恋姫転生 作:kuzuaki
ついに黄巾の乱が始まってしまった。
三国志と呼ばれる時代、その幕開けとなる動乱が。
各地の風聞なども集めるように言ってあったのだが、結局天の御遣いがやってきて世を救済するという噂の存在を耳にすることはできなかった。どうやら一刀君に全部解決して貰って世の中を平和にして貰うと言う期待は持てなさそうだ。
結局、この眼の前にある現実には自分達で対処していくしかないのだろう。
軍を預かる連中は慌ただしく動いている。
彼女たちは領内で黄巾党に呼応する勢力や賊達を討伐しながら各地での徴兵と練兵を行い戦時体制への移行を進めていた。そしてそれはまた孫策達を中心とした軍制への移行も兼ねている。
意外なことに彼女達は中々それに手古摺っているらしい。どうも大軍の統制に不慣れなことが原因のようで、子飼いの小勢だけであれば手足のごとく操り見事な戦いを見せる孫策達でも、大軍をそのように動かすことは難しく戸惑っているようだ。
小規模部隊の指揮官と大軍の将では求められる技能、経験、資質はどれも別物だ。
だと言うのに考えてみれば彼女たちは大軍を指揮した経験がない。武名はあるので募ればある程度の規模の人を集めることはできただろうが他ならぬ俺達がそれを許さなかったし、そもそも彼女たちは大軍を維持するための基盤を持っていなかった。
それでも勘所はしっかりと抑えて来ている。
大群故の動きの鈍さ、選択肢の多さ、部隊の分け方、各指揮官へ与える裁量。そう言った違いをよく吸収し、軍というものを少しずつ掌握しているのは流石だろう。あがってくる報告書からもそれが見て取れることに孫策達の才覚を感じとれる気がした。
そうして軍が動けば人が動き、物が動き、金もまた動く。そうなると裏で軍を支える側も暇ではいられない。黄巾党への直接的な対処は七乃や孫策達に任せているが、その分こちらは内務に励まざるを得なかった。
陸遜や周泰なんかも前線では使わずにこちらの下で伝令に諜報、現地指示に外交にと領内を飛び回って貰っているが、流石に優秀でその働きには目を見張るものがある。
そして孫権は俺と共に汝南に詰めて全体を統括し、甘寧は護衛を兼ねて残った軍を率いていた。
当主である姉と筆頭軍師の周瑜が前線に出張ってしまっている以上しょうがないことなのだが、突然膨大な政務に飲み込まれた孫権はてんやわんやだ。しかも日中の業務だけでも大変だと言うのに、その上夜のお仕事まであるのだから彼女の苦労は想像に余りある。
それでもその負担を緩めるつもりには全くなれない。
何故なら七乃が前線に出てしまったので俺は性欲を全て孫権にぶつけるつもりだったからだ。
少しずつ、しかし確実に変わっていく彼女の肉体。それを毎晩毎晩と念入りに解し、快感を植え付ける。初めはクリで。それから徐々に胸で、膣でと快楽を感じるように仕込んでいく。
初めての絶頂、その戸惑いと羞恥。徐々に花開く蕾のように性に目覚めていく身体。それを余すところなく味わっていく楽しみを味わう日々は、堪らない愉悦を俺に齎せる。
「イ……イくっ!袁術殿ぉ! わ、私イキますっ!」
俺は孫権を後ろから抱きすくめながら、胸や性器に手を伸ばし好き放題に弄る。
寝台に寝そべる俺の上で仰向けになる彼女のマンコに差し込んだ自分のチンポをグリグリと腰をしたから突き上げて押し付けると、彼女は声をあげて絶頂を宣言する。
「良しっ、イけっ!」
「っ~~~~~~~!!」
俺の責めに音を上げた孫権にイクのを申告させながらの射精は最高に気持ちが良い。
どくどくと精液が尿道を脈打つのに合わせて彼女の尻に腰を押し付けながら、足をピンとはってつま先を丸めた彼女のマンコが、きゅうきゅうと痙攣する感触を存分にチンポで味わう。
彼女自身の体重で押しつぶされた柔らかい桃尻の感触をチンポの付け根に感じながら、思う存分精液を出し切っていく。
「ふはぁ……」
そして出すものを出し切った俺は、満足感と脱力感を感じながらチンポを引き抜いた。
彼女の性器から溢れ出る精液が、俺の股ぐらを汚していく。
「はぁ……はぁ……」
荒い息を吐きながら絶頂の余韻に浸っていた孫権が、やがておずおずと動き出し俺の足の間に跪く。そしてこちらの股間にその綺麗な顔を埋めて丁寧に精液や愛液を舐め取り始める。勿論最後にはチンポをしっかりと咥え、尿道に残った精液をちゅうちゅうと吸い出す事も忘れない。
絶頂を自分から口に出す事も射精の後のお掃除フェラも、彼女の従順な態度を良いことに俺が仕込んだ作法だ。
こんな身勝手な俺の言い分すら、生真面目な彼女は閨での相手がしっかりと務まるようにと出来る限り励もうとするのだ。そんな美少女を好き勝手に淫靡に仕上げていく征服感はたまらない。
その成果がこうしてしっかりと出てくれば尚更だ。
その性感帯も、彼女自身に感じるところを自己申告させながらゆっくりと開発した事もあいまってどんどんと俺の肉棒に与えられる快楽に馴染んできている。
そしてその夜もひとしきり孫権の身体を楽しんだ後、彼女を抱き寄せ静かに余韻に浸っていた。
俺の右腕を枕にして、こちらに撓垂れ掛かる彼女の髪から漂うなんとも言えない心地の良い香りがこちらの鼻腔をくすぐる。
「……」
「……」
だが、正直に言うとその時間は少し気まずかった。
最初の頃は彼女が意識を失うまでその肉体を貪りまくっていたのだが、孫権がこういう行為になれて来たのと、俺も彼女を抱き慣れてがっつかなくなった事で、毎回意識を失うまで交わり続ける事はなくなって来たのだ。
必然的に行為が終わると寝るまで間ができてしまうのだが、これが困り物だった。
ヤリすてれば良い相手の様に、事が終われば寝台から追い出して……などということは流石に彼女相手にはできない。
かといって、仕込んでやるとか調教してやるとか息巻いてみても、それはただ肉体的性的な事だけの話だ。未だに袁術殿と呼ばれていることからもわかるように、俺と彼女の精神的な距離については殆ど変わっていない。
どれだけ感じるようになっても、彼女はただ単に自分の役目として俺の相手を真面目に勤めているだけで、こちらを嫌っているわけではないが別に特別好いてくれているわけでもないのだ。
それはこちらも同じことで、確かに孫権は特別に魅力的な女だとは思っているものの個人として好いているかと言われればそうではない。抱いていれば情は移るし独占欲も感じるが……言ってしまえば俺達はそれだけの関係だった。
そんな二人で情事の後のピロートークを繰り広げるのは少々難易度が高い。
経験豊富な伎芸の者であればそんな相手とも上手く間を取り持てるのだろうが、俺も彼女もそういうのは逆に苦手な類の人間だっだ。
「あの……」
「ん?」
「今日は、ご満足頂けたでしょうか……?」
「あぁうん。勿論、最高だった」
「はい……それならば良かったです」
正直賢者タイムに毎回こんな会話をさせられてもだるいだけだ。
かといって愛を囁きあったりすることは出来ないし、身体の興奮が冷めるまで寝ることもできずに沈黙を続けるのも気まずい。
それで結局俺達がどうしたかと言うと―――
「穀物の備蓄が全く進まないままですが、よろしいのでしょうか?」
「そりゃあよろしくはないが……備蓄の為に今民を餓えさせる訳にもいかないからな」
結局、仕事の話だった。
ピロートークと言うには程遠い内容だが他に話題の種がないのだからしょうがない。それにこういう話であれば気兼ねする必要もなかったし、お互いに気が楽だったのだ。
「それは勿論そう思います。けれど……その為に穀倉を開くわけでもないのですね」
「まぁな。あれは本当の緊急用で、おいそれと使うわけにはいかない」
「餓死者が出ている村があるのに、緊急時では無いのですか?」
「そうだ……その村々がどんな所か知っているか?」
「いえ……」
痛ましそうな表情で孫権は俯く。
一応孫家も一都市と周辺の村落を治め民政もやっていたのだが、あの辺りはそこそこ豊かな土地だったからな。彼女も知識としてはわかっているはずだがそれでも貧しい寒村の現実が身にしみるとまではいかないのだろう。
「言っちゃなんだが貧しい村で人口を支えきれないのは日常なんだ」
「餓死者の出るような状態が、日常だと言うのですね」
「そうだ。土地が荒れてるからな……単純に生産力の限界なんだ」
「わかっては、いるつもりなのですけれど……」
化学肥料がなく水源も限定されたこの時代、耕作可能な土地は限られている。人が増えたとしても無制限に田畑を広げていくということはできないのだ。だからこそ貧しい土地の村には税の免除や治水や開墾の手助けが必要なのに、今まで逆に酷吏や盗賊の跋扈が相次いでいた時代だった。
「田畑があって家がある。村落が既にある以上離散しろと言うことはできないのに、そこで養える人口には限りがある」
「では、例えば出産の制限と言うのは……」
「できると思うか?」
「いえ……ごめんなさい。馬鹿な事を言いました」
他に娯楽もない時代、人々からセックスを取り上げる事なんてできるわけがない。避妊具なんか一般的じゃないし、俺だってそんな事を言われたらキレる。
そういう事情を除いたとしても、この時代は産めよ増やせよという考えが当たり前なのだ。何しろ無事に出産できる可能性自体が低い上に、生まれた子供が成人まで生き延びる可能性も低い。女性が出産可能になってから閉経まで全力で子作りしてそれでも人口が微増に留まるような社会なのだ。出産制限などしたら軽い飢饉か疫病で簡単に次世代が途絶えて村が滅びるだろう。
結局、出来るだけ子供を生んで生き残る事を期待する。生き残りすぎた場合は口減らしをする、と言う手法にならざるを得ないのだ。
俺達が頑張って飢饉を防ぎ治安を維持すると、子供が死ぬ確率は減って人口が増える。
そうすると増えた人口を支えきれない村から餓死者が出たり、人が野盗と化してまた治安を悪化させたりするわけで、ひどい悪循環に徒労感を感じざるを得ない。
「一体どうすれば良いのでしょうか」
「……根本的には社会全体を豊かにするしかないだろうな」
「できるでしょうか?」
「わからんが、結果はどうあれ国政ってのはそれを目指してやるものだろう?」
「そう……ですね」
孫権が寂しそうに笑う。
「でも、今貧しい村を救うことはやはり出来ないのですね……」
「そうだな。なるべく余剰な人口は兵や下働きとして迎え入れる様にしてるんだが、それを嫌がる人間もいるからな……」
「いくら村が貧しくとも、兵士にはなりたくないと言う人がいるのは仕方が無いと思います」
「だがそれで餓えて野盗になるんじゃ世話ないぜ」
「それは、そうですね……」
「ま、いつかはなんとかしたいが今は飲み込むしかないさ。救済にしたって限度があるし、それが常態である以上緊急用の物資は開放できない。異論はあるか?」
「……いえ、ありません」
腕の中で瞼を伏せた彼女の顔を眺め、なんだかばつの悪い思いをする。
俺がもっと知識チートなり内政チートなりで抜本的な解決ができれば良いのだが、中々上手くはいかない。輪作の真似事や救荒作物の普及にも手を出してはいるんだが、何しろ農作に関しては時間がかかる。
いきなり強権で大規模な転換を強行すると失敗した時が悲惨だから、きちんと検証しなければいけないがそれがまた面倒なのだ。
普遍的な農業知識が確立しておらず、それぞれが勘や経験を頼りに作物を育ててる時代だ。
芋一つ育てさせるにしたってやらせた人間によって収穫がばらばらなのが当たり前で、その作物が土地にあっていたのかやり方にあっていたのか、そいつがただ上手くやっただけなのか下手だっただけなのか判別するだけでも何年もかかってしまう。
それでも子供の頃からやらせて見た物からなんとか成果らしきものが生まれてはいたが、それが実際の社会に還元され始めるまでは更に十年単位で時間が必要そうだった。
「まぁなんだ。思いついたことがあれば何でも言ってくれ。問題は絶えないが工夫できることは幾らでもあるしその手助けは幾らでも欲しいからな」
枕にされた腕を曲げて彼女の髪をなでながら俺はそう言う。
孫権がくすりと笑ってこちらを見上げた。
「……えぇ、及ばずながら全力で」
「いや、待てよ? 手助けしてくれってのはおかしいな。これからは孫家がこの地を治める主になるんじゃないか」
「あ……そ、そうでしたね。でも私などではまだとても……。あの、袁術殿はこれからも私達を助けて下さいますでしょうか?」
「あ~、そうだな。引き継いで問題がなくなるまではちゃんと助けるから安心してくれ」
「はい……ありがとうございます、袁術殿」
俺の腕の中で柔らかく微笑む孫権。
なんとなくピロートークっぽい甘さになった気がした事に満足して、俺はそのまま彼女を抱き寄せ微睡みに落ちる事にする。
そしてそれ以降、俺達は子作りの後にそんな会話をするのがお約束になっていったのだった。
「学校と言うのは素晴らしい考えですね」
「あぁ……まだまだ余裕は無いが、俺は民にも学を持たせていくことは国を富ませる上で重要な事だと思っているんだ」
「えぇ、私もそう思います」
「一足には無理だろうが、まずは識字率だけでも高めて行きたいんだよな」
「そうですね……農作などの布告などもずっと周知しやすくなるでしょうし、後の教育の下地としても良い考えではないでしょうか」
「だがまずは戦乱が落ち着いてくれないとな……まったく平和に勝るものは無いと言うのに迷惑な話だ」
「えぇ……本当に」
尚武の気質の強い姉と違って孫権は民政を重んじる性格のようで、こういった内政面の話は弾みやすい。最近は俺に抱かれた後のこの会話を楽しみにしている様子で、段々と彼女が気安くなって来ているのを感じる。
「袁術殿と話していると、本当に目が見開かれる様に感じることが多いです」
「そりゃ大げさだ」
「そんなこと、ありません」
そう言いながら俺の胸に頬をこすりつけるようにして甘えてくる孫権。
近頃見せるようになった彼女のこういう仕草はかなり可愛いくて、つい情欲を煽られてしまう。
「それよりもう一度、良いか?」
「あら……ふふ、勿論。次は私が上になりましょうか?」
「そうだな、頼む」
「はい。それではお任せ下さいね」
彼女はいそいそと俺に跨り、柔らかな手でこちらの一物を包み自分の性器にあてがう。
ゆっくりとその腰が降ろされて、孫権の丸い尻がこちらの身体を圧迫する。
「んんっ……。それじゃあ、動きますね?」
「あぁ、頼む」
こくりと頷いた彼女が淫らに腰を降り始める。俺の胸に両手をつき、ガニ股で尻を上下に動かすその姿は昼の彼女からは想像もつかないいやらしさだ。
「はい……あっ、ここ……ここが気持ち良いですっ!」
俺のチンポで自分の中の気持ち良い部分を擦り上げながら、それを口にだす孫権。
こういう様子を見る限り彼女の性的の開発はかなり上手く行っているのは確かだ。だがどれだけえろくなっても事が終われば全然素っ気ない態度のままだったのだが……クソ真面目な内政の話をするほど急に距離が縮まって行く気がするのはどうなんだろう。
いやまぁ可愛いし気持ちいいし態度も素直だし不満は全然ないんだが。
「良いぞ、孫権」
「……あの」
「ん、なんだ?」
「蓮華と……そう呼んで頂いても、宜しいでしょうか?」
マジカルチンポなんてなかった。
けれどこうして、俺と彼女は真名を交わす事になったのだった。