※この作品はR-18です。

廃人ネカマのロールプレイング   作:栗鼠科.aka.メスガキ撲滅委員会

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 夢中になって書いてたら深夜の3時だよねー
 明日も仕事なのにねー()






第四話、恐怖。

 ナザリック地下大墳墓の中でもプレイヤーのために設計されプレイヤーのみが利用できる場所、それが私室。だからこそ私室では羽を伸ばせるし、素顔でいられる。上は守護者統括から下は一般メイドまで、会う者すべての前で演技をしなければならないモモンガにとって私室とは唯一の、真に心安らげる場所。そのはずだった。だったのに。だったのに!

 

「ああ・・・モモンガ様・・・。本日もたいへんステキで御座います」

「・・・・・・、はあ〜・・・」

 

 モモンガの自室にて。恍惚の表情で白磁の骨の身体を撫で回すアルベドと、呆れたため息を漏らすモモンガ。

 モモンガは忘れていたのだ、一度は目を通していたアルベドの設定を。アルベドは住居として玉座の間に控えるよう設定されており、個室は与えられていない。玉座の間は生活する場所ではなく、寝泊まりできる設備なぞ無いというのに。それは当然だ、なぜならアルベドに個室なぞ必要ないのだから。"ビッチである"という設定を活かすため、アルベドは至高の42人(プレイヤー)の私室に立ち入る事ができるようになっているのだ。守護者統括という地位であり、至高の存在の情婦でもある。それがアルベドの役割。しかもそれが完(・)全(・)に(・)確(・)定(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)。

 ナザリックが転移するまでアルベドは"処女"であった。ギャップ萌えすらも持ち合わせる"タブラ・スマラグディナ"の遊び心ゆえの設定であるが、これが転移後、自意識を得たアルベドに矛盾を孕ませた。アルベドはビッチにして至高の存在の情婦であり、そして機会はいくらでもあったというのに、その至高の存在の誰にも、一度も手をつけられていない。故の処女。つまり『至高の存在(プレイヤー)の私室に入る事が出来る』という設定が死に設定と化していたのだ。しかしNPCは書き込まれた設定の影響を受ける。このどうしようもない矛盾がアルベドの精神の地盤を不安定にさせていた。だが、今はもう、その矛盾は無い。転移後初日にしてパールンレヴァクの"お手付き"となった今、アルベドは真に設定通りのビッチとして、至高の存在の情婦として、至高の存在の私室へと自由に入る事ができるようになったのだ。

 

 そうなると堪ったものではないのがモモンガである。

 自身とパールンレヴァクだけがナザリックと共に異世界に転移したのだ。ウルベルトの鎮魂の儀を改めて行わねばならず。地上世界の精密な情報収集も必須事項であり、当然として自分たち2人だけでは手が足りないため、シモベ達の中から適当な者を選定して送り出すなりしなければならず。また物資の補給の目処も立てねばならない。やることが山積みで、もう頭がいっぱいいっぱいだ。だというのに、命無きオーバーロードの身体は無理矢理寝ることもできず、一晩中目が冴えたまま。頭を支配する不安から逃げる事もできず、とりあえずは疲れる演技から逃げようと、部屋に籠る。

 だが、ベッドにうっぷし、全身を放りだして、やっとリラックスできるかと思えば、突如現れるドエロい格好のサキュバス、守護者統括アルベドの姿。

 

「パールンレヴァク様に愛していただ・・・ンンっ!

 パールンレヴァク様の御伽(おとぎ)を務(つと)めたこの身が、至高の存在のまとめ役たる尊きモモンガ様の御身には奉仕しない、などという事はありえません。それは不遜なうえに不敬ですからね。で、す、の、で、不肖このアルベド、未だ至らぬ身ではありますが。タブラ・スマラグディナ様がお与えくださった役目に従い、モモンガ様にも御(・)奉(・)仕(・)させていただきます!!! さあ、さあさあさあ! なにもご遠慮なさらず。この身は貴方様のもの、いかようにでも扱って下さいませ! ああっ、お逃げにならないで!」

 

 とまあこの有り様である。設定を取り戻し本領発揮のアルベドは本性を垣間見せる怪力でもってモモンガに抱き付いて離れず、骨の身体を摩(さす)るは舐めるわ、あげくに股を押し付け腰を前後させるのである。だが、モモンガは、アルベドの想いに応えてやる事ができない。当たり前だ、オーバーロードなんだから、骨なんだから、肉が無いのだから。

 だからといって拒絶もできない。モモンガとしては友人であるタブラの娘も同然であるアルベドに手を出すなぞ言語道断であるが、事もあろうにパールンレヴァクという先例ができてしまったのだ。パールンレヴァクはアルベドを愛した、アルベドが望む形で、アルベドが喜び幸せになるように愛した。なのに自分は愛さないのか。アルベドはその気だ。パールンレヴァクに愛されたのだから、モモンガにも愛されるものだと思っているだろう。そう信じているだろう。期待しているだろう。その気持ちを裏切っていいのか。友人の娘を悲しませていいのか。守護者統括がもし塞ぎ込みでもしたら、ナザリックの機能は大きな支障を抱える事になる。

 

「あはぁ〜〜モモンガ様ぁ〜〜・・・」

 

 モモンガはそうして結局、"我慢して受け入れる"という道を選んだ。消極的妥協に過ぎないが、モモンガにはそうするしかなかったのだ。

 そしてまた、モモンガは2日目の眠れない夜を明かしたのだった。

 

 

—————

 

 

 私は美しい。鏡を見れば、気品に溢るる白い肌。瞳には輝く知性を宿し、頬には上位者としての余裕を蓄える。

 

 私は強い。守護者最強の称号はこの身にこそ相応しい。格闘戦最強はセバス? 攻撃力最強はコキュートス? 防御力最強はアルベド? 馬鹿馬鹿しい。全距離において最強、あらゆる状況において最強、物理と魔法、全てに対応できるこの身こそが最強の中の最強だ。

 

 私は寵愛に値する。そうだ、至高の存在の寵愛を賜わる栄誉は、この身にこそ相応しい!

 

「だというのに・・・!!」

 

 栄えあるナザリック地下大墳墓が第一階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールンは、嫉妬の炎に燃えていた。

 

「あぁんの大口ゴリラァ!! 余裕綽々ってぇツラしやがってよぉぉ!!」

 

 シャルティアの部下である吸血鬼の花嫁(ヴァンパイア・ブライド)が、怒りに任せて振るわれる腕に巻き込まれて吹き飛び、大きな音を立てて壁に激突する。見れば、吹き飛ばされた一体だけでなく、既に何体ものヴァンパイア・ブライドが床に倒れ伏しており、中にはピクリとも動かない個体もいる。

 

「このシャルティア・ブラッドフォールンを差し置いてぇぇ!! よりにもよって"モモンガ様の寵愛を受けた"だぁ!? っっ!! あああああ!!!」

 

 完全に怒り心頭。荒げる声を抑えもせず、暴腕は激怒のままに調度品を破壊し、荒れに荒れているシャルティア・ブラッドフォールン。その憤怒の理由はただひとつ、シャルティアがこの世で最も美しいと感じ、もっとも愛する———それこそ創造主であるペロロンチーノよりも愛しているかもしれない、至高の存在、モモンガの寵愛を賜わる栄誉が、先を越されてしまったからだ。それも、互いにその道のライバルと認め合ったアルベドに。

 この———実際は諦めてしまったモモンガが黙ってアルベドの愛撫を受け入れていただけであり、寵愛とは程遠いものなのだが。アルベドが自慢気に語ったところによると———事実は非常にプライドが高いシャルティアにとって認められないものがあり、大きく自尊心を傷つける事となった。廊下を歩くメイドに尋ねて回れば、『確かにモモンガ様の私室からアルベド様の嬌声が・・・』との情報もある。シャルティアはアルベドに対し、敗北したのだ。

 

「ハァーッ・・・・・・ハァー・・・・・・クソがぁ・・・・・・」

 

 ひとしきり暴れて落ち着いたのか、平静を装おうと髪をかきあげ、崩れてしまった"パッド"をブラジャーに直すシャルティア。そうして佇まいを直し終えた時、部屋の扉が叩かれる。取り次ぎを済ませたならば自分の部下。シャルティアは遠慮なく声をかける。

 

「入りなんし」

「失礼致します、シャルティア様。パールンレヴァク様のシモベの方が、言伝を持っておられます」

「内容は?」

「手透きとあらばパールンレヴァク様の私室へと向かうように、と。それが叶わぬ場合は、その旨を伝えるように、とのことで御座います」

 

 それを聞いて、少し迷う。シャルティアは別にセンチになっているわけではない。愛するモモンガ様の寵愛に先を越されたからといって、モモンガ様を諦めてパールンレヴァク様の慈悲に縋るほど自分を捨てたつもりもない。しかしそれはそれとして、パールンレヴァクもまたシャルティアにとって敬愛する主人の一人であり、情欲を滾らせられてしまう愛おしいお方である。寵愛を賜われるというのなら逃す手はない。言伝はそうは言っていないが、争い事もないのに美しき自分を呼ぶのだから、そういう理由に違いないと考える。

 そして、心が決まる。

 

「パールンレヴァク様のシモベに伝えなんし、忠実なるシャルティア・ブラッドフォールンがすぐに参上仕ると」

「かしこまりました。お伝えいたします」

 

 怒りで疲れた頬は、期待にほころんでいた。

 

 

—————

 

 

 二つ夜を超えて、パールンレヴァクは学習していた。いかにマザー・サキュバスの身体といえど、それを操縦しているのは元只人。身も心もサキュバスとならないうちは、つまり慣れるまでは、ゆっくりと順応していくべきだと。

 職業:シェイプシフター10Lvが現実的(リアル)に解釈された結果か、サキュバスの女体に男根を生やす事も可能。射精も可能だ。元の性別通り、男として楽しむことはできる。

 問題なのは楽しむ相手だ。高いレベルを持つ者か、スキル等で催淫に耐性を持つ者でなければ、軽い前戯もままならないのだ。最低レベルのメイドが相手では舌を絡めただけで絶頂され、フェラチオをさせただけでも失神されてしまう。となるとやはりアルベドのような同族のサキュバスなどの、ナチュラルに強力な催淫耐性を持つ者しか相手にできない。だがそれは困る。特にアルベドは困る。アルベドは美人も美人で妖艶でドスケベで、本当にエロ過ぎるのだ。アルベドもサキュバスなのだ、男根(ペニス)を搾りあげる術(すべ)は本能的に備わっているのだろう。抱き締めれば我慢が効かなくなり、一度挿入すれば凄まじい量と回数を搾られてしまう。毎回そんな疲れるセックスをするつもりはない。

 そして、膣のほうも問題であり課題だ。元より興味はあったし、試してみたい。だが、元の精神が男である、他人のペニスを受け入れるためには一線を越えねばならない。10年もネカマを続けて成りきっていれば、女である事に違和感は少ない。サキュバスとしての本能も手助けしてくれることだろう。しかしやはり、覚悟は必要だろう。

 だがなにより、この身体はマザー・サキュバスなのだ。アルベドと同じく、いやそれ以上の天然名器に違いない。膣は男根を搾る事に特化しており、挿入に反応して分泌される愛液は超高濃度の媚薬も同然。挿れる男が耐えられるとは思えない。せっかくの初体験で早漏されては堪らない。こちらも難しい課題だ。

 

 しかしこの日、このパールンレヴァクには秘策がある。呼び寄せたのは真祖の吸血鬼(トゥルー・ヴァンパイア)のシャルティア・ブラッドフォールン。トゥルー・ヴァンパイアは種族特性として、"精神支配を受け付けない"。これならば、マザー・サキュバスの催淫能力にも対抗できるハズ。そしてなにより、ヴァンパイアとは死体である。死体に薬は効かない。ならば媚薬効果のあるサキュバスの唾液や愛液も効果を及ぼさないはず。いかにパッシブスキルで耐性貫通という強化を施していても、そもそも無効な相手にはまったく効かないのだから。

 つまり、吸血鬼のシャルティアを相手にすれば、お互いに気持ち良くなりすぎる事もなく、ほどほどに最高に楽しめるという計画だ。

 

 完璧すぎる計画という名の、ただの欲望まみれの妄想に頬が緩む。巨大なベッドで足を投げ出し、柔らかい枕を背もたれにして、正面の扉を見据えて興奮に胸を高鳴らせる。そうしているとついにノックの音。取り次ぎのメイドに声をかけ、真祖の吸血鬼を自室へと招き入れる。

 

「シャルティア・ブラッドフォールン、お呼びに与り参上いたしましたでありんす」

 

 相変わらずおかしな廓言葉(くるわことば)だが、気にすることでもない。今の興味はこの美しくも可愛らしい美少女と"くんずほぐれつ"で楽しむ事なのだから。

 

「待っていたわよ、シャルティア。さあ、こっちに来て。顔をよく見せてちょうだい」

 

 やはり"そういうこと"だと分かっているのだろう。シャルティアは注視していなければ判らないほど微かに震えた。そしておずおずとベッドに上がると、すぐ側で正座の姿勢を取る。アルベドほど大胆に抱きついてきたりはしない。そこに奥ゆかしさを感じて、嗜虐心の反応を感じる。

 

「緊張しているの?」

「ええ、少し・・・」

 

 無理矢理襲って犯したいという種族的本能、欲求を抑え、安心させるために声をかけてやる。肩を撫で、膝を撫で、上質なドレスの下にある肉の柔らかさと骨の細さを感じ、興奮が高まる。その細い首に鼻を近づければ、心地よい甘みを覚える香水を知る。私のために振ってきてくれたのだろうか。左手を腰に、右手を背中に回せば、ありありと感じ取れる体の小ささ。今からこの幼いとしか言いようがない身体で、楽しむのだ。

 最早、興奮は最高潮に達していた。最後にシャルティアの精神的抵抗を取り払うべく、犯すと宣言し、受け入れさせなければ。サキュバスの本能が言っている、気持ちを共有すれば高め合う事が出来るのだと。

 

「シャルティア、そういえばアナタ、"処女"・・・だったわね?」

「・・・・・・はい」

「どうなの? 今ここで、私に処女を捧げてくれるかしら?」

 

 と、どういうわけか、覚悟していたはずのシャルティアが戸惑いを顔に浮かべた。いったいどうしたのか。私は神で、支配者で、主人のはずだ。NPC達はみな盲目的に私を信仰し、死ねと言えば死ぬであろうほどに従順だ。当然シャルティアもそうだと思っていた。

 

「どうしたの? まさか、他に意中の相手でも居たのかしら? だとしたらゴメンなさいね」

「い、いえそんな! パールンレヴァク様が謝罪する必要なぞありません! ただ・・・・・・ただ・・・その・・・」

 

 歯切れが悪い。やはりこれは、他に誰か想い人でもいるな?

 ならそれはそれで構わない。それならそれで楽しみようがあるというもの。まずは落ち着かせてやらねばなるまい。

 

「ウフフ、驚かせてしまったみたいね」

「あ、あの・・・、ごめんなさい・・・・・・。私、抱かれるつもりで・・・・・・覚悟もして来たはずなのに・・・・・・」

「気にしないでいいのよ。私、最初からそんなつもり無かったんだから」

「えっ・・・?」

 

 嘘である。だが、嘘もまた方便。ここまで昂ぶってしまったのだ、何もなしでは返せない。どうあっても処女は頂く、楽しませてもらわなければ。そのためにも、シャルティアの意識を操らなければ。誘導し、考えを改めさせる。そのためにもまずは安心させよう。

 

「シャルティア。私はただ、アナタとイチャイチャしたかっただけなのよ。ゴメンなさいね、意地悪言って」

 

 潤むシャルティアの瞳を見て、抱き締める。

 

 その時だ、

 気付いてしまった、

 気付いてしまったのだ。

 

 自分は今(・・・・)、悪魔に魅入られている事に(・・・・・・・・・・・)。

 俺は今は何をしようとした? なんてことを考えた?

 意識を操る? 犯す? 裏切る?

 馬鹿言うな。ふざけるな。こいつはシャルティア・ブラッドフォールン。あのペロロンチーノの娘だぞ。あの男が心血を注ぎ、自分の持てる全てを注ぎ、愛して創り、愛して産んだ、あの男の子供だ。俺の大切な友達の、ペロロンチーノの子供なんだぞ。それを裏切る? 泣かせるつもりか?

 

 いったいどうしちまったってんだ。どうして手が止まらないんだ。

 頼むシャルティア、抵抗してくれ。どうして黙って脱がされるままなんだ。

 

 

—————

 

 

 マザー・サキュバスはぴったりと閉じたシャルティアの秘貝に舌を挿れ、滴る体液を啜りあげる。上唇と前歯を器用に使って小さな豆を剥くと、赤く腫れた中身を唇で刺激し、さらなる分泌を促す。そしてまた大きな音を立てて体液を啜ると、顔を上げた。

 

「———甘露なり・・・」

 

 パールンレヴァクの声は一変していた。まるで地の底から響くかのような、悪魔そのものの声。

 その瞳に理性の光は無く。その顔は正気を疑うもの。

 

 困惑する真祖の青白い肌に爪が突き立てられる。

 

「ひぐっ!? あっ、ああんっ! はぁぁぁ・・・! ひぃっ・・・・・・」

 

 悪魔の爪が皮膚を裂き、血を絞る。真祖の回復力が瞬時に皮膚を再生させ、治ると同時にまた爪が這う。切られ、刺され、シャルティアは悲鳴を上げて"感じる"。被虐の悦びも持ち合わせるシャルティアにとっては、痛みもまた悦。それを知ってか知らいでか、淫魔は何度も爪を立て、そのたびに濃さを増す秘貝の汁を啜る。

 

「———真祖の蜜が斯様に甘いとはのぅ」

 

 シャルティアの脳内は既に絶頂を意識していた。だが、肝心の壁が越えられない。あと少し、もう少し激しければ、思いっきり絶頂できるのに。そう思わずにはいられない、細かく、緩やかで、小さい、しかし無視できない確かな快感。裂かれる太ももが痺れる快感で意識を引き戻し、陶酔を許さない。皮膚を垂れる血がこそばゆく、快感への集中を妨げる。秘所を舐められ“はしたない汁”を啜られるという羞恥に熱が高まれば、豆を囓られる強烈な快感で無理矢理に発散させられる。いつまでも、いつまでも終わらない搾取の快感。

 

「———甘露なり・・・」

 

 舐り、ほじくり、掻き出す舌。

 押し、潰し、包む唇。

 刺し、裂き、這い回る爪。

 

 快感と苦痛。蓄積と発散。

 終わらない。終わらない。

 いつまでも、終わらない。

 

 下半身を完全に支配され、ただ求められるままに愛液を分泌するだけの肉袋と化し、シャルティアは初めて快楽を恐れた。生まれて初めての、快楽への恐怖であった。まるで自分の身体ではないかのように自由が利かない。動くことはおろか、何を考えることすらも、できない。ただ、求められるままに、そうさせられて、汁を吐き出すだけ。そこに階層守護者総合最強の顔はなかった。終わらない快感に恐怖し、涙を流しながら悦ぶ、幼い体があるだけだった。

 やがて、脳が悟る。もう自意識に意味は無いと。そして、脳が選んでしまう。精神の屈伏を。意思を放棄し、全てを委ね、ただ受け入れる事を選んでしまう。

 

「ぁぁ・・・・・・あっ・・・・・・ぅぅ・・・」

 

 身体は抵抗の意思を失い、全身が力を捨てる。すると身体中の穴という穴が開いたかのような開放感が清々しく吹き通り、下半身だけにあった快感が身体全体へと広がっていく。びりびりとした快感とも痛みともつかない痺れが下半身から広がり、四肢の末端にまで届き、背筋を這って登る。

 

「あ・・・・・・あっ・・・・・・あ・・・」

 

 激しく啜られる音が体に響き、痺れが増幅される。痺れは胸にまで達し、触れてもいないのに硬く尖った乳首が痛いほど感じ、空気の流れにすら反応するほど。やがて痺れは首に入り、頭部を包む。もう視覚も利かない。シャルティアはいつの間にか闇の中にあり、無重力のような、暖かい水に溺れているような、不安定な闇の中にいる。

 闇の中に自分は居ない。自分という認識はどこにもない。あるのはただ快感のみ。全身が脳になってしまったかのように、一律の快感が前後も上下も左右もなく、全て気持ち良くしてくれる。

 

「あ・・・あっ・・・あっ・・・・・・ぁぁぁあああ!!! ———っっっ!!!!」

 

 そして闇の中に広がる光を見て、柔らかで暖かい光に包まれて、恍惚の絶頂の中でシャルティアは気を失った。

 

 

 

 

 

 




 どうよ? ちょっとはエロく書けたっしょ?



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