活動報告で宣言したとおり、シャルロットはハーレム入りさせます。
ただし、今回限りです。
「ふぅ…………」
正一に促されるようにシャワー室に入ったシャルロットは、自らの体についた罪を洗い流すようにシャワーを浴びていた。
その中で、彼女の心中には正一への感謝の思いが募っていた。
(ありがとう……正一、本当にありがとう……)
思えば、母が病死してからシャルロット・デュノアの人生は、暗い闇の中に閉ざされてしまった。
暗く、絶望しかない闇の中で、シャルロットは永遠に続くものだと思い込んでいたその時、一人の日本人が光を差し伸べた。
彼は自分より歳が一つ下しか違わないのに、自分より遥かに大人びており、そして、“自分”を見つけられなかった自分に、“自分”を教えてくれたのだ。
そんな彼の背中が、シャルには遥かに大きく見えたのだ。
そして、彼への感謝の気持ちは徐々に変化しつつあった。
(あれ……)
ふと、シャルは心臓が昂る感覚がした。
そしてそれは、正一のことを想うにつれて、ドンドン高まっていた。
(もしかして……これが…“恋”…なのかな……)
シャルロットは、正一への感謝の気持ちが、いつの間にか恋心へと変わっていくのを本能的に悟った。
そしてそれは、彼女の内に秘めた“雌の本能”を目覚めさせつつあった。
「あっ…………」
ふと、シャルロットは股が滑り気を感じ取った。
シャルロットは恐る恐る股を開いて覗き込むと、自身の陰部が愛液で濡れているのが目に映った。
(ウソ……正一のことを想っただけでこんなに濡れるなんて……僕、やっぱり正一のことが……)
シャルロットは恐る恐る指を陰部に近づけると、そのままなぞるように触った。
「んっ♡……」
ただなぞっただけなのに、シャルロットは快楽を感じ取った。
(だめ……これだけじゃ……足りないよぉ……)
シャルロットは物足りなさを感じると、そのまま右手の指で陰部を弄り始め、左手で乳房を揉み始めた。
(正一……僕をこんなにさせて……“責任”……とってもらうんだからぁ♡……)
シャルロットは自慰をしながら、正一に対する想いをぶちまけていた。
一方その頃、当の本人はというと…………
「シャル…早く上がってくれねえかなぁ……このままだとマジで朝食抜きになっちまうよ…………」
…………愛銃の手入れをしながら、シャルのシャワーが終わるのを待っていた。
*
「…というわけです」
「まさか貴様がデュノアの為にここまでやっているとはな……」
昼休み。俺は千冬さんを見つけて人気のない場所に行くと、シャルルの件を話した。
理由としては、事が事であるというのが一番の理由だ。
しかし、千冬さんの口振りからして、シャルルが女子であることをいち早く見抜いていたようだ。だが、あえて見て見ぬ振りをしていたのは……
「その口調だと……知ってましたね?」
「まぁな…私も“とある筋”を使ってデュノアの件を調べていたが……」
「『フランス政府の横やりで思うように進まなかった』……でしょう?」
「……ああ、その通りだ」
思った通り、千冬さんが中々動けなかったのは、フランス政府の妨害があったようだ。あの腐れアマぁ……益々生かしちゃおけねぇな……
「ところで、そっちの情報……確かだろうな?」
「束さんがフランス政府とデュノア社のメインサーバーをハッキングして手に入れたらしいので、確かかと」
「流石は束というべきか……で、どうするんだ?」
「全ての罪をデュノア社長夫人及び彼女の息がかかった連中に被せるように改竄した後、学年別トーナメント終了後に束さんが公表する手筈です。既にシャルルの許可を得ています」
「何故そこまで……いや、聞くまでもないか」
「千冬さん……」
「いいだろう、お前の好きなようにやれ」
千冬さんは納得したような笑みを浮かべ、そのまま立ち去っていった……
残された俺は、食堂に向かうことにした……
*
放課後、第二アリーナに来ていた俺はシャルルと
そんな時、ラウラがある事を聞いてきた。
「ところで兄妹、今度の学年別トーナメントは誰と組むんだ?」
「は?どういうこった?」
「知らないのか?つい先程掲示板のポスターを見たんだが、今度の学年別トーナメントはタッグマッチ戦だそうだ」
「えっ!?それ本当かい!?」
あ、シャルも知らなかったのか。てか俺、今日までシャルの件で学年別トーナメントのことすっかり忘れてたよ。しかし、いつの間にタッグマッチになったんだ?
「マジかぁ……
「因みに教官の弟は篠ノ之と組むそうだ」
「うん、知ってた」
「知ってたの!?」
「いや、アイツ等もうコレだし……」
俺は小指を立てると、シャルは少し顔を赤くして納得した。最も、兄妹は理解していないようだが。
「ん?兄妹、なんだそのサインは?」
「あー…クラリッサさんに聞いてこい」
「?…………ところで兄妹、誰と組む予定なんだ?」
「あー……そうだなぁ……」
俺はチラッとシャルの方を見た。正直に言って、兄妹と組めばトーナメントで優勝できる確率は上がる。
しかし、もしシャルが何処の馬の骨ともわからん生徒と組めば、シャルが男装していることが第三者に判明してしまう可能性がある。そうなってしまえば、今までの苦労が水の泡だ。
兎に角、俺はバディにどちらかを選ばねばならないのだ。
俺は考えに考えた末、腹を括った。
「すまんが兄妹、今回はシャルルと組ませてもらうよ」
ラウラを選ぶと思っていたシャルは、驚きのあまり目を見開いていた。まぁ、当然だろうな。
「ふむ、理由はなんだ?同じ男だからか?」
「いや、それは違うな」
「ではなんだ?」
「…………」
ラウラの問いに、俺は少しの沈黙の後、それに答えた。
「一回お前さんとISでガチで戦いたい。それだけでは不満か、兄妹?」
「…………ふっ、兄妹らしいな」
ラウラはそう言うや否や、空中へ飛び上がった。
「では私は抽選で決まった者と組むことにしよう。兄妹!何処の馬の骨とも知らぬ奴には負けるなよ?」
「当たり前だ。お前も決勝戦まで勝ち上がれよ!」
「良し!男と男の約束だ!いや、男と女の約束か?」
「その言葉他の人が聞いたら誤解を生むから辞めてくれ……」
「ふっ、冗談だ。さて、そろそろ始めるぞ!」
「よし!シャル、そろそろやろうか」
「う、うん!」
こうして俺達は、改めて自主練を始めた……
次回は束さんと……?