デスノート--シャドウワールドオーダー-- 作:御殻糸也
一方その頃、リュークとは違う死神コンビが家の扉をノックされた。
扉の向こうにいたのは警察官達。
その中心に立っていたのはハル・リドナー。
「失礼します、家宅捜索の礼状があります」
「はぁ…………」
目の前にいるのは白衣を来た日系犯罪心理学者。
「容疑は児童誘拐、死体遺棄、それとデスノート所持の嫌疑がかけられています」
「いくらでも入って見ていいですよ」
「えぇ、そうさせていただきます」
「なんならお茶いれるよ?ハル・ブロックさん」
彼女の本名をさらっと当てた。
「!?」
「自分の事を『A-キラ』だと思われてるのは前々から気づいていたけどね」
「えぇ、ですがここは血の臭いがしますね」
「そりゃ事故物件だもん」
「なんでそんな所に?」
「涼しいからさ」
「は?」
「沢山の女の霊達がいるからね」
「それは寒気がすると言うのでは?」
「いやいや涼しいと言えるだろう?」
「日本人ならではの感性かもしれませんし異常者だからこその発言とも受けとりますが」
「それに妹が亡くなっているからね」
「え?」
その事を言った彼は泣きそうな表情をしていた。
「昔本国のディズ◼ーランド行った時に浚われた後に集団人肉食事件の被害者になった東洋人の少女達の一人にいたんだよ」
「…………それは」
もしかして死んだ妹の気配を探るため霊感を強められる場所にいるのかもしれない。
「そんな自分が『A-キラ』だって?」
「もし間違えたら何でも言うこと聞きます」
「そうかぁ、じゃあデート」
「………ナンパな人ですね」
「あぁほんとにな」
背後にいた擬人化した百足のような不気味な存在が家宅捜索している警察官達を見た後に犯罪心理学者の男に向かって言う。
「生きてる人も死んでる人も平等に愛する変態の次の獲物は婦警さんとは命知らずだな」
「ところで婦警さん嫌いな食べ物あります?」
「えーと私は…………」
「まぁアレルギーがなければ特に問題ありませんよね」
「はい、そうですね」
「ははは、それを知ったらアレルギー反応を起こすために無理矢理口を開けさせて食べさせるサディストのクセに何言ってるんだ?あー、そうか、えーとこれは欲求に忠実ってヤツだったな」
そんな死神の指摘を誰もが無視しながら家宅捜索していた警察官の一人がリドナーに声をかけた。
「リドナーさん、デスノートはなかったです」
「子供や死体は?」
「それもなかったです」
「どっちもあるわけねーじゃんよー、ここはお前の死体置き場用の家じゃないもんな~、デスノートだって闇医者が自分の脊髄移植した後、また闇医者が違う骨髄を自分に移植する時にノートの破片を脊髄の表面に埋め込んであるからな、破片以外の大元の保管場所も別のところだしな~」
「あるわけないじゃないですか、それにしても元CIAの人間が自宅に来るなんてどちらかといえばスパイ容疑なのかと思いましたよ」
「その可能性で今回は調べてません」
「そっか、早とちりだったようだね、こう見えて早口だから中国人に間違われるからね、最近大統領が中国人留学生は全員スパイだ!って言ってたからねぇ」
「中国人なんですか?」
「いいや違うよ、生粋の日本人、ハーフでもないしクォーターでもない、妹は二卵性双生児だから分からないけどね」