※この作品はR-18です。

この素晴らしい「お願いカード」でいちゃラブを!   作:GA 飛びイカ

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最終話です。

今までで一番長いのでご注意ください。


5枚目

朝、部屋に差し掛かる光で目を覚ます。

前の自分では考えられないが、最近の俺は普通に朝に目が覚めるようになっていた。

それには訳がある。

俺の隣がもぞりと動く気配と、俺を見る視線を感じる。

俺は隣で俺を見ている人物、幸せそうに笑うめぐみんを見やった。

 

「おはようございます。カズマ」

 

めぐみんが俺と同じベットで横になり、笑顔であいさつをしてきた。

 

「毎朝毎朝、見飽きたりしないのか?特に何も変わりないだろ?」

「ふふ、カズマの寝顔と、起きたばかりのまだ眠そうな顔。そして私におはようって言ってくれる顔。1か月なんかじゃ全然、足りませんよ」

 

1か月。そう1か月だ。

4枚目のカードを使用してから1か月が経っていた。

その間、5枚目のカードの願いは実行していないし、お互い内容を打ち明けてもいなかった。

さらに、この1か月で俺達の生活にも少々変化があった。

めぐみんが毎晩俺の部屋に来て、添い寝するようになったのだ。

なんで、そんな長い間カードを使わなかったり、めぐみんが添い寝するようになったかと言うとちょっとした訳がある。

 

それは、ダクネスが実家に顔を出して帰ってきた日。4枚目のカードを使った次の日のことだった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

俺は部屋で一人うんうんと悩んでいた。

目の前には青い柄の5枚のカード。

そのうち4枚は既に表面に願いごとが書いてあり、効力を失っていた。

すなわち「ハグがしたい」「一緒にお風呂」「一緒にゲーム」「マッサージをさせてくれ」。そして白紙のカード。何のことはないお願いカードだ。

 

俺が悩んでいたのは5枚目のカードの内容だ。

今までのお願いはすんなり決めてきた。

その時々でやりたいことを思い浮かべると、パッと浮かんだし、後半のほうはかなり欲望に忠実な願いにしてきた。

でも、お願いカードも残り1枚。これでお終いだ。

このカードのおかげでめぐみんとの仲は予想以上に進展したと思う。

そんなカードの最後の願いを、くだらない願いで埋める訳にはいかなかった。

 

そんな事を思っていると、あれもいい、これもいいと中々決められずにいた。

めぐみんは既に内容を決めている、というのも焦る理由だった。

 

「肉体接触系のお願いは流石にもうやめた方がいいよな。あ、でも、最近はめぐみんもまんざらでもないし・・・・。せめてめぐみんの願いごとが分かれば違うジャンルに出来るのになぁ」

 

そう悩んでいると部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。

ダクネスは実家に顔出ししているはずだから、めぐみんかアクアか。まあ十中八九めぐみんだろうな。

 

そう当たりを付けてドアを開くと、そこには帰って来たのかダクネスの姿があった。

 

「あ、と、ダクネスか。どうした?」

「ふふ、めぐみんじゃなくてガッカリしたか?それよりもう夕飯だぞ。今日は実家から色々貰ってきたからな、かなり豪勢だぞ」

 

思いの他早く戻ってきたダクネスが夕飯の準備が出来たことを呼びに来たようだった。

 

ダクネスは昨日の4枚目のカードの際に俺達の情事を盗み聞きして、一人致していたわけだが、その後からは憑き物が落ちたようなスッキリとした顔をしていた。

オ○ニーをしてスッキリした、という訳ではないだろう。俺への想いだとか、めぐみんとの友情だとか、もろもろの感情を出しきったようだ。

 

というか、もうそんな時間か。

ことのほか集中していたようだ。

それにダクネスの実家のお土産か、これは楽しみだ。

 

広間に行くと既にアクアもめぐみんもテーブルに腰かけていた。

料理も並べてあるが・・・霜降り赤ガニの豪華セットだ。

 

「カズマやったわカニよカニ!霜降り赤ガニは何度食べてもその度に感動を味わえる食べ物よ!」

 

なんやかんや霜降り赤ガニだって要所要所で食べている。

それでもこのカニを前にするとよだれが止まらなくなる。

 

「ようやく来ましたねカズマ!早く食べましょう!待ちきれません!」

 

お前のことで悩んでて遅れたんだよ、と文句を言いたくなったがぐっと我慢した。

というかめちゃくちゃ幸せそうな顔しているが、俺と居る時よりも幸せなんじゃないかこいつ。

 

「じゃあ、みんな揃ったようだし頂こうか」

 

ダクネスの声で俺達は思い思いにカニを満喫する。

 

「今日は良い酒も付けてもらったからな。たまにはハメを外してもいいだろう」

「おふぁへ!」

 

ダクネスが珍しく自分から食卓に酒を提供してくる。

それに目ざとく反応するアクア。

口いっぱいに物を含んで酒を所望している。

お前は宮崎ルパンか。

 

「珍しいですね、ダクネスが自分からお酒を勧めるなんて」

 

めぐみんも俺とおんなじ事を思ったようだ。ダクネスにそんなことを言った。

 

「私も色々あってな・・・。今日は、呑みたい気分なんだ」

 

そういって照れたように笑うダクネスの顔に、少しだけ寂しさが刺したのを俺もめぐみんも気づいていた。

めぐみんはそれに気づかないふりをして「注ぎましょう」とダクネスの杯に酒を満たしていく。

俺はそれに合わせて自分の杯に酒を注いだあと、めぐみんのコップにも酒を注いでやった。

 

「呑みたいってならいくらだって付き合ってやるよ。そんじゃ乾杯」

 

俺達3人が杯を合わせると、何が何だか分からない様子のアクアも乾杯に合わせて杯を上げた。

 

「いーい?みんな。乾杯は杯を乾かすって書くのよ。今ある飲み物は一気に飲み干さなきゃだめよ」

 

そう言って並々と注がれた酒を嚥下した。

言ってることがおっさんくさいぞ水の女神さまよ。

 

「そうだな。それがマナーというならそうしよう」

 

ダクネスもかなりの量の酒を一気に飲み干し、俺とめぐみんも一気に、とはいかずとも何口かかけて飲み干した。

 

そこからの食事兼飲み会は、結果だけで言うなら、最悪だった。

 

アクアはいつだって酔っ払いだ。ある意味酔い慣れているとも言える。

いい感じに出来上がっていたが、カニを食べ、酒を呑み、時たま宴会芸を披露する。

割といつも通りだった。

 

問題だったのはダクネスだった。

ギルドでの飲み会の時も思ったが、こいつは酒が入ると情緒不安定になるようだ。

しかも後で判明したが俺と違って呑んだ時の記憶を忘れるタイプ。

そんなダクネスが上機嫌に語るのはいわゆる猥談だった。自分のではない。俺とめぐみんのだ。

 

「そこで隣から聞こえて来たのが「乳首!乳首!お願いします!」だ!あの切羽詰まった声を聴いた瞬間に私も激しく身を震わせたものだ!」

「あはははははは!」

「笑い事ではありませんよカズマッ!!ダクネスもその辺で・・・呑むのは止した方がいいのでは・・・」

 

めぐみんは酒を呑みだしてから日が浅い性か、酒の味に慣れていないのか、それほど呑まずに周りに酌をすることに回っていた。

それは特に、今回の件で色々と溜めこんでいるだろうダクネスに集中し、次いで俺にといった感じだった。

アクアは手酌だ。

 

そして、ダクネスは酔った。酔ってタガが外れたのか話が俺とめぐみんの情事の盗み聞きの話になったのだ。

めぐみんとしてはすぐさま止めさせたいのだが、この飲み会がダクネスの慰労の意味があるため強く出られず、恥ずかしながらも自らの痴態を聞く羽目になったのだ。

 

そして俺は、酒を呑むと難しく考えることが出来なくなる。

ダクネスの話が面白くてしょうがない。

 

「俺がめぐみんの乳首を焦らしてやるとな、めぐみんが胸を反らして犬みたいに舌を出すんだ。それが可愛くって可愛くって!」

「なんだとめぐみん!?お前は犬だったのか!」

「そうだったのか!めぐみん!お座り!」

「「あはははははははは!」」

「私の話で盛り上がるのは止めて下さい!!二人合わせてはっ倒しますよ!」

 

めぐみんが真赤になって激昂している。

なんでこいつはこんなに怒っているんだ?俺は褒めているのに。

 

「そしてめぐみんの部屋から懇願する声がしたな。カズマお願いします。私のお尻を激しく叩いてくださいとな!」

「そういえばそうだった気もする」

「言ってませんよそんなことッ!!」

 

必至になって否定するめぐみんを見ながら、俺達は楽しい時間を過ごしたのだった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

朝目が覚める。

何だか体も痛いし頭も少し頭痛がある。

というか変な体勢で寝ていたようだ。

確か昨日は飲み会になって、酒を呑んで楽しく会話していたはずだ。

 

隣を見るとダクネスが机に突っ伏して寝ていた。どうやら俺達はあのまま寝落ちしてしまったようだった。

 

「おい、起きろよダクネス」

 

俺がダクネスの肩をゆさゆさと揺らす。

するとダクネスも「んん・・・」とうめきながら顔を上げた。寝癖もあるしひでー顔だ。

 

「ここは・・・?確か飲み会をして・・・そこから記憶がないが、どうやら寝てしまったようだな」

 

こいつは記憶が無くなるタイプなのか。

昨日のお前は猥談しまくっててひどかったぞ。

そう教えてやろうとすると、広間に人が来る気配がした。

 

「二人とも起きたようですね」

 

めぐみんだ。

めぐみんが広間にやってきたのだが・・・様子がおかしい。愛しい俺へのおはようもないし、朝だっていうのに目が充血したみたいに真赤だ。

 

「では、二人とも座ってください」

 

俺はピンときて椅子を立ったのだが、記憶がないダクネスは頭をかしげている。

 

「え?いや、私たちは既に座っているが・・・」

「ダクネス早くしろ!正座だ正座!お前は覚えていないだろうが昨日お前はやらかしたんだよ!」

 

これ以上めぐみんを怒らせるとヤバイと実感している俺はダクネスを怒鳴りつける。

ダクネスはその剣幕に圧倒され、訳も分からないが急いで俺の隣に立ち、二人揃って正座した。

 

「やらかしたのはカズマもですよ」

 

くそ!ダクネスが大体的に悪い方向に持っていきたかったが、やっぱり俺も怒られる流れか!

俺はダクネスと違い酔った時の記憶がある。

流石に寝落ちする直前の記憶はおぼろげだが、ある程度は覚えている。

昨日は確かにめぐみんの痴態を弄って二人で大笑いしていた。

それを怒っているのだろう。

 

「私が何で怒っているか分かりますか?」

「俺とダクネスがめぐみんの恥ずかしい話で爆笑したからです」

 

俺がそう言ってその場でDO・GE・ZAする。

それを見てダクネスが「えぇ!?」と驚きの声を上げた。

 

「わ、私がそんなことをしたのか!?めぐみんの痴態を暴露しただけでなくそれを笑っただと!?」

「だからそう言ってんだろ!!いいから黙って土下座しろ!お前の性で俺まで怒られてんだからな!!」

「だからやらかしたのはカズマもですよ」

「え!?」

 

めぐみんの言葉に驚きの声を上げる。

いや、確かに俺も一緒になってはやし立てたが、そもそもの原因はダクネスのはずだ。

だからダクネスに事実を認識させて二人で謝ればそれでお終いだと思ったのだが。

 

「その顔は覚えていませんね?二人が寝落ちする前の会話を」

 

寝落ちする前?何か話をしたのは覚えているか内容までは思い出せん。

 

「いいでしょう教えてあげます。まずダクネスが「めぐみんの喘ぎ声は獣の様だったな。まるで知性を感じない下品なものだ」と言いました。それに対しカズマが「それがいいんだろう。めぐみんは変態かもしれんがそれでも愛している」と言いました」

 

俺はだらだらと汗を流している。

隣のダクネスも顔面を蒼白にして震えている。

 

「そして、二人でこしょこしょと話し合って声を揃えて言いました「頭のピンクな爆裂娘」と、その後「ド変態」と何度もコールをして突っ伏して寝てしまいました」

 

俺達二人は頭を床にぶつける様な勢いでDO・GE・ZAした。

 

「ええ、分かっていますとも、私は我を忘れて獣のような声を上げるド変態だと。でも年がら年中ピンクなことを考えている二人に言われたくありませんね!!」

 

めぐみんは腕を組み、土下座する俺達を睥睨した。

 

「すみません」

「すまん、めぐみん」

 

俺達は土下座の姿勢のままめぐみんに謝るが、めぐみんの腹の虫はおさまらない。

 

「そこで考えたんですよ。二人が頭ピンクなのも、私がド変態なのも、性欲が強い性だとね。ですから向こう1か月間二人ともオ○ニー禁止です!!もちろんカードでのお願いもなしです!!」

 

そんな通告をしてきた。

最初に悲鳴を上げたのはダクネスだ。

 

「ま、待ってくれめぐみん。私達にとって毎日のオ○ニーは一日の最後、安らげる瞬間だ。それを1か月も我慢だなんてそんな惨いこと言わないでくれ!」

「おいちょっと待て、今私達って言っただろ!俺はお前と違って毎日オ○ニーなんかしてないし、それに安らぎも感じていない!」

 

俺は2日にいっぺんくらいだ。こいつと一緒にされるのは困る。

 

「なるほど、それはダクネスにとっていい感じに罰になりそうですね。カズマには何かさらなる罰を考えるとしましょう。ちなみにオ○ニーしても分かりますからね。これがありますから」

 

めぐみんの決意が変わらないこと。さらにテーブルの上に置いた物でダクネスも観念したらしい。

テーブルの上には最早お馴染みの嘘を付くとチンチンなる魔道具が置かれていた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「それで、俺へのさらなる罰がこれってか」

 

次の日の朝。

めぐみんの言うさらなる罰とは、夜更かしせずに規則正しく朝ちゃんと起きること、そして毎朝あることをするといったものだった。

夜更かしをせずに朝起きる、というのを確認するために、昨日からめぐみんは俺の部屋に来て一緒に寝るようになったのだ。

そして朝になると

 

さわりさわり

 

朝立ちしている俺の股間を優しく撫でるようになったのだった。

罰じゃなくてご褒美の間違いでは?

 

「カズマは毎日はオ○ニーしないんですよね。なら毎日強制的にムラムラさせた上でオ○ニーを禁止させます」

 

そういう理屈らしい。というか、

 

「いや、これってめぐみんが俺と添い寝したかっただけだし、俺の身体を弄りたかっただけだろ」

 

俺は股間に加わる何とも言えない快感を表に出さないよう我慢しながら、至極まっとうな意見をぶつけた。

 

「ええ、そうですよ。何て言ったって私はド変態ですからね」

 

まだめぐみんの怒りは完全には収まっていないらしい。

実際問題この罰はご褒美という訳でもなかった。

毎日のハグは変わらず継続されていたし、今ではお風呂も毎日一緒に入っている。お風呂の中でハグすることも多々ある。さらに夜は添い寝と称してめぐみんが俺のベッドに潜ってきて抱き着いてくるし、朝はこうして股間を刺激してくるのだ。

ここまでされるとムラムラしないわけが無く、それを発散させる自慰も禁止されていて、当初の想像以上の罰となった。

 

オ○ニーしていないかの確認は毎朝広間に行った時に「私はオ○ニーしていません」と言い、チリンと鳴らなければOKというものだった。

最初のうちはダクネスも「これはこれで一種のプレイの様だな!」とだらしなく笑っていたが、10日も過ぎるころにはげんなりとした表情で宣言するようになっていた。

 

同じように俺も、めぐみんとの接触は変わらないのに性欲を発散させることは出来ないことでゲッソリとしてしまっていた。

それを見ためぐみんは流石にやりすぎたと感じたのだろう。自分も罰を受ける、と言い出したのだ。

自分が痴態を晒してしまったのも事実であり、自分の性欲も抑制する必要があると。だからみんなで頑張って乗り切りましょうと。

 

「それで、自分への罰ってのがこれってか」

 

俺は俺の横で寝ているめぐみんの腹部を圧迫していた。

4枚目のカードの際に行った、子宮へのマッサージだ。

本来ならこの後、色々な場所を弄るのだがそれはしない。

めぐみん曰く、これで自分の性感を高めるが絶頂させないことで、俺とダクネスの味わうムラムラを一緒に経験するためだとの話だ。

 

「ふぅっ!はぁ・・・・」

 

マッサージを受けているめぐみんが悩ましげに吐息をはく。

毎日続けることでより一層性感が高まってしまっているようだ。

 

「これってめぐみんへの罰っていうよりも、俺への罰って意味合いが強いからな。ここから弄繰り回すのが楽しいのに、それも出来ないなんて」

 

めぐみんへのマッサージを止め、非難めいた視線を向けた。

 

「ふぅ・・・。そうは・・・言いますが、私だってかなりキツいんですよ。触って欲しいのは私も同じですってば」

 

めぐみんは上気した頬で、息を吐きながらそう答えた。

そもそも絶頂をさせず我慢するのが罰になる、ていう発想がむっつりスケベの考え方だからな。

 

そんな訳でオナ禁が始まって10日以降は、げんなりした顔の俺とダクネスが「私はオ○ニーしていません」と宣言し、それを発情しためぐみんが監督するという奇妙な光景が朝の風物詩となった。

 

「どうしたのみんなアンデットに取りつかれたような顔をして!人間良く食べて、良く寝て、良く致す!それが健康の秘訣よ!」

 

俺もそう思いますアクア様。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

そんな生活も今日で1か月目だ。

つまりはこの1か月、めぐみんは俺と添い寝し、俺とダクネスはオナ禁し、途中からはめぐみんが常時発情するというおかしなことになっていたのだ。

 

今日も朝の日課の股間へのおさわりとマッサージを終える。

 

俺とめぐみんは寝巻きから普段着へと着替えた。

1か月前と変わったことの中にはこの着替えも含まれる。

以前は、着替えは別々にするのを徹底していたが、1か月前、というより風呂場でめぐみんのバーコードを見せてもらってから、めぐみんは着替えの場に俺が居ても追い出さなくなった。

めぐみんの中であの紋様を見せるという行為がどれだけ重要だか分かる。

 

発情していて少し足取りが危ういめぐみんの手を握りながら広間へ行く。

 

広間に入ると既にダクネスも来ていたが、その顔は昨日までと違って覇気のようなものを纏っていた。

 

「おはよう、二人とも。いよいよ今夜だな」

「おはようございますダクネス。自分で言い出したことですが、そんなにオ○ニー解禁が楽しみですか」

「ち、ちがう!いや違わないがこれには深いわけがあって・・・」

 

そんなことを言うダクネス。

このバカ!相変わらず誤魔化すのが下手くそな奴め!

 

「深いわけ?」

「今日特別なおもちゃが届くんだよ。だからいつもより激しい感じになるって聞いたぞ」

「ダクネス・・・あまりそういうおもちゃを屋敷宛に届けさせるのは止めて下さいよ」

 

めぐみんが呆れた顔をしてダクネスから視線を外す。

ダクネスは俺を恨めしそうに睨んでくるが、誤魔化すのが下手なお前が悪い。

 

その後、二人揃って「私はオ○ニーしていません」と宣言し、魔道具が鳴らないことを顔の赤いめぐみんが確認した。

 

「はい、今日もOKです。二人とも長い間お疲れ様でした。今日の夜から解禁としましょう」

 

めぐみんの宣言に俺達はふぅと息をついた。

すぐに致すわけではないが、解放されるとやっぱりほっとする。

 

「カズマも・・・今日の夜お願いカードを使います。・・・そういう感じでお願いします」

 

めぐみんもいっぱいいっぱいなのだろう。

ダクネスがいるのもはばからず、今日の夜に致す約束を取り付けてきた。

いや、俺だって正直我慢の限界に近い。

 

遅れてアクアが来たことで朝食となった。

最近は俺も朝目が覚めるので4人で朝食となるのが定例だ。

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

だからこの光景もいつも通りだ。

 

「最近は慣れて来たけど朝食の光景として異様よね。カズマとダクネスはぐったりしてて、めぐみんはもじもじとしている。私の曇りなきまなこで見る限りみんな欲求不満ね!」

 

毎朝オナ禁宣言してたんだから知ってるだろうが。

 

「アクアにはご迷惑をおかけしました。ですが明日からはそれもなくなると思います」

 

今回の罰ゲームに唯一関係ないアクアへめぐみんが謝罪した。

 

「ということはまためぐみんが春の路地裏の猫みたいな声を出すのね!」

「ぶふうううううううううう!!」

 

めぐみんが口に含んだ物を吐き出す。

おま、いい年頃の娘がはしたない。

 

「き、聞こえてたのですか!?」

「そりゃあ聞こえてるわよ!あんな大きな声。たしか1か月くらい前だっけ?なんたって部屋が近いしね!」

 

そんなことを天真爛漫に暴露する女神。

めぐみんはアクアにはバレてないと思っていたのか、動揺を隠せずにいる。

だが、アクアはめぐみんの様子何て気にしないで続ける。

 

「そんなに恥ずかしがることじゃないわよ!人間の本質は愛を探し、愛に悩み、愛を育む事なんだから。めぐみんのやってることはおかしなことじゃないわ」

 

アクアが珍しくいっぱしな聖職者のようなことを言った。

ダクネスも「ほぅ」と感心しているし、めぐみんも顔を上げた。

それに応える様にアクアは両手を広げ、神々しい雰囲気を醸し出す。

 

「そんなめぐみんに、女神アクアから啓示を授けます」

 

まさしく女神と言えるような振る舞いをし、アクアは慈しむような表情を浮かべこう言った。

 

「避妊だけはしなさい!」

「あああああああああああ!!!」

 

めぐみんは再びテーブルに突っ伏してしまった。

やっぱこいつろくでもねえわ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

朝食を食べて俺は出かける支度をする。

この1か月間、俺は朝食を食べると出かけ、夕飯前に帰るという生活を送っていた。

 

「また、今日も出かけるんですか?」

 

めぐみんが少しむくれた顔で俺の後ろから声をかけた。

 

「野暮用だよ」

「1か月も続く野暮用って一体何なんですかね?」

 

そういってそっぽを向いてしまった。

これは相当おかんむりだぞ。

 

「もしかして、浮気、ですか?1か月間私と何も出来ないから?」

 

そう言ってめぐみんは責める様な、寂しいような目を向けた。

俺は「馬鹿だなぁ」と言いながらめぐみんの手を引くと、めぐみんを抱きしめてやった。

 

「俺が欲求不満で浮気する位なら、今ここでめぐみんを押し倒してやるさ」

「それは良かったです。危うく貞操の危機に陥るところでした」

 

そう言ってめぐみんは笑った。

先程の発言だって全然本気じゃない。ただ、自分を置いて俺が毎日どこかに行くもんだから気を引くために言ってるのだ。

 

「それよりも今日も爆裂散歩に行くのか?正直、心配なんだが」

 

めぐみんは普通を装っているが毎朝のマッサージで発情し、身体が敏感になっている。

いくらめぐみんの腕っぷしが強かろうと女の子なのだ。

発情している女を見て襲いかかってくる不埒な奴もいるかもしれない。

俺はそれを考えると心配で仕方なかった。

 

「大丈夫ですよ。ダクネスかアクアと一緒に行きますし。それに私に手を出したらあの鬼畜王カズマを敵に回すんですよ。誰も何もしませんよ」

 

そう言って俺を安心させるためか、頭をぐりぐりと擦りつけて甘えてくるめぐみん。

 

「それよりも今日の夜、分かってますよね?」

「ああ、分かっている。今日の夜はめちゃくちゃにしてやるからな」

「ふふ、それは怖いですね」

「なあ、それは毎日しなきゃいけないのか?」

 

俺達の会話にダクネスが茶々を入れた。

実のところ、俺が出かける際にめぐみんがすねて、俺がなだめて、俺が心配して、仲直りにいちゃいちゃする。この流れはここ最近ずっとやっていることだった。

 

「ダクネス邪魔するな。これがないと俺は安心して屋敷を出れないからな」

「そうですよダクネス。カズマが浮気しないよう私の匂いを付ける作業を邪魔しないでください」

 

そう二人から抗議されるのもダクネスにとって、もはや日課だ。

 

「めぐみんだけでなく、カズマも変わったな。本当に変わった」

 

眩しいものを見る様に目を細めて、呆れたようにダクネスは笑った。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

この1か月いろいろなことを準備してきたが、ようやくこれで完了する。

俺は両手に重たいトランクを持って、アクセルの街のウィズの店に来ていた。

 

「いらっしゃいませ~!あ、カズマさん、お久しぶりです」

「ようウィズ!バニルはいるか?」

 

珍しくウィズが黒こげにならずに店番をしていた。

 

「バニルさんなら・・・」

「ようやく来たか小僧」

 

バニルが店の奥から現れた。何でもお見通しかこのチート悪魔め。

俺はバニルの前にドカッとトランクを置くと、開けて中身を見せてやった。

 

「ほら、12億エリスだ。これ位だろ?」

「ふむ、お主との商談は話が早くて助かるな。ほれ、これだ」

「「え!?」」

「装飾なんかは問題ないんだろ?」

「甘く見るな。相手が最も喜ぶよう仕上げてある」

 

バニルが俺に小さい箱を渡してくる。

ウィズがいきなり12億もの大金を俺がバニルに渡したことに驚きの声を上げた。

 

「ば、バニルさん!何ですかこれ!またカズマさんを騙してお金を巻き上げようとしてませんか!?」

「人聞きの悪い事を言うな。この金は小僧がこの位だと自分で価値を付けたものだ。そして実際相場的にもその程度だ。若干多いがな」

「その分はカードとかの礼だよ」

「ふむ、良い心がけだな。親愛なるお得意様よ、お主は悪魔のことを良く分かっている。またご贔屓にどうぞ」

 

そう言ってバニルはにぃと笑った。

お得意様に仕向けたのはお前だろうに白々しい。

 

というか金を出した時にウィズの他にもう一人声が聞こえたような。

 

俺が先程声がした方を見ると、店の棚に隠れるようにゆんゆんがいた。

 

「あ、その、カズマさん、すみません。声をかけるタイミングがなくって」

 

ゆんゆんは恐縮したように身を縮こませながら言った。

ゆんゆんとは結構久しぶりだな。たしかギルドでめぐみんにお姫様抱っこをして以来だ。

実はこの1か月間それとなくゆんゆんの行方を探していたのだが、ギルドにおらずこんな所にいるとは、見つからないはずだ。

 

「丁度よかったゆんゆん。今日の夜、空いてるか?」

「え!まさか何か私に御用ですか!?空いてます空いてます何でも言ってください!」

 

ゆんゆんは自分に用だと分かると飛びつくように俺の話に食いついた。

 

「い、いや、空いてるなら今日の夕飯時にギルドに来てくれるか?それと、前に話してた奴が今日なんたけど、バニルとウィズもどうだ?」

「吾輩は行かん。どうせ悪感情など発生せんだろうしな。見通さずとも分かる」

「そうだったんですね。それなら私は行きますよ。楽しみですねぇ」

 

バニルは行かないがウィズは来てくれるようだ。

まあバニルが来るとアクアと喧嘩になるし、仕方ないな。

 

「え、えっと今日は何か集まりがあるんですか?そんな所に私が行っても大丈夫ですか?」

 

ゆんゆんが自己評価が低そうなことを言ってきた。

次期族長に決まってもそこら辺は変わらないな。

 

「むしろゆんゆんが来なきゃ誰が来るんだって感じだよ」

「え!?そんなに?そ、それでどんな集まりなんですか?」

 

俺はそれに返事はせずに、ゆんゆんに見せるようにバニルから受け取った小箱を取り出した。

 

「え、え、え!ま、まさかそれって!それって!!」

 

ゆんゆんがあわあわとして驚いているが、皆まで言われるのは気恥ずかしいので、顔を目と同じくらい真っ赤に染めたゆんゆんを横目に、俺はウィズの店を後にした。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

その後、ギルドに寄って最終確認をしたり、人に会ったりしてから屋敷に戻った。

時間は夕方過ぎ、夕食の時間までもうしばらくある感じだ。

 

玄関を通り広間にいくと、珍しくみんな広間にいた。ダクネス辺りが気を回したな。

 

「ただいま~。お、みんな揃ってるな」

「おかえりなさいカズマ。いえ、何かダクネスが話があるって言い出して」

 

めぐみんからそう聞いて俺はダクネスの方を見た。

ダクネスは含みのある笑みをした後、席から立ち上がって話を始めた。

 

「カズマが帰って来たし、話がある。その、なんだ、私たちは苦しい1か月を過ごしてきたし、お祝いが必要だと思うのだ。という訳でギルドに行って飲み会でもしたいのだが、どうだ?」

「オナ禁1か月の記念ですか?流石にそれはお祝い事として情けなくないですか?」

 

めぐみんが正論を吐く。

ダクネスも誘うのが下手な奴だな。

俺はめぐみんに近づき、耳元で内緒話をした。

 

「ダクネスは俺達のことを考えて外で飲もうって言ってんだよ。アクアは外で飲むと泥酔してすぐ寝ちゃうからお前の声が大きくても問題なくなるだろ」

 

めぐみんはハッとした顔をして「なるほど」とうなずく。

いやまあ、出まかせなんだが。

 

「そうですね、ダクネスもカズマも頑張りましたからね。お祝い事は必要でしょう」

 

めぐみんが先程の自分の意見を曲げる様なことを言い出す。

良かったこれで時間に間に合いそうだ。

 

「でも身内の小さいお祝い事なら家でした方が良くない?そういうことなら取って置きのお酒を出してもいいわ!」

 

いつだって最後の障害はこいつだ。

アクアは普段なら褒められるような意見を言ったのだが、今日に限って言えば空気が読めていない。

アクアの提案にダクネスが慌てて否定を出す。

 

「だ、だがパァーと騒ぐならギルドの方がいいだろう!私はギルドが良いなぁ!」

 

気のきいたことが浮かばないダクネスは下手な演技の感情論をぶつけた。

 

「そもそもオナ禁の達成祝いよね?ということはこの間みたいなそっちの話になるだろうし、屋敷でやった方が周りの人の迷惑もないと思うの」

 

この駄女神がぁ!!

なんでこういう時に限ってぽんぽんぽんぽん正論が出て来るんだよ!!

俺は怒りを顔に出さないようにやさしく語りかけた。

 

「実は内緒だったんだが、今日ギルドでは何かお祭り騒ぎがあるそうなんだ。そんな所へアクアの宴会芸を披露してみろ、一躍みんなの視線を」

「行くわ!ギルドに行きましょう!」

 

俺の言葉を遮ってアクアがギルド行きを決めた。

後ろではダクネスが「さ、流石カズマだ・・・」と感嘆の声を上げていた。

お前の説得が下手なだけだっての。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ギルドへ向かう道の途中。

俺はダクネスに近づき、他の2人には聞こえないよう話しかけた。

 

「それで、来れそうか?」

「無茶言うな。だが手紙は預かっている。式には必ず出るそうだ」

「まあ急な話だったし、本番自体はだいぶ先だしな」

 

むしろ手紙をくれたことに嬉しく思っていると、めぐみんが目ざとく反応する。

 

「ダクネスとそんなに近づいて何の話ですか?本番とは何のことですか?」

 

ダクネスと近づいた段階で聞き耳を立てていたようだ。

俺のめぐみんは嫉妬深くて困る。

 

「お前、オナ禁の後にお願いカードがあって「本番」ていう言葉でもまだ分からないのか?」

 

俺が意味深な風に言ってやると「あ、そ、そうですね。夜が楽しみですね」と恥ずかしそうに前に歩いて行った。

むっつりめぐみんは今日も絶好調だ。

 

「お前は本当に誤魔化すのが上手いな」

 

ダクネスは勉強になる、みたいに感心した風に言った。

こうして海千山千の貴族が生まれて来るんだろうな。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ギルドに到着した。

だが、いつも外まで響くような騒ぎ声は聞こえてこず、ひっそりとしている。

めぐみんはその様子に違和感を覚えたようだがアクアは気にせずズンズンと中に入っていく。俺とダクネスも後に続き、めぐみんも遅れまいと中に入った。

 

ギルドの中にはみんないた。

比喩ではない。およそ俺達に馴染みのある冒険者や商店街の人、ギルド職員はもちろんのこと、ウィズやゆんゆんやめぐみんの紅魔族の友人の面々もいた。流石に貴族の知り合いやアイリス、めぐみんの家族のゆいゆいさんやひょいざぶろーさん、こめっこなんかは居なかったが、およそ知人・友人と呼べそうな人達が一堂に会していた。

 

めぐみんはその面々を見て、そしてその面々が入口を、自分たちを見ていることに驚き混乱しているようだった。しかもみんな何も声をかけてこない。

俺はそんなめぐみんの手を引いて、真ん中の何もない、誰もいないスペースに向かって歩いて行った。

めぐみんは俺に手を引かれながら周りの人たちに「え?え?なんですかこれは?」と聞いているが誰も答えない。

 

真ん中のスペースに到着した俺はめぐみんと手を離し、めぐみんに向き合った。

 

「めぐみん」

「は、はい・・・」

 

めぐみんが訳が分からないという風に答えた。

 

「ここにいるみんなは俺が呼んだんだ。証人になってもらいたくて」

「え?証人?え?」

 

めぐみんは未だ混乱中だ。

冷静な時なら今の言葉だけでピンと来たかもしれないが、ただ俺の言葉を繰り返すだけだった。

 

「前に言ったよな。俺の国では18歳から結婚できて20歳で成人だって。もう少し付け加えると男が18歳で女が16歳なんだ」

「は、はい」

 

めぐみんは何故今その話を?という感じで曖昧にうなずく。

 

「俺は正直今でもお前を幸せにしてやれる自信がない。でも来年18歳になったら、自信が付くかもしれない。いや、付くように努力していくつもりだ」

「はい。・・・はい。」

 

めぐみんもようやく俺の言葉の意味を理解し、この場がどんなものか分かってきたようだ。言葉に力が宿り、それに合わせて力強くうなずいている。

 

「だからめぐみん。来年俺が18歳になって、めぐみんが16歳になったら。俺の国の基準で二人とも結婚できる年になったら・・・」

 

俺はそこで言葉を切った。

めぐみんは俺が次の言葉をタメていると思ったのだろうが、あまりに長いので不思議そうに首をかしげる。

 

「カズマ?」

 

そう小さく聞いてきた。

だから俺は懐からカードを出した。青い柄のカードだ。そこにはこう書かれていた。

 

「俺と結婚しろ」

 

めぐみんがそれを見て目を大きくした。

 

「俺と結婚して欲しい。いや、結婚しろ!これはお願いじゃない!命令だ!めぐみんが嫌じゃなきゃ拒否権はない!!」

 

そう言ってやった。

めぐみんは目に大粒の涙を浮かべている。

 

「なんですかそれ。嫌なら拒否できるんですか。どこまで逃げ道を作るんですか」

 

めぐみんは笑いながら泣くという器用なことをしていた。

 

「それで、返事は?」

「嫌だなんて言いませんよ。命令ですものね。カズマ、結婚しましょう!」

 

めぐみんの返答にギルド中がわああああああ!!!という怒声にも似た歓声が上がった。

その一つ一つは「おめでとー」だの「幸せになれよー」だの「来年と言わず今結婚しろー」といったものだったが、みんながみんな好き勝手に叫ぶせいで唸り声のように聞き取れないものだった。

 

「よっしゃみんなー!今日は俺の奢りだ!じゃんじゃん食べて飲んでくれー!!」

 

俺がそう言うと、みんなは酒の入ったグラスを高々と掲げ、笑いながら応えてくれた。

「さすがカズマだぜー」「ごちになりまーす」といった声も祝福に交じって聞こえてくるようになった。

 

その歓声の中からダクネスとアクアが現れる。

 

「めぐみん。おめでとう」

 

ダクネスがいつぞやのようにめぐみんに握手を求める。めぐみんもそれを握り返した。

 

「ありがとうございます、ダクネス。ダクネスは知ってたんですね」

「ああ、相談されてな。それと、私からカズマを奪ったんだ。幸せにならなきゃ承知しないぞ」

「カズマがダクネスの物だった時代はありませんけどね」

「そこは突っ込まないで欲しかったな」

 

そう言って二人は笑った。

次にアクアがめぐみんの前に出る。

 

「すっごいわね!いつもと何か違う感じだったけど、カズマったらこんなこと企んでたのね。これって何て言うのかしら、結婚式・・・ではないし」

「結婚は来年だって言ってましたからね。婚約発表でしょうか」

「婚約発表!それだわ!は~、婚約発表をこんだけの人の前でするなんて二人とも芸能人みたいね」

 

めぐみんが「げーのーじん?」と首をかしげているがアクアは下がり際に「おめでとう」と言ってくれた。

 

俺は良いタイミングだろうと思いめぐみんに声をかけた。

 

「めぐみん、それで、これは今の俺の気持ちなんだが、受け取ってくれるか」

 

俺はバニルから受け取った小箱を取り出して、めぐみんの方に開けて見せてやった。

箱の中身は俺がめぐみんに持つイメージそのもののような輝きを放つ指輪だ。

 

「え!?え、ま、まさかこれって、婚約指輪ってやつですか!?」

「ああ、お前に似合いそうなのをこの1か月探してたんだ」

 

めぐみんが指輪をしげしげと眺めている。

美麗な装飾が施された指輪の中心には、カットが施された紅い宝石が付いている。

俺は指輪を箱から出して、めぐみんの左薬指にはめてやった。

流石と言うか、サイズもぴったりのようだ。

 

「すごい綺麗な指輪です。紅い色で輝いて・・・ルビーでしょうか」

 

指輪に使われている宝石はめぐみんをイメージした紅い物を選んでいる。

でもルビーではない。

 

「それはマナタイトルビーだよ」

「え!?マナタイトルビー!?」

 

めぐみんの驚きの声に周りの連中もマナタイトルビーと聞いて目を見開いている。

でもめぐみんと違って本当に手に入れたのか!といった感じだ。

 

そもそもマナタイトとは自然に出来た魔力溜りが地中に流れ込み、長い年月を経て結晶化したものだ。

魔法の肩代わりに使われるが、マナタイト自身も一種の鉱石・宝石なのだ。

 

そして、マナタイトルビーとはマナタイト含有石の一種で、既存の鉱石にマナタイトが混ざり合って出来るものだ。

これだけ聞くと単純な宝石であるが、その発生率は非常に低い。

 

なぜなら、宝石の鉱脈筋と魔力溜りは重複しないからだ。

マナタイト含有石の宝石が誕生するためには、鉱脈筋にドラゴンなどの魔力の高いモンスターが住みつき、そこで亡くなり、その魔力が地中に染み込まないといけない。

しかもただ死ぬだけでなく、死後土を被るなどして魔力が空中に霧散しないような状態で千年単位の時間が経過しなければならない。

そんな訳でマナタイト含有石の宝石とは、大国でも質が良ければ国宝の位置づけに当たる代物だ。

めぐみんに送った指輪に使われている大きさと品質なら十分その域に達している。

 

めぐみんが自分に送られた指輪にそんな価値のある宝石が付いていると知って、あわあわと震えている。

周りの冒険者も一目見ようと人だかりが出来ている。

お前ら盗むなよ?

 

「で、でも、そんなものどこで手に入れたんですか!そもそも出回らないことで有名なのに」

 

めぐみんの疑問に答えてやる。

俺はこの1か月間あらゆる所に出向いた。

まず、ウィズの店で婚約指輪に何かいいものをはないかと尋ねると、バニルがマナタイト含有石のことを教えてくれた。そして俺はマナタイトルビーを探すことに決めた。

次に訪れたのはギルドだ。

誰でもいいからマナタイトルビーに関する情報を持っていないか聞いて回った。

ギルドに正式な以来としてクエスト発注しても良かったが、そうするとめぐみんの目に留まるかもしれないと、人聞きで情報を集めたのだ。

ギルドにいるほとんどの冒険者に聞いて回り情報を集めたのだが、俺の目的を聞くと誰もかれも報酬を受け取らずに手伝ってくれたことが嬉しかった。

 

アクセルの冒険者総出で調べてみると、王都の方でマナタイトルビーの流通の痕跡があったそうだ。

俺は王都に行き、ギルドに行って、使えるコネと自身の魔王軍幹部を倒した名声などを全て使ってクエスト発注した。

しかし、時間も無かったため目ぼしい情報は入ってこなかった。

 

そこで俺はダクネスに事情を説明し、アイリスに手紙を出した。

効果はすぐに表れた。

国の持つ情報網によって、最近非合法な団体が宝石のオークションを開催し、マナタイトルビーの原石が出品され、宝石商でもない男が落札したという情報が入った。

だが、その男の行方は国をもってしても掴めていなかった。

 

俺はそれを聞き、紅魔の里の凄腕占い師のおねえさんのことを思いだした。

俺は再び王都に向かい、手当たり次第に紅魔族に声をかけて里にテレポート出来る人を探し、無理を言って里帰りしてもらった。

そして、どうせ紅魔の里に来たのだからとめぐみんの友人連中に声をかけ、めぐみんの実家にあいさつに行き「後日、二人で正式にあいさつに来ます」と言ってきた。めぐみんの親御さんは雰囲気が重くなるから参加を辞退したが、妹のこめっこは参加したいと言い出した。だが、俺の手土産が霜降り赤ガニだと知るや否や「姉ちゃんによろしく!」と片手を上げて送り出してくれた。俺の将来の義妹はしたたかだな。

 

肝心の占いの結果だが、何となく予感というか予想通りで、アクセルの街の道具屋にその男はいる、という結果だった。

 

俺は婚約指輪は給料3ヶ月分という日本の風習にならって、俺が本気を出したらこの位だろうと12億という値段を出した。

実際は相場的に1億弱ほど余分だったが、そこはお願いカードのお礼だった。

というか、バニルがマナタイトルビーを入手した時期的に、俺にマナタイト含有石を教えた時には加工を進めていたはずだ。すぐに言ってくれれば余計な手間が無かったのに、とも思ったが、この回り道がなかったらギルドの連中に協力して貰ったり、王都に行って結果的にアイリスに婚約のことを伝えたり、紅魔の里に行ってめぐみんの友人に声をかけたりは出来なかったはずだ。

そのことをお礼したってバニルは素直に喜ばないどころかむしろ嫌がるだろう。

だから金で渡して感謝の意を示した訳だ。

 

俺のこれまでの1か月の動きに、めぐみんは嬉しそうに笑った。

 

「そこまでしてくれるなんて思っても見なかったですよ。てっきり何処かでストレス発散でもしているのかと思ってました」

「おいおい、それは酷くないか?」

「ふふ、日ごろの行いの賜物です。でも、もう、そんなことは言えませんね」

 

めぐみんは心底嬉しかったのだろう。目の端にうっすらと浮かんだ涙を拭い、「一生大切にしますね」と言ってくれた。

俺はそんな姿に、むくむくと悪戯心が芽生えてくる。

めぐみんは俺の物だと強烈にアピールしたくなってしまっていた。

 

「なあ、めぐみん。お前の方のお願いカードの5枚目。ここでやらないか?」

「え!?ここでですか!さ、さすがに恥ずかしいというか、もっと静かな場所で・・・」

 

そう言い淀むめぐみんを無視して俺は「スティール」を唱えた。

お目当て通り赤い柄のお願いカードが手元に現れる。

 

「ちょ!?だからそれでローブとか取ってたらどうするつもりです!?私公衆の面前で下着姿になってしまうでしょう!」

「その時は責任を・・・取るのは決めたからダメか。というかめぐみんの下着姿は俺だけの物だったな。すまん」

 

俺の謝罪にめぐみんは「下着姿はカズマの物じゃないですよ」と怒りながらも笑う。

俺はその顔を見ながらめぐみんのお願いカードを見ていた。

 

「キスしてください」

 

そこにはそう書かれていた。

 

「ダクネスの奴と相談してな。めぐみんならキスにするだろうってダクネスが言ってたんだ」

 

そこはお前が予想したことにすればいいのに、とダクネスがやれやれと笑って言っている。

 

「だって、きっとカズマは最後のカードに子作りとかセックスとか書くと思いまして・・・。せめてキスしてからにして下さい、って言おうと思ってたんですよ」

 

実際問題その願いも候補に入っていたから何にも言えないな。

 

「なになに二人とも誓いのキスをするの?それなら私が神父役をやってあげるわ!」

 

そういって俺達の了承もなく立ち位置を設定し、間に木箱を置いて1段高く神父役をするアクア。

いや、だから結婚式ではないっての。

そんな俺の呆れとは裏腹に、アクアは久しぶりに本気を出した。

 

アクアの周りには羽衣が浮かび、体を覆うように神聖なオーラがただよう。

その神気にお祭り騒ぎだったギルド内は再びシンと静まる。

そしてアクアは、決して大きな声ではないはずなのに、ギルド中に響くような綺麗な通る声で結婚式のお決まりのフレーズを言い出した。結婚式ではないが。

 

「えー、汝カズマとめぐみん。二人は健やかなるときも、病めるときも以下省略。愛し合う事を誓いますか?」

 

色々台無しな誓いの言葉だ。というかこいつ酒くせえ。どっかで酒呑んでたな。

それでもアクアが俺達のことを祝福してくれているという事実に嬉しくなり、細かいことは気にならなくなる。

 

「「誓います」」

 

二人揃って誓いの言葉を告げる。

 

「では誓いの口づけを」

 

そう言われ俺はめぐみんを見た。

めぐみんはもうあまり恥ずかしくないようだった。

幸せそうに笑っている。

俺は逆に少し緊張してしまっていた。

たしかこういう場合は肩に手をかけて、軽くキスするんだっけ?いやその前にヴェールを外して、ってそんなものは無かったな。

俺がテンパっているのが分かったのだろう。

めぐみんはくすりと笑うと、もうお馴染みの両手を広げる格好をとった。ハグのポーズだ。

 

「形式だとか考えることはありませんよ。私達らしくやりましょう」

 

そう言ってほほ笑んだ。

俺はその言葉でもう難しく考える必要はないのだと思うと、いつものようにめぐみんを抱きしめた。

 

「めぐみん、愛している」

「はい。私もカズマを愛しています」

 

そして俺達はキスをした。

 

その瞬間ギルド内はプロポーズ以上の歓声で包まれる。

だけど俺はそれどころではなかった。

めぐみんとの初めてのキスに心奪われており、いかにこのキスを長く上手くするか考えていたからだ。

 

まず、俺は唇と唇だけが触れるキスを2度3度繰り返した。

そして一度離す。

めぐみんは顔を赤くしているが嬉しそうに笑う。

その顔をじっくり眺める前にもう一度キスをする。

今度はチロと唇を舌で舐める。めぐみんは驚いたように目を開いたが、受け入れるように唇を開けた。

そこからは俺の独壇場だった。

見事めぐみんの口内に侵入を果たした俺の舌は、キスでめぐみんの蹂躙にかかったのだ。

めぐみんは最初こそ、目を見開いて周りを見て、キスをやめようと抵抗していたが、俺の目がめぐみんしか見ていないことと、俺のテクニックによって陥落。もはやここが何処かも分からない様子でキスに没頭してしまった。

 

そんな様子を眺めている周りの連中は、いつまで経っても終わらないキスに「いつまでやってんだー」だの「お熱いねー」だの野次を飛ばしていたが、それでも終わらないキスに場が変な空気になった。

しかし、もうお互いしか認識していない俺達はそれでもキスをやめず、ちゅっちゅとついばむような音が流れる。

次第には、こんな大勢の目の前で人目をはばからずキスをし続ける俺達に尊敬の念が送られるようになった。

 

「お前、この面子の前であれだけ長い時間キスできるか?」

「馬鹿いえ。流石に恥ずかしすぎるだろ」

「なんかすごいねー。カズマもめぐみんも」

「そうだな。臭いけど、愛ってのを感じるよ」

「・・・俺、恋人探そうかな」

「あ!俺も俺も!あの二人を見てたら無性に恋人が欲しくなった」

「私も本気で婚活しよー」

 

そう言って冒険者の間でにわかに恋人を作る機運が高まったようだ。

 

そんなこんなしているうちに、俺達のキスは終わった。

キスに飽きたわけではない。ただ、めぐみんの腰が抜け、すとんとその場にしゃがみ込んでしまったのだ。というか、これ

 

「めぐみん・・・もしかしてイッてる?」

 

俺の言葉にめぐみんがこくんこくんと頷いている。

そう言えばめぐみんは毎朝子宮マッサージを受けて性感が高まっていたのだ。

長時間のキスでメロメロになってしまうのも無理はない。

かく言う俺も1か月のオナ禁の末のキスに暴発寸前だ。

めぐみんの身体で隠れているがズボンはテントを張ってしまっている。

 

そんな俺達の異変にいち早く気付いたのだろう。

ダクネスが近づいて大きな声を上げて注目を集めてくれた。

 

「みんな!カズマとめぐみんの婚約の報を聞いて、二人の友人でもある我が国の第一王女アイリス様が祝辞を下さった!今から読み上げるから聞いてほしい!」

 

アイリスにも今回この場で婚約発表する旨を伝えてある。

だが、急な話ということで来ることは叶わなかった。

だが、祝辞の手紙をダクネス宛てに送ってくれたようだし、来年の結婚式には出席してくれると確約してくれたらしい。

俺はアイリスからの手紙を読む、ダクネスの声に耳を傾けた。

 

「冒険者サトウカズマ様、めぐみん様。この度のご婚約、おめでとうございます。この手紙は公人ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリスではなく、ただの個人のアイリスとしてお書きしています。なので、これ以降はいつも通りの文面とさせて頂きます。」

 

そう始まったアイリスの手紙は形式ばったものではなく、俺達への親愛の念を存分に感じられるものだった。

冒険者たちも貴族は嫌いだが前線で戦う王族には好感を持っているのか、アイリスの手紙を黙って聞いていた。

 

ダクネスが手紙の続きを読む。

 

「お兄様が婚約するって聞いてアイリスちょーショックでした。でも、お兄様が本気だってララティーナも言ってたので我慢するっチ。めぐみん様へ。盗賊団で教わったことを活かしていつかお兄様をさらいに行くのでよろぴく!・・・・おい!カズマぁあああ!!」

 

ダクネスがめちゃくちゃ怖い顔で俺を睨みつけてきた。

こ、こえええ!!!

 

「なんだこの手紙は!!貴様!アイリス様に何を吹き込んだッ!!」

 

今まであれこれ気を回してくれたダクネスがマジ切れしている。

その剣幕に会場はシンと静まり、俺はダラダラと汗が止まらない。やっべえええ。

 

「いや、その、アイリスは自分を抑えて生きているから、俺が翼を授けてやろうと」

「授けすぎだ馬鹿者め!!お前は腹を切って詫びろ!アクアもいるし大丈夫だ!!万一死んだとしてもまだ籍は入れていないからめぐみんは清いままだ!!」

「いやいや待って下さいダクネス!流石の私も婚約発表の直後に相手が死んだら立ち直れませんって!!」

 

ダクネスは怒り心頭の様子で物騒な事を言ってくる。

そこへとことことアクアが近づき、手紙を奪うと続きを読みだしてしまった。

 

「なんて、嘘ですよ御頭様。口調だってあれから再度クレアやレインに懇願されて元に戻しました。驚いてくれたなら悪戯成功ですね」

 

どうやら、先ほどの口調だとか内容はアイリス流の茶目っ気だったようだ。

アイリス、お兄ちゃんはお前のイタズラで危うく死ぬところだったよ。

 

「改めて、お兄様、めぐみん様、ご婚約おめでとうございます。お二人がいつかこうなることは薄々予感していました。高名な冒険者であるお兄様とめぐみん様がご結婚なされることは、強き冒険者を求める国としても喜ばしいことです。もし、お二人に子供が出来たのなら王城をお尋ねください。いつかその日を楽しみにしています。来年の結婚式の時にお会いしましょう。・・・・・・だって!」

 

そう言って手紙はまとめられていた。

子供かぁ。確かに結婚するなら子供だって作ったっていいんだ。あれ、そう思うと早くこの発表会を終えて屋敷に戻りたくなってきてしまったぞ。

 

俺がそんな下半身に負けそうなことを考えていると、アクアから手紙を返されたダクネスが手紙の下の方を確認し、読み上げることなく俺に指し示して読むように促してきた。

 

追伸、お兄様が預かっている私の指輪は大切に保管しておいてください。あなたの妹アイリスより。

 

そう末尾に加えられ、本当に手紙は終わりだった。

アイリスの奴、義賊の正体が俺だって気づいてやがったのか。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

アイリスの手紙を読み終わる事であらかたやる事は終わり、場は歓談の雰囲気になった。

主に俺とめぐみんの所へ祝福のあいさつをする冒険者たちや知人・友人が押し寄せた。

それに合わせて俺達は椅子を横並びにして腰かけ相対した。

まるで王様と妃の謁見みたいになってしまったが、ひっきりなしに挨拶にくる人たちに対応するにはこれが最適だからしょうがない。

 

そこへ紅眼黒髪の紅魔族の面々がやってきた。

 

「めぐみんカズマさん、婚約おめでとう」

「おめでとう」

 

めぐみんの所にいつもの紅魔族の2人組がやってきた。

 

「はい、ふにふらにどどんこ。ありがとうございます」

 

・・・めぐみんが名前を間違えずに言った、だと!?

驚いたのは俺だけでなく、当の本人たちも同様の様だった。

 

「何を驚いているのです。流石にこんな日にふざけたりはしません」

「え、いや、めぐみんのことだから、もう習慣みたいなもんで今回もボケて来ると思ったのに」

「そうそう、私なんて突っ込む心の準備までしてきたってのに」

 

初めてちゃんと名前を呼んでもらったからか、二人は嬉しそうだ。

 

「それにしてもめぐみんは変わったわね」

「変わった変わった」

 

二人してうんうん頷いている。確かに昔と比べて雰囲気とか考え方は変わった感じはあるな。

 

「昔は何でも自分ひとりでやるんだー!生きていくんだー!って感じだったもん」

「そうそう、そして道半ばで死しても悔いなし。みたいな求道者的ポジションを目指してたっけね」

 

そう、なのか?

俺達と出会う頃には仲間を大事にする奴だったような。

あ、いや、最初のころはどうだったかな。もう遠い昔のことで記憶がおぼろげだ。

 

「まあ、昔の私はそれだけ子供だったということですね。今の私は、身も心も愛というものを教えてもらいましたから」

 

そう、ふっと笑う。

いやお前、大人な自分に酔ってないか?

めぐみんの言葉に二人はきゃーきゃーしている。

 

「ああ、やっぱりいいなぁ。私達も恋人がほしい」

「今切実にそう思うよ」

「それでしたらこの場で探せばいいではないですか。どうやら私たちに当てられて、この場には恋人を作りたいという冒険者も多いみたいですしね」

 

めぐみんの助言にこうしちゃいられない!と意気込んだ二人は、俺達に再度おめでとうを言って人の群れに突撃していった。

 

ふにふらとどどんこが去ったことで代わりに出てきたのは、くそったれな名前の酒屋の娘ねりまきと、何かと俺と相性の悪い小説家気取りの少女あるえだった。

 

「来たよめぐみんにお兄さん」

「やぁ」

 

ねりまきは軽く、あるえは落ち着いた感じで挨拶してきた。

 

「お久しぶりですね、ねりまき、あるえ。ねりまきは前回は挨拶できずにすみません」

 

めぐみんは族長試験の時は留置所と実家を行ったり来たりしていたため、里の友人にあまり挨拶が出来なかったようだ。

 

「いいよ、別に。それにしてもめぐみんが結婚かー。お兄さんには言ったけど、私はゆんゆんとくっ付くとばっかり思ってたよ」

「私も、恋人だと聞いてはいたが、こんなに早く結婚まで行くとは思っていなかったよ」

 

二人はめぐみんがこんなに早く男を作ったことが今でも信じられない感じだった。

昔のめぐみんは男勝りだったからな。

 

「いやぁ、それにしてもめぐみんの彼氏・・・カズマさんってすごいねぇ。聞いたよ?1か月でこれだけの人に声をかけて、王都に行って、紅魔の里に来て、それで何億もする宝石をプレゼントして、みんなの前でプロポーズまでって。凄い行動力だよねー愛を感じちゃったよ」

「あぁ、私も感心した。そこの男とは色々あったが今回の件で見方を改めざるを得ないな」

 

そう言って二人は俺を褒めた。

いや、そう言って面と向かって褒められると恥ずかしいな。

 

「カズマはやる時にはやる人ですからね。そういう所に惚れました」

 

めぐみんは照れるでもなくそう惚気た。

その返答に二人は「おぉ」と感嘆の声を上げる。

俺は恥ずかしいので止めてもらいたい。

 

「まぁ、その、なんだ。君とは色々あったがこれからもめぐみんをよろしく頼む」

 

そう言ってあるえが俺に握手を求めて来る。

今までのことは水に流そう、といった感じだ。

俺はその手を握った。

 

「ああ、もちろんだ。そう言えばお前は小説家希望だったな。なら良い題材があるぞ」

「ん?それはなんだい?」

 

俺がいきなり話題を変えたことを不思議に思いつつも、あるえが尋ねてきた。

こいつは勘違いしている。

今日は特別だってことを。

 

俺はまだこいつを許しちゃいなかった。

 

「お前の年不相応に成熟した身体を題材にした官能小説だよ」

 

空間にビシリと亀裂が入る音がする。

あるえは俺と握手をしたまま固まっていたが、ふっと笑って言った。

 

「それはどういう意味かな?」

「何か勘違いしてないか?今日はめぐみんの友人としてお前を呼んだが、俺はお前から今までの謝罪がない以上お前を許しちゃいない」

 

そうきっぱり言ってやった。

あるえはその言葉を受けると眉をきりきりと持ち上げて怒りを露わにする。

 

「先程の言葉は全言撤回だ!やはりこの男は録でもない!めぐみん、今すぐこんな男との婚約は破棄して今からでもめぐゆんに戻るんだ!」

「残念でした!めぐみんは俺にべた惚れだから無理ですー!俺とめぐみんは幸せになるからお前は売れない小説家でも続けていろ!」

「私の魔法を見せる時が来たようだな!いいだろう蘇生もできないよう灰まで残さず燃やし尽くしてやる!」

 

徹底抗戦を宣言する俺達にめぐみんが呆れた声をかけた。

 

「あなた達はどうして仲良くできないのですか。ニート同士仲良くしてください」

「「に、ニートじゃないし」」

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

その後、ウィズが来て「おめでとうございます」とぽわぽわとした感じで挨拶に来た。

俺がマナタイトルビーをどこで買ったか、という話になった際に正直にウィズの店だと答えたことで一部の目ざといものがウィズに近づいた。

もちろん金を騙し取ろう詐欺ろう、という感じではなく、金を持っている人物と商談をしようという感じでだ。

俺達への挨拶が遅くなったのもその商談が盛り上がっていたからだった。

 

「先程いいお話がまとまったんですよ!これもお二人のおかげですね。ありがとうございます」

 

ウィズはそう言ってお礼を言ってきたが、彼女の商売センスを知っている身としては果たして良い商談だったのか疑問だ。

まあ、これであのチート悪魔に一泡吹かせられるかもしれないのだから良しとしよう。

 

俺達へ挨拶する人の波は絶えない。

めぐみんが良く利用する八百屋の店主や、エリス感謝祭の時に世話になった町内会の会長、さらにはこの世界に来てすぐの時に世話になった大工の親方も来てくれた。

俺の肩を叩きながら「一人前になったな!」と言ってくれた時には少し涙ぐんでしまった。

そんな俺をめぐみんがよしよしと撫でてくれた。

 

あらかたの人が俺達の挨拶を済ませた。

そして最後に、ある人物が現れた。

 

「やっほー、助手君にめぐみん!婚約おめでとう」

 

明るくあいさつに来てくれたのはクリスだ。

クリスにももちろん声をかけていた。

その際に、もしよかったらエリス様もどうですか?と言っておいたのだが・・・この感じは無理だったみたいだな。

 

「お頭、ありがとうございます」

「ありがとうございますクリス」

 

俺達は謝辞を述べる。

 

「いやー、二人の仲がそこまで進行してるなんて全然読めなかったよー。私としてはカズマ君はめぐみんとダクネス、二人のどっちにするか決めきれずに、ずるずると関係が続いていくと思ってたんだけどね」

 

いや、確かにそんな未来もあったかもしれないが、それを本人たちの前で言うのは止めて欲しいな。

 

「いや、俺は一途で誠実な男ですからね」

「前に私に結婚しようって言ったのに?」

 

クリスの一言でめぐみんが「え!?」と驚いている。

だが、俺もクリスも笑っているのを見て、冗談だと思ったようだ。

いや、結婚しようとは言ったんだけどね。

 

「それで、あの人はやっぱり今日は無理そうですか?」

「いやー、あの人が来ちゃうと混乱しちゃうし、申請なしで出て来ると怒られちゃうからね。でも二人の結婚式には出るよ」

 

俺とクリスだけが分かる名前を言ってはいけないあの人の話題に、めぐみんは不思議な顔をしていたが何も言ってこなかった。

共通の知人の話だと思ったのだろう。この世界の誰もが知ってる人の話だが。

 

すると、ふいにクリスの雰囲気が少し変わった。

 

「今の私からはこれが精一杯です。「祝福を!」。お二人とも、婚約おめでとうございました」

 

クリスが手を前で組み一言つぶやくと、光がパッと弾けた。

アクアがたまに本気出した時のような光だったが、あれよりも小さなものだ。

やはり仮初の姿だから力も弱体化しているのだろう。

 

クリスは深くお辞儀をすると後ろに下がっていってしまった。

 

「え、今の、本当にクリスですか?」

 

めぐみんが突然雰囲気の変わったクリスに驚いている。

 

「クリスは敬虔なエリス教徒だしな。ああいう態度も取れるんだろうさ」

 

俺はそう言って誤魔化しておいた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

俺達への長い挨拶の列も終わった。

今じゃそこらで酒を呑んでいる人もいれば、騒ぎ疲れて寝てしまった人、明日も仕事があり帰った人などさまざまだ。

あくまで俺達のことをみんなに見てもらいたくて集めただけなので、いつ終わりとかはない。好きなタイミングで帰って構わないと事前に伝えてある。

俺達もそろそろ頃合いかな、とアクアやダクネスに声をかけた。

アクアはいつも通り酔っ払っていたが、ダクネスの奴は少し酒を控えたようだ。

まあ、1か月前は酒を呑み過ぎてあんなことになったのだし、今日は控えるのは当たり前か。

 

俺がそう考えている間、めぐみんはきょろきょろと人を探している様子だ。

俺にも分かっている。ゆんゆんだ。

ゆんゆんは俺達への挨拶に来るどころか、会の最中も遠くで見つめているだけだった。

人がまばらになって探してみたが、今じゃ姿も見えない。

 

まるで、紅魔の里の族長試練を達成したゆんゆんを、めぐみんが遠巻きに見ていた時と似ていた。

そこら辺、やっぱり似た者同士なのだろう。

 

俺達は周りの連中に帰りの挨拶をすると「今夜はお楽しみだな!」と下世話な送り出しを受けた。ああ、しっぽりやるつもりだ。

 

ギルドの入り口を出ると、いた。

ゆんゆんはいつものように端っこではなく、堂々と道のまん中で俺達を待っていたようだ。

 

めぐみんは俺と繋いでいた手を離し、一歩前に踏み出す。

すると、ゆんゆんが話しかけてきた。

 

「めぐみんは凄いね。みんなに認められて、みんなに祝福されて。それで、いつも先に行っちゃう」

 

ゆんゆんは月明かりに照らされながらめぐみんに語りかける。

言葉自体はまるでめぐみんを羨むような感じだが、表情自体は明るくさっぱりした印象だ。

 

「何言ってるんですか、次期族長が正式に決まって里のみんなに祝福されて。・・・今あなたが抱いている感情は里で私が既に味わった感情ですよ?」

 

今日のめぐみんはゆんゆんの言葉を混ぜっ返したりしなかった。

 

「うん。多分そうだろうなと思った」

 

ライバルで親友。二人にしか分からない領域で理解しあっているのだろう。

 

「・・・めぐみんは・・・どこにも行かないよね?」

 

ゆんゆんはそれまでの雰囲気と違って、少しいつもの様子で問いかける。

 

「甘えんぼですねぇあなたは。・・・例え私とカズマが結婚して・・・子供が出来て、家庭が出来たとしても、あなたが私のライバルであり親友であることは変わりませんよ」

 

めぐみんが笑ってそう言うと「うん、そうだよね」とゆんゆんも確認したように笑った。

 

「めぐみん、おめでとう。心からそう思うよ」

「ありがとうございます」

 

ゆんゆんが手を差し出してめぐみんがそれを握り返した。

ゆんゆんは手を離し際に「また、今度ね」と言って去って行った。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

屋敷への帰り道。

酔い潰れたアクアをダクネスが背負い、俺とめぐみんは手を恋人繋ぎの形でつなぎ歩いていた。

 

「ダクネスは帰ったらオ○ニーか?」

 

俺がおどけてそう言う。めぐみんは先ほどから顔を赤くして「ふぅ…ふぅ…」と息を荒くしている。我慢の限界なのだろう。かく言う俺もこうして軽口をたたいていないと今にでもめぐみんを路地裏に連れ込んでしまいそうだ。

 

「いや・・・今日は止めておく。ここまで来たら1日くらい変わらん。今日は帰ったらすぐに寝るよ」

 

俺にだけ聞こえるような音量で「だから安心しろ」とささやく。

すまんね、今日はたぶん声が抑えられない感じになりそうだ。

 

屋敷に着くとダクネスは「私は今日は風呂はいいから、二人が入ったら抜いてしまってくれ」と言ってきた。

俺はその言葉に曖昧に頷きながら自分の部屋へ向かう。

俺達の足取りは速足を通り越して、駆け足のようになってしまっていた。

二人とも限界だった。

 

部屋のドアを乱暴に開けて乱暴に閉める。

その瞬間俺はめぐみんを抱きしめ激しくキスをしてやる。

めぐみんも俺の背中に回した手を激しく撫でまわしてくる。

 

俺が舌でめぐみんの唇を舐めると、めぐみんは口を開けて受け入れてくれる。

そして舌でめぐみんの歯茎を舐め回す。

めぐみんは早く舌を絡めたいようだが、それには応えない。焦らしは基本だ。

上の歯茎、下の歯茎を経て、歯の裏まで舐め回した後にめぐみんの舌先に触れた。

 

めぐみんは待ってましたと言わんばかりに舌を伸ばす。

そのまま舌同士を絡めさせて濃厚なキスをする。

キスをしながらも俺はめぐみんの身体を弄り出す。

背中に回していた手を下に下降していき、めぐみんの尻をぎゅっと強めに握ってやった。

 

「ふぐっ!?んむぅぅぅ!?」

 

これまでの焦らしとキスに集中していためぐみんにこれは不意打ちだったようだ。

身体を仰け反り1回目の絶頂だ。

それに合わせて舌も引っ込んでしまう。

俺はその機を逃さずめぐみんの口内の上の部分を舌で刺激していく。

ここはキスをする上で必ず刺激した方がいいと言われる、口内の性感帯だ。

 

キスは前戯とタカをくくっていたのだろう。めぐみんはキスでここまで感じてしまっている事実に困惑しながらも、ビクビクと震え為すがままになってしまった。

俺は口内の進撃は止めずに身体への責めも発展させる。

尻を揉んでいた手を一度離し、スカートを捲し上げて尻をパンツだけの状態にさせる。そして中指で肛門と膣口の間の部分をぐにぐにと刺激してやった。

 

「!?んぐうううぅううう!!」

 

ここは会陰、別名「蟻の門渡り」と呼ばれる部分で、子宮マッサージとは別の性感を高めるツボなのだ。

まさかこの体勢で性感を高められると思わなかったのだろう。驚きに目を見開いて叫びを上げる。

 

より一層性感の高まっためぐみんを愛していく。

右手の指は尻からあそこへなぞるようにこすり続け、左手で太ももの内側の敏感な部分を撫でていく。

そして、口でとどめを刺す。

さらなる快感を求めようと伸ばされためぐみんの舌を、まるでフェラをするようにしごいてやったのだ。

 

「んぶふう!?んはぁ!むちゅ!んんっ!んあっ!」

 

尻、太もも、舌と責められるめぐみんはもうメロメロだ。紅く光る眼は白目の部分が多く、顔は快楽に歪んでいる。

俺はその顔に我慢が出来なくなり、股間をめぐみんのあそこに擦り付けるように動かした。

 

「んんんひぃ!んむぅうぅ!んちゅ!んああああああ!!」

 

先ほどの三ヶ所に加えて、股間への刺激。

多重の責めにめぐみんは頭を振りかぶって感じまくる。

1ヶ月のオナ禁は俺の性感も高めている。この責めは長くは続かず、俺はいつものようにズボンの中に精を吐き出した。

 

「んひぃぃぃいいいいい!」

 

めぐみんがひときわ高い声を上げ、俺の腰を迎え入れるように腰を動かす。

1回目の射精を出し切ったが、今夜はここで終わらすつもりはない。あくまでこれは前戯だ。

俺は一度唇を離す。

俺とめぐみんの口のあいだにつうっと線が残る。

めぐみんは名残惜しいのか舌を伸ばしてチロチロとおねだりをした。

俺はそんなめぐみんが愛おしくてたまらない。

再びキスをして舌を絡める。

今度こそ満足しためぐみんは自分から唇を離した。

 

「めぐみん、俺は今日お前と結ばれたいと思っている。この後、風呂場でローションマッサージをしてお前と一つになりたい。いいか?」

 

俺の問いかけにめぐみんはこくこくとうなづく。

 

「はい、はい!わた、わたしも、かずまと一つに、なり、た!かった!」

 

未だ先ほどの絶頂の余韻が残っているのだろう。

めぐみんは途切れ途切れに俺と同じ想いを告げてくれた。

 

「今から俺は準備をするために、先に風呂に行く。めぐみんは落ち着いたら水着に着替えてお風呂場に来てくれ」

「いやあああ!カズマ一緒にいて下さい!やだぁ!やだあああ!!」

 

めぐみんはまるで子供のように駄々をこねた。この1ヶ月の禁欲生活、意表をつくプロポーズ。そしてとどめの濃厚な愛の絡まり。

それらが重なって、めぐみんをまるで子供のように愛に依存させてしまったようだ。

俺はそんなめぐみんを受け入れる。

優しく抱きしめると先程と違った軽いキスをした。

そしてめぐみんの背中をぽんぽんと叩きながら、左右にゆっくりゆっくりと揺れてやる。

いつぞやめぐみんが俺にやってくれたことだ。

離れがたい気持ちでいっぱいのめぐみんを受け止める。

ぽんぽん、ゆらゆら。

 

しばらくするとめぐみんが背中を俺と同じようにぽんぽんと叩いて合図を送ってきた。

それを受け、俺は唇を離す。

 

「す、すいません・・・。少し、取り乱しました」

 

めぐみんが恥ずかしさで顔を赤くしている。

俺はそれを茶化したりしない。

俺だって1秒たりともめぐみんと離れたくないという気持ちは一緒なのだ。

 

「めぐみん聞いてくれ、めぐみんは華奢だろ?だからこのまま俺の物を受け入れようとしても負担が大きいと思うんだ。だからローションを使ったマッサージをしてめぐみんの身体をほぐしてやらないといけない。ローションは潤滑油だからすべりも良くなるし」

「はい、分かっています。いつだってカズマは私のことを一番に考えてくれているってことを」

 

俺とめぐみんは今一度キスをして、抱き合っていた身体を離した。

その瞬間に何とも言えない喪失感を覚え、早く再びめぐみんと触れ合わなければと思ってしまった。

 

「急いで準備するから」

「私も急いで行きます」

 

それだけ言って俺達は慌てて準備に取り掛かった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

俺はこの日のために用意していたスポンジ製のようなマットと白い粉の入った袋を持ち出して部屋を出た。

後ろではめぐみんが乱雑に服を脱いでいくのが見えた。

 

脱衣所に着いた俺はめぐみん同様、早く服を脱ぐために引きちぎるような勢いで裸になった。

腰にタオルを巻いて、浴場へ入る。

いつものようにお風呂に備え付けの魔道具に魔力を流し水をお湯に変えていくが、いつもより多めに流すことで時間を短縮する。

この使い方は一応可能だが、魔道具の寿命が減るからあまり多用しない方がいいと、不動産屋に説明を受けたやり方だ。

魔力を流している間にも作業を進めていく。

水からお湯へ変わっていく途中のぬるま湯を、桶ですくい洗面器に流し込む。

それに先程の白い粉を入れてかき混ぜると次第に粘り気を増し、半透明な粘性のある液体になった。

この粉はローションの試作品として、ところてんスライムをさらに二次加工したものだ。

ところてんスライムは程よい粘り気があるし、もともと食品なので万が一口に入ってしまっても安全ということで、ローションとするのに最適だと目を付けたのだ。

ところてんスライムが国から流通禁止になっているため、手に入れるのにある特殊なルートを要したが、まぁその話はいいだろう。

洗面器に人肌程度のローションもどきが出来上がった。

潤沢には使えないが、考えて使えば今夜いっぱいは持つ量だろう。

 

そんなこんなするうちに風呂が沸きあがる。

いつもより早めだ。湯船に洗面器を浮かべておき、ローションが冷たくならないようにした。

そんなおり、脱衣所の方から物音が聞こえだす。めぐみんがやって来たのだろう。

 

脱衣所と風呂場の間の扉が開き、めぐみんが風呂場に入ってきた。

だが、その姿は俺の予想と反して、水着姿ではない。

めぐみんはタオルを手に持って、申し訳程度に身体の前を隠している。

どう見たって水着は来ていない。

めぐみんは頬が上気しており、呼吸も荒く、まるで屋敷に到着した時のように発情した感じだった。

というか、脱衣所に物音が聞こえてからめぐみんが風呂場に現れるまでが早かった。

もしかしたらめぐみんは全裸の状態で部屋から来たのではないかと思い至る。

俺の予想が当たっているかどうかを確かめる前に、めぐみんがおもむろにタオルを床に落とした。

何も纏わないめぐみんの全裸が俺の視線を釘付けにする。

 

「水着を着ていると思いましたか・・・。今日は着てませんよ・・・」

 

めぐみんはいつぞや言った俺の冗談を覚えていたのだろう。そんなことを言ってきた。だが、その様子はふざけておらず、ふぅふぅと息を吐き、高まった気分を反映したような夢うつつのような声色だった。

俺は何も言わない。

何も言わないで腰のタオルを外し立ち上がり、めぐみんに近づいた。

 

お互い何も身にまとっていない。

お互いがお互いに欲情していた。

 

俺のチンコはかつてないほど反り返って、お腹に着くのではといった印象だ。

めぐみんは初めて見る俺のあそこに目が離せない。

俺も同じく初めて見るめぐみんの胸やあそこにクラクラする程の劣情を覚えていた。

 

俺達は裸のまま抱き合い、今日何度目か分からない激しいキスをした。

互いを求めてやまない、がっついたようなキスだ。

もう、このままめぐみんに挿入してどろどろに愛し愛されたい思いが湧きあがっているが、めぐみんに痛い思いはさせたくない。そんな思いが俺を静止させる。

キスを止めて顔を離すとめぐみんが「なんで」といった顔をする。

 

「めぐみん、早く頭を洗って、早くマッサージを始めよう」

 

俺は辛うじてそれだけを言った。

めぐみんはそれに返事はせず、こくんと頷くとふらふらとした足取りで椅子に腰かけた。

 

俺がシャンプーを泡立ててめぐみんの髪を洗っていく。

この1か月毎日お風呂を共にし、その折に女の子の髪の洗い方を教わったが、それはしない。時間がかかるからだ。

優しく洗うがいつもより雑だ。早く洗い終わろうという気持ちが表れてしまう。

めぐみんはそれに対し何も言わず、俺が髪を洗い終わると立ち上がった。

俺も素早くめぐみんと場所を入れ替わり、めぐみんに髪を洗ってもらった。

めぐみんもいつもの洗い方と違う雑なものだ。すぐに洗い終え、お湯で泡を洗い流してくれた。

 

二人とも髪を洗い終わったのを受け、俺はマットをお風呂場の床に広げた。

このマットはローションと同時期に作った物で、ローションで濡れても滑りにくい材質で出来ている。

 

「めぐみん、ここに仰向けで横になって」

 

早くめぐみんと触れ合いたいため端的になってしまった俺の指示に、めぐみんはにべもなく従う。

俺は湯船に浮かべたローション入った洗面器を取り上げ、ローションを再度かき回した後に手ですくい、めぐみんの身体に垂らしていった。

 

「ふぅっ!はぁ・・・!はぁ・・・!」

 

めぐみんは味わった事のない感触が自身の身体にまとわりつく感覚に、少しイッてしまったようだ。

俺はめぐみんの身体のローションをめぐみんの身体中に伸ばすように塗り広げていく。

 

「あ~~~~~~ッ!!あ~~~~~~~~ッッ!!」

 

指の先から足の指の間まで万遍なくローションを塗りたくる。

もちろん胸やあそこ、背中や脇、お尻の穴まで隅々だ。

その途中途中でめぐみんはローションでぬるぬるの俺の手が滑っていく感触に嬌声を上げ、何度も絶頂を迎えているようだった。

だが、これはマッサージでも何でもない。ただ塗り広げているだけだ。この段階でここまで感じてしまっては、これから先めぐみんが正気を保てるか心配になる。

 

「これからマッサージを始める。相当だから覚悟してくれ」

 

めぐみんがこくんと頷き、俺はマッサージを開始した。

まず行うのは、もう日課とも言える子宮へのマッサージだ。

 

「はうっ!ひぃん!あぁ~ッ!あ・・あ・・・!!」

 

本来性感を高めるだけのマッサージだが、今日のめぐみんは既に限界まで高まってしまっている。

そんな所に子宮へのマッサージをした結果、めぐみんはボルチオ性感のような深いオーガズム状態になってしまっているようだった。

この状態になると全身全てが性感帯のようになってしまい、およそ人外のような快楽に襲われると言われている。

 

普段なら俺はめぐみんのことを考えて、この時点で一度クールダウンを挟んだだろう。だけど、もう俺だっていっぱいいっぱいだ。

めぐみんが口を開けて喘ぐたびに、その口に俺のチンコをねじ込みたくてたまらなくなる。

そんな衝動を抑えながら、俺はめぐみんのマッサージを続ける。

 

子宮マッサージをしていた両手を左右に動かし、脇腹から脇へとにゅくにゅくとスライドさせる。

これまでのお願いカードでの触れ合いで、脇はめぐみんの弱点の1つだと判明している。まずは脇への愛撫を開始した。

 

「ひぃいああああ!!ああああああ!!!」

 

脇への愛撫はもう何度も行っているが今日はローションで滑りが良くなっている。めぐみんが無意識に脇をしめてしまうが、めぐみんの両手を掴み、無理やり万歳の体勢にさせる。

俺はめぐみんの頭の上に座り直し、腕を降ろせないよう体で固定する。そして片方の脇に対して両方の手で高速で撫でまわす。

 

「うああああああああひいんんはあああほああああ!!」

 

脇をローションが付いた手で高速に動かすと空気が溝に残るためか、くぽくぽと独特の音を立てる。その音がめぐみんの喘ぎ声と合わせて風呂場に反響する。

もう片方の脇も同じように両手で高速に撫でてやると、脇を閉じようとめぐみんが暴れる。だが、俺が体重をかけて腕を固定しているのでそれは叶わない。

 

脇への愛撫を終え、今度はスペンス乳腺を刺激する。だが今やおっぱいはローションまみれだ。以前のようなパジャマの上からの刺激とはわけが違う。にゅるにゅると左右のおっぱいを高速で動かしてやると、めぐみんは足をバタバタと動かしたのち、ピンと伸ばして小刻みに震えだした。

 

「あ~~~~~ッ!あ~~~~~~~~ッ!!」

 

スペンス乳腺への刺激は脇と違い心地良さが勝るのだろう。

めぐみんは口を大きく開けて息を吐き出しながら、身体を弛緩させて快楽に身を任せている。

 

「!?うひぃ!?ひあっ!ほああっ!ほあああああああ!!!」

 

そんなめぐみんに不意打ち気味に乳首を責めてやった。

今回は焦らしはせずにいきなりの乳首責めだ。スペンス乳腺の責めで、良い意味でリラックス状態だった体を、強烈な快感で無理やり覚醒させた。

俺は乳首をシコシコと上下にしごいていく。ローションが付いた状態でのしごきは摩擦が無くなり、いつも以上にしごきでの快感は高まる。高速で両方のおっぱいを吸われているような感覚に陥っていることだろう。

 

「うあああっ!ああああ!!ひいいいいい!!ほあああ!!おっおっおっ!!!」

 

めぐみんがじたばたと暴れて快感を逃がそうとするが叶わない。次第に腰をへこへこと情けなく振り続ける。俺は頃合いだとばかりにめぐみんの乳首をキュッとつねってやった。

 

「うひぃぃいぃいいいいいい!!!」

 

めぐみんが声を上げ腰をガクガクと振ると、股間からプシップシッと何かが飛び出す。どうやら潮を吹いたようだ。服を着た状態での愛撫で分からなかっただけで、もしかしたら今までも潮を吹いていたのかもしれない。

しばらくプシッと潮を吹き続けたが、勢いがなくなるとぺたんとマットに着地した。

 

上半身の責めだけで潮まで吹いてしまった。そのあまりのエロさに俺は、何だかめぐみんを褒めてやりたくなってしまい、めぐみんへ顔を近づけキスをした。

俺はめぐみんの頭側にいたため、顔が逆さまの状態でのキスだ。いつもと違う場所に舌が届く。しばらく俺が一方的にキスをしていると、めぐみんがそれに合わせて舌を絡めてくれた。お風呂場にんちゅっむちゅっといった音が反響し、夢中でキスをした。

 

そろそろ次のマッサージにいこうと唇を離すと、めぐみんはとろんとした顔でぼーっとしている。その顔が愛おしくて、また顔を近づけて唇だけのキスを何度かしてしまった。

 

立ち上がって場所を移動する。今度はめぐみんの足を広げてその間に胡坐で座り込む。

めぐみんの両足を俺の両ひざに乗せるようにしてやると、腰が少し浮いて、めぐみんの秘部が良く見えることが出来た。

 

「すごく綺麗だ」

 

初めて見る女性の秘部に、俺が感動の言葉を告げると、めぐみんは恥ずかしいのか隠そうと身体をくねくねとよじった。それもまた可愛い。

 

「今からめぐみんのあそこを重点的に弄っていく。初めて触るから刺激が強いけど我慢してくれ」

「は・・い」

 

今までのお願いカードでの触れ合いでは意図せずあそこを直接触らずにきたが、今回は違う。ここをほぐす目的で触るのだ。

初めて触るのでめぐみんがどんな反応をし、どこが感じるのか全く分からない。

俺は慎重に手を伸ばした。

 

俺はまずめぐみんのクリトリスを弄る事にした。ここを慣らしていけば最悪挿入中に痛みを訴えてもどうにでもなるからだ。

めぐみんの身体にあるローションを集めてクリにかけていく。めぐみんも次責める場所が敏感なのを分かっているのか、身体は固く緊張しているようだった。

 

俺はまだ皮をかぶっているクリトリスを人差し指の腹で優しく触る。

 

「ひんっ!あっあっあっ!」

 

丁寧に優しく、皮と本体の間にローションを染み込ませるイメージで触っていく。

するとめぐみんのクリトリスが持ち上がり、硬さを増していく。

 

「か、カズマ・・・そこは、感じすぎてしまって・・・怖いです・・・」

 

今まで貪欲に快楽をむさぼってきためぐみんが初めて恐れを口にした。

 

「大丈夫、分かってる。絶対無茶はしないから」

 

俺も中学生になって初めて自分のチンコの皮を剥いた時は、痛くて、怖かった。めぐみんに同じ気持ちは味あわせない。

俺の言葉にめぐみんはこくりと頷くと、それ以上何も言わず、またハァ…ハァ…と息を吐いて俺の責めを受け止めるようになった。

 

「ふぅ・・・うっ・・・うぅぅ・・・あっ・・・」

 

少しずつ、少しずつ、皮にローションを流し込み慣らしていく。少しずつ、少しずつ、皮をほぐし剥いていく。そしてついに、めぐみんのクリトリスの皮を完全に剥くことに成功した。

 

「めぐみん、痛みはないか?」

「ふぅ・・痛くは・・・ありません。・・・今まで空気に触れなかった部分が晒されて・・・変な感じです。そこって皮剥けたん・・・ですね」

 

めぐみんは息も絶え絶えだが、好奇心たっぷりに自分のクリを眺めている。あまり自慰をしてきたとも思えないし、そういう発見も今までの人生でなかったのだろう。

無事皮がむけた事だし、これから本格的に弄り出すのだが、剥いたばかりのクリは敏感だ。俺は再度指にローションを付けると、指の腹で優しく塗りつけるように触っていく。

 

「あっあっそこっすごっい!はっはっあっあっ!」

 

めぐみんが短い声で喘ぐ。やはりここは過敏すぎるようだ。慎重にする必要がある。

俺は一度剥いた皮を再び戻して皮越しにくりくりと弄る。一度剥いてあるのでクリと皮の間にはローションが染みているので、強すぎず適度な刺激を与えることができる。

 

「はあっ!それっ!好きっでっす!ううぅうう!ひぃいい!!」

 

めぐみんは皮オナがお気に召したようだ。でもこれだけじゃないぞ。

 

「あぁっ!ひぃいい!ああああ!くぅうううう!ひゃめそれ!!」

 

俺は皮を剥いたりまた戻したり、皮を被ったらこりこりと責め、再び皮を剥いて戻してを繰り返した。

今まで自分のクリを守ってきてくれた外皮が、今はちゅぽちゅぽと牙を剥いて責めたてて来る。めぐみんは腰を持ち上げてカクカクと動かしてしまう。だが、その動きでさらに皮の剥き戻しは加速してしまい、それでまた腰の動きが激しくと、相乗効果によって高みへと昇ってしまう。

俺は一度区切りを付けるために、外皮に包まれていない状態のクリを優しく擦り上げてやった。

 

「!?うっひぃいいいいいいいいい!!」

 

今までの皮主体の責めから、いきなり電気が走るような強烈な刺激がめぐみんに駆け巡る。めぐみんはガクガクと腰を震わせ、それに合わせてめぐみんのあそこがパクパクと伸縮している。

俺はそれを見て思い至る。

そもそも俺がクリを責めたのは、めぐみんの身体をほぐすためだ。身体と誤魔化すが、要はあそこだ。

今めぐみんはクリによる絶頂であそこが激しくうねっている。

俺はチャンスだと思い、中指にローションを塗り、めぐみんの膣口へゆっくりと挿入した。

 

「ひぃっ!あっああ!なっ!にっ!ああ!んあ!」

 

絶頂の最中にあそこに異物を挿入されると思わなかっためぐみんは、困惑の色を含んだ喘ぎをあげる。

俺はめぐみんの体内の熱さや、うねり、締めつけの強烈さを味わいながら、ゆっくりと広げるように上下に動かした。

 

「ふぅ~~~~~っうぅうぅ~~~~~」

 

めぐみんもこの動きが自分のあそこを広げるためのものだと理解したようで、息を長く吹き、身体の力を抜いて協力してくれる。

愛の営みというよりも医療行為のようだ。

 

しばらく続けていくとめぐみんの協力もあり、中に余裕が出来てきた。俺は中指だけでなく人差し指も加えて再度ぐねぐねと広げていくが・・・、やはり先程よりも圧迫感が強くなるし、めぐみんの身体も苦しさか緊張のためか硬くなってしまっていた。

 

「めぐみん、やっぱり苦しいか?」

「い・・え・・大丈夫・・です・・・苦しくは・・ありません」

 

めぐみんはそう答えながらも手に力が入ってしまっている。我慢しているのがバレバレだ。

俺のチンコは特別大きいわけではないが、それでも指三本が根元まで入る程度はほぐしておきたい。俺は中をほぐす動きを止めて、膣の上部を擦るような動きにシフトした。

 

「うおっ!?おおお?おっおおお!」

 

めぐみんの様子が変わる。

今擦っているのはGスポット。スペルス乳腺、子宮口(ボルチオ)と合わせて三大性感帯と呼ばれる部分だ。俺は膣内の上部のざらざらとした部分を丁寧に撫で上げてやった。

 

「んうお!?くおおお!ほおおお!?ひおぉぉ!!?」

 

今まで苦しさしかなかったのが、いきなり得もいえない快楽を伴ったことで、身体の反応に反してめぐみんの頭は付いていけない。喘ぎだか驚きだか分からない声を上げる。

俺はそれを受け、ここは性感帯だと分からせるために、ツボを押すようにGスポットをぐいと上に押し上げた。

 

「あっあっあっ!ふおっんおっおおっ!」

 

短い喘ぎを上げてめぐみんの身体もグンと持ち上がってしまった。そのまま、俺はぐにぐにとGスポットを刺激してやる。めぐみんは頭をいやいやと動かし、手を伸ばして俺の手を止めようとしてくる。俺はそれをさせまいと何度も何度もGスポットを刺激してやった。

 

「ひぃいいいいいいい!あひぃいいいいいいいい!!!」

 

めぐみんが悲鳴を上げて足をピンと伸ばした。絶頂を迎えているようだが、めぐみんの身体を弛緩させるのが目的なので、そのままぐにぐにと刺激を続ける。するとめぐみんの様子が変わる。

 

「おあっ・・・・あ・・・・あ・・・・・!」

 

俺の手を止めさせようとした手は顔の横に行き、腰はへこへこと動いている。まるで犬の服従ポーズの様だ。そして顔は穏やかな表情で虚空を見つめている。どうやらトランス状態に陥ったようだ。この状態は極度のストレスから解放された無限のリラックス状態だ。異物が入って硬くなってしまった身体も柔らかくなる。

 

「・・・・・・!・・・・・・・・っ!」

 

それを見届けた俺は薬指を加えた3本の指をめぐみんの膣に入れていく。ここで強い刺激を加えてしまうとトランス状態が解除されてしまう。俺は人差し指、中指、薬指の3本でGスポットをゆっくり擦りながら、この状態の維持を務め、同時にめぐみんの膣内をほぐしてやった。

 

「あ~~~~~~~~。あ~~~~~~~~~」

 

めぐみんがまるで赤ん坊のような声を上げる。長く息を吐き、吸い、同時に声が出てしまっているようだ。このまま、めぐみんをあやし続けてもいいが、本来の目的の指3本は抵抗なく入るようになった。そろそろめぐみんを起こそう。だが、この状態のめぐみんをいきなり覚醒させるのは、寝ている人に水をぶっかけることに等しい。

 

「あ~~~~?あ・・あ・・・あ・・・!」

 

俺は3本の指でGスポットをこする動きはそのままに、親指をクリトリスに当ててやる。当てるだけで動かしはしない。

めぐみんは無意識だが自分のクリに何か当たったのが分かったのだろう。今までの緩やかな体の動きに、腰の動きが加わる。腰を動かしクリをこすり付ける動きだ。

 

「はあ・・・っ!あっ・・・・!あっ・・・・!」

 

無意識の腰の動きが次第に大きくなってきた。覚醒も近い。俺は一度膣から指を抜くと、再びクリトリスの皮オナをしてやる。もちろん激しい動きではなく、優しくゆっくりだ。

 

「はあ・・・!あっ!あっ!んひぃ!ひぃ!はうっ!」

 

めぐみんはいつもの状態に戻ったのだが、クリトリスのもたらす快楽に夢中になってしまったのだろう。再び身体をくねくねとよじる。俺はそれを見て、一度クリトリスから手を離す。めぐみんが「おあっ!?や!やめなっ!いでっ」と懇願する。止めるもんか。

 

俺は身体を倒してめぐみんのクリに吸い付き、ぢゅううううううと吸ってやった。

 

「!?んひぃぃぃぃぃいいいいいい!!!ひぃぃぃぃぃいい!!」

 

めぐみんが手も足も伸ばして、強烈な快楽に身をさらしている。そのままぢゅっ!じゅっ!と小気味よくリズミカルに吸ってやると、その度にめぐみんの身体が跳ねた。

このまま、舌を使って責めてやれば何度だって達するだろう。だけどもう十分だろう。俺は我慢できない。

 

口を離して、座った状態から四つん這いになって、めぐみんを下に見る覆いかぶさる体勢になる。めぐみんの横たわる位置的に右手と右ひざがマットの上でなく、お風呂場の床の上になってしまうがしょうがない。俺は右手でめぐみんの右頬を撫でてやる。ローションが付いてしまっているのでぬるぬるだがそこはご愛嬌だ。

しばらくめぐみんは俺の身体の下でびくびくと身悶えていたが、次第に落ち着いたのか、俺の右手に自分の左手を重ねてきた。

 

「めぐみん、落ち着いたか?」

「・・・は・・・い」

 

完全には落ち着いていないのだろう。少し間をおいてめぐみんは答えた。

 

「めぐみん、今からお前と一つになる」

「は・・い・・・!」

 

万感の想いを込めた一言に、めぐみんは嬉しそうな声をだす。

 

「実は俺はバニルの奴から飲むと妊娠しなくなる薬を貰っている。それを飲めば1週間は行為をしても子供は出来なくなる」

 

めぐみんは重ねた手をぎゅっと握ってきた。

大丈夫。俺も同じ気持ちだ。

 

「だけど、飲まない。めぐみんと偽りなく愛し合いたいからだ。子供だって孕ませる。めちゃくちゃにする。めぐみんがもうダメと言ってもだ。いいか?」

 

俺の言葉にめぐみんがくすりと笑う。

 

「ダメって言ってもやるのに、確認はしてくるんですね」

 

めぐみんは「そんなあなたが大好きです」と言ってつづけた。

 

「いっぱいいっぱいしましょう。そしていっぱいいっぱい子供を作りましょう。カズマ、愛しています」

 

俺はめぐみんに軽くキスをしてやると、右手をめぐみんの頬から離し床に着くと、少しずつ少しずつ腰を沈めていった。

 

亀頭は問題なく入る。先ほど3本の指が根元まで入ったのだから当然だ。問題はその先の太くなっている竿の部分だ。ここも入口までは何とか入るが、そこから止まってしまう。亀頭の先端が指で届かない部分まで達したのもそうだが、壁のようなものがある。処女膜だ。

 

「めぐみん?どうだ?痛くないか?」

 

俺は一度めぐみんに話しかける。

 

「はい・・大丈夫です。異物感はありますが今のところ苦しかったり痛くはありません」

 

俺はその言葉を受け安堵する。

 

「今から少しずつ進めていって、めぐみんの処女膜を破る。その瞬間はどうしても痛いと思うから覚悟してくれ」

 

めぐみんがこくんと頷くのを見届け、俺は再び腰を進めていく、が。

ここで思わぬことが起きた。

俺の左手と左ひざはマットの上にある。だが、先ほども言ったようにめぐみんの身体の位置の関係で、右手と右ひざは風呂場の床に着いていた。

 

まあ、何が言いたいかと言うと。滑ったのだ。つるんと、ローションの性で。

 

「!?んおおおおおおおおおおおおお!!んうぉおおおっ!ひぃいおおおお!!」

 

ずるんと右半身が滑った俺は、そのままめぐみんに倒れ掛かった。その性でゆっくり進めるはずだった俺の物はめぐみんの最奥に勢いよく突っ込まれてしまった。

俺の体重をかけた挿入はめぐみんの最奥、ボルチオをぐにゅと歪ませ変形させるほどだった。

めぐみんは処女膜が破れた痛み以上に、予想外のボルチオからもたらされる快楽に、半狂乱の様子で暴れてしまう。

俺は俺でいきなり最奥まで突っ込んでしまった快楽、そして絶頂に導かれぐにゅぐにゅとうねるめぐみんのあそこの快楽に、あっけなく陥落してしまう。

俺はそのままめぐみんの奥で勢いよく射精してしまった。

 

「あひぃぃいい!!ひぃぃいいいいい!くひぃぃぃい!!」

 

ボルチオのもたらす激しい快楽に、俺の精が子宮に満たされる充足感がプラスされ、手足をばたばたとさせてイッてしまう。

俺は一度発射されてしまった以上、もう止める事なんてできない。

残された精液を全て出しきるために、ぐいんぐいんと腰を円の動きで動かす。

その動きがたまらないのだろう。めぐみんは顔に手を当てて、精を受け止める喜びに震えていた。

 

1度目の精を出しきった感覚。だけど俺のチンコは硬いままでちっとも萎えちゃいない。

1か月のオナ禁で貯め込んだ精液はこんなもんじゃ出しきれないのだろう。

 

仕切り直すために腰を引いてチンコを引き抜こうとする。しかし出来なかった。何かが俺が腰を引くのを阻止する。なんてことはない、めぐみんの足だ。めぐみんの足が俺の胴体を掴んで、チンコを引き抜くのを止めたのだ。

めぐみんの顔を見る。その顔はお湯やローションだけでない汁でぐちゃぐちゃだ。目を真っ赤にさせて俺を上目づかいに見て来る。

俺のチンコが1回の中出しで満足しなかったように、めぐみんだって満足していないのだ。

 

「ああっ!あっあっ!んああっ!あひぃ!」

 

俺は再び腰を沈めて、めぐみんの最奥に到達させる。そして腰を引くが抜かずに、膣の上部Gスポットを擦る用に押し込み最奥まで。そうやって抽挿を繰り返し、だんだんとその動きを速くしていく。

Gスポットとボルチオを的確に刺激する俺の腰の動きに、めぐみんは翻弄され、なすがままに身を委ねる。

さらに俺は左手をマットから離して、結合部に手を伸ばし、クリトリスをにゅくにゅくと転がしてやる。

 

「おおっ!おおおっ!ひおっ!んおおおっ!」

 

めぐみんが跳ねる。使い慣れない左手による愛撫により、不規則に弄られるクリトリス。その予想できない電気のような痺れに、口を開き舌を伸ばして快感を逃そうとする。

俺はそれを許さず、身体をめぐみんと密着させキスによってその伸ばした舌を絡め取る。

左手はクリから離したが、身体を密着させたことで、肌でクリトリスを刺激するような動きに変える。もちろん動きを変えてもGスポットとボルチオを責めるのは止めない。

 

「んちゅう!むちゅ!んはあぁ!んぶぅ!」

 

舌、クリ、Gスポット、ボルチオの4点を的確に責めつつ、ローションでぬるぬるになった身体同士を密着させているため乳首も刺激されているのだろう。身体の隅々まで快楽に導く動きにめぐみんはメロメロだ。

 

お風呂場にはローションによるにゅくにゅくといった音と、キスのちゅぱちゅぱといった音、さらに身体同士が当たる水っぽいパンパンという音が響く。

 

「へおぉぉお!んちゅうっ!んああ!んちゅっ!」

 

めぐみんは夢のような快楽に身を委ねているが、俺だって同じように初めてのセックスに夢中だ。というかもう我慢できない。出る!

 

「!?んぶぅうううう!!んむううううううううう!!」

 

キスをしているのでめぐみんに合図も何も出来ない。

俺はズドンという効果音が付くような勢いで腰を奥まで叩きつけると、子宮の隅々まで行きわたる用イメージして射精した。

めぐみんはいきなりの射精に驚き、身をわななくが、俺ががっちりと身体を固定しているため身動きできない。俺のもたらす快楽を逃げ場なく受け止めてしまった。

 

「へぉおおおおお!!おおおおおおぉぉぉ!!ほぉぉぉおお!!」

 

出しきるために2度3度腰を打ち付けると、めぐみんは腰を動かして迎え入れてくれる。

出しきった感覚のあと、腰を引いてチンコを引き抜いた。

今度は足を絡めての妨害はない。それもそのはずだ。俺はめぐみんを見やった。

 

「へあぁぁ・・!んほぉぉぉぉ・・・!おおぉぉぉん・・・!」

 

めぐみんは足をがに股のように大きく広げ、手は顔の横で放心していた。目は大きく見開き、口はだらしなく開いている。先ほどGスポットを弄った時の犬の服従ポーズよりもひどい。完全屈服といった様子だ。

俺はその姿に出しきったばかりだと言うのにムラムラとしてしまう。

めぐみんの横に移動した後、右手でめぐみんの膣を、左手でめぐみんの乳首を弄ってやる。

 

「あぃぃぃい・・!ひぃぃいい・・・!ひぃぃぃい・・・・!」

 

放心状態で絶頂の余韻を楽しんでいためぐみんだが、膣と乳首の責めを受け、再び身体を震わせる。だが、今度は手足を動かしたりしない。先ほどと同じく手は顔の横、足はがに股のまま獣の様に喘ぐだけだった。

めぐみんは負けてしまったのだろう。だから服従のポーズをして許しを請うているのかもしれない。

俺はめぐみんの乳首をつまみ、膣を弄っていた指を素早く引き抜いた。するとやはりめぐみんは体勢を変えずに大声で絶頂を迎えたのだ。

 

俺はこの責めは終わったのを伝えるためにやさしくキスをしてやる。するとめぐみんは俺の唇を激しく吸い、舌を絡めようと伸ばしてきた。俺はそれに応え舌を入れてやると、めぐみんは先ほど俺が部屋でやった舌に対するフェラチオをしてきたのだ。

めぐみんの奉仕に俺は頭がじーんとした気持ちよさを覚える。しばらくなすがまま好きなようにさせていたが、勢いが収まるのを見て唇を離した。

めぐみんの顔を見る。めぐみんは半ば無意識だったのだろう。目をとろんとさせてどう見ても正気じゃない顔をしていた。気持ちよくしてくれた俺を、逆に気持ちよくさせようとしたのかもしれない。その眼は未だ劣情の炎が宿っている。

大丈夫。まだこんなもんじゃないさ。俺は体勢を変える事にした。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「めぐみん、四つん這いになって」

 

めぐみんに四つん這いになるよう指示を出す。

めぐみんは、先ほどの服従ポーズのままぼーと聞いていたが、少し経つと身体をうつ伏せにして、力を込めて四つん這いになろうとした。だが、手足が笑っているのか、力が入らず何度もうつ伏せに戻ってしまっていた。

俺はそれを手助けする。めぐみんの身体を抱きしめて上に引っ張ってやり、四つん這いの体勢にしてやる。俺が身体を支えるのを止めるとめぐみんは自力で四つん這いを維持するが、手足はぷるぷると震え、まるで生まれたばかりの小鹿の様に不安定だ。

 

「骨で支えることを意識してみてくれ。それで大分楽になるはずだ」

 

俺の助言にこくんと頷くと、間接に力を入れて筋肉ではなく骨で身体を支えるようにした。すると身体の震えは止まり、安定感が出てきたようだ。これで問題なく出来るだろう。

 

俺は四つん這いになったことで垂れた感じになったおっぱいを見やる。その先端の乳首は硬くしこりになっていた。

俺はめぐみんの横側から手を伸ばし、乳首をしこしことしごいてやる。

 

「おおおっつ!これすきぃい!すきぃいい!ひぃぃいい!」

 

めぐみんは乳首を責められるのが好きだ。

背中をのけ反らしたり逆に丸めたり、乳首がもたらす快楽に没頭している。

この体勢で乳首をしごいているとまるで牛の搾乳をしているようだ。

俺はほんの悪戯心でこんなことを言ってやった。

 

「牛みたいに鳴いたらもっと激しくしごいてやるぞ」

「んもおおおおおおおっ!もぉぉおおおお!もぉおおおお!!」

 

すぐに反応が返ってきた。

およそ人らしさがない下品な鳴き声だった。めぐみんはさらなる快楽を求めようと貪欲になっている。俺は期待に応えてやるために、しごいていた人差し指と親指に中指を加え、3本の指でめぐみんの乳首をいじめてやった。

 

「んもおおおおっ!!ほおおおおおおお!おおおおおおお!!」

 

めぐみんが頭を振ったり、上げたりと暴れる。背中を上げていき、俺の責めから逃れようとするが、めぐみんが背中を上に持ち上げるのに合わせて、俺も上に手を持ち上げて乳首をしごくので逃げ場はない。そのまま3本の指でしごき続けるとめぐみんが一際大きくびくっと震えた。俺が手を離してやるとめぐみんは伏せのような体勢になり、うめく様に絶頂した。

 

「んうぅぅぅぅぅ!!うぅぅううううう!!」

 

俺は伏せのポーズのまま絶頂するめぐみんの頭をよしよしと撫でてやる。しばらくすると絶頂が収まったのだろうめぐみんの震えは止まった。体勢は伏せのままだ。

 

「それじゃあ、また四つん這いになって」

 

俺の一言にめぐみんはゆっくりと首を動かし俺を見た。その眼は信じられない物を見る様な、だけどどこか期待している眼だった。

俺が本気だと分かると、めぐみんはゆっくりと体勢を四つん這いに戻した。

俺はそれを受けて、側面からめぐみんのお尻側に移動して座った。

 

「ここにまだしごきやすい突起があるよな」

 

俺はめぐみんの下腹部に手を伸ばした。

めぐみんはいやいやと首を振っている。どこを弄ろうとしているか分かったのだろう。

俺はめぐみんの下腹部に伸ばした手をさらにに伸ばし、目当ての場所、クリトリスをちょんと触った。

 

「今からここをしごくから」

「あぁ・・やだぁ・・やめて・・だ・・・めです・・・」

 

めぐみんが小さい声で泣きごとを言う。だけど言いながらも腰をふりふりと振って、俺の腕が届きやすい様に足を広げている。これでめぐみんの股の間からクリに手が届く。口では嫌がっているが期待しているのが丸わかりだ。

めぐみんが望むなら俺はそれを叶えてやるだけだ。

俺はめぐみんのクリを皮の上からつまむと、シコシコとしごいてやった。めぐみんお気に入りの皮オナだ。

 

「ああっ!それっ!好きっ好きっううぅうう!あっあっ!」

 

めぐみんが腰をくねくねと動かして素直に喘ぐ。俺はそれを受け、クリへの責めを加速させつつ、めぐみんのあそこをぺろりと舐めた。

 

「ひゃあっ!?あっあっそこっは!そこはっ!ちがっ!うぅぅぅ!」

 

俺が舐めたのは膣口ではなく、尻穴、アナルだ。

めぐみんの感じようならここへの刺激も十分性感を高めてくれるだろう。

俺はアナルを軽く舐めると口を離す。ここは準備なしで責めるのは危険だ。俺がではない、めぐみんが危険なのだ。舌は雑菌が多いのであんまり粘膜への責めには適していない。

俺は指にローションを付けると、アナルとその周りに塗りたくっていく。もちろんその間もクリトリスへの攻撃は継続中だ。

 

「そこっ!はっ!はぁっあっんっ恥ずかっしぃっで・・す!」

 

めぐみんはやっぱりアナルへの責めに難色を示してきた。それでもここを開発しておくのは今後色々と幅が出て来る。もちろん今日の今日チンコを入れたりはしない。というかそんなことは不可能だ。でも、指を入れるだけならローションもあるし可能だろう。

 

「ここを責めると今やってるクリの気持ちよさが増すんだけど、それでも嫌か?」

 

いやいやと首を振っていたのが止まる。考えているのだろう。俺はその迷いを後押しするために、クリをしごく動きからコリコリと転がす動きに変えてやる。

いきなり変わった動きにめぐみんはびくつき、頭を振って肯定してきた。

 

俺はそれを受けめぐみんのアナルへ中指を挿入していく。少し挿入したら抜いてローションを付け加え、また挿入する。そんなことを数回繰り返すだけで俺の中指は根元まで埋没した。そもそもここは指程度なら簡単に入るのだ。じゃなきゃ座薬なんてものは普及しない。

 

「ふぅう~~~!うぅうう~~~~!」

 

めぐみんは呼吸を長くしてアナルへの異物感を受け入れている。

ここは最初のうちは単体で気持ちよさを感じ辛い。なので俺はクリを弄りながらゆっくりと出し入れを繰り返してやった。

 

「ふっうっあっあっあぁ~んっんっ!」

 

めぐみんが短い声を出す。ローションでとろとろの指にこれまでの行為で高まっているのだろう。異物感はとうに消え失せ、早くも膣とは違った快感に目覚めているようだ。

俺は出し入れの仕方を変える。

 

「ふぅっ!!あっ!ああっ!あ~~~っ!ああ~~~~っ!!」

 

俺は今までの一定のリズムの抽挿から、ゆっくりと抜き、素早く入れるという動きに変えた。アナルは出すための器官だ。出す快感というのは生まれた時から染みついている。なので出す快感を前面に出すため、抜く時はゆっくりと、逆にストレスのかかる入れる動作は素早く行うのが良いとされている。

 

しばらくクポクポとアナルへの出し入れとクリへの責めを続けていく。めぐみんもアナルを弄る事の抵抗感は無くなったようだ。今まであまりオ○ニーをしてこなかったことが、逆に固定概念を生まず、ここも弄る場所の候補だと認識できたようだ。

さて、仕上げだ。俺は出し入れを止めて中指を根元まで入れる。めぐみんは止まった抽挿に不思議がりながらもクリの快楽に腰を浮かしている。

俺は中指をお腹側、めぐみんの膣の方向へぐにっと曲げてやった。

 

「!?うおぉ!?うううぅうぅぅうぅ!!あひぃぃぃぃぃ!!」

 

めぐみんの様子が変わる。今までのクリの刺激を楽しむ感じから、余裕のない声を出すようになった。

俺が今刺激した場所も一種のツボだ。ここは男性でいえば前立腺、女性で言えばクリの根元に当たる部分だ。ここを刺激されながらクリトリスを弄る事で、クリトリスで受ける性感を何倍も高めてやることが出来る。

俺は右手の中指をぐにぐにと曲げて刺激しつつ、左手で行っているクリの責めを3本指を使ったしごきに変更。さらに顔を近づけてめぐみんの膣口を嘗めてやった。

 

「うひぃぃぃ!?おああああああ!ほぉぉぉぉぉ!おおおおおお!!」

 

めぐみんは腰を高く持ち上げて俺の顔へ着くよう無意識に腰を振っている。既に体制は四つん這いを維持できておらず、手と頭はマットに付いて尻を上げている。

俺は止めとばかりに、アナルの中指を曲げたまま勢いよく抜き去り、クリトリスを3本指できゅっと摘み、舌を伸ばしてめぐみんのあそこへ突き入れた。

 

「!!ああああああ!!おおぉぉぉぉぉん!おおぉぉぉぉぉ!!」

 

めぐみんがガクガクと震え絶頂を迎えた。その声は雄叫びの様で、風呂場に反響することで遠吠えのようにも聞こえる。ひとしきりカクカクと腰を振った後にめぐみんはべしゃりとマットに倒れ込んだ。先ほどの服従ポーズのうつ伏せ版とも言えるポーズで、まるで潰れたカエルのようにみっともない感じだ。

その状態で身体をビクつかせるめぐみんのエロさに俺は我慢できなくなる。

うつ伏せで寝たままの状態のめぐみんのあそこへ自分のチンコを挿入した。

 

「おおぉぉぉぉぉ・・・!おぉぉぉおぉぉん・・・!ああぁぁぁああああ・・・!」

 

めぐみんが長く長く、獣のような声で喘ぐ。寝バックと言われるこの体勢は、正常位よりも挿入時にGスポットを刺激しやすい。俺は浅くピストンを繰り返し、めぐみんのGスポットを自分のチンコで刺激してやったのだ。

 

「あ~~~~~~っっ!あ~~~~~~~っ!」

 

めぐみんはチンコによるGスポットの責めで深くイキまくっているようだった。先ほどのアナルとクリの絶頂のまま挿入したので、もしかしたらその時点からイキっ放しなのかもしれない。めぐみんの中が激しくうねる。

さらに先程弄った影響か、めぐみんのアナルがぱくぱくと開閉を繰り返している。俺は腰の動きは止めずに、親指をめぐみんのアナルへ入れて弄ってやる。

 

「ふぅぅぅぅうううう!ううううううううう!!」

 

中指よりも親指の方が短いが太い。めぐみんはアナルの入り口を責められるのが好きなようで、俺が親指を出し入れすると、足の指をぐーぱーぐーぱーして喜びを表現した。

 

射精感が込み上げてくる。俺は腰の動きを深くしてGスポットだけでなくボルチオを刺激するよう長くグラインドした。

 

「ふひぃぃぃぃ!いいぃぃぃぃ!いぃいいぃぃぃ!」

 

アナルを弄る親指を抜き寝そべるめぐみんに覆いかぶさるように俺も寝そべって深くピストンする。身体同士が触れ合い、ローションでにゅちゃにゅちゃと音がする。俺はめぐみんの最奥に射精するため、チンコが抜ける位に腰を引いた後に勢いよく最奥まで突っ込んで射精した。

 

「!?おおおおおぉぉぉぉ!いっぐぅぅぅううううううう!!」

 

めぐみんが叫び声を上げる。身体が跳ねて、俺が覆いかぶさっているのを跳ね除ける勢いだ。腰は俺の出しきる動きに合わせてくいくいと動き、精を奥へ奥へ導こうとしている。

 

全てを出しきった俺はチンコを抜いた。抜いた後、めぐみんのあそこから白い液体が流れ出す。我ながら良く出したものだ。

俺はめぐみんの横へ座り直し、「はぁ」と息をついた。疲れた。

 

「へおぉぉぉぉぉ・・・ほぉぉぉぉぉぉ・・・」

 

めぐみんは激しいセックスの余韻に放心して情けない声を出していた。身体は再び寝たまま足をがに股にした服従ポーズをしている。

俺はそのポーズのエロさに感動し、その感謝のためにアナルに人差し指と中指2本を入れてちゅぽちゅぽと出し入れしてやった。

 

「おぉぉぉぉぉぉ・・・ふうぅぅぅうぅぅ・・・」

 

めぐみんはセックス後の放心のためか目立った反応はせずアナルの快楽を受け入れているようだった。しばらくすると放心状態から復帰したようで、めぐみんは俺の方に顔を向けた。

 

「あ・・なた・・は、どこまで・・うぅぅ・・鬼畜なんですか・・くぅぅぅ・・・容赦が・・無さすぎですよ・・・おぉぉ」

 

めぐみんがそう言って責める様な顔をしてきた。今現在も続くアナルの出し入れのことだろう。俺は褒め言葉と受け取って、アナルに入っていた指を折り曲げて一気に引き抜いてやった。

 

「うぅぅぅぅぅぅぅ!ひぃぃぃぃぃぃいぃぃ!!」

 

めぐみんが顔を隠しながら身悶えて腰を震えさせた。

めぐみんもアナルでイケたようで良かった良かった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

めぐみんと風呂につかる。

あの後、めぐみんは完全に身体がふにゃふにゃになってしまい、自分の力で立ち上がることはもちろん、起き上がる事もできなかった。

起き上がろうとする度にべしゃりと倒れ伏すを繰り返すめぐみん。

俺はそんな姿にまたムラムラ来てしまってもう1度めぐみんに挿入してしまった。

流石にめぐみんを俺の性欲のはけ口にするのが申し訳なくて、射精後に謝ると、息も絶え絶えにながらも「カズマの好きにしていいんですよ」と言ってくれた。俺は嬉しくなってしまい、めぐみんの身体を抱き起すと激しくキスをしてやったのだ。

 

その後、めぐみんをお姫様抱っこして一緒に浴槽に入った。力が入らないめぐみんでも浮力があれば体勢を維持できる。

そんな訳で俺とめぐみんと一緒に湯船の中でお湯につかっていたのだが、いつもみたいなめぐみんが俺の肩に頭を、という体勢ではない。

めぐみんは俺にしがみつくよう抱き着き、足を俺の胴に巻きつけている。まるで、だっこちゃん人形とかコアラみたいな感じだ。

そして俺の唇に吸い付き、ちゅっちゅとキスを繰り返している。時たまキスを止めて顔を離しても、俺の首元や顔をぺろぺろと舐めて、またしばらくするとキスを仕掛けてくる。めぐみんの甘えんぼ具合が止まらない。

 

俺はそんなめぐみんの甘え攻撃に再びチンコが復活。抱き着いてキスをしながら浴槽の中で再度めぐみんに挿入し、ひぃひぃ言わせたあと射精をした。湯船に俺の精液とめぐみんの愛液が混ざった物が浮かぶが構うもんか。

射精が終わっても俺はチンコを抜かないし、めぐみんもキスを続ける。俺もひとしきりキスに応え、ようやく人心地ついて唇を離した。

 

俺が抱き着いているめぐみんの頭を撫でると、めぐみんが普段のように頭をぐりぐりと擦りつけて甘えてくる。さらに膣内がぎゅっぎゅと締めつけて、俺のチンコを加えこんで離さなかった。

 

「あー・・・やっと少し落ち着いた」

「私も・・・ようやく普通に喋れるようになりました」

 

二人してふぅと息を吐いた。1か月のオナ禁の性か、俺は底なしだったし、めぐみんも快楽を求めようと貪欲だった。やっと少し平常心で話せるようになったな。まだチンコは萎えないで繋がったままの状態だけど。

 

「何だか夢のような時間でした。すごく・・・すごく気持ちよかったです」

 

めぐみんは恥ずかしそうに言ったが、俺としては初めてでここまで気持ちよくさせてあげられて良かったと思っている。

 

「満足そうで何より。これから毎日これ位するからな。覚悟しとけ」

 

俺がにやりと笑うとめぐみんは少し顔を赤らめる。

 

「毎日ですか・・・それは・・・楽しみですね」

 

めぐみんは顔をにへと歪ませて、ふへへと笑った。

もうむっつりは卒業だ。これからはドスケベめぐみんだ。あれだけの快楽を身に受ければ我慢とか馬鹿らしくなるのだろう。

 

俺も明日からの性活に想いを馳せ、にやにやしていると、めぐみんが腰を動かして膣内の俺のチンコをぎゅっぎゅっと締め上げて来る。どうやらめぐみんは明日のことではなく今のことを考えていたようだ。流石ドスケベめぐみん。

 

「カズマ・・まだ出来そうですか?」

「めぐみんがしたいならいくらでも出来そうだ」

 

正直今日の俺の射精量と回数は異常だ。本当に底なしといった感じである。今だって散々出してきたのに、めぐみんがおねだりしただけで臨戦態勢になってしまった。俺の返事にめぐみんは迷っているのか逡巡するが、意を決したようで、素晴らしい提案をしてきた。

 

「実は私、服を部屋で脱いできてしまって着替えを持ってないんです。だから部屋まで全裸で戻らなくてはいけないのですが・・・カズマが良かったら・・・このまま二人で・・・・・・繋がった状態のまま部屋まで戻りませんか・・・?」

 

めぐみんの目は欲望でぐるぐるとしている。

流石ドスケベめぐみん!

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

駅弁ファックの体位で風呂から上がり、脱衣所に入る。

普段なら風呂場で身体を軽く拭いてから脱衣所に上がるのだが、繋がった状態ではそれもままならない。二人分の水滴で脱衣所はびしょびしょになってしまった。

だけど、俺達はどちらもそれを気にしていられない。

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・」

 

めぐみんの呼吸が荒い。自分で言い出したことだが、冷静に考えなくともこれからやることは異常だ。変態の所業だ。

その事実に興奮してしまい、一度落ち着いた体の熱が再び再燃してしまったのだろう。

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

かく言う俺もこの状況にめちゃくちゃ興奮していた。俺は息が荒いのを無視してバスタオルで自分たちの身体を雑に拭く。どうせまた汗だらけになるのだからいいだろう。

そして、めぐみんに手伝ってもらい、めぐみんの胴に回したバスタオルを俺の首の後ろで結んでもらった。妊婦さんが撒く腹帯のようにして、めぐみんの身体を俺に固定した。

めぐみんの身体は俺が支え、めぐみんは手を首に回しつかまっているが、歩くとなると大変だ。補助としてバスタオルを巻いたのだが・・・その姿を脱衣所にある鏡で見て、その変態性に二人してさらに興奮してしまった。

 

俺達は脱衣所を後にし、廊下に立つ。

屋敷の中は深夜ということでシンと静まり返っていて、まるで誰も居ないようだった。

だが、そんなことはない。寝ているとはいえアクアとダクネスがいるのだ。

そんな中、屋敷の中とはいえ全裸の状態でセックスしながら廊下を歩き、部屋まで戻るのだ。

しかも脱衣所から俺の部屋に行くには、間取り的に2人の部屋の前を通らなければならない。

 

その事実に俺はクラクラするほど興奮し、少し前かがみになってしまう。めぐみんも興奮しているのか膣内はかつてないほどうねり、俺の首元に吸い付きながら「ううぅ!」と声を押し殺していた。

 

「歩くぞ」

 

短く宣言するとめぐみんがこくこくと頷く。

ひた、ひた、とゆっくりと誰もいない廊下を歩くのだが歩くたびにチンコが動いてめぐみんのあそこを刺激する。

その刺激に今の状況と合わさってめぐみんは感じてしまっているらしく、俺の首元をちゅーちゅー吸いながらくぐもった声を上げた。

 

ゆっくりゆっくり歩いていく。

俺は、はぁ…はぁ…と息を吐いて、前だけを見て気を確かに歩く。そうしなければ、廊下で激しく交尾をしてしまいそうになるからだ。

めぐみんはもう我慢の限界なのか、おねだりするように俺の首元をぺろぺろと舐めて誘惑してくる。

 

だがふいに、めぐみんの動きが止まった。

俺が不思議に想い見回すと、女性たちの部屋が近づいてきたのだ。

めぐみんの膣がぎゅっと伸縮する。

俺は目まいを起こしながらも歩く。

 

歩いて、歩いて、アクアとダクネスの部屋の前まで来た。

めぐみんとダクネスの部屋は隣同士だが、アクアの部屋はダクネスの部屋の真向かいだ。

つまり今俺達は、アクアとダクネスの部屋のドア、その目の前にいる。

 

今この状態でダクネスが物音に気付いてドアを開けたら?

今この状態でアクアがトイレに起きてドアを開けたら?

 

俺はそんなことを考えてしまい、あまりの興奮に歩けなくなってしまい、膝を付いてしまった。

俺が膝を付いたことで、めぐみんは廊下に背中を着陸させ、俺はタオルに首を引っ張られめぐみんを組み伏せる様な体勢になってしまった。完全にセックスの体勢だ。

 

めぐみんはいきなり俺が止まり、二人の部屋の前で自分を押し倒すような体勢を取ったことで、ここでセックスすると思ったのだろう。

声は出さず、いやいやと頭を左右に振った。その目は怯えと・・・若干の期待があった。

 

俺はその目を見た瞬間に理性が飛んでしまった。

めぐみんの口を塞ぎ、激しく腰を動かした。

 

「うごぉぉおぉぉぉ!ふぶぅうううううう!んむうぅぅぅうぅ!!!」

 

めぐみんの目が白目になるほどの快楽が襲う。単純な腰振りでもこの状況が後押しし、深くよがってしまっている。俺はもう、めぐみんを孕ませることしか考えられない。

だが、俺が20回ほど腰を振ったころで、口を塞いでいる手をガリッと噛まれた。

俺がその痛みで腰の動きを止め我に返ると、快楽に身を震わせながらも大きくゆっくりと首を横に振った。

俺はめぐみんを抱え直し小さく「ごめん」とつぶやくと、めぐみんはぽんぽんと背中を叩いてくれた。

婚約発表の時に、あんなにも祝福してくれた二人の部屋の前で交尾するなど許されることではない。あやうく人でなしになるところだった。

 

俺は再びゆっくりと歩きだした。

しかし、一度腰を振ってしまった性で俺のチンコも敏感になってしまい、歩く速度は上がらない。めぐみんも激しくほじられた後で性感が高まってしまったのか、俺が一歩進めるたびに「うひぃっ!ひぃん!」と軽くイッてしまっているようだった。

 

ようやく。

ようやく俺の部屋の前までたどり着いた。

短い距離ではあるが、二人ともはぁはぁと息を切らし、身を震わせてしまっている。

俺はドアを開けるために、めぐみんを抱え直そうと一度大きく持ち上げて体勢を整えた。

 

・・・俺は部屋の前に着いた安堵感で一瞬忘れてしまっていたのだ。俺とめぐみんは今繋がっているということに。大きく持ち上げて降ろせば、めぐみんの最奥を刺激してしまう事を。

 

俺が抱っこの体勢を直すためにおこなった、持ち上げからの降ろしは、めぐみんのボルチアを的確に変形させた。

めぐみんも我慢の限界だったのだろう。さらに、俺と同じく部屋の前で安堵してしまっていた。

そこに不意打ちの形でボルチオの快感が身体を駆け巡ったのだ。

 

「!?ふひぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいんむうぅぅぅぅぅぅぅぅう!!!」

 

めぐみんは大声で叫んだあと、その声を殺そうと俺の首元に噛みついてきた。

俺はぎゅっぎゅっとうねるめぐみんの膣内と、ガリッと噛まれた痛みの反動で、めぐみんの最奥に特大の射精をしてしまった。

 

「うぶぅぅぅぅぅぅぅ!!んむううううううううぅう!!!」

 

その射精にめぐみんががくがくと暴れ身をよじり、快楽を逃そうとする。

俺は腰が抜けそうな射精をしながら、ここじゃまずいとドアを乱暴に開けて、部屋のベッドに向かってタックルの様に倒れ込んだ。

そんな風に倒れ込んだため、めぐみんの口は俺から離れ、なおかつ再び最奥にズドンといった勢いでチンコを突っ込んだ形になってしまった。

 

「あひぃぃぃぃぃいいいい!!ひぃぃっぃぃいいいいい!!」

 

口が外れ声を抑えられないめぐみんの大音量の喘ぎ声が響き渡る。

しかも部屋のドアを閉められなかったので、声が廊下まで出て、屋敷の中を反響してしまった。

 

俺は声を抑える一心でめぐみんの口にキスをして塞ぎ、自身の精を出しきるために腰をぐいんぐいんと動かした。

 

「んぶぅぅうぅ!!んはぁああ!んちゅうぅうっ!」

 

めぐみんとキスをしながら種付プレスの格好で精を注ぎ込んでいく。

出しきった感覚はあったものの、キスは止まらなかった。

 

 

その後、抜かずにそのまま1回して、さらに体位を変えた後に2回したところで、双方の体力が尽きて、倒れるように眠りについたのだった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

朝、目が覚める。

いや、朝かは分からないが感覚的に昼前よりも前、ぎりぎり朝と呼べるような時間だろう。

 

俺は下半身のむずむずした感触で起きた。

横を見ると、めぐみんが赤い顔をしてはぁはぁと身じろぎしている。

俺達はあのまま何回か致して、そのまま繋がった状態で寝てしまったようだ。

 

そしてめぐみんは先に起きたのだろう。

先に起きて繋がった状態を確認して・・・・興奮してしまったのだろう。一人で腰を振って致していたようだ。

俺が目を開けたことでめぐみんが「あっ」とバツの悪そうな顔をした。

めぐみんは何も悪いことなんかしてない。

俺はそれを伝えるために、めぐみんの唇に顔を近づけてキスをしてやり、そのまま腰を振ってセックスを開始した。

 

「二人とも!起きたようだな!!」

 

ふいにダクネスの声が聞こえて来たが、俺はめぐみんに夢中で反応できない。めぐみんも同じようだ。

 

「おい!いつまでヤッている!!いい加減やめろ!!」

 

既に盛り上がっているのだ。ここでやめられるはずがない。

というか人の部屋に入るならノックしてくれ、と思ったが、そう言えば昨日はドアを閉めないでずっとそのままだったな。確かにそれじゃノックする意味がない。

 

「人の話を聞け!!二人とも!!」

 

俺はめぐみんを下に敷くと腰を本格的に動かし、キスをして舌を絡めた。

ダクネスはその後も「おい・・!」だとか「なぁ・・」とか呼びかけてきたが、俺達が返事をしないどころか、どんどん行為を激しくしていくのを見て諦めたのか「ほとぼりが冷めたら私の部屋に来てくれ・・・」と言い残し、赤い顔をして出て行った。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「私は言ったはずだ。節度を持った付き合いをしろ、と」

 

俺達はダクネスの部屋に来ていた。

そして二人仲良く座って説教を受けていた。

正座で。

 

「それがなんだ!?朝から猿の様に交尾交尾交尾!初夜だから大目に見ていたが朝っぱらから盛りおって!ハメを外し過ぎだ!!」

「いや、ハメを外すというかハメ倒したというか」

「馬鹿者ッ!!」

 

俺の言葉にダクネスが怒鳴る。

ダクネスは昨日早めに寝ると言っていたが、やっぱり起きていたらしい。

最初に致した、俺の部屋での声は聞こえなかったそうだが、風呂場での声や廊下での声、その後のドアを開けっ放しにした状態の声も全部聞こえたそうだ。

それに関しては大目に見る、と言った。

自分も1か月のオナ禁で高まっており、いいオカズになったと。

 

そして、俺達の声が聞こえなくなり、オナニーを終えたダクネスは汗を流すために風呂場に行ったそうだ。

すると、脱衣所はびしょびしょな上に俺の脱ぎ散らかした服が散乱しているし、パンツには精液と思えるものが付着していた。

風呂場に入ってみると床にはローションがまき散らされて滑る上に、マットも出しっぱなし、お湯は抜いていいと言った風呂もそのまま。

しかも湯船には二人の体液と思われるものまで浮いている始末。

 

ダクネスはこれじゃ風呂に入れんと、脱衣所の水を拭き、俺の服を洗濯かごに入れ、風呂場を洗って掃除し、風呂のお湯を抜いて水の張替えをしてくれたそうだ。

深夜に行われる風呂掃除。そんなこんなで気付けば朝だ。

思わぬ重労働に疲れ、風呂から上がると、廊下に点々とした染み。それを見て俺達が廊下でセックスして歩いて行ったことを察したダクネス。

流石に文句を言ってやろうと俺の部屋に行けばドアは開いてるわ、朝っぱらからセックスに没頭する俺達が居たそうだ。

 

俺達はその説明を受け、二人一緒に深々とDO・GE・ZAした。

よくよく考えると昨夜の行動はハメを外し過ぎたと思う。1か月のオナ禁の性ではあるが、確かに猿の様だと言われても仕方ないだろう。

 

「ダクネスすみません。昨日は私も冷静になれず迷惑をかけてしまいました」

「めぐみん、お前がもっとこの男の手綱を握らなければだめだろう。こいつが変態的なことを要求してきても頑として拒否しなければ」

 

そうめぐみんを諭すダクネスだったが、こいつは知らない。

全裸のまま繋がった状態で部屋に戻ろう、と変態的な要求をしてきたのは他ならぬめぐみんだと言う事を。

 

俺が非難めいた目でめぐみんの方を見つめていると、その視線の圧に負けたのか、ふいっつ目をそらしてしまった。

 

「おい!なんだ今の視線は!まさか変態的な要求をしたのはカズマではないのか!?」

 

ダクネスの叫びにめぐみんがバツの悪そうな顔をする。

俺はその顔が可愛らしくて、ついつい苛めてやりたくなってしまった。

 

「昨日のめぐみんがどんなだったか、教えてやってもいいけど?」

「是非詳しく!!」

「やめ、やめろおお!!」

 

めぐみんの異議は却下された。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

俺達は4人でギルドに向かっていた。

めぐみんの婚約発表でも言った様に、俺はこの1年でめぐみんを幸せにしてやる自信を付けるつもりだ。そのため、毎日朝普通に起きようと思っている。

それはいいのだが、それ以外の行動でどうやったら自信が付くか分からなかった。見切り発車的に婚約してしまった感はある。後悔はしていないけど。

 

それで、そんなことを何気なく昼食の時に言ってみると、ダクネスは呆れ、めぐみんはしょうがない人ですねと笑い、アクアはやっぱりねと馬鹿にしてきた。アクアは頬をつねっておいた。

そしてダクネスが冒険者としての自覚を持つために、毎日何か1つくらいクエストを受ければいい、と言ってきた。簡単な物でも続ければ自信もつくだろう、と。

 

それを受け、まぁ正直昨日ハッスルしすぎたから今日は休みたかったのだが、俺達はギルドに来てクエスト欄を見ていたのだ。

めぐみんの一日爆裂もついでに出来るしな。

 

そうして、どのクエストを受けるか迷っていると、突然声をかけられた。

 

「あの……。あなたが、サトウカズマ様ですか……?」

 

そこに居たのは落ち着いた大人の雰囲気を醸し出す、特徴ある泣きぼくろの綺麗な女性。

彼女は自分のことを「セレナ」と名乗った。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

部屋に大きな鳴き声が響き渡る。

まるで不安を周囲に伝えたいのだが、伝わらず、それが悲しいような・・・まるで赤ん坊のような声。

というか赤ん坊の泣き声が室内にこだましていた。

 

「確かに私は手紙で言いました」

 

俺の目の前にはこの国の第一王女、アイリスがいた。

成長期まっただなかのアイリスはこの1年で子供から少女と呼べるまで、美しく成長していた。

 

「子供が出来ることは喜ばしいことだと」

 

俺はその言葉に応えない。

何故なら俺は重大なミッションを遂行中だからだ。

 

「でも、結婚式の日取りが決まっているのですから・・・もうちょっと家族計画というのを立てた方が良かったのではないですか」

 

俺は重大なミッション、おむつの交換を終え、泣き止んだ我が子をあやした後にアイリスに向き直った。

 

「アイリスお前それはもみじが生まれてこない方が良かったって言うのか!?」

 

俺は自分の娘、もみじを抱き上げると、信じられない物を見る目でアイリスを見やった。

もみじは俺の腕の中でご満悦だ。

 

「そうは言ってません!でも結婚式をやる時期が決まっているのですから、もう少し自重して、時期をずらすとか・・・」

 

アイリスの言う事も分かる。俺の国でも出来ちゃった結婚をしたカップルが、お腹が目立つ前に式を挙げたりしている人も多かった。式の前に子供を産んで結婚式に臨むというのは、この国ではかなり珍しいことなのだろう。

 

「ムラムラしてやった。後悔はしていない」

「お兄様!!」

 

俺の一言にアイリスが怒りだす。当人同士が良いと言うならいいと思うんだけどな。

 

あれから結構な月日が流れた。

具体的には1年と数か月。今日はめぐみんの誕生日でもあり、約束通り俺達の結婚式でもあった。

あの後、セレナという魔王軍幹部が俺に接触し、なんやかんやあって俺はそれを撃退。だが、その折にアクアがホームシックを発病し一人で魔王のところへカチコミしに家出してしまったのだ。

まあ確かに俺はめぐみんとの婚約を済ませ、どう転がっても魔王討伐なんてしなかっただろう。魔王が倒されなければアクアは天界に帰れない。故に一人で行動したのだ。

 

あんなのでも仲間は仲間だ。俺達はアクアを追いかけ、途中カツラギなんかと合流し、魔王城に乗り込み、俺は魔王を討伐することに成功した。

その模様は小説で言ったら少なくとも2巻分くらいは使う大スペクタクルだ。

 

まぁ、その話はいい。

それで、俺達が魔王を倒したことで王城で記念のパーティが開かれた。

そのパーティの最中にめぐみんが体調を崩し急いで診てもらうと、めぐみんの妊娠が発覚したのだ。

 

「まあ俺だって式の前に子供が出来ちゃうことはあるかもな、とは思ってたよ。でも式が終わるまでめぐみんと結ばれないってのは我慢できなかったし、そもそも早く子供が欲しいと思ってたくらいだ」

「なら、結婚式の日取りを早めれば良かったではないですか」

「いや、そこはけじめというか。俺の国の法律で禁止されてるし」

「お兄様の国は実態と即してませんね。早く結婚したい人がいるのですから結婚可能年齢を引き下げればいいのに」

 

いや、18歳と16歳で結婚とかほとんどいませんよ。

 

「まあ、ともかく、改めてご結婚おめでとうございます。もみじちゃんも初めまして」

 

アイリスが俺に結婚の祝福をし、抱きかかえたもみじに挨拶をした。

もみじは手を伸ばしてキャッキャッとはしゃぐ。うーん可愛い。

 

「もみじちゃんはオッドアイなんですね。紅魔族の方との子供は例外なく両目紅眼になると聞きましたが」

 

もみじの目は、右目が緑の左目が赤のオッドアイだった。

めぐみん曰く、紅魔族の遺伝子は優性らしく、紅魔族と普通の人が結婚した場合も黒髪赤目の紅魔族の資質を有して生まれてくるそうだ。もちろんバーコードもある。

だが、もみじは黒髪とバーコードは受け継いだが、赤目は片方だけだった。

俺はその緑の目と赤の目を見て、まるで秋に色づく紅葉のようだ、と言うことでもみじと名前を付けたのだ。

もみじという名前は紅魔族的にも良い響きだったらしく「カズマにしては良いセンスですね」と褒めてもらった。あまり嬉しくなかったが。

 

もみじはまだ生まれて数か月で、1歳にもなっていない赤ん坊だ。

そんな赤ん坊を連れて結婚式をするのはどうなんだ、ということをアイリスは言っていたのだ。

 

「もみじちゃんは見た目だけで、魔力量なんかは他の紅魔族の方と変わらないんですよね?それだけお兄様の血が濃いのでしょう」

 

アイリスが片目だけ赤目のもみじを気遣ってそう声をかけてくれた。実際アイリスの言うとおり、もみじの魔力量は他の紅魔族の赤ん坊と変わらないどころか、かなり多かった位だ。

実は妊娠中に、めぐみんとアクアが卵の時のゼル帝に魔力を注いだのを真似して、お腹に手を当てて魔力を注ぎ込んでいたのだ。妊娠中で爆裂散歩に行けないめぐみんはその分の魔力を、アクアは女神としての膨大な魔力を注ぎ、それらを身に受けて、もみじはこの世に誕生した。

結果、ハーフながら膨大な魔力を持ったオッドアイのもみじは、紅魔族の間で早くも英雄になる者としてはやし立てられている。

 

「アイリス様、準備が整いましたので先にお越しください」

 

教会の人がアイリスを呼んだ。先に席に着くためだ。

アイリスはそれを受け、また後でと言って部屋から出て行った。

俺はもみじを抱きかかえて、しばらくあやしていると再び教会の人が迎えに来た。

教会の人に案内され俺も控室を後にした。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

教会の後ろ側からもみじを抱きかかえて中央に進み、前へ歩き出す。

左右の参列者がにやにやと俺を見て来る。中には俺の足を叩く奴もいた。参列席の後ろの方は俺達に馴染深い冒険者連中だ。婚約発表の時も顔を出してくれた奴らが俺をからかっているのだ。

参列席中央にはアクセルの街の商人や商店街の代表などが並んでいる。ここまで来るとからかう人はいなくなる。温かい目で俺を祝福してくれる。

参列席の前列にはめぐみんの家族であるゆいゆいさんとこめっこが並んで座り、友人代表としてゆんゆんも座っている。他の紅魔族の連中は2次会からの参加だ。反対側にはアイリスと護衛のためにクレアとレイン、それとダクネスの親父さんと言った貴族連中が並んでいる。

俺は異世界転生者でこの世界に家族はいない。

その旨を自嘲気味に言うと、アイリスが「私が家族です」と言ってくれたのだ。さらにダクネスの親父さんも「娘とただならぬ仲の君は実質家族だよ」と前列に座ってくれた。

いや、親父さん、あなたの娘さんとは未遂ですよ。

 

アクアもダクネスも参列席にはいない。

何故ならアクアは俺の行く先、中央の祭壇前でドヤ顔で待っているし、ダクネスは左奥の司会者席にいるからだ。

二人はそれぞれ神父役と仲人兼司会者をやってくれているのだ。

 

俺が祭壇前に着くとアクアが小さな声で「似合ってない」と笑う。俺も「うるせえ」と返す。何とも緊張感がないが、これが俺達らしさってやつだ。

 

「新婦、入場」

 

ダクネスがアナウンスし、めぐみんがひょいざぶろーさんに連れられて歩いてくる。

めぐみんは・・・本当に綺麗になった。

婚約発表のあとから1年数か月。その間に魔王討伐に関わり、妊娠し、出産した。

もうロリと馬鹿に出来ない、美しい女性に成長していた。それでいて経産婦としての母性とも呼べる暖かさも感じさせる。

 

ゆっくりと歩いてくる。

その顔はヴェールで隠れていて、遠目からは窺い知れないが、優しい顔をしているのは容易に想像できる。

俺の前までやってきて、ひょいざぶろーさんの手を離れ、俺の横へ。

もみじの小さな手を握ってあやした後に小さな声で「似合ってませんね」と言ってくる。こいつもか。

 

「聖書朗読」

 

ダクネスがアナウンスするとアクアが本を取り出し、朗読しようとするのだが。

 

「ちょっとダクネス!これってエリス教の聖書じゃない!アクシズ教の聖書はないの!?」

「あ、アクア、だからアクシズ教の聖書は結婚式にそぐわないからエリス教のものにするって言ったじゃないか」

「ねえ今アクシズ教の聖書は結婚式にそぐわないって言ったでしょ!謝って!この世界の水の女神の私に謝って!」

 

参列席後方からは笑い声が、前列、特に貴族連中からは苦笑いが浮かんだ。

魔王討伐の折にアクアが水の女神アクアその人と判明している。だが、それでもアクセルの冒険者連中の対応は変わりなかった。貴族連中は複雑そうな感じだが。

 

しょうがないわね、と言いながらもエリス教の聖書を朗読し、結婚とは何たるかを説くアクア。先ほどの反応も神としての面目として文句を言っただけなのだ。昨日の夜、エリス教の聖書を片手に一人で練習しているのを目撃しているから知っている。

 

そして、アクアが女神エリスに祈りを捧げるのだが・・・何ともアクアらしかった。

 

「エリス~!カズマさんとめぐみんが結婚するんだから早く来て~!ねえ早く~!」

 

今までの結婚式の中で最もエリス様への尊敬が無い祈祷だろう。

これには流石の冒険者連中からも「おいおい」といった声が聞こえて来た。

 

だが、問題ない。

この程度で怒る人ではないのだ。

何度も会っている俺は知っている。

 

その時、祭壇前に白い羽がふわりと舞い落ちてきた。

その羽は光を発しており、ゆっくりと祭壇前に落ちてくる。

ふわりと床に着くと辺りがまばゆい光に包まれ、女神エリスが顕現した。

 

・・・エリス様、出現演出盛りましたね?

 

「先輩、打ち合わせと違うじゃないですか・・・」

「そうだっけ?ごめんごめん」

 

二柱の女神がそんなやり取りをしているが、参列席は大騒ぎだ。

貴族も商人も冒険者も等しく祈りを捧げている。特にエリス教徒のダクネスの親父さんなんて身を震えさせて祈っている。

 

司会席のダクネスもペンダントを握り祈った後、アナウンスにて会場を鎮めた。

 

「皆様静粛に。この度は水の女神アクア様の後輩にして、新郎サトウカズマの友人として幸運の女神エリス様が顕現下さいました。アクア様、エリス様、誓いの言葉をお願いできますか」

 

司会のダクネスや神父のアクア、新婦のめぐみんには事前に伝えてあったが、参列者の面々には秘密にしておいたのだ。もちろんアイリスにもだ。

みんなの驚く顔が見れて満足だ。

 

ダクネスの司会の元、アクアとエリス様が頷いて誓いの言葉を呼びかける。

 

「汝ー、カズマさんは、この仲間想いなんだけど喧嘩っ早くて、でもいじらしいめぐみんと結婚し、神であるこの私の定めに従い夫婦になろうとしています。カズマは、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、めぐみんを愛し、めぐみんを敬い、めぐみんを慰め、めぐみんを助け、その命ある限り、堅く節操を守ることを約束しますか?本当に節操を守れますか?本当に?」

「誓えるに決まってんだろ!ふざけんなこのクソ女神!」

 

アクアがふざけたこと言いだしたので俺が耳を引っ張ってやると痛い痛いと騒ぎ出した。真面目にやれってんだよ。

 

エリス様はそんなやり取りにくすっと笑うと、俺の隣にいるめぐみんに誓いの言葉を呼びかけた。

 

「汝、めぐみんさんは、普段はものぐさで頼りないのに、いざという時は何でも解決してくれるカズマさんと結婚し、神であるこの私の定めに従い夫婦になろうとしています。めぐみんさんは、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、カズマさんを愛し、カズマさんを敬い、カズマさんを慰め、カズマさんを助け、その命ある限り、堅く節操を守ることを約束しますか?カズマさんじゃないから大丈夫ですよね?」

「はい、カズマと違って私は貞淑なので大丈夫です。ねー?もみじ」

 

エリス様が俺の方を見て悪戯っぽく笑う。めぐみんも同じように笑って俺に抱きかかえられているもみじの頬を触った。

一応初対面なのに息ぴったりで俺をけなすのは止めてもらいたい。

 

誓いの言葉が終わり、指輪の交換をする。

婚約指輪と違ってシンプルな見た目だ。

毎日付ける物なのだからシンプルな方が良いと言うめぐみんの提案だ。

 

指輪の裏側には、俺達が婚約発表したあの日の日付が刻まれていた。互いの誕生日を刻むことも考えたが、あの日は俺達にとって特別だ。

それに今やあの日はアクセルの街の婚活推進日として記念日認定されている。俺達に当てられた冒険者がこぞって恋人作りを始めたからだ。

通称「カズめぐの日」。

何とも恥ずかしいことだが、記念日認定を推し進めたのがダクネスという話なのだから受け入れるしかない。

 

「「誓いのキスを」」

 

二柱が声をそろえ宣言する。

俺はめぐみんに掛けられたヴェールを上げる。

めぐみんの特徴の赤い眼は、濡れたように深く、真っ赤に燃えていた。

 

「めぐみん、愛している」

「はい、私もカズマを愛しています」

 

俺達はいつもと違って軽いキスをした。

その途端、後ろの冒険者連中がひゅーひゅーと騒ぎ出して拍手をして歓声を上げた。

あいつらまだ式の途中だってのに、しょうがねえな。

 

冒険者連中が騒ぎ出したことで中央と前列の参列者はどうすべきかと思い、様子を伺っていたが、アイリスが立ち上がって拍手をしたのに倣い、全員で立ち上がって拍手をして祝福してくれた。

 

会場の様子に、エリス様とアクアがこしょこしょと話し合っている。

そして

 

「「祝福を!」」

 

二人してそう言うと、教会内にアクアの創り出した細かい水のミストが花火の様に撃ち上がり弾ける。そこにエリス様の創り出した光が差し込んで教会内にいくつもの虹がかかった。

 

「綺麗ですね・・・」

「あぁ・・・」

 

俺とめぐみんともみじは、その美しい光景に目を奪われ、

3人で寄り添い感嘆の声を上げたのだった。

 

 

この素晴らしい「お願いカード」でいちゃラブを! 完

 




ここまで読んでいただきありがとうございました。
初めての小説でしたので読み辛いところも多々あったと思います。

もし感想などありましたらハーメルンの感想欄でもいいですが、ツイッタ―(@GA_tobi_ika)に直接投げてくれると気づきやすいです。

最後に、読んでいただき本当にありがとうございました。
カズめぐ尊い。
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