※この作品はR-18です。

陸上部のアイドル -Second Stage-   作:Scorcher

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サブタイトルに反して不穏な内容となっています。筆者の作品なんて大体そんなのばかりです。

とりわけ未希はナーバスな状態になっています。もちろん次回以降に暴発します。

紋子に関しては下ごしらえをしている状況です。次回以降は彼女を中心に話が進みます。次話のサブタイトルは『因果』。何が起こるは大体予想出来てしまうかもしれませんが、楽しみにしていただければと思います。


第12話 -恋心-

全てが終わり、水音だけが響くシャワー室。未希と部長、そして副部長と数名の部員は何事もなかったかのように身体の汚れを落としていた。

 

「………」

「………」

「………」

 

その中でもとりわけ未希は気まずい顔をしつつ、身体の汗や精液を洗い流していく。異性の前という恥じらい以上に、自らが抱える後ろめたさが彼女の口を閉ざしていた。

 

「なぁ、坂下。飯山……彼氏は一緒に全国大会に行くのか?」

「えっ……!?」

「おまっ……この空気の中でそれを聞くか!?」

 

部長が投下した話題。限りなく誰もが避けていた話を、彼はあえて未希にぶつける。他の部員も無関心を装うことは出来ず、一糸纏わぬままシャワーを浴びていた彼女へと視線を向ける。

 

「当然でしょ。私が出場できて慧くんは一番喜んでいたんだし、行かない理由なんかないわよ。」

「そう……か。」

「まぁ、俺たちなんかよりもずっと坂下のことを考えているだろうからな。」

「……っ!?」

 

『慧が未希のことを考えている』。部員の一人が何気なく放ったその一言は彼女の神経を逆撫でする。

 

「そ、そんなんじゃないわよっ!別に慧くんは私のためだけに生きているわけじゃないんだから……!」

「お、おう……」

「坂下……お前、本当に大丈夫か?」

「あっ……う、うん。ごめん……大丈夫。なんでもない……から。」

 

珍しく声を荒げて怒りを露とする未希に驚く男子部員たち。彼らの反応にすぐさま冷静さを取り戻し、取り繕うように妖しい笑みを浮かべる。

 

「あんたたちは……私とエッチなことばかりしているヘンタイのままでいいの。オチンポ勃起させて、オマンコに挿れるだけしか取り柄がないバカな連中なんだから。あとついでに、部活も頑張ってる気がする。」

「なっ……お前そんなことを思って……!」

「何よ、別に間違ったことは言ってないでしょ?」

「クソッ……こんなやつのこと、少しでも心配した俺がバカだった。」

 

一糸纏わぬ姿で尊大かつ小悪魔的な笑みを浮かべる彼女に、多くの部員たちは憤りと安堵感を得る。淫らで理想的な身体つきであり、羨望の眼差しを受け始めた陸上部のエースは、彼らと身体の付き合いを含んだ良好な関係を保っているのであった。

 

 

◇

 

 

「それじゃあまた明日。記録会が近い奴もいるから、体調管理には普段以上に気を付けろよ。」

「はいっ、おつかさまです!」

「ああ、おつかれ。」

 

部室の鍵を締め、屋外で解散する部員たち。各々が帰路に着く中、未希もまた家路につくため歩き始めた矢先、彼女を呼び止める声が背後から聞こえる。

 

「坂下。」

「……何よ、まだ私に聞きたいことが?慧くんとのことなら話すことはもうないわよ。」

 

声を掛けてきた相手にぶっきらぼうな態度を未希。声の主、副部長はそれを気にすることもなく言葉を続ける。

 

「お前が彼氏とどうなるか知ったことか。だが……部内でのことは別の話だ。」

「……?」

 

彼の言葉に訝しい表情となる未希。何を問われるのかを察することが出来ない不安感から、彼女は咄嗟に身構えて彼を見つめる。

 

「お前と平瀬のことだ。あいつはお前と違って、本当は普通の女子部員だからな。」

「私と、アヤちゃんの関係?そんなの……普通じゃないけど、悪くないわよ。」

「そんなことは陸上部の男子なら誰でも分かっていることだ。ただ平瀬は、お前の彼氏ともよく話していたりするよな?」

 

直接的な表現は避けつつも、彼は未希の恋人である慧と、彼女の後輩でもある紋子の関係を示唆する。慧が未希のために陸上部の活動場所付近へ来ることは多く、その近くに紋子がいることも彼は目にしていた。

 

「そう……だね。慧くんとアヤちゃんも仲が良いかな。うちの男子とはあんな関係になっちゃったから、一番信頼出来る男の子なんだと思うよ。」

「……はぁ。お前もなんか……呑気というか、鈍感だというか。」

「むぅ……別に私はアヤちゃんが慧くんのことを好きだからって、アヤちゃんのことを嫌ったりはしないんだから。」

「いや、別にそこまで聞いてはいないだろ。」

「あっ……!!」

 

自らの発言に気付かぬまま、未希は彼に胸の内を明かしてしまう。咄嗟に口を抑えるものの既に手遅れであり、副部長は苦笑いを浮かべて言葉を続ける。

 

「まぁ、分かっているなら別にいいんだ。何度も言うが、お前がどうなろうが知ったことじゃないからな。」

「何よ……心配じゃないんだったら聞かなくていいじゃない。」

「なっ……お、俺は部のためを思ってだな……!」

「はいはい、分かりましたよ。副部長さんは立派に部活を支える立派のモノをお持ちですからね。」

「うぐっ……こ、このぉっ……!」

 

青筋を立てて怒りの表情となる同級生。身体を重ね、気兼ねなく悪態をつき合う間柄。未希は副部長を煽るだけ煽り、彼に先んじて帰路を歩き始め、2人は共に同じ道を歩いていくのであった。

 

 

 

◇

 

 

 

「んっ、ふぅ……んんっ、あぁんっ!ダメェ……声が……我慢出来な……あぁぁんっ!」

 

就寝前の自室。寝間着をはだけさせて、彼女は一人で自らを慰めている。虚しいと理解しつつも、多くの人間の手によって弄られた身体は快感を求めずにはいられなかった。

 

「もっとぉ……もっとオマンコ激しく……んんっ……ひゃぁんっ!いいっ、オマンコ気持ちいい、オマンコ気持ちいいのぉっ!」

 

淫裂に指を滑り込ませ、膣口を自らの指で乱暴に愛撫していく。卑猥な語句を繰り返して己を昂らせ、共鳴するかのように指は膣肉を搔き分けて内部へと侵入させていく。

 

「どうしてこんな……毎日しているのに、どうして……あっ、あぁぁっ!!!!!」

 

性欲を抑えることも、自らを律することも出来ずにいることへ恨みの言葉を連ねる。そして彼女は自らを呪うだけなく、自身の身体を弄ぶ者たちへ喘ぎと共に怒りの声を発していく。

 

「私は……私はいらないっていうの……!あの女一人でも……一人でも満足だってことなの……わたしをこんな身体にして……こんな、こんな……んひぃっ、んっ……んんんっ!!!!!」

 

自らが呼び出されることはなく、一人で男子部員たちと部室へと入っていった『女』の背中。部室の中で繰り広げられていることを理解している彼女にとって、快楽に支配されながら差し置かれた彼女にとって、そこでの光景を想像するだけで憎悪と欲情が沸き起こることであった。

 

「どれだけのものを手に入れれば気が済むのよ……!恋人も、セックスも……何もかも……ぐすっ……わたしから奪って……何を……んんっ、んんんんんっ……!」

 

そして、嫉妬を露とした上で涙を零しながら軽い絶頂を迎える。しかし、絶え間なく襲い来る劣等感と怒りを塗り潰すにはあまりにも小さすぎる快楽の波に、自らを慰める手はさらに激しさを増していく。

 

「あぁぁんっ!オマンコ、オマンコオマンコオマンコぉっ!もっとオマンコ……オマンコするの……やぁぁぁんっ!オマンコ気持ち悪いっ!こんなの気持ち悪いのに……最高なんだからぁ……!」

 

湿りを帯びた膣肉を激しく弄り、空いているもう片方の手で慎ましい乳房を揉みしだいていく。これまでに経験した異性の手に比べれば不足はしていたものの、自らを昂らせるには十分な行為であった。

 

「あっ、あぁんっ、あぁぁっ!く、来るっ……一番気持ちいいのキちゃう……オマンコから気持ちいいの……ホントに……あっ、あぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

 

全てを忘れるように、彼女は大きく足を開いて指による抽挿を続けて絶頂へと昇り詰める。股間から滴る愛液を気にもせず、淫臭がたち込める中で一心不乱に自らを慰めて果てようとしていた。

 

「イくっ、イクっ、んんっ……んっ、んんんんんんんんんんんんんっ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

顔を枕に押し付け、押し殺すことが出来ない声を呻くように発して達する。快感の波はしばらく押し寄せ続け、うつ伏せとなって尻を突き出した滑稽な体制で全身を痙攣させたまま、力弱く淫裂を弄り回すのであった。

 

「んんっ……ふぅ、ふぅ……んっ……はぁ、はぁ……」

 

混濁する意識の中で懸命に息を整え横向きとなる。しかし、絶頂の甘い余韻などが訪れることはなく、身体はさらに大きな快感を求めて再び疼こうとしていた。

 

「足りないわよ……こんなんじゃ、絶対に足りないわよ……!」

 

誰かを恨むわけでもなく、自慰によって果てた卑しい自らを呪う少女。それでもさらに快感を求めようと、身体を疼かせる救いようのない自らをさらに嫌悪していく。

 

「自分の指なんかじゃ……全然足りない。チンコ……チンコがほしい。男のチンコ、チンポがほしい……!チンコ……あの人の……チンコが、マンコに……うっ、ううっ、えぐっ……!」

 

薬を切らしたかのように苦痛と嫌悪は襲い掛かり、大粒の涙を零しながら男を求める彼女。興奮と不快感が止まぬ中、身体を休ませることはもうしばらく後になるのであった。

 

 

 

◇

 

 

 

「それじゃ先輩、おつかれさまです。」

「ああ、気を付けて。」

 

放課後の校舎。慧はこの日の部活を終え、後輩の部員と挨拶を交わして一人となる。そして、携帯を取り出しメールを確認する。

 

「今日も少し残って練習する……か。大会が近付いているとはいえ、さすがに気を詰めているのか……」

 

残って競技の練習をするという恋人の連絡に、彼は若干の不安を覚える。日頃は張り詰めることなど見せた事がない彼女の行動に、自らの言葉を顧みていく。

 

「俺が期待しているとか言ったから……なんてことはないよな。」

 

そうつぶやきながら、一人で帰路に着こうする慧。すると彼が歩く先に一人の女子生徒が姿を現し彼を見つめる。

 

「平瀬さん……?」

「………」

 

無言のまま小さく頭を下げ、自らのもとへ歩み寄ってくる紋子。そして、彼が話し掛けようするとする前に、彼女のほうから口を開く。

 

「坂下先輩は、今日も……」

「ああ、知ってる。もう確認しているよ。」

「そう……ですか。」

 

携帯を見せながら言葉を返す慧。彼女の言葉を遮るように返事をしたことで、会話が途切れてしまう。それを悪く思った彼は、進んで紋子へと声を掛ける。

 

「わざわざ校舎に戻ってきたってことは、忘れ物かな?それとも……俺に何か用があって来たってこと……かな?」

「……は、はい。」

 

後者の問いを聞いた後に返事をする紋子。続けて彼女は彼に向って言葉を続ける。

 

「その……飯山先輩に相談したいことがあって。お時間があればいいなと思ってきたんですけど……」

「俺に相談?別にいいけど、部活の……同級生とか未希先輩のほうが良いような気がするけど……」

「部活のことでの相談なんです……!陸上部のことで……飯山先輩にしか話すことが出来ないと思って……!」

「ひ、平瀬さん……」

 

慧は大体のことを察することが出来た。不安げな表情で見上げてくる後輩女子の頼みを、彼が断わることなど出来るはずはなかった。

 

「日を改めて話そうか。今日はもう遅いし、俺と平瀬さんが都合の良い時に……ね。」

「はい、ありがとうございます。」

 

慧に頼みを聞き容れられ、紋子は彼と連絡先を交換する。そして、後日会うことを約束してその日は別れることとなった。

 

「それじゃあ、また明日。」

「はい、おつかれさまです。」

 

そして慧と挨拶をして別れ、夕陽が差し込む校舎の中で一人となる紋子。廊下の窓ガラスに映り込む自らの姿を見ながら彼女は自嘲していく。

 

「わたしも……最低な女……だよね。」

 

これからの行いを悔いるように言葉を口にする。だが、その目には決意を宿っており、紋子は窓越しへ移った自らの先に広がるグラウンドを眺めているのであった。

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