月日は流れ6月下旬、遂に学年別タッグマッチトーナメントの時がやってきた。
「うわ、えげつねぇな一夏の奴、なあシャル?」
「そ、そうだね正一」
ピットで試合の準備をしながら、俺はシャルと第1試合を観戦していた。
ちなみに現在、一夏×箒ペアと二組のペアが対戦していた。
「こりゃ一夏と戦う時は戦術を変えたほうがいいかもな」
「うん。流石に僕もあの二人の連携を一人で抑え込むのは無理だね」
実はこの間、俺とシャルはベルベットさんの指導の下、コンビネーションの練習を行っていた。
まあ言ってしまえば、シャルが前衛を担って俺が背後をカバーするといった感じだ。
これは、種子島の武装的問題点が関係している。
知っての通り、種子島には護身用の近接武器が何一つ備わっていない。つまり「近づかれたら終わり」という欠陥機だ。正直あの馬鹿兎を殴りたい気分になるくらいの射撃オンリーだ。
しかし、シャルの専用機であるラファール・リヴァイヴ・カスタムは第2世代最後期の傑作であるラファール・リヴァイヴの改良機で、様々な戦闘に対応できるオールラウンダーだ。
そこで、オールラウンダーであるシャルのラファール・リヴァイヴ・カスタムを前衛として、俺の種子島を後方でカバーするという戦法を立てて、ベルベットさんを交えてその練習を行っていた。
最も、その都度シャルの目に隠れてベルベットさんとシてたけど……
そんなことを考えていたら、試合は終わりに差し掛かっていた。
最も、結果は自ずと見えているがね。
「あ、そろそろ終わりそうだね」
「よし、俺らも準備するか」
俺達はそそくさと自分達の準備に取り掛かることにした……
*
『試合終了。勝者、雑賀&デュノアペア』
試合終了のブザーが鳴ると同時に、管制室のアナウンスが俺達の勝利を伝え、アリーナに歓声が響き渡った。
「うし!」
「なんとか初戦突破だね」
俺はシャルとハイタッチを交わして勝利の喜びを分かち合った。
兎も角も、初戦はこれで突破した。え?戦闘描写はどこいった?言っておくがこの作品は官能小説だ。戦闘描写なんてものは二の次、本命はエロだぜ?
「よし、戻るか」
「うん!」
俺はシャルと共に自分達のピットに戻ると、一夏と箒、そして次の試合で出場する
「やったな正一!」
「流石は兄妹、見事な狙撃だった」
「へへ、お前等の手前、負けたくはないんでね」
「相変わらずの負けず嫌いか。変わらんな」
「それはそっくりそのままお前に返すぜ箒」
「シャルも凄かったな。正一とあそこまで息の合った戦い方が出来るなんて」
「ま、まぁ練習してたからね」
そんなやりとりをしながら、俺は兄妹に目を向けて、彼女の肩を叩いた。
「さて、次は兄妹の番だ。負けるなよ?」
「ふっ、誰にものを言っている兄妹?貴様の手前、負けるはずがなかろう」
兄妹はニヤリと笑って返事をした。うん、これなら大丈夫そうだな。
「よし、じゃあ軽く捻ってこい!」
「無論そのつもりだ。兄妹、決勝で会おう!」
ラウラはそう宣言すると、ペアの人と共にアリーナに向かった……
学年別タッグマッチトーナメント一日目は、こうして終わりを迎えた。
俺とシャルのペアを含め、一夏と箒のペア、鈴とセシリアのペア、そして
しかしこの時、俺はまだ知る由もなかった。
まだこれが、あの大事件のほんの序章に過ぎない事を……
戦闘描写はキンクリしました。次回はちゃんと書こうかな……