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パチュリーに呼ばれた用事は大体十分くらいだったように思う。図書館に行くとあの小悪魔がお茶を出してくれたので正直もっと長くなると思っていたのだが、どうにも呼びつけられるほどの要件だったとは思えないのだった。
それはさておき今更になって心配になってきたがフランちゃんにあの本を見られてなんていないだろうな。ああもう、その業界ではよくあるエロ本の類いではあるのだが、フランちゃんが男の性欲について理解があったとしても、ああいうプレイが現実にしたいなどと誤解されてはかなわないからな。
第一なんだあの本は、そう、例のごとくムードもなにもないようないきなりエロが始まるパターンだし。あれにいきなりステーキという呼称をつけたのはやつは上手いなあ。ともあれ早くあの本をどうにかせねば、さっきはパチュリーがいるから小悪魔に文句を言えなかったじゃないか。
ああそれにしてもどうしてかエロと幼さは同居し辛いものがあるよなあ。まあ、普通に考えて幼さとは真逆のものなんだろうけれど。二次元でさえそうなのだから実際はもっとそうだろう、もっとも実写作品のロリものは法律的に小柄で貧乳な成人女性というだけだから仕方ないが……フランちゃんならどうだろう? 前に押し倒されて吸血されたときは、それはそれは気持ちいいもので、なんだか妖艶な雰囲気を醸し出していたけれどセックスのときもそうなのだろうか? フランちゃんは、思えば裸もまだ見たことがないなあ。キスも言葉通りの口づけだけに留まっているし。ああでも、吸血はその小さな舌が私の首筋を這ったし、その牙も皮膚を破って中に這入って来たわけで、思い返すと変に体温が上がるようだ。
フランちゃんについて背徳的な妄想をあれこれたくましくした後にフランちゃんに会うのもどうかと思いながら、自分の部屋に戻ってきた。
そしてフランちゃんは確かに部屋の中にいた。いまだドアも開けていないのになぜ分かったかというと、ドア越しにその息づかいや途切れ途切れの声が聞こえてきたからである。もちろん普通ならばドア越しに息の音がするほど紅魔館はチープに出来ていない。ということはつまり、フランちゃんの呼吸が異常なほど激しいのである。
いやまさか。まさか、ね。
先程までの自分の妄想じゃあるまいし。自分の暴走する思考を止めるため、股ぐらの膨張をしずめるために大きく深呼吸した。
それが良くなかったのかもしれない。
私の呼吸もいつのまにか荒いものになっていたようで、中のフランちゃんに気づかれてしまったようだ。
どうしたものかと考えることも難しい中で、向こうから反応があった。
「ちょっと待って」
ほんの少し待ってから部屋に入る。
フランちゃんがベッドの縁に座っていた。ベッドの上の掛け布団は乱れていて、あろうことかその下に一冊の本があるようだ。
当然、目線は露骨なまでにそちらへ向く。
「あっ」
フランちゃんの顔はほんのり赤みを帯び、汗ばんで服や髪は乱れてぺちゃんこになっていた。
「ねえ、フランちゃん。何をしていたのかな?」
言ったあとに鼻で思いっきり部屋の空気を吸い込んでいた。独特の匂いが混じっていたが不快には感じなかったし、むしろ私の何かが一本弾けとんだようだ。
「そんな本を読んで何をしていたの?」
フランちゃんの隣に座って抱き寄せる。脂肪が少ないのか単純に発育前だからなのか少し弾力を伴う柔らかい身体だった。
「おにいさまの好みなの?」
「違うよ。あれは小悪魔が押し付けてきた本なんだ」
「そうなの? じゃあ、お兄様はどんなコとしたいの?」
ちょっとがっかりしたように聞こえた。
顔は見えないが握り込んだ小さな濡れた手から心臓の脈打つ音が伝わってくる。
私のも伝わっているのだろうか。
「そういうのは、お互い同意でするべきだと思うんだ」
苦し紛れに論点をズラす。
「あの本のコね。胸もなくて小さくて相手の人と体格が全然違っていて、金髪で人間じゃなくて、私に似ていたわ。お兄様はあんな小さなコで興奮するんだって、私のことも性的に見てたりもするのかなあって」
私の腕は引っ張られて、手がフランちゃんの股の間に挟まれ、腕が滑らかな胸に押し付けられた。
胸元に抱かれた腕、よりも股に挟まれた手の方が熱かった。
こんな風に腕を抱かれるのは初めてのことじゃあないのに。
さらにもう一本理性の糸が切れた。
あと何本だろうか。
「フランちゃん、好きだよ」
「知ってる。それが異性の好きってのも知ってるよ。でもね、軽いキス以上のことをしたことはないよね」
しっとりとして少し弱い甘い囁き。別に耳元で言われてるわけでもないのに。
「フランちゃんのことは大事にしたいんだ。別に無理に進まなくてもいいだろ? 時間はまだまだあるんだから」
「それって、つまり、私が成長しないと興奮しないってこと?」
悲しい甘い声。
たまらなくなってその頭を寄せてキスをした。しながら優しく頭を撫でてやった。口唇と口唇が触れた。小さな舌が出てきた。私は抵抗しないで口唇の隙間を開けて
「今は、これで十分」
私はフランちゃんに言った。たった一本残った理性で。
「わかったわ、おにいさまは怖いのね。私を壊してしまうことが。なら、そんな理性は私が壊して上げる」
その手に押されてベッドに倒れる。
腹の上に座られて、両手を押さえられる。
その力が強かったのか、それとも私に抵抗する意志がすでになかったのか分からないが、身体が動かない。
重くもない。
可愛い。
紅く揺らめく瞳にハートマークが見える気がした。
ゆっくりとフランちゃんが倒れ込み、服越しに密着する。
そして今度は耳元で。
「ねえ、私にこんな気持ちにさせて、ただで済むと思ってる?
「大丈夫、力抜いて。
「私が気持ちよくなりたいの。
「もっと、もーっと近づきたいよ。
「だから、一つになりましょ?」
理性は壊れ。愛おしさと愛おしさと愛おしさと……。
「うん」
「何からしてほしい?」
「そのままの姿が見たい」
「じゃあ、おにいさまも見せてね」
二人で向き合って服を脱ぐ。
恥ずかしさが脱線する。
ここでようやく下半身の締め付けが解ける。
いつもより大きい。
視線を下から前に移動する。
細く引き締まった脚、真っ白に露出する陰部、まっすぐ滑らかに繋がる胴から、控えめな胸と主張する
互いに距離を保ったまま互いを捉えた。
「後ろを向いて」
その背中に実る七色の
近づいて後ろから抱いた。
己の汚い棒がその肌に付くのもためらわず。
熱い。
フランちゃんの方もより密着出来るようにもぞもぞとベッドの上で動く。
重なる指先。重なる脚と足。
未成熟な身体が程よい弾力で私を逆なでる。
「大好き」
どちらともなく言葉が漏れる。
背中にある羽をその宝石を撫でてみたり、頬に当ててみたりする。次に、再び向き直っていよいよまずその胸に頭を添えた。もちろん沈み込んだりはしないけれど、可愛いフランちゃんの身体だから、たくさん撫でた。肩のあたりから始まって胸をおなかを尻を外ももをふくらはぎをつま先をそして内ももを、それからそれから──特別乳房は丁寧に指先で動かしたし、それに陰部の近くをそっと撫でると甘い吐息が出るのが分かった。
「くすぐったい。でも、いい」
声は小さく、息は荒くなっていく。
それに、もうすでにグショグショだった。
「おにいさま、すごい。まだアソコに触れてないのに。一人でするよりも、なにか、満ち足りてるの。とっても、幸せなのかも」
フランちゃんの身体からはすっかり力が抜けていて、何の抵抗もなく両足が開いた。
ピンク色、液体でしっとりと濡れていた。
どうしよう。触ればいいのだろうか? 舌でなぞればいいのだろうか? とにかくもっと近くで。
ああ、強い匂いがする。独特な匂い。フランちゃんの匂い。いい香りでもないし、若干尿や汗の臭いが混じってもいるけれど、鼻腔の奥で煽り立てるような匂い。
ハー。
近くで見るとなんと淫らなのだろうか。
多分、これがクリトリスか。
「おにいさまばっかりズルい。もうオシマイ」
私は顔をその左右の太ももに挟まれる形でおあずけされる。
一度その気になってしまうとフランちゃんにはどうしても逆らえない。
主導権を握られる私。
フランちゃんはさっきのお返しと言わんばかりに私の全身を撫で回す。小さい手で触れられる。そんなことに愛を感じるし、身体にあたる吐息がこそばゆいし心地いい。ただ近くの方は触れられるけれどフランちゃんは私の男性器を避けている。
「おにいさま。なにかしてほしいことが有るんじゃないの? ちゃんと言わないと、やってあげないわよ」
焦らされる。その手が私の下の毛を撫でてくる。ああでも棒には触れない。じわりじわりと触られる。
「触ってほしい」
「な、に、を? ちゃんと言って」
「フランちゃんに私のちんこも触ってほしい」
「よくできました」
スーッと手が棒の方へスライドしてきて、竿を根本から撫でて先の方へ。
「あら? 何か滲み出てるわよ」
竿を先と指先がちょっと触れてツーっと糸を引く。
「へーっ、こんななんだね」
その鼻が近づいて。
「なんだか、ドキドキする臭い」
フランちゃんは左手で根本を掴み上下に動かしながら、カリの部分を右手で撫でた。他人に触られる快感。相手のペースでしごかれる気持ちよさ。ぎこちないけど心がゾクゾクする。
「あっ」
いくらか声が漏れた気がする。オナニーのときは出ないのに。
「おにいさま、かわいいっ。そんな声出すんだ」
楽しそうなフランちゃんの声。そんなに刺激されたら、まずい、このままではフランちゃんの顔に出してしまう。
──イク!
「ちょっとストップ」
小さな両の手が離れる。ちんこの先からは透明な液体が少し出てるだけだ。
「えっ」
「まだダメ。おにいさまだけ気持ちよくなっちゃダメよ」
寸止めされた。
はあ、熱い。ドキドキしてる。早く、早く続きを。
「へへ、そんなに興奮しちゃってこの変態さん。おにいさまは早漏なのね。そんな調子じゃ挿れた瞬間にイッちゃうわね」
挿れる? そうだ、まだそれが残っていたのだ。即座に私の脳裏にさっき見たフランちゃんの恥部がフラッシュバックする。
フランちゃんは私の肩に手を置いて肉棒の上に座る。
そのまま抱き合う。
私の性器の上にフランちゃんが。
「挿れたい?」
「うん」
「分かった」
フランちゃんは十分腰を浮かして、片手で自分の性器を開きながら片手で私のカリを掴みながらゆっくりとその入り口へ誘導していく。
先が触れる。
温かい。
それからゆっくりゆっくりと腰が下ろされていく。とても窮屈で本当に壊れそうだから慎重に慎重に挿入していく。
これらはすべてフランちゃんのペースで少しずつ行われるので、ここでもまた焦らされたような気持ちになって、でも一気に挿れるわけにもいかなくて、そのジレンマがさらなる興奮を助長する。
カリの部分が
互いの身体から分泌されるぬめりのあるものが混ざる。皮膚と皮膚が、互いに普段外に出ないような部分が擦れ合う。
奥まで這入ったようだ。
「うっ、ふう。へへ、おにいさまの身体のにゃかで感じる」
一つなった状態で激しく動かすでもなく、ただお互いに抱き合って、全身できるだけ相手の肌を感じる。いろんな匂いが混ざって、二人の息が混じって、声が上ずって、鼓動がリンクする。
「ちょっとしんどいけど、こんなに気持ちがいいなんて」
「動いていい?」
「ダメ、私が全部するわ」
挿入位置をそのままでピストンするのでもなく、円状に平面に腰を動かすフランちゃん。
「あ、んっ」
可愛らしい喘ぎ声。激しくはないのだけどゆっくり丁寧に
「フランちゃん、カワイイ声が出てるよ」
「やだ、恥ずかしい」
フランちゃんは私の顔をに手を伸ばし、互いに顔を近づけて、漏れ出る恥ずかしい声を互いの舌で塞いだ。
そおっと腰を浮かして、また落として。
擦れて、感じて、感じあって。
もうどちらがリードするでもなくお互いがお互いに動いて気持ちよくなっちゃって。合図もなく舌を離して息をしてはまた舌を絡めて。
上も下もねっとりと絡み合って、だんだんダンダンペースが上がっていく。
もう、無我夢中だった。
ただフランちゃんを感じている。
内側から溢れ出る獣じみた欲求と人間らしい愛情だけに支配されて、言葉ではなく身体を交わして、ただただ交わった。
ああ、フランちゃんの
もうすぐ、もうダメ。
気持ちいい、イイ、熱い、フランちゃん。
フランちゃん、フランちゃんの
キタ、来る。
ああ、アア。
はアはあハあはア。
気持ちいい、愛してる、スキ、スキ、肉壁、感じる。ふらんちゃん、気持ちイイ、逝く、好き、アイシテル。ぬるぬる、濡れ、息が、舌が、ハアハア、はー、はー、大好き、あい、きもちいい、はう、あう、あいしてる、すき、はあ、はあ、はああ、はああ、ん、んん、んんnっ──。
『フランちゃん、