ロマニside
「...亞愛は知っていると思うが、キミたちは知らないだろうから、《ここ》の説明をしておこうか」
一茶さんに連れられて祭場の真ん中を歩いている際、一茶さんが僕達にそう語りかけてきた。
「この舘は日本唯一の
一茶さんの説明だけ聞いてると...ここってヤ〇ザとかマ〇ィアの類の家じゃないか!周りを見渡したらそっちの道の感じの人達がうじゃうじゃいた。改めてとんでもないところに来たことを痛感してしまう。
「まぁ、これからは亞愛もキミたちも朱染家の一員だ。自由にやるといい..。それより、私ばかり話してしまったが、私の子供たちとも是非仲良くしてやってくれ。ほら、挨拶なさい」
ここでちょうど一段上がった場所にたどり着いた。
「改めて...私は朱染亞愛、歳は13歳です。幼い頃に母を亡くし、中国の縁者の家でお世話になっていました。天涯孤独の身と思っていましたが今回偶然お父様の所在が判り、おまけに家族として迎え入れて頂き本当に感謝しています」
まずは亞愛ちゃんから改めて自己紹介が行われた。それにしてもお母さんが亡くなってずっと知らない人の家で...と考えると亞愛ちゃんの境遇に同情してしまう。
「...刈愛です。あなたが来たから私は次女になるのね」
刈愛ちゃんはこの中だと僕達とほぼ同じくらいの高身長でふんわりとした印象だ。
「三女になる萌香だ。もうすぐ9歳になる」
萌香ちゃんは刈愛ちゃんと真逆で少しクールな印象だ。
「.....心愛よっ。どうせなら私、妹が欲しかったのになっ」
心愛ちゃんは末っ子ということもあってかわんぱくだ。
「では私も...私はマーリン・ペンドラ。ひょんなことからこの家でお世話になるけど、よろしく頼むよ。あ、この中だと私が1番の年長者かな。気軽にマーリンお兄さん、とでも呼んでくれたまえ」
相変わらず無神経な言葉をつらつらと並べるマーリン。ほら見ろ、刈愛ちゃんはまだ苦笑いで済んでいるけどほかの3人なんか睨んでるぞ、バカ。
「オホン、僕はロマニ・アーキマン。横の胡散臭い男同様この家でお世話になります。僕は医療の方に自信があるからもし具合が悪い時とか怪我をした時とか声をかけてくれ」
僕の自己紹介が終わると亞愛ちゃんは『えっ?』みたいな顔してたけど他の3人は物珍しそうな目線を送ってきた。まあ
「...さて亞愛。早速で悪いが君の同族としての『力』を見せてくれるかい?」
「!...ええ、お父様」
『力』?一体何をするのかと思慮していたら─。
「刈愛出なさい」
「えー...」
え?いや、まさか...。
「では我が娘達よ。遠慮は無用だ─殺し合いなさい」
こ、殺し合いっ!?殺し合いって言ったよね今!実の娘に!
「はは、キミ、今すごい表情してるよ?」
「いやいや、おかしいだろ?せっかく会えた姉妹が即殺し合いって─」
「それが彼ら
そう言いながらマーリンは亞愛ちゃんと刈愛ちゃんに視線を向けていた。