ロマニside
「ロマニ…私、あなたのこと……好き…なの…」
僕はベッドの中、刈愛ちゃんに抱きつかれながら告白を受けた。僕だってそこまで鈍感ではないし、さすがに最近の刈愛ちゃんの様子から勘づいてはいたけど…。
「…僕なんかよりいい
正直な話、
「そんなの関係ないわ。今、私の中で1番いい
けれど刈愛ちゃんは1歩も引くつもりがないようだ。どうしたものか─。
「─わかってるわ。あなたが私たちに
「っ!?じゃ、じゃあなん─」
「それでも…それでも私はあなたの傍に居たいって思った。ただそれだけよ…ホントは全て曝け出して欲しいけど」
「…ごめん、それは─」
「いいのよ、わかってる。今はさほど重要なことじゃないわ」
刈愛ちゃんから次々と発せられる言葉に罪悪感が募っていく。
「きっとあなたは私よりずっと大人、そしてもっと強い──じゃなきゃ今日も助けられなかった。違う?」
「…………」
全てが的を得ていて僕は返す言葉が見当たらず、黙り込んだ。
「ふふ、否定しないのね。でもね、そんなあなただから私は惹かれたの──答えて、ロマニ。私の気持ち、受け取ってくれるかしら?」
その言葉を聞いた瞬間、心臓が大きく跳ねた。けれど、答えは初めから決まっていた。
「─ごめん。
「……そう」
刈愛ちゃんの口調からは沈んだ様子と、どこかこの返答を覚悟していたかのような雰囲気が感じられた。
「けれど─」
「─えっ…ちょ……」
「いつか……キミに僕の全てを教えることができたとき、キミの気持ちが変わっていなかったら、その時は受け取らせてくれないかい?」
僕は刈愛ちゃんの手を解き、逆に正面から刈愛ちゃんを抱き締め返した。
「本当にごめん。キミを騙したままキミの気持ちを受け取ることは、僕のプライドが許さないんだ」
「…いい……のよ──待ってるわ。あなたが…私に全てを教えてくれるのを」
『いいんです。私は待ちます。かの名高き王が私の元を訪れることを─』
刈愛ちゃんの言葉にまだ
刈愛side
「後2つ…お願いを聞いて欲しいんだけど…」
「2つ…か。刈愛ちゃんも欲張りだね」
「自分にわがままに生きろ、そう言ったのは誰かしら?」
「ははは、そんなことも言ったかな」
1番伝えたかったことは伝え、しばらく抱き締め合っていたけどまだ話したいことがあったことを思い出した。
「まず、その……呼び捨てで呼んでほしいな…なんて…」
まだ
「─刈愛」
「っ!?」
けれど、あまりに唐突に呼び捨てされ、顔が熱くなってしまう。
「どうしたんだい?ご所望通り─」
「か、揶揄わないでよっ!」
「はは、ごめんよ」
うぅ…絶対仕返ししてやるんだから。
「あと1つはなんだい?」
「んんっ…あと1つは─」
─カプッチュー…
不意打ち気味に初めてロマニの血を吸ったわけだけど…。
「ん……ロマニの血、あんまり美味しくない…」
「ちょ、いきなり吸っといてその言い草…っ!?」
「ロマニ、ちゃんと食事しているの?体調管理とかもっ!」
「ぎくっ!」
それから洗いざらい聞くとやはりロマニはかなり酷い生活を送っていたので私が面倒みなければ、と固く決意した。