デスノート--シャドウワールドオーダー-- 作:御殻糸也
まさにまさにまさにまさに。
「首相、そろそろ退陣なされた方が」
「私はですね、まさに、これはまさにデスノートの恩恵に預かってですね、まさにですからね、これはまさにですね、まさに不能犯としてですね、まさに犯罪は不可能なんです、そもそも私が指示をしたというまさに証拠すらないのにこんなのはまさにただの言いがりだと思います」
たるんだ顔の男が言う。
それに対して提案者は言う。
「まさにまさにっていつもそれで誤魔化そうとしても無駄ですよ、というかまさにしか言えないんですか?」
「あなたはまさに、まさにですよ、まさに私の本当にまさに反逆者なんですか?私はもはや神に等しい権力をまさに手にいれたわけでありましてまさに、すべからくまさにですよ、私は終身皇帝と言ってもまさに、極限までまさに言えるでしょう」
「それももう終わりです、デスノートの死因は不審死になるのですが死までの過程も少しは操れるのです、『例えば誰が誰かを殺す』とか『このように殺害する』とすれば簡単でしょう? 全部心臓発作だったら貴方は生き残れっていたんでしょうけど証拠はある、それも数年立てば露見するような形でね」
「そんなまさに…………いやまさか!これはまさかまさかまさか!まさに私がまさにはめられたのですかまさに!」
「語尾がまさにになってますよ?」
「これではまさに私は…………どうなる?」
「世界は変わろうとしています、新機軸と言う言葉はご存じでしょうか?頭の悪い首相には分からない事ですがね」
「それはまさに誹謗中傷でして、まさに名誉毀損と言えるでしょうね、私が頭の良さについては学歴を見ればこれはまさにまさにですよ、分かると思いますよ、本当にですね、私がバカ扱いされるのはですね、国民全員、ひいては国家の主を勤める内閣王の私がですよ、総じてバカ扱いされるのと同じなんです」
「女癖が悪い点を妲己に突かれ、以来ふぬけた昏君化したお前にはまさにそういう暗君の素質があったようですね」
「貴様! まさにを使いやがったな!まさにを使っていいのはこの私だけなのです!まさにという言葉はですね、内閣王の名言にして至高の言葉、これはですね日本古来より伝わる神道の言霊におきましてはまさに、まさにですよ?伝説の陰陽師安倍晴明も使ったとされる最高位言霊の一つなのです!まさにまさにまさにまさにまさにィ!!」
「デスノートの死因は時間制限があり一年単位ではかけない、よくて数日、でもこの発狂ぶりはまさに…………」
「あ! またまさにを使いやがったな!」
「もしも週刊少年ジャンプの愛読者ならきっとこんな感じだな『予知しよう………君は踊り狂って死ぬ』とでも言いたいのか? 人形遊びに疲れた黒幕は得てして人形を壊したがるのは裏の権力者を知る者には当然知れ渡っている狂気の法則……」
「人の話をですね! ちゃんと聞いてください!まさにこれは失礼に値する!」
「ではここで失礼しますね」
「え? 失礼する? な、何をする気ですか!まさか、それはまさに暗殺?」
「ただ帰るだけですよ、まさにしか使えない貴方には言葉遊びは難しかったようですね」