廃人ネカマのロールプレイング 作:栗鼠科.aka.メスガキ撲滅委員会
えっちぃシーンが書けなくてフラストレーション溜まるよね。
次こそはって思うよね。
度重なる絶頂で失神したユリ・アルファを放置して、パールンレヴァクは一般メイドを呼び寄せた。後片付けをさせるためである。白濁に
一人は亀頭に吸い付いて尿道に残った精液を啜り。一人は竿に舌を這わせて精液と愛液の混合物を舐めとり。一人は玉袋にまで滴るそれらを舐めとる。当然、最低限のレベルしかない一般メイドではマザー・サキュバスの催淫能力に抗えず、パールンレヴァクの精液を飲み込むだけで発情してしまい、下着の中は即座に大洪水。服なぞ脱ぎ捨ててしまいたいほどに火照っても、痛いほどに乳首が尖っても、痺れるように股が疼いても、至高の存在への奉仕であるからには自身の快楽を優先するわけにはいかず、生殺しのままで舌を動かさねばならない一般メイド達。そんなもどかしさに苦しむメイド達の表情を眺めるのが、パールンレヴァクの悪魔的愉悦。
メイド達の目が濁っていくのを愉しんで眺めているそこに、突然の
「アルベドか。どうした?」
『はい。かねてより計画していたモンスターの配置が完了しましたので、御報告をと』
その報告を受けて、パールンレヴァクは明るい笑顔を見せた。
「ほう。では都合のいい人柱が見つかったか」
『ええ。エ・ランテルからほどよい距離に、冒険者の一団が現れましたので。機を逃さず鉢合わせにしました』
「よくやった! 賞賛に値する働きだ」
『もったいなき御言葉です』
これはサプライズ。
「モモンガもいい加減、薬草採りや野犬狩りに飽きた頃だろう。そろそろ次の段階へ進ませてやらねばな」
『愚かな人間風情には、モモンガ様の器量を計ることなぞできませんからね。こちらで分かりやすい結果を用意しないと。——そのことで、御二方には御迷惑をおかけしました。
「なにを
パールンレヴァクが命じた追加注文はその言葉通り昨日の発注。初めて取り扱う難しい仕事を一日で満了できるとはそもそも考えていなかったし、機を逃さないようにと即座に対応したアルベドの判断を考えれば、全体から見てプラスでしかない。計画に綻びはなく、順調であるのだ。これで罰を与えるのは信賞必罰の例に反するというものだ。
しかし、パールンレヴァクはこれ幸いと悪巧みを働かせる。それはアルベドにとっても利があると、アルベドにも良い思いをさせる事になると考えて。
「だが、どうしても罰を欲するというのなら、この私が与えてやろう。ただし、其方にだけだ。——明日の夜、時間を作って、私の部屋へ来い。たっぷりとお仕置きしてやる」
これがゲームのテキストなら語尾にハートマークが付いていただろうという程に甘ったるい声色で、パールンレヴァクは言った。その意味を計れないアルベドではない。アルベドもまたサキュバスなのだから。
『そ、それは
「よかろう。では明日の夜に、な」
—————
神、パールンレヴァクの親切な教導。食料や飲み水の輸入。そして新村長、エンリ・エモットによるゴブリンの指揮。それらを見届けてなお、漆黒の剣には不安が残った。彼ら冒険者にとって
漆黒の剣は交代での寝ずの番にて監視し、大量のゴブリン達を見張っていた。しかしながら、メンバー達の警戒心とは裏腹に、ゴブリン達は召喚者のエンリ・エモットに従順で、なにより和気藹々と働いていた。
ゴブリン達は日中には畑仕事や土木建築を手伝い、夜には夜番と夜回りを申し出て、村のために尽くした。早朝には誰よりも早く起き出し、家畜の世話をし、水汲みを始める。それはカルネ村にとって、とてもありがたい労働力であった。
カルネ村を救った神の一柱、パールンレヴァクが去って。一晩が明けた。
当面の食料問題は神が遣わした従者が運び入れてくれた物で賄える。そして大量の労働力があれば、村を拡張するも畑を増設するも幅広く対応でき、そしてなにより早期に解決できる。ゴブリンに対する村人たちの嫌悪や不快感は、ものの数日で霧散するであろう気配を見せていた。そのゴブリン達も、どうやら野生の野蛮なゴブリンとは違うらしく、人間を害するそぶりは毛ほども見えなかった。
「本当に問題ないのかな・・・・・・」
「わかるぜー、心配だよなー。なんたってゴブリンだしよ」
疑念を零すニニャの言葉に続けて、ルクルットが言う。
「しかしこれ以上は滞在できない。エ・ランテルに引き上げるのは決定事項だ。契約を逸脱しすぎれば、
納得がいかないという顔の二人をたしなめるリーダー、ペテルの言葉。
漆黒の剣一行がンフィーレア・バレアレから依頼された元々の内訳は、中継地とするカルネ村までの護衛と、薬草採りに入る森の中での護衛、そして帰り道の護衛でしかない。追加注文という事で復興支援の業務を請け負ったが、中途での依頼の変更や追加にはそれ相応の追加料金が発生する。それら追加料金を取らずにいた事が組合にバレると、罰則として罰金が発生したり、昇級が遠のいたりしてしまう。規則は規則なのだ。そして、ンフィーレア個人の財産にも限度がある。薬草採りに冒険者を雇うのは、そうして手に入れた薬草で作るポーションが高値で売れるからだが。いくらそこそこ安く雇える
数日を共にして、村人たちに若干の情が移ってしまったかもしれない。しかしそういったしがらみを振り切らなければと、ペテルは冷たい言葉を選んで言った。
「別れの時、なのである」
荷物の積み込みを終えたダイン・ウッドワンダーの一言で、ニニャもルクルットも覚悟を決めた。ドライでなければ冒険者は務まらないと、冒険者とはそういう職業なのだと、胸の中で自分自身に言い聞かせて。本当に見た目通り、人間に害を及ぼさないゴブリンなのかもしれないと、淡き希望を胸に。
「エンリーー! 元気でねーー!! またすぐに来るからねーー!!」
「心配しないで! ゴブリンさん達がついてくれてるんだから! あなたも元気でねー!」
ンフィーレアは大きな声で別れを告げて、名残惜しそうにいつまでも手を振っていた。
エンリもまた声を張り上げて、明るい笑顔でンフィーレアを見送った。
心配は募る。不安もある。しかし、いつまでも側には居られない。それが人生というものだ。
人生とは苦悩と別れの連続なのだ。だが、あの明るい笑顔を思い出せば、希望を持って前に進める。それが人生なのだと、少年は知った。
またひとつ人生に深みを得て、少年は家に帰る。愛しき貿易都市、エ・ランテルへと。
「じゃあまずは依頼達成の報告ですね。組合に預けた分では追加料金を支払えないので、追加分はいったん家へ取りに行かないといけないのですが」
「追加の分は後日改めていただきますよ。組合側も計算があるでしょうし」
エ・ランテルに到着し、ンフィーレア一行は真っ先に冒険者組合へと向かった。思いのほか長旅となってしまったうえに想定外の肉体労働が発生して、全員が結構な疲労感に気だるい思いをしているが、片付けてしまわないことには仕事が終わらない。
ンフィーレア一行がそうして重い足取りで歩を進めていると、街全体がなにやら騒がしい事に気付く。それは冒険者組合の前に到着した時、決定的なものとなった。
ルクルットが全員の思いを代弁する。
「おいおい。オレ達が留守の間になにがあったってんだ?」
そして耳に入るのは驚愕の情報。エ・ランテル壁外の街道上にて、突如謎のモンスターが発生。その場に居合わせたミスリル級冒険者チーム「クラルグラ」が壊滅させられたというのだ。
驚いた一行は冒険者組合の扉を開く。すると想像通り、組合の中は蜂の巣をつついたような大騒ぎ。一般人はもちろん銀等級である漆黒の剣からみても別格の強者が揃うミスリル級の冒険者チームが壊滅したというのだから、周囲の驚きは当然のこと。
そんな中、壁際でひっそりと佇み、まるで狼狽える様子を見せない一団の存在を知る。一人は高価そうな装飾が施された漆黒の
ペテル・モークの目はその一団に釘付けとなった。感じ取るものがあったのだ。
———
この日、アインズ・ウール・ゴウンことモモンガことモモンは悩んでいた。人間社会とは
しがらみが多く、ややこしい問題が次から次へと出てくるものだと。異世界に来てもそこは変わらないのかと、若干の辟易を覚える。
時に名前を聞かれた、
『なあ旦那。モモンってのはこの辺じゃ聞かない名だが、アンタどこの出身なんだい?』
『モモン様・・・っン! モモンさんに対して口の利き方がなっていないぞ、ウジ虫』
『よせ、ナーセット。ブレインはもうチームの一員だ。萎縮させるな』
時に格好を指摘された、
『おめぇか! 噂の新入り冒険者ってのは! あんまデカいツラすんじゃねえぞ!!』
『御大層な鎧を着込んだってなあ、腕が釣り合ってなきゃ話にならねーんだよ!』
『パパから貰った小遣いで買ったのかい、ぼーや。へっへっへ』
時に地理についても疑われた、
『噂じゃ、竜王国ってのが稼ぎ場らしい。なんでもビーストマンって種族の亜人が暴れてるそうだ。どうだい旦那、行ってみるか?』
『竜王国というのは、どの辺りにある国だ?』
『地図出してみな』
『地図は持ってない』
『・・・・・・じゃあ、買いに行こうか』
アインズはとにかく色々と詮索された。それは現地の常識を考えれば当然の事なのだが、そういう視点を持てないアインズには何が何やら分からず困惑するばかり。
そして今日もまた、アインズは人間的なしがらみに困らされる。問題なのは突如として冒険者組合に持ち込まれたモンスター発生の報。ミスリル級冒険者チームが壊滅したという一大事に、組合のホールは大騒ぎである。
「よりにもよって『蒼の薔薇』が不在の時に・・・!!」
エ・ランテル冒険者組合の長、プルトン・アインザックも突然の事態に狼狽えている。しかしこれ幸いと、
しかし、ここで人間社会のしがらみが邪魔をした。
「
壊滅したミスリル級冒険者チーム「クラルグラ」のリーダー、イグヴァルジである。
彼の言葉は正論でしかない。秘匿の指輪で自身の情報を隠蔽しているモモンは、単なる
しかし、モモンは言う。
「いや、私なら倒せる」
その落ち着き払った言葉に、イグヴァルジは額に血管を浮かび上がらせるほどの怒りの形相で答えた。
「バカ言ってんじゃねえぞ!! ヤツは剣も矢も通らねえ“岩の肌”だ!! 何も知らねえテメェに親切で言ってやるがな、そんな見た目だけの鎧なんぞ役に立たねえぞ! メンバーのフルプレートは全員一撃で殺されたんだ! “ただの体当たりだけでな”!!」
叫ぶようなイグヴァルジの言葉に、組合のホールに集まった冒険者達が息を呑んで驚愕する。ただの体当たり、イグヴァルジはそう言った。もしもそれが本当なら、防御は無意味だ。そしてミスリル級冒険者チームに在籍するほどの実力者達の攻撃がまったく通らないとなれば、攻めも守りも完璧。想像するのは
多くの冒険者が顔を青くする中、モモンは変わらず平静に答えた。
「既に聞いている者もいるだろうが、我がチームの
「なんだと!?」
驚くイグヴァルジに向けて、モモンは切り札を出す。
「が、それは表向きの話。本当は第四位階の魔法も使える。そして私もまた、ナーセットに匹敵する力を持っている。だからそのモンスターを倒せる。分かったなら場所を教えてくれ」
突然告げられた驚愕の言葉に、イグヴァルジは言葉を失う。そも位階魔法とは、第三位階に到達した時点で天才の域として認識される。大陸最高の魔法詠唱者、フールーダ・パラダインの限界が第六位階であるのだから、その二歩手前という時点でかなりのものというのは誰でもわかる話だ。それが故に、周囲の全員が驚愕する。ブレイン・アングラウスも含めて。
そして、モモンが兜の中でそっとほくそ笑む。
(やっぱりだ。第三位階の時点で凄いというのが、地上の常識らしいもんな。そこに第四位階とくれば、そりゃあ驚くだろうよ。先輩の教えは正しかったな。セールス業やっててよかったー!)
想定以上、それは人の意識を揺れ動かす。イグヴァルジもその例にもれず、もしかしたらと、目の前の
(いざとなったら段階をおいて明かしていく、ってのはパールンレヴァクさんの意見だったかな? それともアルベドだったっけ? いやーしかし、実に効果的だなー。もうこのまま押せ押せで話が通りそうだもんなー。)
浮かれた声を出さないようにと気を引き締め、モモンが言う。
「組合長、別チームのミスリル級をもう一人選んでくれ。その2人を連れて、現場へ向かう。救援も後詰めも必要ない。私のチームだけで対処する。ミスリル級は証人としてのみ同行してもらう」
モモンの突然の物言いに、アインザックが困惑で息を呑む。と同時にイグヴァルジが叫ぶ。
「おい! それはオレも勘定に入ってんのか!?」
そこにすかさず差し出されるモモンの
「この街で一番高価なポーションだ。三本もあれば足りるだろう。同行してくれ」
ただの同行者に高価なポーションを三本も分け与える余裕。ブレイン・アングラウスがリーダーと認める実力。そして第四位階の魔法を行使可能という
「よかろう・・・・・・。では、組合から直々に依頼を出す。
———
多少とはいえない傷を負っていたイグヴァルジの傷はポーションによって癒え、行動に支障はない。そして隣で馬を駆るのは同じくミスリル級の冒険者チーム『虹』の長、モックナック。ミスリル級冒険者の実力者二人が後を追うのは、駆け出しの銅等級冒険者チーム、モモン一行。
「もうすぐ、あのモンスターと鉢合わせた場所だ。だが気をつけろよ。ヤツは突然、地面から出て来たんだ。奇襲を常とするモンスターかもしれんぞ」
イグヴァルジの震えた声は、対象のモンスターの脅威のほどを示していた。彼の言葉通りならば、剣も矢も通さない岩の肌で、馬でも逃げ切れないほどに素早く、そしてフルプレートの戦士をただの体当たり一撃で殺してしまうほどの力を持っているのだ。ミスリル級ですら手も足も出ない強敵。それを再度認識し、モックナックが額に汗を滲ませる。
「モモン! 確認しておくが、勝算はあるんだろうな!?」
先頭を走る、二頭が引く荷馬車。その荷台に座るモモンへ向けて、モックナックの声。しかしモモンは右手の親指を立てて、簡素なジェスチャーを返すのみ。本当に大丈夫なのかとモックナックが不安を覚えた次の瞬間、イグヴァルジが停止を叫ぶ。
馬たちに急ブレーキをかけさせ、一団が進行を停止する。その理由はひとつ。前方60メートルほどに、件のモンスターの姿が見えたからである。
全員が馬から降り、草陰に隠れて集まる。これより行動開始。イグヴァルジとモックナックは事態を見届け、モモン一行が対象を仕留める。そのために、まずは情報の統合が必要。イグヴァルジは惜しげも無く口を開いた。
「ヤツは眼が効かない。音を頼りに動くようだ。実際、オレのチームは声を上げたやつから順に狙われた。だから、動くならとにかく静かに行動しろ。いいな?」
「おい! 聞いてるのか!」
かなりの緊張感の中、無視された怒りもあり、イグヴァルジが声を荒げる。しかし、モモンはやはりどこ吹く風。イグヴァルジの声なぞ届いていないかのように、数十メートル先のモンスターを見つめていた。
「もしやと思ったが、やはり
モモンの呟きに、ミスリルの二人が詰め寄る。
「あのモンスターを知っているのか!?」
しかし、モモンは相変わらず二人の声を無視した。実際は無視しているのではなく、思考に
(
深く考え込むアインズの思考は、兜をノックするブレインの手で中断される。今は差し迫った事態が眼前にあるのだ。考えるのは後でも出来る。そう考え、モモンは後ろを振り向き、全員へ指示を飛ばした。
「あのモンスターの名は『
「承りました、モモンさ・・・ーん」
「了解だぜ、リーダー」
ナーセットとブレインの緊張感の無い軽い返事に、イグヴァルジとモックナックの二人が困惑する。敵はミスリル級冒険者チームを壊滅させた恐ろしい強さのモンスター。だというのに、不安も怖気も無く、それどころか危機感すら見えない平常そのものな声。
しかしミスリルの二人の困惑は、次の瞬間、すぐさま解決される。
「そぉおりゃああっ!!」
草陰から躍り出ると同時に、モモンの大上段。その一振りにて、岩の肌のモンスターが一刀両断されたのだから。
———
エ・ランテルを騒がせたモンスターを討伐して帰還し、称賛と歓喜の声が渦巻く中、モモンことアインズは悩んでいた。それはもちろん、件のモンスター退治についてである。
(いやまあ、どうせならカッコよく決めようと思ったよ? 俺の強さをアピールする絶好の機会だったしさあ。だから
とても実力による勝利と誇れる状態ではないそこに、組合長アインザックの言葉。
「ミスリル級冒険者、イグヴァルジとモックナックの推薦により。モモン、君をオリハルコン級冒険者として承認する!! これからの冒険者としての一層の活躍を期待し、ここに証明証を授与するものである。エ・ランテル冒険者組合長、プルトン・アインザックより」
引くに引けない状況で、モモンは止む得ずオリハルコンの
異世界に来ても思い通りにはいかないものだと、モモンガは深いため息をつくのであった。
感想はありがたいよ。ニッコニコで読んでるよ。感想欄で返信してないのは個人的な拘りで、感想欄には書かないけど、ちゃんと読んでるしありがたいと思ってるよ。感想として書かれたものはね。
じゃあまたね。