※この作品はR-18です。

踏みにじらなきゃ(使命感)   作:常識R(白黒茶色玉)

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マジキチガイル

 八幡は復活する度に性格が変わっているが、あれは死に損ねたショックなんだろうか?

 とはいえ、最初は超能力でイキッていながら、それが使えなくなると、「こんなの俺じゃ無い」とか狼狽し出すのは毎回ワンパターンだ。

 

 でも正直に言うと、あんまり玩具(八幡)の性格とか、気持ちとか考える必要もねえんだわ。

 「人の気持ちも考えて」、なんてどっかの誰かに言われた記憶がある。

 確か女だった気がする。

 まあ、俺に口答えした以上、多分その後思いっきり犯して屈服させてやっているはずだ。

 あるべき上下関係を叩き込んだはずだと思う。

 あんまり、過去の事なんて覚えてもねーけどな。

 

 俺は人の気持ちなど考えなくても良くて、人が俺の気持ちを考慮してヘコヘコするのが当たり前だ。

 八幡とかはきっとその逆なんだろう。

 だから、俺が八幡の気持ちや内心なんて考える必要はねえ。

 

 

 

 だが、一回だけ印象に残った八幡がいたな。

 アレは―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今こそ、この国を支配する富裕層ばかりが私腹を肥やす現政権を破壊して、誰もが平和になれる神の共和国を作るのです。

戦争を世界から消す為に、平和な世界の為に、今こそ戦いましょう。敵を抹殺しましょう。

神の啓示を受けた偉大な予言者の生まれ変わりであるこの八幡を信じなさい!!」

 

 普段なら、難癖を付けてイケメンを攻撃したり、女を洗脳しようとしたり、俺に刃向かおうとする八幡が、そんなことをそっちのけで新興宗教を立ち上げる為に奇跡(超能力)を使っていた。

 

 人の傷を治す力とか、指先一つで相手をダウンさせる力や、食べ物を無限に出す力を使って、新興宗教を立ち上げた八幡に、最初は若干の興味がわいた。

 だが、八幡の分際でデカい顔をするのも気に入らねえというのも、まあ少しだけある。

 

 いや、実はそんなにない。

 だが俺の部下達は今まで下に見てきた八幡が、教祖に格上げになったのが気に食わないようで、どことなく俺に潰して欲しそうなことを言う。

 だが、俺は部下に命令されるのは嫌いだから、「言いたいことがあるなら言え。だが、俺に意見する意味をしっかり理解しろ」と言い含めた。

 

 当初は八幡教と名乗っていたが、類似する自社からの圧力と、海外進出を目論んでいたこともあってか、HACHIMAN教へと改名したようだった。

 弱い者が強い者を倒して、新たな秩序を作る。

 そんな過激な信念は、設立して僅か一週間で警察に睨まれるのもおかしくは無かった。

 

 

 しかし、俺は途中でそれを眺めるのに飽きた。

 それに、まあこれが一番だが、八幡から金も女も信者も奪ってやろうと思ったのだ。

 

 それからの俺は早かった。

 いつものように、八幡と目を合わせ、その能力を無効化して、HACHIMAN信者の一部を脅して、「HACHIMAN様の奇跡は全て嘘だった」と証言させた。

 後は、八幡の名前で信者にクスリを盛り、振興を無くした後も、HACHIMAN教に籍を置かざるを得ない状況にして、その後警察に垂れ込んだ。

 そもそも、信者達も超能力を失ってHACHIMANから八幡になった男には何の価値も見いだしていないようだったしな。

 

 八幡は、居場所を失った信者達の怒りを受けて殺されてしまったようだ。

 HACHIMAN教は設立されて、最大時には信者は300人。資産は150万円へと至ったものの、一ヶ月で崩壊して、それらの多くは俺のものとなった。

 まあ、仕方ねえな。相手が悪かったし、相手も悪かったってことさ。

 不細工な男ばっかりで、女は殆どいなくて、イケてる女なんてほぼいなかったが、それ故に重宝されるとわかっていた、宗教サーの姫みたいなのや、ガチで洗脳されていたりしたのもいた。

 そういった見た目の良い女は、教団幹部にパコパコダンスで乱乱流~されてたが、優しい俺はそんな女を拾ってやって俺達用の穴にしてやった。

 モチ、ブスはそのまま放流。可愛い女の借金や、クスリの責任を押し付けた上でな。

 ゴミはゴミ箱に押し込む前に、他の汚点を拭ってから捨ててやれば部屋も綺麗になるのと同じだな(大笑)

 男? ああ、HACHIMAN教に迷惑掛けられたって名目で、俺の部下が覆面して死なない程度にボコりに行ったみたいだ。

 八幡如きにデカい顔されてイライラしてたんだろ。

 自分より格下の奴が、教祖とかになって金も権力も女も手に入れるとか、ありえねえもんな。

 

 

 「HACHIMANの心はみんな誰でも持っている。スーパーパワーを君は使える~。まさかの時に役に立つ。普段の時にも役に立つ―。

みんなで仲良くなんて欺瞞さ。でもみんなにすきになってほしい。そんな君にこそHACHIMAN!!HACHIMAN!!HACHIMAN!!

人の気持ちを考えてと言われても、誰が俺の気持ちを考えてくれるのか。それが先だろ。そんな君にもHACHIMAN!!HACHIMAN!!HACHIMAN!!

イケメン死すべし、ぼっちは自分のせいじゃない~WowWowWow。

善行。それはHACHIMAN!!HACHIMAN!!HACHIMAN!!HACHIMAN!!~~~~」

 

 

 

 テレビを付けると、久し振りにHACHIMAN教の特集があり、教団内で1000円で発売されていた教祖の肉声CDの曲が流されていたので、俺は思わずリモコンの電源のボタンをもう一度押した。 

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