IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜Adlut 作:柏葉大樹
side大樹
「今、なんて?」(大樹)
「行くな。」(マドカ)
父さんと母さんが死んで、兄貴の襲撃があってから数日が経ったある日。突然、マドカが俺にそう言った。俺は兄貴を追うために身辺整理をしていて、学園にも一身上の都合で止めることも話していた。そして、誰にも話していないが俺はマドカが持っていた通信機を学園の保管庫から盗み、スコール・ミューゼルとオータムに連絡を付けた。その時にマドカの体内のナノマシンの機能停止を引き換えに俺が亡国機業へ入ること、そして戦極ドライバーとロックシードのデータを渡すという交換条件の下で持ちかけた。色々と準備をしていた時だった。
「行くなって、俺がどこに行くって言うんだよ。」(大樹)
「お前の兄を探しに行くんだろ。」(マドカ)
マドカが発した言葉、俺のやろうとしていることが分かっているのか。
「分かっていたのか?」(大樹)
俺はマドカにそう言う。マドカの表情からは明らかな怒りの色が見られる。そして、その瞳からは俺がこれからしようとしていることが分かっていることが容易に窺い知ることが出来た。
「学園にあの化け物が来てから、ずっと様子がおかしかった。授業でいない間に部屋の、お前の、大樹の持ち物を調べていた。ものがだんだんと減っていることはすぐに分かった。そして、、、。」(マドカ)
そう言ってマドカが取り出したのは俺が皆に当てたビデオレターとそれを録画するために使っていたビデオカメラだった。
「こんなのを見つけた。」(マドカ)
マドカは今にも怒り出しそうな、泣き出しそうな表情で見つけたものを俺に突き出す。まさか、
「中身を見たの?」(大樹)
「なんで、こんなものを、、、なんでこんなのを残している?」(マドカ)
そうか、だからなのか。
「たぶん、兄貴を探しに行けば俺は戻って来れないと思う。何も言わず去るつもりだった。でも、、、何も残さずに行けなかった。だから、、、。」(大樹)
「だからこんなのを。こんなものを残そうとしたのか!!」(マドカ)
以前に、俺に対して怒りをあらわにしたことがあるマドカ。その時以来、その時以上の感情を見せるマドカ。
「あいつを、俺の兄貴を見ただろ。あんな奴を相手に生きて戻って来れるとでも?あいつを放っておけばどんなことが起きるか、行かなきゃいけないんだ。」(大樹)
「どうして!何も大樹が行く理由なんてないだろ!!」(マドカ)
「行かなきゃいかないんだよ。」(大樹)
「だから、どうして!?仮面ライダーだから?親の仇だから?そんな理由で!?」(マドカ)
「俺じゃないとダメなんだよ!!」(大樹)
マドカの前で初めて声を荒げた。
「兄貴だから、俺の家族だからだ!何があったのかまでは分からない、けど!あの兄貴が何かをやろうとしていてその所為で父さんと母さんが死んだ。俺がやるべきなんだ。」(大樹)
「そんな理由で私を捨てるのか。」(マドカ)
「そう言うわけじゃ。」(大樹)
「そうだろ!お前が、大樹がしようとしていることはそうだろ!!」(マドカ)
「マドカを捨てるつもりなんて無い!」(大樹)
マドカと共に過ごすようになってから初めてお互いに語気が強い物言いが出た。俺もマドカも、お互いに譲れなかった。
「それなら私も一緒に連れていけば良い!」(マドカ)
「分かっているのか!あの兄貴の姿を、兄貴の力を!生きて戻って来れる保証なんて何一つないんだぞ!!」(大樹)
「それでも大樹と一緒に居たい!」(マドカ)
「死ぬかもしれないんだ!それなのにマドカを一緒に連れていくなんて出来るわけがないだろ!」(大樹)
そう、そこだけが、そこが、マドカが死ぬかもしれないということが俺にとっては他のどんなことよりも起きて欲しくないことだ。
「今までだってそう言う場所にいた。命を落としてしまうかもしれない覚悟はある。」(マドカ)
「それがダメなんだよ!マドカは良いかもしれないけど、それでも!」(大樹)
「大樹は分かっていない!!」(マドカ)
マドカが俺を見据える。
「私が大樹のことをどれだけ思っているか!もう私には大樹のいない世界にいる理由なんてない!私にはもう大樹のいない場所に一人で生きることなんて出来ない!」(マドカ)
どうして、、、どうして。
「そうだとしても!俺はマドカに死んでほしくない!」(大樹)
「私は、大樹と離れたくない!一人で生きるよりも、一人で死ぬよりも私はそれが一番嫌だ!」(マドカ)
あのマドカが子どもの様に嫌だと強く言う。俺がどのように言っても一歩も引かず、俺の言うことを理解しているけど、それ以上に俺のしようとしていることが嫌だと言う。
「どうして?」(大樹)
出てしまった本音。それを聞いてマドカは
「こんな手が血まみれで戦場しか生きる場所を知らない、女性としての大事なものも無くなった私を助けた大樹のことが、大樹のことが好きだから!それ以外に理由なんてない!」(マドカ)
と言った。
「、、、。Σ(・□・;)Σ(・□・;)」(大樹)
「何、その顔。」(マドカ)
「いやΣ(・□・;)ええ(;゚Д゚)嘘(;゚Д゚)」(大樹)
いやいやいやいやいやいやいやいや!!(;゚Д゚)Σ(・□・;)(;゚Д゚)何故(;゚Д゚)
「いや、えと、え?嘘。え、まじで言ってんの?」(大樹)
「ここに来て嘘を言うと思っていたのか!!(# ゚Д゚)」(マドカ)
「いや、どこに?俺のどこが?つか、仮面ライダーをやって、ISに乗れる以外はそこらの男と何も変わんないぞ!?」(大樹)
「そんなところで好きになる程私は甘い考えはない。」(マドカ)
「は、はい。」(大樹)
「、、、私のことを否定せずに受け入れてくれた。私にこの世界で生きていても良い理由をくれた。そんな優しさがいつの間にか私は好きになっていて、いつも世界の美しいものを見ている時の大樹が好きになって、気付いたら大樹のことが好きだった。」(マドカ)
そんなこと、俺は知らなかった、、、いや、何となく今までとは違うのは分かっていた。でも、俺はそれが単純な友人に対する好意だと思い込もうとしていた。それだけ、これまでの関係が俺にとっては心地良かった。いや、それだけじゃない、俺は自分の思いを打ち明けることが出来なかった。それがマドカを苦しめるかもしれない、拒絶されるかもしれないと思ったら、怖かった。でも、そうじゃなかった。
「私が大樹への思いを言えば、きっと大樹のことを縛ってしまう。そうなったら、大樹はきっと戦えないと思ったから。でも、大樹が居なくなるくらいなら、言えないままに別れてしまうなら。」(マドカ)
そう言いながらマドカは俺の腕を強く掴む。思っていたよりもかなり強く握られている。痛え、かなり痛え。なんか、マドカ、俺の腕をつかんでいたかと思っていたらああああああ!!!!
「え!?ちょ!?ええ(;゚Д゚)」(大樹)
マドカがいきなり俺のことをベッドに投げ倒した。
「なあ、大樹の思いを聞かせてくれ。私のことをどう思っているのか。」(マドカ)
マドカはいわゆる壁ドン(今はベッドの上でだけど)の体勢で俺を逃がさない(なおかつ俺の腰の上に腰を乗せて万全の体勢に)ようにしている。これ、たぶんだけどはっきりしたことを言わないと解放されない。きっと、変に取り繕った言い方(俺にそんなスキルは無いし、それをかます度胸もない)をしたら学園から出さないどころかこの部屋から出させてもらえなくなる。でもな、、、。
「大樹。」(マドカ)
マドカが俺のことを見つめる。マドカの顔を見て、俺のこの世界の初恋の相手が千冬姉ちゃんだったことを思い出した。まあ、近所の友達のお姉さんだったし、ぶっちゃけ滅茶苦茶美人だったし、本物を見たらやっぱり恋をしたよ。でも、あの人にとってはあくまで一夏の友人Aであり、そのことを小学校に上がって自覚したときにはかなりショックだった。この世界でした失恋はその後の異性とのかかわり方を決定づけたと言っても良い程(一夏の後始末もあったけど)だった。でも、その中でマドカは違っていて、俺がこれまでに関わった彼女たちとはその境遇があまりにも違っていたこと、その中で見るようになった笑顔にやられて、千冬姉ちゃんと瓜二つだけど非常な現実主義なのに年齢に似つかわしくない純真なところ、マドカの様々なところに惹かれていった。でも、それを言葉にする勇気はずっと無かった。
「はじめは、敵の一人ぐらいにしか思わなかった。」(大樹)
俺の言葉にマドカの瞳が震える。だけど、俺は言葉を続ける。
「でも、京都で二人で色々なところを回った時に初めてマドカのことを意識した。それからは一緒に居て話をするようにもなって、マドカを見ていてひとりの女性として意識していた自分がいたんだ。それなのに、俺は自分の思いを言うことが出来なかった。こんなことになりながらも言えないくらいに勇気が無かった。」(大樹)
きっと、俺はこの世界の誰よりも臆病だ。誰もが持っている日常が崩れ去ってしまうことへの恐怖を抱いて、誰よりもそれに怯えて、誰よりもそれを防ごうと必死になって、傷だらけになってもそれを気にすることなくむしろそうでなければ守れないとよりむきになっていた。
「マドカと一緒に居たい。一緒に生きていたい。でも、それ以上にマドカに傷ついて欲しくない。死んでほしくないんだ。」(大樹)
死んでほしくない、傷ついて欲しくない、俺にとって何よりも忌避すべきこと。それ故に皆が平穏に暮らせていられる間に全てに蹴りを付けるつもりだった。
「、、、大樹、私はいつかは死ぬ。ここまで私はたくさん傷ついてきたし、きっと、私は大樹と一緒に長く生きることは出来ない。それでも、うんうん、だから私は残っている時間を全部大樹と一緒に使いたい。もう、大樹のいない世界や日常を考えることが出来ないんだ。大樹が遠くへ行ってしまうことが今は一番怖い、一番嫌なんだ。」(マドカ)
そう言うとマドカの顔が近づく。
「私を一人にしないで。」(マドカ)
密着する体。間近で感じる吐息と鼓動。そして、
(やっぱり、綺麗だな。)(大樹)
マドカの顔を見て本当にそう思う。たぶん不謹慎だろうけどマドカの顔を見るといつもそう思う。触れるほどに近づく顔、そして、、、、、、、、
side3人称
「なあ、マドカ。本当に良いのか?」(大樹)
「ああ。」(マドカ)
部屋の明かりはすでに消え、大樹とマドカはいつも使っているベッドの上で向かい合っていた。窓のカーテンは開かれており、二人を月明りが照らし出す。月明りに照らされた二人はその身に衣服をまとっておらずに生まれたままの姿だった。均整の取れた美しい体を持つマドカに無数の傷跡と引き締まった肉体の大樹は対照的であった。
「マドカ。」(大樹)
「大樹、んっ。」(マドカ)
マドカのさらけ出された乳房に触れる大樹。そして、大樹とマドカはどちらからともなく唇を合わせる。ただ唇と唇が触れ合うだけのキス、互いの思いを再確認するためのものだった。
「良い?」(大樹)
「大樹の好きにしてくれ。」(マドカ)
そう話すとマドカはベッドの上に横たわる。大樹はマドカとまたキスをすると空いている手でマドカの体に触れていく。部屋に響くのはキスをする度に鳴る水音だけである。大樹の逸物は少しずつだがその大きさと固さを増していき、気付けば反り返る程にそそり立っていた。一方で大樹はマドカの乳房を優しく揉みしだく。その中で乳輪をなぞったり、乳首を手のひらで転がしたりしていく。
「んんん!!」(マドカ)
「マドカ。」(大樹)
「良い、続けてくれ。」(マドカ)
「っ、分かった。」(大樹)
一際大きな嬌声を挙げたマドカに手を止める大樹。それにマドカは続けるように言う。大樹はまた大丈夫かと言いそうになったがその言葉を飲み込み、マドカの胸への愛撫を続行する。徐々に大きくなるマドカの喘ぎ声、いつの間にかマドカの手は大樹の逸物を愛撫していた。大樹も快感を感じており、息が荒くなっていく。
「マドカ、感じやすいのか?」(大樹)
「はあ、はあ、随分とこの体を好きにさせてきたからな、幻滅したか。」(マドカ)
マドカの体はその見た目に似合わずに快感に敏感であった。以前にマドカの話を聞いた大樹はその理由をそれとなく察しており、そこはあまり追求しなかった。
「続けるよ。」(大樹)
大樹はその幻滅したかという問いに答えずにマドカへの愛撫を続ける。
「そんなことで幻滅するなら一緒には居ない。」(大樹)
大樹はそう言うとマドカの唇に深いキスをする。マドカは体を硬直させ、手足をバタバタさせるが大樹の唇がマドカの唇を深く吸うと全身の力が抜けていく。すぐにマドカも大樹の唇を深く吸いだす。キスを通じて深くつながる二人。永遠に続くと思われた時間は急に終わった。
「ずるいな。」(マドカ)
「こうでもしないと俺が怒るようなことを言うだろう。」(大樹)
「それでも、ずるいぞ。そんなやり方、似合わない。」(マドカ)
「もう、似合わないことをずっとやっているんだ。今更だ。」(大樹)
そう言う二人の間にはどことなく悲しげで苦い空気が漂う。
「こんなに傷だらけになって戦うなんてお前には似合わないよ。」(マドカ)
「もう、引き返せない。言ったろ、今更だって。」(大樹)
マドカは大樹の首の後ろで手を組む。
「じゃあ、今だけでも。」(マドカ)
マドカはそう言うと今度は自分から大樹を引き寄せて深くキスをする。唇を吸い合うだけでなく今度は舌を割り込ませて大樹の舌と絡ませ合う。
「んんん。ふう。」(マドカ)
「苦しくない?」(大樹)
「ああ、大丈夫だ。」(マドカ)
ベッドの上ではマドカが大樹の上に乗っかって自分の秘所に大樹の逸物を受け入れていた。
「じゃあ、動くぞ。」(マドカ)
「ああ。」(大樹)
マドカは大樹の上で腰を上げては落とすを繰り返しだした。大樹の腰の上で淫靡な舞を踊るマドカ。器用に膣内に力を入れては抜きを繰り返して大樹の逸物を扱きあげる。
「ああ!マドカ!ちょっと、もう少し!抑えて!」(大樹)
「はあ、ああ♡もっと、溺れろ♡私無しじゃいられなくしてやる♡」(マドカ)
大樹はあまりの快感にマドカに抑えるように言うが当のマドカはそんなことをお構いなしに自身が持つ男を悦ばせる技を思う存分に振るう。それも目の前にいる男を自分なしでは生きていけないほどに堕落させるために。邪で醜い獣欲、マドカは今までとは違うものでありながら似通った欲望を開放していた。
「ほら♡ほら♡私の
「あっ!はあっ!!」(大樹)
マドカは激しく腰を振っていく。大樹の胸を手で抑えて自分の好きなように快感を貪っていく。その中で大樹に快感を感じさせることも忘れておらず膣内を激しく収縮させていく。
「やば!マドカ!ダメだ!」(大樹)
「
遂に大樹に限界が見え始めた。精巣から作り出された精液が射精管を上り始める。マドカは大樹が切羽詰まった声を出したことでより激しく腰を振る。
「ああ!!」(大樹)
大樹がベッドの上で仰け反る。全身の筋肉に力を入れて快感の爆発に耐える。
「あああああん♡来たあああああ♡」(マドカ)
膣内に大量の精液を受けるマドカはその快感に歓喜の声を挙げる。大樹の精液を受け切ったマドカは大樹の上の倒れ込む。
「はあ、はあ、はあ、、、っ、っ。」(マドカ)
マドカは大樹の胸に顔をうずめる。性交による疲れからの荒い息から声を押し殺すようなすすり泣きになる。
「マドカ?」(大樹)
「行かないで。」(マドカ)
大樹は静かにマドカを抱きしめる。月明りが照らし出すのはマドカの涙だった。
これはあり得たかもしれない一つの可能性である。そして、この可能性の結末は悲惨なものであった。
「マドカ!マドカ!」(大樹)
「だ、、、い、き。」(マドカ)
ここはIS学園であった場所。既にそこは荒廃しており、ここ以外にも世界の各地にも戦火が広がっていた。
「頼む、お願いだ!死ぬな!」(大樹)
「ご、、めん、ね。や、くそく、まもれ、ない、ね。」(マドカ)
「お願いだよ、、、死なないで、、、。」(大樹)
大樹の腕の中にいるマドカは今すぐにこと切れそうである。腕の中にいるマドカの体温が急速に失われていることを自覚している大樹は両目から涙を流す。
「大樹、、、。私のお願いを、、聞いて。」(マドカ)
マドカを見る大樹。マドカの表情を見た大樹は涙をこらえる。
「ああ。何?」(大樹)
「------。」(マドカ)
「ああ。分かった。」(大樹)
大樹の答えを聞いたマドカは微笑みを浮かべながら息絶えた。
「約束する。ちゃんと、守るから。」(大樹)
涙を流しながら大樹は息絶えたマドカにそう言った。マドカを少しでも安全な場所へ移した大樹はロックシードを手にする。そして、大樹の背後に無数の影が空に浮かぶ。
「生憎、今は虫の居所がすこぶる悪い。手加減はしない。変身。」(大樹)
紅蓮の炎を纏い、炎竜が駆け出す。そして、この可能性は決して消え去ってはいない。それは大樹たちの前に強大な敵として姿を見せる。
ラストはシリアスに。そして、この話の関連が分かるのは投稿予定の第2部で。本編もよろしくお願いします。