異形に寄生されて女へと変異したが、この身体も悪くない 作:ゲルパンマン♥山崎
…………
「じゃあ今日も教会行ってくるわ。先にメシ食っててくれ。俺も後から行く」
「はい、また後で」
「ちゃんと寄付しろよ。ケチんなよ」
「わかってらあ」
あれから3日経った。
ゲイルの肉体が元に戻る兆しは未だない。
しばらくは日帰りの探索を行い、日銭を稼いだら教会へ赴いて神父から治療を受けることとなった。
「おう、来たぞ神父。今日も頼むわ」
「少しは言葉遣いってもんを覚えたほうがいいな、若人よ。ほら、そこに座って服をめくって」
「あいよ」
ゲイルが服をめくると、神父が下腹部に手を添える。
治療が始まり、じんわりと下腹部が熱を帯びてくる。
「ん……ふう……はぁ……」
その刺激に淫らな声が漏れてしまう。
ゲイルの乱暴な言葉遣いは照れ隠しだ。本当は、この刺激が待ち遠しくてたまらない。
ゲイルはちらりと神父の股間を見る。
祭服が内側から盛り上がっている。もう高齢だというのに。
チンコ。ペニス。男性器。
それの事を意識すると、頭がボーッとして変な気分になってくる。
ゲイル自身おかしいと思っている。
今まで男色の気などなかった。今でもないと断言できる。
こんな姿になっても自分は男だ。
男と寝るなどもってのほかである。
その認識は強くある。
にも関わらず、神父に下腹部を撫でられると、男のそれを意識せずにいられなくなってしまう。
どう考えても症状が悪化している。
この前の施術で消えたと思われた体内の何かは、未だ健在だったのだ。
伝えなければ。
治療してもらわなければ。
これ以上悪化したら、これからどうなってしまうのかわからない。
ゲイルとて、危機感は持っている。
持っているはずなのに。
神父を前にして快感を目前にすると、どうしても躊躇してしまう。
もう少しくらい、この感覚を楽しんでもいいだろう。明日ちゃんと伝えよう。
昨日もそう考え、そして今日もまた、明日へ先送りすることにした。
神父に目を向ける。
神父の祭服を内側から押し上げているそれを思うだけで、心臓が高鳴ってしまう。
ゲイルの中の"男性"が不快感を訴えてくるが、それへの興味が、好奇心が抑えきれない。
神父が執拗に下腹部を撫で回す。
手のひらからじんわりと伝わってくる熱が、下腹部に別の切なさを生み出してくる。
不快感が薄れていく。
気持ちいい。頭がボーッとしてくる。もっと撫でて欲しい。
「んっ……ふうんっ……はぁっ……」
目を閉じて快感に浸っていると、唐突に神父の手が離れていく。
それがたまらなく残念だった。
神父のペニスはいきり勃っている。
神父が初めてゲイルの裸を見たとき、もはや排泄にしか用をなさないと思っていたペニスが、何十年かぶりに怒張したのだ。
この数日間、神父はゲイルの治療が終わった後、その乳房の形、その柔肌の感触を思い出して、独りその怒張を慰めている。
彼女が数分前までこの部屋に居た。
この椅子に座っていた。
その肌に触れていた。
残り香を感じる。
それだけで神父は達するのに十分だった。
教会には数人のシスターがいる。年若いシスターもいるが、彼女らに劣情を催したことなど一度としてない。
ゲイルだけなのだ。神父のペニスが反応するのは。
ゲイルと顔を合わせるだけで、その感触を思い出し、そして後に待つ治療という柔肌を堪能できる瞬間の期待に、すぐにいきり勃ってしまう。
神父は強く意識する。この女を、このメスを犯したい。自分の肉体がそれを欲していると。
ゲイルが元男性であることなど瑣末事だ。
神父にとってゲイルは女だ。犯したいメスだ。
それを治すだと。
男に戻るだと。
耐えられない。
死別した妻にすら、こんな感情を抱いたことはなかった。
下腹部を撫でる手のひらが、彼女の熱を伝えてくる。
暖かい。
たまらない弾力ときめ細かさのある柔肌。
稼いでいる冒険者のキャスターだけあって、健康的で血色良く、ほどよく筋肉がついている。
細いウエスト。めくられたシャツからほんの少しだけ乳房が覗く。
撫でている場所は、女の下腹部。普通ならば子宮のある場所。
ここに、この奥に、自分の子種を放ちたい。注ぎ込みたい。孕ませたい。
神父のペニスが更に硬さを増し、先走りが滲んでくる。
神父の中の悪意が囁く。
さあ、今日もあれをやれと。
若い頃、戯れで覚えた「催淫」の魔法。
その効果は余りにも弱々しく、肌に触れなければならず、更に対象者もハナからその気がなければ効果がないというガッカリ魔法だった。
だが、それは若い頃の話。
今ならば。
この境遇に加えて、あの頃と比較にならない魔力と操作技術を身に着けた今ならば。
神父は葛藤する。
積み上げてきた良識が。
神父という立場が。
人生の先達としての意地が。
悩み、自己嫌悪を感じつつも、結局神父は催淫魔法を使う。
治療を装いながら、女を淫らにする魔力をゲイルの子宮へ送り込む。
ゲイルに気付かれないよう、細心の注意を払って、ひっそりと、だが確実に浸透させる。
昨日も、一昨日も、同じことをやっている。
自分は何をしているんだと罪悪感を覚えながらも、その欲望を抑えきれない。
連日の様に送り込まれた魔法は、着実にゲイルの身体を蝕んでいった。
初日は平然としていたゲイルも、今では見るからに発情している。
3日かけて、ようやくここまで育て上げたのだ。
ゲイルを食い入るように見つめる。
乳首が浮き上がったシャツ、みずみずしい唇、上気した頬、熱い吐息。
目をつむり、内股をもじもじさせ、慣れない快感に戸惑いながらも、それを求めつつある身体。
ほのかに漂ってくるメスの香り。
神父のペニスが痛いほど勃起する。
身体は十分熟した。
理性もとろけ、素直に性感を受け入れ始めている。
もう頃合いだろう。
もう我慢できない。
自身の"女"を実感してもらう時が来た。
神父は唐突にゲイルから手を離して立ち上がると、部屋のドアを施錠する。
ガチリと物々しい音がなり、密室となった。
「し、神父……?どうしたんだ?」
「……なんでもないよ。治療を続けよう」
「あ、ああ……」
「……今日からは身体を元に戻す施術も試してみよう。立ち上がって」
「お、おう……」
神父の不審な行動を訝しんだゲイルだったが、治療を続けるとの言葉に素直に従い、立ち上がった。
催淫魔法でとろけた頭が、快楽を優先した。
神父は、ゲイルの真後ろに移動し、後ろから抱きしめる。
「し、神父……?」
「動かないで。そのまま目を瞑って、楽にするんだ」
「ああ……」
ゲイルとて、これが治療ではない事は薄々気付いている。
今すぐ神父を跳ね除ければ、これは終わる。
きっぱりと拒絶すれば、神父は二度とこんな真似をしないだろう。
だから。
だからゲイルは、神父の言葉に従う事にした。
神父は後ろから両手でゲイルの肢体を撫で回す。
シャツの中へ手を入れ、下腹部を、へそを、胸を、乳房を。
撫でながら全身へ催淫魔法を巡らす。
「うああっ……あっ……ああ……」
ゲイルの脳内が色欲に塗りつぶされていき、眼から理性が薄れていく。
乳首はツンと上を向き、撫でる度に身体が小刻みに震え、腰をくねらす。
乳房を揉み、乳首をこねくり、へそを撫で、下腹部をさする。
触れられた場所がじんわりと熱を持ち、その愛撫がゲイルを悶えさせる。
ゲイルの尻に、神父の怒張したペニスが、服越しにグイグイと押し付けられる。
意識せざるを得ない。
ゲイルの心臓が早鐘を打つ。
男のペニス。
以前まで自分にもついていた、今はもうないもの。
神父の硬くなったペニスが、グイグイと自己主張をしてくる。
女と交わりたいと。
交尾がしたいと。
その女とは、明らかに自分のことで。
自分のペニスがなくなった代わりにある、その穴に挿入したいと。
ペニスが、自分の、この中に……
そんなことを考えると、変な気分が一層強くなり、頭がくらくらして背筋がゾクゾクしてくる。
おかしい。
おかしい。
そんなはずはない。
自分は男なんだ。
そんなものに興味はない。
そのはずなのに。
それを求めてしまう自分がいる。
確かに不快感を感じている。それは間違いないのに。
その不快感を超えて求めてしまう事が、背徳的な興奮となって余計に昂ぶらせる。
ああ、そうだ。
これは治療だ。
これを受けなければ、昔の自分には戻れないから……
だから……
ゲイルはまったく抵抗せず、神父からされるがままに愛撫を受ける。
神父の手のひらが、下腹部から更に下へ、ズボンの中へと入っていく。
体格が縮んだせいで、ゲイルのズボンはベルトを緩めずとも簡単に手が入ってしまうほどぶかぶかだ。
違う違うと思いつつも、その手がそこへ近づいていくほど、ゲイルの期待感が高まっていく。
そして。
「ひゃうっ♥」
甘い刺激とともに声が漏れる。
今までの喘ぎ声とは全く違う、悦びを孕んだ嬌声。
ゲイルは自分自身が出してしまった声が信じられない。
その嬌声に、神父は笑みを浮かべる。
やっと女の声を出させてやった。
もっと可愛い声を聞かせてくれ。
神父は良い気になって、ゲイルのズボンのベルトを緩め、ホックを外す。ぶかぶかのズボンと男物の下着がぱさりと床に落ちていく。
丸裸になっていく下半身に、ゲイルは、怒りよりも、羞恥心よりも、何よりも先に期待が高まる。
期待してしまう。神父が与えてくれる快感を。
既に十分濡れている秘所から、愛液が太ももを伝っていく。
そしてその願いはすぐに叶えられた。
「あっ♥ んうっ♥ はうっ♥」
神父の手がクリトリスを転がし、性器をいじられ、ゲイルは女の快感に翻弄される。
同時に捏ね回される乳首が、先程とは打って変わってジンジンと強い快感を伝えてくる。
乳房も、へそも、下腹部も、性器を触られた途端に活性化したかのように、甘い刺激と共に電流のような快感を発する。
乳房を根本からぎゅっと絞られると、乳首が敏感になって切なくなる。
触られた箇所が次々に熱を持って火照り、じわじわと疼いてくる。
クリトリスを触られただけで、勝手にあられもない声が出てしまって抑えることが出来ない。
「んくっ♥ はんぅっ♥ し、神父……これも、治療、なんだよな……?」
「……そうだとも。君の身体を元に戻す為に必要な事だよ」
「そ、そっか、んきゅうっ♥ なら、しょうがねえな……」
治療の為。
そういう名目で、神父は女の身体を弄ぶ。
そういう名目で、ゲイルは与えられる女の快楽を楽しむ。
そう、これは治療の為。
決して、淫らな行為ではない。
昔の身体に戻るためには避けては通れない、必要な施術。
官能にとろけたゲイルの頭が、意図的に都合のいい解釈を選択する。
これが本当に治療か否かなど、もうどうでもよかった。
ただこの瞬間をもっと長引かせる理由が欲しかった。
神父はゲイルを後ろから抱きしめながら、次の行動に移る。
先程とは打って変わって優しく、秘所の入り口の周りを撫でる。
もちろん催淫魔法は持続させ、片手は乳首を捏ね、尻にペニスを擦り付けるのを忘れない。
クリトリスも避け、入り口の周りだけをただ優しく愛撫する。
「あ……♥ はあっ♥ ふう……ん……♥」
意図的にその"女の穴"を避けた焦れったい愛撫に、ゲイルは余計にその場所を意識してしまう。そこへの切なさが募っていく。
尻に当たるペニスが、入りたい入りたいとねだってくる。
そして十分焦らした所で神父が語りかけた。
「指を入れるよ」
「はあっ♥」
それを聞いて、ゲイルの口から無意識に期待感たっぷりの吐息が漏れてしまう。
神父は満足げに口元を緩ませ、ゲイルの期待に応える。
まずは中指一本だけ。
ゲイルは官能に濁った目で、自分の股間をじっと見つめる。
指が入る瞬間を、今か今かと待っている。
「んっ!んくううううん♥」
ぴっちりと閉じた割れ目に男の指がゆっくりと侵入していく。
自分の中へズブズブと入っていく指を眺めながら、同時に肉を掻き分けて自分の中へ入ってくる感覚に、ゲイルの背筋にゾクゾクと甘い電流が走る。
「あっ♥ はっ♥ ゆびっ♥ わかる♥ なかに♥ あっ♥ あっ♥」
視覚からも、これが紛れもなく女としての快感だとわかる。
自分は男なのだから、この快楽に屈してはならない。
なのに。
自分は男のはずなのに、女の快感に翻弄されている現状が、また背徳的な快楽となってゲイルを昂ぶらせる。
ダメだとわかっていても抗えない。
抗いたくないとすら思えてくる。
そうして悶えていると、二本目の指が挿入され、望み通りまたその快楽に翻弄された。
熱い。
狭い。
うずめたその指の感覚が、神父の欲望を煮えたぎらせていく。
二本の指をグニグニと動かすと、それに合わせてゲイルは身体をくねらせて悶え、甘い声をあげる。
自分の愛撫に悦ぶ女の姿に、神父は更に興奮する。
ここにペニスをうずめたら、どれほど気持ちがいいだろうか。
指を挿入してすぐの所に、膣壁とは違うヒダがある。
処女膜。生娘なのだ。
神父は感動する。今のめぐり合わせに。
あの仲間のどちらか、もしくは両方と既に行為を済ませている可能性は十分考えていた。
だが最初にチャンスを掴んだのは神父だったのだ。
神父は強く決意する。
今ここで自分が頂く。
自分のペニスがこれを貫く。
自分こそが、彼女の初めての男となり、存在を刻みつけてやると。
神父はまた催淫魔法を使う。
今度は全力で。もう気付かれても構わない。
気付かれてももう離さない。
秘所を掻き回す右手と下腹部を撫でる左手、両手から放たれる強烈な魔力がゲイルに襲いかかる。
「あっ♥ んぐっ♥ あううううううっ♥ うくううううっ♥」
神父が全力で発した魔法によって快感が増幅され、ゲイルは挿入された指の快感だけで絶頂してしまった。
身体を仰け反らせ、挿入された神父の指をきゅうっと締め付け、腰はガクガクと痙攣する。
初めて経験する"女"の絶頂。脳髄が痺れるようなその快楽に、ゲイルは酔いしれる。
ゲイルは知っている。
神父が催淫魔法を使っている事を。
先日から治療の度に、さっきも、そして今も自分に使われている事を。
知っていながら抵抗していない。
始めは本当に治療の為の魔法だと思っていた。催淫魔法に似通って見えるのも気のせいだと思った。
まさか神父がそんな暴挙に出るなど。
その夜、堪らない身体の疼きに、女の身体で初めて自慰をした。
イクことはまでは出来なかったが、女の快感の扉を叩いてしまった。
それからだ。
身体の奥底が訴えてくるのだ。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。快感を味わいたい。
神父はそれを教えてくれる。
抵抗しないほうがいい。
受け入れた方が気持ちよくなれる。
もっともっと深い快感を、自分では知らない快感を教えてくれる。
翌日、神父を前にして、一発ぶん殴ってやろうという思いがしぼんでいく。
結局何も言わず、その日も神父の"治療"を受けた。
一度それを許してしまえば、もう拒むことは出来なかった。
その日の自慰は昨夜よりも激しかった。だが絶頂までは至れない。
奥底からの欲求が大きくなっていく。
欲しい。欲しい。もっと欲しい。
もっと気持ちよくなりたい。
その為には……男の、それを、ここに……♥
思った通り、神父はゲイルの知らない快感を教えたくれた。
初めてイク事ができた。
初めての女の絶頂は、癖になりそうなほど刺激的で、甘美だった。
だが、絶頂の余韻に震えながらまも、ゲイルはまだ満足していない。
もっともっとと奥底から欲求が湧いてくる。
その欲求は、一体どこから来るのか。
ゲイルは昔からセックスが好きだったが、そこまで執着するほどではなかった。
神父が治療と称して掛けていた魔法は、実はそう強いものではない。ゲイルにバレる事を恐れ、本人が思っている以上に弱いものとなってしまっている。
ならば、何がゲイルを色欲に狂わせているのか。
そんな疑問は、両者とももう思いつきもしなかった。
絶頂の波が去り、ゲイルはくたりと脱力する。
神父に寄りかかり、抱きしめられ、祭服越しに勃起したペニスを擦り付けられている。
愛液が床のズボンを湿らせ、部屋中が発情したメスの香りで充満している。
神父はゲイルをきつく抱きしめたまま、うなじに鼻をつけ、大きく息を吸い込む。
女の香り。
メスの匂い。
神父のペニスが更に硬くなる。
それだけで射精してしまいそうだ。
もう神父の我慢は限界だ。
ゲイルを力任せに抱いて診察台へ転がし、両足の間に身体を潜り込ませる。
美しいピンク色の粘膜が神父の前にさらされる。
それを見て一層息を荒くし、神父は祭服を乱暴に脱ぎ捨て、怒張したペニスを露わにした。
ゲイルの心臓がドクンと大きく跳ねる。
「あうっ♥ やっ、神父……ダメ……それは……」
「……ふうーッ。大丈夫。任せなさい。最高に気持ちよくしてあげるよ」
ゲイルは怖くなる。
怖いのは、獣となった神父でも、レイプまがいの行為に対してでもない。
快感そのものだ。
指だけでとてつもない快感だったのだ。
これでペニスを入れてしまったら。
もう戻れなくなる。
忘れられなくなる。
知ってしまう。本当の女の快楽を。
もう後戻りできなくなるという確信に近い予感がある。
だが神父は止まらない。
興奮した息遣いでペニスを握り、ゲイルの濡れそぼった秘所に当てがう。
「ふあっ♥ あっ♥ やめっ、それはっ、んくっ♥ ダメっ、神父っ」
当てがわれただけで甘い刺激が走り、ゲイルの腰がビクリと震える。
二人の心臓の鼓動が早くなる。
ゲイルは口では拒否しつつも、抵抗らしい抵抗はしていない。
恐怖しつつも、期待もしているのだ。
今まで体験したことのない快感が味わえる。
興味が無いと言ったら嘘だ。
だがそれは同時に、何かを失うことになる。
その代償が何なのか、ゲイル自身もよくわからないが、大きな何かを失ってしまうという予感がある。
頭の片隅から警告が発せられる。
ダメだ。本当にダメだ。
この快楽に流されてはいけない。
今ならまだ間に合う。
眼の前の神父を張り倒し、あらゆる魔法を行使してこの場から立ち去れ。
そうすれば、時間はかかっても以前の日常に戻れる。
早く目を覚ませ。
「んあっ♥ あっ♥ あっ♥ やっ♥」
脳裏にそんな言葉が浮かんだ瞬間、神父がまた催淫魔法を使いながら、ペニスの先端で秘所の入り口をくすぐってきた。
あられもない声がゲイルから漏れ、脳裏の警告がかき消える。
刺激に呼応して、秘所の奥の奥からじくじくとした官能の波が押し寄せ、ゲイルの脳を淫らに染めていく。
失うものが大きいとわかっていても、身体の奥底からその快楽を知りたいという欲求が湧き上がってくる。
ダメだダメだと思いつつも、その好奇心に抗えない。
秘所がヒクヒクと物欲しそうに動き、とめどなく溢れる愛液が診察台へ垂れていく。
ペニスに存分に愛液をまとわらせ、ついに神父が腰を突き入れ始める。
「あああっ♥ だめぇ♥」
拒否の声には、既に悦びの色が多分に含まれていた。
ゲイルの中へ侵略を果たそうとするペニスが、すぐに侵入を阻むものに当たる。
処女膜だ。
二人の心臓が高鳴り、熱を持つ吐息が止まらない。
神父はゲイルに覆いかぶさり、それを破るため一度力を抜く。
「ああ……♥」
ゲイルはその結合部から眼が離せない。
ペニスの先端、ほんの少しだけが、既に自分の体内に入っているのだ。
ダメだという意識が、もっと奥に欲しいという意識に飲まれていく。
入り口をくすぐられる度に、奥が切なく疼いて堪らない。
そして神父は、意を決してペニスを思い切り突き入れた。
「んぐうううううううッッッ♥」
一気に体重がかかり、ペニスがその膜を突き破る。
勢いのままにペニスが全て入りきり、膣の最奥を突く。
破瓜の痛みとともに強烈な快感がゲイルの脳天へ流れ込む。
身体の中から押し広げられる感覚。
体内で感じる肉棒の熱さ。
疼き続けた奥が満たされる。
男の物をすべて咥え込んだ充足感が湧いてくる。
破瓜の痛みすらも快感に変わり、ゲイルを絶頂へ押し上げていく。
無意識に神父の身体にしがみつき、足を絡め、その快感に身体を震えさせる。
「んーッ♥ んっ♥ んっ♥ んーッ♥」
かたや神父は感動していた。
求めた女の処女を奪った。
求めた女のはじめての男となった。
あの仲間たちよりも自分が先に頂いてやった!この私が!
得も言えぬ達成感と優越感に感動する。
今ペニスを最奥まで突き入れている。先端が一番奥に届いている。
ああそうだ。ここだ。この中だ。
すべての準備は整ったのだ。
最後の仕上げを注いであげよう。
昂ぶる感情のままに、眼の前の唇にキスをし、舌をねじ込んだ。
「んぐっ!?」
唐突に入ってきた舌に、ゲイルはビクリと震える。
男とのディープキスに嫌悪感がこみ上げ、身体がこわばる。
だがそれも一瞬でとろけてしまった。
以前まで娼婦としていたキスと全然違う。
甘い快感が脳に直接なだれ込んでくる。
舌を合わせる度に下腹部がキュンキュンとしびれる。
自分の体内に入っているペニスがとても愛おしく思えてくる。
すぐにゲイルからも舌を絡めだした。
ずるい。
あの娼婦たちは、毎回こんな……
ずるいなぁ。
俺も……
もっと……
口にも秘所にも男の物を咥え込み、ゲイルからも迎え入れて熱烈に絡み合う。
完全に女としての性交の快楽に溺れている事は明らかだった。
舌を絡める度に、膣がキュッキュと締まり、ペニスを愛撫する。
ピストンをしなくとも、神父のボルテージはどんどん上がっていく。
すぐに精液がせり上がってきた。
神父は我慢などしない。するつもりがない。
唇を離してゲイルの身体をしっかりと抱き込み、ペニスを限界まで押し込む。
宣言する間もなく、精液が発射した。
「ふぁっ♥ ふああああっ♥ なかっ♥ なかでっ♥ んくううううっ♥」
初めての中出しに、ゲイルはまた快感に打ち震えながらギュッとしがみつく。
ゲイルの方からも、もっと奥深くへとペニスを受け入れる。
膣内射精がどのような結果をもたらすのか、ゲイルとて理解している。
だが今は、この快楽をもっと深く味わいたい、もっと深く知りたいという欲求に支配された。
無遠慮に押し付けられるペニスの圧迫感が強く"オス"を想起させる。
そこへ胎の奥に熱い熱い子種が注ぎ込まれ、否応なく自身の"メス"を感じさせられる。
今まさに種付けをされているという実感がゲイルの脳髄をとろけさせ、女の快楽へとのめり込ませる。
「あああ……♥ だめぇ♥ んくっ♥ これだめぇ♥ だめなのにぃ♥」
下腹部の中へ熱い快楽が注ぎ込まれ、身体に染み込んでいく。
知ってしまった。
これが本当の女の快楽。
ああ、こんな……
こんなの知ってしまったらもう……
もう……
膣は出された精液を一滴も逃すまいと収縮するとともに、蠕動運動を繰り返して奥へ奥へと運び込もうとしている。
意志とは無関係にうごめく下腹部に不思議な安心感を覚えながら、自分の体内で感じるペニスの脈動と、注ぎ込まれる精液の快感に浸る。
神父はまた感動に震えている。
感動しながら、容赦なくドクドクと精子を送り込む。
今のゲイルと出会って、ほんの数日前に抱き始めた願望なれど、正しく念願が叶ったのだ。
きつく抱きしめてくるゲイルの頭を撫でる。だがペニスを押し付ける圧力は一切緩めず、最後の一滴まで奥で出し切る。
「う~♥ うくっ♥ う~~っ♥」
女として初めての性交に、初めての中出し。
衝撃的な快感の連続に、ゲイルの中の常識が書き換わっていく。
絶頂の余韻に浸り、それでも注ぎ込まれてくる精子の熱さに震えるゲイルにその自覚はない。
だが確実に、ゲイルの価値観がこの瞬間変わったのだ。
神父のペニスが萎え、ズルリと膣から抜け落ちる。
神父はゲイルの絶頂が一息ついたのを確認すると、その場を離れて魔法で濡れタオルを用意する。それでゲイルと自分の身体を綺麗に拭いた。
精液を放ち、幾分か冷静になった頭が自責の念を訴えてくる。
ゲイルの秘所は、先程までの行為が嘘のように、新品のごとくぴっちりと閉じられている。
この秘所に、今さっきまで自分のペニスをぶち込んで、この奥に、この胎の中に膣内射精をしたんだと思うと、また怒張してきてしまいそうだった。
だが今ばかりは、自己嫌悪のほうが勝った。
ああ、やってしまった。
ひとときの欲望に身を任せ、彼女を犯してしまった。
自分は聖職者であるのに、催淫魔法まで使って罠にはめるように行為に及んでしまったのだ。
彼女からの信頼、教会の信用、神父という立場、すべてを裏切る行為だ。
許されることではない。
深い後悔と同時に、更なる欲望が芽生えてくる。
まだ抱き足りない。もっと抱きたい。
出来ることなら、誰にもこの女を渡したくない。自分だけのものにし、そして自分の子を孕ませたい。
ふとゲイルを見ると、やっと余韻から抜け出したようで、フラフラしながら服を着ている。
罪悪感が押し寄せてくる。
謝罪の言葉を吐こうとした時、また悪意が鎌首をもたげてきた。
謝罪?
今更謝って、それでどうするんだ?
男に戻す手伝いでもするのか?こんな極上の女を。
こんなチャンスを掴んで、それを自ら手放すのか?
よく考えろ。こんな状況、二度とないぞ。
よく思い出せ。
あのマンコにチンポぶち込んで、奥にたっぷり中出しした時の快感を。
どうせ老い先短い人生なんだ。
今までの禁欲生活の分、最後にちょっとくらい美味しい思いをさせてもらおうぜ。
それに、最後はあいつも悦んでたじゃないか。
あれはもう肉欲の虜だ。
誘ってみろよ。
乗ってくるぜ。絶対。
明日も、明後日も、まだまだ楽しめるぞ。
もしかしたら、本当に孕ませれるかもな。
理性と欲望の間でまた神父が葛藤する。
しかし、神父の理性と欲望の戦いは、既に一方的なものとなっていた。
「あ……明日からは夕食をとってからここに来なさい。また……また明日、"治療"を行おう」
言ってしまった。のうのうと。悪びれもなく。どう聞いても、明日も情事をする宣言だ。
ゲイルがその気になれば、神父は破滅だ。
教会は破門。街で築き上げてきた信頼も全て失い、この歳では他の働き口もなく、そのまま野垂れ死ぬだろう。
いや、神父という立場の者が淫行を行ったと露見するのを教会は嫌い、ひっそりと処分されるかもしれない。神父はその想像にブルリと震える。
神父はこの時、罰を欲していたのだ。
その行いを悔い改め、そしてまた神の道へと歩むための罰を。
適切な対応があれば、この神父は理性を取り戻し、自責と後悔の念によって更に強固な信仰を作り上げ、真に信頼される神父としてこの街に有り続けただろう。
ゲイルの肉体すら治してみせたかもしれない。
だが、ゲイルの返答は。
「お、おう……わかった。明日夜に、また来る。……
罰どころか、その淫行を肯定してしまった。情事の約束を受けてしまった。
二人とも胸を高鳴らせる。
神父は、神の道に反すると知りながらも、明日の行為に。
ゲイルは、快楽の為に、神父の誘いを了承してしまった背徳感に。
そうしてゲイルは教会を後にする。いつもより遅い合流に、どんな言い訳をしようか考えながら、いつもの酒場へ向かう。
ゲイルの下腹部に小さなハートマークの刻印が現れたことには、どちらも気付かなかった。