※この作品はR-18です。

陵辱短篇集   作:perv

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アイドルマスター
アイドルマスターシンデレラガールズ 新田美波


 粗っぽく青いベンキを撒いたような青天、塗り残された白地が雲のように浮いていて。

その朝は「んっ…」という声に始まった。

ぎい、と軽く軋むベッド。

その上で若い女の肢体が伸び、束ねられた茶髪が揺れる。

"寝間着"と呼ぶに相応しい彼女の衣服からはすべすべの健康的な肌がのぞく。

朝7時、新田美波という一人の少女の寝覚めであった。

 

 砂糖を入れないブラックコーヒー。

混ざり気のない黒いみなもが彼女の眠たげな顔を映し出す。

「レポートで夜更かししたからまだちょっと眠いな…」

大学2年生である美波。

どうやら昨晩は課題に追われ、あまり寝れなかったらしい。

「うん?」

そして、彼女が持つもう一つの顔は。

 

 その茶色い瞳が一人のスーツ姿の男を捉える。

(あっ、プロデューサーさんだ…もしかしていつもこの時間にここを通るのかな…♪)

彼女が所属する芸能事務所『765プロダクション』で所属するアイドルのプロデューサーを務めるその男。

新田美波は現役のアイドルであった。

彼の姿を認め、その整った容貌に笑みが浮かぶ。

(挨拶…したいけどここから声を張るのはね…)

美波がいるのはマンションの上階。

大きな声を出せば彼に伝わるだろうが、周りには他の見ず知らずの人達も歩いている。

 

 薄くメイクをしただけだというのに、その美貌は朝の日差しに照らされてまぶしささえ感じさせる。

垂れ目がちなアーモンドアイは優しげで落ち着いた雰囲気を持ち、"女神"と形容される事もあるほど。

得意のスポーツで培われた健康的なプロポーションも彼女のアイドルとしての武器であり、大学1年次にはミスコンで優勝した経験も持つ。

そんなこれ以上ないほどに美しい少女が頭を悩ませる存在。

(せめて向こうが気付いてくれれば…も~っ、ここが私の家って知ってるよね?)

こめかみをぐりぐりと指で押しやりながら、困ったような表情を見せる美波。

『私の事を見て』、この感情を一般的に何と呼ぶのか。

しかし、アイドルとそのプロデューサー。

社会的には、二人の間にはただならざる壁がそびえ立っていて。

(少しくらい見てくれても…えーい気付け気付け気付け!ユッコちゃんみたいにサイキック――)

同じ事務所のアイドルである堀裕子の真似をしながら祈る美波。

手を振った自分と彼の視線とがかち合った事に自分でも驚いて。

 

 (…あっ気付いてくれた!)

ぱぁっと、美波の表情が華やぐ。

こちらを見て、小さく手を振り返してくれるプロデューサー。

その美貌に惹かれてか彼の周りで歩いている人達も美波の方へ視線を集めてしまうが、お構いなしに"その時間"を味わう美波。

彼が通り過ぎるまで、ずっと手を振り続ける。

目が合って、手を振り返してくれた。

それだけで彼女は幸せだった。

恋と言うにはまだ未熟な感情なのかもしれない。

単なる憧れや尊敬といった感情なのかもしれない。

それが社会的に認められない事は美波もよく分かっている。

年齢も離れているし。

だが、19歳の少女のうら若き乙女心は明らかに、彼の視線に揺らいでいた。

叶わぬ想いなのだと解ってはいながら…

こうして、美波の朝はご機嫌に始まった。

 

 

 鼻歌を歌いながら、マグカップを洗う。

(少し早いけど、私も大学に行く準備をしようかな。ふふっ、今日も素敵な一日になりそう♪)

ピンポーン。

突如、鳴り響くインターホン。

(…?誰かしら。宅急便にしては朝早すぎる気がするけど…)

常識的に考えれば朝の7時に宅急便などありえない。

それは美波も分かっている。

でなければ誰なのか。

美波にはその心当たりはなかった。

モニターに映る一人の中年男性を見て、ご機嫌だった美波の表情は一転、強張る。

 

 (誰…)

このマンションは厳重なセキュリティで守られている。

エントランスの扉は勿論、階段はなくエレベーターを使うのにも鍵がないと動かない仕組みだ。

心配性なパパもここなら大丈夫だろうと、美波の一人暮らしを認めてくれたほど。

なので知り合い以外に滅多な事では来客は無いはずなのだが…

今この部屋には美波一人。

そしてドアの前では一人の見知らぬ中年男性。

(やだ…)

ぞわりと、不審感と少しの恐怖を覚えながら、存在を悟られぬよう息を潜める。

 

 

 やがて、モニターには何も映らなくなった。

のぞき穴を見てみても、外には誰もいないようであった。

ほっと、息を吐いて少し落ち着く。

そういえば何だったのだろう?

宅急便だったら不在連絡票でも投函されているはず。

(もしパパからの贈り物だったら…)

ガチャリと解錠して、ドアを開けた刹那――――

 

 

 「きゃあっ!!?」

強風のように部屋に入ってきた"何か"。

それは美波の体をさらって、そのまま部屋の中まで押し込んでくる。

どさりっ、と硬い廊下に押し倒すと、そのまま男が美波の体に跨がる。

間違いない、さっきドアの前にいた男だ。

癖毛の強い短髪に、肥えた体。

背は美波より低いほどだが、半袖のTシャツに張り詰めたその肥満体はもしかしたら美波の倍ほどの重さがあるかもしれない。

そんな重しに跨がられ、全く身動きがとれないどころか胃が潰れそうなほど苦しい。

「ぐ、え…っ、だ、誰…っ!?」

ジタバタともがく美波。

だが、彼女のか弱い抵抗では男の肥満体はびくともせず。

 

 奥にベッドがあるのを見つけたか、美波の体を抱き抱えてそこへ運ぶ男。

(く、臭い…っ!)

何日間も体を洗っていない臭い。

汗と垢と脂とがぶよぶよに肥えた肉体の皺と皺との間に堆積して、最悪の悪臭を生み出す。

そしてその肉体へ抱き寄せられる美波。

(お゛えぇっ…)

抵抗しようにも臭すぎて、それだけで意識が遠のいてしまいそう。

そのまま45kgのか細い身体はベッドに投げ出され、抑え付けられる。

 

 「あんっ!」

重たい体が被さってきて、思わず息が漏れる。

男は美波の両腕を掴むと、おもむろに唇を近付けてきた。

彼女が目を見開き、抵抗しようとした時には時既に遅く。

「ん゛ッ…!?」

二つの唇の隙間から美波のくぐもった声が漏れる。

唇も魚が腐ったような汚臭を放っており、そのまま唾液を流し込む。

「う゛っ…!お゛え゛ッ…ぶっ…!う゛ぅ゛…」

普段、彼女がライブで響かせるような歌声とはかけ離れた、醜く苦しげな声が漏れる。

 

 「んぶちゅっ、れろれろれろ!ぢゅるっべちゃっ、べろっん゛くっぶちゅ!くぷっべろべちゃっぶちゅっ!」

赤ん坊が食事をするが如く、いやそれ以上に汚らしく不作法に美波の唇を貪る男。

薄く、艶やかな唇をバキュームのように何度も吸い上げては、舌で唾液を塗りたくる。

その唇が未だかつて誰も接吻した事のない乙女のものだとは知る由もなく。

そしてその硬く瞑られた両瞼から涙が零れ落ちている事にも気付かず。

 

 (お゛え゛…!イヤッ…嫌ぁあああっ…!)

見ず知らずの、それも自分よりもずっと年上の太った臭い男に、ファーストキスを奪われてしまった美波。

吐き気と嫌悪の狭間で薄らぐ意識の中で、はっきりと自身の純情を踏みにじられた事だけは自覚していた。

どうして?どうしてこんな事に…

あまりにも突然の事すぎて意味不明だった。

もしかして、まだ寝ていて夢の中での出来事なのかも。

きっとそうだ!これは悪夢なんだ。

だとすればさっきのプロデューサーの微笑んだ表情も…

(うっ…!)

彼の顔が脳裏に浮かんだ瞬間、心の傷が抉られる。

 

 幸せな記憶と不幸な今。

それは目の前で起こっている事が夢などではないという事を、美波にまざまざと教示した。

「べちょっぶちゅぢゅっるっぶぼぼっ!べろぶちゅっ、くちゃっ、れろんぐちゅっんぶぐちゅっ!!」

貪られる唇。

19歳にして、未だかつて誰も触れた事のなかった乙女の唇。

それが今、無惨にも汚された。

名前も年齢も知らない、突然自宅に侵入してきた変質者に。

 

 美波がイヤイヤと首を振っても、男がその小さな顔を掴んで離さない。

まるでスクイーザーに押し付けられたレモンの如く、その唇は搾り上げられ、潰される。

"汚液"と表現するに相応しい唾液が大量に美波の口腔内に注がれ、図らずもそれを飲み込んでしまう。

そしてその度にこみ上げてくる嘔吐感。

腹部を圧迫されている事もあり、唇で蓋をされているとはいえ、もう限界を迎えそうになっていた。

 

 

 10分ほどの時が経て、ようやく美波の唇は解放される。

「ぶへへ…どうだった?僕とのキチュは?甘くて軟らかかったねぇ~」

初めて聞いた男の声。

"肉ばんだ"とでも表現すれば良いのか、幾層にも重なり合った肉と肉とが共鳴し合って発される厚ぼったい声…というか。

とにかく聞いてて気分の良くなる声ではない。

豚のような声だ。

 

 「う゛っ!!お゛え゛えっ…ぇっ」

いきなり美波の身体が緊張したかと思えば、顔を背けて嘔吐してしまう。

ベッドのシーツに飛び散る吐瀉物。

男もびっくりしたのか、思わず腰を浮かせてしまう。

「う゛ぇ゛…ぇ…」

自由になった美波が体を横にして、丸まったまま全身をわなわなと震わせる。

それは嘔吐によるものだけでなく、恐怖やファーストキスを奪われてしまった悲しみも含んでいた。

自ら吐いたモノをシーツで覆って隠す美波。

大量の溢れ出た涙も拭う。

「ごくり…」

男はその無防備な背中にたまらず再び襲い掛かった。

 

 「ぶふっ!!ぶふふふふぅ~!!汚れちゃったねぇ~、一緒におフロ入ろっか?」

「…っ!?」

男の提案にひっと息を呑む美波。

既に背後から腕を回され、無理やり立たされた後の事であった。

「んん~?おフロはドコかなぁ?」

「やめ…やめてください…!!こんな事…」

娘っ子のように背後から抱き抱えられた美波が、強い口調で抵抗の意を示す。

男はやはり165cmの美波より背が低いが、体重は倍近くあるだろう。

いくら美波が運動神経が良く、日頃からラクロスで鍛えていると言っても、90kg近い男を相手に抵抗するのは無理があった。

 

 そのままシャワールームへ連れ込まれる美波。

「んふぅ~、イイ匂いだぁ…お洋服ぬぎぬぎちまちょうねぇ?」

「…なっ!?イヤァーーーーーッ!!!」

男は予め犯行に及ぶつもりであったのか、隠し持っていたハサミで美波の服を軽く切ると、そこから強引に引き裂いてみせる。

おそらく過去にも同じような事を何回もしてきたのだろう、手慣れた手つきであった。

健康的ですべすべの素肌が晒され、恥じらう間もなく男は純白のパンツに手を掛ける。

「ほぉら、パンティーも脱ぐよぉ~?」

「やめて!!嫌ぁああっっ!!」

泣きながら遮二無二抵抗する美波。

男のパンツを下ろそうとする手を掴んで抵抗する美波。

しかし既にお尻の割れ目が見えるほど下ろされたパンツを足で踏み付けられると、ビリッビリッ!という虚しい音と共に、美波の股間が晒される。

「ぶひぃ~~~!!ぶひっひひぃ~、ついに素っ裸になっちゃったねぇ~!」

「な、なんで…」

「んっ?」

「…なんでこんな事するんですか?わ、私が、何か、わ、悪い事…したんですかっ…!うぅっ…ぐすっ、うっ」

涙混じりの美波の問いに、きょとんとした反応の男。

自分のやっている事が犯罪行為なのだと知らぬ、無知で無垢な少年のように。

 

 「な、なんでって…そりゃあ、君がボクに手を振ってきたんじゃないかぁ…ベランダから、ボクの事見て、手振ってくれて」

ぼそぼそと紡がれる言葉に、思わず「えっ…」と言ってしまう美波。

決してこの男に対して手を振った訳ではない。

プロデューサーに対して手を…

そこまで考えて、男の言ってる事の意味がほんの僅か理解できた。

おそらく、この男はすぐそばにいたのだろう。

「き、君みたいな可愛い子に手振られたら…ボクだって勘違いしちゃうだろっ?エッチOKなんだって…ボクの事好きなんだって勘違いしちゃうだろっ!?」

それを自分に手を振ったものだと勘違いした。

とはいえ、『エッチOK』だとも『貴方の事が好きです』だとも言ったつもりはない。

そもそも、美波はこの男を知らない。

手を振ったのを見ただけでそこまで思考を発展させるのは精神異常者としか思えない。

世の中の全てが自分の都合の良い風にできている。

この男の脳内ではそういう事になっているのだろう。

反社会性パーソナリティ障害。

『個人的利益や快楽のために違法行為、欺瞞行為、搾取的行為、無謀な行為を行い、良心の呵責を感じない。』

 

 「ぼ、ボクは悪くない…!き、君が、ボクの事を誘惑して…あんなおっぱいとふともも見せびらかすような格好で…ボクは悪くないんだぁっ!!!」

「ひっ…!」

いきなり怒鳴り声を上げる男に足をすくませる美波。

勢いのままTシャツを脱ぎ捨てた男の三段腹がぶるんっと揺れる。

そして同時に服の裏に押し込められていた悪臭がムワッと拡がり、美波の部屋中を支配する。

「はぁ~っ、はぁ~…じゃっ、おフロ入ろっか?」

「嫌ぁっ!!!」

抵抗虚しく、産まれたままの姿となった二人はシャワーの下へ。

 

 

 シャアアアアアア…!

美波の背中にすがりついた男は後ろからおっぱいを揉みしだく。

「まずおっぱい洗っちゃうからねぇ…乳首の先までコリコリコリ~」

「き、気持ち悪い…!離してっ」

べちょりと脂ぎった腹が美波のすべすべの肌にへばりついて離さない。

二人の身長差は10cmも無いはずだが、体型が違いすぎてまるで別の生き物のようにさえ見える。

男の股が美波のふとももに当たっており、顔の大きさは倍以上男が大きい。

美と醜のコントラストがそこにあった。

脚が長く顔も小さい、アイドルでありながらモデルもできそうな美女・新田美波と脂肪の塊である変質者。

普通であれば指一本触れ合う事さえなかったであろう二人が交わる運命とは。

奇しくも美波の美貌が引き寄せてしまった。

 

 「カワイイねぇ~、もしかしておっぱい触られるの初めて?」

「…」

耳元で囁きかける男の問いに押し黙る美波。

それさえも男にとっては愛おしい。

辛抱ならなくなったのか、美波の手を掴んでは自らの股間にあてがう。

「…!?ちょっ、やだ!」

細く華奢な指で無理やり自らの男性器を握らせて、それを優しく上下動させる。

美波の掌には確かな"ソレ"の大きさ硬さ熱さが伝わり、そして徐々に大きくなっていく様も伝わる。

と言っても、もう既に怒張は限界まで張り詰めていたが。

 

 表面には血脈が浮き出て、ただでさえ巨大なソレがよりいっそう大きくなる。

痛いほどに。

「はぁ~、はぁ~…そんなにシゴかれたら…ボク、もう…っ」

どことなく苦しげな声を漏らす男。

すると突然、美波の股ぐらが持ち上げられる。

「きゃっ!?」

「ぶふっ、ぶふふふふぅ~!もうガマンできないよぉ~」

向かい合うように、対面座位のまま美波を持ち上げる。

長い脚が宙でジタバタもがくも、男の怪力の前では何の意味も為さない。

「暴れたらだめだよぉ、滑ったら危ないからね…ボクとひとつになろぉ?」

美波の下半身を自らの股へゆっくりと近付ける。

反り勃った肉槍で美波の純潔を貫かんと、徐々に"その瞬間"が近付いてくる。

 

 「やだぁっ!!!嫌ぁあああああああーーーーーーーーっっっ!!!!」

涙を浮かべながら、男に持ち上げられた体勢でもがくその姿は赤子のようにさえ見える。

だが、抵抗虚しく男性器の先端がついに美波の女性器に触れる。

「あっ――――」

「むんっっ」

男はガマンの限界であった。

新田美波という絶世の美女の裸体を目の当たりにして、もうこれ以上の戯れは無用であった。

"繁殖"したい。

この美しく若く健康な女体に、自らの種を植え付けたい。

チ○ポを突っ込んで子宮のそばで己の精子を注いで、妊娠させたい。

そこに美波の意思は全くもって考慮されていなかった。

 

 

 もう火を通した鉄の棒ほどに熱く滾った男性器は、今にも爆ぜそうだった。

暴れる美波を腕の力で完全に抑え付け、一気に腰に力を入れると、二人は一つになってしまった。

 

 「い、痛い―――ッ!!!あ゛ぁ゛ぁぁぁーーーーーッッッ!!!

獣のような悲鳴が狭いシャワールームで何十層にも反響する。

持ち上げられたまま上半身を後ろに反らせて、身体と精神の痛みを逃そうとする美波。

突き破られた純情の真っ赤な残骸は降り注ぐ温水に流されて、心の内底に秘めていた感情も無惨に排水溝へと流れてゆく。

(う、嘘よ…こんなの、嘘でしょ…)

嘘じゃなかった。

変質者の男性器は深々と美波のマ○コへ呑み込まれ、不本意ながらもそれを何度も締め付けてしまう。

「おぉ…っ、ほぉっ!そ、そんなに…締め付けられたら…っ」

一つになったままぷるぷると小刻みに痙攣して、その場を動かない男。

動かないのではなく、動けないのだ。

今さっきまで処女であった美波の膣の締まりに加えて、彼女を宙に持ち上げている事でより締まりがキツくなってしまっているのだ。

「ふ、ふぉぉ…っ」

美波のくびれた腰をガッチリホールドしたまま動かない男。

1mmでも動けば爆発しかねない…そんな状況にあった。

 

 (Pさん、ごめんなさい…私…)

嫌悪感と不快感に苛まれながら、美波は一人の異性に謝罪していた。

アイドルとプロデューサー、相容れる事の許されない二つの存在でありながら、美波は恋慕の情を抱いていた。

と、言っても靄ついた想いがはっきりと恋慕だと気付いたのは、美波自身もつい今の事であったが。

こんな変質者に初めてを奪われるくらいなら、Pさんへ想いを告げた方が良かった。

たとえ、それが受け容れられなかったとしても。

こんな…こんな劣った雄に犯され想いを踏みにじられるくらいなら。

 

 「んほオォォーーーーーーーッッっ!!!!そろそろっ!そろそろ出るっ!出ちゃうっ」

奇声を上げながら、自身の絶頂が近い事を叫ぶ男。

「んひィィィーーーーーーーーっっっ!!!赤ちゃんがっ!!!赤ちゃんがデキちゃうよおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」

「あ、赤ちゃ…」

その言葉を発そうとした瞬間、全身から血の気が引くような思いがした。

こんな変質者の子供を妊娠してしまうのか。

それは…絶対にあってはならない事だった。

名前も年齢も住所も知らない中年男に妊娠させられて、お腹に宿った赤ちゃんは…

そこまで考えて、美波は思わず嘔吐しそうになってしまう。

だが、それが現実味を帯びた話なのだと、美波は分かっていた。

今、中に出されれば、ほぼ確実に妊娠してしまうという事を。

 

 「いぐーーーーーーーーっっっ!!!!出りゅううううううううぅっっっっっ!!!!」

気色悪い声を上げながら、"己"をぶちまけようと美波の体をよりいっそう密着させる男。

もう既に涙は涸れ、抵抗する体力も泣き叫ぶ気力さえも残っていなかった。

(もう、わたし…)

逃げなきゃいけないのは分かっていても、体が動いてくれない。

臭くて汚い男にずっと密着され、キスされ、胸や体を触られ…美波の身体は既に限界を迎えていた。

力なく垂れ下がった首を掴まれ、歯と歯が当たるほど勢い良く接吻させられる。

そのまま唇の軟らかさに興奮したのをスイッチに、理性と本能の堰が切れた。

 

 ドピュピュピューーーーーーーーッッッ!!!!!!ドピュッ!!!ドピュッ!!!ドピュッ!!!

熱く沸騰したような幾億もの"生命の素"が美波の胎内へ注がれ、彼女の卵子へと一目散に向かっていく。

マグマのようなその白濁は美波の子宮に侵入し、べっとりとへばり付く。

そして、40代のものにしてはイキの良い精子が19歳の若々しい卵子に群がっては、受精させんと受精膜を突き破りにかかる。

 

 「くぉおぉ…っ!おぉ…ふっ」

男は美波を持ち上げたまま最後の一滴まで注がんと、苦しげな声を上げながら腰を軽く揺さぶる。

美波は揺さぶられて、人形のように力なく首を揺らすのみ。

その瞳からは夢も光も、描いた憧憬も、損なわれてしまった。

 

 (ごめんなさい…)

「ふおおぉぉおおおーーーーーーーっっっ!!!まだまだッ!まだまだ出し足りないよおぉぉッ!!!」

男のチ○ポはすぐに硬さを取り戻し、再び美波を犯し出す。

それを当の彼女は他人事のようにぼーっと眺めていた。

犯されてる、孕まされるかもしれない、家族や仲間に見せる顔が無い。

そんな事はもうどうでもよくなっていた。

何もかもがどうでもよくなってしまったのだ。

もう、生きている事さえ…

 

 

 異常を察知したマンションの隣人から通報があったらしく、その後、男は警察に現行犯逮捕された。

45歳無職の男性という事で、性犯罪の前科もあったそうだ。

美波は未成年だという事もあり、彼女について実名報道は避けられたが『大人気アイドル新田美波(19)が性的暴行被害に遭った』事は瞬く間に大衆に知れ渡った。

病院へ直行させられ、入院生活を余儀なくされる美波。

家族や友人、アイドルの仲間、そして…

色々な人達がお見舞いにやってきてくれた。

だが、その瞳に光が戻る事はもう無かった。

もう、何もかもがどうでもよくなってしまった。

人の人生など、たった一度の不幸で儚くも破壊されてしまうものなのだと。

美波は虚ろな瞳の奥でそんな諦念を抱き、今日もぼうっと窓の外を眺めているのであった。

 

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