美和子の前から去った。住む場所を変えたのだ。美和子には、美和子が張られていると嘘を伝え、当分会えないと伝えてもらった。デコを通じて、デコの従兄弟の刑事さんの口から。
新しい物件を探している所をデコに見付かり、彼女と色々と話をした結果、従兄弟に警察関係者がいて、僕とは関わるなと言われたそうだ。
「そうだよ。僕と関わらない方がいい」
「調べたよ。親兄弟でなければ、問題無いらしい。それに、えん罪でしょ?」
彼女の問いに返答が出来ない…
「まさか…そうなの?私を口封じする?」
泣き笑い顔のデコ。
「しない。蘭と出逢わなかったら…たらればは卑怯だな」
「そうだったんだ。私、嬉しかったんだよ。あの時…怒っていないんだよ。嬉しくて恥ずかしくて…」
あぁ、デコの両親に会いたい件かぁ…もう手遅れだけど…
「で、どこに住むの?」
「う~ん…どうするか…」
蘭の方を見るが、暖かい目で僕とデコを見てくれている。そして…
「紅子ちゃんのホテルは?部屋から出なければバレないでしょ?」
「いや、フロント階で張られていると、関係者の出入りでバレる」
服部の時のように。
「人混みに紛れるか…」
「亜樹君、苦手だよね?」
って、蘭。
「しかたないよ。他に良さそうな物件は無いし」
◇
物件の斡旋を依頼し、僕一人で斡旋者と待ち合わせた。相手が一人で来いと指示をしてきたので。待ち合わせ場所に来たのは、スリムだけど、スタイルの良い大人の女性である。
「鳥井亜樹君?」
頷く僕。
「中々良い男だね」
咄嗟に女性に抱きつき、頬を重ねて見た。うん、胸の感触が良い。
「いきなり…抱きつくのは、どうしてだ?」
「恋人同士に見せないと…」
待ち合わせ場所はアベックの多い公園であったから。
「で、入居希望は君一人か?」
耳元で囁く様に会話しだした僕達。
「いや、もう一人…義妹が一緒に住む」
お尻に手を回し、弄る
「あっ…ダメ…何をしているの…」
「アベックに見えないと、怪しまれるから…」
口実半分である。ムクムクしている物が、彼女の柔らかい部分に押し付けられている。衣服の上からだけど、彼女も感じているようだ。
「これ以上はここでは…」
話をする場所を変えた。
◇
彼女は力尽き、僕の上に載っている。豊満なバストが、僕の胸板に載っていた。
「うちのマンションにしなさいよ」
彼女、槇村香の相棒が所有しているマンションを勧めてきた。
「たまに相手して欲しいし♪」
彼女は初めてだったらしい。リードしていたから、経験者だと思っていたのに…女性は女優だな。う~ん…体力が回復すると、僕を求めて来た。
「もっと…お願い…家賃サービスするから」
大家さんの求めに応じる僕。未成年で保証人無しで借りられる物件って、他に無いし…
◇
そして、引っ越し。5階建てのマンションの3階部分である。大家さんは4階で、1階はガレージ兼倉庫だそうだ。そして、地下には何故か射撃場がある。
「冴羽リョウだ」
香の相棒の大男が現れた。
「佐田亜樹です。こっちは妹の紅子です」
「うん?佐田って、あの佐田か?」
どの佐田だ?
「たぶん、その佐田です」
って、紅子が返事をした。
「訳有りってことか?佐田家でも匿いきれないって」
「そう思ってください」
「で、仕事は?」
「小説家です」
「ペンネームは?」
「栗井鳥栖と三田バードです」
「あの問題作のか…それは訳有りだな」
世間では、問題作作家って思われているのか。
「その首の傷は?」
「自殺未遂の後です」
「何故、死のうとした?」
「生きていちゃダメだと思って…」
紅子が僕を優しく抱き締めてくれた。また、発作的に…それを予防する為らしい。
「何故、生きていちゃダメなんだ?」
「同じ時間軸に、同じ顔の人間は二人いらないから」
「お前は死ぬことが恐く無いのか?」
「ここで撃ち抜きますか?公園でも撃ち抜こうとしたでしょ?」
あの公園でハンターの視線を感じた。香といちゃつきながら周囲を観察し、彼が銃を手にして、僕を狙っているのを確認していた。
「やはり、気づいていたのか…あの時のお前は、死ぬ覚悟だった。違うか?」
この人は深層心理を見抜く能力者か?
「そうですよ。だから、香の求めに応じた」
「リョウ!なんてことをしているのよ!」
香が冴羽さんに噛みついた。
「香に付く悪い虫をだな…」
冴羽さんは香に弱いようだ。
「尋問はこれでおしまいですか?」
「あぁ…お前、人を殺したことがあるのか?」
それまでお見通しか…
「え?」
香が驚いた表情で僕を見た。
「どうやって殺した?」
「指を全て撃ち抜き、耳とクリをそぎ落として、生きたまま濃硫酸で溶かしました」
香の顔から血の気が失せていく。
「そうか…報復か?」
「やらないと、大切人達を護れない。その為なら、重ねてもいい」
「わかった。ここに住む事を認める。但し、危ないと思ったら、一人で行くな。俺も行く」
この人…同じ臭いがする。女好きの殺人者か?
部屋は洋室が二間である。キッチン、トイレ、バスは共用だそうだ。紅子が、電子レンジ、電気ケトル、オーブンなど、電化製品を部屋に設置していく。
「兄さん、珈琲でもいかがですか?」
良い香りの珈琲を手にして、僕の前に置いた。
「ありがとう」
溜まっている仕事を淡々と進める僕。
「必要な物があったら、言ってくださいね」
佐田グループで購入して、送ってくれるらしい。新居の場所は蘭にもデコにも伝えていない。もう、巻き込みたく無いから。
---佐藤美和子---
亜樹君が見付からない。どこへ逃げたんだ?
「高木君!従兄弟に訊いていないの?」
彼の従兄弟が、同級生だったらしい。
「え?訊いていませんよ!」
「隠し立てすると、為にならないわよ!」
由美も殺気立っている。私も彼女も亜樹君欠乏症である。一緒にいられない不安感…彼の存在は私達の中で大きな物になっていた。
「隠し立てしてません。従兄弟も探しているらしいんですが…手がかりが無くて…」
蘭ちゃんも居場所を探していた。彼は私達を巻き込みたくないから、身を隠したようだ。どこにだ?
「高木!佐藤君のイライラをどうにかしろ!」
目暮警部からも指示が飛んでいる。
「って、言われても…出版社を叩くのは?」
「ネタにされるだけで何も出ないぞ」
って、白鳥君。う~ん…どうするか…
---毛利蘭---
亜樹君が消えたことで、みんな苛立ち始めていた。毎日、鬱憤晴らしに、姉妹達にボコられる日々…
「そんなで、亜樹の隣で戦うだと?」
春美の怒声…蹴り上げられ、中段ケリを叩き込まれる。
「受け身も取れずに、足で纏いになるだけだよ」
首に腕を巻き付け、後方へ投げ捨てる夏美。背中から地面に叩き付けられた。
「ホラ、直ぐに起きないと…」
馬乗りになって、脱がし始める朱美。
「止めて…」
そんなことで止めることは無い姉妹。
「全裸で校内を引き回すか?デカいツラできないように」
「いや、街中のオス犬にエサとして、差し出すのは?」
「止めて…亜樹君以外はイヤ…」
泣き叫ぶ私。だけど、姉妹の鉄拳は止まらない。下校時間ギリギリまで続く姉妹からの制裁。理不尽である。なんで、こんな目に。
「亜樹を諦めたら、スルーしてやる」
春美の踵落としを喰らい、その場に倒れ込んだ。
◇
意識が戻ると、頭部が袋の中に入れられていた。手首は背中の後で腰に回った縄のような物で固定されているようだ。視覚、聴覚は奪われている。股間には何かが刺さっている感覚である。
グゥイ~ン
モーターらしき振動と共に、胸と体内で何かが蠢き始めた。姉妹による陵辱か?
「あぁぁぁぁぁ~!ダメ…止めて…」
言葉では拒否はしているが、身体は無抵抗で、刺激を受け入れている。腰に誰かの手が掛かった。持ち上げられ、股間が解放された。そして…
「イヤ…」
拒否の言葉…でも、腰は激しく動いている。淫らな女なんだ…私って…自己嫌悪感を纏いながら刺激を愉しむ。
◇
朦朧とする意識…目の前には新一がいるようだ。
「蘭、大丈夫か…」
「新一…」
「蘭!」
新一の胸に抱かれている。身体は動かない。怠くて…
---鳥井亜樹---
蘭は新一君の名前を呼び、意識を飛ばした。
「姉ちゃん…夏美…蘭に手を出すなって、言ってあったよな?」
「鍛えてやろうと思ってだ…」
「お兄ちゃん…ごめんなさい…」
「名前…呼んで欲しいなぁ」
姉妹プラスアルファは、相変わらず蘭を虐めていた。
「昔のように他人になろう。もちろん、蘭もだ。だから、もう手を出すな!」
目に涙を溜めて、僕を見つめる三人。僕は蘭を抱き上げて、その場を後にした。
蘭を安全な場所へ運んだ。たぶん、工藤邸が一番、安全だろう。工藤邸に行くと、江戸川コナンと灰原哀という少女が待ち受けていた。
「新一君、すまない。また姉妹が無茶をしてしまったよ」
子供姿の新一君に謝る。
「お前の姉妹の気持ちも分かる。あの程度、意識を飛ばすくらいだと、お前の隣にはいられないと、身体へ教え込んだのだろうな」
僕の姉妹の不器用さを理解してくれている新一君。
「これから、どうするんだ?」
「蘭の前では工藤新一になる。それでいいだろ?」
「それだと、お前は…」
「僕は影武者でいい。いない方が良いんだから。そんな目で見るなよ。僕はクズだ。それでいい。またな」
工藤邸を後にした。次のターゲットの元へ向かう。
◇
黒ずくめの男性が逃げていく。一人では何も出来無いくせに…徐々に追い詰めていく。
「おい!やめろ…」
「薬のサンプル、持っているよな?」
「しらない…」
そうか…では死体にして奪うか。
◇
紅子の淹れる珈琲の香りを愉しみながら、仕事に励む。現在、『女刑事乱』を執筆中である。以前、美和子に話した、女刑事物で、毎回犯人に陵辱されつつも、逮捕にこぎ着ける、鬼畜物である。
鈴木さん曰く、久々の大ヒットだそうだ。
コンコン!
ドアがノックされ、紅子が応対しに行ってくれた。
「兄さん、デコちゃん…」
え?なんで、デコが…ドアの方を見ると、デコがいた。香に人探しの依頼のしたそうだ。で、目的の人物は僕だったらしい。
「見つけた…亜樹君…会いたかったよ~!」
1年振りに会うデコは、胸の成長もせずに、あの時の抱き心地のままだった。
「警察官の従兄弟に通報するのか?」
「しないよ…」
「じゃ、どうしたいんだ?」
「う~ん…たまに会って」
「それだけでいいのか?」
「うん♪」
未だに女心が分からない僕。分かろうと思うのだが、紅子曰く『男には永久にわかりません』とのことだった。
何をするではなく、紅子の淹れた紅茶を飲みながら、僕の執筆活動を眺めるだけのデコ。僕はデコに何をして上げられるんだろうか?
◇
デコが帰った後、冴羽さんが教授と呼んでいる老人の元へ向かった。あの薬の解毒剤の製作を依頼していたから。
「どうですか?」
「う~む、難航中じゃよ。なんの為にこれを作ったのかが、分からない。解毒剤は出来たのじゃがな」
違うことに興味が行ったのか。教授から解毒剤のアンプルを受け取った。
「教授、僕はどうすれば良いのでしょうか?」
「うん?今のままで良いじゃろ。別に死ぬ事は無い。護りたい者を護れば良い。それも人生じゃよ」
そうなのか…
「亜樹、お前は一人では無い。頼れる者は頼れ。一人で抱え込むな」
う~ん…一人で完結させたいんだけど…新一君と蘭は結ばれて欲しい。僕は新一君の影武者なんだろうから。
アンプルと共に、まず真純の元へ向かった。
◇
部屋には肉同士の叩き合う音が響いている。相手の膝を肩に掛けて、獰猛に襲い掛かる僕。相手の手首は拘束し、視界を奪っている。そのシチュエーションに酔い、感じまくり、よがりまくっている成熟した女体。
「もっと、虐めて…もっと、欲しい…」
激しく叩き付けるように突く僕。溜まっていた物を体内へぶちまけていく。
「いいぃ!」
女体は達した上に体力を使い果たしたのか、僕の下でぐったりして動かない。じゃ、娘の方をいたぶるか。
「真純…口で奉仕しろよ!」
真純が口の銜え込み、舌を使って奉仕を始めた。放出した物は全て飲み込み、口から取り出したモノを体内に取り込み、腰を動かしていく。
「はぁ…はぁ…はぁ…復活していきなり、こんなハードなことを…はぁ…はぁ…はぁ…」
真純の母親は、僕の方を見ずに、声を振り絞って、呟いていた。
「問題無さそうだ」
「あぁ…感謝する」
「たまに来る。その時は、また親子丼を頼む」
「わかった」
◇
深夜の工藤邸。新一君と灰原哀を呼び出してある。まず、新一君へ…
「うん?おぉぉぉぉ~!俺が俺に戻った♪」
喜ぶ新一君。
「じゃ、次は私ねぇ」
灰原哀にも解毒剤を投与した。来ている服を引きちぎり、身体が大人に戻っていく灰原哀。そんな哀に抱きつく僕。
「え?!このタイミングで発情?有り得ない…」
押し倒し、身体を会わせて行く。
「新一君、蘭を頼んだよ。コイツは僕が貰う」
「え?!聞いていないわよ!」
抵抗する灰原。馬乗りになり、インサートしている僕。もう逃げられない。
「灰原を殺すなよ…ありがとうな…亜樹…」
新一君が蘭の元へ走り去って行く。