関口宅
関口は帰宅した。まさかこの事件で自分が狙われるなどとは夢にも思わなかった。彼には狙われる理由が全く分からなかった。
「俺がいじめをしていたのと何か関係が・・・なわけないよな少しからかったりお金を借りただけだしw全く逆恨みしやがって!」
関口はそうぶつぶつと言いながらカップラーメンにお湯を注いでいた。刑事らの話によると恐らく犯人は山根の父親であるのだが彼が犯人だという証拠はまだない。
プルルルルルル♪
電話が鳴る。
「だれだよこんな時に!」
がちゃ
「はいもしもし関口です」
無言電話である。
「おいお前犯人だろ残念だったな警察はもう動いてる俺は安全になるまで韓国に帰ることにしたお前なんかに俺は絶対に殺されない!わかったか?」
無言電話の相手は何も答えない。
「おまえ山根の父親だろこの人殺しお前に俺は絶対に殺せないわかったら酒飲んで寝てろ!」
「コロス」
今まで無言だったがしびれを切らしたのか電話から絶叫が響く!
「せきぐちぃ殺してやる殺してやるぞ!今から行くから待ってろ!」
ブツッツーッツーッ
いきなり電話が切れた。
関口は急に怖くなり警察に電話をかける。
「はいもしもし喪黒ですあ?関口君どうかしましたか?」
「刑事さん犯人から犯行予告が来たんです恐らく山根の父親です早く逮捕してください!」
「関口さんおちついて今そちらに警察を向かわせますので!」
「早く来てください!」
「わかりました」
なにやら準備をしているようである。
「関口さん電話は切らないでくださいね」
それを聞くと関口は電話をそのままの状態で固定した。
しばらくすると警察が彼の家に来ることになった。
「関口君ご両親は?」
「仕事です」
「そうですか我々はこの家で張り込ませてもらいますがよろしいですか?」
「はいお願いします」
数分後
ピーンポーン♪
時刻は19時を過ぎていた。
誰か来たようである。警察官5人が関口宅に潜伏中である。
そうとはしらず黒づくめのマスク怪人は彼の家のインターホンを鳴らす。
ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪ピーンポーン♪~
狂ったようにインターホンを鳴らすその後マスク怪人は部屋へと入ってきた。
ギシィギシィ
フローリングが軋むを音が真っ暗な部屋に鳴り響く。
「確保!」
警察の合図で電気がつきマスク怪人が警官に確保される。
「なんだおまえら離せ!」
「犯人確保できましたねぇ全く間抜けな犯人ですよ!」
喪黒はマスク怪人に話しかける。
「畜生!はなせあと少しでうまくいったのに!関口に罰を与えなければ!」
「あなた山根さんでしょう?」
そう言うと喪黒は取り押さえられたマスク怪人の仮面を取り上げる。
山根の父親であった。
「関口ぃ出て来い強の頭を返せ!」
奥の方から関口が出てきた。
「山根の頭なんておれは知らない!お前はただの人殺しだ!ざまあみろ」
喪黒はあきれたように関口を見る。
「やれやれ関口君も手厳しいですねぇ」
そいうと手錠を取り出し彼の手にかける。
「山根〇19時42分不法侵入の容疑で逮捕!」
宇佐美は隣で手帳にメモを書き続けている。
「言い分は豚箱でゆっくり聞いてやる!」
「さっさと歩けこの犯罪者!」
警官にせかされながら犯人は連れていかれた。
「関口君これで犯人は逮捕されました事件は解決です」
「ありがとうございます」
「それじゃあ引き上げますか!」
喪黒と宇佐美は受話器を取り上げると警察署に電話をする。
「ご協力ありがとうございました」
宇佐美はそう言うと関口宅を出ていった。
そのあとに喪黒が続く
「あそうそう関口さん共犯がいるかもしれないのでしばらくは行動を自粛してくださいね」
喪黒は警告のような忠告のような言葉を発すると関口宅を出ていった。
「はははやった生き残った!俺が殺されるわけがねえってわけだ!」
ラーメンはすでに伸びきっていた。彼はすでに犯罪者を捕らえた勝利の余韻に浸っていた。
「ちっラーメン伸びてる買いに行くか!」
彼はそう言うと小銭をポケットに入れると近所のタバコ屋へ向かった。
タバコ屋
「関口どうしたんだいタバコかい?」
タバコ屋のばあさんである。
「違うよカップラーメンを買いに来たんだ」
彼はそう言うといつものカップラーメンを買う。
「毎度あり!気をつけて帰るんだよ!」
街灯がついた夜道を彼が帰宅する。
・・・。
どれほど歩いただろうか?そろそろ家の近くに差し掛かる。
スタスタスタスタ
ドンッ
曲がり角から来た何者かとぶつかる。
「いってぇ何しやがる!」
「うっ!」
目の前には川村たかしが立っていた。
「やったやったやったよ山根君」
関口の腹には包丁が突き刺さっている。
「なんだよこれゴホッゴホッ」
彼は口から血を吐き出しているどうやら内臓を突き破ったようだ。
「なんでおれがなんで?」
カップラーメンの入った袋を真っ赤に染めながら彼はその場に崩れ落ちる。
「おまえのせいだ全部お前の!」
たかしはそう言うと遺書と書かれた封筒を見せるが、それどころではない。薄れ行く意識で関口は何度も声にならない叫び声をあげる。
「死にたくない助けて!」
周辺には血なまぐさい惨劇の現場が広がりたかしくんは彼が絶命するのをひたすら眺め続けた。真っ赤に染まった遺書を握りしめながら・・・。
後半へつづく
明方の警察署では夜通しで喪黒が事件についての資料を確認している。
そこへ宇佐美が駆け込んできた。
「大変ですよ喪黒警部補!関口が殺害されました!」
「なんですって!」
宇佐美は急いでいるかのように喪黒に話しかける。
「じつはかくかくしかじかで関口君が刺殺されたんですよ!せっかく犯人も捕まえたのに残念なことになりましたね!」
宇佐美は意気揚々と事件について話し始めた。
「どうやらクラスメイトの西村たかしという生徒が犯人らしいですが、たぶん少年担当で管轄外ですが、喪黒警部補は事情聴取にいきますか?」
「もちろん一連の事件や不審死が入江小学校三年四組に集中していることを考えるとなにか裏があるかもしれません!」
そう言うと喪黒警部補と宇佐美刑事は保護されている西村たかしに事情を聴くために慌ただしく準備を始めた。
「喪黒警部補の考える裏って何ですか教えてくださいよ!」
喪黒は歩きながら宇佐美の問いに答える。
「山根氏の自宅で薬物を押収しましたがそれが一般人が易々と手に入れる事ができないものでしてね!もしかしたら教唆犯がいるのかもって感じただけですよ」
喪黒はそう言うと不気味な笑みを浮かべながら軽やかにたかし君の収容されている留置所へ向かうのであった。
後日
喪黒らの捜査によって共犯として無職外国籍の男性が逮捕されることになった。以下はその取り調べの内容である。
喪黒「金田正男!いや金正男!お前が山根容疑者を教唆してこの注射器と薬物を送り付けた!すべて家宅捜索及び山根の自白と荷物の消印からわかっているんだ!こたえろ!お前に薬を横流した人物が誰なのか!」
金田「アルバイトでやっただけだ雇い元については何も知らない」
喪黒「お前は山根容疑者に10月8日に河佐宅急便を使用して薬物を発送した!そして受取指定日に山根容疑者に電話をかけた!そうだろう?その時お前はウリニダと名のっていることまでわかっているんだ!」
金田「オルムンニダ」
喪黒「ふざけるな!」
喪黒は激しく叱責し机をたたく、それを宇佐美がなだめると彼に質問をする。
宇佐美「金田さんあなたの住んでるアパートから押収した自白剤は主に共産圏で頒布されている物なのは知ってますか?」
金田「日本語難しくてわからない事件については知らないニダ」
喪黒は白を切るこの外国籍の男に不気味な笑みを浮かべて諭す。
喪黒「反省の余地なしこのまま殺人罪の教唆犯で起訴しちゃってもいいんですよw」
金田「それは困るなんとかしる」
喪黒「では西村たかしという少年について心当たりは?」
金田「ない」
喪黒「そうですか!実はねその少年の母親が首吊り自殺に見せかけて何者かに殺されてるんですよ!」
金田「何か関係があるニカ?」
喪黒「いえ捜査の途中ですのでこれ以上教えるわけにはいきませんが、しらないのであれば問題ありません」
その後も取り調べは続き喪黒は金田は自分の生い立ちとカネに困っている事などをべらべらとしゃべりだした。それを聞くのは宇佐美の担当である。
喪黒は考えをまとめる。どうやらこの金田にアルバイトと称して薬物を山根容疑者に送らせてた人物がいるらしいことまでがわかったが、その人物が誰なのか金田も知らないということである。ここで犯人につながる手掛かりはとだえるわけだが喪黒にはこの事件がまだ終わったと思うことができずにいた。
第一部 ー完ー
山根容疑者は逮捕され事件は解決したかに思われたが喪黒らは事件の真相に至ることはできなかった。
事件は第二部へと続く新たな悪鬼が次から次へと湧いて出るこの呪われた街にに何が起こるのか?
今後の展開にご期待ください。