はい。今回はIS原作のSSです。クロスではありません。
あと、アキブレのキャラが一部登場します。
なんでアキブレサッサとサービス終了しちゃうん?第2部やるっていう発想はないんか運営には?
H30.08.22追記:ベルベットの台詞を一部修正いたしました。
俺の名は雑賀正一。何処にでも……いや、オリンピックを目指して精進している15歳だ。
早速だが、俺の身の上について話していこう。
俺は2008年4月1日に雑賀家の長男としてこの世に生を受けた。言うなれば早生まれって奴だ。
俺の母方の祖父はライフル射撃の選手としてオリンピックにも出場していたスーパー祖父で、俺はその祖父に影響されて射撃を始めた口だ。
日本という銃規制の厳しいこの国で、俺はデジタル射撃を中心に鍛錬を積んでいき、14の時にユースオリンピックの代表選手に選抜された。
その時、俺は奇跡的に優勝しユース五輪の射撃競技で日本人初の金メダリストとして脚光を浴び、未来のオリンピック金メダリストとして、その道は盤石だと思われた。
あの日が来るまでは……
*
(どうしてこうなった……)
今、俺はIS学園に向かう車の車内にいる。
今日は5月8日の月曜日。ゴールデンウィークが終わり世間の人々が憂鬱になる日だ。
なぜ俺がIS学園に向かっているのかというと、原因は俺の親友である織斑一夏にある。
こいつ、高校入試に向かう途中で手違いでISを動かしてしまい、その結果本来行くはずだった高校ではなく、IS学園に入学されたのである。
その際、世界各地で第二の男性IS操縦者を探すため一斉に男性対象の検査が行われた。
当時軽井沢で次の大会に備えて練習していた俺もそれに参加した。
その結果……はい、動かしちゃいました。
IS委員会は俺を今すぐにでもIS学園に入学させたかったらしいが、日本ライフル射撃協会から待ったがかかった。
この当時、俺は日本ライフル射撃協会が主催する全日本ライフル選手権大会(階級は10mエアライフル及びエアピストル)に参加表明を出しており、協会としては目玉である俺にどうしても出てほしかったらしい。
無論、俺も出たかったし、何よりIS学園に入るのが嫌だったからに他ならない。
結局、この件は委員会も折れ、晴れて俺は全日本選手権に出場する事が出来た。
結果に関しては、その内話す事にしよう。
だがその結果、俺の試験と入学手続きのスケジュールは遅れに遅れ、結果的にこの日になってしまったのだ。
最も、その間俺はタ○ン○ー○並の分厚さがある参考書を要点だけ抑えつつ流し読みし、ある程度の知識は得たが。
そうこうしてるうちに、車の窓にIS学園の校舎が映った。あれが俺がこれからお世話になる所か…すっごいなおい!下手な大学よりでかいんじゃないのか!?
これくらいの予算が協会にあればなぁ……
俺が落胆していると、車が停車した。どうやら着いたらしい。
俺は衣類と生活用品などを入れたボストンバッグとライフルケースを持ち、車を出た。
車を出ると、俺は一度回れ右をして車の方を向くと、運転手に軽く一礼した。
すると、運転手は少し笑顔になって車を走らせて何処かへと去った。
「さて、と……行きますか」
俺は車を見送ると、IS学園の構内に足を運んだ。
*
「…………迷った」
はい、迷いました。理由は簡単、
ああくそ!こうなったらダメもとだ!歩けば構内地図の一つな二つ見つかるだろ!よし、行こう!
「その方向はアリーナよ」
「ああ、ありがとう……えっ?」
背後から聞こえた声に反射的に反応してしまったが、その声は聞き覚えがあった。
俺は後ろを振り向いた。
するとそこには、スラっと伸びた赤い髪に、青い淵の眼鏡をかけた色白肌の女性が立っていた。
その女性は、俺の良く知る女性で、そして大切な女性であった。
「ベルベット……さん?」
「ええ、久しぶり」
彼女の名はベルベット・ヘル。ギリシャの代表候補生で、俺より二歳年上(といっても、今年18歳になるらしいので、正確には三歳だが)のお姉さんだ。
そして……俺の恋人である。
彼女との出会いは去年の今頃に遡る。
当時俺は、ギリシャに1ヶ月間の強化合宿に来ていた。
ある日、練習を終えた際に俺はある事件に巻き込まれ、その際俺を助けてくれたのがベルベットさんだった。
もっともこの事件の時、ISをオーバーホールに出していたベルベットさんは犯人の人質にされたが、俺が偶々所持していたエアピストルで犯人の右肩を正確に狙撃してベルベットさんを解放したのち一応学んでいた柔道で犯人を抑えた。
その一件で、俺とベルベットさんはトントン拍子で仲良くなってしまい、いつの間にか恋人同士になっていた。
無論、食べられましたけど(性的な意味で)…
以来、俺は彼女を秘密裏に交際しているのだが…まさかここで再会するとは……
いや、よくよく考えたらここはIS学園だから、会ってもおかしくないか。うん。
「で、どこにいくつもりなの?」
「そ、総合受付に……」
「案内してあげようか?」
「ひ、一人で行けますって!?」
「相当迷ってるようだけど?」
「うっ!?そ、それは……」
俺は顔を下に向けた。はい、図星ですベルベットさん。
そんな俺に、ベルベットさんは助け舟を出してくれた。
「ほら、送ってあげる……でもその代り」
「その代り……」
俺は首を傾げたが、ベルベットさんが親指を人差し指と中指の間に挟んだ。
その仕草を見た時、俺は全てを察した。
「はい。これ私の部屋番号と地図。手続き終わったら、私の部屋に来てね」
「あの……相部屋の方は……」
「あら、この部屋にいるの私だけよ。それに寮の部屋は全室完全防音だから……いくらでもできるわよ」
あ、これ逃げられないパターンですわ。
お父さん、お母さん。俺の学園生活は前途多難です……
エロがあると思った?残念だったな、次回だよ!