カトレア 初めての近親相姦セックス
タルブの戦いの後、トリステインの城下町では戦勝記念のパレードが派手に行われた。
先頭の馬車に乗るのはアンリエッタとルイズである。
たったの一撃でアルビオン艦隊を轟沈させたルイズは、いまや救国の英雄と崇められ、アンリエッタに匹敵する人気を得ていた。
狭い街路いっぱいに詰めかけた観客から、口々に歓声が投げかけられる。
「アンリエッタ王女万歳!」
「ふたなりルイズ万歳!」
アンリエッタは隣のルイズの顔をちらりと見た。
名前を呼ばれる度に、顔を赤くし、口端をプルプルと震わせている。
服のすそを引っ張り、ささやいた。
「笑顔をふりまいて、手を振ってちょうだいな。国民の士気を高めるのも、これからの戦いに必要なのですから」
「わかりました、姫さま」
ルイズがひきつった笑顔で、ぎこちなく手を振ると、通り沿いの建物の窓から眺めていた武器屋の親父が声を上げた。
「おう、ルイズ様が挨拶をしてくださったぞ! ルイズ様、武器がお入り用なら幾らでもお安くしますぜ!」
隣の窓から顔を出した『魅惑の妖精』亭の店主―――またの名をミ・マドモワゼル―――からツッコミが入る。
「なに言ってるのよ。ルイズ様はトレビアンな剣をもうお持ちのはずよ」
「おっと、そうか。きっとご立派なモノを手に入れてらっしゃるに違いねぇ!」
「ルイズ様、わたしでよければ何時でもお相手いたしますわぁ~!」
アンリエッタは、観客に向けてエクスプロージョンを放とうとするルイズを必死で止めた。
「離して下さいっ! このような恥辱は耐えられません!」
「落ち着きなさい! 皆、あなたを讃えているのですよ!」
ルイズは、自分がふたなりだと世間に広めたノワールのことは決して許さないと心に誓った。
三日三晩犯し抜いて恨みを晴らしてやると決意した。
さて、ルイズがふたなりになって、トリステインの英雄になったことに一番驚いたのは、ラ・ヴァリエール家である。
ゼロのルイズと噂され、メイジとしての未来を儚んでいたというのに、虚無に目覚めたといううわさ話も領地にまで届いた。
両親は急いでルイズから話を聞かねばと思い、実家に呼び寄せた。
「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
公爵家に向かう馬車の中で、ルイズは深いため息をついた。
あの厳しい両親が、娘が時の人になったことを喜んでくれるのか、それとも、勝手に戦争に関わったのを怒るのか予想がつかない。
ふたなりになったことだって、親からもらった体が変わってしまったことを嘆くかもしれない。いや、もしかしたら、おちんちんを切り落とすなんて言い出すかも、と顔を青くした。
「はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
「どうしたんですか、ルイズ様?」
ワンピース姿のシエスタが声をかける。
ルイズのもうひとつの悩み事は、これだった。孫ができたことを言わなければならない。
タルブの村で出会ったシエスタの両親は、ルイズが村を救ってくれたことに感激し、娘を嫁にやることに一にも二にもなく賛成した。ルイズが女であること、貴族なので愛人という立場にしかならないことには頓着しなかった。
しかし、今度の相手は『烈風』と、王家にも一目置かれるラ・ヴァリエール公爵である。平民を妊娠させたことで、絶縁されるかもしれない。
ましてや……、ルイズは馬車の後部座席を見た。キュルケとマチルダが、赤ちゃんの名づけ方で論争をしている。
三人も孕ませたと言ったら、何をされるか分からない。しかも、そのうちの一人は宿敵ツェルプストーの娘だ。
シエスタの胸に顔をうずめた。おひさまの匂いがした。
今の間だけ天国を味わっておこうと思った。
馬車の中で、三人にこっそりフェラチオをしてもらった。全員に一回づつ精飲させた。
夜もふけた頃に、馬車は城に到着した。
堀を越え、跳ね橋を渡り、城門をくぐる。王宮にも劣らぬ威容を誇る城だった。
ルイズは従者に荷物を預け、ダイニングルームへ向かった。
家族が晩餐会の準備をして待っている。
キュルケたち三人も同伴する。本来ならば平民のシエスタは同じ卓を囲むことは許されないが、ルイズが無理を言って参加させた。
執事のジェロームが、食堂の扉を恭しく開けた。
豪奢なシャンデリアが三十メイルほどの長机を照らす。テーブルの周りには、二十人ほどの使用人が夕食の準備を進めていた。
席に座っているのは、四人。
上座にルイズの父、ラ・ヴァリエール公爵が腰掛けている。ブロンドの髪と口髭が威厳を示している。左眼のグラス越しに、鋭い眼光でルイズを見つめた。
ルイズは緊張で喉がカラカラになった。
そのとなりに夫人のカリーヌが並んでいる。ルイズとおなじく艶やかな桃色の髪をまとめている。
数十メイル離れていても届く圧迫感で、ルイズの体はカチンコチンに固まった。
次の席に座っているのは長女エレオノール。見事なブロンドの二十七歳は、母親譲りの鋭い目つきでルイズたちを眺めた。ルイズが絶対に頭があがらない相手の一人だ。
ルイズの手足が震え始めた。
最後は次女のカトレアだ。ルイズにそっくりな髪の色、瞳の色だが、胸は豊かだ。穏やかで優しい雰囲気を身にまとっている。
ニコニコと微笑んでいるカトレアを見て、ルイズは実家に帰ってきてから初めて心落ち着いた。
公爵が低いバリトンで声をかける。
「久しぶりだな、ルイズ。そして、ようこそ、ラ・ヴァリエールへ、お嬢さんがた」
キュルケとマチルダは優雅に挨拶を行い、シエスタはぎこちない動作だったが心をこめた挨拶を返した。
ルイズたちは並んで席についた。
給仕たちが前菜を運んできて晩餐会が始まる。
エレオノールとカトレアは、ルイズとその同行者をチラチラと眺めるが、上座の両親が何も言わないので、黙って食事を口に運んだ。
銀のフォークとナイフが、食器と触れ合う音が食堂に響く。
ルイズは話題を探していた。沈黙に耐えられない。いきなりキュルケたちの話を始めては食事どころではなくなる。何か、めでたい話題がいいと思った。
そうだ。あの話があるわ。
鳶色の瞳を輝かせた。
「エレオノール姉さま、ご婚約、おめでとうございます」
部屋の温度が三度ほど下がった。キュルケは、この家は暖房をケチってるのかしら、と思った。
ラ・ヴァリエール家の人々の動きが一瞬止まり、そして何事もなかったかのように再開する。
ルイズは、はて、と首をひねった。もしかして、聞こえていなかったのだろうか。
「あの、姉さま。バーガンディ伯爵との婚約、よかったですね」
部屋に寒風が吹いた。シエスタは、窓も開いていないのにおかしいわ、と思った。
エレオノールはワインを一口、ぐびりと飲んでからルイズを一瞥した。残酷な暗殺者のように冷ややかな瞳だった。
「婚約は解消したのよ、ちびルイズ。もう限界って言われてね」
「そ、そ、そ、そうだったんですか。あ、あはは、姉さまの魅力が分からないなんて、変な人もいるものですね。あは、うふ。で、で、でも、結婚だけが人生じゃありませんし。ほら、ね、きっと、姉さまにお似合いの人が現れます」
「そうね」
部屋にルイズの乾いた笑い声が響いた。マチルダは、そろそろ黙ったほうがいいよ、と思ってルイズのふとももをつねった。
晩餐はそのまま終わった。ルイズは最後まで料理の味が分からなかった。
ジェロームが食後のお茶を淹れる。最近東方から輸入され始めた『お茶』だ。トリスタニアでもまだ物珍しい品だが、国境沿いの城でも用意をしている。渋みのある芳しい香りがダイニングルームにひろがる。
茶で少し口ひげを濡らした公爵がルイズに話しかけた。
「タルブでは武勲を挙げたようだな」
「は、はい! でも、運が良かっただけです」
突然、声をかけられてルイズは飛び上がった。
公爵が口元を緩める。
「そうだ。初陣では幸運の女神が振り向き、思わぬ手柄を手に入れることもある。だが、それに自惚れては長生きはできん。それが分かっているのなら良い」
ルイズはテーブルの下でスカートを握りしめた。勝手に参戦したことは、まずは許してもらえたようだ。
タルブ村でのできごとを両親に説明する。
ノワールの話になったとき、公爵があごひげを撫で、ひとりごとを言ったが、ルイズには聞き取れなかった。
カリーヌが口を挟む。
「ルイズ、噂ではあなたが『ふたなりの勇者』の再来だとか、『虚無』に目覚めただとか言われているけれど、本当なのかしら」
ルイズはつばを飲み込もうとしたが、口の中はカラカラだった。お茶をぐいっと飲み、ティーカップを置く。陶器がぶつかる音がした。
「……どっちも本当です」
「そう。『虚無』の系統は王家の血筋に現れると言われています。ラ・ヴァリエール公爵家の祖は、王の庶子。あなたが『虚無』の使い手になったのも、代々受け継いできた血統の賜物でしょう。その重みを忘れないように」
「も、もちろんです」
「『虚無』の力を利用しようと企む者も現れるでしょう。身辺には気をつけなさい。本当はしっかりした身分を手に入れることができれば良いのだけれど」
カリーヌは隣の公爵に視線を投げた。
公爵はひげを撫でながら、ゆっくりとうなずいた。
「ふむ、王女の私室付
「それが宜しいですわね」
ルイズはうろたえながら視線をさまよわせた。学院から出たら、キュルケたちと一緒に住めなくなる。いや、顔を合わせることも難しくなる。
しかし、両親の考えに反対する勇気がどうにも出なかった。後で、姫さまに直接、女官にはしないでと言っておこうと思った。
ラ・ヴァリエール公爵家でのルイズの基本戦略は、逃げの一手である。幼いころ、何かある度に中庭の小舟に隠れていたのは伊達ではないのだ。
エレオノールがルイズを舐めまわすように観察しているのに気付いた。とりわけ、股間に注目されている。
ソースでもこぼしてしまったかと思って、手でドレスを払った。
エレオノールは急にそっぽを向いて、気恥ずかしそうに咳をする。
「ちびルイズ、いつの間にふたなりになんてなったのよ」
「えっと、学院で使い魔を召喚した時になぜかわたしにルーンが刻まれて、ふたなりになっちゃったの」
「どんなルーンよ」
「フタナーリヴって言うらしいんだけど……」
「見せてみなさい」
エレオノールは研究者の眼になり、ルイズの手の甲をじっくりと眺めた。体を乗り出し、ルイズの手を取る。
カリーヌは『フタナーリヴ』と聞いて、片眉を少しつり上げたが、ルイズは全く気づいていなかった。
お茶のお代わりのサインかと考えたジェロームが、熱い茶をカップに注ぐ。
一息ついたカリーヌが口を開いた。
「その辺にしておきなさい、エレオノール。自分の体が変わってしまって不安に思っているのはルイズなのですよ」
「すみません、母さま」
気の強いエレオノールでも逆らえないのがカリーヌである。そそくさと席に戻った。
ルイズは部屋の空気が柔らかくなっていると感じた。到着前は、戦争に参加したのも、ふたなりになったのも、激怒されるかと思っていたが、全くそんな気配はない。
杞憂だったわね、と胸をなでおろした。普段は厳しいけれど、父さまも母さまも根っこのところでは優しいわ。孫が三人できたことも喜んでくれそうね。
ルイズの顔に自然と笑みがこぼれた。
カリーヌがルイズと目を合わせた。
「身体のことで何か困りごとがあるなら、相談に乗りますよ」
ルイズは、きた、と思った。時はきた。それだけだ。言うしかない。
息を吸った。
「困ったことではないけれど、相談はあるわ、母さま」
「言ってみなさい」
ルイズは隣のマチルダを紹介した。
「こちら、マチルダ・オブ・サウスゴータ。学院の秘書で、アルビオンの元貴族の方なの」
「アルビオンの。それは大変ですわね。ご苦労なされてるでしょう。どうぞ、この城ではごゆっくりなさって下さい」
続いて、その隣のキュルケを紹介した。
「知ってるとは思うけど、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。ラ・ヴァリエールとは色々因縁のあるお家の人だけれど、学院では魔法の練習に付き合ってくれたり、助けてくれたの」
「トリステインとゲルマニアは同盟を結びましたし、これからは両家も
最後に、シエスタを紹介する。
「タルブ村出身のシエスタよ。学院ではわたしのメイドとしていつも世話をしてくれてるわ」
「先日の空襲は大変だったでしょう。これからもルイズに仕えてやって下さい」
ルイズは胸を張った。
どうやら、三人とも母親に悪印象は与えていないようだ。他の家族の反応を見ても、エレオノールは平民のシエスタが同じテープルを囲んでいることに眉をひそめていたが、それ以外は際立った反応はなかった。
いける、とルイズは確信した。
「それでね、父さま、母さま。わたし、この三人と子供をつくったの」
公爵が手の中からカップを落とし、床に茶がこぼれた。ジェロームが悲しげに茶の染みを見つめた。カリーヌが珍しく口をぽかんと開けた。カトレアが困ったような微笑を浮かべた。
そして、エレオノールが勢いよく席を立った。
「なにをバカなこと言ってんのよっ! ちびルイズ!」
「い、いひゃいです。ねえさま、あいだだだ!」
エレオノールがルイズに飛びかかり、ほほをつねり上げた。
「子供を作ったって、なにをしたのよ! おばか!」
「な、なにっで、もぢろん、ナニを……エッチを……」
姉の顔が真っ赤になった。魔法の研究に打ち込んで婚期を現在進行形で逃しているエレオノールは、大事に処女を守っている。そういう経験にはまったく疎いのだ。
「なにをしたかは分かってるわよ! 言わなくていい!」
カトレアが、食事の場で始めて口を開いた。
二人の間に割って入り、ルイズの顔からエレオノールの指をはがす。
「まぁまぁ、落ち着いて。ルイズ、あなたは子供をどうしたいの?」
「育てるわ。それを認めて欲しくて、相談に来たんだもん」
「育てるって、ちびルイズも子供なのにできるわけないでしょう!」
「できるもん。がんばるもん」
ルイズはふくれっ面をして、エレオノールを睨み上げた。ほほがひりひりと痛む。
カトレアが二人をまぁまぁと宥めて、キュルケたちに話しかけた。
「皆さんはどう考えてらっしゃるの?」
三人は口々に、ルイズを心から愛していて、子供は必ず育てるつもりだと答えた。
カトレアは率直な答えにほほを染め、エレオノールは眉をつり上げた。
三姉妹が言い争う間に、ジェロームは床をそつなく掃除した。
カリーヌが机をだんっと叩いた。テーブル上のカップがカタカタと鳴り、部屋が静まり返る。
ルイズはエレオノールとの口論をやめ、母親を見た。
「ラ・ヴァリエールの娘が騒いで、みっともありませんよ。まずは、お父さまの考えを聞くべきでしょう」
カリーヌは公爵の言葉を待ったが、食堂には物音ひとつしなかった。
隣を見ると、公爵はあまりのショックで気絶をしていた。
こほん、と小さな咳をした。
「この話は、明日にしましょう」
その夜、ルイズはカトレアの部屋にお邪魔をした。
一番、自分の味方になってくれそうな姉を説得し、明日の話し合いに臨むためである。食堂でエレオノールに猛反対されて、気が昂ぶっている。
肩をいからせながら、扉を開けた。
部屋の中は、鳥かごがいくつも天井からぶら下がり、子犬が子猫を追いかけ回している。ルイズが学院に入学してから、姉はペットの数を更に増やしたようだ。
カトレアは、ゆるやかな曲線を描いたドレスを着て、ベッドに腰掛けていた。
自分の隣をポンポンと優しく叩く。
「来ると思っていたわ、おちびさん。座りなさいな」
「どうして分かったの」
昔から、カトレアはルイズの行動を何でも分かっていた。どこに隠れても、姉には見つかってしまうのだ。
隣に座ると、カトレアの桃色の髪から、百合の花のような香りがした。
姉の髪も顔つきもルイズによく似ている。だが、服の上からでもわかるふくよかな胸元や、穏やかな性格は、カトレアにしかないものだった。
「姉だもの。髪の毛をすいてあげるわ」
ルイズは、姉の手で丁寧に髪をすかれると、次第に心が落ち着くのを感じた。昔から、この姉は家族の中で唯一ルイズに優しくしてくれる。
「ちいねえさまは、わたしの子供のことを認めてくれる?」
「そうね……。神さまに授けて頂いた命だから、しっかり育てなければいけないと思うわ。ルイズとあの女の子たちは愛し合ってるようだし、応援したいと思ってるわよ」
「もちろん、ちゃんと育てるわ! それなのに、エレオノール姉さまったら……!」
ルイズは眉をつりあげた姉の姿を思い出して、唇を尖らせた。
コロコロとカトレアは笑った。
「あなたが可愛いのよ。可愛くて、心配なの」
「そんなことないもん。いじわるしてるだけよ」
カトレアは後ろからゆっくりとルイズを抱きしめた。
重みのある胸が背中に押しあてられ、ルイズの心臓が鼓動を速めた。幼い頃から何度も姉にはこうやって励まされていたのに、ふたなりになってから抱きしめられると、姉に女を感じてしまう。
自分がやましい考えを持ってしまったことに、罪悪感を覚えた。
カトレアはルイズの心情を知ってか知らずか、抱きしめる力を強くした。ルイズの髪に顔をうずめる。
「そんなことあるのよ。この家のみんなはあなたのことが大好きなのよ。小さなルイズ」
「そんなこと言ってくれるのは、ちいねえさまだけだわ」
カトレアはいたわるようにルイズの頭を撫でたが、突然、ゴホゴホと激しく咳き込んだ。
「ちいねえさま! 大丈夫?」
「ええ、少し胸が苦しいから……胸元をゆるめてもらえるかしら」
ルイズはカトレアをベッドに寝かせ、ドレスのボタンを外した。コルセットをゆるめると、カトレアは大きく息を吸い込んだ。
カトレアは昔から体が弱く、ラ・ヴァリエールの領地から一歩も出たことがない。
両親は国中から医者を呼んだが、病気の原因も分からなかった。
誰よりも優しい姉が、生まれながらの不幸を背負っていることにルイズはせつなくなった。
そして、コルセットの隙間から白い肌と巨乳がみえて、別の意味でせつなくなった。薄幸の美女がかもしだす儚さが、美貌を際立てている。
ルイズは自分の肉欲を隠すように、姉の体から目をそらした。
この世界で一番敬愛している姉に劣情を抱いてしまうのは、神に唾をはくような行いだった。しかし、そう思えば思うほど、姉の吐息が耳に残り、姉の匂いが鼻をくすぐる。
禁断の果実が目の前にある背徳感が更に肉欲を高めてしまう。ふたなりペニスが硬くなった。
(いけないわ! ちいねえさまとセックスすることを考えるなんて、許されない! わたしの精液なんて汚らしいものを……あっ)
ルイズは自分のザーメンに解毒効果があることを思い出した。姉の病気を治す役に立つかもしれない。
今まで、何度も人を治療してきたルイズだったが、姉に精液を注ぐことはルイズにとってあまりにも禁忌すぎたので、その考えを思いつかなかった。
(でも、何て言って切り出せばいいの……?)
思い悩むルイズに、カトレアが声をかけた。
「わたしとエッチをしたいのね。ちいさなルイズ」
「ど、ど、どうして、そのことを!?」
「ルイズの考えてることはお見通しなのよ。だって、お姉さんですもの」
カトレアは聖母のように微笑んで、言葉を続けた。
「いいわよ。ルイズとエッチしてあげるわ」
ルイズは心臓が口から飛び出そうになった。
姉の手を握りしめる。肌はもっちりした感触で柔らかかった。
「ち、ちいねえさま!」
「実は、ルイズが来る前に女の子たち三人がやってきて、子供を認めて欲しいってお願いしに来たのよ。その時、エッチの話も教えてもらって、わたし、気になっていたの」
カトレアは無邪気に舌をちろりと出して、ウィンクをした。
ルイズはキュルケたちが姉と会っていたことを全く知らなかった。夕食を終えてから姿を見ていなかったが、カトレアに直訴をしていたとは思いもよらなかった。
三人も子供のために頑張ってくれていると思うと、胸が熱くなる。セックスの内容をどこまで話したのかは気になったが。
「あの、わたしの精液は病気を治すこともできるの。だから、ちいねえさまとエッチをしたいのは、その、あくまで、ちいねえさまのためなの」
自分の性欲を満たすためだけにセックスをしたいと思われるのは嫌だったから、必死に弁解をした。
「あら、そうすると、わたしの体にはそんなに魅力がないのかしら。家にこもりっきりだから、運動もしてないし―――」
「違うわ! ねえさまは素敵よ! 綺麗なお顔だし、お胸も大きいし、肌は柔らかいし……。わたし、ちいねえさまのこと、大好きだもの」
「わたしも、ちいさなルイズのことが大好きよ」
微笑むカトレアを見て、ルイズはたまらなくなった。
姉の顔に近づき、唇を奪った。やわらかくて、林檎のような甘い味がした。
「んっ、ちいねえさま、好き、ちゅっ、ああ、大好き」
「あっ、ルイズ、いきなりだなんて、んっ、もう……しかたがない妹ね。わたしのファーストキスなのに、ちゅっ」
カトレアは、何度も唇をついばまれた。
妹の舌が口内に入り、歯肉や口蓋を舐め回す。
口が甘く痺れて、瞳が潤み始めた。妹の激しい舌使いに感じてしまう。
「あっ、ちゅぅっ、ちいねえさま、美味しいわ、んっ」
ルイズはディープキスを続けながら、姉の服を脱がせ始めた。
唾液を飲みながら、コルセットを外す。豊かな乳房が弾けでる。乳首はすでに勃っていた。
部屋の中の動物たちが、飼い主の痴態を興味深そうに見つめている。
カトレアはいくつもの視線にさらされて、白い肌を朱に染めた。
ルイズの手が下腹部に伸び、ショーツを剥ぎとった。自分と同じ、桃色の陰毛。ちぢれ毛に顔をうずめて、鼻をクンクンさせると、姉の匂いが胸いっぱいにひろがった。愛おしさと肉欲でペニスが硬くなった。
「ルイズったら、ワンちゃんみたいににおいを嗅いで……」
「ちいねえさまのにおいで頭クラクラしちゃうの」
「いいのよ。ルイズの好きなようにして」
ルイズは姉の茂みをかきわけ、ピンク色の小さな真珠を見つけた。舌先で舐めると、カトレアの下腹部が震えた。
「ちゅっ、ちいねえさま、んっ、どう……?」
「はぁっ、あっ、気持ちいいわ、んっ、ああっ……おつゆが出てきちゃうっ」
カトレアの膣口から愛液が滲みでた。
ルイズは、子猫がミルクを舐めるように、ぴちゃぴちゃと音を立てながら、姉の淫水を飲んだ。蜜の味がした。
カトレアは妹が舐めやすいように、指先で陰唇を開いてやった。ルイズが膣肉に吸いつく。奥には処女膜があった。
「ちゅうううっ、んっ、ちゅるるっ」
「あああっ、ルイズっ、んんっ、ふくぅっ!」
カトレアの甘い叫びが部屋に響いた。腰を跳ね上げ、ルイズの口に性器をこすりつける。快楽が体中に染みこんでいく。初めて味わう愉悦だった。
妹にクンニをされていることに、カトレアは背徳感を覚えていた。しかし、それ以上に、ルイズを受け止めてやりたいという気持ちが強かった。母性愛に似た姉妹愛だ。
ルイズが嬉しそうに愛液を飲んでいるのを見ると、カトレアの性感が高まっていく。クリトリスを甘噛みされたとき、お尻がしびれた。絶頂を初体験した。
「んああああっ、イクうぅぅっっ!」
淫らな水がルイズの口に溢れでた。
ルイズは姉が達したことに悦んだ。胸が暖かくなる。今まで甘えっぱなしだった姉に、恩返しができた気になる。
「ちいねえさま、すごく可愛いわ」
「はぁっ、はぁっ、そう……? 今度は、あなたも気持ちよくなって」
カトレアは自分の太ももを持って、股を開いた。濡れそぼった膣口があらわになる。ピンク色の美しい秘肉が丸見えだ。
ルイズは、尊敬をしている姉が、自ら娼婦のようにいやらしい格好をするのを見て、激しく興奮した。
急いで自分の服を脱ぎ、全裸になる。ふたなりペニスが天に向かってそびえ立った。
カトレアの上にのしかかる。姉の柔らかな体を全身で味わった。
カトレアが照れたような表情で、ルイズに話す。
「ただ……わたし、処女だから上手にできないかもしれないの。お姉さんなのに、ごめんなさい」
ルイズの胸がきゅんきゅんと高鳴った。姉がこんなに可愛いと思ったのは始めてだった。
「大丈夫。わたしがちいねえさまに教えてあげるから。挿れるわね……んっ」
ゆっくりと腰を動かす。亀頭が膣口を押し広げる。
カトレアが眉間にしわを寄せて、唇を噛んだ。巨根が挿入される痛みに耐えている。
「くぅぅっ……!」
「ちいねえさま、痛い? 一度、外に出す?」
「気にしないでっ、ルイズのしたいようにエッチしていいのよっ、あくっ、おねえさんの体は気にしないでっ」
ふるふると首を振り、気丈に微笑んだ。
ルイズは姉のぎこちない笑顔を見て、たまらなくなった。膣口をこすりながら、口づけをする。両手で乳房を揉む。
性感帯を刺激して、痛みをやわらげてあげようと思った。
「ちゅっ、んっ、ちいねえさま、今から奥まで挿入するわ……少し我慢してっ……」
「はぁっ、あっ、乱暴にしてもいいの……くっ、わたしは体が痛むのには慣れてるからっ……」
「わたしが治すわっ、んっ、ちいねえさまの体、大事にするからっ……!」
肉棒を優しく突いた。処女膜が破れ、破瓜の証が膣口から流れる。血の匂いで、子犬や子猫が騒ぎ始めた。
亀頭が子宮口にタッチをすると、動物の声をかき消すほど強く、カトレアが叫んだ。
「あああああっ! 奥までっ、来てるぅぅ!」
「ねえさま、今、ちいねえさまとつながってるっ……あっ、くぅっ」
ルイズは奥歯を噛み締めた。カトレアの膣ひだがうねうねと収縮しながら肉竿を包み込んでいる。肉壷は温かく、すぐに射精してしまいそうだった。
幼い頃から憧れていた姉の膣だと思うと、なおさらだった。括約筋に力をいれ、我慢をする。
膣をカリ首でなめるように、ゆっくりとペニスを動かす。性感帯を探る。
Gスポットをこすると、カトレアが湿った吐息をもらした。膣奥をぐりぐりと亀頭で押すと、カトレアがシーツを握りしめて、可愛らしい悲鳴をあげた。
姉は奥のほうが感じるようだった。子宮口にぴったりと鈴口をつける。
「んっ、ちいねえさま、今、下のお口でキスしてるの分かる?」
「あっ、くぅっ、ルイズのおちんちん、あたってるわっ、あっ、そんなに突かれるとっ!」
小刻みに肉棒を振動させると、カトレアが艶めいた声をあげた。膣がヒクヒクと動く。
ルイズは、姉のはしたない表情を見て、情欲が極まった。姉のこんな姿を知る人間は自分だけだと思うと、肉竿が膨らむ。
腰の動きが激しくなってしまう。
「はぁっ、ちいねえさまを見てるとっ、ごめんなさいっ、勝手に腰振っちゃうっ」
「んっ、いいのよっ、ルイズの好きなように、わたしのおまんこを使ってっ……!」
「あっ、だめっ、そんなこと言われるとっ、もっと乱暴におちんちん動かしたくなっちゃうからぁっ」
これまでより乱雑に肉棒を突き入れる。結合部からじゅぶぶっと淫らな水音が聞こえる。
カトレアの膣肉は柔らかく形を変えて、ルイズを包みこむ。姉にぎゅううっとふたなりペニスを抱きしめられて、ルイズに甘美な電流が走った。
童貞のように、女体を貪るセックスをしてしまう。
カトレアはルイズが感じている様子を見上げて、目を細めた。自分の身体で妹が快楽を味わっているのを見ると、処女喪失の痛みが消えていく。喜悦だけが残る。
子宮を押されると、体が痺れるほどの官能が渦巻いて、身をくねらせる。膣が絞るように動く。
肉襞がざわざわと顫動《せんどう》し、口淫のように肉竿を吸い込む。
ふたなりペニスの根本に熱く煮えたぎる白濁液が溜まっていく。
「あっ、あっ、もう、出ちゃいそうっ!」
「ひくっ、ああっ、いいわ、中で受け止めてあげるからっ、お姉さんに中出ししてっ!」
ルイズは腰のピッチをどんどんと速めた。
カトレアの大きな胸がたぷったぷっと上下に揺れる。艶髪を振り乱し、妖美な喘ぎ声をあげる。牝の悦びが、姉の仮面を壊す。
肉壷がぐねぐねとふたなりペニスに絡みついた。
「でるぅぅぅぅぅぅっっ! ちいねえさまのおまんこにっ、精液、だしちゃうのぉっっ!!」
「っっっああああっ! 来てるっ! ルイズの熱いの、どぴゅどぴゅってっ、中出しされてるぅぅぅっ!!」
姉妹は同時に達した。
子宮口に、火傷しそうなくらい熱い白濁液を注がれ、カトレアは背を仰け反らせた。
ルイズは痙攣する姉の身体を強く抱きしめ、一滴残らず精液を流しこんだ。膣がきゅきゅっと締め付け、美味しそうにザーメンを奥へと飲んでいく。
二人の表情は愉悦と幸せに満ちていた。とろんとした瞳で見つめ合う。
ルイズはつながったまま、カトレアに口づけをした。
「ぅんっ……はぁっ、っ……」
「ぁぅっん……っあ……」
声にならないうめきをあげながら、姉妹は唾液を交換した。
ルイズが舌をすべらせ、姉の首筋に浮いた汗を吸いながら、尋ねる。
「ちいねえさま、始めてのエッチはどうだった?」
「すごく気持ちよかったわ……。それに、なんだか体が軽くなった気がするの」
「わたしの精液の効果かも。病気が治ると嬉しいな……」
カトレアがルイズのおでこにキスをした。
「これからもセックスして、わたしを元気にしてくれる?」
「うん……もちろん」
姉妹は互いの汗を舐め合い、顔中をべとべとにした。
カトレアがルイズの耳を舐めながら、隠し事を打ち明ける。
「実はね、わたし、あの三人の女の子に嫉妬してたの」
「どうして?」
「だって、あの娘たち、今までずっとルイズと愛し合っていたんだもの。最近、ルイズったら実家に帰ってこないから、わたしは寂しかったのよ」
ルイズは思わず吹き出してしまった。いつも穏やかな姉が、心の中に子供っぽい独占欲を持っていたのは知らなかった。
女としての姉の姿も、今日、始めて知った。長年一緒に暮らしていても、分からないことだらけだ。でも、これから知っていけばいいと思った。
「これからはちいねえさまともずっと一緒にいるわ。病気が治ったら、学院に来て、暮らしましょ」
「楽しみね。動物たちも連れて行ってあげないと」
犬や猫や鳥や、他の変わった動物を飼育できる場所があるかどうかルイズは少し心配したが、膣肉がうねって肉棒を刺激すると、悩みは吹き飛んだ。
ペニスが血液を取り戻し、先程よりも大胆に勃起する。
カトレアは、身体の奥が大きく拡げられる感触に、幸せを感じた。
「ちいさなルイズ、いくらでもエッチしてあげるからね」
ルイズはその後、二回中出しをして、カトレアのお腹を精液でたぷたぷにさせた。