カチカチチーズさん、評価付けありがとうございました。
「それで……お話って何かな? 鞠亜ちゃん」
私、園神凜祢は珍しく私の家にやって来た客人……鞠亜ちゃんを見てそう告げた。鞠亜ちゃんは少し硬い表情で、こっちを見つめている。
普段私達が会うのは専ら士道の家で、こうして鞠亜ちゃんがわざわざ私の家にやって来る、というのは滅多にないのだけれど……今朝訪問の旨を告げるメールを貰ったので、今こうして家に招き入れた所だ。
どうにも内密な話をしたかったみたいだったから、私の寝室に上がって貰った。
鞠亜ちゃんは外見からは寡黙なイメージに見えるけど、実際には表情豊かな優しい子だ。
そんな彼女が、何か迷うような表情で私の前に座っている……やがて彼女はようやく意志を固めたのか、ゆっくりと口を開いた。
「凜祢……まず、私は貴方に謝らなければならない事があります」
「鞠亜ちゃんが、私に……? 一体、何を……」
この時私は、妙な胸騒ぎを覚えていた。良き隣人である彼女の言葉は、私の心を何故か波打たせていた。そして、その違和感はすぐに現実のものとなった。
「──士道と、私が性行為を行った事を、です」
「……っ!?」
──それは、私にとって決して無視出来ない言葉だった。鞠亜ちゃんは間違いなく士道と
あの頃の、『ルーラー』だった頃の私であればその言葉を何の感慨もなく受け入れただろう。
あの頃の私は
けれど、今の私はそれが異常な事だってきちんと認識出来ている。士道の幸せが一番だ、という気持ちは今でも変わっていない。
でも、今の私は
かつては抱けなかった我儘を持つ事を、士道は肯定してくれている……だから、私はもう自分の気持ちに蓋をするのは止めたのだ。
だからこそ、鞠亜ちゃんの言葉は私にとって衝撃的だった。微かに裏切られた、という想いが頭に過りもしたが、考えてみれば鞠亜ちゃんはずっと士道と同じ家で暮らしているのだ……その上で彼と結ばれたならば、それは鞠亜ちゃんの努力が実っただけの話だ。
そもそも、鞠亜ちゃんは以前に私に士道を取り合おうと宣戦布告をしている。
にも関わらず私が呑気に過ごしていた結果、鞠亜ちゃんに先を越されてしまっただけなのだ。
「そ、っか……おめでとう。負けちゃったね、私」
私の心を、言い様のない虚脱感が埋め尽くしていく。今の私は、どんな顔をしているだろう?
士道はもう、鞠亜ちゃんのものになってしまった……それが、これ以上なく、悲しかった。
士道と結ばれて、結婚して、子供を産んで、家庭を築いて……そんな夢が、私の中から消え失せていく。
士道との間に子供が生まれたら、凜緒ちゃんが生まれて来るんじゃないか、っていう期待もあったのに……士道は、鞠亜ちゃんを選んでしまった。
鞠亜ちゃんと士道が何かの拍子で別れれば、という考えも一瞬浮かんだが……それは、有り得ない。
鞠亜ちゃんは、私から見ても可愛らしく家事も出来て、理想のお嫁さんと言える。
士道との関係もこの上なく良好で、今更私が間に入る隙は無いように思えた。
何より、士道は一度結ばれた女の子を手放せるような人じゃない……このまま結婚まで、何事もなく交際は続いていくだろう。
折角凜緒ちゃんによってこの世界で生きる事が出来ているというのに、今の私はどうしようもなく捨て鉢になっている……失恋がこんなに辛いものだなんて、考えもしなかった。
私はこれ以上言葉を紡ぐ事すら億劫になって、その場で俯いた。けれど、そんな私に鞠亜ちゃんの口から予想外の言葉が飛び込んで来た。
「すみません、言葉が足りませんでしたね。確かに私は士道と性行為をした、と言いましたが……
「え……?」
一体、どういう事だろう。私が首を傾げていると、鞠亜ちゃんが驚くような言葉を告げて来た。
「そもそも、最初に士道と肉体関係を結んだのは鞠奈の方です。私はそれを知って、士道に夜這いをかけたんです」
「え、ふえ? えええええええええぇぇ……っ!?」
私は鞠亜ちゃんの爆弾発言に、思わず素っ頓狂な声をあげて混乱してしまった。
士道が鞠奈ちゃんとエッチして、鞠亜ちゃんはそれを知りながら士道に迫って関係を持った……? 一体、何がどうなってそうなったのか理解不能だ。
「う、嘘……!? 士道、鞠奈ちゃんと付き合ってるのに鞠亜ちゃんと浮気したって事……っ!?」
「いいえ、そもそも私に夜這いをかけるよう勧めて来たのは鞠奈の方です。勿論、士道にもそれは伝えました……そうでもなければ、士道が浮気のような真似をする筈がないでしょう?」
「……待って。本当、意味が分からないんだけど……」
混乱する私に対し、鞠亜ちゃんは詳しい説明を始めた。まず最初に鞠奈ちゃんが士道に告白し、肉体関係を持った事……鞠奈ちゃんが士道を独占するのを心苦しく感じて、鞠亜ちゃんと士道を
普通の感性から考えれば、ハーレムを作ろうとしている鞠奈ちゃんの考えは受け入れられるものではない。
昔はともかく、今の私は一般的な感性というものを知っている……だからこそ、士道を他の子と
けれど、詳しく話を聞いてみれば簡単な事で……要は鞠奈ちゃんは、自分が引き継いだこの
私や鞠奈ちゃんは、本来消えていた筈の存在だ。今の私達は、この
だからこそ、鞠奈ちゃんは同じ境遇である私達を差し置いて自分だけが幸せになる事を許容出来なかったらしい。
鞠亜ちゃんだけは現実でも士道と会話する事は出来るが、実体を持って触れ合えるのはこの世界だけだ。
他の子達はこの世界が終わった後、現実世界で士道と触れ合う事が出来るが……自分達が士道と触れ合える機会は、この世界が最後なのだ。
鞠奈ちゃんは、滅私奉公というか……自己犠牲が強過ぎるのだ。周囲の人の事を思いやる事が出来るからこそ、自分の幸せの為にそれらを踏み躙る事が出来ない。
特殊な出自を持つ私達にとって、士道だけじゃなく周囲の子達は皆欠け替えのない存在だ。
特に、私や鞠亜ちゃんは鞠奈ちゃんと境遇が似ている為、どうしても見捨てる事が出来なかったのだろう。
「それで、どうですか凜祢。貴方の答えを聞かせて貰いたいのですが」
鞠亜ちゃんが言っているのは、
普通なら、頷く筈はない……鞠奈ちゃんが管理者権限を行使すれば法律はどうとでもなるとはいえ、ハーレムを作るなど常識的に考えて有り得ない。
──けれど、気付けば私の口からその
「楽しかったね、士道」
「ああ、そうだな」
時刻は夜、俺は凜祢と一緒に買い物袋を持ちながら帰路に着いていた。既に自宅はすぐ傍で、あと少しでこの道程も終わる所だった。
切っ掛けは朝、凜祢が急に「今日デートしよう」と誘って来た事だ。鞠奈や鞠亜との事もあって迷いはしたのだが、楽しそうな凜祢の顔を見ていると断る事など出来ず、一緒に出掛ける事になったのだ。
デートの内容としては、スタンダードなものだった。ウインドウショッピングを楽しみ、映画を見て、屋台でクレープを買って一緒に食べる……その後はアクセサリーや服選びを楽しみ、帰る頃には両手が買い物袋で塞がっている有り様だった。
なんの事はない普通のデートだが、凜祢とのデートはこういうものが一番いいと思えた。
凜祢と一緒にいると落ち着けるというか、なんというか……とにかく、
余計な気を遣わず、自然体で接する事が出来る……それが、俺から見た凜祢という女の子だった。
勿論、他の子と一緒にいるのが苦であるワケではない。ただ、凜祢と一緒にいると自然とリラックス出来るような……そんな風に、感じていた。
恐らく、俺と凜祢のペースが似ているというか、性格的な
『ルーラー』だった頃の、何処か感情が壊れていたような凜祢はもういない……此処にいるのは、一人の可愛い女の子に過ぎないのだから。
「ねぇ士道、ちょっと……私の家に寄って貰ってもいいかな?」
「うん? いいぞ。琴里や鞠亜には夕飯は要らないって言ってあるし、急ぐ用事もないしな」
俺は凜祢の誘いに乗り、そのまま凜祢の家に入った。荷物を一旦リビングに置き、凜祢は俺の手を引いて何故か寝室へと招き入れた。俺は寝室に敷かれた布団を見て、凜緒と凜祢の三人で寝た夜を思い出した。
「……なんだか、あの時の事を思い出すな……凜緒と一緒に、三人で寝たっけ……」
「そうだね……あの時は、なんだかとっても安心して眠れたというか……思えば、家族三人水入らずで寝たんだもん。当然といえば当然だよね」
「家族、か……」
俺は凜祢の言葉を反芻し、あの子……凜緒の事を思い出す。凜緒は俺の中にあった凛祢の力が形を持った、ある意味俺と凜祢の子供のような存在で……事実、凜緒は俺の事を
凜緒はこの
その事を思い返すと、途端に喪失感が襲って来る。俺はまだ、娘が消えた事を受け止めきれてはいないのだろう。
「あ……」
そんな俺の背中に、柔らかな感触が重なった。気付けば凜祢が背後から俺に抱き着くような形で、ぴたりと密着していた。
──反射的に後ろを振り向くと凜祢が俺に顔を寄せ、触れるようなキスを交わした。
「……ねぇ、士道……凜緒ちゃんの事、考えてたんでしょ。それは、私も一緒……私も、なんとかして凜緒ちゃんにもう一度会いたい、ってずっと思ってた……」
「……それは……けど、凜緒はもう……」
……いないんだ、と言おうとした俺の声を遮り、凜祢は優しく微笑んだ。
「ううん、方法はあるよ。だって、凜緒ちゃんは私と士道の子供なんでしょ? だったら、
「……っ!? 凜祢、お前、は……」
そこで、俺は気付いた。凜祢の、眼に……今の凜祢の眼には、常にはない……何処か熱っぽい様子が、見て取れた。
そして、俺はその瞳には覚えがあった……俺を求めて来る時の、鞠奈や鞠亜の瞳そっくりだったのだから。
「鞠亜ちゃんから、聞いたよ。鞠奈ちゃんと鞠亜ちゃん、二人とえっちしたんでしょ? 士道は皆に優しいから仕方ないけど、普通ならそんな事やっちゃいけないんだよ……って、言えたら良かったんだけどね……」
凜祢はそう言って悪戯っぽく笑うと、真剣な顔で俺の事を見つめて来た。
「私も、士道の事諦めたくないんだ……だから、鞠亜ちゃんの提案に乗ったの。お願い士道……私も、士道の女にして。鞠亜ちゃん達と同じように、私の事も愛して欲しいの。そして、大人になったら凜緒ちゃんを産もうと思うんだ……私と士道の子供なら、凜緒ちゃんが生まれるに決まってるもんね」
そう語る凜祢の瞳には、確固たる決意が感じ取れた。義務感でも、諦観でもない……凜祢は本気で、俺と愛し合い自分の子として凜緒と再会する事を夢見ている。その決意を蔑ろにする事は、俺には出来なかった。
「凜祢……いいんだな?」
「勿論。最初は悩んだけど、考えてみれば士道を独占しなきゃ幸せになれないワケじゃないし……私、士道の事がどうしようもなく好きなの。だからお願い……私の事、受け入れて」
俺は真っすぐ俺を見つめる凜祢を見つめ返し、そっとその唇を奪う事で凜祢への返答とした。
唇を離すと凜祢はにこりと笑い、俺の胸に顔を擦りつけて来る。
「あはは、士道の心臓の音凄いね。そんなに、私でドキドキしてくれたんだ。嬉しいなあ……もう、待てないよ。早く抱いて、士道」
凜祢はそう言うと、するすると服を脱いで、あっという間に下着姿になってしまった。
俺もそれにつられて服を脱ぎ、既に膨張していた逸物を凜祢の前に曝け出した。
「わ、これが士道のおちんちんなんだね……えっと、こうすればいいんだよね」
「う……」
凜祢は恐る恐る俺の逸物に触れると、舌を出してチロチロと舐め始めた。
俺はその刺激に見悶えしながらも体勢を変え、凜祢の身体の下に滑り込むような恰好になり、シックスナインの体勢で凜祢の秘所に舌を伸ばした。
「あぅ……っ!? ちょ、ちょっと士道、そんなトコ舐めちゃ汚いって……っ! シャワーも浴びてないんだよ?」
「凜祢だって、俺のを舐めてくれてるじゃないか。お返しだよ」
「も、もう……」
凜祢は秘所を舐められた刺激でびくりと身体を震わせながら抗議するが、俺の言葉に抵抗しても無駄だと悟ったのだろう。
凜祢は俺のペニスを再び舐め始め、俺もまた凜祢の秘所に舌を突き入れながら腕を伸ばして凜祢の乳房を揉みしだいた。
「んむっ……!?」
胸を揉まれて凜祢は顔を赤くするがペニスへの愛撫は止めず、今度はペニスそのものを口内に飲み込んでしごきあげて来た。
俺も負けじと秘所に吸い付き、乳房を好き放題に揉みしだく……俺と凜祢の性感は、どんどん高まっていき……凜祢が絶頂するのと、俺が射精するのは同時だった。
「う……っ!」
「きゃ……っ!」
びゅるるるるる! と勢いよく精液が噴出し、それに驚いた凜祢は口を離してしまい、大量の精液が凜祢の身体に降りかかる。
顔や胸に俺の精液がべっとりとこびりつき、秘所と乳房の愛撫で昂っていた凜祢は俺の精液を浴びた事がトドメとなって絶頂し、びくびくと痙攣した。
「あぅ……こ、これがイクって事なんだね……なんだか、ふわふわするよ……」
凜祢は上半身を精液塗れにしながら、陶然とした表情で呟いた。その表情に反応して俺の逸物は硬くなり、凜祢の顔の眼の前で先程よりも大きくなったペニスが屹立していた。
「うわ、男の人って一度出したら小さくなるって聞いたんだけど、そうでもないんだね……これって、えっと……まだ足りない、って事だよね?」
「そうだな……いいか? 凜祢」
「……うん。私の処女、あげるね士道」
凜祢はそう告げるとベットに仰向けに寝そべり、俺に向かって手を伸ばした。
俺は凜祢に誘われるまま彼女の身体に覆い被さり、ペニスを秘所に押し当てた。
「……行くぞ」
「うん。来て、士道」
俺は凜祢の了解を得ると、ゆっくりと腰を推し進めていく。処女のきつい締め付けが俺のペニスを襲い、得も言われぬ快感が襲って来る。
そしてペニスの先端に膜のようなものが当たるのを感じ取り、体重を乗せてそのまま一気にその膜を突き破った。
「……っ!?」
「く……」
俺と凜祢の腰がぴたりと密着し、結合部からは破瓜の鮮血が流れ落ちた。
俺のペニスはその全てが凜祢の膣壁に包み込まれ、こうして繋がっているだけで信じられない程の快感が背筋を駆け上って来る。
凜祢は処女膜を破られた痛みを堪えている様子で、苦痛に顔を歪ませている。俺は凜祢が痛みに慣れるまで、暫くそのまま凜祢を抱き締めていた。
「……もう、いいよ。士道、動きたいでしょ?」
「……いいのか?」
「うん、もう平気。大丈夫だから、動いて」
破瓜の痛みが全部取れたとは思えないが、折角の凜祢の厚意を無碍にするのも気が引けたので、俺はゆっくりとピストン運動を開始した。
ゆっくりと腰を引き、パァン! と腰を打ち付ける度に結合部からは凜祢の破瓜の血と愛液が飛び散り、淫らな水音が鳴り響く。
「く……っ! なんか、すげ……っ!」
「あぅ……っ! うぅ、くぅ……っ!」
凜祢の膣内は、まるで俺の為に誂えたかのようにぴったりと俺のペニスに密着し、しごき上げて来る。
鞠奈や鞠亜とはまた違ったその感触に俺は欲望を抑え切れなくなり、どんどん腰を打ち付けるスピードを上げていく。
「く……っ!
「
凜祢の種付けの懇願を受け、俺はラストスパートをかける。最後には凜祢に全身で密着しながら思い切り腰を打ち付け、限界までペニスを埋め込むと亀頭を膣奥に突き付けたまま射精を開始した。
「く、おぉぉぉぉ……っ!」
「あぅぅぅぅぅ……っ! 士道の、あついの、たくさん……っ!」
腰を震わせる度にびゅくりびゅくりと精液が注ぎ込まれ、瞬く間に凜祢の膣内が白く染まっていく。
俺はぐいぐいと腰を押し付けながら新たな白濁液を凜祢の胎内に送り込み、凜祢の膣内に収まりきらなかった精液は結合部から溢れ出て、シーツを汚している。
「くぅ、はぁ、はぁ……」
「く、ふぅ……」
射精を終えた俺は脱力し、凜祢の上に倒れ込んだ。凜祢はそんな俺の背中に手を回し、優しく抱き締める。お互いの心臓の音が重なり合い、心地よい余韻が俺達を包み込んでいた。
「ふふ、しちゃった、ね」
「そうだな……これでもう、後戻りは出来ない、よな」
「取り敢えず、鞠亜ちゃんには報告しなきゃね。あと、子供を作るのは大人になってからだからね。今日は危険日じゃないから中で出させたけど、危ない日はちゃんとゴム付けないと駄目だよ」
凜祢はそう言って笑い、俺もつられて笑みを浮かべた……自然と和やかな空気になっているが、凜祢の中に挿入したままの俺のペニスは空気を読まずにまだ足りない、とその存在を主張していた。
「……あ、悪い……その……」
「……ふふ、いいよ。まだしたいんだよね? 士道がしたいんなら、どうぞ」
凜祢はそんな俺の節操のない剛直に気付いて微笑み、行為の続行を承諾した。正直まだやり足りなかった俺は申し訳なく思いつつも、行為を再開するべく体勢を入れ替えた。
「わ……っ!」
ペニスを挿入したまま凜祢の身体を持ち上げ、ベッドの上に寝転んだ俺の上に凜祢の身体を横たえさせる。騎乗位の体位で凜祢と密着した俺は凜祢の腰を掴み、舌から腰を突き上げ始めた。
「あぅ……っ! さっきとは、違う、ところが当たって、なんか、変な、感じ……っ!」
「く……っ! やべ、腰、止まらな……っ!」
俺は密着した凜祢の乳房の感触を胸板に感じつつ、一心不乱に腰を突き上げ続けた。先ほどの正常位とはまた違った一体感が俺と凜祢の心をより近くに感じさせ、肉体的にも精神的にも瞬く間に絶頂に近付いて行く。
「士道の、硬い……っ! あ……っ! なん、かびくびく、ってなってる……っ!」
「うぅ……っ! そろそろ、
「
凜祢の嬌声交じりの懇願に俺の理性は焼き切れ、猛然と腰を突き上げる。最後に凜祢の尻に指を食い込ませ、力任せに突き上げると俺の射精欲が限界を迎え、亀頭から再び精液が溢れ出した。
「く、おぉぉぉぉぉ……っ!」
「あぁぁぁぁぁ……っ! 士道の、熱い……っ! いっぱい、出てる……っ!」
俺は凜祢と全身で密着しながら、どくりどくりと新たな精液を凜祢の膣内に送り込んで行く。ペニスが脈動する度白濁液が凜祢の胎内に流れ込み、収まり切らなかった精液が結合部から流れ出る。
暫く腰を押し付けながら射精を続け、膣奥で精液を受け止めた凜祢はびくびくと痙攣する。最後の一滴まで注ぎ終えると、俺達は同時に脱力した。
「ふぅ……やばいな、癖になりそう……」
「ふふ、大丈夫だよ。したい時は、いつでもさせてあげるから……でもちゃんと、今度からは避妊はしっかりするからね。今日の所は……特別に、鞠奈さんに頼もうかな」
「まあ、鞠奈ならそこら辺はどうとでもなるからな。頼り過ぎも良くないとは思うが、今更か」
俺と凜祢はそんな事を言いながら、笑い合った。これから考えなければならない事は色々あるが、それでもその先には幸福な結末が待っているだろう。
例えこの世界の中だけの話でも、凜祢達を幸せにしてやりたい……その想いに、嘘はないのだから。
──ふぅん……随分、面白い事になってるみたいだね、シン──
「……っ!?」
──不意に、何処かで声が聞こえた気がして周囲を見回すが、今寝室には俺と凜祢の二人しかいない。気の所為か、と思いつつ不思議そうに見つめる凜祢に「なんでもない」と言いながら、俺はどうしても今の声が耳に残って離れなかった。
だって、今の声は……
というわけで凜祢編でした。
凛緒リンカーネイションの凜祢はなんというか、『同棲中の彼女』っぽい感じがひしひしとするんですよね。士道との距離感とか、恋人というより家族のそれですし。でも夫婦と言うにはなんか違うから、同棲中のカップルが一番近いのかな、と。
凜祢ユートピアの時と違って、凛緒リンカーネイションの凜祢は凄く家庭的なんですよね。生活感が凄いというか、実際に彼女と同棲したらこんな感じかな、的な意味で。生活に根差したやり取りというか、なんというか。
さて、次は例の彼女です。ある程度ネタバレには配慮しますが、存在自体がネタバレの塊だからなあ。