本当だったら現行のシリーズ物を終わらせた上でこういうのを投稿すれば良いんですけどね…僕も気まぐれなもので。
まあしばらくはこっちを進めるつもりはないです。
あらすじとしてはひょんな事から勃興した山賊の徒党がロステクの世界を蹂躙して、捕らえた女性人材を犯しまくるという話。
烏合の衆なはずの賊徒が力を付けて、正規の騎士団や一国を倒すのが好きなんですよね。
それも人間の中でも下賤な賊徒が気高いエルフや魔族を犯すとなると興奮しちゃいます。
ロステクのエロSSは今後も書いていきたいと思ってるんで、もしご興味あれば原作のゲームの方もプレイしてみてください。
山賊達の宴 0話
クーニッツ騎士団支配下、ヘラスの街。
城塞都市ケクロピアには及ばないまでも比較的、豊かで安心して暮らせる町として知られている。
元々はどこにも属さない独立勢力であり、国家とはいえないものの自治政府が置かれていた。
そこへクーニッツ騎士団団長ジギスヴァルトがやってきた事によって、ヘラスは彼らに服属する事となる。
騎士団からは支援や経済的恩恵を受けているため、独立を唱える者こそ少ないが、彼らに不満を持つ者は多い。
西東に海を持ち、北にはケクロピア、南にはドワーフ達の住むケルベルス丘陵に通ずる山脈が通じている。
つまり、大陸の各地から様々な文化が衝突する地とも言えた。
海からは様々な物が流通し、山からは木々や獣、鉱物が採れる。
砂漠からは遠いのでカストゥス教団の影響はあまり受けていないものの、山からやってくる山賊や海からやってくる海賊の影響は多少ある。
もっともクーニッツの憲兵団は精強なため、街にはほとんど被害を及ばさないが。
昔は、クーニッツ騎士団が来る前はもう少し治安も緩かったものだ。
怪しげな物も街には流通していたし…少し助平をしても咎められなかったものだ。
それが今となっては、街中では憲兵団が目を見張り、ゴミのポイ捨てさえ許されない。
海賊や山賊と通じているとみられた者は調査に遭うし、闇市も数自体減らしている。
昔は賊と街が賄賂でつながって、彼らが跳梁跋扈する闇市が南の山沿いには多かったはずだが。
男は今、その減りつつある闇市にいた。
昼間なのにどこか薄暗いような町並みには色んな人種が行き交う。
人間、獣人、エルフ、ドワーフ、果てはリザードマンまで。
良くも悪くも自由なこの街に、男は居心地の良さを感じていた。
住居はヘラス中央区の小さな家だったが、普段はこの闇市にいた。
一応、住所を中央区にしておかないと騎士団からの生活保護がもらえないためだ。
男は碌に仕事をせず、騎士団からの保護をアテに暮らしている。
力仕事?
もう50を越えた中年にできる事ではない。
商売?
商才など微塵も無いし、経験が無い。
盗掘?
今や自分が被害に遭う側なのにどうしてできようか。
生活に行き詰まった彼は保護を受けながら、闇市の中で浮浪者のようにうろつくだけの生活を送っていた。
そして金が貯まったと思えば…彼は風俗に行くのであった。
無類の女好きである彼にとっての生き甲斐は女を抱く事であった。
昔は略奪した女を抱く事目当てで山賊に入団したほどだ。
賊を脱退した後も、無防備な女がいればすぐに人気の無い所へ連れ込んでレイプしていた。
歳をとっても性欲が減退する事なく、彼の生き甲斐は風俗通いのみであった。
青い空を見上げる。
「むなしい…」
そんな彼の生活が充実している訳がなかった。
本当であればもっと風俗にも行きたいのに、生活保護でもらえるお金には限界がある。
もっと言えば昔みたいに賊として活動して、好きに女を犯しまくりたい…
だが、もう彼の年齢ではそんな大志を抱いても実現させる事はできない。
勃たなくなる股間とは逆に、空虚な気持ちは日に日に膨らんでいくだけだった。
もう昔みたいに、賊に入って活動するような体力は残されていない。
されど、女を抱きたい犯したい気持ちは衰えない。
高度な魔法か何かで若返れるなら何だってする。
だけど、それをしようにも魔術師の知り合いなどいないし金もないしつてもない。
体力的な衰えと漲る精力が彼の中で相反して、耐えがたい葛藤を生み出していた。
ヤりたい…でもヤれない…でもヤりたい…!でもヤれない…でも…!
落ちている酒瓶に口を付けたら空だった。
酒で苦しさを紛らわせるのは好きじゃない。
それでも、どうにかして紛らわせたい。
身体を八つ裂きにするような葛藤が彼を苦しめる。
だが、そんな彼にも転機は訪れるものだった。
「イイ女だぜ…」
「ああいう格好って事は娼婦なのか?一体いくらなんだ。」
「幾らなんでも整い過ぎている。ありゃあ高度な魔法で生み出された性処理用の人形とかじゃねーの?」
街中がざわめき出し、男は異変を感じる。
SNSもインターネットもメールも無いこの世界では情報が命だ。
何か異変があると察したらすぐにそれを確認しなければならない。
人混みをかき分けて、騒ぎの大きい方へ向かっていく。
そこには一組の男女がいた。
黒い長髪の、顔の整った男と…
きめ細やかで光るように白い肌を露出し、銀髪の美しい長髪を揺らしながら、惜しげもなくその魅惑的な身体をさらけ出し、堂々と歩く美女。
「うおお…ぉ…」
思わず呻き声が出てしまう。
目を見開きながら、男はその場で立ち尽くしていた。
美しい。
いや、美しすぎる。
今まで52年間生きてきて、あんなに美しい女性を男は見た事がなかった。
本当にアレは人間なのか?
周りの男共が訳の分からない事を言うのも分かる。
本当にあんなに美しい人間が実在するのか?
(下賤な人間共がっ!くそっ!角や翼の問題ではない!これでは人目を引きすぎる…)
男共のいやらしい視線をものともせずに闊歩する女に、男の方は心中穏やかではないようだ。
「服を着ろ!」
「フフッ……そんなの嫌に決まっているじゃない。」
声を荒げる男を逆撫でるように、女が妖艶に言う。
声も美しい。
適度に低く、凜々しいその声に意志の強さを感じる。
「私はこの格好をとても気に入っているの。」
「…適当なローブかマントを買ってくる。それまでここにいろ!」
男の方が大股で歩き出す。
どうやら女の傍を離れるらしい。
「わかったわ。特別にお前の言う事を聞いてあげる。部下の言葉に耳を傾ける上官に恵まれて幸せよね?」
「ほざいてろ!」
痴話喧嘩?を交わし、そこには女一人だけになる。
チャンスだ…!!
男はここ数年間感じてなかったほどの興奮を覚えていた。
今まで見た事もないような美女を…犯せる…!
あんな露出の多い服、どこを見ても武器を隠しているようには見えない。
それに無駄な脂肪の一切ない体だ、腕ずくで襲い掛かれば簡単に押し倒せる。
一つ問題があるとすればここは人気が多すぎる。
どこかもっと人気の無い所へ連れて行きたいのだが…
しかし、それにしても無防備過ぎる。
犯されたいのだろうか。
痴女みたいな格好だし、それはそれで理解できるが、あの男がそれを許すだろうか?
そうでなかったとしても、余程身のこなしに自信があるのだろうか?
普通、これだけ男に囲まれていて女一人で孤立しようなどとは思いもしないはずだ。
男にはそれだけ解せなかった。
どうする…?
男は自問自答していた。
ここで襲い掛かるという選択肢は無かった。
もっと人気の無い所へ誘導したい。
だが、そうこうしている内にあの男が戻ってきて全て立ち消えにならないだろうか。
いや、あーやこーや考えている内に他の男が…
(あーもう!!)
興奮のし過ぎで考えがまとまらない。
嬉しかった。
久しぶりにこんなに興奮させられたのだから。
そして今からあの美女を犯せるのかと思うと…正直辛抱ならなかった。
男はいきなり女を犯して、嫌がる様子を楽しむのが一番好きだった。
あばずれの風俗嬢相手などでは到底満足できていない。
やはり女を不幸な目に遭わせて、自分だけが一方的に幸せを感じる。
それが一番楽しい。
そして今から久しぶりにそれができるのかと思うと…もう既に股間は限界までに大きくなってしまっていた。
「へへへへ…」
囲んでいた群衆の中から、一人のみすぼらしい男が例の女へ近付く。
浅黒く、脂ぎった肌は汚らしい。
おそらく彼も自分と同じような境遇の者だろう。
体を満足に洗う余裕さえないという。
歯の抜け落ちた口元を見せながら、女へ近付く。
不思議と女は逃げようとしなかった。
逃げようとしなければ近付こうともしていない。
近付いてくる男の顔をじっと見据えたまま微動だにしない。
(もうダメだ…辛抱ならんッ!)
男が一歩踏み出した瞬間に、他の男達も同じように一歩を踏み出していた。
一人二人三人…若い男から自分と同じような中年男まで。
件の美女へ迫っていた。
(こうなったらもう人気の無い場所だとかどうとか関係ない…犯す!街中で輪姦して便器にしてやるッ)
ぼたぼたと自分の口元から涎が垂れているのに気付かない。
我先にと勇み足で例の女へと近付く。
幸いにも相手は自分の存在には気付いていないようだ。
適度に引き締まった形の良い尻をこちらに向けながら最初に向かってきた男の方を見ている。
「はぁ~…はぁ~…」
100m走でもしてきたかのように、心臓をバクバクさせながら迫る男。
彼女に一番最初に触れるのは、この俺だ。
もう走ってしまっていた。
たまらん。
我慢ならん。
犯したい。
組み伏せて己の精を存分に注ぎたい!!!
一目見ただけでここまで思わせられた存在は初めてだ。
だから、犯す。
死んでも良い、監獄送りになっても良い。
犯す。
とにかく犯す。
視界には彼女の光るような肌、頭の中には『犯』という一文字。
もうそれしかなかった。
くびれた腰に手を回すと、もう片方の手で尻を撫で回す。
(…軟らかいぃっ)
ズボン越しに限界まで勃起した股間を彼女のふとももに押し付けた瞬間、幸せは途切れた。
「がッ…!?」
気がついたら自分は血の海にいた。
目の前が真っ赤になって、周りも鮮血で真っ赤に染まっている。
彼女は?彼女はどこに行った…?
本能的に探そうともがくも、血で染まった背中がべちゃべちゃ粘付いた音を発するだけ。
夢幻の如く、彼女は目の前から消えてしまった。
あの一瞬の幸せな感覚は、掌一杯の血へと変わっていた。
痛い。
気がつくと、胸から腰まで、大きく斬られているのが分かる。
「ぐ…ぶっ!」
びちゃびちゃと吐血する男。
もはやこの傷では助かるまい。
自らそう思ってしまうほどだった。
もっとも、誰かに救護してもらえば話は別である。
だが、ここは闇市。
倫理観の欠落した人間が蔓延るここで、誰が他人の心配などしようか。
助けられる事は全く期待できない。
じゃあ、どうやって…どうやって生き延びようか…?
まだ死ぬ訳にはいかない。
あの美女を犯さなければならなかった。
彼の遺伝子がそう言っている。
何としてでもあの美女に種を植え付けて次代を産ませろと、精巣が疼いていた。
しかし今はそれどころじゃない。
陰茎を勃起させるのに必要な血液すら無い。
どうしよう…どうやって…どうやって、生き延びる…?
生き延びなきゃいけないそれは分かっているものの、じゃあどうやったら生き延びる事ができるのか。
それが分かっていなかった。
どうしよう?どうしたら良い?
ひたすら彼は血の海をのたくる。
まだ…死ぬ訳にはいかない…
意志は強かった。
しかし、頭が足りていなかった。
武器さえ持たずに悪魔に襲い掛かるなどと。
「ま…だ…死ね、ねえ…」
か細い声で呻きながら這い回る男。
その姿はまるでゾンビだ。
もはや群衆も厄介事に関わりたくないようにそこからいなくなっていた。
助けは誰にも期待できない。
でも、それでも何とか生き延びなきゃならない。
またしても彼の強い意志が豪運を引き寄せる。
52年間生きてきて運にもツキにも見放されてきた彼が、ここぞとばかりに天からの恩恵を受ける。
それが神の望んだ事なのかどうかは知らない。
だが、強い意志があれば、それがたとえ悪行に向くものだろうが何だろうが、おのずと道は拓けるものである。