種馬のエルフ 作:エルフスキー三世
シャランという鎖の音……私は目を覚ます。
広くはない部屋だ。しかし以前住んでいた安宿の部屋に比べると雲泥の差である。
暗い色合いの石畳だが、壁にふんだんに飾り布が使われているため陰気な印象はない。掃除はすみずみまで行き届き室内は清潔さが保たれていた。
部屋のあらゆるところに花や草木が置かれ、甘く清浄な香りを運んでくれる。
足を少しだけ動かすと、また鎖の音。私の体は手首と足首に皮製の拘束具を嵌められている。そこから鎖で繋がれ手足を伸ばした状態で二本の柱の間に括りつけられていた。
わずかに身じろぎできるが体の自由はそれほどない。
しかし拘束こそされているが扱いは酷くはない、むしろ大事に扱われているとすら感じる。
私はハーフエルフのシェリー。
森に立ち入ることを許されぬエルフ族の下級民。
そして今はダークエルフに囚われた奴隷である。
◇
朝……だろうか、二人のダークエルフの女が入ってくる。
艶やかな褐色の肌、ドレスの上からでも分かる男の情欲をかきたてる豊満な体のもち主たち。しかしその美貌には幼さない硬さが残っており、まだ少女の年の頃だと分かる。
よく似た顔の作りから双子か姉妹であることが推測できた。
二人は微笑み私の股間をおおう下着をおろす。まろびでた男を手の中に閉じ込めると、瑞々しい唇で私の薄い唇へと交互に口づけをしてきた。抵抗はできず彼女達のなすがままだ。
私の口は丸状の猿轡を噛まされているので言葉を話すことすらできない。彼女たちも一言も喋らず口づけを続ける。
やがて彼女たちのひんやりとした手の中で私の男が硬さを増していく。
嬉しそうな二人の吐息。
完全に勃起した細長いそれは男性器……ダークエルフの魔術によって私の股につけられたペニスであった。
入り口の狭い包皮を、少女の手で強引に剥かれ私は呻き声をあげる。
下腹部に張りつくほど硬さを増したペニスの前に二人が跪く。
白銀色の髪、四つの長耳、そして大きく張り出した四つの乳房を見下ろした。
男ならば喜びに包まれる光景だろうか、しかし私には絶望でしかない。
これから女の私が射精をさせられるかと思うと憂鬱ですらあった。
奉仕される。彼女たちは舌を使い丁寧に私のペニスを清めていく、恥垢の一欠けらも残さずに、まるで我が子を舐め整える犬のように。
舌で触れられた部分から伸ばされる唾液に熱さを感じる。ペニスの根元から裏スジにかけて、エラの膨らんだカリ首まわりをなぞるように丁重に舐めていく。
尻たぶをつかまれて開かれ、尻穴に空気の冷たさを感じた。くすぐるように指で弄られる。
同時に彼女たちの手が私の男の根元と、股の間の陰嚢をつかんで揉みほぐす。指で強引に押しだされた熱い滾りが出口を求めて竿の中で暴れまわる。
排泄を我慢する子供のように体を揺する。思い通りにならぬ男性器、拷問に等しい快楽に鼻をたらし涎をこぼして身悶えする。
やがて二人は、粘液にまみれてヌルリと光る亀頭の鈴口に、口づけしあうように吸ついた。
ぷっくりとした唇がペニスから強引に精を吸いだそうとする……尻穴を絞めて耐えようとした瞬間、それを見越すように少女の指が挿入された。
排泄孔を抉られる。その強引に与えられる快楽に耐え切れず私は呻き声をあげた。
意識せずに腰が跳ねあがり、ペニスの先端から塊のような精液を勢いよく吐きだしてしまう。
女としての屈辱……止めようと私の尻が何度もすぼまり痙攣するが、それは挿入された少女の指を締めつけ、より遠くへと精を飛ばすための役割にしかならなかった。
惨めだ……分かっていても一度始まった射精は止められない。
普通の男ではありえないほど長い吐精。勢いが少しでも弱まると陰嚢を細やかな指使いで揉まれ、尻穴の肉をかきまわされる。
放たれ続ける白濁は、床にまき散らされて彼女たちの美しい顔までも汚してしまう。
自らの股間から生まれる濃厚な牡の匂いに私は咽かえった。
少女達はその白濁を指ですくうと、私の目の前で嬉しそうに自分たちの口に運び入れた。
すべて吐きだした射精のあと、まだ精液をこぼすペニスを少女たちに咥えられる。
舌で遊ばれ強く啜られる。亀頭の先端を二人が奪いあうように交互にむしゃぶりつき、竿に残った精液を延々と吸われ続けた。
その熱心な口淫に私の男はすぐに高まって勃起し、呻きながら腰を震わせ再び精を放つ。
私の下腹部や太腿、そして顔まで跳ねた白濁液も美しい彼女たちの舌で丁重に舐め取られた。
◇
女の快楽とは違う達したあとの怠さ……数度の吐精のあと、放心する私の拘束具が解かれる。
彼女たちが棒立ちの私を支えて服を脱がし、水を絞った布で体を優しく清めていく。
私の股の間にツボが置かれ尻たぶと女性器の肉が開かれる。私は促されて恥辱を覚えながらも排泄する。すぐに清潔な布で恥部を拭かれた。
椅子に座らされる。それから香油を使い肌を隅々まで磨かれ、髪の毛にも良い香りの花の香油を塗りこまれた。細かい作りの櫛で髪を整えられる。
私の人生で見たことも手にしたこともない、高価と思われる品が惜しみもなく使われた。
清めが終わると新しい服を着せられる。私は高貴な貴婦人のように、まるでお姫様のように着飾らされた。
エルフとしても貧相な細い体、そしてエルフの下級民が着けるには、あまりにも身にあわぬ手の込んだ刺繍のされた美麗な衣服。
絹だろうか……ひどく薄い。そのような高級な素材で作られた上着と、二の腕までおおう長手袋に太腿の中ほどまである長い靴下。
美しい衣装は、しかし娼婦のようでもある。胸と下腹部はむき出しで下だけ高価そうなパンツを履かされていた。
布地が少ない下着で陰嚢は収まるが竿の先端が僅かにはみでて羞恥を覚える。
普通の男と比べると細くて長い皮かむりのペニス……この下着は、まるで私が牡であることを実感させようとしているみたいだ。
再び拘束される。手首と足首を拘束している皮の器具も肌を傷つけずしっとりと馴染み、丁寧な処理がされていることが分かる。
拘束されているということ以外は王侯貴族のような待遇といって良いだろう。
私は奴隷である。それなのに何故ここまで手間をかけているのだろうか?
この場所に連れてこられたときに、みかけたダークエルフたちの中に男の姿は見えなかった。とすれば生殖のためなのか、それが一番ありそうだが真意は分からない。
ただ、それだけのためならエルフの男をさらってくればよい。
邪悪で呪われし闇のエルフと言われる彼女たちだが、例外なく魔性の美しさをもち肌をあわせたいと望む男も多いはずだ。
そこまで考えて再び憂鬱な気分になった。
今はまだ男性器を弄られ無意味に精を吐きださせられるだけだ。
しかしいずれは私の体を買った男たちのように、夢中になって腰を振り彼女たちの膣中に精を放つことになるのだろうか?
◇
猿轡を外されるとぷっくりとした唇で口づけをされる。
舌で強引に口内に割って押し入られて液体を流し込まれた。
私の栄養源となっている飲み物、ポーション等の高価な回復剤だと思う。
やがて口に含んでいた分が流し終わったのか唇を離され、最後に私の薄い唇を舌で綺麗に舐め取られる……。
妖艶なのに、はにかむように微笑むダークエルフの少女。
私は息が苦しくて息継ぎをする。
もう一人のダークエルフの少女も同じように口づけをする。
愛撫のようなそれを交互に繰り返され、必要な量を与えられて猿轡を咥えさせられた頃には、股間のものが再び勃起しパンツから大きくはみでていた。
彼女たちはうっとりとした表情を浮かべ硬くなったペニスを下着の上から撫でて触る。
細い指で取りだされ、少女の唇の中に私の男が再び飲みこまれた。
滑っていてとても熱い口内、先端を飲み込み甘噛みしながら蠢く舌。
肉竿に口づけのように情熱的に吸つく唇。
ぴちゃぴちゃという卑猥な水音が私の耳を蹂躙する。
二人の少女の遊ぶような口淫に、耐える間もなく下腹部から熱が生まれる。
腰を突きあげて、みっともなく足を広げて私は呻く。
やがて始まる放尿のような長い長い無様な射精。
甘く痺れるような快楽に少女たちの口内へと高ぶりをすべて吐きだした。
そして男の怠さと虚しさが女の私を襲う。
部屋を清めた彼女たちは私が脱いだ衣服をもって部屋からでていく。
それを見送り私は一人となる。
部屋には換気用と思われる小さい窓しかないがそれほど暗くもない。ぼんやりとした魔法の光球がいくつも浮んで照らしているからだ。
室内に設置された多くの植物たちが、私にとってとても心地よい環境を作りだしてくれている。拘束されていることを苦痛と思わない程度には。
ここでの生活で実感する。下級民ゆえに森に住居をもてぬ外の汚れ仕事をさせられていたとはいえ、私は森の民エルフの血を引いているのだと。
もしかしてそれも見越したうえで、この環境なのかもしれない。家畜は太らせてから食べるに限る、ストレスの少ない環境が質の良い肉を育てるのだ。
◇
それから二ヶ月ほど経過した。
私はすっかりとこの生活に慣れきっていた。
鶏骨のようだった貧相な体には女らしい肉がつき胸も膨らんできている。あるいはそれは回復剤の効果だったのかもしれない。
栄養が満足に取れるようになり脂肪がついたせいか、体中が常に火照っているような体温の上昇を感じる。
双子がくる時間が待ち遠しく、それ以外の長いときが無駄にすぎる。
すでに思考することは放棄していた。私が考えてもなにかができるわけでもなく、空想に逃げ込めるほど物語を知らず、また想像力が豊かな者でもなかったからだ。
今の状態は知恵もつものとして堕落する一歩手前だろう。
それも仕方ないことだと思う。なにもしなくても体を清められ食事を与えられ服を着せてもらえ、排泄まで管理されているとなると愛玩動物そのものであったのだから。
そんなある日、私の生活が一変する出来事が起きることとなる。
衝動的に書きました。需要ありますかねぇ……?