その夜もお役目を済ませてから、汗を流してイオナの部屋へと足を運んだ。
昼。
その日はイオナと共に練武場へ向かった。
すると、二日連続で不意の訪問者を迎える破目になっていた。
昨日と違っていたのは、そいつは一人、そして礼儀正しく門の前で待っていた、という点だ。
俺の姿を確認すると声を掛けてくる。
「貴方がユーシャルルーシュ様ですの?」
「そうだが、お前は?」
「これは失礼致しましたわ。わたくしはマキシーア=グロースン。シーア、でよろしくてよ。ご覧の通り、王国の騎士としての任務を拝命しております。誠に勝手ながら、イオナさんの永遠の好敵手(ライバル)を自負しておりますわ。以後お見知り置きを」
そう自己紹介した彼女は明るめの金髪に緑色の瞳の美少女だ。
肩にかかる程度の長さの髪を額が出るよう髪留めで纏めて、目に掛からないようにしている。
イオナとは対照的な、赤地に白の鎧と同様の配色がなされた膝上丈のスカートを身に纏い、白いニーソックスに膝下丈の赤のブーツを履いている。
歳はイオナと同年代だろう。
真面目そうに見えるものの、イオナとは違い、きつい印象はない。
眉は太く、特に手を入れている様子はなさそうだ。
意志が強そうな印象だが、これまたイオナとは違い騎士らしからぬ、煌びやかな雰囲気を漂わせている。
騎士、というより姫、と言われた方がしっくりくる。
イオナと同じく背が高い割には胸がないように見える。
イオナと異なるのは、下半身が割としっかりしている点だろうか。
ニーソックスに包まれた脚は程良い肉付きで、魅力的な曲線を描いている。
それに加えて、あのお尻なら丈夫な子が産めそうだ。
そんな事を考えつつ、こちらも自己紹介をする。
「ユーシャルルーシュ=ブレイヴロードだ。俺の方もシャルル、でいいぞ。噂通りの放蕩三昧の馬鹿王子だ。当面の仕事は未来の勇者候補の子作り。以上だ」
一通り自己紹介を終え、目的を尋ねる。
「で、何でここに?」
「わたくしも未来の勇者の母親候補ですの。そう遠くない内にご寝所でお会いすることになると思いますわ」
「それで態々(わざわざ)俺がどんな男か見に来た、って訳か」
「自分の身を委ねる殿方ですのよ? 気になるのは当然ではなくて?」
「まあ、そうだろうな」
「でも、それだけではございませんの」
「と、いうと?」
「貴方がイオナさんと何やら剣の稽古をしている、と伺ったからですわ」
「まあ、確かにここ何日か教えてはいるが」
「男嫌いで有名なイオナさんが殿方に師事を請うなんて信じられませんわ。脅迫でもされているに決まっています」
「あの、私は自分の意思でシャルル様に薫陶を賜っているのですが……」
「わかっておりますので、皆までおっしゃらなくて構いませんわ、イオナさん。この男の前では本当のことは口にお出しにはなれないのでしょう?」
「いえ、私は本当に……」
「ああ、おかわいそうに。イオナさん……」
と、聞く耳を持たない。
どうやら思い込みの激しい性格(タイプ)のようだ。
俺は好色ではあるが、不誠実ではないつもりだ。
そんな事を言われるのは心外以外何物でもない。
というのが俺の事情だが、彼女の方の事情はそれとは異なるらしい。
男嫌いで有名だったイオナが勇者の血族で王族とはいえ、男である俺に教えを請うている。
彼女にはイオナのあまりの変節振りが信じられないらしい。
だから、どうやらあの悪魔のような男に何か弱みを握られて言う事を聞く以外の選択肢がない、というのが彼女の頭の中で出来上がった筋書(シナリオ)のようだ。
「散々な言われようだな。優れた人間に師事したいと思うのがそんなにおかしい事か?」
俺がそう答えると俺の顔を凝視した後、顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
「たっ、確かに容姿が優れていらっしゃるのは認めますが、中身まで伴っているかどうかまではまだわかりませんわ!」
顔の事なんて一言も言っていないのだが。
どうやら彼女はイオナとは違い、俺のような優男がお好みらしい。
「貴方に勝負を挑みますわ。わたくしが勝ったらイオナさんを解放し、真実を話すこと! よろしいですわね?」
勢い良く右手の人差し指を俺に向けて突き出し、そんな事を言い出す。
良くない。
全然良くない。
イオナは元々自由の身だし、真実も何も本当の事しか言っていないのだが。
態々(わざわざ)受ける必要はない。
そう、受ける必要はない。
だが、面白そうだ。
面白い事が大好きな俺は受ける以外の選択肢を持たなかった。
そんな訳で勝負を受ける事にする。
「面白いな。その勝負、受けた!」
イオナが半ば呆れた顔で俺を見ているものの、こうなった俺を止められないと半ば諦め顔で溜息を吐(つ)いている。
「お前が勝った場合はさっきの条件を飲もう」
「当然ですわね」
「で、俺が勝った場合はどんなご褒美が待ってるんだ?」
「わたくしが勝つのですもの。その仮定には意味がありませんわ」
凄い自信だ。ある意味清々しくさえある。
「物事に絶対って事は絶対にあり得ないだろう。仮定でも何でも条件は決めておかないとな」
自分でも矛盾していると分かっていつつも、言葉遊びのような反論をする。
「ふむ、そうですわね」
一応は納得したのか、そんな事を言い出す。
「ありえないことではありますけれど」
そう前置きした上で言葉を続ける。
「その場合は、わたくしの身体を自由になさってよろしくてよ。まあ、自由にし甲斐のない貧相な身体ではありますけれど」
自信たっぷりに言う割には台詞に自信はない。
イオナと同じで、騎士としての自分に自信はあっても、女としての自分への評価は高くはないようだ。
「いずれ寝所に呼ばれる事が決まっているなら、それは俺にとって何の美味(うま)みもない訳だが」
冷静に俺が突っ込む。
「……いちいちうるさいお方ですわね。細かいことをおっしゃる殿方は嫌われますわよ?」
「いや、お前にはもう嫌われてるみたいだが」
「ふむ……ではこれではどうでしょう? 万が一わたくしが敗北した場合は……」
と、俺に耳打ちしてくる。
イオナは俺達の内緒話が気になっている様子だが、当然その内容を窺い知る事は出来ない。
ふむ、悪くはない条件だ。
イオナが後で聞いたらびっくりするぞ。
「商談成立だな。じゃあ準備するとしようか」
マキシーアが得物にしているのは刺突剣(レイピア)だ。
刺突剣(レイピア)は刺突に特化しており、用途が限られるので普通の剣よりも使い手が少ない。
そんな理由で、俺の練武場には刺突剣(レイピア)の木剣は五種類程度しか置いていなかった。
その少ない木剣を選んで貰う。
「ふむ、小細工はしてないみたいですわね」
さすがに自分が使う物という事もあって真剣に吟味している。
「わたくしはこれを使わせて頂きますわ」
それとは対照的に俺の得物選びはぞんざいそのものだった。
「貴方はこれをお使いあそばせ」
そう言いながら、目に入ったものを即座に選んで渡してくる。
……これはどうやら外れを掴まされてしまったようだ。
振る分には問題はないが、受けに回ったら確実に折れる。その程度の強度しかない。
まあ、仕込んだのは俺なので、文字通り自業自得なのだが。
「おいおい、そんな適当でいいのか?」
あまりにも適当過ぎるマキシーアの得物選びを見て俺は言った。
「わたくしが使うわけではございませんもの。どれを選んでも同じですわ」
当たらなければどれを選んでも問題はない、と言いたいらしい。
「始める前に訊いておくが」
「なんですの?」
「お前、イオナに勝った事ないだろ?」
殆ど絶対に近い確信を持って俺は尋ねた。
「まあ、何故おわかりになりますの!?」
その問いに驚きを隠せないマキシーア。
「分からいでか」
当然のように俺は言った。
俺の見立てではイオナは勇者乃秘技(ブレイヴアーツ)をぎりぎり習得出来る程度、マキシーアはぎりぎり習得出来ない程度の実力だ。
紙一重の差ではあるが、その差は大きい。
「お前が相当出来るってのは立ち振る舞いだけで分かるが、イオナ程じゃない」
「確かに貴方のおっしゃる通りですわ」
それについて異論はないらしい。
「そのイオナを俺は余裕であしらった訳だが、それでも俺に勝てると思うか?」
「そんなのやってみなければわかりませんわ」
「その心構えは褒めておこうか」
彼女が構えるが、俺は構えすら取らない。
彼女にはそれが不服のようだ。
「なめていますの?」
「いいから来い」
「そうさせて頂きますわ!」
シュッ!
即座に突きを放ってくる。
話してみた印象の通り、猪突猛進|型(タイプ)のようだ。
イオナも割とそういう印象だが、実はかなり頭が良く駆け引きも上手い。
それは手合わせした時に確認済みだ。
もう一方の女騎士、マキシーアはというと、さすがに刺突剣(レイピア)使いな事だけあって、突きの鋭さだけならイオナより上だ。
しかし。
勝負は一瞬だった。
シャッ!
マキシーアの剣が俺に到達するより遥かに早く、彼女の喉元に剣を突きつける。
「こんなの、信じられませんわ……!」
納刀状態の俺の方が抜刀状態の彼女より斬撃を繰り出したのが速い。
その事について驚いているようだ。
「肝心な事を忘れちゃいないか?」
「肝心なこと……ですの?」
「お前の目の前にいるのは放蕩三昧の馬鹿王子でも、勇者の血族の末弟だ。その事を忘れて貰っちゃ困る」
俺の雰囲気がさっきまでの緩んだものではなく、張りつめたものに変わった事に気付いたのか、彼女の表情が変わる。
俺のその一言で漸く火が点いたようだ。
「ご無礼をお詫びしますわ。どうやらなめていたのはわたくしの方だったようですわね。今度は本気でいかせて頂きますわ」
「そう願いたいな」
「それについて一つお願いがあるのですけれど」
「一応聞いておこうか」
「今度の勝負は真剣でお願いしますわ。やはり、手に馴染んだものが一番ですもの」
「まさかとは思うが、『使い慣れてない剣だから負けた』とか思ってないよな? 適当に選んだから分からなかったかもしれないが、俺のこの木剣なんて受けに回ったら即壊れる奴だぞ?」
「まあ、そうでしたの」
こいつは違う意味で大物なのかもしれない。
「まあ、何度やろうが俺の勝ちは動かないからいいけどな」
「大したご自信ですのね。その鼻っ柱、へし折って差し上げますわ」
「その言葉、そっくりそのままリボンでも付けてお返ししようか」
そんなやり取りを経て再び対峙する。
「今ので俺の実力が少しは分かったろ? 待っていてやるから、鎧位は脱いだらどうだ?」
「ご親切なお申し出ですこと。ですが、わたくしの貧相な身体を見ても楽しくはありませんわよ? このままいかせて頂きますわ」
そう言って頑なに鎧を脱ごうとはしない。
これは何かある。
俺の勘がそう告げている。
と、なると「あの勇者乃秘技(わざ)」の出番、という訳なのだが。
「一つ確認しておきたい」
「あら、なんですの?」
「その鎧は誰かの形見で、大切なものだから脱ぎたくない、とかじゃないよな?」
そうだった場合は多少面倒ではあるが、別の手を講じなければならない。
「貴方がどういった意図でその質問をされているのかはわかりかねますが」
と、前置きした上で続ける。
「確かに特別注文品(スペシャルオーダー)ではございますが、替えなら幾らでも用意できますわ。それがどうかして?」
「何でもない。参考になった」
どうやら壊しても構わないものらしい。
俺は当初の予定通り行動する事に決めた。
彼女が踏み込んでくる。
ガガガガガッ!
それに合わせて俺はぼくのかんがえたさいきょうの勇者乃秘技(ブレイヴアーツ)「鎧破砕撃(アーマーブレイク)・改(かい)」を放った。
「きゃあああああああああああっ!!」
盛大に悲鳴を上げるマキシーア。
胸の大きさを確認するのが目的なので、鎧と上着を吹き飛ばす。
女性なので普通は下着が露わになる筈なのだが、姿を見せたのは色気とは程遠い白いサラシだった。
豊か過ぎる胸はサラシでぎちぎちに固められていた。
あんな有様では息をする事さえ大変そうだ。
一方、それを見たイオナは衝撃(ショック)を受けていた。
「そんな……! 私と同じくらいの大きさだと信じていたのに……!」
驚くのそこかよ、と心の中で突っ込みつつ、俺の着ていた上着を羽織らせ、即座に背中を向ける。
さすがにいつまでもこんな格好でいさせる訳にもいかないので、同性であるイオナに着るものを頼む事にする。
「イオナ、悪いが適当な服を持ってきてくれ。出来れば大きめの奴だ」
「かしこまりました」
俺の頼みを受け、建物の中に消えていくイオナ。
「嫁入り前の大切な身体だというのに、結婚を約束したわけでもない殿方に見られてしまい、大変ショックですわ……」
「そいつは済まなかったな。だが、そう遠くない内に子作りするのは決まっているからな。それはチャラにして貰えると助かる」
「……一つお訊きしたいのですが」
マキシーアがおずおず、と口を開いた。
「俺に答えられる事なら何なりと」
「どうしてわたくしが胸の大きさを隠すのに鎧を脱がなかった、とおわかりになりましたの?」
「イオナは細いから上半身に肉が余り付いていないのも不自然じゃないが、シーアは下半身の肉付きがいい割に上半身が細過ぎて不自然だと思ったからな。だから悪いとは思いつつ、剥いて確かめる事にした。それが真剣での勝負を受けた理由だ」
幾ら俺でも木剣で「鎧破砕撃(アーマーブレイク)・改(かい)」を放ったところで、鎧を砕く事は出来ない。
そこそこの硬さを持った得物は必要だ。
厳密に言えば出来ない訳ではないが、結構疲れるのでやりたくない、というのが本当のところなのだが。
「なあ」
俺は彼女がここまで頑なに胸が大きい事を隠そうとする理由が気になり、口を開いた。
「なんでしょうか?」
「答えたくなければ答えなくて構わないが」
そう前置きした上で尋ねる事にする。
「はい」
「その胸の大きさが男嫌いなのと何か関係があったりするのか?」
「…………」
押し黙るマキシーア。
快活な彼女にしては歯切れが悪い。
相当言い辛い事なのだろうか。
それを慮(おもんばから)って、俺は言った。
「さっきも言ったが、無理に答えなくていいぞ」
「いえ、お話致しますわ」
俺になら話してもいい、と思ってくれたのか、真剣な表情で話を始める。
「わたくしは他の女の子より発育が良かったようで、十になる頃には胸が目立ち始めていました」
黙って話を聞く俺。
「それを同じ歳くらいの男の子たちにからかわれたのです、それこそ毎日のように。それからですわ。男性が、男性の視線が怖くなったのは」
「十歳位の男って言ったら、餓鬼もいいところだからな。性的な好奇心も芽生え始めてくる頃だし」
自分が十歳位だった頃の事を思い出しながら、俺は言った。
「わたくしは自分の大きな胸が嫌いでした。それからはサラシを巻いて、目立たないように生きてきたのですわ」
いや、十分目立っていると思うが。
その程度の小細工では、そこにいるだけでは煌びやかな存在のマキシーアの魅力を隠し切る事なんて出来る筈もなかった。
「それがわたくしが胸の大きさを隠してきた理由です。殿方は大きな胸がお好きなのでしょう? わたくしは好色な目で凝視されることに耐えられないのです……!」
「確かに男は大きな胸が好きだ。それは否定出来ない。だが……」
「なんですの?」
「男は好色であっても紳士でなければならない、というのが俺の持論だ」
「好色であっても紳士……ですの?」
「だから、俺は今まで結構な数の女性を抱いてきたが、無理矢理事に及んだ事は一度とてないぞ。それは自信を持って言える」
「妙な自信ですのね……。貴方らしいといえば貴方らしいですけれど」
出会ってまだそんなに共に時間を過ごした訳ではないが、彼女の俺に対する印象(イメージ)はそんな感じらしかった。
「だから、世間にはそんな男ばかりじゃない、ってのは分かって欲しいかな。シーアの胸だけじゃなくて、シーアの事を丸ごと真剣に愛してくれる男が必ず見つかるさ」
気休めではなく、心からの言葉を彼女に贈る。
「それは……少しは理解できますわ。こうしてお話をしていても貴方はとても紳士的ですもの」
「まあ、正直それ程女に困ってない、ってのもある。これでも俺はもてる方なんでね」
「それも理解できますわ。今だから白状致しますけれど、貴方の容姿はとてもわたくしの好みですし、言葉遣いは多少ぞんざいですけれど、物腰がスマートで好感が持てますわ」
「そいつは光栄だ。女性の服の事は俺には分からないから、イオナに見繕って貰ってる。少し待っていてくれ」
背中越しに俺は言った。
「あんなに貴方に対して食ってかかったわたくしに随分とご親切ですのね……」
先程とは違い、しおらしい態度になったマキシーアがそんな感想を漏らす。
「俺は別にお前の事が憎くて剥いた訳じゃないし、イオナの事を心配して来てくれたんだろ? 邪険に扱う理由がない」
俺は思った事をそのまま口にした。
「……イオナさんがどうして貴方に師事を請うたのか、やっと少しわかりましたわ。よろしければ、わたくしにも貴方の剣を教えて頂けなくて?」
そう言ってマキシーアが俺に教えを請うてくる。
それに対する俺の返答はというと。
「お前に剣を教えるにあたって、条件がある」
「あら、なんですの?」
「そんなサラシで締めつけられてたんじゃお前の豊かな胸が可哀相だ。今日限りサラシはやめてイオナと一緒に幾つか可愛い下着を買ってくる事。それが条件だ」
「正直、それには抵抗がありますわ。長い間そうしてきたのですもの」
「だからこそ、それをやめるいい機会だとは思わないか? 身体にも良くないぞ? 第一、いい子を産めなくなってしまう」
「そう……ですわね。貴方がそこまでおっしゃるのでしたら……」
「うむ。いい返事だ。イオナはあんな凛々しい顔して可愛らしい下着を着けてるんだぞ。印象(イメージ)との差異(ギャップ)にときめかざるを得ない」
「それは初耳ですわ。それで、御代の方はどうすればよろしくて?」
「当然俺持ちだ。金に糸目はつけなくていいぞ。何の遠慮もせずに一番いいのを買ってくればいい」
「まあ、気前のいいことですこと。殿方に甲斐性は必要ですけれど、貴方には何の問題もございませんわね」
「これでもそこそこ稼いでいるからな。それに、いい女はいいものを身に着けるべきだ、というのが俺の持論でね」
「それでは、わたくしはいい女、ということでよろしくて?」
「言うまでもない。最高にいい女だ」
「まあ……その気にさせるのがお上手ですわね」
と、こんな経緯でマキシーアも俺から剣を学ぶ事になった。