薄暗いあばら屋の一室。
チリチリと裸電球の焦げる音が響く中、青白いモニターの光に照らされる肥満体型の男。
液晶には一人の金髪の少女が映し出され、男は犬とも豚ともしれないような吐息を上げながらそれを凝視する。
「ハァ、ハァ…ちとせぇ…」
日本離れした金色の髪に、ワインレッドの瞳。
あどけなさを感じさせる童顔に、これまた日本離れしたスタイルを誇る肢体。
ちとせと呼ばれた液晶越しの少女に、男は脂ぎった頬をべちょりと寄せ、頬摺りをする。
黒埼ちとせ、19歳。
ルーマニア人と日本人のクォーターであり、金髪や赤い瞳、色白の肌はそれに起因するもの。
彼女はアイドルとして日頃から光当たるステージに立つ身であり、TV出演などもしている。
いわゆる有名人である。
『一人だろうと、100万人だろうと、変わらないよ。私の瞳からは逃れられないんだから。どんな人であっても魅了して、永遠の僕にしてあげる。私のことを…好きになっちゃえ♪』
そんな彼女に、一方的に恋慕の情を持ち、そして…欲情しているのは彼女の熱狂的なファンの男。
45歳、162cm90kg、無職。
ちとせの父親でもおかしくないような年齢だ。
汗だくの肥満体をランニングシャツに詰め込み、画面の向こうの少女に鼻息荒げて夢中になる。
「ち、ちとせたん…」
カチッ、カチッ…とクリック音が響くと、画面切り替わって『黒埼ちとせファンスレ part.1134』という文字が現れる。
そこに綴られているのは、無数の黒埼ちとせへの、欲望。
『ちとせたん今日も可愛かったよぉ~!ぶひひ』『ぱんちゅが見えちゃいそうでちたね~www』『現地行ってきたけど、相変わらず可愛かったですぞおw』
話題に上っているのはたまたま今日あった彼女のライブ。
そのスレッドにいる彼女のファン達はPPVで買うなり、現地に行くなりしてそれを見ていたのだ。
しかし、ごく一般的なアイドルファンとは明らかに様子が違う。
スレッドには大量のライブの写真などが貼り付けられていた。
普通であれば彼女の歌ったり踊ったりする姿が映し出されているはずである。
写真に収められていたのは、彼女のスカートの中であった。
勿論、ちとせの美しく整った顔のアップなども撮影されて、投稿されている。
しかし圧倒的に多いのは彼女の白くすべすべのふとももや胸部のアップ、それにスカートの中である。
当然、スカートの下にすぐ下着を履いている訳ではなく、黒いショートレギンスを履いて下着を隠してはいるものの、ファンである男達の興奮は尽きない。
『ちとせのショートスパッツを脱がせたい』『ちとせのパンツを盗みたい』などと変態的な性犯罪じみたレスまで見受けられ、元々真っ当なファンの集まりであったはずのスレッドは汚らしい欲望に満ちていた。
これをもし、本人が見たら…どう思うだろうか?
この男も、ちとせに対しスレッド上で欲望をぶつける一人であった。
「ハァッ…ハァッ…」
カタカタ、カタッ
キーボードを叩き、彼女への身勝手な欲望を綴る。
『ちとせたん…今日も可愛いよ…』
大量に貼付されるちとせのライブのスクリーンショットに対し、感想を送る。
片手でキーボードを叩き、そしてもう一方の手で屹立した股間を弄る。
『ちとせたんとエッチしたいw』
『ちとせたんに婚姻届と結婚指輪送り付けたいwww』
身勝手で一方的で、そして迷惑極まりない想い。
その想いは、液晶の向こう側で…
「…うわ、キモッ」
見てはいけないものをつい見てしまった、と、ぱたんとパソコンを閉じる金髪の少女。
紅色の瞳がゆらりと揺らめき、「はぁ…」とため息が漏れる。
血管が透き通って見えるほど白い肌がさらに青白くなって、少女から血色が失せる。
「ぅ゛…」
脳裏にべっとりとこびりつく、呪詛のような欲望を綴った文字の数々。
忘れようとしても、何度も脳内で反芻するように蘇り、少女に吐き気をもたらす。
CMのオファーやライブに来てくれる客が増えてくる度に、こういったモノを目にする機会が増えた。
見てはいけないと分かってはいても、見えてしまう。
それだけ自身の知名度が上がったという事だろう。
本来それは喜ばしい事であるはずだが、ちとせ本人の精神は恩恵を受けるよりも、弊害を被っていた。
回数を重ねるごとに長くなっていく、握手会の行列。
性的な意味でなく、本当に自分の事が好きで応援してくれるファンもいれば、そうでないファンも増えていく。
ちとせ独自のキャラクターやイメージもあり、握手会はあまり盛んにはやっていなかったが、その分一度にやってくるファンの数は増えてしまう。
中でも最近よくやってくる、とある肥満体系の中年男…
見るからに"キモオタ"といった風貌で、汗臭い体臭を漂わせながらちとせの握手会には欠かさずにやってくる。
それだけでない。
何故かちとせの住むマンションのすぐそばで彼の姿を見掛ける事があるのだ。
目が合ってしまうと、笑顔で手を振ってくる。
勿論、それに何も応じずに立ち去るちとせ。
ねっぷりとした視線を浴びせかけてくるファンは数えきれないほどいる。
だが、その中でも…たまたまだろうか?住んでいる所まで近い者は他に見た事がない。
もしかしたら自宅まで特定されているかもしれない。
そう思うだけで、全身に虫唾が走る思いがするというか、急に吐き気がこみ上げてくる。
いや、本当は通報するべきなのではないだろうか。
警察にストーカーされていると相談しに行くべき案件なのではないか。
名前も知らない男に笑顔で手を振られる。
怖い。
最近は自身の知名度も上がってきたため、基本的に外出する際は"変装"しているが、そうでない日もある。
だから気付かれずに済む事もあるが…
プロデューサーに打ち明けるべきだろうか。
ふらつく足取りでトイレへ向かうちとせ。
「…ぅ゛、う゛え゛えぇっ…!」
嫌悪感と不快感の塊が喉を伝って、吐き出される。
「気持ち悪い…」
あのぶよぶよの肥満体に、ニヤついた笑顔。
思い出すだけで喉から何かが逆流してきて…
う゛ぇ゛…っ、え゛え゛ぇぇ…っ!
『黒埼ちとせ』
と題されたグループチャット。
そこには入室を許された、ごく数人の男達が集まっていた。
発端は例のスレ。
パスワードがかけられており、許された者以外はその内容を見る事ができない。
入室しているのは5人。
語り合うのは…"黒埼ちとせレイプ計画"についてであった。
『ちとせたんの住んでるおうちがこれw』
『やっぱアイドルだけあって良いトコ住んでんねぇ~』
『家賃3万円のボクとは大違いだw』
メッセージボードに貼り付けられているのはちとせの自宅を示したマップ。
厳重なセキュリティの敷かれたマンションだが、部屋番号まで割れている。
『苦労したんだよぉ…ちとせたんの家調べるの』
首謀者と思しき男が探偵を雇ったなど、その苦労を綴る。
『ちとせたんのお部屋に入るのは無理だろうから、帰り道を襲っちゃおっか?』
『近くに良さげな公園があるね。ちとせたんは毎日帰る時にここを通るのかな?』
『そうだね。ここ3週間くらいちとせたんを観察してみたけど、毎日ここを通ってる』
『じゃあ決まりだね。ここでちとせたんを待ち伏せて、ヤっちゃおっか?w』
黒埼ちとせという極上の雌を前にして、彼らの欲望は留まる所を知らなかった。
40代50代という年齢にして、失うもののない彼ら。
家族などいなければ、社会的地位も名誉も、誇りも、何もかもを捨て去っているような人種だからだ。
しかし、"雄"としてはいっちょまえに生殖本能を持ち、生殖機能も立派なモノを持っている。
社会的弱者として虐げられる人生を全うするくらいなら、自らの願望を無理やりにでも叶えた方が良いだろう。
臆病だったはずの彼らが集まる事で、獅子のような勇敢さを帯びる。
それはまるで狂信者の集まりのようで。
『一つ、ボクからみんなへ頼みがあるんだ』
グループチャットのホストを務める男が切り出す。
ちとせをレイプすると息巻いておきながら、なかなか具体案を出さずに気色悪い妄想を垂れ流していただけの男達。
性犯罪に踏み切れず、だらだらと願望を語り合っていただけの男達。
そこに鶴の一声がかかり、ついに"黒埼ちとせレイプ計画"は具体的なものへとなっていく。
夜空にそびえる時計台は8時を指していた。
ライブ間近という事で、遅くまでレッスンをしていたちとせ。
朧げに白んだ夜闇に、金色の髪と透けるような白い肌が際立つ。
西洋的な服装も相俟って、その姿はまるで彼女が自称する吸血鬼のようにも見えた。
茂みに隠れるのは、例のスレで集まった変質者達であった。
汗臭い、肥えた身体を寄せ合って、ちとせの視界に入らないよう隠れている。
しかし間近で見る黒埼ちとせを前にして、吐息は彼女に聞こえてしまいそうなほど荒くなっていた。
「ハァハァ…ちとせたん…ちとせたん…っ」
昂ぶる興奮を抑えられずに、呟きを漏らしてしまう首謀者の男。
握手会でいつも自身の手を握ってくれる、あの手の柔らかさを思い出していた。
これからその手だけでなく、彼女の身体全てが自分の思い通りにできるのだ。
それを想っただけで、もう、辛抱は限界に達してしまって…
「ふおおおおおおぉぉぉぉ————————っっっ!!!ちとせえぇぇぇぇぇぇ————————————!!!!!」
「…えっ?」
すぐ傍で同じくタイミングを見計らっていた男達を置き去りにして、首謀者の男が茂みから飛び出し、ちとせに襲い掛かっていく。
呆気にとられ、その場を動けないちとせ。
禿げかけた頭髪にぶくぶくに肥えた顔を見て、"あの男"だと気付く。
「…っ!!」
どさっ!
肉布団のような肥満体に押し潰されるちとせ。
「ち・と・せ・ちゃ~ん!ボクの事…知ってるよね…?」
「なッ…!あ、あなたは…!」
くびれた腰に跨がるキモ男。
抵抗しようとするちとせの両手を抑え付け、完全に制圧する。
「ぶふふっ!間近で見るとさらに…可愛いなぁ~」
ペロペロと唇の周りを舐めながら、ちとせの顔を見下ろす男。
「お、大声…出すわよ…!」
肥満体で潰されたか細い胴から捻り出すような声で脅しをかける。
その瞬間、覆い被さる男の後ろからぞろぞろと、同じような見た目をした男達が現れた。
「ちとせたん…ぶふふっ!」
「可愛いねぇ~、やっぱり生で見ると違うよ」
「今日はおぢさん達が可愛がってあげるからねぇ?」
押し倒されるちとせの周りにぞろぞろ集まってくる男達。
咄嗟に叫ぼうとしたその口をすぐさま塞がれる。
「んん゛ぅッ!?」
「ここだと他の人に見られちゃうかもしれないからね…ちょっとこっちに来よっか?ちとせちゃん…」
抱え上げられるようにして、強引に人目の付かない茂みの奥へと連れて行かれるちとせ。
彼女の悲鳴は誰にも届く事なく。
「ん゛ッ…!嫌ぁぁっ!!!」
茂みの向こうへ連れて行かれた途端、四方八方から脂ぎった手が伸びてきては衣服を引っ剥がされる。
西洋風のドレスのような私服を毟り取られ、黒い下着に月夜に照らされて透けそうなほど青白い肌が露わになった。
「ちとせぇ~」
「っ!?」
首謀者の男がおもむろに自身のズボンを下着ごと脱ぎ捨てると、既に限界まで隆起した男性器がちとせの眼前に現れる。
ぶらん、と股間から情けなくぶら下がった玉袋の中ではキ○タマがちとせとの新たな生命を育むために精子の製造に励んでいた。
そしてちとせの黒い上品そうな装飾の付いたパンツを両手で掴むと、勢い良く引き下ろす。
「や、やだっ!!!嫌ぁあああああああ——————っっっ!!!!ぐむぅっ!?!」
それを見て、今から何が起こるのか察したちとせ。
パニック状態になって叫ぶ彼女の口の中に、脱がせた黒いパンティーを詰め込む。
「ぐふふっ!可愛いよぉ、ちとせたん…」
声を出せなくなった彼女に、全裸のキモ男が覆い被さってくる。
べっとりと脂汗にまみれた肥満体が、ちとせの美しい肢体にへばりついて押し潰す。
周囲にいる男達がそれを助けるように、ちとせの両手両足を抑えつけ、抵抗できないようにさせる。
「ふぐぅっッッ!!!んん゛———————っ!!!!」
何の躊躇も遠慮もなく、ちとせのおっぱいに触れる男。
生まれて初めて触られる…それも見ず知らずの汚いおっさん共に触られる気持ち悪さに呻き声を上げるちとせ。
「んふぅ~!これがちとせたんのおっぱい…」
血走った目で大きく見開きながら、ちとせのバスト86cmおっぱいを揉みしだく。
「はぁはぁ…ちとせたんっ!ちとせたんっっ!!」
「んッ!ふぐぅ…っ」
白いおっぱいに浮かぶ桜色の乳首をクリクリ…と摘まむように刺激してちとせを責める。
ちとせが頬を赤く染めて、身体を捩るのがたまらなかった。
それまでちとせにどれだけ熱烈にアプローチしても言葉一つさえかけられなかった存在。
握手会でサービスしてもらえるとはいえ、自分は数百数千ものの黒埼ちとせファンの内のただ一人。
だから、ちとせの住所を調べてその近くに引っ越し、彼女にストーキングを仕掛け、そして今日のこの計画に至った。
そんな彼女に指一本触れる事さえ叶わなかったはずの自分が、彼女の乳首を指先でいじくるだけで彼女を悶えさせている。
誰しもが見る事のできなかった黒埼ちとせの裸を拝み、そしてそれに触れる事ができている。
夢にまで見た信じられない現実に、男の興奮は最高潮にまで上っていた。
「ふおおぉぉ———————っ!!ちとせぇっ!ちとせぇぇ—————————っ!」
自分の声が周囲に聞こえてしまう事など気にせず、興奮のあまり奇声を上げ続ける男。
まだお酒も飲めない、19歳の、自分の娘でもおかしくないような年頃の少女に本気で性的興奮を覚えていた。
「ちとせぇ…ほぉら?ち〇ちんがおっきくなってるよお?」
「ん゛ん゛ッ!?!ん゛ぅ——————ッ!!!!」
愛しのちとせの目の前でミキミキ…と音を立てそうなほどに膨れ上がっている男性器を見せびらかして喜ぶ男。
赤黒く膨張した欲望の象徴。
そのあまりの気持ち悪さに、涙の滲んだ瞳を見開き、くぐもった悲鳴を上げる。
股間をいきり立たせながら、それをどこか呆れたような様子さえ見せながら見守る周囲の男達。
本来であればちとせの肢体に真っ先にむしゃぶり付くのは自分でありたいと、その誰しもが思っていたが金で雇われている以上、何も文句は言えない。
そんな彼らの視線など一切憚らず、黒いニーソックス一丁に剥いたちとせの裸体に覆い被さり、股と股とを擦り合わせる首謀者の男。
その行為が何を意味するのか、そういった経験のないちとせにも十二分に理解できてしまい。
(ひっ…!?嫌…!嫌ぁあああああああああああああああ!!!!!)
ぶよぶよの肥満体でちとせの上半身に密着し、抑え込む。
そして、下半身を擦り合わせ、熱く火照ったおち〇ちんを彼女の秘所へ…
「ぐむうぅぅぅぅ——————っっっ!!!う゛ぅッ…!」
泣きながら、声にならない叫びを上げて嫌々と首を振ってもがくちとせ。
「ぐっふっふっふぅ!ちとせたんどうしたの?ボクとひとつになるのが嫌なの!?」
嫌に決まっているだろう、その声さえ発せない。
がしっ、とふいにちとせの細い両足首を掴んで、彼女の身体を地面に押し潰すようにする。
見上げる彼女の視界には、異常なほどに反り勃った肉槍が。
「———————っ!」
ピクピク…と痙攣するチ〇ポ。
「もうガマンできないよ、ちとせたん」
それだけ言うと、掴んだ両脚を押し広げるように開かせ、そして…
ズププププッ…
「ん゛ッ————————————」
ちとせの表情が苦痛に歪む。
それが何を意味するのか、二人の周囲にいたキモ男達はすぐにそれを察す。
ゆっくりと腰をせり出し、ちとせとより密接につながっていく男。
途中で"何か"につっかえた様子を見せると、ちとせのくびれた腰を掴み上げ、半ば強引に引き寄せる。
プチッ
"何か"が破れた感覚。
「ハァハァ…!ちとせたん…初めてなんだね…!処女だったんだね…!!」
その瞬間に、堰き止められていた二人の感情…それも相反するものであったが、ぶつかり合い壮大な不協和音となって、夜の公園に響き渡る。
「ん゛ん゛ぅ——————————————————ッッッ!!!!!ン゛——————————————————————————————ッッッ!!!」
獣の断末魔のようなちとせの悲鳴。
それは普段、彼女がステージの上で響かせる美声からは到底想像さえもつかないようなけたたましい声で。
「ふおおおおぉぉ———————っ…」
男はちとせの奥まで入り込んだ状態のまま、わなわなと全身を小刻みに震わせ、動かない。
少しでも動いてしまえば、絶頂に達してしまうからだ。
「う、ほ…ち、ちとせたん…っ」
念願のちとせの処女を貫く事に成功した男。
しかし、その表情はどこか浮かないもの、と言うより眉間に皺を寄せて厳しい表情。
それは想像以上のちとせの膣のきつさと温かさの前に快楽に打ちひしがれていたからであったが。
「ち、ちとせ…っ、気持ちイイよぉ…」
ぴくぴく、と痙攣しながら射精欲を抑えつける男。
ちとせに生中出しをする事が男の夢ではあるのだが、すぐにイってしまっては勿体ない。
ちとせの奥深くまでチ〇ポを挿入したまま、彼女の膣の温かさや柔らかさを堪能する。
(嫌ぁっ!!!こんなの…嫌嫌嫌ぁ!!!)
涙を撒き散らし、言葉にならない悲鳴を上げ続けるちとせ。
男の事を拒絶するように何度も首を横に振りながら、痛みや不快感に打ちひしがれる。
「ち、ちとせ…動くよ?おぢさん動いちゃうよ?」
彼女の腰を掴んだまま、ゆっくりと腰を動かし始める男。
ずるり…と自身の体の中、それも"とても大切な場所"をムカデか何か害虫が這いずるような感覚に苛まれる。
快楽などは微塵もない。
あるのはただひたすらな不快感と、そしてそれによる吐き気。
そして、"初めて"を奪われたという底知れない喪失感。
ちとせはフーッ!フーッ!と顔を真っ赤に染めながら、苦しさのあまり鼻息を荒げる事しかできず。
何度も深呼吸して少しは落ち着いたのか、ちとせの両脚を広げさせると彼女のお尻に自らの下腹を叩きつけるようにして腰を振り出す。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
「ん゛ン゛ぅッ!!?」
ズポズポと自らの膣を異物が行ったり来たりする嫌悪感に、身をよじるちとせ。
「ふおおおぉっ!!!ちとせたんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!ふんっ!」
彼女が全く悦んでいない事などお構いなしに、自らの快楽のためだけに腰を振りたくる男。
その肉と肉とがぶつかり合う音を聞いて、改めてあの憧れのちとせとひとつになっているんだという事を自認して。
「うおぉ…!ふおおおぉっ!!!」
豚のような声を発したかと思うと、激しかった腰の動きを緩める。
ぐぐっ、とちとせの最奥までチ〇ポを突き入れた状態で静止する。
ぴっちりと二つの肉体は密着したまま動かず、何が起きるのか分からないまま、そして———
男の下半身がふいにピクピクと痙攣し出す。
その直後、ちとせの泣き濡れていた瞳が見開かれ、自らの下着で塞がれた口から悲鳴を上げる。
「——————————————————————————————————————————————————————————!!!!!!!」
言葉にならない悲鳴。
しかしそれを聞いた者には、彼女が何を叫んだのかははっきりと解っていて。
「うほォッ!!!」
ドピュッ!!!ドピュピュッ!!!ドピュドピュ…ッ
募りに募った彼女への想いが、生温かい白濁となって、彼女の子宮へ注がれる。
粘り気の強いそれは彼女の"赤ちゃんの部屋"に撒き散らされ、へばりつく。
一生消えない火傷を彼女の女性としての自尊心に刻み込むように。
「うほ…っ、おぉ…ふぅ…」
ちとせとひとつになったまま、まるで温泉に浸かった老人のような悦に入った声を発し、そして彼女に赤ちゃんの素を注ぐ男。
ルーマニアとのクォーターで、その特徴を受け継いだ彼女の金髪赤目美少女卵子に、男のハゲデブチビブサイク中年精子が容赦なく注がれる。
若いちとせからすれば毒素に近いそれを胎内に注がれる事に、本能的な恐怖と危険を感じ取っていた。
(やめ、て…こんなの…)
下腹で汚濁がとぐろを巻くようにうねり、自らの遺伝子に絡み合っているのを感じられてしまう。
普段、自分の死期が近い事などを公言し、それをキャラクターとしている彼女だが、この仕打ちは死より遥かに苦しい。
そう断言できるほどに、ちとせの精神は既に崩壊していた。
(や、だ…ほんとに…赤ちゃんできちゃう…っ)
本当に死んでしまおうかと思うほど。
「ち、ちとせたん…ボク…まだ…っ!」
(…え?)
傷心に浸るのも束の間であった。
黒埼ちとせというあまりにも優秀すぎる"雌"を前にして、たった一度の射精では収まらない。
男の本能はそう言った。
射精してすぐ直後、彼のキ〇タマはとてつもないスピードで新たな精子を精製し、それもイキの良い精虫をたくさん作りだした。
全てはちとせに赤ちゃんを産ませるため。
一度射精したにも関わらず、チ〇ポもすぐに硬さと熱さを取り戻し、自らの精子のぶちまけられた膣内で再び大きくなる。
「ちとせたん、熱いよ…」
(…?)
ぼそりと呟く。
「き、き…キ〇タマが破裂しそうなほど熱いんだっ!!!ちとせたんのせいでっ!ちとせたんのっ!ふおおおおおぉぉぉぉ———————————っ!!!!!」
グチュウウウウッッッ!
「ん゛———————————っ!!!」
再び奥まで突き入れられるおち〇ちん。
ちとせの背筋がブリッジのように張り詰め、反り返る。
「まだッ!まだ出るよ!ちとせたん!まだボクの赤ちゃん汁いっぱいいっぱい出ちゃうよぉ!!ちとせたぁぁぁん!!!」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
彼女の腰を再び掴み、腰をヘコヘコと振り出す男。
ちとせはただひたすらなそのどす黒い欲望に打ちのめされるしかなく。
(もう、やだ…)
無限に注がれる男の子種。
彼女の精神は限界を迎えた———
数か月後、古びたアパートの一室にて、行方不明になっていた黒埼ちとせの身柄が警察によって確保された。
酷く衰弱しきっており、言葉さえも喋れない状況だったという。
勿論、彼女は未成年であるため、実名は公表されなかったが。
だが、ネット上では事務所からの黒埼ちとせの無期限活動休止発表などもあり、男に誘拐されていたのがちとせなのだという事は周知の事実となってしまっていた。
そして、病院内で撮影されたのか、ちとせが洗面台で嘔吐する姿が盗撮され、ネット上では『逮捕されたあの気持ち悪い中年男との子を妊娠しているのではないか?』という話まで。
確かに、犯行発生からちとせが救出されるまで、数か月経っており、もし妊娠させられいたのであれば中絶手術は受けられない。
コラ画像なのではないかという話もあったが、病院内でお腹の膨らんだ姿で歩く彼女の姿も一緒に盗撮されていた。
噂によれば、難産の末、男児を出産したという話も…