翌朝、ルイズは股間がぬめぬめするのを感じて、目を覚ました。
キュルケの部屋のベッドの上だ。
昨日はあれから更に3回もエッチをして、ルイズの部屋のベッドは精液やら愛液やらでべとべとになってしまったので、キュルケの部屋で寝ることにしたのだ。
キュルケの腕枕で寝ていたはずなのに、隣に赤髪の少女は見えない。
「んちゅっ……じゅぷっ……じゅるっ……」
掛け布団が盛り上がっている。
その下から水をすするような淫らな音が聞こえる。
持ち上げると、キュルケがルイズのふたなりペニスを咥えていた。
朝フェラで起こしてくれたのだ。
「ちゅるっ……あら、ルイズ、おはよう」
キュルケが肉棒から口を離す。
そそり立つペニスは唾液で濡れていた。
「お、おはよう……って朝から、な、何やってるのよ!」
ルイズの白いほっぺたが赤くなる。
「フェラチオよ。ルイズに気持ちよく目覚めて欲しかったのよ」
「も、もう……」
「それじゃあ続けるわね……ちゅっ……じゅぷっ……」
キュルケが口淫を再開する。
セックスとは違った感覚で、優しくてじんわりとする快楽があった。
口の中は温かくて、ほほの肉と舌が柔らかくペニスを擦る。
「はあっ、キュルケの口、気持ちいい……んっ……」
「じゅるっ……嬉しいわ……このまま精液だしちゃっていいのよ……んっ……」
鈴口から出てきた先走り液をキュルケは飲み込んだ。
じゅぼじゅぼと卑猥な音をたてて、頭を上下に動かす。
ルイズのふたなりペニスは長いから、喉奥にまで亀頭があたった。
えずいてしまいそうになるが、愛するルイズのために我慢をする。
「あんっ……そんな口が汚れちゃうわ……あっ、だめっ……出るっ!」
「んぐっ、んんっ、じゅるっ、ちゅうっ」
フェラチオが激しさを増す。
ルイズの下腹部で精子が生まれ、朝一番の白濁液を
「あああああっ! 出ちゃううっ!」
「んんんっ、んぐぅっ!」
キュルケの口内が精液でいっぱいになる。
栗の花の香り。
苦いけれど美味しいと、初めて精液を味わったキュルケは思った。
愛する人の精液だからだと思った。
「んぐっ、んんっ、んぐっ」
大量のザーメンをキュルケは喉を鳴らして飲み込んだ。
昨日、5回も膣内射精したのに、精液はぷるぷるで衰えをしらない。
飲みきれなかった白濁液が、唇の端からこぼれてしまった。
「あっ、はあっ……あんっ、キュルケ、精液、飲んじゃったの……」
「んうっ……もちろんよ……ごちそうさま」
「はあっ……ダメよ……もう、汚いわ」
「そんなことないわ。ルイズのだったら毎日朝ごはんにしてもいいくらいよ」
キュルケはシーツにこぼれた精液も舌で拭い取った。
萎えてきた肉棒にお掃除フェラをして綺麗にする。
ルイズは射精が終わると、別の生理現象が始まったのを感じた。
上半身を起こして、ベッドから降りようとする。
「ちょっとお手洗いにいくわ」
「おしっこならこのまま出してもいいわよ。ルイズのなら飲めちゃいそう」
「ばっ、ばか。変態じゃないの!?」
ルイズは顔を真っ赤にしてトイレに駆け込んだ。
キュルケがそこまで愛してくれているのは嬉しかったが、今は普通の愛し方をして欲しかった。
おしっこは男の子の方から出るように体が変化していた。
制服姿に着替えたルイズは、キュルケの着替えを待つ間、サラマンダーのフレイムを撫でていた。
キュルケの使い魔だと思うと、火トカゲも可愛くてしかたがない。
「火竜山脈のサラマンダーなんでちゅってね。おまえのご主人さまはしゅごいでちゅね」
なんだか赤ちゃん言葉まで喋ってしまった。
恋はここまで人を変えてしまうのか。
しばらくフレイムを撫でていると、キュルケが側にやってきた。
炎のような赤い髪を綺麗にセットしている。
ルイズは立ち上がり、キュルケを見上げた。
「アルヴィーズの食堂へ行きましょう。早く行かないと、ふ、二人分の席が取れないかもしれないし」
昨日まではキュルケと同じ卓で食事をするのも嫌だったが、今は少しでも一緒にいたかった。
魔法学院でのルイズは、ゼロのルイズと馬鹿にされ、友達もいなくて、硬い殻に閉じこもっていた。
弱いところを見せてもいい人ができた今は、閉じこもっていた分、甘えたかった。
ルイズは、基本的に、恋をすると馬鹿になってしまうタイプだった。
キュルケはあごに手をあてて何か考え事をしている。
(真剣な表情もきれいよ、キュルケ)
頭の中がお花畑になっているルイズにキュルケが話しかけた。
「外では、今までどおり疎遠を装いましょ」
「な、なんでよ!」
「あたしたちの仲を勘ぐられたら不味いわ。愛し合ってることがバレて、実家に言われてご覧なさい」
想像はすぐについた。
姉のエレオノールが王立魔法研究所からすっ飛んでくる。頬をつねりながら耳元で怒鳴るだろう。
ちびルイズ! 女同士で愛しあうなんて何を考えているの! しかも、よりにもよってツェルプストーの娘と! 魔法の才能もないのに魔法学院に入学させたのが間違いだったわ。今すぐ実家に戻りなさい。すぐに縁談を結ぶわよ。ワルド子爵はどうかしら。いえ、高望みしてはダメね。この際、貰い手があれば十分よ。
で、でも、姉さまだってまだ結婚……。
何か言ったかしら、ちびルイズ? 空耳よね?
「はいもちろんです姉さま。ルイズはなにもいっていません」
「ルイズ、大丈夫?」
いきなりひとりごとを呟いたルイズをキュルケがいぶかしんだ。
ルイズは何でもないと言って、大きなため息をついた。
「分かったわ……。外では今までと変わらないようにするわよ」
「ええ、それがいいわね。ルイズは先に出て行って。あたしは時間を空けて食堂に向かうわ。それじゃあ、また夜に会いましょう」
ルイズは肩を落として、ひとりとぼとぼと食堂に向かった。
鴨のローストも、赤ワインも、いつもより美味しくなかった。
魔法学院の教室に入ると、生徒たちが一斉に振り向いた。
ルイズの顔を見て、ぎこちなく目をそらす。
とんでもないものを召喚したルイズを怖がっている。
キュルケもルイズと目を合わせないようにしていた。
タバサの隣に座って何やら話している。
昨日のお礼をタバサに言わなければいけないのに、気力がわかない。
今日何度目かわからないため息をつくと、肩が叩かれた。
「何よ……ってマリコルヌじゃない」
「ルイズ、昨日は素晴らしかったよ! あんなご立派な魔物、俺は初めて見たね! いや、魔物なんかじゃない、あれこそ神だ!」
目をキラキラ輝かせて、サモン・サーヴァントでの出来事について熱く語ってくる。
「あっそ。良かったわね」
「本当に良かったよ! マーラって名乗ってたよね。俺の名前のマリコルヌと似てるのは何かの暗示かな」
「知らないわよ」
扉が開いて、中年の女性が入ってきたのを幸いに、マリコルヌとの会話を切り上げて席についた。
私語は慎んでいたので、錬金の実演はさせられることなく(代わりにギーシュが青銅を作った)、何事もなく授業は終わった。
なんだか気だるい。
ルイズは、昼食後のデザートを食べながら、ぼんやりと考えていた。
周りには同級生が多いが、キュルケの姿は見あたらない。
キュルケとタバサの話し声に聞き耳を立てていたところ、ベリッソンとかスティックスとか言う名前の男子学生に今夜の話をするために会いに行ったらしい。
(朝、また夜に会いましょうって言ってたじゃない)
もしかしてキュルケは昨日のことを後悔しているんじゃないか、やっぱり男のほうがいいと思ってるんじゃないか、と疑心暗鬼になってしまう。
泣きたくなった。
貴族の作法も忘れ、八つ当たりするようにケーキをガツガツと食べる。
「おかわり頂戴」
近くにいた黒髪のメイドに声をかけた。
素朴な雰囲気で、そばかすが可愛らしい少女だった。
(キュルケがそういうつもりなら、わ、わたしだって浮き名を流してやるわよ)
周囲の同級生を見渡してみるが、ばかみたいに笑ってるギーシュたちが目立つくらいで、ルイズの気を引く男性はいなかった。
メイドが新しいケーキを持ってきて、ルイズのテーブルに置いた。
一礼をして次のテーブルへと向かっていく。
男よりも、この黒髪の少女のほうが気になる。
脱いだらすごそうだ。
股間に血が集まりかけて、頭をぶんぶんと振った。
ケーキをつついていると、騒ぎ声が聞こえてきた。
「その香水があなたのポケットから出てきたのが、何よりの証拠ですわ! さようなら!」
「うそつき!」
頭からワインをかけられて、頬に赤い手形をつけたギーシュがいた。
二股がバレたらしい。
(これだから男ってのはダメなのよ。キュルケ、わかる?)
キュルケのほうが二股どころか何股もかけていた訳だが、ルイズはそのことをすっかり忘れていた。
ギーシュの卓の近くで、先ほどの黒髪メイドがおろおろしている。
どうやら、あの少女が香水を拾ってギーシュに渡したのが事の発端らしい。
「君が軽率に、香水の
「申し訳ありません!」
ギーシュの八つ当たりにメイドが深々と頭を下げる。
貴族の怒りが恐ろしいのか、体が小刻みに震えていた。
ギーシュもそれ以上、少女に何か言う気はないらしいが、その光景を見てルイズは腹が立った。
むしゃくしゃして席を立ちあがる。
ギーシュと少女の間に立って、ルイズは怒った。
「みっともないわよ。二股かけてるあなたが悪いわ」
ギーシュが呆れた声で言い返した。
「君には関係ないだろう」
「ないわよ。でも、貴族としての礼儀がなってない振る舞いには腹が立つのよ。謝るのならあなたの方でしょ」
ギーシュは何か言いたそうに口をもごもごと動かしたが、やれやれと肩をすくめた。
「君という人間は、心構えは一流の貴族だね。分かったよ。そこの君、巻き込んですまなかったね」
「い、いえ、とんでもありません!」
貴族に謝られるとは思ってもいなかったメイドは一層恐縮して頭を下げた。
ルイズはふんと鼻を鳴らして、席に戻った。
メイドが慌てて後をついてきた。
尊敬がこもったまなざしでルイズを見つめてくる。
「あ、あのルイズ様、ありがとうございました。まさか貴族の方に助けていただけるなんて思ってもいませんでした」
「大したことじゃないわよ。それよりよくわたしの名前を知ってたわね」
「はい、ルイズ様は有名ですから」
どういう意味で有名なのかは、聞かなくても分かった。
「あっそ」
「あの……なにかお礼をさせていただけませんか」
お礼と言われて、ルイズはメイドの姿を眺めた。
カチューシャでまとめた黒髪が珍しい。
いかにも村から奉公にやってきましたという風情の純朴そうな少女だ。
「それなら、洗濯ものが溜まってるから洗っておいて」
「はい、喜んで! 今から取りにうかがいましょうか」
「そうね。部屋まで行きましょう。それと、あなたの名前は?」
「名前ですか?」
「平民にも名前はあるでしょ。わたしだけ名前を知られてるのはなんだか嫌だし」
「あ、はい。シエスタです」
シエスタと名乗った少女は、