※この作品はR-18です。

年上キラーがIS学園に!?   作:ピカリーノ1234

20 / 36
 先日は投稿を延期してしまい申し訳ありません。どうも週末はメンタル体力共に低下してしまうもので……
 さて、今回は転校生の紹介と、新キャラが登場します。


黒兎来襲!

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことも多いかと思いますが、皆さんよろしくお願いします」

 

 ラウラ(兄妹)の隣に立っている橙色の転校生、シャルルはにこやかに挨拶をした。

 俺は勿論のこと、クラスメイト全員が呆気にとられていた。

 

「お、男……」

 

 誰かがそう呟いた。

 

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方が二人いると聞いて本国より転入w「きゃ……」はい?」

 

 マズイ!俺は咄嗟に耳を塞ぎ、察した一夏も同じく耳を塞いだ。

 

『キャアーーーーーー!』

 

「!?」

 

 案の定来やがった!しかも俺の時より声デカくねぇか!?

 

「三人目!三人目よ!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形でしかも守ってあげたくなる系の子よ!」

 

「今年の夏はこれだぁ!」

 

 おい最後!最後の奴は黙ってろ!

 

「静かにしろ!」

 

『…………』

 

 流石は千冬さん、一声で黙らせてくれました。

 

「まだ自己紹介は終わっていないぞ。ラウラ、挨拶しろ」

 

 お、やっと兄妹の挨拶か。どれどれ、拝聴するとしますか。

 

「はい、教官」

 

「ここでは織斑先生と呼べ。もはや私はお前の教官ではない」

 

「失礼しました」

 

 どうやらまだ軍人気質が抜けきってないな…さて、準備するか。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「…………」

 

 …………おい兄妹。まさかそれだけってんじゃねぇだろうな?

 

「あ、あの…以上ですか?」

 

「以上だ」

 

 おいおい兄妹!名前だけはねえだろう!せめてもうちょい捻りを入れろよ!

 俺は頭を抱えそうになるが、一瞬だけラウラと目が合ってしまった。

 

「いや、一つだけあった」

 

「え…………?」

 

 真耶さんは首を傾げるが、ラウラはそのまま俺の方に近づくと、俺もまた立ち上がって相対した。

 

「…………」

 

「…………」

 

 俺とラウラは相対すると、最初こそ無言であったが、俺が右手を差し伸べると、ラウラもまた右手を出して、互いに握手した。

 

「久し振りだな、“兄妹”」

 

「また一つ身長が伸びたんじゃないか、“兄妹”?」

 

 互いに肩を叩き、俺たちは再会を喜んだ。

 

「さ、雑賀くん。ボーデヴィッヒさんとは……」

 

「ああ、去年のISSFW杯ミュンヘン大会で知り合いまして、兄妹の盃を交わした仲なんですよ」

 

「さ、盃!?」

 

「盃といっても、飲み物はコーラだったがな」

 

「そ、そうでしたか……ほっ」

 

 真耶さん。流石に俺も法律は遵守しますよ……

 

「んんっ!」

 

 その時、千冬さんが咳払いをした。俺達はそれに気付くとラウラは空いていた席に座った。

 

「ではHRを終わる。各自すぐに着替えて第2グラウンドに集合。今日は2組と合同で模擬戦闘を行う。解散!」

 

 さて、これで長かったHRもようやく終わり、俺と一夏は席を立った。なぜならこのままではここにいる生徒達と着替えなければならないからだ。

 

「おいふたりとも、デュノアの面倒を見てやれ。同じ男子だろう」

 

 あ、そうでしたね。

 

「君が織斑君に“ジャパニーズ・キッド”こと雑賀君だね。僕は……」

 

「悪いが自己紹介は後にしてくれ、今は移動が先だからな。一夏、行くぞ」

 

「おう」

 

 俺はシャルルの手を取ると、三人で教室を出た。

 

「取り敢えず俺ら野郎は空いているアリーナ室で着替えることになる。これから実習のたびにこれだから、早めに慣れろよな」

 

「う、うん」

 

 ん?どこか様子がおかしいような……

 俺たちが1階に降りたその時だ。

 

「あぁっ!転校生発見!」

 

「しかも織斑君と雑賀君と一緒!」

 

「者共出会え出会えい!」

 

 ちぃ!見つかったか!

 

「えっなにあれ?」

 

「欲望に忠実なIS学園生徒(馬鹿野郎)たちだ。ここは三十六計逃げるに如かず!走れぇぇぇぇぇぇ!」

 

「くそぉ!やっぱりこうなったぁ!」

 

 俺はシャルルの手を握りながら、一夏と共にアリーナへ走り出した。

 

「待ってぇぇぇぇぇぇぇ!せめて取材させてぇぇぇぇぇぇ!」

 

「待てと言われて待つバカがどこにいるんですか馬鹿野郎!」

 

「ねぇ織斑君!着替える時っていつもこんな感じなのかな!?」

 

「ここじゃ俺ら珍獣扱いだからな!取り敢えず走るぞ!」

 

「う、うん!」

 

 俺たちは一心不乱に走るが、上級生の皆さんに回り込まれてしまい、囲まれてしまった。

 

「くそ!囲まれた!」

 

「どうする正一!」

 

「今考えてる!」

 

「今考えてるじゃねーよ!このままだと俺ら遅刻だぞ!」

 

「これ間に合うのほんとうに!?」

 

 完全に包囲された俺が思案をしていた、その時だった。

 

「ん?何これ?」

 

 包囲した女子達の間を縫うように、コーヒー缶のようなものが転がってきた。俺はそれがなんであるかすぐに悟った。

 

「っ!?二人とも、俺の手を取れ!早く」

 

「お、おう!」

 

「う、うん!」

 

 二人が俺の手を握ると同時に、筒から白い煙が放出された。

 

「ちょ、これって……」

 

「スモークグレネードだ!この期を逃すな!突撃ぃ!」

 

「なんで学校にスモークグレネードがあるんだよぉぉぉぉぉぉ!」

 

 俺たちは煙に乗じて包囲網を脱出し、そのまま更衣室に逃げ込むことができた……

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちらハーゼ2(ツヴァイ)、対象の逃走援護に成功、引き続き対象の護衛を続けます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




 ハーゼ2……一体何者なんだ……
 ちなみに今作ではラウラの一夏コンプレックスは正一によって更正されているので、あえてビンタは無しにしました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。