良い刺激をお互いの作品に与えあい、さらに作品の質をあげるという作家として完璧な循環が出来、順風満帆なる同棲生活を営んでいる。
しかし、俺達にはまだ踏み入っていない禁断の領地がある。
このお話は、俺達が初めて"その領域"に足を踏み入れた日の話である。
世界で一番エロかわいい妖精 ~初染~
始まりはある日の夜。しかし極端な深夜というわけでもなく、一般の人ならまだ起きているようなそんな時間帯。
「おい、どうしたんだその格好は…」
突然現れた妖精もといエルフの格好。それは頭から耳を生やしたいわゆるバニースタイルだ。
「…男の人って、こういう格好が好きなんでしょ…」
いつもなら多少露出の多い格好くらいなら自らこなしちゃうような彼女でさえ、いまはのぼせぶっ倒れてしまいそうなほど紅く出来上がっている。
「確かにそうだが…ってまた取材か?」
俺はまたいつもの"ちょっとエッチな取材"だと思った。
これまでにも取材と題して少々過激なことを彼女とこなしてきた。その経験から、その今は今回もその一環だろうとしか考えていなかった。
「いえ。この格好はあなただけのものよ」
この時初めて俺の予想が外れた。取材というのはあくまで経験を小説の参考とするためのものである。言い換えるならばそれと似た描写が小説に現れるということである。
「私はこれまで取材と題してあなたと様々なことをしてきたわ。でも、取材である限りそれはいずれ読者の目に留まり、頭の中に描写される構図及び情景なの。でも今日は恋人として二人の時間を過ごしたいの。いずれどの小説にも描写されることの無い、プライベートでディープな愛を二人で刻みましょ?」
いつにもなく真面目な顔だ。
「ああ…わかった。それならそれを外してくれ」
俺は悩んだ。折角の彼女の可愛らしい、守りたくなるバニースタイル。正直もったいない。
でも、初めてだからこそ。本当の彼女と向き合いたい。向き合うべきだ。
「…ええ。わかったわ。これはまた別の機会に使わせてもらうわ」
俺達は向き合った。遂にその一線を超える日。いずれ来るだろうこの日を何度妄想したかわからない。
全ての指を惜しまず絡め合い、体を密着させてゆく。
「あなた…」「エルフ…」
二人の視線はお互いに独占される。
視覚情報がお互いの顔に独占された時、唇の触感が即座に反応した。
無我夢中で唇の触感を愉しんだ。
少しすると舌の侵入が許され一つの空間を二人で踊るように蹂躙する。
音色に合わせ絡み合うように動く。時に顔を動かしお互いが混ざった媚薬を送り込む。
ぷはっと大きく息を吐いて離れる二人。繋いだ糸はあっという間に切れてしまった。
「…いいわよ。男なんだから、あなたが私を引っ張りなさい」
「…ああ」
彼女の正装をはだけさせる。
少しずつ顕になる彼女の肌。俺はお互いの露出度に差が出ないよう慎重になった。小説の推敲をする時のようにゆっくりとこなす。
「…もう。元気一杯じゃない、あなたのソレ。呆れるほどに反り返っているわ」
「…当たり前だろ。大好きな彼女の裸を見て興奮しないほど俺は鈍感じゃないからな」
「…全く。…元気なソレ、もっと元気にしてあげる。私のテクニックを披露してみせるのはあなただけなんだからね」
天を仰ごうとする俺のイチモツの前に座り込んだ。
「これがあなたのおちんちんなのね…」
彼女はそっと手で包み込んだ。
いつもはペンを握り、多数の読者を唸らせてきたその手で上下に扱く。
「すごく我慢してるのが私の腕に伝わってくる。あなたの最も愛したこの私がその呪縛から解放してあげるわ」
上目遣いを悪用し誘惑する彼女。その口はまもなく俺を呪縛から解放せんと、その呪縛の元凶へと向けられる。
「ひょれが…ひゃしゃひゅふぇのおふぃんふぃん…」
唾液で湿った俺のイチモツ。
「ひゃあわたふぃのおふぅひぃひぃひょほぉひっひひひゃしなひゃい。ひゃひゃんはふひょうひょ」
日本語になっていない言葉にじゅるっじゅじゅじゅっという思いっきり卑猥な音を添え俺を導かんとする。
「ひゃしゃひゅふぇのおひぃんひぃんしぇーーし、ひっひゃいひょーひゃい」
ほっぺたを窄め、尿道から子種を貪る。
「おい!出すぞ!」
なんて言った束の間。
「…あなたのせーえきが私の肌を綺麗にしたたってる。あまり美味しくはないけど、あなたのものだと思うとすごく嬉しいわ」
精液飲んで嬉しいなんて思う人まずいないなんてそんな空気をぶち壊すことは言えない。
「お前はどこまでもエロかわいいんだな」
「当然じゃない!でもなんでも言うけど、私のこんな破廉恥な姿、見せつけるのはあなただけなんだからね!光栄に思いなさい!」
俺の精液をお腹に携え、腰に手を回しながら自信満々に言う。
「…あなたっ、私ももう限界。あなたのそれで…私も満たして…」
「ああ。やっと、お前とひとつになれるんだな」
「…エミリー。俺はお前が大好きだ」
「…何よ今更。言葉じゃなくて、態度で示しなさい。私にあなたの愛を思いっきりぶつけなさい!」
「…挿れるぞ、エミリー」
「ええ、来なさい。あなた」
ここでプライベートな空間で彼女のペンネームを使うことがおかしいことに気づいた。
証拠に彼女は俺のことを「正宗」と呼んでいない。
「んっ、あなたのそれがお腹の中に響いてるの!鼓動が伝わる!」
「エミリー!動くぞ!」
「ええ!動いて!思いっきり動きなさい!私を思いっきり取り乱させなさい!ひゃあんっ!あっ!!」
俺は天井を突く勢いで彼女に愛を伝える。
好きだ好きだと一突きに込める。たとえここで腰が砕けようと俺は彼女に愛を伝える、そんな勢いだ。
「あなたっっ!んんっあっ!!ひっ!!中にっ!!思いっきりだしてっ!!あっ!」
「エミリー、ほんとにお前はかわいいなっ!まるでお前の膣まで俺のことを誘ってやがる!」
「あんっ!!当然でしょっ!!んんっ!!私が最も愛した男の人なんだから!」
激しい喘ぎ声、ひょっとしたら外に漏れているかもしれない。
「出すぞ!エミリー!」
「出してえええ!!私の奥底にあなたの愛を印なさい!!」
俺は愛を彼女に記した。その証はイチモツを抜き、息を吐き倒れ込むエミリーの股に現れた。
「…これであなたと一線を超えることが出来たのね…あなた、大好きよ」
「エミリー、どうだ、俺の愛は」
「今のあなたなら合格ね。でも、次回からはもっと厳しくいくから覚悟しなさい!」
「ああ!期待しているぜ!」
俺は気持ちと呼び名を改めて彼女の唇を支配した。
「エミリー、大好きだぞ」
一時間縛りで書いてみました。
初染、「初めて(彼女or彼氏色に)染まる」っていう意味で使ったつもりなんですが、正式にその言葉があるそうですね。
なんかいい言葉浮かんだら変えます。