ロマニside
「予想よりも大きい部屋ね♪」
「そ、そうだね…」
どういうわけか受付の時から僕の右腕にしがみつくようにして歩く刈愛ちゃん。人とすれ違う度に生暖かい目線を送られて死ぬほど恥ずかしい思いをした。
「ほらっ!ベッドも広いわ!」
「あ、あ……はっ?」
そして部屋に入ると、そこにはツインベッドが
「ちょ…いいのかい?これじゃあ…!」
「…わ、私は別に構わない…けど…」
少し顔を赤らめて答える刈愛ちゃんに僕も身体が熱くなる。
「…と、とりあえず荷物置いてお昼にしようか」
「そ、そうね…」
強引に話を止めた結果、昼食の間ぎこちない会話が続く羽目になった。
それから部屋に戻っても─。
「………」
「………」
お互い話題のきっかけが掴めず沈黙してしまっていた。
「…ちょっとシャワー浴びてくる」
「えっ?え、えぇ…」
この空気に耐えられなくなった僕は一旦気分をリセットさせるためにシャワーを浴びることにした。
刈愛side
いきなり…ベッドのこと言われちゃった…。
強引にツインの部屋を取ったのは事実だし、ベッドがツインなのも狙っていた。
「…だって、近くにいて欲しいから」
つい独り言のように本音が口から出てしまった。耳から聞こえてきた言葉に改めて恥ずかしくなり、ベッドの上でじたばたともんどりうってしまった。
「…とりあえず荷物整理しましょうかね」
ひとまず落ち着いてやるべき事をこなすことにした。その時─。
「ご、ごめん。タオルとってくれないかい?」
シャワー室の扉が開き、ロマニが私にそう頼んできた。タオルは…あ、あった。タオルを見つけて私はシャワー室のドアを開けようとする。
「えっ、ちょっ!?」
「?」
中でロマニが慌てたような声を上げたが、私は気にせず扉を開けた。すると─。
「………」
「あ、はは…」
「きゃあっ!?」
そこには裸体のロマニの姿があった。
「ご、ごめんね?」
「え…いや、私の不注意だから…私こそ…」
「…元はと言えば僕がタオル忘れてしまったからだからね」
そんな謝り合いを2人の間で繰り広げてる間、私の脳内は一瞬見えたロマニの身体のことで頭がいっぱいだった。いつもの風貌からは想像がつかないような締まっていて鍛え抜かれた肉体─さっきはビックリしてしまってすぐに扉を閉めちゃったけどもう1回見たい…。特に体幹─胸筋と腹筋が凄かった(気がする)。
「ホントにごめんね?この折合わせは必ず…」
私が頭の中でそんな邪なことを考えてる間にもロマニはしきりに謝り続けていた。
「ちょっ…!?」
そこで私はロマニに抱きついた。だってあの身体に触れてみたくなったから…。
「もういいの、もうこの話はやめにしましょう?」
「そ、そう言ってくれるのはありがたいんだけど……離してくれないかな?」
「それは嫌よ」
あぁ、衣服越しにもわかる筋肉の固さ…病みつきになっちゃいそう…。しばらく私はロマニの身体を堪能し続けていた。