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ロマニside
「いやあ、自動車というのもなかなか便利だねえ!」
「あーはいはい、あと1時間したら運転交代だからな」
結論から言うと日本へは地道に陸路を使うことにした。魔術を行使して空路という選択肢もあったが、このご時世飛行機などが世界各地の空を飛び交っている。もし飛行機の中から発見されたりだとか国家戦闘機に発見されでもしたら大騒ぎになりかねない。というわけで地道な選択をしたのだが...。
「うーん、やはり眠いからもう少し運転頼もうかな」
「お前何回目だそれ」
ここまでの道のり、実に70%は僕の運転ではなかろうか。この横に座る世界有数の
「もう譲らないぞ。席を変われ!」
「ちょ、乱暴だなキミは!」
仕方ないので武力にて強引に座席を変わり、ようやく一息つけることになった。
「ところで今はどのくらいなんだい?」
「そうだなあ...」
外の景色を見るとなにやら漢字の羅列が続いている...ということはここは中国か。やっとここまで来たのか。長い旅ももう終わり、そう思うと体の力が抜けていく感覚になる─。
「ねえロマニ」
するとまだ返事を返してないのにマーリンから話しかけてきた。
「...何の用だ?」
僕はその事がすごく不思議であり、不安が過ぎる。
「少し、寄り道するよ」
「は?ちょ、は?」
急な寄り道発言に僕は戸惑い、数時間前の蛮行を悔やんだ。
??side
「オラァ!!」
─ズンッッッ!!!
「う゛ぅっっ!?」
どこかよくわからない廃倉庫─そこで私はただひたすらに嬲られていた。
「へっ、『漆黒の悪魔』もこうなっちまったらどうしようもねえ...なあっ!!」
─ドプッッッ!!!
「お゛ふっっっ!?」
私は今日、実の父親の元に越すため移動をしていた。しかし突然周囲を暴漢に襲われ、対処しようと外に出た瞬間弱点である水を大量に浴びせられ、簡単に拘束されて今に至る。
「おい、もう1回
さっきまで私のお腹を執拗に殴っていた男が取り巻きにそう告げる。すると告げられた男は私に無理やり水を飲ませる。
「オラさっさと飲め!」
「ん゛...んん゛.....ぶっ!!ゲホッ!?ゲホッ!?」
「吐いてんじゃねえ...よっ!!」
─ドチュッ!!!!
「け゛ぇぉ゛.....っ」
先程まで嬲られていた内臓が水の侵入に耐えられるわけもなく、咳き込んで吐き出すと更にそれを咎められ内臓を潰される。外と内からの内臓責めに私はされるがままであったが、なんとか挑発してスキを作ろうと殴ってきた男を睨みつけた。
「お、なんだよその目。なんか文句あんのかよ」
「...は.....女相手に...大人数割かないと.....倒せない.......とか...情けない...って.....思わないの?」
「んだとテメエ!!」
─すどむっっっ!!
「んお゛っっっ!?」
(胃袋.....潰れ.....)
「あんだぁ?サシでやれってか。上等だ、オイ。そいつの手枷足枷外してやれ」
「イイんスか?」
「構わん」
強烈な膝蹴りを食ってしまったが、なんとか目的は果たせた。勝負はここから、お腹のダメージは大きいが逆にその他のダメージはほぼない。長時間嬲らせたおかげで最初にぶっかけられた水もほぼ乾いた。あとは─。
「ったく、オラ、こいよ」
目の前の男─恐らくこいつらのボスをぶっ倒して逃げる。
「うぇぇ.....うぇ...っ...はぁぁぁ─」
なんとか息を整え─攻める!
─ドスッッッ!!!
私は瞬く間に男の目の前まで突貫し、さっきまでのお返しとばかりに鳩尾に掌底をつぎ込んだ─が。
「ふっ!!」
─ドボッッッ!!!!
「かはっ!?」
渾身の一撃は筋肉の鎧に阻まれ、逆に鳩尾を突かれてしまった。
「は.....あ...かは.......あ...」
息の詰まる一撃に私はたまらず両手でお腹を抱えて後ずさる。
(コイツ.....強...い.....)
「へっ、やっぱり生意気なクソアマは腹キメると気分がいいなッ!!」
─ドボッッッ!!!!
「お゛げっ.....」
そして更に腕で守られていない臍から突き上げるようなアッパーをもらい、内臓がかき混ぜられたような感覚に陥る。
「け゛.....け゛ぇっ.....う゛う゛ぅ.....」
そしてとうとうお腹のダメージが限界を迎え、膝をついてお腹を抱えて蹲った。
「おいおい1発かよ。おいテメーら!あとは好きにしていいぞ。ちなみに俺のおすすめは腹だ。女の腹殴った時の感覚、たまんねえぞぉ?」
その一言から周囲の取り巻きが私にジリジリと近づく。
(こ、この人数......にお腹...殴ら.....れる.....?)
私の頭には『死』が浮かび上がる。
「─キミたち、楽しそうなことしてるね」
─その時、私は運命の出会いを果たすことになる。