今回は二亜編です。どうぞ。
「……ありゃ? あたし、なんでいきなりこんなトコにいんの?」
高台公園の一角で、一人の少女が首を傾げていた。グレーの短い髪を揺らすその少女は周囲を見て現在位置を確認し、自身の記憶との齟齬に疑問符を浮かべていた。
「えー、っと……確か、あたしってば自分の部屋で寝てた筈だよね。夢遊病なんて患ってた記憶はないし、一体何がどうなってんだろ?」
少女は暫くその場で右往左往していたが、突然何かに気付いたようにハッとなった。
「ん……? もしかして、この状況……ダメ元だけどやってみるか──
少女の呼びかけに応じ、少女の手元に一冊の本が現れる。十字架の意匠を施されたその本を見て、少女は満足気に頷いた。
「よしよし、『天使』は使用可能っと。さてさて、現状を教えて貰おうかにゃー」
少女の意志に沿うように本のページが独りでにめくられ、その内容に眼を通した少女の瞳が見開かれていく。
そして全てを読み終えた時、少女の口元は愉快そうに歪められていた。
「やっほー、しょーねん……っ! 二亜ちゃんがやって来たぞー……っ!」
「へ……っ!?」
俺は突然の事態に、困惑する他なかった。インターホンが鳴らされたので応対してみれば、
「え、っと……」
「あ、事情は理解してるから大丈夫だよん。率直に言ってしまえば、あたしは未来で君に攻略された精霊なの。名前は本条二亜ってんだけど、あたしの記憶はインストールされてるかなぁ?」
「……っ!」
本条二亜、その名を聞いた瞬間俺の記憶が解凍され、未来の記憶が俺の脳裏にフラッシュバックした。
未来で二亜と過ごした記憶が、濁流のように俺の脳に焼き付けられる。その間俺は頭痛を堪えてうずくまっていたが……やがて記憶の解凍が完了し上を向くと、心配そうにこちらを見下ろす二亜の姿があった。
「ちょ、ちょっと大丈夫少年……? 顔色真っ青だよ……? やっばいなぁ、脳が情報量にびっくりしちゃったか……意識ある? 肩貸そうか?」
「だ、大丈夫だ……」
脳内に無理やり情報を刻み込まれた影響か少しふらつきはしたが、痛みのピークは過ぎ去った為なんとか倒れる程ではない。俺はゆっくりと立ち上がり、二亜と向かい合った。
「え、っと……その様子だと、二亜は事情を把握してるのか?」
「うん。あたしの『天使』の能力を忘れた? 全部全部、お見通しだよん」
二亜は手元に十字架の意匠の本を一瞬だけ出現させ、ニヤリと笑みを浮かべた。
彼女の『天使』の名は
恐らく二亜は、この世界にやって来た時に現状を理解する為に
「未来じゃ『天使』の力を失ったっぽいけど、この中だとなんとか顕現出来るようだねー。ま、万全の状態じゃなさそうだけど……どうやらこの世界の中の事しか、調べる事は出来なさそうだしね」
「そうか……まあ、とにかく歓迎するよ二亜。住居については鞠奈に相談してちょっと都合して貰うから、心配するな」
とにかく、未来から新たにもう一人精霊がやって来たのだから鞠奈に話を通すのは確定事項だ。七罪の時のように彼女の住居も都合してやらなければならない以上、面通しは必要だ。
一方、二亜は鞠奈の名前を聞くと口元を歪めた。
「ふむふむ、鞠奈ちゃんね。いやあ、楽しみだなあ……確か、あたしのデータを元に作られた電子精霊だったんでしょ? なら、あたしの娘のようなものだし……それを言うなら、鞠亜ちゃんもそうか。なんて挨拶するべきかねぇ」
「……そういえば、そうだったか……」
確かに二亜の言う通り、鞠奈はDEMが二亜のデータを元に作り出した電子精霊だ。
考え方によっては二亜の娘というのも、あながち間違った表現ではない。まあ、性格的に鞠奈とは相性は悪そうだが。
「さて、じゃあヤろっか。そこまでやって既定路線でしょ?」
「へ……?」
何を言っているのか分からず困惑する俺に対し、二亜は頬を膨らませて抗議する。
「へ、じゃないって。少年ったら、此処にいる子達を次々手籠めにしてるんでしょー? だったら、あたしとセックスするのも異存はない筈だよね」
「ぶ……っ!?」
俺は二亜の言葉に、思わず吹き出してしまった。迂闊だった……二亜が
「え、い、いいのか……? その、俺とセックス、しても……?」
「何言ってんのよしょーねん。あたしの好感度は、もう天元突破してるんだよ? 男女で好感度が高まったら、やるべきイベントなんて一つだけじゃん。しかも避妊対策までどうとでもなるとくれば、そりゃもうヤるしかないっしょ」
二亜はそう言いながら俺の背をぐいぐいと押しており、俺を伴って強引に俺の寝室に突入した。
二亜は後ろ手で扉をバタン、と閉めるとニィ、と笑みを浮かべ……
「──
──次の瞬間、二亜の身体が光に包まれ薄い生地のシスター服のような霊装に姿を変えた。
「ふふ、どーかなしょーねん。現実ではもう見る機会のない、おねーさんの完全霊装姿だよん。外見に関しちゃ、この世界って割と融通が利くみたいだからねー。流石あたしの娘が管理者になってるだけあるねこりゃ」
「あ、ああ……けど、なんで霊装に……?」
「んー? しょーねん、霊装姿のあたしとエッチしたくない? 普段の服より、こっちの方が興奮するかなあって。ほらほら、見てよこの不思議生地! もうスケスケでエロいっしょ? 折角エロ衣装があるんだから、エッチに使わない手はないっしょ」
二亜はそう告げるとスカートを捲り上げ、白い足をチラチラと見せて来る。確かに二亜の霊装はかなり透き通っており、身体のラインが丸わかりで中々にフェティッシュだ。そのあからさまな挑発に、俺はごくりと唾を飲み込んだ。
「あ、今欲情したでしょ少年。さ、カモーン! あたしはいつでもOKだよん」
俺は二亜の誘惑通りに手を出そうとして、気付く……表面上は笑みを浮かべている二亜だったが、その表情は何処かぎこちなく緊張でガチガチになっている。
「あ……」
思えば、二亜は鞠奈達より年上とはいえ性的な経験は未体験の筈だ。つまり今の二亜は、勢いに任せて虚勢を張っているに過ぎない……いつものノリに任せて、そのまま行為になだれ込もう、という魂胆だったのだろう。
俺は最早、童貞ではない。しかしだからこそ、こういう時どうすればいいかは本能が理解していた。
「え……? しょ、少年……?」
「……大丈夫だ、二亜。そんなに焦らなくても、二亜のペースでいいんだよ」
俺はそっと二亜の身体を抱き締め、耳元でそう囁いた。俺の言葉を聞いた二亜は一瞬言葉に詰まり、やがて大きく溜め息を吐いた。
「……少年……はぁ、やっぱお見通しかぁ。年上の威厳、台無しだね」
「……まあ、これに懲りたら慣れない事はするなよな。無理をしなくても、大丈夫だって」
俺としては、無理をしてまで二亜と関係を持とうとは思っていなかった。勿論二亜が同意の上であれば吝かではないが、何も性行為だけを目的として少女達の傍にいるワケではないのだから。
……まあ、今の俺が言った所で説得力は皆無であるワケだが。
二亜は照れたように笑いながら、すっと俺に近付いた。
「年下に気遣われちゃって情けないなあ……じゃあ、エッチは次の機会に──とでも言うとでも思った?」
「へ……? んむ……っ!」
──そして、そのまま俺の背に手を回すと二亜は唇を重ねて来た。柔らかな肢体の感触と二亜とのキスの感覚に俺は硬直し、やがて唇を離した二亜は悪戯が成功した子供のような笑みを浮かべた。
「他の子達が君とエッチしてるのに、あたしだけしてないとか不公平じゃん? 確かに慣れてはいないけど、そこは勢いでどうにかなるって! さあさあ、脱ぎ脱ぎしましょうねー♪」
「ちょ、ま、待てって……っ!」
二亜は俺が硬直している間に俺の服に手をかけ、次々と服を剥いでいく。
やがて全裸にされてしまった俺をベッドに押し倒し、二亜はニーソに包まれた足で俺の逸物をいじくり始めた。
「ちょ、二亜……っ!?」
「ほらほら、気持ちいいでしょ? 折角ニーソ履いてるんだし、足コキしない手はないよねー」
二亜は器用に足を動かし、俺の逸物に絶妙な刺激を与えて来る。すべすべのニーソに包まれた足での愛撫は独特の快感をペニスに与え、俺の剛直は瞬く間に膨張していく。
「ほら、
「うお、おぉ……っ!」
やがて足での愛撫に耐え切れなくなった俺のペニスから精液が迸り、びゅるびゅると二亜の足を汚していく。
ようやく射精が止まった時には二亜の足は俺の精液で真っ白に染まっており、その光景は酷く淫蕩だった。
「さーて、賢者タイムに浸ってる場合じゃないからねー。少年のムスコを弄って精液を浴びた所為で、おねーさんのマンコは濡れ濡れだからねー。早く入れちゃいなよ士道くん。おねーさんの処女、欲しくない?」
二亜はそう言うとベッドに手を突いてこちらにお尻を向けてからスカートを捲り上げ、自らの秘所を露わにした。
二亜の秘所は既に愛液でどろどろになっており、溢れ出した愛液は太腿を伝って流れ落ちている。そんな光景を見せられて我慢など出来る筈もなく、俺は二亜の秘所にペニスを押し当てると一気に挿入した。
「く、ぉ……っ!」
「……っ! こ、これがロストバージン、かぁ……わ、割と痛い、ね……」
俺のペニスが根本まで挿入され、結合部から破瓜の鮮血が流れ落ちる。二亜は歯を食い縛って処女喪失の痛みに堪えており、俺は二亜の痛みがひくまでそのままの体勢で待ち続けた。
「……ん、そろそろいいよ。大分マシになってきた」
「……いいのか?」
「うん。これ以上引き延ばすのもどうかと思うし、やっちゃっていいよ。動いてるうちに気持ちよくなるだろうし、大丈夫大丈夫」
暫くすると二亜はそう言って俺の動きを催促して来て、俺は多少迷ったがここは二亜の好意に甘える事にして、ピストン運動を開始した。
「うぉ、くぅ……っ!」
「あぁ……ッ! しょ、少年のが、あたしの中、えぐって……っ! ゴリゴリ、って……っ!」
二亜の腰を掴み、ゆっくりとペニスを抜き差ししていく。処女だった二亜の締め付けはきついが、七罪の膣のような暴力的なきつさはない……むしろ、温かく全てを包み込む抱擁感のようなものも感じ取れた。
他の少女達と比べて、二亜が幾分か年上である事も関係しているのだろう。未だ大人の女性と交わった事はないが、二亜の膣内は少女よりも大人の女性に近いものと言えた。まあ、二亜の実年齢が何歳かは知りようがないのだが。
「く、うぅ……っ!」
「あぅ、うぅ……っ! あ、なんか、ピリピリって、してきた……っ! あ、あたし感じて、るの……っ!?」
最初は痛みに堪えるだけだった二亜だが、徐々に快感を感じてきているらしく声に色香が乗り始めた。やがて二亜の声は完全な嬌声になり、その嬌声に刺激されて俺も昇りつめていく。
「く、
「あ……っ! な、中に頂戴……っ! 中出し、して……っ!」
二亜の懇願を受け、俺は二亜の尻に指を食い込ませながら全力でピストン運動を加速させていく。
そして最後に抉るように腰を打ち込むと、膣奥に亀頭を押し付けて膣内射精を開始した。
「う、おぉぉぉぉ……っ!」
「あぁぁぁぁ……っ! お、奥、熱い……っ! 中に、中に出されてる、よぉ……っ!」
二亜の尻に腰を押し付けながら、どくりどくりと精液を二亜の胎内に注ぎ込む。
俺の精液が膣奥を叩く度に二亜の身体が痙攣し、俺のペニスを絞り上げて新たな精液を吐き出させていく。収まり切らなかった精液が結合部から流れ出て、二亜の太腿を汚していた。
「……ふぅ……」
「うぅ……凄かったわ、ホント……これが、セックスなんだ……あぅ……っ!」
射精が終わって二亜はベッドにうつ伏せになって脱力し、つられて俺も二亜の上に倒れ込む。その拍子に挿入されたままのペニスがより奥深くに押し込まれ、二亜が思わず嬌声を漏らした。
「え、ちょ、これって……っ!」
「……悪い。続けるぞ、二亜」
「ちょ、ちょっとしょー……あぁぁぁぁ……っ!」
すっかり本能を刺激された俺は寝バックの体勢で、ピストン運動を再開した。二亜の身体に背後から覆い被さりながら、一心不乱に腰を打ち付けて行く。
「あぅ……っ! あ、あんなに出したのに、こんな、硬くて、凄……っ!」
「く、おぉ、おぉぉ……っ!」
俺の身体の下で喘ぐ二亜の姿に更なる情欲が刺激され、自然と腰の動きが早まっていく。
二亜の膣内は俺のペニスを全力で歓待しており、膣内でしごきあげられた俺のペニスはどんどんその硬度を増していく。
「く……っ!
「うあ、あぁ……っ!」
すっかり快感に染まった二亜は俺の言葉に答える事も出来ず、俺はそのまま腰の動きを加速させ……最後に勢いよく腰を打ち込むと全身で二亜に密着し、そのまま精液を吐き出した。
「ぐ、おぉぉぉぉ……っ!」
「あぅぅぅ……っ! また、中、あつ、い……っ!」
ぐいぐいと腰を押し付けながら、再び二亜の胎内に大量の精液を送り込む。どくどくと注がれる精液の感触に二亜が絶頂し、締め付けの増す膣壁にしごかれた俺のペニスは新たな精液を再現なく膣内に注入していく。
「く、ふぅ……」
「あ、うぅ……」
ようやく射精が終わると、俺と二亜は共に脱力してベッドに横たわった。しかし俺はまだまだ満足しておらず、二亜を仰向けにひっくり返すとそのまま正常位でペニスを挿入した。
「ちょ、今またされたら、あたし……あぁぁぁぁぁ……っ!」
俺は二亜の抗議を耳にする間もなくピストン運動を再開し、二亜の口から再び嬌声が漏れ始める。
結局その後、俺が正気を取り戻したのは二亜の到来を察知してやって来た鞠奈に蹴り飛ばされた後だった。
鞠奈は俺に散々愚痴りながらも二亜の件を受諾し、
というわけで二亜編でした。
二亜と鞠奈達の関係は、一応ゲーム版準拠という形で。どのあたりの時間軸からやってきたかはぼかしてます。未来の記憶も全部持ってきたワケじゃないですしね。