Train Cinderella ~A Prohibition Lover~ 作:如月ライト
今日はカノンとお泊りの日!
何しよっかなぁ?
お菓子作り?ゲーム?トランプ?う~ん…迷っちゃうな!
あ!ちょっとカノン!お兄ちゃんにあんまりくっつかないで!もぅ!お兄ちゃんもデレデレしないの!
「お邪魔しま~す」
カノンが大きな荷物を抱えながら部屋に入ってくる。
「おっ…ソラの友達の…え~と…カノンちゃんだっけ?」
「あっ…ソラのお兄さん…はい、カノンです。お久しぶりです」
カノンはペコリとお兄ちゃんにお辞儀をする。
「あれ?ソラのお母さんは?」
「え~と…お仕事…」
「そんなぁ!私ソラのお母さんのお菓子楽しみにしてたのにぃ…」
やっぱりお菓子目当てじゃん…
心の中でそう不満を漏らすもカノンらしいなとクスリと笑ってしまう。
「よっし!ここでターボ!」
「カノンそれずるい!あぁ!ぬかされちゃった…」
「お前ら早いよ…最下位から抜けれねぇ…」
「私たちが早いんじゃなくってお兄ちゃんが遅いんじゃない?」
「そうですよお兄さん!」
私達は現在レースゲームの真っ最中だ。
カノンが来たということで奥底にしまっておいたゲーム機を久しぶりに引っ張り出してきた。
そして現在進行形でやってるのだが…
お兄ちゃんが弱い!
とにかく弱いの!
今まで5回ぐらいやってるけど全部最下位だし…
もしかしてお兄ちゃんってゲームのサイノウないんじゃ…?
「うわぁ…また負けた…」
と、そんなことを考えてる間にレースは終る。
もちろんお兄ちゃんは最下位だ。
「はぁ…どうやったら勝てるんだよ、これ…」
「お兄さん…コツを教えてあげようか…?」
「おぉ、教えてくれよ」
「じゃあまずはリモコンの持ち方からね…ほら、力が入りすぎてる…これはもっとふんわりと持って…」
カノンはお兄ちゃんに密着してリモコンの使い方を教える。
…ほんとに教えてるの、あれ…?
私にはどうしても手を握っておっぱいを押し付けてで完全に誘惑してるとしか考えられない。
友達の家でその兄を誘惑するってのもどうかと思うけどさ…
「ほら、もっとリラックスして…そうそう…んっ…すごいよお兄さん…その指使い…激しいよぉ…」
しかもエロい声出してるし…
誤解するような言葉をエロい声で言うのは反則な気がする。
ほら、お兄ちゃんの顔がゆるんじゃってる。
「カノン!お兄ちゃんにそれ以上教えちゃダメ!お兄ちゃんは優しくしたらすぐ調子にのるんだから!」
「は~い…」
ぶすぅとふくれっ面でお兄ちゃんから剥がれるカノン。
お兄ちゃんもこころなしか残念そうだし…
もう何よ!私がいるのに!そんなにおっきなおっぱいがいいの!?
「じゃあ続きしよ!」
そうして続きを始めたのだが…
「ねぇ…何でカノンはお兄ちゃんにくっついてるの…?」
「くっついてなんていないよ。当たってるだけ」
「それがくっついてるっていうの!」
「別にいいじゃん、ソラは妹なんだからず~っとぎゅってしてるんでしょ?なら今日は私にお兄さん貸してもらってもいいんじゃないかなぁ?」
「むぅ…お兄ちゃんは私だけのモノだもん…絶対に貸してあげないもん…!」
「はぁ…ワガママな妹ちゃんだねぇ…お兄さんもそう思いません?」
そこでお兄ちゃんに同意を求めるのは反則だと思うよ!?
ほら、お兄ちゃんも困ってるし…
「お兄ちゃん!」
「お兄さん!」
「あ!ほ、ほらみてくれよ!俺最下位脱出したぜ!11位!」
話を逸らした…
けど…嬉しそうなお兄ちゃんを見てたらなんだかそれでもいいやって思ってしまった。
結局そのあともカノンはずっとお兄ちゃんにべったりだった。
もしかしてカノンってお兄ちゃんに気があるのかな…?
でも残念!お兄ちゃんは既に私に骨抜きなんだから!
…え、えっちだってしたんだから…!
だからお兄ちゃんは絶対にとられない!
私は胸の中でそんな余裕に浸っていた。
絶対にお兄ちゃんはとられないって思い込んでいた。
けどその思い込みは完膚なきまでにぶち壊されてしまうのだ…