※この作品はR-18です。

陵辱短篇集   作:perv

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アイドルマスターシンデレラガールズ 渋谷凛

 「どうしよう、こんな時に…」

針のような雨がアスファルトに降り散る。

怒号のような雨音に、周囲の音は全て遮断された。

少女の体は濡れ、道路の凹凸にはあっという間に水たまりができていく。

彼女はそれまで乗っていたロードバイクを片手で支え、濡れる黒髪をサイクルウェアの袖で拭った。

 

 「いきなりこんなに降ってくるなんて…」

その独り言さえ誰に届く事なく豪雨の中へ消え入る。

腰まで伸ばした黒髪が一瞬でしとどに濡れ、生地の薄いサイクルウェアは紙切れの如く頼りなく、肌を冷やした。

(天気予報では雨が降るなんて言ってなかったのに)

自転車乗りにとって、その日の天気を確認する事は必要不可欠な事。

黒髪の少女―――渋谷凛も勿論それを欠かす事はなかった。

だが、どんな事にでも、予測できない事が起こりうるもの。

言葉通りの青天の霹靂。

数分前まで明るかった空に雷鳴がこだまする。

 

 あまりの突然の事態に立ち往生してしまう凛。

彼女のか細い身体は今にも雨に濡れ、体の芯まで冷えかけていた。

(冷たい…どこか雨宿りできる所は…)

幼い子どもでもあるまいに、轟く雷の前に恐怖さえ湧いてしまう。

両腕をその慎ましやかな胸の前で交差させ、両手で両肩を掴む。

峠道を登りかけていたところだ。

周囲には人家はおろか、コンビニやスーパーも見受けられない。

人気も、ない。

あるのは濡れた葉を青々と光らせる新緑のみ。

(このまま雨の中を突っ切るのは…無理だよね)

街に戻るまでには、雨が降っていなかったとしても十分はかかる。

まして、これだけ路面が濡れていれば、そこを自転車で突っ切るなど危険でしかない。

凛はロードバイクを近くに停めると、渋々大きな木の下へ身を隠す。

 

 (…寒い)

葉と葉の間から漏れる雨粒。

凛の体へ当たって、彼女の身体を冷やす。

体ががたがた震えているのが分かる。

タオルや着替えなど持ってきていなかった。

水分を限界まで含んだサイクルウェアが彼女の体力をじわりじわりと削る。

『初夏』という言葉には似つかわしくない白い吐息。

幸い、スマホは持っていた。

あまり、身内に迷惑はかけたくないが…この際やむを得ない、助けを求めよう。

 

 ぐじゅ、ぐじゅ。

ダイヤルしようとスマホを取り出したその時、誰かの足音が聞こえてくる。

泥を踏みにじるその足音。

(誰かこっちに来る?)

この雨の中で聞こえてくるという事は、かなり近くにいるという事だ。

辺りを見回すと、傘をさした一人の男がこちらへ近付いているのが見えた。

「おぉ~い、君、大丈夫かい?」

雨の中でも声が聞こえるように、大声で喋りかけてくる男。

言葉を返そうとしたら、唇が震えて上手く声が出ない事に気付く。

男はゆっくりとした足取りで、凛のいる木の下へ入り込んできた。

 

 「大丈夫かい?君」

「は、はい…」

大丈夫か、そうでないか、と聞かれたら、そうでないのかもしれない。

体はすっかり緊張しきって、体の芯まで冷えきってしまっていた。

薄汚れたチューリップハットのような帽子を被った中年の男が手を差し伸べてくる。

「あ…」

「体が冷え切ってるやんかぁ!このままだと風邪引くでえ?」

凛を立たせようと腕を掴んだ男が、その冷たさに驚いた声を上げる。

自力で上手く立てない凛を半ば強引に引き起こすと、傘で凛が濡れないようにした上でどこかへ歩き出す。

「体を拭かんと…ちょっとこっちまで来ぃ」

「ちょっ…」

ぐいと力強く引っ張ってくる男に不信感を感じながらも、凛は男の為すがままにされるしかなかった。

地面がすっかり水浸しになっている森の中を、どこへ行くとも知れずに連れて行かれる。

それが、彼女の人生を狂わせる序曲だったと知らずに…

 

 

 「さぁ、着いたでぇ。ここがおっちゃんの家や」

歩いて二、三分ほどでそこへ着いた。

"家"と呼ばれたソレは、薄汚れた黄色いテントで、周りには何やら水の入ったペットボトルやらよく分からない物が陳列されている。

疲労で靄ついた頭の中で、凛は状況を理解した。

自分を助けてくれると言った男は、この森の中に住むホームレスなのだと。

「あ、あの…もう、大丈夫です。親に迎えに来てもらうので…」

「そんなつれない事言わんといてや~!ま、入って入って」

消えるようなか細い声で抗議するも、彼女の声は目の前に立ちはだかった男の肥満体の中へ溶け込んでしまう。

細い身体は男の肥えた身体に容易く押し込まれ、ずいとテントの中へ無理やり入れさせられる。

「きゃっ…!」

どさっ、と後ろ向きに倒れる凛。

軟らかい敷き布団の上に落ちたおかげでどこも痛くはなかったが、その布団の色に目を見張る。

元は白かったのだろう、それが黒く汚れてくすんで灰色になっている。

よくホラー映画なんかで出てくる廃病院があるだろう。

あれに出てくるベッドのシーツをイメージしてもらえば良い。

 

 「ご、ごめんなっ、お嬢ちゃんが抵抗するからちょっと力が入ってもうた…」

凛を倒してしまった事を詫びる男。

詫びたとしても、何故か『凛が抵抗したせい』になっているが。

男はバスタオルで自分の体を拭うと、そのまま自らの汗が付着したバスタオルを凛に差し出す。

澱んだ瞳には明らかな他意が見え隠れしていた。

「ホラ、これで体拭きやっ」

「け、結構です…!もう一人で帰りますから、放っておいてください…!」

体が冷えているせいか、恐怖心か、はたまた両方か。

分からないが凛は酷く真っ青になった顔で男の差し出したタオルを突き返して、帰ろうとする。

大雨の中、困り果てていた所を助けてもらったという恩は感じながらも、恐怖心と不信感が感謝の気持ちに勝り。

「あかん!外は大雨だし、これ以上濡れたらお嬢ちゃん風邪引くで?」

"お嬢ちゃん"と呼んでくるのが最高に気持ちが悪かった。

帽子を取ると、脂ぎった頭皮を剥き出しにした頭頂部が凛の目を奪う。

側頭部や後頭部には僅かな髪が残っていて、禿げ散らかった頭部は見ただけで凛の不快感を煽ってしまう。

帽子の影になっていた醜い顔も露わになると、さらなる恐怖感と不快感を呼び覚ます。

 

 ホームレス生活を長くしているせいだろう、肌は汚く、皺と皺の間にねっぷりとした黄色い垢が詰まっているようだった。

吹き出物が顔じゅうにできているように見え、特に鼻は腫れ上がっているかのように赤らんで歪な形をしていた。

太っているせいで瞼が重く弛んで、目が埋まっているように見える。

だが、瞼の奥から凛を覗く瞳はただならぬ欲望と劣情を孕んでいた。

ぎらりとした陰湿な眼差しが凛のエメラルドグリーンの瞳を覗く。

唇はまるでめくれ返ったかのように膨らんで、横から見ると反っていた。

背は165cmの凛より低いが、体重は彼女の三倍くらいあってもおかしくない。

そんな事を思わせるような醜悪な容貌に、凛の恐怖心と不安は極限まで高まっていた。

「あの!私、帰ります!」

「あかんでえ!」

駆け出そうとした凛の細い腕を掴むと、彼女を強引に布団へ引き倒す。

すかさず男の肥満体がのしかかってくると、凛は思わず「うぐっ!?」と苦しげな呻きを漏らす。

 

 「あっ…ごめんな!痛かったか?ハァハァ…でもお嬢ちゃんが悪いんやで?何度もおっちゃんがダメだって言うてるのに逃げようとするから…」

男の醜い顔が凛の顔へ迫ってくる。

ただでさえ重くて胃袋が潰れそうなのに、顔を近づけられて喉までこみ上げた吐瀉物が口から外へ出てしまいそうだ。

凛は必死に男の体を押したり抓ったりするもびくともしない。

「そんなにおっちゃんの事嫌いか?雨で濡れてたから助けてあげようとしただけなのに…」

「…嫌いに決まってるでしょ、この変態オヤジ」

ボソッと呟くように言い捨てる凛。

押し倒されながらもキッと鋭い眼差しで睨み上げると、男は弛んだ腹を揺らして興奮する。

「ハァハァ…怖いなぁ、可愛いお嬢ちゃんもそんな顔するんやな?せっかく綺麗な顔してるのに…ハァハァ、そないな表情されたらっ!」

睨まれたのが嬉しかったのかそうでなかったのかは分からない。

だが、男は辛抱ならないといった様子を見せると、ぎゅっと凛の細い体躯を抱き締めて、彼女に密着する。

「ちょっ…やめて、離れてっ!」

ぶよぶよとした男の体の感触。

衣服越しに伝わる生温かい体温が、凛の体温を余計下げる。

「く、臭っ!臭い!!」

咄嗟に鼻をつまんで、臭さのあまり反射的に声を上げる凛。

おそらく数日間風呂に入っていないであろう体臭が凛に悲鳴を上げさせる。

汗臭さを超越した、熟成された発酵臭のような臭いだ。

 

 「臭いだなんてそんな酷い事言わんといてや~。おっちゃん、せっかくこうしてお嬢ちゃんの体をあっためてやっとるのに…」

臭い、と言われた事さえ嬉しそうに笑顔を浮かべる男。

若く美しい少女が自分に対して何か言ってくれるだけで嬉しいのだろう。

凛の細く長い脚に自身の短く太い脚を絡めて、彼女を完全に動けなくさせる。

「それに比べてお嬢ちゃんの匂いは…」

凛の黒髪に鼻を埋めると、スンスン、とわざとらしく音をたててみせる男。

鼻腔に花のような甘美な香りが拡がって、男を多幸感に導く。

「シャンプーの匂いかな?ハァハァ…凄くええ匂いやなあ…」

「い、嫌ぁ…」

耳元で男がフガフガと凛の髪の匂いを嗅いでる音が聞こえる。

時折「ンハァ~…」という息遣いと共に、生温かい吐息が首筋に当たって、恐怖のあまり思わず凛は涙目になってしまっていた。

「毎日ちゃあんと洗っとるんやろうな…スンスン、凄くええ匂いやでぇ?」

(嫌…嫌!…なんで?なんで私がこんな目に…)

あまりの気持ち悪さに首を何度も横に振りながら、なんとか抵抗を試みる凛。

だが、男の肥えた肉体は動じない。

なんとか逃げなければいけないのに。

 

 「このぴっちぴちのスパッツもええなぁ~、どれどれぇ…?」

凛の腰を掴んで、レーパン越しのお尻に鼻を埋める男。

雨でびしょびしょに濡れたレーパン。

雨水だけでなく凛の汗まで吸ったそれは何とも甘美で、官能的な感覚を男に呼び覚まさせた。

「すんすん…んはぁ~、ええ匂いやぁ~!たまらんのぉ~」

強く鼻を押し付けて、お尻の割れ目にぴったりと鼻を付けるようにして、嗅ぐ。

「んふうぅ~…!フガフガ…綺麗なお嬢ちゃんはお尻の穴までええ匂いやな…」

「ひぃっ!?」

染み込んだ汗と"女性の匂い"とが入り混じった匂いを堪能する男。

そのまま汗の染み込んだ股間を舐め出す。

 

 ペロペロペロペロ…

「…や、やだ!?何してるの!?やめて!!」

舌のざらついた感触が僅かに自身の秘所に触れたのを感じて、わななく凛。

腰に抱き付く男の禿げ頭を強く押したり叩いたりして抵抗するも、全く意味を為さず。

そのまま男の変態行為を許してしまう。

「ここが一番濡れてそうやからな…おっちゃんがいっぱい吸い取ったるわ!!」

ブチュウウゥッ…チュバッ、チュバッ…チュウウウウウウッ!

レーパン越しの股間に吸い付いた男。

「やだ…き、気持ち悪い!」

こめかみに青筋を立てながら凛の股間をレーパン越しに強く吸引する。

それに対し、凛は男の頭を叩いて激しく抵抗するもびくともせず。

『吸い取る』などと言いつつ、男の唾液で余計濡れてしまっている事などお構いなしに、凛の股間に吸い付く。

ただひたすらな不快感に身悶え、もがく凛。

助けを呼べる状況なら助けを呼びたい。

だが外は大雨で、叫んでもその声はすぐに消えてしまうだろう。

スマホもさっき持っているのが男に知れて、没収されてしまったようだ。

 

 レーパンを唾液で汚した後は愛おしそうに全身を凛の身体に擦り付けるように、抱き付く男。

「そんな臭い臭い言うんだったらお嬢ちゃんがおっちゃんの体洗ってくれやあ」

ニチャッ、と粘付いた唾液を口の中で鳴らして、凜と顔を突き合わせる男。

「ッ!!」

思わず目をつむって顔を背けてしまう凛。

こんな醜い男に抱き付かれている、という現実を直視したくなかったのであろう。

「ぐひひ!!随分嫌われてもうたなぁ~」

禿げ上がった頭頂部をポリポリ掻きながら、とぼけた事を言う男。

べろりと自らの唇を舐め回すと、お互いの吐息が当たるような距離まで顔を近付ける。

「なぁ、お嬢ちゃん…名前教えてや」

「…!?」

目をつむって顔を背けている凛にも、男の顔がすぐ傍にあるという事が分かった。

彼の吐いた言葉と汚臭が凛の頬に触れたからだ。

そういう事であれば、尚更目を開ける訳にはいかない。

「なぁ、そう顔背けんといてやぁ」

ハァハァと男の吐息が荒くなっているのが聞こえる。

犬の方がまだ歯切れの良い息遣いをするものだ。

腐ったような口臭が凛の嗅覚を支配して、彼女を精神的に痛めつける。

「名前、教えてや…な?頼むから、なっ?」

名前など教えられる訳がない。

この男に個人情報が漏れるなど、それほど恐ろしい事に凛は今まで直面した事がなかった。

凛がアイドルをやっている事など知られてしまえば想像さえもできない最悪な事態を招く。

…いや待て、アイドルをやっている事、それが男に分かってしまえば彼女の個人情報など手に入れたい放題ではないか。

 

 自身がアイドルをやっている事が知られた時の事を思い、一瞬ゾクリと寒気が走る。

幸いにも男は凛がアイドルである事は分かっていないようであった。

テントの中にはTVはないし、新聞や雑誌の類いを購読している形跡も無い。

曖昧な言葉で言ってしまえば"社会的な雰囲気"がしない。

だが一度その"反社会的な存在"に個人情報が知れてしまえば…!

「名前教えてくれんかったら…ハァ、ハァ、ハァ!」

「!?」

ふいに、男が凛の小さな顔を両手で掴む。

何が起ころうとしているのか。

不安に駆られて目を開けた凛。

そこには視界いっぱいの男の唇が迫っていた。

「んんぅ~…」

「ッッッ!?!」

驚きのあまり声が出ない。

目を見開いて、息を呑む凛。

「ぐひっ!名前教えてくれんかったらチューしたるでえ!!」

タコのように突き出した唇から大声で叫ぶ。

その口から唾とも滓ともつかぬ何か汚い物が凛の顔へと吹き掛かる。

(き、キス、される…?この男に…?)

想像さえもしたくない。

その臭さ、感触、そしてこの醜い中年男にファーストキスを奪われたという傷を負いながら過ごす長い人生を。

「い、や…」

虫が鳴くようなか細い悲鳴が口をついて出る。

だが、男には全く通じない。

凛のもがく両手を恋人つなぎのように握って拘束したまま、唇をこちらに向けている。

 

 「それが嫌だったら名前教えてや」

「ひっ…」

それもまた嫌だった。

この男の口から『凛』という言葉が発される事がもう嫌であった。

でもそれができなければ、できなければ…

「ハァハァ…お嬢ちゃんの名前何やろな?きっと可愛い名前なんやろうなぁ~!」

一人興奮した様子を見せる男。

この状況から逃げ出すにはどうしたら…?

はなから、男の言う"取引"に応じるつもりはない。

キスもされたくないし名前も教えたくない。

凛が望むのはこの状況からの脱出、ただそれだけ。

だが、体は動かない。

外の雨音はやみそうにも、ない…

 

 「ハァハァ…!おっちゃんもうガマンできんでぇ!お嬢ちゃんが可愛すぎるから…ハァハァ、ウヒッ、チューしたんでええええ!!?」

異様に興奮した様子を見せて、最後通牒を突き付ける男。

だが、凛にはどうする事もできなかった。

どうする!?どうする!?どうすれば良い!?

心臓の高鳴る音が聞こえて、脳内では常時警報音が鳴り響く。

打開策は見いだせぬまま、焦りと恐怖が加速するだけで。

「やめて…お願いだから…」

「んん?」

追い詰められた凛に残されたのは"乞い"しかなかった。

「お願いだから、やめて…やめてください…こんな事しても、私はあなたの事、好きにはならないから…だから」

涙で潤んだ凛の瞳が男の瞳を覗く。

目を合わせたのはこれで初めてだった。

途切れ途切れの震え声で必死に乞う凛。

だが、その瞬間に均衡は破られる。

 

 (…え?)

視界が焦げ茶色一色に塗り潰されたかと思いきや、唇に生温かい"何か"が触れる。

軟らかくて、粘り気を感じるその"何か"。

少しして、凛の口の中に生臭い液体が流れ込んでくる。

それが何であるか悟った瞬間、凛は自らの身に何が起こったのか、理解してしまった。

「嫌あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

接吻はほんの数瞬であった。

男の唇が凛の唇から離れた瞬間、永久に続くような絶叫がテントを揺らした。

彼女のファーストキスが奪われた瞬間、堰を切ったように止め処もなく溢れ出る涙で彼女の顔は濡らされた。

「ぐひっ!!ぐひひひひひひひい!!!良いでえ!その反応良いでえ!!!」

泣き叫ぶ凛に興奮を隠せず声を荒げる男。

凛が好きになってくれるか嫌いになるかなど、この男にとってはどうでも良いのだろう。

大事なのは『自分という下卑た存在が目の前の美少女の人生にどれだけ痕を残せるか?』という事。

そして、己の欲望を満たすという事。

今日自分に会っていなければ、彼女は自分と釣り合うような同世代のイケメン男子と付き合う事となり、彼氏彼女の関係としてデートなんかしたりして、そしてその帰りしなに初めてのキスを…。

だが、今日自分と会ってしまった事で、今日自分にファーストキスを奪われてしまった事が引き金となって、彼女の順風満帆であったはずの人生が狂わされてしまったら?

自分という取るに足らない存在がこの美少女の人生を狂わせてしまったら?

それが男の幸福になっていくのだろう。

「嫌やったんやなっ!?おっちゃんにチューされんの嫌やったんやなっ!?もしかしてこれが初めてのキスだったのかなぁ?ハァハァ…だったら、だったらおっちゃんがお嬢ちゃんの初めての…ウホオオオオオアアアアアーーーーーーーッッ!!!」

猿のような訳の分からない奇声を上げて、もう一度、もう一度、もう一度…凛の唇を汚す男。

がくがくと青ざめた顔のまま痙攣する凛の細い躰を抱きすくめながら、何度も、何度も。

チュッ…チュバッ!…チュッチュッ…レロ…プチュウウウッ…チュクッ…

震える凛の顔に何度も口づけを強制する男。

自分のキスでこんなにも嫌がってくれる事が嬉しい。

世間から無視され、存在意義を失いかけていた自分が、何不自由なく生きてきた美少女の人生に濃密な1ページ2ページを刻み込んでいる。

自分という存在がこの目の前の美少女の中で生きている。

自分という卑小な存在がこの美少女の人生に刻み込まれている!!

ファーストキスという強烈な烙印を少女の唇に押し付けて、悲痛な叫びが聞こえた瞬間、彼は生きる悦びを覚えたのであった。

 

 「あうぅぅぅ…ぐすっ、うぅぅ…うっ…」

ファーストキスを奪われてからも何度もキスさせられた凛。

自由になった両腕で泣き顔を覆って隠す。

15歳の女子高生にはあまりにも酷な仕打ちだった。

ロマンチックな幻想や理想を抱いていたファーストキスが、見るに堪えない醜い中年男に奪われるなんて。

 

 何を思ったか、凛に跨がったまま無言で服を脱ぎ出す男。

ばるんっ、と男の三段腹が震えながら現れたのを、凛は潤んだ視界で見ていた。

「いや、お嬢ちゃんまだ寒いやろ?わしが人肌でお嬢ちゃんをあっためたろって思ってな」

「あ…ぁ…」

声にならない叫びを上げる凛。

―――もう、早く終わって。

ファーストキスを奪われただけでなく、まださらにこの地獄のような仕打ちは続くのか。

 

 「下も脱ぐでっ!!」

わざと聞こえるように言い放つと、ゆっくりズボンを下ろす男。

下着ごと脱いで、弛んだ腹の下から現れた"ソレ"は既に大きく隆起していた。

仮性包茎のペニスが勃起して亀頭を露出させて、その亀頭には黄ばんだ滓がびっしりとこびり付いている。

「ほぉ~ら、お嬢ちゃぁ~ん?こっち見てやあ…」

男の言葉に応じず、顔を覆ったままの凛。

凛の目の前で陰部を露出できた事に悦びを感じているのか、ペニスはむくむくとみるみるうちに大きくなっていく。

そしてそれを遊ぶようにぶるんぶるんと凛の顔の前で振ってみせる。

男の歳は今年で58歳だが、それにしては立派すぎるほどのペニスであった。

若干反ったような形のそのペニスは、成人男性のペニスの平均サイズをゆうに超え、日本人離れしたものを思わせる。

太さ長さ、申し分ない。

加齢による衰えを感じさせないどころか、鬱屈した性欲がホームレス生活のせいで溜まりに溜まっていって、渋谷凛という美少女を前にした今、その溜まっていた性欲が爆発しそうなほど滾っている。

玉袋の中では精子達が急に脈動し出し、目の前の美少女を受精させるという役割を果たさんと暴れ回っている。

 

 「こういうのは人肌であっためんとなっ、お嬢ちゃ~ん」

「ひっ…!」

全裸になった男がサイクルウェア姿の凛にべちょっと抱き付く。

(う゛ぇ゛…っ)

汗ばんで脂ぎったぶよぶよした肥満体が凛の肢体に張り付くと、彼女はあまりの気持ち悪さに言葉を失う。

凛の身体を横抱きにするようにして、彼女を"温める"。

シャンプーとリンスで毎日洗っている髪の匂いを嗅ぐと、男は全身の血液が股間に集中するのが分かった。

 

 節くれ立った手が凛の胸に伸びる。

「―――っ!?」

「ハァハァ…かわいいお嬢ちゃん、まだおっぱいは成長中かなぁ?」

凛の控え目な胸を触ると、明らかに慣れていない手つきで乳房を揉み始める。

「わしがおっきくしたんでぇ…お嬢ちゃんのおっぱい…」

「キモ…っ、や、やめてよ!」

もがく凛をものともせず、その慎ましやかな胸を弄ぶ。

まだサイクルウェアを着ていたのでまだしも、これがもし自身も裸だったら…寒気が止まらない。

「"キモい"だなんて…お嬢ちゃん心外やでぇ?儂かてお嬢ちゃんが風邪ひかんように温めたげとるんに…」

頬を擦り寄せるようにしながら、耳元に囁きかける男。

自身の髪をスンスンと嗅ぐ鼻息が聞こえてくると、恐ろしくて気持ち悪くてたまらない。

そして…さっきから自身のふとももにずっと当たっている熱い感触。

ビクビクと脈動しているのが伝わり、ソレが大きく硬くなっているのが分かる。

凛はソレが何か、解ってはいたが解りたくはなかった。

 

 何日間も体を洗っていない男の肥満体から漂う異臭が凛の感覚を支配する。

背後からぶよぶよした生温かい肉塊がへばり付いてきて、胸や腰や脚を、全身を触ってくる。

(嫌…嫌ぁ…臭い、汚い、気持ち悪い…)

今すぐここから逃げ出したい、そう思っても豪雨に体力を奪われた体が思うように動いてくれなかった。

「フヒッ!"キモい"なんて言う生意気なお嬢ちゃんにはお仕置きせんとなあ?」

男が耳元で囁いたかと思えば、両手を優しく握られる。

まるで、恋人同士のような手のつなぎ方だ。

それだけでも気持ち悪くて最悪だったが、さらに最悪な事態が目の前で起こる。

 

 ボンレスハムのように歪んだ肉塊、ではなく男の醜い笑顔が見えた瞬間、何が起こっていたか凛は状況を理解できていなかった。

「グヘヘ…」と口元からヨダレを垂らし、下品な笑みをこぼす顔。

嫌悪感から視線を下へとずらすと、そこには、生殖器があった。

「えっ」

エメラルドグリーンの瞳を丸くして、一瞬男の生殖器を凝視する凛。

父親の生殖器くらいしか目にした事のない凛にとっては、ソレは未知の物体であった。

赤黒く焼けたその全貌に、異様に反り勃った棒状のペニス、どこか情けなくぶらりと垂れ下がった玉袋。

その玉袋の中では、今にも凛の卵子を受精させんと男の劣悪な遺伝子を記憶した精子がとてつもないスピードで精製されている。

そしてそのどれもが、純真な凛の色白で美しく整った顔には不似合いであった。

 

 「グヘッ!お嬢ちゃん、次は儂の"息子"とキスしてくれやあ」

欲望のままにその美貌に黄ばんだ滓の付いたペニスを近付ける男。

つーんと鼻をつく、独特の異臭が凛へ臭ってくる。

その矛先、狙うはついさっき"初めて"を奪った凛の可憐な唇。

「え…あっ…」

目の前の悪夢そのもののような状況を理解できずに、言葉にならない言葉を口にする凛。

涙で瞳を潤ませながら、小さく首を横に振るだけ。

ただとてつもなく良くない事が起ころうとしている事だけは分かっていた。

(やだ…!やだぁ…っ!)

逃げなきゃいけない。

だが、両手を握られた凛に逃げ場はもう無かった。

 

 「ふんっ!」

凛の顔の前で一気に腰をせり出す男。

体ごと凛の顔にのしかかるような格好だ。

上から見ると凛の小さな顔が男の肥満体にすっかり隠れてしまう。

そしてその結果…

 

 「ぶぼっ?!!?!…ん゛っ!?、ん゛―――――――っ!!!!」

男のチ●ポ、つまり"息子"のファーストキスは凛によって奪われた。

いや、奪わさせたという言い方が正しい。

黄濁したチ●カスを先っぽに付けた男のペニスは凛の可憐な唇を割って口の中へ入り、喉奥にまで達していた。

巨大なペニスが口いっぱいに突っ込まれて、凛の小さな顎は今にも外れそうだ。

「んぐっ…んごッ!!?ふごぉぉーーッ!!」

その声は普段彼女がステージ上で響かせる、まさしく"凛"とした歌声とはかけ離れた、聞くに堪えない声であった。

腹の下に埋まった凛の小さな顔を両手で掴んで、より深くペニスを差し込む。

こびり付いたチン●スが凛の口や喉になすりつけられて、綺麗になっていく。

そして、歯や舌が当たっているのが気持ち良かった、凛を感じているような気分になれて。

(★¥!※◆?▽♂)

白目を剥いた瞳から止め処もなく、涙が流れていた事を男は知らない。

何せ彼女の顔は彼の腹の下にあるのだから。

そして彼女が泣こうが喚こうがどうでもいい。

自分さえ気持ち良くなれれば。

何が起こったのか、凛は理解する事さえできていなかった。

あるのは、口を埋め尽くす臭くて汚い最悪な感触だけ。

 

 温かい口でさらに大きくなるペニス。

それを口の中から追い出さんと、反射的に必死に噛みつこうとする凛。

だが、あまりにも男のペニスが太すぎて、噛みつけないのだ。

「ンごッ…!!ん゛ぶっ!!ん゛う゛ぅ゛ーーーーーーっっっ…」

もはや、凛の口の中に嵌ってしまっているような状況になっていた。

「おぉぉ~…!お嬢ちゃんっ、お嬢ちゃんと儂が一つになってるでええぇ~!!」

男としてはそれが気持ち良くてしょうがないのであろう。

「お嬢ちゃんっ!!お嬢ちゃんっ!!あぁ、あかんわ!コレ、出るっっっ!!」

「ふごッ!?ん゛ぼっ…!ごぼほっっ!!!」

独りでに奇声を上げる男。

あまりの快楽に男も既に意識を失いかけていたほど。

凛は凛で酸欠になって失神しかけている。

感極まった絶叫を上げると、"息子"がそれに応えた。

ドピュルルルルルッッッ!!!ドピュドピュドピュドピュドピュ…ッ

口の中でペニスが蠕動すると、精巣から上ってきた精子が凛の喉奥へ注入される。

咥えさせてからものの30秒ほどであった。

あまりの気持ち良さに耐えきれず射精してしまったのだ。

 

 「おぉ~っ…おほぉ~!」

ビクンビクン、とペニスだけでなく体全体を震わせて快感に打ちひしがれる男。

ぶるぶる、と脂汗でびしょ濡れになった肥満体が震えていた。

「っ…!?」

気を失いかけていた凛の瞳がかっと見開かれる。

喉に注がれる生温かくてどろどろした液体。

ソレが何か理解した瞬間に、彼女の身体は拒絶反応を示す。

(※◆¥#!♭?★△!)

全身が緊張して、総毛立つような感覚に襲われた。

 

 「ふい~…気ン持ち良かったでえ、お嬢ちゃんっ」

温泉に浸かった老人のような悦に入った声を漏らす男。

口から、少しだけ萎えたペニスを引き抜くと、すぐさま凛は喉にあったものを嘔吐してしまう。

「う゛お゛えぇっ…!」

「あぁっ!?」

ビチャビチャビチャ…

体をくの字に曲げて、苦しげな呻きを漏らしながら嘔吐する。

可愛らしい凛にはあまりにも不似合いな姿だった。

黄ばんだ精子が入り交じった吐瀉物は男の下半身に降りかかる。

「おわっ!」

男にとっては予想外の事だったのか、跳ね起きるように凛から離れる。

その一瞬だった。

 

 脇目もふらず、凛が覚束ない脚で駆け出したのだ。

「あっ!待ってよお!!」

生まれたての子鹿のように、転びながらも、ふらつきながらも懸命に走る凛。

実はもうこの時はほとんど彼女に意識はなかった。

男の肥満体ボディプレスフェラチオ地獄で既に気を失いかけていたのだ。

 

 男がテントを急いで出た時、彼女の姿は既に篠突く雨に消え失せていた。

もはや凛に残っていたのは本能だけ。

ロードバイクで雨の中を疾走し、街へと戻る。

後の事はあまり覚えていない。

喉や体中に残る確かな不快感だけは覚えていた。

真っ白になった視界と記憶。

それは彼女が、テントにスマホを置いていってしまった事さえ忘れていた―――

 

 

 雨上がりの木漏れ日が、薄汚れたテントを照らす。

人気の無い森の中、一人の男が立ち尽くしていた。

シャンプーと汗が入り混じったあの黒髪の匂い。

すべすべの肌にほっそりした華奢な身体。

そして、何よりもあの可憐な顔と声…

「うっ…!!」

ドピュピュピュピュ…ッ

思い出しただけで勃起と射精が止まらない。

台風が2日も続いた後、男の頭の中には"その事"しかなかった。

 

 嵐の中で偶然見つけた少女。

キスやフェラを強要した後、いよいよ本番というところで逃げられてしまった。

あの軟らかな唇、嫌がる表情、踏み散らかしたくなるような清純な雰囲気。

その全てを思い出すだけで頭と股間がいっぱいになってしまう。

現に、男は彼女が逃げてからオナニーしかしていない。

それも24時間中ずっとだ。

今も森の真ん中で全裸になりながら彼女の事を想い、射精していたところ。

茂みの中へ発射する精子。

何発出しても尽きる事が無いのだ。

金玉が正常ではありえないくらい蠕動し、精子を次々と精製しているのが分かる。

本能レベルで彼女を犯したがっているのだ。

 

 「はぁ、はぁ…凛…凛んんんーーーっ!!!」

そして、彼女が落としていったスマホ。

不幸中の幸いと言うべきか、男はスマホの操作方法を分かっていなかったので、住所や年齢までは発覚しなかった。

だが、『渋谷凛』という本名、自宅の電話番号だけは男に知られてしまう。

落とした事に気付いた凛がすぐに携帯屋に問い合わせたせいで、今はもう作動しないただのオモチャ状態だが。

それでも、『渋谷凛』という彼女にぴったりな名前が分かっただけで男には収穫だった。

その文字の並びを見るだけで射精できるほどに。

 

 さらに、いざとなれば彼女の家にラブコールをかける事もできる。

いや、彼女ではなく彼女の親が電話に出る可能性が高い事くらいは分かっているのでかけないが。

だが、電話番号が分かっているのでれば、もしかしたらタ●ンページ等で彼女の自宅を特定する事ができるのではないか。

ドックン、ドックン…

その考えに及んだ時、男の心臓が高鳴る。

…再び凛に会える?

ドックン、ドックン…!

全身の血液が下腹部に集中するのを感じる。

「凛たん…凛たん…!」

凛の通ってる高校、自宅の住所、普段何をしているのか?何か部活に所属しているのか、彼女は一体何歳なのか…

この2日間果てる事の無かった疑問が全て解消されるかもしれない。

そして、それらの疑問が果てた後にやってくる、"再会"。

「ウホオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーッッッ」

猿とも獣ともつかない歓喜の雄叫びを上げながら、男はまた、黄ばんだ精子を発射した。

 

 

 「じゃ、じゃあ…さ、3時間パックで…」

「では、こちらのお席へどうぞ」

街へ下りるのは久しぶりだった。

6年前に極貧のあまりホームレス生活を覚悟させられたあの時以来。

だが、それまではパソコンを使う仕事をしていた事もあった。

インターネットが全く使えない原始人ではない。

故に、彼女の情報を調べるにはここ、インターネットカフェしかないと踏んだ。

 

 狭い通り道ですれ違う若者に「臭っ」「汚っ」などと言われ後ろ指を差されたが気にしない。

凛に会って、体でも洗ってもらおうと思っていたからだ。

凛の家で二人きりでお風呂に入って、二人で抱き合って、体洗いっこして…

「やべっ…」

考えただけで射精しそうになってしまう。

案内された個室にティッシュとゴミ箱があるのを確認して、一瞬一発シコろうかとも考えた。

 

 すぐにパソコンの電源がつく。

さて、何から調べれば良いか。

まずは、彼女の自宅の電話番号で検索をかけてみる。

「どれどれ…んん?」

一番上に出てきたのは『Flower Shop Shibuya』。

彼女のスマホに入っていた自宅の電話番号は、この花屋の番号であるらしい。

Shibuya、と名前が付いている事から、結論はすぐに導き出される。

凛は花屋の娘なのだと。

「ハァハァハァハァ…」

"花屋の娘"というだけで興奮が高まってしまう。

「おっちゃんをどこまで興奮させたら気が済むんや…」

彼女の清純なイメージにぴったりだ。

 

 どうしてもガマンできなくなったらこの花屋に全裸で襲撃をかければ良い訳だ、よし。

あとは彼女のパーソナリティについてだ。

それは自分が彼女の自宅周辺に潜んで、凛をストーキングすれば良い話だった。

以前にも別の女性に対してやった事がある。

だが、彼が何となしに叩いた『渋谷凛』というワードが衝撃の事実を彼に見せつける。

 

 「何や、これ…?」

出てきたのは動画。

何やらアイドルか歌手のライブ映像らしい。

真っ暗な舞台にステージライトが向けられる。

舞台の上の5人の少女。

真ん中にいる黒髪の美少女は…彼女であった。

『おー願いー、シーンデレラー♪』

見覚えのよくある彼女が歌い出す。

ストレートだったはずの黒髪を少し巻いて、青い衣装を身に着けている。

彼女が指差すのは、幾千ものの観客達。

 

 『エヴリデイ、どんな時もキュートハート持ってたいー♪』

ヒラヒラしたスカートをはためかせながら、踊り出す彼女。

センターで踊る彼女のアップになった満面の笑み。

彼には一度たりとも見せてくれなかったその表情。

それは一片の雲さえも見えない青空のように、淀みのない嘘無しの笑顔だった。

 

 『まーほーうがー、解けなーいようにー♪』

サイリウムを振って、彼女達に歓声を送る観客達。

それを見て、彼はようやく目の前の映像に理解が追いつく。

そうか、彼女は"アイドル"なんだ。

ガタッ

椅子が吹っ飛ぶような勢いで急に立ち上がり、おもむろに下半身を露出する男。

「ハァハァ…ハァハァ…」

『夢は夢で終ーわれなーい♪』

彼女が映るパソコンを抱き込むようにその画面に陰部を押し付けると、情けなくカクカク腰を振り出す。

「ハァハァ…そんな事知らんかったでぇ?おっちゃん…まさか、お嬢ちゃんがアイドルなんてなぁ」

周りに他の客がいるにも関わらず、独り言を呟く。

自分の世界に入り込んだ彼をもはや止める事はできなかった。

 

 「ハァハァ…!ありえんやろ、儂の好きな女の子が…アイドルだったなんて…ハァハァ…」

確かにあれだけの美少女ならばアイドルや女優にさえなっていてもおかしくない。

だが…憧れや希望の象徴たる彼女が…無数の光を浴びて歓声の中歌い、踊る彼女が…まさか自分の下劣な性欲の対象になっているのかと考えると、興奮が止まらなかった。

あまりに彼女に似つかわしくない精液の汚濁。

それを今から彼女にぶちまけようとしている。

画面に映る彼女にも、そして画面の向こう側にいた生身の彼女にも。

「ウッ…イクでええええええっ…」

一人で呻くとビュルビュル画面に向けて精子をぶちまける。

ネカフェ側からすれば営業妨害甚だしい、というか犯罪だ。

ふぅ…、と息をついて、精子をぶちまけた画面を見る。

そこには白濁まみれの彼女の顔がどアップで映っていた。

『光り始めてーるー、輝く日のために♪』

そして、濁った画面の中で、画面の向こうの彼に対して笑顔でウインクをする。

その瞬間、彼の理性の足枷は容易くも壊れてしまった。

 

 「うああああああああっっっ!!!そんな顔されたらっ!!おっちゃんっ!!おっちゃんっ!!ああああああああああああっっっ!!!!」

いきなりネカフェの中で絶叫し出す男。

一発射精したばかりだというのにも関わらず、さらにもう一発射精する。

「凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!凛!!!」

ドビューッ!!!ドビュビュビュビュビュビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュッ!ビュルーーーーッ

「ああああああああ凛たんっ!!凛たんっ!!凛たんっ!!」

すぐさまやってきた店員の目に映った光景は、白濁液でグチャグチャになった個室であった。

「ちょ、ちょっと!お客様!!これは…!」

「う、うるさいわ!黙れ!クソッ」

店員を突き飛ばして逃げ出す男。

通報案件である事は自分でも十分に分かっていた。

だが、彼は警察から逃げたのではない。

あまりの欲動に辛抱しきれなくなっていたのだ。

 

 駆け出した先は『Flower Shop Shibuya』。

汗と精子の臭いをまとわりつかせながら、街中を走る姿はあまりにも異様であった。

脇目も振らず人ごみに駆け抜ける男。

向かうは"想い人"の元である。

 

 

 深い憂愁を込めた、夕暮れの茜空。

濃いオレンジ色の…花で言えばガーベラを思わせるような夕曛が窓から射し込む。

白いTシャツを着た少女、渋谷凜は夕陽に照らされながら白いシーツの上で仰向けになっていた。

その若葉を思わせるような翠色の瞳に何を見るだろうか。

惚けたような表情で天を仰ぐ彼女は、少し痩せたように見えた。

 

 "あの出来事"があってから、はや1週間が経つ。

レッスンも学校も、それまで真面目に欠かす事なく通っていた凛が、数日続けて休んだのはこれが初めての事であった。

今でも、あの光景あの感触が蘇り、そして…

「う゛っ」

急に体を強張らせ、トイレに駆け込む凛。

開けっ放しの戸からは何とも惨たらしい声と音が聞こえてくる。

「はぁ…はぁ…ふぅー…ふぅ…」

ティッシュで口元を拭って、再びベッドに体を横たえる。

(どうして…?どうして私が、こんな事に…)

何も自分は悪い事をしてないのに。

理不尽に植え付けられたトラウマに一人涙する凛。

少女の心に深く刻まれた傷は一週間などという短い期間では到底癒やされるはずもなく。

 

 プロデューサーに相談しようかとも、何度も思った。

何度も、スマホの液晶で彼の電話番号を叩いた。

だけど、だけど最後の"9"だけが押せない。

いつもそこまで叩いて、逡巡して、そしてやめてしまう。

彼に伝えたら、間違いなく事は大きくなり、警察沙汰にもなるだろう。

そうしたら、もうステージにも立てなくなるのかな…?

もし打ち明けるとなって、ちゃんと"その出来事"を言葉にして伝えられるだろうか。

今の凛にはその自信はなかった。

それに、自分一人の事で彼に面倒をかけたくない。

プロデューサーには体調が優れないため、と伝えてレッスンを休ませてもらっている。

…体調が優れない事は間違いない。

黒髪がさらりと揺れ、白いシーツに顔を埋めた。

 

 今日は両親が所用という事で、家には凛一人だ。

冷たい自分の体を掻き抱くようにベッドの中で丸くなる凛。

誰にも相談できないまま、心に刻まれた深い傷がどんどん化膿していく。

 

 キイ…

乾いた音が、無音の家中に鳴り響いた。

(…なに?)

はっとした表情で起き上がる。

窓が開いたような音と共に、何かがどさっと落ちてきたような音。

それは明らかに人為的なものであった。

 

 (や、やだ…怖い…)

がたがたと布団に身をくるんで、震える凛。

すかさず通報しようと机の上に置いてあったスマホを取ろうとして、落としてしまう。

落とした音に"何か"は気付いたのか、のっそりとした足音が凛の方へと近付いてくる。

(やだ…!やだぁ…!)

震える両手でスマホを拾い上げ、110番しようと指を動かす凛。

しかし、慌てふためいたその手つきでは上手く電話できず、そして…

 

 「はぁっ…はぁっ…凛たんっ…!」

"再会"の時が来てしまう。

 

 

 白いランニングTシャツはパツパツに張り詰め、腕や脇の毛が異様に濃いのが見て取れる。

肉塊が硫酸で溶かされたようなその醜い顔は相変わらずで、禿げ散らかった髪がべっとりと脂汗で頭皮にへばりついている。

小学生が履くような短パンは既に股間にテントを張っていた。

そして何より、男の口から発された『凛』という単語。

それを聞いた瞬間に、凛の顔は一瞬で真っ青になって…

 

 「う゛おエ゛ーーーーッッ!!!」

顔面を両手で覆うと、指と指の隙間から胃液が漏れ出た。

全身をわなわなと震わせ、目を見開いたまま吐く物がなくともえずき続ける。

「ぶふっ…!酷いやないかぁ、せっかくの再会で吐くなんて」

部屋着の凛。

ショートパンツからすらりと伸びた白くて細い美脚を見て、一瞬で男の理性は紙っぺらの如く燃え散る。

「んふぅ~…!凛っ!凛~っ」

44kgのか細い身体にのし掛かると、その美しい名前を何度も呼ぶ。

そして両腕を掴み上げると、まだ胃液の付いた唇に容赦なくキスをした。

「んン゛ーーーーーーーーーーッッッッ!!!!」

男の肥満体の下で細長い四肢がジタバタともがく。

が、しばらくしてパタリと手足が動かなくなる。

男の唇の下で凛は小さく痙攣したまま、動かなくなっていた。

 

 「ハァッ…ハァッ…ええ匂いやぁ~」

臭さと重さで凛が失神しているのもお構いなしに、彼女の唇をぺろぺろ舐る男。

「"あの時"の続き。しようなっ?」

力なく項垂れる凛をバンザイさせるようにして、Tシャツを脱がせる。

中からは美しくくびれたお腹と、青色のブラジャーに包まれた慎ましやかな胸が現れた。

成長中のおっぱいをニタァ~と笑いながら血走った瞳で凝視する男。

口元からぼたりぼたりとこぼれ落ちた涎が、凛のお腹へ垂れた。

 

 男が何を言っているか、そして男に何をされているか。

それは凛にも分かっていた。

だが、抵抗しようにも体に力が入らないのだ。

嫌だ、脱がされたくない、犯されたくない―――――

それは常に頭の中にあっても、どうしても体が言う事を聞かない。

まるで金縛りに遭ってしまったかのように。

 

 「ぶふふっ!!かわええなぁ~…ほんまに、凛は」

興奮した様子で、自身も服を脱ぐ男。

ぶるんと三段腹が揺れる、あの時と一緒だ。

不慣れな手つきでブラジャーを強引に取られると、まだ何者にも触れられた事のない、桜色の乳首が露わになった。

「ほぉひいぃ~!可愛いちくびぃ…」

「い、ゃ…」

生温かい吐息が乳首に当たって、それが寒気を誘う。

「舐めちゃうよぉ~?」

乳首の前で何度もぺろぺろと舌を出して、凛の反応を愉しむ男。

(き、気持ち悪い…)

抵抗したい、逃げ出したい気持ちはあっても、それをするだけの力は凛の体には残されていなかった。

「はあぁ~…ちゅーしちゃうよおぉ?ちゅーしちゃうからなぁ?」

チュッチュッ…と吸うような音を立てながら、凛の乳首へと迫る。

あまりの気持ち悪さに、既に凛の瞳は涙で一杯になってしまっていた。

 

 体の、神経が集中している部分に、生温かく湿った何かが付着する。

次の瞬間、凛の乳首は吸い上げられ、ぞわりとした不快感が全身に走った。

「…ふぅっ!?」

思わず息を呑む。

それまで力なく横たわっていた身体が、びくりと緊張した。

そこに凛の意思は一切無い。

脇や足の裏をくすぐられれば、たまらなくなってしまい体がびくりと反応してしまうのと同じ事であった。

 

 チュクッ、チュクッ…チュパチュパ、ペロペロ…

思いのままに、凛の乳首を舐り、吸い、そして舌先で転がす。

その度に、凛の背筋にはぞわりと気持ち悪い感触が湧き上がり、彼女は反射的に小さな声を上げたり、びくりと反応してしまったりする。

背中に虫が這うような、そんな感触なのだ。

ぞろりと何かが凛の身体を這い上がるような。

百足や蜘蛛といった魑魅魍魎を思わせるような気持ち悪い感触。

凛のこれまで見てきたものの中で、それらが最も男の欲望に近いイメージなのだろう。

 

 「ほひひ、凛たんのちくびちゅっちゅぺろぺろぉ…ぶひゅひゅっ!」

凛のくびれた腰を両腕でホールドして、桜色の乳首をべちょべちょと貪り散らかす。

乳首を刺激すればびくりと震える凛の身体をオモチャのように弄ぶ。

「ぶひっ!ぼにゅうぅ~、ぼにゅうううぅ~!」

"母乳"という言葉を発しながら、弱冠15歳の凛にむしゃぶりつく男。

自分の1/3も生きていない少女に母性を見ているというのか。

 

 凛の蕾のような乳首を舌先でクリクリと突く。

「ぶふふっ!!ちくびが硬くなってきたよぉ~!」

ただの生理現象に過ぎないというのに、それを自身の愛撫による快感の証だと都合良く解釈する男。

一方的に押し付けられる愛撫など烙印を押されるに等しいというのに。

「ぅぁ…嫌…!」

泣きながら手で男の禿げ頭を押し退けようとする凛。

しかし貧弱な抵抗は全く意味を為さず、むしろ男の陵辱のスパイスとなって興奮させてしまう。

「んふっ!そう嫌がらんといてやぁ~。ほんとは気持ちええんやろ?んちゅっ!ちゅぱれろれろ…ぶちゅっ!ぺろちろれろ」

「んんぅ…っ!やだ…気持ち悪い…!」

男の異様なまでに熱い肥満体に密着されているはずなのに、体は薄ら寒さを感じている。

逃げたいのに男の重たい体は岩のようにびくともしない。

 

 「はぁはぁ…もうおっちゃんガマンできんわっ」

足の指を凛のズボンに引っかけて、ずり下ろす男。

「…っ!ちょっ!?」

ブチブチとショートパンツが千切れる音にも構わず、そのままスルスルと脱がせると青い下着が現れた。

「おほっ!凛たんのおぱんちゅは青色でちゅかぁ~、イメージ通りやなぁあ」

「嫌!見ないで…っ」

ズボンを下ろされたという事はつまり。

男の描く未来に凛も気づき、これから自分の身に何が起こるのか悟った。

その瞬間、凛のか細い指が男の目を突く。

「ーーーーーーッッッ!!?」

目が眩んだ瞬間、凛は細長い脚で男の顔面を蹴り上げる。

「痛っ!痛いやないか凛たんっ!!」

蹴りつける細い脚を掴み上げて、凛を逃さない男。

強引に自らの方へ引き摺り込むと、思い切り凛の小さな顔を張りつけた。

ばちん!!

「ぶっ!」

男の分厚い肉のミットが凛の顔面を襲う。

意識が飛びかけるほどの強い張り手。

凛の視界が揺れる。

 

 「あかんでぇ、凛たん。おっちゃんの言う事聞かな…」

それまでのふざけた口調がいきなり険を帯びる。

思わずじんじんと熱くなっている頬を抑えながら震える凛。

(い、痛い…、怖い…)

口から血の混じった唾液が垂れる。

今度抵抗すれば、またあの張り手が…

そう思うと、凛の腕は動かなくなってしまう。

 

 

 動かなくなったのを良い事に、男のふしくれだった両手が凛の青い下着を掴む。

そしてそのままスルリと勢いよく下ろすと、凛の"乙女の象徴"が現れる。

「はぁはぁ…かわええおま●まんやなぁ」

ぺろぺろと自らの唇を舐めながら、凛の女性器を眺める男。

「い…や…」

そしてこれから何をされるのか、悟ってしまう凛。

男の肥満体がゆっくりと自身の体にのしかかり、顔と顔が息のかかるような距離まで近づく。

「やめて…!」

「ふぐおぉ…っ」

近づいてくる顔を抓り上げるようにして、なんとか遠ざけようと抵抗する。

「い、い゛だい゛っ!い゛だい゛よ゛ぉっ!!」

ぶん!と振り上げた拳が凛の顔面に直撃する。

「っ゛…!」

ごつん!と骨と骨の当たる鈍い音がして、声もなく凛の抵抗がやむ。

これだけで強い体で人に殴られたのは初めてであった。

「ぁ゛…痛…」

真っ赤になった顔を抑えながら、震える凛。

それを見て、目を丸くする男。

 

 「あぁっ!す、すまん!すまん凛たんっ!…凛たんが、抵抗してくるからっ」

謝りながらも言い訳は忘れない。

持参してきたぼろきれのような小包からぢゃらりとした音を立てて、現れたのは手錠。

それもプラスチック製のおもちゃ同然の物だ。

「…これで大丈夫や。よし、凛たん。今からおっちゃんが優しくしたるからな…?」

プラスチック製とはいえ、手錠は手錠。

わずか体重44kgの少女を拘束するには十分過ぎた。

 

 カチャリ、と音を立てて凛の両腕を拘束する。

頭上で両腕を縛られるようなかっこうにさせられる凛。

そして顔を再び近寄せ、体をよりぴったりと密着させる。

「ぶふふ…っ!ついに…行くよお?」

念願のその瞬間。

男の巨大な男性器の先端が凛の女性器に触れると、彼女は全身をびくりと震わせる。

「あっ…!?やっ…!」

視界にはいっぱいの男の醜い笑顔。

「ぐふっ!凛た~ん、好きだよお~」

ずぷぷぷ…っ

男がゆっくりと腰を押し出すと、"ソレ"が凛の中へ徐々に入ってくる。

 

 硬く、熱い、棒状の"ソレ"が凛の中へ入ってくる。

それは彼女にとって人生で初めての経験であった。

「やだ…っ、嫌っ!」

100kg近い肥満体に抑えられながらも、脚をじたばたさせてなんとか逃げようともがく凛。

"形"や"硬さ"が段々と分かってきて。

「15歳のっ!処女おま●まんにっ…おっちゃんの…ふおおおおおぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!」

押し出したペニスが凛の処女膜に引っ掛かる。

「うほ!?…こ、これが凛たんの処女の膜でちゅかぁ~?ぶふふぅ!!」

「嫌っ…嫌ぁあああああああーーーーーーーーっっっ!!!!」

銃を突き付けるようにツンツンと突っつくと、胸の下で泣き叫ぶ凛の表情を堪能する。

その様子がたまらなかったのか、小さい顔を掴み上げると唇を合わせて、そのまま一気に――押し出した。

 

 ずんっっ!!!プチッ…

「―――――――――――っ」

声を出せないまま、目を見開く凛。

下腹の鈍い痛みと"何か"が自身に侵入してきた異物感とで、現実を思い知らされた。

「ん゛んぅぅ゛ーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」

男の臭い口の中で呻く。

秘めやかに、それまで守り続けてきた"乙女"が一瞬にして突き破られる。

想い人こそいなかったものの、15歳、年頃の少女、当然恋愛への憧れや理想はあった訳で。

それが儚くも無惨に、男の一方的な性欲の前に砕け散る。

 

 「くっ、おっ…!」

"凛の中"に入った瞬間、背筋を反らせてしばらく固まる男。

全身では受け止めきれないほどの快楽と多幸感にぴくぴくと痙攣していた。

「おおぉーーーーーーーー…っ!!!!!」

感嘆と愉悦とが入り交じったうわずった声を発する。

入れた瞬間に射精しそうになったのをなんとか堪えた。

 

 精巣から精子が上ってきて、それが尿道の途中で止まっては引き返す。

『目の前の少女と子孫を作りたい』

雄として誰もが持ち合わせているであろう本能が暴走し、二つの睾丸はこれまでにないほど急ピッチで精子を作り出す。

少女を妊娠させ、優秀な子孫を産ませられるよう、イキの良い精子を。

そこに少女の意思は全く考慮されていなかった。

 

 「んぎいいいいいいぃぃぃーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」

男の性器が規格外の太さなせいで、壊れた機械のような金切り声を発してしまう。

痛みと不快感の最中で意識朦朧になりながら遮二無二じたばたする凛。

悲痛な叫びは男の嗜虐心へ油を注いでしまう。

「くおおっ…!凛たんっ!凛たんのおま●まん…あったかくて、軟らかくて…たまらんわっっ!!!」

ついさっきまで処女だった凛の膣を堪能する。

快感に打ちひしがれた様子で何度も体を震わせながら不格好に腰を振りたくる。

 

 「赤ちゃんや!!!おっちゃんと凛たんとの赤ちゃん作るんやっ!!!ええやろ!?なッ!!」

いきなり突飛な事を言い出す男。

凛の泣き顔に涎を撒き散らしながら、悪夢のような事を言ってみせる。

「ひっ…!い、嫌…そんなの、絶対…嫌ぁあああああああーーーーーーーーっっっ!!!!」

「赤ちゃん!凛たんとの育てる可愛い赤ちゃんや!!!ふおおおーーーーーっ!!!そう考えるとますます燃えてきたでえ!!!」

それが決して非現実的な事でない事は、凛にも分かっていた。

中学の保健の教科書に書いてある事だ。

たとえ自分がどれだけ拒んでいようとも、もし…もし"それ"を出されてしまえば、自分は…

「かわええ女の子がええなぁ…!凛たん…いや、お母さんそっくりの、かわええ女の子がええ…!」

「やだぁ!やだやだやだぁーーーーーーーっ!!!!」

"お母さん"、そうなる自分の姿を一瞬だけ脳裏に思い浮かべた瞬間、全身の血が引くような思いがした。

この、目の前の中年男と?

自分の父親よりも明らかに年上で、しかも、汚らしくて醜いこの男と。

「そないな事言うてもおっちゃんが中に出しゃあ…凛たんは…お母さんやでぇーーーーっ!!!!」

募る想いを一方的にぶつける男。

それは下半身と下半身とがぶつかり合う『パンッ!パンッ!』という爆ぜるような音となって鳴り響く。

「パパ頑張るからなぁ…?お母さんとのかわええ赤ちゃん育てるために…!くおおっ!!!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」

嫌だ…そんなの、絶対に嫌だ…

だから逃げなきゃいけないのに、腕は拘束されてるし、体には重たい肉布団が乗っかっているせいでびくともしない。

"パパ"だの"お母さん"だのそういった言葉が耳に入るだけで吐き気を催す。

こんな自分の祖父でもおかしくないような年齢の男に処女を奪われて、それだけでなく…夫婦になるなんて、ありえないのに。

「あーっ!!!もうあかんわ!出てまうっ!!!おっちゃんのあったかいの出てまうわーーーーーーっ!!!!」

「い、嫌!!やめて!それだけは、お願い…やめて…!!!」

凛の可愛らしい顔を拝みながら、彼女の締まりのきつい膣を堪能するという快楽に、1分ももたなかったようだ。

(やだ…!ほんとに赤ちゃんできちゃうっ!!!)

今出されてしまえば…

それは凛自身が一番分かっている事であった。

 

 (助けて…プロデューサー…)

ふいに、一瞬頭の中に浮かび上がるその顔。

そしてその声。

『少しでも君が夢中になれる何かを 探しているのなら、一度踏み込んでみませんか。 そこにはきっと、今までと別の世界が広がっています』

アイドルの世界、それは凛にとってテレビの向こう側の世界でしかなかったけれど、踏み込んでみればそこには…光があって、熱があって、喜びも感動もあって、悲しみもあって…

今まで見た事もないような極彩色の世界、その美しさ尊さに凛も魅せられていく。

そしてそれを支えてくれたのは、いつも傍らにいてくれた彼。

 

 なんでこんな時に思い出してるんだろう。

彼と初めて会った時の事。

アイドルなんてさらさらやるつもりなかったのに、今や。

『楽しくなる途中、かな』

自身の言い放った言葉。

楽しかった。

仲間達とレッスンに励み、大観衆の中で披露するパフォーマンス。

まさしく青春だったのだろう。

そしてそれを影ながらいつも支えてくれた彼。

どうしてもその顔が脳裏にこびりついて離れない。

卯月、未央、ごめん、もう私アイドル、できないかもしれない。

でも彼女達以上に色濃く思い浮かぶのは…

なんでこんな時に。

そんなにこっちを見ないでよ。

見てるくらいなら、助けて…

涙の向こう側に映ったその面差し、は痘痕にまみれた醜い笑顔へと朽ち果てて。

 

 男は凛のくびれた腰を掴み上げて、奥までそれを突き入れたまま、ぶるぶるっと震える。

直後、彼の渋谷凜という15歳の美少女への熱く滾った"想い"が溢れ出てきた。

 ドピュウウウウウウウウウウッッッッ!!!!!ドピュルルッ!!!!ドピュッピュッピュピュピュピュ!!!!

「…!?やだ!嫌ぁあああああああーーーーーーーーっっっ!!!!」

ぴくぴくとペニスが脈動したかと思えば、温かい"何か"が凛の胎内へと注入されていく。

それが何であるか、悟った瞬間に一際大きな悲鳴が響いた。

「入ってこないでよおぉーーーっっっ!!!!!」

凛の初潮を迎えてまだ何年も経っていない子宮に、男の本能の象徴が侵入してくる。

『赤ちゃんを作りたい』という本能の象徴が。

 

 「う゛、お゛っっ…!やば…止まらんわこれ…!」

動かなくなった凛に密着したまま、玉袋に残る一滴一匹まで精子を注がんと射精を続ける。

58歳の男の睾丸から精製された幾億もの精虫達は、凛の若々しいぷりぷりの卵子に群がると、各々が"使命"を果たさんと蠕動し出した。

凛と男とがつながってる部分から、黄ばんだ汚濁が漏れ出てくる。

赤い血が入り交じったそれは、凛と男とが肉体的に結ばれてしまったという証であった。

 

 「は…ぁ…」

乾いた唇で、宙を仰ぎながらぱくぱくと口を開閉させる凛。

下腹でとぐろを巻く温かい感触に、凛は自身が何をされたのかを嫌でも悟らされる。

そしてこれから何が起こるのかも。

 

 …いや、そこまで考える余裕は今の凛には無かった。

男に処女を奪われてしまった事でひしゃげた乙女心は二度と戻る事なく、これからの彼女の人生を暗い闇に閉ざすのだ。

虚ろな瞳で自室の天井を仰ぐ。

その瞳に夢や希望といった光が再び灯る事は…もう無いのかもしれない。

とにかくもう今は、何もかもをやめてしまいたい。

光が失せてくすんだ瞳が、彼女の人生が行き場の無い闇に冒されていくのを象徴しているようで。

 

 「はぁはぁ…、気持ち良かったで!凛たんっ」

息を荒げながら動かなくなった凛の顔をぺろぺろと舐める。

涙のしょっぱさが男の欲望の糧となり血となる。

「うひっ!おっちゃんももう歳やからなぁ…すぐに二回戦したいんやけど、ちょい待っててや」

ずるりと肉杭を引き抜くと、凛の艶やかな黒髪でべとべとの男性器を拭く。

毎日シャンプーとリンスで手入れされた美しい黒髪が亀頭にへばりついて白濁に汚される。

(まだ…続く、の…?)

ぼんやりとした頭の中で、凛はそのおぞましい言葉を他人事のように聞いていた。

 

 抱き付いたまま、凛の唇をぺろぺろと舐める男。

一度射精した反動が大きすぎたのか、半勃ちになった男性器を彼女のふとももに擦り付けるようにして再起を促す。

性交しないまでも、渋谷凛という美少女と直に触れ合えるというだけで男はこの上ない幸せを堪能していた。

「ぶひゅっ!凛たん可愛いよぉ~」

生気を失った凛の頬を掴み、唇に唾液を塗りたくる。

既に胎内では凛のその美しい容姿を記憶した卵子と男の醜い容姿を記憶した精子とが絡み合って、新たな生命を織り成さんとしていた。

それは少女の意思など全く加味せず。

 

 

 騒音により近隣の住民が通報した事で、男は現行犯逮捕され、同時にこの悲劇が明るみに出る事となった。

凛は未成年なので実名では報道されないまでも、住所や事件直後にアイドル渋谷凛の無期活動休止が発表された事で、暗黙の周知と化してしまう。

事件後、彼女がどこで何をしているかは表には出ていない。

ただ、彼女の精神が傷付いて、ひしゃげて、それが元に戻っていない事は間違いないだろう。

 

 男と凛との間に新たな生命が宿った事実はねじ曲げようがないのだから。

 

 

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