※この作品はR-18です。

陸上部のアイドル -Second Stage-   作:Scorcher

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未希の将来に関する話です……が、その前に前話での一悶着の続きがあります。ほぼギャグパートです。

将来をぼかして書いているのは続編に繋がるからだったりします。実際プロットは作ったんですけどね。それ以上の形にするにはもう少し時間が掛かると思います。

次回は紋子のエピローグです。輪姦です。容赦なく、喜んでヤられます。


Epilogue -進路-

「それじゃあ、2人はそれぞれ新しい部長と副部長と付き合っていた。ということでいいんだね。」

「は、はい……」

「そう……です。」

 

慧は腰にタオルを巻き、未だに裸の後輩部員たちに事の確認をしていた。彼女たちに未希と紋子の行為が知れ渡った要因、彼はそれを彼女たちに問い質していた。

 

「で、エロいことをしていた時に、彼氏たちの口から未希先輩とアヤちゃんの名前が出て、アヤちゃんへ詰め寄った……と?」

 

更なる確認に彼女たちの内2人が無言で頷く。本来は未希が後輩たちに問い質すべき事柄であったが、彼女にはそれが出来ぬ状況が降りかかっていた。

 

「あの、飯山先輩……あの2人、止めないで大丈夫ですか。」

「んっ……?あー……そうだねぇ……」

 

彼と彼女たちが目を向けた先。そこには未希と紋子が倒れ込んだまま取っ組み合いとなり、言い争いをしながら互いの顔を掴み合っているのであった。

 

「なんてことしてくれたよっ!私の……私の顔によくもあんな……あんなものをぉっ!」

「アヤちゃんが悪いに決まってるじゃないっ!私がダメって言ってたのに無理矢理お尻にオモチャ突っ込んだんだからっ!」

「なによぉっ!?普段からチンポ突っ込まれてるんだから大丈夫だと思っただけよっ!」

「いつもはしっかり出してたから平気だっただけだよ!今日はたまたま……出してなかっただけだし、まさかお尻でされるなんて思ってなかっただから……!」

 

低能かつ下品極まりない言い争いを繰り広げる2人。状況を理解出来ない女子部員たちは唖然とし、慧は苦笑いを浮かべて彼女たちが戯れる姿を見守り続けていた。

 

「あのー……止めないで、いいんですか?」

「ああ、大丈夫だよ。あれくらい元気なほうが俺は安心出来るかな。」

「っていうか……一体何があって、あんなケンカをしているんですか?」

「それは……知らない方がいいと思うよ。一応は、俺とあの2人の秘密ってことにしておきたかったりするからね。」

 

慧の言葉にそれ以上問うことはなかった女子部員たち。その間も2人の争いは続き、頬を掴み、顔が捩れるほどにもつれ合って罵り合いを繰り返していた。

 

「バカぁっ、未希のバカっ!あんたなんか最低のクズ女よ!地獄に落ちろ!このヤリマン!」

「なっ……よくも言ったわね……!この……生意気なチビの癖に!」

「あぁぁっー!!チビって言ったっ!いまチビって言ったわね!あんた絶対に許さないわよっ……しねぇっ、しねっ、死ねぇぇっ!」

「なによ……本当のこと言っただけでしょ……!アヤちゃんのクセに……このぉぉぉっ!!!!」

 

類まれな運動神経と体力を有した2人の醜い争いはその後も続き、激しい性行為が続いた後であることも忘れたかのように絡み合い、互いの精根が尽き果てるまで延々と続くのであった。

 

 

 

◇

 

 

 

「こっちが都内の私立大学、こっちが地方大学、これが都内の体育大学で、こっちが地方の体育大学……あぁぁぁっ!!!!なんでこんなにあるんですかぁっ!?」

「ずいぶんと嬉しい悲鳴を上げるな。こんな奴を見るのは、俺も初めてだ。」

「全然嬉しくなんてありませんからっ!何なんですかこれぇっ!?こんなに一方的に送ってきて迷惑なんですけど!?」

 

放課後の教室。未希は陸上部の顧問と共に、自らのもとへ送られてきた大学入試の案内を整理、確認していた。全国大会で結果を残した彼女の元へは、各地の学校から多くの誘いが来ているのであった。

 

「有難迷惑なのは確かかもしれないが、いずれは決めないといけないことだ。もちろん、全部を蹴って自分のやりたいようにするのも有りだろう。迷うことの出来る時間は、そう多くはないぞ。」

「……わかってますよ。担任の先生にも言われていますし、親からもそれっぽい気が伝わっていますから。」

 

落ち着きを取り戻し、顧問に向かって返事をする未希。声を荒げようとも憤りを見せようとも、自らが決断をする必要があることは、彼女自身が一番理解していた。

 

「一応、就職という選択肢もあるにはあるが……うちのブランド力を考えると厳しいのが現実だな。」

「いえ、普通のお仕事でもいいんですけど。でも……大学って、そんなに大切だったりするんですか?」

「んっ?まぁ……そうだな。高校にもある程度言えることだが、行きたい奴が行けばいい場所ではある。行きたくなければ、無理に行く必要はないだろう。金が無駄になるだろうからな。」

「うっ……なんだか、急に現実に引き戻されたような感じが……」

 

堂々巡りともいえる進展が一切ない会話を続ける2人。何か選択肢はないのものか、未希はそう思い顧問に対して再度問いかける。

 

「先生、他に私宛のラブレターはなかったんですか?」

「あっ……えーっと、そうだな……確かこれで全部だったはずだ。」

「………」

「な、なんだ……俺を疑っているのか?お前に隠し事をして、俺に何の得があると思うんだ?」

「ねぇ先生、私が部活の男子とシていたこと……知りたくないですか?」

「なっ……お前、何を考えて……!一応俺は教師だぞ!?」

「分かってますよ……でも、そういう先生だから、私のことを知っている先生だから……私も信じることが出来るんです……よ?」

 

椅子から立ち上がり、彼の元へと身を乗り出す未希。妖しい笑みを浮かべた彼女は、男を昂らせる言葉を発して教師でもある顧問を誘おうとしていた。

 

「わかった!分かったから座れっ!こいつがお前宛に届いた残りのラブレターだ。見たければ勝手に見るんだ。」

 

未希を必死に窘め、彼は机の中から複数の封筒を取り出して彼女へと突き出す。数は多くないものの、隠し事があったことに未希は不満顔となる

 

「なーんだ、やっぱりあったんじゃないですか。でも……どうして先生が?」

「お前の担任が確認をする前に、俺がこっそりと引き抜いておいたんだ。そんなもの、どうせお前には見せないだろうからな。」

「勝手に……他人のものを盗んだんですね……教師の屑ですよ。」

「くぅっ……お前みたいな生徒にだけは言われたくないな。」

 

顧問が手に持った封筒を乱暴に奪い取ると、未希はその一つ一つの宛先を確認していく。すると彼女の不機嫌であった表情は真顔へ近づいていき、それらに興味を持っていくのであった。

 

「普通なら即シュレッダーに掛けられるようなものばかりだ。教え子のことを考える担任だったら、まず無かったことにするだろうな。仮に見せたとしても、決して勧めるようなことはしないはずだ。」

 

そう言い切った顧問を尻目に、未希は封筒を開いて中身を確認し始める。それらは彼女が興味を抱くに十分な内容が多く記されているのであった。

 

「ホント……くだらない話ですね。」

「……だろ?しかし、それでも惹かれる世界だったりもするのもまた事実。坂下、お前は自分の可能性を、どこまで信じることが出来るんだ?」

 

それらの内容を蔑むように言葉を吐き捨てる未希。それに同調するかのように彼女の秘密を知る顧問は声を上げ、そして彼女に問うのであった。

 

 

◇

 

 

数日後、未希は例によって屋上へいつもの2人を呼び出し、自らが得た複数の書類を示していた。

 

「これがスポーツ推薦で行ける大学のパンフレット、こっちが一般推薦だけど勉強に眼を瞑ってくれる大学のパンフレットだよ。」

「学業に目を瞑るって……未希先輩、どれだけ酷い成績なんですか。」

「何よ、こんなにたくさん。私たちに自慢でもしたくて呼んだの?」

 

未希によって無造作に置かれた書類の多くを、慧と紋子は興味深げに手に取って眺めていく。慧は関心をしつつ、紋子は半ば呆れながらそれらに目を通す。

 

「有名な名前の学校もいくつかありますね。スポーツに力を入れている大学なら、先輩の実力に眼をつけていてもおかしくなった感じですか。」

「でも、入学しても卒業出来るの?大学の授業とかよく分からないけど……」

「うん……だから不安なんだよね。でも……私に期待してくれる人がいるなら、頑張ることも出来るかなぁ……とか思ったり。」

 

年下の恋人と友人に率直な思いを述べていく未希。しかし、2人が注目をしていたのは彼女が未だに手に持ったままの封筒の中身であった。

 

「それで、私たちに見せたいものっていうのは何かしら?」

「えっ……?」

「その手に持っている封筒……そっちが本題なんですよね?先輩。」

「うーんと……やっぱり、気になっちゃった?えへへ……」

 

照れを隠すように笑みを浮かべ、彼女は抱えていた封筒を両手に持って2人へと見せるのであった。

 

◇

 

「これはまた……話が大きくなっているような感じが。」

「なんで陸上しかやっていないあんたが、こんな世界の人間に目をつけられるのよ。」

「さぁ……私もよく分からないよ。でも、全国大会にはたくさんの人がいたし、カメラにも映っていたかもしれないから……」

 

紋子と慧が大学の案内以上に興味を持って眺める書類。それは未希を華々しい世界へと誘うための恋文であった。陸上部の顧問が渋る程度には厄介ともいえる事柄、未希はそれを信頼の出来る2人の人間へと見せているのであった。

 

「学校に押しかけてくるのも不味いみたいだから、こうして手紙を送ってきたみたいだけどね。先生に見せられた時は、驚いちゃった。」

「胡散臭い話ね。私だったら破り捨ててるところだけど、慧先輩と私に見せるということは……」

「先輩……芸能界に興味なんてあるんですか?」

「うーん……分からない。でも、大学よりは楽しいかなぁ……とか思っちゃったりして。」

 

なおも深く考える様子が無い未希に溜息を吐く2人。そして慧はさらに彼女へと問う。

 

「家族には言っているんですか?」

「うん。お母さんは門前払いって感じだったかな。」

「お父さんは?」

「良いともダメとも言わなかったよ。私がやりたいことなら、やってみてもいいんじゃないかって、言われた。」

 

紋子に父親の意見を聞かれ、未希は言われたことをそのまま2人へと伝える。家族の中でも意見が分かれることに、未希は悩み続けている様子であった。

 

「先輩のお姉さんは?」

「お姉ちゃんは……」

 

◇

 

『ねぇ、お姉ちゃんはどう思う?』

『別に……お父さんと一緒よ。でも、あまり危ないことはしてほしくないっていうのが家族としての本音に変わりはないわ。』

『ううっ……そう言われると、何も言い返せないよ。』

 

姉の部屋で彼女に問うものの、ぐうの音も出ない返答を受けて言葉を詰まらせる未希。すると彼女は笑みを浮かべ、さらに言葉を続ける。

 

『確かに今はどちらかを選ぶ必要があるかもしれないわ。でも、大学に通っている私から一つだけ言えるとすれば……学校はいつでも行ける場所、ということかしらね。』

『え?それって、どういう意味……』

『言葉以上の意味はないわ。でも未希、私はあなたの決断を尊重してあげる。あなたに救われた私には、それくらいしか出来ないけど。何があっても、あなたの味方でいてあげる。あなたの姉として、ね。』

 

◇

 

「先輩?せんぱーい?」

「ちょっと未希、何ボーっとしているのよ。お姉さんは何て言ってたの?」

「えっ……?あっ……えっ?な、なに?」

 

姉の言葉を思い出し会話の最中に呆けていた未希は、2人の言葉によって現実へと引き戻される。

 

「もう……しっかりしなさいよ。そんなんじゃ、どこへ行ったって都合良く使われるだけよ。」

「別に私は、いくら身体が使われたって気持ちよくなれれば……」

「何を目的しているんですか。まぁ……一応付き合っている身としては、あまり危ない世界へ足を踏み入れるのは勧められません。でも……先輩の魅力が引き出せる場所だとすれば、俺は応援しますよ。」

「ちょっ……慧先輩、なにを……!?」

「アヤちゃんは、反対してくれるの……かな?」

 

進んで自らの意見を述べた慧に対して、紋子は答えることを躊躇する。彼女それだけ自身の言葉が未希に影響を与えることを理解しており、自身が秘めた思いを紡ぐのであった。

 

「別にあんたがどうしようが私には関係ないわよ。でも、未希が陸上をやらないっていうのは、ちょっとだけ寂しいような気がする。」

「あ、アヤちゃん……!」

 

紋子の思いが詰まった言葉に、未希はようやく自らを省みることが出来た。そして改めて、自らの前に示されている道を見通そうとしていた。

 

「勘違いしないでよ。私だって陸上をいつかはやめるかもしれないし、あんたと勝負をすることも二度とないかもしれない。わ、私の意見だって、当たり前のことを言っただけなんだからね!」

「ホント……素直じゃない後輩だ。未希先輩じゃないと、手を焼きそうだよ。」

「もう……勝手にしなさいよ。」

「ふっ……ふふっ!ありがとう、アヤちゃん、慧くん。」

 

顔を赤らめてそっぽを向く紋子。その姿に慧は苦笑いを浮かべ、未希は笑みを浮かべて感謝を述べる。そして未希は、2人の前で改めて口を開く。

 

「私はもう、迷わないよ。私のことをずっと見ていてくれるみんながいてくれるから、どんな私でもきっと大丈夫。そう思って、私は先に進むよ。」

 

愛しき者と親しき者を前にして、未希は変わることを恐れようとしなかった。自らがいかなる決断をしても、その者たちとの繋がりが消えることがないという自信がそうさせていた。そして、彼女は目の前の2人に向かって声を上げる。

 

「もう、決めたよ。私はこれから――――」

 

夏の終わりを告げるような涼しい風が吹く中、決意を示した少女は新たな舞台へと進む。未知の世界へと臨もうする彼女の目には、淫らでも邪でもある、確かな希望が宿っているのであった。

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