※この作品はR-18です。

デスノート--シャドウワールドオーダー--   作:御殻糸也

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看破

 

「で、リューク、囮は囮でしかないんだ」

モニターの向こうで彼は言った。

金髪青髪、高級スーツに高級時計。

ロサンゼルスの一等地のビルの社長室。

そこに彼と死神はいた。

「それでも殺した方が得だろ?」

「まさか無駄だよ、それに表向きは骨髄移植までして血液型まで同じになっているからね、あとは心臓移植して人格転移の濃度がどれくらいかが気になる」

「骨髄移植と心臓移植の違いは?」

「骨と臓器だ、死神のクセに体の仕組みを知らないのかい?」

「さぁな、俺達は魂とは何かしら知らねぇ」

「はっ、そんな奴等に魂を奪われていたとはね」

「悪いか? まぁ殺す事が人間は悪というからな」

「いや、殺しただけで悪なら人間は全員悪だ」

「なら正義の殺人はあり得るか?」

「ありえるかもな、ただ品性を感じられないとどうにと好きにはなれない」

「簡単に答えが出ないのか?」

「二元論なんて無価値だよ、私ですら殺しに関する仕事をしている、武器商人という殺しに関する中でもとびきり人を殺す戦争を商売にしている」

「戦争は二元論ではないと?」

「当たり前だろう? それでこの中国人は元は黒孩子なのだろう、それを日本人が買うのは当たり前、他にも東南アジアの貧困国から買う物好きもいるらしい、自分はラテン系の子が好きだったけどね、奴等をトカゲの尻尾切りにして正解だった」

リュークは高笑いした。

「そういう悪賢さが気に入ったんだよ、頭の良さなら始まりのキラと同じだ、だがお前とあいつは決定的に違う、善意とか正義感とやらを失った化け物だ、そもそもヴァイスファンドって言葉のヴァイスが悪徳って意味ならそりゃお前は凄まじい大悪党だろうよ」

「先程までの自分が取り繕いに聞こえたか?サイコパスは善悪を知らないからこうなるんじゃなない、善悪を知った上で悪意の方が自分に好ましいと思える感性を持っているだけだ、それは本物の『A-キラ』も同じだと思うよ、自分が日本人ならどうするか?でシミュレーションしてみよう、まずこちら側のコネクションを作る、しかし表向きは代理人を立てる、黒幕気質だからな、そして地盤を固めたらどこかに亡命する、恐らく華僑頼りになるからシンガポール辺りだろうな、いや移住でもいい、その場合でも密航になるからやはり華僑頼りだ、米軍基地を媒介にする案とあるがそれでは目立ってしまう、ふむ、いやここではこっちが正解だったか、集団人肉食事件に関わる気満々な感じを常に感じていたからな」

「じゃあ『A-キラ』はお前と同じ国にいるのか」

「そうだ、このアメリカのどこかに」

モニターは画面が変わって動画サイトに繋がっていた、そこではパンクロッカーの過激なイメージビデオで新大統領を模した人形の頭が切断されて暗殺を示唆していた。

 

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