに、会話も華やぐ。

青春を謳歌する乙女達もまた、心に『純潔』という一輪の花を添えて、春野に萌えていた。

 

 しかし、すぐそばに嵐が迫っている事にモモは気付かない。

モモから薫る望みや愛情の芳醇な香気。

それが今、禍々しい一つの悪意によって、散らされようとしている事に彼女は気付かなかった。

 

 

『それに…あなた もう 終わってますし』

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

バキャアッ!!

校舎から離れた人気のない所。

体育館の裏でいきなり狂ったように怒声を上げると、アゼンダは足下にあった植木鉢を蹴り壊す。

あの端正な顔、あの不敵な表情、あの桃色の髪…

思い出して全てが憎らしかった。

あと一歩で金色の闇を仕留められる所だったのに。

 

(あいつさえ…あいつさえいなければ…)

ヤミへの報復は終わった。

しかし、地球に残した遺恨はそれだけではなかった。

 

 ―――――デビルーク星第三王女、モモ・ベリア・デビルーク。

2度目にヤミを襲撃した際、彼女は颯爽とアゼンダの前に現れ、いともたやすくアゼンダを一蹴してみせた。

あんな小娘に呆気なく倒された事も屈辱であったが、それ以上に応えたのが彼女の残した言葉と表情。

『それに…あなた もう 終わってますし』

飄々とした態度と余裕じみた言葉がアゼンダの脳裏を掴んで離さない。

まるで、脳をぐっと握られているかのように、あの時受けた痛みや屈辱が忘れられないのだ。

(待ってろよ、モモ・ベリア・デビルーク。そのキレイな顔をぐちゃぐちゃに歪めてやるからなァ…)

アゼンダの黒い欲望が再び舞いを始める。

 

 

 

「ふん♪ふん♪」

夕暮れが校舎を赤く染める放課後。

モモは上機嫌な様子で鼻歌を歌いながら、校舎から外れた所へ向かっていた。

(まさか、リトさんからアプローチが来るなんて…)

ステップを刻みながらポケットから一片の紙を取り出す。

その紙には『体育館倉庫で待っている、一人で放課後来てくれ、モモ』と。

そして最後に『結城リト』と署名があった。

 

(リトさん…体育館倉庫で一体何をなさるつもりなんでしょう…それに一人で来てくれって…)

一人でに口角が上がり、にやけ顔になってしまう。

(これはもう…愛の告白で決まりでしょう!)

リトへの愛のあまり、手紙の字面を自分の都合の良いように捉えてしまう。

短いスカートをひらめかせて、可憐な笑顔をときめかせて、意気揚々と人気のない方へ向かう。

 

 ちょうどテスト前だったせいか、いつもは体育館倉庫の前で練習している運動部が見当たらない。

人っ子一つない校庭の隅で、静かに緑色の無愛想な引き戸が立ちそびえる。

その扉の前で、一つ深呼吸をするモモ。

「すぅ…はぁ…よし!準備OK」

重たげな引き戸に手をかける。

(そういえば以前、私の方からリトさんをここに誘った事があったな…)

あの時はふとリトに会いたくなって呼び出したのだ。

倉庫で二人っきりになって、リトの体と触れ合った時の彼の息遣いやその温かさが思い出される。

途中でメアに邪魔をされて事は成就しなかったのだが。

 

 

 ガラガラと大きな音を立てて引き戸が開かれる。

薄暗がりに夕日が射し込むと、白いマットやオレンジ色のバスケットボールが顔を覗かせた。

 

(リトさんったら、隠れてるのかしら)

高鳴る胸を抑えながら、ひっそりと倉庫へ入るモモ。

苦くてツンとするような石灰の臭いがモモを迎え入れる。

 

「リトさーん、隠れてるんですかー?」

おずおずと声を発するモモ。

あまり大きな声を出しては他の人に気付かれる。

折角、リトの方から誘ってくれたのだ。

ハーレム計画へのまたとないチャンスは、二人っきりで堪能したかった。

 

 ガラガラガラ…ピシャッ

背後で扉が閉まる。

 

「…!?」

気付いた時にはもう遅し。

内側から引き戸に手をかけても一向に開く気配がなかった。

 

(閉じ込められた…?)

閉鎖された体育館倉庫ではマットの白ささえ暗闇で潰れる。

窓一つ見当たらなかったが、最悪、モモならこの倉庫を破壊すれば外へ出られる。

 

 しかし、誰が何のために…?

暗闇の中で顎に手を当てて、疑念を逡巡させる。

そんな中、突然明かりが照らされる。

 

「誰っ!?」

明かりが照らされた方を見ると誰かがいる。

見た所地球人ではないようだ。

褐色の肌に露出度の高いコスチューム。

その手に握られた鞭はモモの体を強張らせる。

 

「…どなたですか?」

鋭い視線を送りながら、相手の身元を問うモモ。

問われたアゼンダは一瞬きょとんと目を丸くするが、やがていつものような薄笑いを浮かべる。

「くっくっく…覚えられてないとは心外だねぇ、あたしは憎たらしいほど覚えてるのに」

握り拳を震わせて、その笑みの裏にはどす黒い怒りが見え透いている。

 

「誰だか知りませんが、ここから出してもらえますか?私、用事があるので」

不機嫌そうな顔で言い募るモモ。

それを受け流すように鼻で笑うアゼンダ。

 

 

 

「あんた、これを見てもそんな生意気な態度が取れるのかい?」

アゼンダが指を差したのはバスケットボールのカゴの横。

カゴの影では何かが蠢いていた。

 

(何か…いる?)

もぞもぞと蠢くそれは生き物であるらしい。

カゴの影になっている事からモモからは一体それが何なのかは分からなかったが。

 

「くくっ、それじゃ、本日のゲストを紹介しよう」

したり顔でアゼンダがカゴの横のそれをぐいと引っ掴む。

乱暴に引き摺られたそれはもぞもぞと抵抗しながらも、明かりの前に正体を現す。

その正体を眼前に、モモは思わず息を呑む。

 

「リト…さん…!?」

驚きを隠せる訳がない。

待ち合わせをしていた人物が全身を縛られた状態で現れるなど。

全身を縛られたリトは手足を雁字搦めにされ、口にはガムテープが貼られていた。

 

「むぅー!むぅむぅ!むぐっ!」

自由の利かない四肢で抗い、開かない口で声にならない声を発するリト。

外傷こそはないものの、きつく縛られたその姿は痛ましい。

驚きは徐々にアゼンダへの憤りへ変わってゆく。

 

「…私の大切な人に何をしてくれるんですか?」

目の色を変えて、可憐な顔に似つかわしくない三白眼で睨み付けるモモ。

しかし、アゼンダはその剣幕を煽るようにせせら笑う。

「怖いねぇ、それが王女様のする顔かい?」

アゼンダにとっては一度完膚無きまでに叩きのめされた相手。

その相手の怒りを目の前にしても余裕を見せつけられるのには理由があった。

 

 モモの手がポケットに滑り込んだ途端、リトの首元がちらりと光る。

アゼンダの手首から出された刃が白銀のような光を閃かせてリトの喉笛を脅かす。

「おっとぉ、怪しい行動をとったらどうなるか、分かるよな?」

「くっ…」

転送システム『デダイヤル』で植物を召喚できれば以前のようにアゼンダなど一蹴できるであろう。

しかし、人質に取られているのが最愛の人、結城リトなら手出しはできない。

リトの恐怖で見開いた目がモモの脳裏に焼き付く。

 

「くくっ、そうだ。それでいいんだ」

モモの行動を制約下に置いた優越感からか、アゼンダの口元からはしたない笑みがこぼれ出す。

興奮と歓喜でリトの首に当てがわれた刃が細かく震えていた。

 

 しかし、この状態から何をするつもりなのだろう。

リトの首に刃を当てながらモモに危害を加えるのは想像し難い。

何か命令でもしてくるのだろうか。

戦々恐々としながらも、モモはリトを救いアゼンダを倒す作戦を頭の中で練っていた。

 

「とりあえず、あんたの持ってる物、全部捨てな」

床を指差して、そこに捨てろと命令するアゼンダ。

「さぁ早く!」

刃の切先がリトの首にプツリと刺さり、小さな朱の玉が膨らむ。

 

「くっ…」

血を見ると心がざわめく。

苦渋の表情でポケットからデダイヤルを初めとした持ち物を床に落とし、それを蹴ってアゼンダの元へよこす。

 

 

 

 わずかな明かりで照らされた薄暗がりの中で、張り詰めたように神経を尖らせるモモ。

アゼンダは時折、刃を当てる角度を変えてみたりして、弄ぶようにリトやモモの反応を楽しむ。

「そうだ、今日はもう一人、特別なゲストに来てもらってるんだ…くくっ、それじゃあ出てきてもらおうか」

思い出したように口走り、糸を手繰り寄せるような仕草をしてみせるアゼンダ。

ふと8段積みの跳び箱がゴトッと物音を立てる。

急に通常跳び箱の一番上に置かれる、白い布の張られた大きな段がどすんと大きな音を立てて床へ落とされた。

一番上の段を失った跳び箱の中からは見覚えのある禿げ頭がてらりと闇の中で光っていた。

 

「校長先生!?」

またしても予期せぬ事態が起こる。

体育館倉庫の跳び箱の中には校長が潜んでいたのだ。

7段になった跳び箱から肥えた腹でつっかえながらも這い出てくる。

破廉恥極まりない事で知られる校長の事だ。

きっとまたよからぬ理由で跳び箱の中に入っていたのであろう。

そうモモは思っていた。

 

「…一体何をなさるおつもりで?」

直立不動の校長と得意げな笑みを浮かべるアゼンダ両方に警戒心を配りながら問いかけるモモ。

「くっくっ…あんたには想像できないだろうねぇ、今からデビルーク星第三王女、モモ・ベリア・デビルークの凌辱タイムが始まるなんてねぇ」

「はぁ?何を仰るのかと思えば」

結局モモにはアゼンダが何故ここまで手の込んだ事をするのか理解できなかった。

わざわざ人気のない体育館倉庫にモモを呼び出して、そこでリトを人質に取り、なぜか校長までいる。

モモにはアゼンダの心で渦巻くどす黒い憎しみや屈辱が理解できなかった。

 

 それに、なんだかこの校長、おかしい。

先程から表情一つ動かさず、真顔で直立している。

普段の校長なら体育館倉庫でモモと出くわした時点で発情して襲いかかっていても不思議ではない。

眉間にぐっと皺を寄せ、あれこれ推測するモモ。

モモはアゼンダが人を操る念動波を使える事を知らなかった。

 

「さっきから不思議そうに見てるねぇ」

モモの視線が校長に向かっているのを見て、反応するアゼンダ。

「なんでコイツをここに呼んだか教えてやろうか?」

見下すような口調が気に入らなかったが、そこはモモの気になる所である。

尋ねるまでもないが、モモはその口から校長が呼ばれた理由が語られるのを期待してしまう。

 

 

 

「つまり…こういう事さ!」

人さし指で天を仰ぐように合図を送ると、校長の体がぐらりと傾く。

肥えた腹の重みで前傾姿勢になったかのようないびつな格好で走り出すと、身に着けていたものを脱ぎ払い、いつもの雄叫びを発す。

「むひょおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

興奮した水牛のように猛然と向かうその先にはモモがいた。

あまりの勢いを前にして、思考よりも本能が反射的に動く。

 

「なっ!?」

パシィィンッ!!

何か叩いたような高い音が響くと、校長は駒のように一回転して、ばさりとモモの目の前で倒れた。

本来であれば生徒が教師を叩く事などご法度中のご法度だが、今回は致し方ない。

変態で名の通っている教師に猛然と迫られたら誰でも思わずビンタを喰らわせてしまうだろう。

特にモモのような純潔を守り通している少女であればなおさらの事。

 

「ぶ…ぐ…」

(リトさんの前ではしたない真似を…)

ミミズにように身悶える校長をよそに、リトの目の前で人を張り倒した事を悔いるモモ。

手にはぬめぬめとした中年特有の脂汗がへばり付いていた。

 

「くくっ、抵抗するなと言っただろうが」

笑いながらリトの首に刃を押し当てるアゼンダ。

「い、今のは不可抗力よ!いきなり迫られたから、つい…」

慌てて弁解するモモ。

その弁解が通じたのか、リトの首から刃がすーっと離れていく。

ふっと安堵の息をつくモモに、次なる試練が待ち受ける。

 

「服を脱げ」

「え?」

一瞬、アゼンダが何を言っているのか分からず、聞き直してしまうモモ。

「服を脱げって言ったんだよ、ほら早く!」

まくし立てて急かすアゼンダ。

モモにはその命令の意図を汲み取れなかった。

 

「…勘違いするなよ。あたしは別にあんたの裸に興味がある訳じゃねぇ。まだ何か隠し持ってるかもしれないし、それにこの後のお愉しみがあるしなぁ」

舌でてろりと上唇を舐めて、どこか含みのある事を言ってみせる。

命令されて裸になるのは不本意だがリトの命がかかっているのであれば、私情の挟まる余地はない。

心を無にして、肌色のセーターを脱ぐ。

 

 アゼンダの優越感丸出しの笑顔が目に付く。

本来であれば一睨みくらいしたいものだが、リトの身体に傷を付けさせる訳にはいかない。

そのリトの目の前で、目をつむり、次々と衣服を脱いでみせる。

 

「…」

下着とニーソックスだけになったところで、アゼンダの方を見遣るモモ。

これ以上はできれば脱ぎたくない。

肌色眩しいその姿を見れば、もう何も隠していない事は明らかであった。

 

 「それも脱ぎな」

ピンク色のブラジャーとパンツを指差して、さらに脱ぐ事を強要するアゼンダ。

非情な命令に、身じろぎしてしまうモモ。

自主的に裸になってリトの布団にもぐり込むのと命令されて裸にされるのでは話が違う。

拘束されたリトに視線に少し恥じらいを感じるモモ。

 

「チンタラしてるとどうなるか、分かるよなァ?」

リトの命と自分の裸。

どちらが大事か、火を見るより明らかだ。

「言われなくっても…」

背中に手を回し、ブラジャーのホックを外すモモ。

ぱさりとブラジャーが床に落ちると、高校一年生のものとは思えない豊かな乳房が露わになる。

 

 パンツに手をかけると、リトの呻き声が聞こえた。

全身を縛られて、刃物で脅されながらも必死の形相で何かを訴えている。

おそらくアゼンダに止めさせるよう訴えているのであろう。

しかし、今モモが行動を起こせば間違いなくリトは殺されてしまうであろう。

モモにとっては最愛の人でもアゼンダにとってはただの憎むべき地球人に過ぎないのだから。

 

 すーっと一気にパンツを下ろすモモ。

それを見て何やら呻いているリトをよそにひゅーっと嘲るような口笛を吹くアゼンダ。

黒のニーソックスのみとなったモモの裸体は暗がりに青白く光る。

その様はまるで純潔の象徴たる聖像がオイル・ランプに灯されるようであった。

 

 

 

「くっくっく、いいねえ、命令しただけで裸になってくれる王女様なんて」

「くぅっ…」

屈辱に歯噛みするモモ。

しかし、これもリトの身を守るため。

赤面しながらも目を硬く閉じ、抗いたい気持ちを鎮める。

 

「さぁて、今日のメインイベントを始めようかぁ、くっくっく」

溢れる征服感に愉悦の笑みを漏らし、地獄の始まりを告げるアゼンダ。

「もう回復してるだろ?」

独り言のようにそう呟き、手繰るように手を遊ばせる。

すると、先程モモに張り手を喰らい、地面でのたうち回っていたはずの校長が嘘のように立ち上がる。

 

 すっと全裸のモモの前に立ちはだかる校長。

いつもの校長ならもう既にモモの裸体にむしゃぶりついているだろう。

しかし、無表情のまま立ち尽くしているのはやはりアゼンダに操られている証拠であった。

 

「何を、する気…?」

もう薄々何をされるのか分かっていた。

ここにわざわざ校長を選んで連れてきた理由、リトを人質に取り反抗できなくした理由。

そしてアゼンダの言っていた『デビルーク星第三王女、モモ・ベリア・デビルークの凌辱タイム』とは如何なるものなのか。

想像するだけで怖気が走る。

 

 

「それじゃ始めようか…ヤれ」

「むひょおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

軛から放たれた猛獣のように、いや豚のように獲物に跳びかかる校長。

狙うはモモの若く、清く、瑞々しい肢体である。

 

「いやぁあああっ!」

弛み切った肥満体がモモのしなやかな肉体にべちゃつく。

ぬめついた脂や汗が糊のようにモモの肌に貼り付き、モモの不快感を喚起する。

 

 (この…っ!)

今すぐ校長を張り倒したい。

あまりの気持ち悪さに全身が鳥肌立つ。

しかし、抵抗する事は許されない。

今抵抗してしまえばモモはアゼンダに対して2度反抗した事になる。

『仏の顔も3度まで』という言葉があるが、仏で3度ならアゼンダは1度でもおかしくない。

今抵抗してしまえば間違いなくリトに危害が加えられる。

震える手を自戒するように、硬く背中で両手を組んだ。

 

「ハァ…ハァ…」

下着一丁でモモを抱きすくめる校長。

二人が教師と生徒だという事を除いても、社会的にとても容認し難い光景。

まるで華奢なモモの体が太鼓腹に埋まっていくようにさえ見える。

溢れる涎をぼたぼた垂らしながら、愛おしそうに裸体をすりつける。

 

「くっくっく、どうだい?今の気分は?」

(最低よ…)

アゼンダのうわずった声が聞こえる。

校長の体でその姿は見えなかったが、きっと征服感に満ちた悦びの笑みを浮かべている事だろう。

「分かっちゃいるとは思うが、もし抵抗したらこの男をブッ殺すからねぇ」

念に念を押すアゼンダ。

その言葉でモモの心に立つ細波も引いてゆく。

 

「そうだ、それでいいんだ。良いかい?何をされても抵抗するんじゃないよォ…」

嫌な予感がする。

何か確認するような独り言がおそらくそれの前兆だった。

校長の両手ががしっとモモの両肩を捉えたかと思うと、一気にその顔が近付いてくる。

 

ぶちゅううううううっ!

(…え?)

一瞬、それをされたモモですら気付かなかった。

いきなり校長の顔が近付いてきて…唇に何か温かいものが触れてきた。

顔が近くにあって、唇の生温かい感触。

既に数秒経っていた。

感性は分かっていた、しかし理性は認めなかった。

ファーストキスは豚小屋の味がした。

 

(い…や…)

じわっと視界が滲んでくる。

今まで最愛のリト相手にも守り続けてきたファーストキス。

いずれは彼に譲るつもりであったが、彼女なりに時と場所を選びたかった。

恋愛ゲームにも負けない、ロマンチックなシチュエーションをモモは心密かに待ち望んでいた。

それほどまでに拘っていたのは、他でもない、ファーストキスは乙女の憧れだから。

 

 それが今、一瞬にして奪い去られた。

もう二度と帰ってこない。

豚のような中年男の唇から二度と帰ってこない。

悲しみの涙がモモの頬をつたっていく。

 

 

 

 ぶよぶよの唇が唾液のアーチを引いて離れてゆく。

校長の体が離れるとアゼンダの顔が見えた。

「ハハハッ!良いカオだねェ、モモ・ベリア・デビルーク!」

「うぅ…」

涙でくしゃくしゃになった顔を俯いて隠そうとする。

しかし、下を向いた瞬間、校長に顎を掴まれ、無理やり顔を上げさせられる。

 

「ハハッ、休んでる暇はねーぞォ」

今度はモモの歳の割に豊かな乳房に校長の手が伸びる。

両手で強く、好き放題にまだ成長中の乳房を揉みしだく。

 

(気持ち悪い…)

好きでもない中年男の汗でじっとりと湿った手に揉みしだかれ、快感の欠片も感じられない。

校長の荒くなった鼻息が乳房に吹きかかり、それが余計に不快感を感じさせる。

 

「歳の割にはえっちなおっぱいですなぁ~」

念動波によるコントロールが緩いのか、時折校長の本心が漏れる。

「おじさんがもっともっとおっきくしてあげるからね、モモちゃん」

生徒の成長を望むという教師の本分をよからぬ所で発揮させようとする校長。

屈辱と憤りで思わずビンタをかましたくなる気持ちを抑える。

 

 

「むふううううううう!」

「きゃっ!?」

それまで無我夢中で乳を揉みしだいていた校長が急にモモに覆い被さり、マットへ押し倒す。

お互い裸で絡み合うように倒れると、大事な部分と大事な部分が触れ合う。

 

(この体勢…まるで…)

下着越しではあったものの、校長の股間がモモの下半身に触れる。

両手を重ね合わされ、磔のような姿勢でマットに釘付けにされると、校長に対して体を開かされる。

その体制はまるで愛し合う二人が正常位で抱き合っているようにさえ見えた。

 

(こんな姿…!リトさんに見られるなんて!)

最愛の人の目の前で好きでもない中年男に組み敷かれる。

私の裸を見ていいのはリトさんだけなのに。

そのリトの前で別の男に抱かれるのが恥ずかしくてしょうがなかった。

 

 物理的に抵抗する事は許されない。

しかし、圧し掛かる校長を睨み付ける事で抵抗の意は示す。

そうでもしてなければ、自分の自尊心や矜持が潰れてしまいそうだった。

 

 

 

「くっくっく、イイ表情だねェ…そういうカオが見たかったんだよあたしは!」

苦渋のモモを見て、充実したような笑みを漏らすアゼンダ。

「だが、あたしはもっともっと、あんたの苦しむカオが見たいんだよ…あんたに負けた時のあたしみたいなねェ」

モモの体に圧し掛かっていた校長が、自身の下着をずり下ろす。

露わになった股間から現れたのは鞠のような肥満体にはあまりにも不似合いな岩のようなペニスであった。

 

「い…や…」

興奮で息を急き立てる校長の胸の下で、恐怖で体を震わせるモモ。

男性器を見たのが初めてという訳ではない。

リトのモノを間近で直視した事があるが、ガチガチに勃起した雄姿を間近で見るのは初めてであった。

 

 先程まではまだ抵抗する意志を表に出す事ができたモモ。

しかし、岩のように剣阻で傲岸に反り立ったソレを目の当たりにすると、顎をわなわなと震わせ、途端に怯えた表情を見せてしまう。

いつもは性的なちょっかいをリトにする事もあるが、まさか自分が不本意な形で、性的な辱めを受けるとは思っていなかった。

思えば、以前リトをこの体育館倉庫に連れ込んだ時もリトの手が体に触れたのに驚いて、つい引けってしまった。

 

「どうしたァ?チ○ポを見た途端、急に大人しくなっちまって」

アゼンダのせせら笑う声が聞こえる。

「くっくっく、見せられただけでこのカオなら、挿れられたらどんなカオになるだろうな?」

「!?」

はぁはぁと息を急き切らして、校長の腰がぐぐっと迫ってくる。

モモの純潔を穢さんと、どす黒い野望が近付いてくる。

 

「いやぁあっ!」

我を忘れて校長の腕の中でもがくモモ。

手で胸を突き押して、足で下腹を蹴り上げる。

足を滑らせた校長はたまらず仰け反るように後方へ倒れてしまう。

 

「はっ!リトさん!!」

校長を蹴り倒した後で自分が何をしてしまったのか気付く。

リトの方をはっと見ると、首に赤い線が一筋、薄暗がりの中で光っていた。

 

「抵抗するな、って言ったよな?」

自分の命令に背かれた事がよほど気に入らなかったのか、刃を指で撫ぜながら奥歯をギリギリ鳴らすアゼンダ。

その足下ではリトがなんとか拘束から逃れようともがいている。

「あ、あれは、いきなりあんな事されたら!誰だって…」

「そうだよなァ…あんな事されたら、誰だって抵抗しちまうよなァ!!」

言い終わるや否や、刃をリトの顔面に向けて思いっきり突き立てるアゼンダ。

「リトさん!!!」

ガツッ!という鈍い音と共に床に溜まっていた石灰が巻き上がる。

目を見開き、口を開けたまま、巻き上がった白い灰煙の中を見守るモモ。

その間は時が止まったようにさえ感じられた。

 

 

 

 やがて、煙が引いてくると、銀色の刃が靄の中で閃く。

その切先は向けられたリトの顔ではなく、コンクリートの床に突き立てられていた。

まさにリトの目と鼻の先、1cm程先の床に突き立てられていた。

 

「ーっ!」

それを見て、一先ずは安堵するモモ。

恐怖で目を剥いたまま動けないでいるリトを前に、胸が同情心で軋む。

(可哀想なリトさん…)

助けられずにいる自分の不甲斐なさを感じざるを得なかったが、彼の命は助かっている。

ほっと息をつくモモ。

しかし、彼女にはさらなる責め苦が待っていた。

 

 刃を床から抜き、ぬらりと立ち上がるアゼンダ。

その顔にはいかにも残忍そうな笑みを浮かべていた。

 

「何度も反抗するような生意気なガキにはお仕置きをしてあげなきゃねェ」

獲物を前にした蛇のように、舌舐めずりをして唇を濡らす。

「うんと惨い目に遭わせてやるよォ…くっくっく」

アゼンダの指が宙で遊ぶ。

 

「むひょおおおおおおおおおおおおっ!!」

再びその太い腕に捕まると、淫惑のマットへ引き摺り込まれる。

両手をつながれ、また磔のような姿勢にさせられると、校長の涎がぼたぼたとモモの顔に垂らされる。

 

(ううっ、汚い…)

なんとかこの状況を脱したい。

なんとかリトさんを助け出したい。

けれどその二つを叶えようとすれば、必ず片一方は失ってしまう。

リトの命を優先するのであれば、この状況を打開しようとしてはいけない。

自分の身を優先するのであれば、リトの命はないだろう。

(じゃあ、どうすれば良いの!?)

相反する二つの望みに板挟みになる心。

しかし、そのアンビバレンスに選択の余地を与えてくれるほど、アゼンダは優しくなかった。

 

 

「さっきみたいに抵抗されたらまずいからねェ、ちゃっちゃとヤっちまうか」

ニーソックス越しにモモの足首を掴み、股を開かせる。

抵抗する猶予も与えられないまま、未だ誰の侵入も許していない秘密の花園に、校長のどす黒い野棒が迫ってゆく。

「やっ、待って!お願いっ!」

半ば悲鳴に近い声で懇願するモモ。

リトの目の前で純潔を失うのだけは避けたかった。

 

当のリトは何やら猿轡を嵌められながらも叫んでいる。

きっとモモの身の安全を図ろうとする声だろう。

そんな心優しさがこの時だけはモモの心に痛く刺さった。

 

「ごちゃごちゃうるせえ!オラッ、挿れるぞ!!」

その怒号のように、ソレは急に、そして烈しく、モモの秘部を貫いた。

一気にせり出された肉棒はモモの処女膜を突き破り、膣内を一杯に満たす。

「ひぎぃぃっ!!いやぁああああああああああああああああっ!!!!」

濃紫の瞳が悲しみの涙で濡れ、アメジストのように光った。

 

パンッ!パンッ!

10畳程の狭い空間で肉と肉のぶつかり合う、弾けるような音が響き渡る。

肉団子のような見た目によらず矢継ぎ早に腰の抽送を繰り返すと、その衝撃でモモが打ちひしがれるように体をビクビク震わせる。

屈辱や痛みで硬くつむられた両眼からは涙が頬を伝って、流れる。

 

 「ぶほお、はぁっ、んー…んちゅっ、んむ、ふぅー、ふぅっ!むちゅ、くちゃっ、ちゅばっ!」

「んんっ!う゛う゛っ…んあ、ふぅっ、んぐ、んあぁっ!!」

股間と股間で一つになっているのに加えて、唇と唇を重ね合わせて、より一心同体に近付こうとする校長。

キスをしながらの挿入が余程気持ちいいのか、はち切れんばかりに膨れ上がったペニスがさらにモモの中で大きくなる。

 

 一方的に唾液を注ぎ込まれ、吐き気を催さずにはいられないモモ。

興奮した校長の凌辱はさらにエスカレートし、モモの口腔に舌を突き出しては、無理やりモモの舌に絡み付かせてくる。

本当はその舌を思いっきり噛み切ってやりたかったけど、そんな事をしたら間違いなくリトの命は奪われる。

分厚く、ねとねとした舌が蹂躙してくるのに耐え忍ぶのみであった。

 

「くっくっく!良いザマだねェ、モモ・ベリア・デビルーク!」

歓喜と興奮でうわずった声が聞こえてくる。

「どうだい?デビルーク星の王女たる自分が、醜いブタみてぇなオッサンに犯されるってのは!」

客観的に見れば、うら若き王女が醜い中年男に犯される事など普通はあり得ない事だ。

その有り得ない状況に自分が陥っているという事をアゼンダの声で認識させられ、屈辱を喚起させられる。

さらにデビルーク星の名前を出されると、自分の純潔だけでなく、デビルーク星の威信までも穢してしまったように思えてならなかった。

 

 

 

(私…どうすれば良いの…)

あまりの屈辱や不快感でもはや抗う意志さえ奪われかけていた。

リトを助けて、二人でここから逃げて、憎きアゼンダを倒したい。

しかし、それを可能にする糸口が全く見つからない。

それどころか校長の重圧で酸欠になっていき、思考がだんだん鈍っていく。

絶望の陰雲を照らす光明はどこにもない、ように思えた。

 

「一つ取引をしてやろうか」

アゼンダが何かを静止するように手を広げると、校長の体がモモから離れる。

「はぁ…はぁ…取引…?」

息も絶え絶えながら、アゼンダの言葉に反応するモモ。

「そう、取引。さっきからあたしはそのオッサンを念動波で操作してるんだが、今からあたしの言う事にあんたが従えば念動波を解いてやるよ。ついでにコイツも解放してやる」

「!?」

コイツ、と言ってリトの肩をぼんと押す。

モモを解放した上、リトも解放する。

その条件の良さに驚きを隠せない。

 

「…」

リトを人質に取られた状況で、モモは実質アゼンダの支配下にある。

つまり、モモにとって大抵の要求は呑まざるを得ない状況だ。

しかし、今アゼンダは『従えば』とモモに選択の余地を与えた。

支配下に置いてもなお、呑ませづらいような要求なのだろうか。

何か裏があるような口ぶり猜疑心を尖らせる。

 

「…もし、従わなかったら?」

「従わなかったら何もナシだ。今まで通り念動波で操って、その豚の精子をくれてやる」

「ッ!」

精子という言葉を出され、妊娠の恐怖がぞわりと背筋を走る。

しかも相手は豚…ではなく校長だ。

破廉恥精神丸出しの太った中年オヤジの子どもを孕まされるなどたまったものではない。

 

「…要求は、何?」

このまま何もせずに終わるくらいだったら。

その思いに背中を押されたモモが自ら問いかける。

「喰いついてきたねェ」

アゼンダがしたり顔で応じる。

「要求は簡単だ。そこで『今までの非礼をお許し下さいアゼンダ様。どうかこの愚かなモモ・ベリア・デビルークめに慈悲を』って言え」

 

 正に悪魔の要求と言うべきか。

あまりにも屈辱的な要求の内容に思わず呆気にとられるモモ。

そんな事を言ってしまえば彼女のデビルーク星第三王女としての誇りはたちまち瓦解してしまうだろう。

「くっくっく!あたしは優しいからねェ…あんたがあたしに対してやった事に誠意を見せて謝罪してくれたら許してやるよ。そしたらあたしにとってあんたを拘束する理由はなくなるから、解放もしてやる」

「そ、そんなの…言える訳ないでしょう…」

言い淀むモモに表情を曇らせるアゼンダ。

「言えないのか?それじゃあ、コイツの命を頂こうか」

すぐさま躊躇なくリトの喉笛を切り裂こうとする。

慌てて訂正するモモ。

「ああっ!ちょっと待って下さい!心の準備が…」

「心の準備だと…じゃあ言う気はあるんだね?」

「…はい」

流されるように渋々返事をしてしまったモモ。

しかし、リトの命を救うにはこれしかなかった。

 

「くっくっく、そうかいそうかい。そりゃ良かった。だけど、あたしは待たされるのが嫌いでねェ」

苛立っているのか、足を小刻みにカツカツと踏み鳴らすアゼンダ。

「心の準備なんて、すぐにさせてやるよ、ほら」

「え…?」

突然、背後からぎゅっと抱きすくめられる。

ずしりと重たく、生温かいその感触はすぐに校長だと分かった。

 

「いやぁああああああああっ!!」

ずぶっ、ずぷぷぷぷっ

躊躇なく、背後から貫かれる。

校長と顔を合わせながらの正常位も精神的にかなり苦痛であったが、今回のアゼンダの方へ顔を向けながら背後から突かれるのはかなり屈辱的であった。

 

 後ろから乳房を揉まれながら、ズコズコと激しいピストンを受けるモモ。

「制限時間はソイツが果てるまでだ。それまでにあんたがあたしの要求を呑めばソイツの念動波は解いてやる」

「そんな…この体勢でっ、言えだなんてっ」

ただでさえ校長に後ろから乗られて息苦しいのに、カエルの交尾のような体勢でアゼンダに許しを乞うなど、一つの星の王女であるモモにとってはあまりにも屈辱的であった。

 

 しかし、それでも言わなければならない。

最愛の人の命と王女のプライド。

どちらも天秤にかけ難い、とてもとても重たいもの。

しかし、今自分がここで自尊心を折って、要求に従えばそれで全てが終わる。

モモは最愛の人のために口を開いた。

 

「い…今までの…非礼を、お、お許しくださああっ!」

校長のピストン運動が急に激しくなり、途中であらぬ声を出してしまうモモ。

羞恥で頬を赤く染めるモモにアゼンダはハッハッハと大口を開けて笑ってみせる。

「無様だねェ、王女ともあろう者が…ただ、あたしの要求を呑もうって姿勢は褒めてやるよ」

「くぅっ…!」

屈辱で奥歯を噛み締めるモモ。

 

「さぁ、続きを言うんだ!」

興奮まじりに無闇やたらと催促してくる。

その勝ち誇った顔を見るだけで、続きを言う気力が奪われていく気がしたが、心を無にして続きを言う。

「い、いままでの…非礼をお、お許し下さい…あ、ア、アゼンダ…さ…ま」

「くっくっく、いいぞォ」

アゼンダもその言葉が聞きたかったのか、妙にこの時だけは校長の動きが大人しかった。

 

「どうか、このお、おろかな……うっ、モモ・ベリア・デビルーク…めに、ぐすっ、じひを…」

自分の名前を言う所で涙がこぼれてくる。

父や母から受けた貴き自分の名前を卑俗で賤劣なアゼンダの前で汚している事が許せなかった。

 

 

 

 泣き顔を見せまいと頭を垂れるように俯くと、ぽたぽたと涙が落ちてくる。

アゼンダの如き卑しき者に為すがままにされている、そんな自分が情けなくてしょうがなかった。

 

 とはいえ、自分はアゼンダの悪魔の要求を呑んだのだ。

この忌まわしい重圧からやっと逃れられる。

 

「…あぁ、そうだったな、念動波を解く約束だったな」

やっと、終わる。

苦痛と屈辱の軛から解かれて、張り詰めた神経が一気に緩み出す。

「…ほら、今解いたよ」

アゼンダの指が動き、念動波が解かれた。

 

 

「…ひょっ!?」

背後で驚いている校長の声が聞こえる。

その声色を聞くに、どうやら本当に念動波は解かれたようだ。

ふぅっ、と安堵の息をついて、立ち上がろうとするモモ。

 

「むひょおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

「え?…きゃあっ!」

安息の時が訪れると思った矢先。

いきなり背後から抱きすくめられ、押し倒されるモモ。

 

「ちょっと!?念動波は解いたんじゃなかったの!?」

校長に圧し掛かられながら、半ば叫ぶような声でアゼンダに問う。

 

「あたしが嘘吐いたとでも思ってるのかい?」

舌を出して、してやったりといった表情のアゼンダ。

「くっくっく、大体考えてもみてごらんよ。変態で名の通ってるソイツの前であんたが裸になってたらどうなるか…ガマンできないはずだろ?」

「!?」

「あたしは今何もソイツに手を加えちゃいないよ。ただソイツが自分の意志で自分の欲求で動いてるだけさ」

確かにアゼンダの念動波は解けている。

しかし、念動波が解けた後の、素の校長はどういった人物か。

校内でも破廉恥な言動で知られ、要注意人物にマークされているような人物だ。

そんな男の前でモモのような美少女が裸になっていたらどうなるか。

当然、襲いかかってしまうだろう。

 

「むひょおおおおおおおおおっ!!!」

走り出した欲望は止まれない。

教師と生徒という関係を超えて、猛る性欲が容赦なくモモに襲いかかる。

 

「いやっ、やめてっ!ぅあっ、いやぁあああああああああっ!!!」

再び正常位で合体する二人。

念動波で操られていた時よりも校長の動きは軽快で、素早く腰の抽送を繰り返す。

 

(うそ…私、はめられたの…?)

アゼンダのしてやったりという顔が脳裏に焼き付いている。

最初からこうなる事はアゼンダによって仕組まれていたのだ。

純潔を校長に奪われ、アゼンダに許しを乞わされ、そして自分が意のままに操られていたという敗北感。

悔しさと自分への情けなさで視界が滲んでゆく。

 

「むおおっ…はぁ、はぁ…もうっ!ガマンできませんぞおおおおおおおおおっ!!!」

絞り出すような声で呻きを上げる校長。

念動波で操られていた時に何度かモモに挿れていたせいか、絶頂は既に近かった。

「いや…お願い、それだけはぁっ!」

泣きじゃくりながら懇願するモモ。

しかし、その願いはあまりにも遠く、届かなかった。

 

「むほおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

「んはぁああああああああああああああああっ!!」

校長の腰が跳ねるように躍動したかと思うと、肉棒が小刻みにびくびくと脈動する。

モモの子宮口にぴったりと押しつけられていた鈴口から熱い精子が吐き出される。

どろどろの白濁はモモの清く尊い子宮を汚していった。

 

「お笑いだねェ、デビルーク星第三王女が地球の醜い豚の子供を孕むなんて」

(いや…出てる…熱いのが、私の中に…)

胎内でとぐろを巻く熱い感触に打ちひしがれるモモ。

今この瞬間、校長のDNAが自身に刻み込まれているとは思いたくなかった。

 

「くっくっく、良いカオになったねェ、記念に撮ってやるよ」

カシャッ!

薄暗い倉庫内が一瞬フラッシュで閃く。

どうやらアゼンダがカメラでモモの事を撮っているようだ。

 

「どういう…おつもりなんですか…?」

かすれた声で力なく問いかけるモモ。

その問いかけに意気揚々とした表情で答える。

「あんたの可愛い顔を銀河中に広めてやろうと思ってさ。まさかデビルーク星の王女が地球でレイプされてるなんて誰も思ってないだろ」

モモに近付いていって、色んなアングルから校長と一つになっているモモを撮影する。

「雑誌にでも売れば高くつくだろうねェ…くっくっく、さてどうしてやろうか」

アゼンダはモモが犯されている写真をメディアに売り込んで、モモの痴態を銀河中にばらまく魂胆だった。

 

「そんな事したら…いや、いやぁ…」

王女としての立場だけでなく、人としての立場すら失われてしまう。

想像するだけで絶望感が胸いっぱいに広がってくる。

「いやだ…もう…やめ、て…うぅ…ぐすっ」

「ハッハッハ!無様だねェ、モモ・ベリア・デビルーク!そうやってあたしに盾突いた事を後悔してるんだな!ハッハッハ!ハーハッハ!!」

少女のすすり泣く声をかき消すように、悪魔の高らかな笑い声が響き渡る。

その笑い声は悪魔の理不尽な勝利を告げた。

 

 

 

 放課後、焼けるように赤く染まった夕暮れ。

生徒達は皆帰り、人一人いない教室は黄昏を浴びる。

煉瓦色に光る教室の隅で、一際目立つ真っ白の花、モモが持ってきた白薔薇がひっそりと咲いていた。

よく見ると一本、茎が折れて、項垂れるように花弁を床へと向けている。

『純潔』の花言葉を持つ白薔薇。

その折れた姿はまるで、持ち主の運命を象徴しているようであった。

 

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