※この作品はR-18です。

ちびまる子ちゃん入シエ小学校連続殺人事件   作:index2

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横暴な関口と佐々木はいじめを続ける。
様々な人から恨みを買った彼らを裁く者とは?
さらに急展開の事態で、前田さんが五円玉を使いこっくりさんを始めたのだが、はたして・・・。


3話 地獄の鐘の巻

まる子たちのクラスでは相変わらずこっくりさんが流行っていた。

 

それはなぜかというと病院に運び込まれた内田さんが、こっくりさんの怨念で植物状態になったといううわさが広がったからである。

 

実際の内田さんは脳死状態で、家族の意思で延命措置を行っている最中である。

 

そんな中であの自意識過剰な人物が行動を起こす。

 

そう前田ひろみである。

 

「ねえたまちゃん学校が終わったらミマツ屋にいかない?」

 

「いいねいこうよ」

 

二人は何気ない会話をしていた。

 

そこへ前田が現れてカミングアウトを始める。

 

「ちょっとさくらさんたち!わたし!実は霊感があるのよ!」

 

「えーなんやてー!」

 

まる子はそういうとびっくりしたように叫んだ。

 

「ほんとよ!例のこっくりさん事件あったでしょ!あのときあたし見たのよ!」

 

たまえは少々あきれたような顔をしている。

 

前田は近くにいた二人組の女子に声をかけた。

 

「ちょっとそこの二人!来なさい!」

 

前田がそういうと石原やすこと佐々木洋子がいたのだが、洋子は少々まずそうな顔をして前田を見る。

 

「どうしたの前田さん」

 

洋子はそういうと早く解放されたいような顔をしている。

 

「あんた達にも見えなかったと思うけどあのこっくりさん事件の時に確かに誰のものでもない指が十円の上にのっていたのよ」

 

前田さんは不気味な顔をして言う。

 

「さらに恐ろしいことに十円が飛んだあとその手が内田さんを突き飛ばしたのよ!」

 

いつの間にか前田さんの話は怪談のようになっていた。

 

「それであたし霊感があるって実感したの!当然こっくりさんも霊能力でコントロールできるはずよ!」

 

そして前田は得意げにランドセルからあるものを取り出す。

 

「さあみんな前回の続きをやるわよ!」

 

前田が取り出したのはこっくりさんの紙である。

 

「さああなた達もやるのよ!」

 

ほんとに迷惑なクラスメイトである。

 

「えーまたー?」

 

まる子はそういうと遠慮するように答える。

 

「私もパス」

 

たまえもそういうと断る。

 

「何よ!じゃあ石原さんと佐々木さんでやるわあんたたちは見学よ!」

 

前田はそういうと石原と佐々木の手をつかむ。

 

「えっまだなにも・・・」

 

前田が二人をにらむと叫んだ。

 

「誰か十円貸して!」

 

前田とは実に傲慢な人間である。

 

「いやよ」

 

石原はそういうと断る。

 

当然佐々木洋子にも断られた。

 

「いいわ薄情な連中ねじゃあこれでいいわ!」

 

前田はそういうと、財布から五円玉を紙の上に置くと指を乗せる。

 

「なんともケチなやつだねぇ」

 

まる子はそう思いながらたまちゃんにぼそりとつぶやいた。

 

「さくらさん何か言った?」

 

前田はまる子をにらむと怒声を上げる。

 

「いや何も言ってないよそれより早くやったほうがいいんじゃない?」

 

まる子はそういうと前田をなだめた。

 

 

こっくりさんが始まるよ

 

 

時刻は午後4時40分を過ぎていた。教室に残る生徒は五人となっており校庭には下校する生徒たちがチラホラと見えるのみとなっていた。

 

その黄昏時の状況でたまえがまる子に話しかける。

 

「ねえまるちゃん何かおかしくない?」

 

「おかしいって何が?」

 

「ほらいつもなるはずのチャイムが鳴らない」

 

「あ確かにそうだ壊れてるのかな?」

 

まる子が不思議がっていると前田が答える。

 

「何言ってるの今日の時計は遅れてるからチャイムも遅れてるのよ」

 

「そうだったそうだった」

 

まる子はそういうと下を出して笑う。

 

緊張の高まった教室が一瞬和んだ。

 

前田は小さな手帳を取り出すと何やら唱え始めた。

 

五円玉の上に三人の指が置かれている。

 

「こっくりさんこっくりさんおこしください」

 

前田が三回ほどそれを唱えると前回と同様に五円玉が小刻みに動き始める。

 

「来たわ!私ってやっぱり才能があるのよ!」

 

そういうと前田はさらに呪文を唱える。

 

「こっくりさんこっくりさんおこしになられたらはいの方へお進みください」

 

その瞬間こっくりさんの五円玉はすらすらと動き始めた。

 

「ち が う」

 

「え?」

 

前田がとっさに反応した。

 

石原と佐々木も顔がこわばってる。

 

「ちょっと野口さんのとやり方が違うんじゃ?」

 

たまえがそういうと前田が彼女を睨んだ。

 

「こっくりさんこっくりさんあなたはこっくりさんですよね?」

 

「ち が う ち が う ち が う ち が う ち が う」

 

五円玉は違うと紙の上を何度もなぞり始める。

 

「いやあああ」

 

「怖いもうやめたい」

 

石原と佐々木は今にも泣きそうな顔をしている。

 

「あんたたち!指を離したらこっくりさんに呪い殺されるわよ!」

 

前田はそう叫ぶとさらに不気味な顔をして五円玉に向かってしゃべり始めた。

 

「こっくりさんじゃなくても関係ないわ!山根を殺した犯人が知りたいのよもちろん事件の真相も!」

 

前田の言葉に五円玉が反応する。

 

「み を も つ て あ じ わ う か」

 

五円玉は平仮名をなぞった後に不規則に動きつづける。

 

「いいわやれるものならやってみなさい!」

 

前田がそう言うとこっくりさんは平仮名をなぞり始めた。

 

「いやよ!こっくりさん鳥居にお戻りください!」

 

洋子は前田のなすがままのこの異様なテーブルターニングゲームに終止符をうつためにこっくりさんに話しかける。

 

「ちょっとあんたたちいいい!あたしの邪魔をするなアあ」

 

前田は目を吊り上げて白目をむいている。そして、石原と佐々木の指をはねのけると一人でこっくりさんを始める。

 

「もう山根なんかどうでもいいわ!こっくりぃいx!あたしがぁ人気者になる方法を教えなさい!早くぅう!」

 

前田は叫びながらこっくりさんに自分の願い事を叫び始める。

 

「そ い つ ら を こ ろ せ」

 

「いやあああ」

 

一同は絶叫すると教室から逃げ出す。

 

前田は何かにとりつかれたように雄たけびを上げるとクラスメイトに襲い掛かろうとする。

 

「にがさぁんぞてめえら皆殺しだ!」

 

その瞬間チャイムが校舎に鳴り響く時計の時刻は4時44分を指していた。

 

「キーンコーンカーンコーン」

 

まるでこれから起こる惨劇を告げるかのように鐘がなる。

 

まる子はとっさにたまえの手を握り引っ張る。

 

「にげようたまちゃん」

 

「うん」

 

「きええええええええええっ!」

 

前田は文房具からカッターナイフを取り出すと逃げ遅れた石原と佐々木に襲い掛かる。

 

「ゆるさないあたしよりかわいいゆるさない!」

 

たしかに石原と佐々木はそれなりに整った顔をしている。

 

足の速い洋子はとっさに教室から逃げる。

 

おっとりした性格の石原はとっさにランドセルで前田のカッターナイフを防御していた。

 

 

後半へつづく

 

 

まる子とたまえは職員室へ向かうと先生に助けを求めた。

 

「先生助けて!」

 

まる子がそういうと奥の方からパンチパーマの体育教師が姿を現す。

 

「どうしたお前たち!」

 

教師の名前は鴨志田卓である。

 

「先生大変だよ前田さんが教室で暴れているの」

 

たまえは鴨志田先生にそう言うと助けを求める。

 

「そいつはいかんな私が行って前田君を止めてあげよう!大石先生は救急車を呼んでください!」

 

鴨志田はやけに冷静である。

 

たまえとまる子の案内で三人は教室へと向かう。

 

 

佐々木洋子編

 

 

とっさに教室から逃げ出した洋子はパニックで階段を駆け上がってしまった。

 

「あ間違えた」

 

とっさに彼女はそう思ったのだが、この階段を上がり廊下の方には宿直室がありさらにそちらの突き当りを曲がると職員室がある。

 

どうやら気が動転して職員室には少し遠いらしい。

 

「きゃあああああああ」

 

誰かの叫び声が上がるが、洋子はその声の主が誰なのか心当たりがあった。

 

「石原さんごめんなさい」

 

階段を上ると目の前に黒い人影が立っているが、夕焼けの逆光で洋子には誰だかよくわからない。

 

「いけませんね。クラスメイトを見捨てるなんて、罰を与えなくてはね!」

 

パンッ

 

「いやっ」

 

突き飛ばされた洋子は階段を転げ落ちる。

 

ガツンガツンガツンドサッ

 

スタスタ

 

男は階段を駆け下りるとその場を立ち去る。

 

 

教室

 

 

鴨志田先生とまる子たちは教室に入る。

 

「あはっははっはは」

 

中では前田さんが笑っているようである。

 

「前田!おまえ」

 

鴨志田はそう言うと前田の方を見る。

 

石原の血液で真っ赤に染まった前田がうれしそうに笑っている。

 

「あせんせいあたし綺麗でしょアハハハハ!」

 

その隣には石原が倒れている。

 

「逮捕する!」

 

鴨志田はそう言うと前田につかみかかる。

 

「お前も邪魔をするか!」

 

前田は急に怒声を上げるとまる子とたまえに襲い掛かろうとする。

 

「たまえを殺さなければ美しくなれないこっくりさんがそう言ってるのよぉおおお!」

 

鴨志田は前田の腕をつかむとカッターナイフを取り上げようとするが大人一人でもリミッターの切れた前田を抑えるのが精いっぱいである。

 

「ああああああっ!」

 

前田が絶叫すると腕が鳴る。

 

グキッ

 

どうやら関節が外れたようであるが前田は抵抗をやめない。

 

「ほなみたまえしねええ」

 

前田は隠し持っていた鋏を投げつける。

 

「たまちゃんアブナイ」

 

まる子はそう言うとたまえをかばう。

 

「うっ」

 

鋏がまる子の背中に突き刺さる。

 

鴨志田は前田の両手を後ろに回すとちかくにあった縄跳びで前田の腕を縛る。

 

「あああああああああああああたまえをころさないとこっくりさんがあ!」

 

そう言うと前田は暴れる。

 

「鴨志田!あたしを誰だとおもってるの?あたしにはこっくりさんが憑いているのよわかったらはなせええ」

 

「何言ってんだ君はじぶんがなにをしているかわかっているのか!」

 

鴨志田は怒声を浴びせるが前田には効果が無いようである。

 

騒ぎを聞きつけた戸川先生と大石先生が駆け付ける。

 

「何があったんですか!」

 

「いやあああ」

 

教室の惨劇を目の当たりにした戸川先生はいつものような平然な顔をしていたが、隣の大石はその場に倒れこんだ。

 

 

地獄の鐘が惨劇の終わりを告げる

 

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

時刻は5時45分だった。

 

救急車と警察が到着し現場検証が行われた。

 

石原は意識不明の重体で病院へと搬送される。

 

前田は別の病院へ移送された。

 

前田には鎮静剤が投与された。

 

時を同じくして階段のおどりばで佐々木洋子が死んでいる状態で発見され警察が現場検証を始めていた。

 

「どうやら足を滑らせたことによる事故でしょうな!」

 

事件を担当する喪黒警部補は捜査員と状況について話し合いをしている。

 

まる子は保健室で手当てを受けた後に戸川先生の付き添いで自宅までタクシーで送ってもらうことになった。穂波たまえも同様に戸川先生が責任をもって送るらしい。

 

家へ帰ってきたまる子は母親に抱き着くと我慢していた涙があふれ大声で泣き崩れた。

 

翌日からまる子の通う教室は立ち入り禁止となりクラスは別の教室へと移された。




ついに本格的な事件がまる子の通う小学校で起こり始める。
今回のは前菜です。
楽しんでいただけたでしょうか?
様々なタブーや恐怖や陰惨な事件を参考にしていきますのでよろしくお願いします。
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